コンスピ)《幽霊暗殺者、ケイヤ》の感想遅ればせながら
2016年8月14日 新カード紹介
皆さん、こんにちは。しもべです。
知らない間にコンスピラシーの新カードが発表されていたようです。
なので早速感想。
・《幽霊暗殺者、ケイヤ》
:「コンスピラシー 王位争奪」収録のPW。
前回の《ダク・フェイデン》宜しくコイツも中々に稀有な能力持ちです。特に暗殺者然としたハイド能力が良いですね。逆に暗殺者の癖にKillスキルには乏しくて手傷を負わせるのが精一杯の様で・・・。
[0]は自身or生物をブリンクさせる能力。
似た様な能力で言えば《滞留者ヴェンセール》の[+2]を思い浮かべますが、高い忠誠度上昇値と対象が自軍限定とはいえパーマネント全般だったヴェンセールに比べると流石に劣化具合も大きい。まぁあちらは5マナですからね。
効果としては2マナ相当?
特徴的なのは「自分の次のアップキープまで」ブリンクさせている時間。
割に長時間消失させているので、それによる利点と欠点も当然出てきますね。
《ケイヤ》は忠誠度を回復させる手段を持っていませんので、実質的にこれが+能力も兼任しています。特定の忠誠度以上の数値に持っていく事が出来ないので大型火力や中量級以上のサイズ持ちに対しては脆い。が、Eternalで5点以上を削る火力などほぼ運用されないので、落される時点で複数アドを得る事が計算できます。生物云々はまぁ除去の色たるB+Wなのでどうとでもカバーできるでしょう。
《現実を砕くもの》に対しては泣くしかない。しかしそれはどのPWも同じ。
そしてそれを乗り切れば一気に回復できる事を思うと下手な+能力よりも余程高い回復量と言えます。もちろん+能力一回分の効果が無いのでそこは減点対象ですがネ。それでも最大[-2]×2回分は中々のもの。
同時に生物をブリンク可能。
判り易い所でCip等の使い回しや、自分のリセットからの避難が有ります。しかし自軍に使うには次のターンまで戻ってこない点が割と重たく、アタッカーをちらつかせて疑似警戒を持たせたりも出来ず、その上毎度召喚酔いをする為Cip兼任のアタッカーの価値が半減します。《包囲サイ》の様な中量級生物は腐ってしまいますね。逆に《永遠の証人》や《石鍛冶の神秘家》等は何の問題も無いのですが。
また、相手の生物にも適用できるので、実質的にブロッカーを排した状態から攻撃参加まで封ずることが出来ます。当然Tokenは消失しますので、《殴打頭蓋》に嫌がらせは出来ます。マリット・レイジはInsタイミングで出てくるので理論上は兎も角現実的な対処は不能。《秘密を掘り下げる者》を人間に戻したり。
《荒ぶる波頭、キオーラ》が似たような無力化能力を持っていますが、それよりもより攻撃的ですね。
自分を護る能力であり、攻撃性も持っているわけです。他のブリンク系にはない強みがここですね。
自分を活かすにも周りを活かすにも使える非常に有用で且つ高いシナジー性を持っています。このPWの運用性に置けるの核と言える能力でもあるので、上手く真価を引き出したいですね。
[-1]はライフドレイン。
効果は劣化《吸魂》であり、2~2.5マナ相当?で小マイナスとしてはそこそこ。ダメージレース上での働きでは(+2)+(+2)-(-1)=+3点分であり、総量では《黄金のたてがみのアジャニ》相当で、《黒き誓約、オブ・ニクシリス》の+4点分に比べると劣りますが、代わりに2点クロックと勝利を見据える能力としてはやや上なのでこれも優良な部類です。
クロックの名の通り、勝ちを目指す能力でもあり低速Controlの追加クロック手段程度にはなるかもしれません。しかしこれだけを勝ち手段とした場合は悠長に過ぎるのでどこまで行っても追加クロック止まりでしょうね。
ただ、「生物を用いずにクロックとなる」ということ自体がこの色では有用な事で、対Miracles等の生物処理に特化しているデッキを相手にする場合は小さくはない利点となります。まぁMiraclesを考えるならTokens製造PWで良いんですがネw
2度起動出来れば4点ドレインなので、これを使うなら最低限の運用回数がそこになるでしょうね。
[-2]は明確なアドバンテージ手段。
多人数戦を除けば、基本は《蝶番はずし》。なので3マナ相当なのですが、能力で有り手札を用いない事とハンドを消費しない事を思えば、実質的には3.5マナ程度の価値は有るかと思います。と言うか単独で+2枚分のハンドを獲得できるってかなり凄い事です。
特段の併用札や妨害が無ければ[-2]×2→[0]のループが最高の挙動でしょう。
当然、捨てる/引くのトリガーにもなりますし、同時に高確率で相手<自分の手札枚数になるため、消耗戦や対カウンターでもかなり楽になります。
どうでも良いですが《清麻呂の末裔》等のサポートにもなりますね。継続的なハンデスが出来る能力の中では珍しく《Chains of Mephistopheles》との相性は最低。
一度の起動で忠誠度が「3」まで下がってしまうので《稲妻》圏内。なので抵抗感も有りますが、ハンデスも同時に行えている事を思えば悪くない交換です。
まぁそれでも[-1]でゲインした方が丸いのは事実ですがね。
なので対Rを考えると要注意ですね。Rはデッキに寄っては《ゴブリンの先達》《僧院の速僧》と速攻持ちも多いので。
とこんな感じです。
単体で使うだけでも[-1][-2]でアドは取れますし、[0]で耐える事も出来る相応に使い勝手の良い能力ですね。ダメージレースにもハンドにも干渉出来るわけですし。
しかし真価を発揮するのはやはり[0]を活かせるかどうか。
特に生物除去やToken能力が中心になるマナ域と色である事を考えるとその希少性と唯一性を活かしたいですよね。
正直Legacyの4マナ域と考えるとかなり力不足です。
特に蓋も出来ないし、単体で盤面への圧力を掛けられるわけでもないので。ただそう言った普通の事は他のPWがいるので、似たような物を刷られても仕方ない。BFZのPW組のような事にしかならない。なのでこういった特異性のあるデザインで良かったと個人的には思います。
個別に併用したい札も色々とありますね。
除去効果は上の通り併用が重要なのですが、問答無用で相手を退かせる点から、小型除去や布告等の一癖ある効果だとより良いかも知れませんね。
《最後の希望、リリアナ》や《罰する火》は前者、《ヴェールのリリアナ/LotV》は後者となりますね。LotVの場合は[+1]に《ケイサ》の[-2]を合わせる事も出来ますし、マナカーブの流れも良いので中々のシナジーです。生き残っているとは思いませんが、毎ターンハンデス(場合によっては2枚)が出来るようになるので他の妨害要素を含めればCombo耐性とみなす事も出来なくも有りません。もちろん単体では機能しませんがネ。
一応《リリアナの誓い》も自身をブリンクさせる事が出来る点からTokenを毎ターン生めます(但し[0]の時差と召喚酔い有り)し布告付。自身をトリガーとする場合、相手のターン中も消えているためミシュランやSoc除去に強いのは利点ですね。
色々とCipの利用法も有りますが、自軍に使う場合ブロッカーに当てられない点を考えるとなるべく《叫び大口》等の様に除去能力、若しくはToken展開能力に当てたい。自分を守らなければいけないので。
ちょっと美味しい使い方としては「昇華者」組との併用。
この場合は[0]が実質的に除去能力になります。また昇華者組がそもそもCip持ちなのでそれらをブリンクさせるのも良い。相手に使っても自分に使っても良い事例です。
壁で言うとマナカーブの流れも良い《刃の接合者》など。Cipの利用を中心にするなら《前兆の壁》でもいいんですがね。
少し変わった方法としては《封じ込める僧侶》+[0]ですかね。[0]が恐怖の追放除去となります。取り敢えずファッティComboへの対策になるのは有効。自軍への被害も有りますが、相手の場を一掃できているのならCipのアド稼ぐよりも殴るべきでしょうからまぁ運用次第で問題は無いでしょう。
[0]の召喚酔いを緩和したいのなら《稲妻のすね当て》が妥当ですかね。
ブリンクしたい生物の保護にもなりますし、サーチ担当の《石鍛冶の神秘家》自体がブリンクの対象になりますしね。
その召喚酔いを緩和できる速攻+ブリンクの価値のあるCipの療法持ちは殆どいないのが残念。
[-1]で2点クロック、[-2]でリソースを削る事を考えると《血の長の昇天》との相性も抜群。[0]で時間稼ぎも出来るし面白い存在になりそうです。
こんな所です。
知らない間にコンスピラシーの新カードが発表されていたようです。
なので早速感想。
・《幽霊暗殺者、ケイヤ》
:「コンスピラシー 王位争奪」収録のPW。
前回の《ダク・フェイデン》宜しくコイツも中々に稀有な能力持ちです。特に暗殺者然としたハイド能力が良いですね。逆に暗殺者の癖にKillスキルには乏しくて手傷を負わせるのが精一杯の様で・・・。
[0]は自身or生物をブリンクさせる能力。
似た様な能力で言えば《滞留者ヴェンセール》の[+2]を思い浮かべますが、高い忠誠度上昇値と対象が自軍限定とはいえパーマネント全般だったヴェンセールに比べると流石に劣化具合も大きい。まぁあちらは5マナですからね。
効果としては2マナ相当?
特徴的なのは「自分の次のアップキープまで」ブリンクさせている時間。
割に長時間消失させているので、それによる利点と欠点も当然出てきますね。
《ケイヤ》は忠誠度を回復させる手段を持っていませんので、実質的にこれが+能力も兼任しています。特定の忠誠度以上の数値に持っていく事が出来ないので大型火力や中量級以上のサイズ持ちに対しては脆い。が、Eternalで5点以上を削る火力などほぼ運用されないので、落される時点で複数アドを得る事が計算できます。生物云々はまぁ除去の色たるB+Wなのでどうとでもカバーできるでしょう。
《現実を砕くもの》に対しては泣くしかない。しかしそれはどのPWも同じ。
そしてそれを乗り切れば一気に回復できる事を思うと下手な+能力よりも余程高い回復量と言えます。もちろん+能力一回分の効果が無いのでそこは減点対象ですがネ。それでも最大[-2]×2回分は中々のもの。
同時に生物をブリンク可能。
判り易い所でCip等の使い回しや、自分のリセットからの避難が有ります。しかし自軍に使うには次のターンまで戻ってこない点が割と重たく、アタッカーをちらつかせて疑似警戒を持たせたりも出来ず、その上毎度召喚酔いをする為Cip兼任のアタッカーの価値が半減します。《包囲サイ》の様な中量級生物は腐ってしまいますね。逆に《永遠の証人》や《石鍛冶の神秘家》等は何の問題も無いのですが。
また、相手の生物にも適用できるので、実質的にブロッカーを排した状態から攻撃参加まで封ずることが出来ます。当然Tokenは消失しますので、《殴打頭蓋》に嫌がらせは出来ます。マリット・レイジはInsタイミングで出てくるので理論上は兎も角現実的な対処は不能。《秘密を掘り下げる者》を人間に戻したり。
《荒ぶる波頭、キオーラ》が似たような無力化能力を持っていますが、それよりもより攻撃的ですね。
自分を護る能力であり、攻撃性も持っているわけです。他のブリンク系にはない強みがここですね。
自分を活かすにも周りを活かすにも使える非常に有用で且つ高いシナジー性を持っています。このPWの運用性に置けるの核と言える能力でもあるので、上手く真価を引き出したいですね。
[-1]はライフドレイン。
効果は劣化《吸魂》であり、2~2.5マナ相当?で小マイナスとしてはそこそこ。ダメージレース上での働きでは(+2)+(+2)-(-1)=+3点分であり、総量では《黄金のたてがみのアジャニ》相当で、《黒き誓約、オブ・ニクシリス》の+4点分に比べると劣りますが、代わりに2点クロックと勝利を見据える能力としてはやや上なのでこれも優良な部類です。
クロックの名の通り、勝ちを目指す能力でもあり低速Controlの追加クロック手段程度にはなるかもしれません。しかしこれだけを勝ち手段とした場合は悠長に過ぎるのでどこまで行っても追加クロック止まりでしょうね。
ただ、「生物を用いずにクロックとなる」ということ自体がこの色では有用な事で、対Miracles等の生物処理に特化しているデッキを相手にする場合は小さくはない利点となります。まぁMiraclesを考えるならTokens製造PWで良いんですがネw
2度起動出来れば4点ドレインなので、これを使うなら最低限の運用回数がそこになるでしょうね。
[-2]は明確なアドバンテージ手段。
多人数戦を除けば、基本は《蝶番はずし》。なので3マナ相当なのですが、能力で有り手札を用いない事とハンドを消費しない事を思えば、実質的には3.5マナ程度の価値は有るかと思います。と言うか単独で+2枚分のハンドを獲得できるってかなり凄い事です。
特段の併用札や妨害が無ければ[-2]×2→[0]のループが最高の挙動でしょう。
当然、捨てる/引くのトリガーにもなりますし、同時に高確率で相手<自分の手札枚数になるため、消耗戦や対カウンターでもかなり楽になります。
どうでも良いですが《清麻呂の末裔》等のサポートにもなりますね。継続的なハンデスが出来る能力の中では珍しく《Chains of Mephistopheles》との相性は最低。
一度の起動で忠誠度が「3」まで下がってしまうので《稲妻》圏内。なので抵抗感も有りますが、ハンデスも同時に行えている事を思えば悪くない交換です。
まぁそれでも[-1]でゲインした方が丸いのは事実ですがね。
なので対Rを考えると要注意ですね。Rはデッキに寄っては《ゴブリンの先達》《僧院の速僧》と速攻持ちも多いので。
とこんな感じです。
単体で使うだけでも[-1][-2]でアドは取れますし、[0]で耐える事も出来る相応に使い勝手の良い能力ですね。ダメージレースにもハンドにも干渉出来るわけですし。
しかし真価を発揮するのはやはり[0]を活かせるかどうか。
特に生物除去やToken能力が中心になるマナ域と色である事を考えるとその希少性と唯一性を活かしたいですよね。
正直Legacyの4マナ域と考えるとかなり力不足です。
特に蓋も出来ないし、単体で盤面への圧力を掛けられるわけでもないので。ただそう言った普通の事は他のPWがいるので、似たような物を刷られても仕方ない。BFZのPW組のような事にしかならない。なのでこういった特異性のあるデザインで良かったと個人的には思います。
個別に併用したい札も色々とありますね。
除去効果は上の通り併用が重要なのですが、問答無用で相手を退かせる点から、小型除去や布告等の一癖ある効果だとより良いかも知れませんね。
《最後の希望、リリアナ》や《罰する火》は前者、《ヴェールのリリアナ/LotV》は後者となりますね。LotVの場合は[+1]に《ケイサ》の[-2]を合わせる事も出来ますし、マナカーブの流れも良いので中々のシナジーです。生き残っているとは思いませんが、毎ターンハンデス(場合によっては2枚)が出来るようになるので他の妨害要素を含めればCombo耐性とみなす事も出来なくも有りません。もちろん単体では機能しませんがネ。
一応《リリアナの誓い》も自身をブリンクさせる事が出来る点からTokenを毎ターン生めます(但し[0]の時差と召喚酔い有り)し布告付。自身をトリガーとする場合、相手のターン中も消えているためミシュランやSoc除去に強いのは利点ですね。
色々とCipの利用法も有りますが、自軍に使う場合ブロッカーに当てられない点を考えるとなるべく《叫び大口》等の様に除去能力、若しくはToken展開能力に当てたい。自分を守らなければいけないので。
ちょっと美味しい使い方としては「昇華者」組との併用。
この場合は[0]が実質的に除去能力になります。また昇華者組がそもそもCip持ちなのでそれらをブリンクさせるのも良い。相手に使っても自分に使っても良い事例です。
壁で言うとマナカーブの流れも良い《刃の接合者》など。Cipの利用を中心にするなら《前兆の壁》でもいいんですがね。
少し変わった方法としては《封じ込める僧侶》+[0]ですかね。[0]が恐怖の追放除去となります。取り敢えずファッティComboへの対策になるのは有効。自軍への被害も有りますが、相手の場を一掃できているのならCipのアド稼ぐよりも殴るべきでしょうからまぁ運用次第で問題は無いでしょう。
[0]の召喚酔いを緩和したいのなら《稲妻のすね当て》が妥当ですかね。
ブリンクしたい生物の保護にもなりますし、サーチ担当の《石鍛冶の神秘家》自体がブリンクの対象になりますしね。
その召喚酔いを緩和できる速攻+ブリンクの価値のあるCipの療法持ちは殆どいないのが残念。
[-1]で2点クロック、[-2]でリソースを削る事を考えると《血の長の昇天》との相性も抜群。[0]で時間稼ぎも出来るし面白い存在になりそうです。
こんな所です。