レガシー)今週のSCGの結果 フェアデッキ過多につき
2016年8月2日 紹介
皆さん、こんばんは。しもべです。
盛り上がっていたBMOも終わりましたね。次は週末のPTです。
個人的には浅原さんの「UG Dredge?」に感銘を覚えました。判らん殺しも凄いのですが、コンセプトの一貫性と整合性に。ヤソさんとのシングルエミリは事故で真面に回らなかったのが残念でしたね・・・。
さて、先週はお休みしましたがSCG BaltimoreでLegacy Classicが開催されたので早速結果を見ていきましょう。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&t%5BC1%5D=3&start_date=07/31/2016&end_date=07/31/2016&city=Baltimore&state=MD
優勝はBen Friedman氏のGrixis Delverです。
以下Top16(上から順に1位~)
Grixis Delver
Bant DeathBlade
ANT
Death&Tax
Death&Tax
BUG Delver
Esper DeathBlade
Miracles
--------------
Miacles
Death&Tax
Grixis Delver
Sneak Show
UW Blade
ANT
Miracles
Eldrazi
です。
先週はやや復活したCombo勢ですが今回はまた影を潜めています。それだけならまぁ特段なんとも無いのですが、各デッキのリストをどう考えてもフェアデッキ用に傾倒した構築が大半。にも拘らず劣勢なCombo勢。
一体どういう事なのか・・・。
Miraclesは最高位が8位ですが、相変わらずTop16に3名と安定していますね。逆にLandsは零名。最近勢力を落し気味。Combo減少+フェアデッキ環境でこそのLandsですが・・・。
さて、ここからは個別に気になったデッキを見ていきます。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=105816
優勝したBen Friedman氏のGrixis DelvertGです。
驚くべきは4枚採用されている《グルマグのアンコウ》です。
基本1枚、Eldraziの登場で2枚目の採用が出てくるようになったGrixisですが、この4枚構築は中々衝撃的。そのために《思考掃き》4枚を採用しています。まぁ結果的にこれは《死儀礼のシャーマン》や《瞬唱の魔道士》とのシナジーを形成はしていますが。代わりにパージされたのが《若き紅蓮術士》+《陰謀団式療法》組。正直これがGrixis形成の一理由と成る程の大きい存在だったので、かなり驚きました。単にアドを採っても意味が無く、《二股の稲妻》→《四肢切断》も含めてサイズに如何に重きを置いているかが判りますね。
アンコウのためにキャントリップ8枚体制なので当然妨害力も落ち、クロックパーミとしては最低限。しかもサイドには《紅蓮破》も抜き。一応セラピーの代わりに《思考囲い》は入っていますが、現環境が如何に妨害を軽視しているかの一端を見せてくれています。
このリストは先週のSCGでも15位Dylan Donegan氏が使っていたのですが、その時は単なる偶然と思っていました。しかしどうやらそうでもない??
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=105829
13位、Darrel Feltner氏のUW Bladeです。
色自体も珍しいですが、もっと珍しいのは生物構成。
通常採用されがちな《真の名の宿敵/TNN》ではなく《ヴェンディリオン三人衆》と《難題の予見者》になっています。特に後者を採用しているのは初めて見ますが、妨害兼クロッカーの採用という観点ではある意味D&T系の方向性を持った構築に見えますね。またカウンターも9枚と多めで、少し変わったクロックパーミになっています。
重たい構築にその分なっていますが通常の構築札に加えて《思案》と《呪文嵌め》がその隙埋めの選択肢何ですかね。
(C)マナを出すための土地は《ミシュラの工廠》+《変わり谷》、《アカデミーの廃墟》で6枚も採用されています。まぁ重めの構築なので《不毛の大地》が使い辛いのは判るのですが0枚とはややリスクも有りますね。代わりに消耗戦に強く、サイドの多めのPWまで含めて対Miracles戦に強い構築になっていますね。
其の他のフェアデッキには、よりControl寄りになる様です。
因みに他にもBant Bladeが2位、Esper Bladeが7位とU系のBladeが多めです。D&Tまで含めればTop16名中6名(しかもそのうち4名はTop8)もBlade系がいる訳です。最近でここまでSfMが使われたことあったか?と言うレベル。
Bantは1マナ生物2種のテンポ型、Esperは《悪意の大梟》を採用しています。クロッカーには両者ともTNNです。サイド後はやはりControlシフト/PW採用と、細部こそ違いますがどれも似たような方向性である事が判ります。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=105835
16位、Matthew Serre氏のEldraziです。
最近は一時期の勢いを無くしていますが、それでも高確率で上位に入る当たり人気と実力が有るのは判ります。
これも最近の形で、《アメジストのとげ》が2枚に減らされ《四肢切断》が2枚も取られています。フェアデッキの個への対応に力を入れていますね。
特徴的なのが《Elvish Spirit Guide》4枚です。《猿人の指導霊》の例は有りますが、こちらは珍しい。よく意図が判らなかったのですが、サイドの《世界を壊すもの》の運用のためと言う事でしょうかね?
最近はEldraziの対策が知れ渡りMiralcesなんかは《血染めの月》《基本に帰れ》《Moat》がサイドに、場合によってはメインにすら採用されています。それらへの対抗策と言う事でしょうかね? 一応《魂の洞窟》含め8枚の(G)マナ源が有りますし、何よりキャスト誘発なので打ち消される事もほぼ無い。《クローサの掌握》よりも簡単キャストなんですかね。また、《ウギンの目》が有れば残り5マナで5/7と高いサイズを誇るため《タルモゴイフ》《グルマグのアンコウ》及び同系を前にもじもじする事も無くなります。
あまり採用される事の無い札ですが、時折見ますし、マナ域が高すぎる《絶え間ない飢餓、ウラモグ》より軽いのでもっと使われても良い様な気もしますね。Bigmana型では時折見た札ではあるのですが、この様な非Bigmana型ではどうでしょうね。
《灰からの再興》対策に《荒地》も2枚も取られていますし、全体的に対策の対策と言った感じですね。
最近色付き構築も少しずつLegacyで見られてきていますので、対策されてきた今後もまた見どころが有りそうですねEldraziには。
こんなところです。
取り上げたリストは、前述の通り、如何にフェアデッキを潰すか?をテーマに挙げている物ばかりで、その上殆どがよりクロックを高める・安定させる方向に向いているのが印象的です。特にBladeとTNNはその点において高い威力を誇るはず。GrixisはアンコウもですがTNNの水増し型なんてのも増えていますね。
何か近年のLegacyにはあまり見られないような不可思議な方向性に話が進んでいるようでやや不気味ですね。こんな物以前ならComboに駆逐されていた構築なんですがネ・・・。
因みにMiraclesは最近《予報》の採用が目立ってきていますが、今回は2名が2枚目まで採用しています。アドとTop弾きは確かにそこそこですが2枚目まで取るほどでなのでしょうかね?
BMOでも優勝とやはり高い威力を発揮し、やはり環境のTier1である事を如何なく発揮していますが、これらも今後どうなるでしょうね。《紅蓮破》/《月》型→《僧院の導師》型→生物過多型と流行が変遷していますが次に期待。
新サリア採用のD&Tは先週・今週で1名ずつ。
どうなのでしょうね? 《ファイレクシアの破棄者》に合わせての運用で対SneakShowに更に圧力がかかるわけですが。対Uなら妨害枠は《迷宮の霊魂》がここ最近の基本でしたが・・・。
さて、今週はここまで、です。
今回もお付き合いいただきありがとうございました。
この文章が何処かでお役に立てば幸いです。
P.S.
日本語リストを見ていて《意志の力》ってなんだっけ??という状況に毎度陥ります・・・。
盛り上がっていたBMOも終わりましたね。次は週末のPTです。
個人的には浅原さんの「UG Dredge?」に感銘を覚えました。判らん殺しも凄いのですが、コンセプトの一貫性と整合性に。ヤソさんとのシングルエミリは事故で真面に回らなかったのが残念でしたね・・・。
さて、先週はお休みしましたがSCG BaltimoreでLegacy Classicが開催されたので早速結果を見ていきましょう。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&t%5BC1%5D=3&start_date=07/31/2016&end_date=07/31/2016&city=Baltimore&state=MD
優勝はBen Friedman氏のGrixis Delverです。
以下Top16(上から順に1位~)
Grixis Delver
Bant DeathBlade
ANT
Death&Tax
Death&Tax
BUG Delver
Esper DeathBlade
Miracles
--------------
Miacles
Death&Tax
Grixis Delver
Sneak Show
UW Blade
ANT
Miracles
Eldrazi
です。
先週はやや復活したCombo勢ですが今回はまた影を潜めています。それだけならまぁ特段なんとも無いのですが、各デッキのリストをどう考えてもフェアデッキ用に傾倒した構築が大半。にも拘らず劣勢なCombo勢。
一体どういう事なのか・・・。
Miraclesは最高位が8位ですが、相変わらずTop16に3名と安定していますね。逆にLandsは零名。最近勢力を落し気味。Combo減少+フェアデッキ環境でこそのLandsですが・・・。
さて、ここからは個別に気になったデッキを見ていきます。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=105816
優勝したBen Friedman氏のGrixis DelvertGです。
驚くべきは4枚採用されている《グルマグのアンコウ》です。
基本1枚、Eldraziの登場で2枚目の採用が出てくるようになったGrixisですが、この4枚構築は中々衝撃的。そのために《思考掃き》4枚を採用しています。まぁ結果的にこれは《死儀礼のシャーマン》や《瞬唱の魔道士》とのシナジーを形成はしていますが。代わりにパージされたのが《若き紅蓮術士》+《陰謀団式療法》組。正直これがGrixis形成の一理由と成る程の大きい存在だったので、かなり驚きました。単にアドを採っても意味が無く、《二股の稲妻》→《四肢切断》も含めてサイズに如何に重きを置いているかが判りますね。
アンコウのためにキャントリップ8枚体制なので当然妨害力も落ち、クロックパーミとしては最低限。しかもサイドには《紅蓮破》も抜き。一応セラピーの代わりに《思考囲い》は入っていますが、現環境が如何に妨害を軽視しているかの一端を見せてくれています。
このリストは先週のSCGでも15位Dylan Donegan氏が使っていたのですが、その時は単なる偶然と思っていました。しかしどうやらそうでもない??
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=105829
13位、Darrel Feltner氏のUW Bladeです。
色自体も珍しいですが、もっと珍しいのは生物構成。
通常採用されがちな《真の名の宿敵/TNN》ではなく《ヴェンディリオン三人衆》と《難題の予見者》になっています。特に後者を採用しているのは初めて見ますが、妨害兼クロッカーの採用という観点ではある意味D&T系の方向性を持った構築に見えますね。またカウンターも9枚と多めで、少し変わったクロックパーミになっています。
重たい構築にその分なっていますが通常の構築札に加えて《思案》と《呪文嵌め》がその隙埋めの選択肢何ですかね。
(C)マナを出すための土地は《ミシュラの工廠》+《変わり谷》、《アカデミーの廃墟》で6枚も採用されています。まぁ重めの構築なので《不毛の大地》が使い辛いのは判るのですが0枚とはややリスクも有りますね。代わりに消耗戦に強く、サイドの多めのPWまで含めて対Miracles戦に強い構築になっていますね。
其の他のフェアデッキには、よりControl寄りになる様です。
因みに他にもBant Bladeが2位、Esper Bladeが7位とU系のBladeが多めです。D&Tまで含めればTop16名中6名(しかもそのうち4名はTop8)もBlade系がいる訳です。最近でここまでSfMが使われたことあったか?と言うレベル。
Bantは1マナ生物2種のテンポ型、Esperは《悪意の大梟》を採用しています。クロッカーには両者ともTNNです。サイド後はやはりControlシフト/PW採用と、細部こそ違いますがどれも似たような方向性である事が判ります。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=105835
16位、Matthew Serre氏のEldraziです。
最近は一時期の勢いを無くしていますが、それでも高確率で上位に入る当たり人気と実力が有るのは判ります。
これも最近の形で、《アメジストのとげ》が2枚に減らされ《四肢切断》が2枚も取られています。フェアデッキの個への対応に力を入れていますね。
特徴的なのが《Elvish Spirit Guide》4枚です。《猿人の指導霊》の例は有りますが、こちらは珍しい。よく意図が判らなかったのですが、サイドの《世界を壊すもの》の運用のためと言う事でしょうかね?
最近はEldraziの対策が知れ渡りMiralcesなんかは《血染めの月》《基本に帰れ》《Moat》がサイドに、場合によってはメインにすら採用されています。それらへの対抗策と言う事でしょうかね? 一応《魂の洞窟》含め8枚の(G)マナ源が有りますし、何よりキャスト誘発なので打ち消される事もほぼ無い。《クローサの掌握》よりも簡単キャストなんですかね。また、《ウギンの目》が有れば残り5マナで5/7と高いサイズを誇るため《タルモゴイフ》《グルマグのアンコウ》及び同系を前にもじもじする事も無くなります。
あまり採用される事の無い札ですが、時折見ますし、マナ域が高すぎる《絶え間ない飢餓、ウラモグ》より軽いのでもっと使われても良い様な気もしますね。Bigmana型では時折見た札ではあるのですが、この様な非Bigmana型ではどうでしょうね。
《灰からの再興》対策に《荒地》も2枚も取られていますし、全体的に対策の対策と言った感じですね。
最近色付き構築も少しずつLegacyで見られてきていますので、対策されてきた今後もまた見どころが有りそうですねEldraziには。
こんなところです。
取り上げたリストは、前述の通り、如何にフェアデッキを潰すか?をテーマに挙げている物ばかりで、その上殆どがよりクロックを高める・安定させる方向に向いているのが印象的です。特にBladeとTNNはその点において高い威力を誇るはず。GrixisはアンコウもですがTNNの水増し型なんてのも増えていますね。
何か近年のLegacyにはあまり見られないような不可思議な方向性に話が進んでいるようでやや不気味ですね。こんな物以前ならComboに駆逐されていた構築なんですがネ・・・。
因みにMiraclesは最近《予報》の採用が目立ってきていますが、今回は2名が2枚目まで採用しています。アドとTop弾きは確かにそこそこですが2枚目まで取るほどでなのでしょうかね?
BMOでも優勝とやはり高い威力を発揮し、やはり環境のTier1である事を如何なく発揮していますが、これらも今後どうなるでしょうね。《紅蓮破》/《月》型→《僧院の導師》型→生物過多型と流行が変遷していますが次に期待。
新サリア採用のD&Tは先週・今週で1名ずつ。
どうなのでしょうね? 《ファイレクシアの破棄者》に合わせての運用で対SneakShowに更に圧力がかかるわけですが。対Uなら妨害枠は《迷宮の霊魂》がここ最近の基本でしたが・・・。
さて、今週はここまで、です。
今回もお付き合いいただきありがとうございました。
この文章が何処かでお役に立てば幸いです。
P.S.
日本語リストを見ていて《意志の力》ってなんだっけ??という状況に毎度陥ります・・・。