レガシー)今週のSCGの結果 GP Seattleは2000人越え! そして帰ってきたあいつ
2015年11月10日 紹介
皆さん、こんばんは。しもべです。
今週はいつも通りのSCGに加えてGPでもLegacyの大会が有ったのでそちらも合わせて簡易に見て行こうと思います。
流石に100前後のPIQをみて1000人規模のGPを無視するわけにはいきませんからね。
まずはGP。
GP SeattleはLegacyフォーマットのGPであり、2000人越えの大規模大会となったようです。
やっぱり本場の米国ではLegacyでも物凄い数が集まりますねw
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpsea15
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpsea15/top-8-decklists-2015-11-08
優勝はJarvis Yu氏のLandsです。
以下Top8
Lands
Grixis Delver
Miracles
Reanimator
BUG 続唱
Grixis Delver
Alluren
BUG 続唱
です。
まぁこの布陣なら、当た有運にも恵まれて土地単が勝つべくして勝ったようですねw
因みに公開されているTop32までは
Grixis Delver 4名(2)
BUG 続唱 4名(2)
Miracles 3名(1)
BUG Delver 3名(0)
Lands 2名(1)
D&T 2名(0)
Infect 2名(0)
其の他1名ずつ
と言う分布です。
非常に判りやすくBUG 続唱やMiraclesに加えて他のデッキも現環境ではよく見るデッキ群ばかりですね。
その中で異色なのはGrixs Delverの存在ですね。上位に輩出した数も最高順位も抜群です。《時を超えた探索》禁止後は一気に衰退するもひっそり生存をしていたのは事実。しかし急にこの結果は?
そしてまたも登場したAlluren。
一体どういう事なのさ・・・。
対してSnT系・Storm系はさみしい限り。ファッティ系コンボはReanimatorと言うSnT系が減衰している時期に時折現れるデッキがTop8に入っていますが、対して現状のCombo勢では最も勢力が有るであろうANTはかなり寂しい結果。会場デッキ分布が判りませんが、現状ではフェアデッキ合戦の最中なのでもう少し数が増えるような気もしていたのですが・・・。
つづいてSCG。
今回はPhiladelphiaでPIQ Legacyが併催されています。
http://www.starcitygames.com/events/071115_philadelphia.html
http://sales.starcitygames.com/deckdatabase/deckshow.php?t%5BT2%5D=3&event_ID=45&feedin=&start_date=11%2F08%2F2015&end_date=11%2F08%2F2015&city=Philadelphia&state=&country=&start=&finish=&exp=&p_first=&p_last=&simple_card_name%5B1%5D=&simple_card_name%5B2%5D=&simple_card_name%5B3%5D=&simple_card_name%5B4%5D=&simple_card_name%5B5%5D=&w_perc=0&g_perc=0&r_perc=0&b_perc=0&u_perc=0&a_perc=0&comparison%5B1%5D=%3E%3D&card_qty%5B1%5D=1&card_name%5B1%5D=&comparison%5B2%5D=%3E%3D&card_qty%5B2%5D=1&card_na
優勝はJacob Saracino氏のGrixis Delverです。
以下Top16(上から順に1位~)
Grixis Delver
4c DeathBlade
Grixis Delver
MUD
BUG Delver
Jund
Infect
Elves
--------------
Elves
Sneakshow
Reanimator
Elves
赤単SnakShow
Miracles
Reanimator
Grixis Delver
です。
前回Miraclesばっかで、Delverいないなぁ~とか言ってたら増えたわけですが、GP Seattleと連動するかのようにGrixis Delverが増加しています。
共に大増加の見れるElvesも目立っています。
今回のMiraclesも大半はメインから《僧院の導師》を積みこみ(流石にJoe氏程の生物特化ではありませんが)、Grixis Delverは当然の如く《若き紅蓮術士》の4積。
Elvesも小型を大量展開します。
DTTの禁止により消失した面展開とそれをめぐる除去合戦で、フェアデッキの個別の消耗戦に向きがちであったこの頃に対して明確な違いが出てきていると言えるかと思います。Miraclesに関しても、以前から増えてきていたとはいえここまで形が固定化しているのは驚きですね。
BUG 続唱の様な単体でアドを稼げるカードを繋げるデッキが今のTier1なわけですが、それは禁止前の様に面の勝負に変化するのでしょうかね?
さて、ここから先は個別に気になったデッキを見ていきます。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=94867
16位、Noah Walker氏のGrixis Delverです。
特別個性的なリストではありませんが、GPのリストは個別では張れないですし、また現在のGrixisのリストで基本に近いのでこれを挙げました。
DTTは失われ、その後色々と形を変成させていたデッキで、代わりのアド手段として《瞬唱の魔道士》や《ヴリンの神童、ジェイス》を入れる形が目につきましたが、暫くするとそれらは淘汰され、そして目立ってきたのが《もみ消し》》4枚採用のManadenial型でした。
現状の環境はフェアデッキ同士の殴り合いとアド合戦/パワー札の叩き付けあいであり、重めの展開は多い。
しかしRUG Delverではデッキパワーが足りない事も多いようで、今一つManadenialは主流には成りません。が、Grixisではその心配も薄いのかもしれません。
中盤以降使い道のなくなる《もみ消し》もYPMが居れば最低限のTokenにはなります《死儀礼のシャーマン》もある為、相手をおしこめた上で自分は加速できますし、もみ消しを本体火力にも出来ます。
RUGよりもBUGよりも《もみ消し》が腐りづらいわけですね。
同時に面展開も減ったため自分で《二股の稲妻》等面展開用の札を積む必要が薄れ、それを別の枠に当てられること。加えて、そのおかげで自分のYPMは生き残り易くなっている事など2重の意味でも価値が有ります。Miraclesの《僧院の導師》のお陰でそれでも一時期に比べると増えてきましたが、《硫黄の精霊》や《夜の戦慄》等には引っかかりませんしね。
逆にそれを察知し再び分割火力やスィーパーをメインに戻しているGrixisのリストも有ります。
土地基盤は(U)(U)の捻出を迫られた時期とほぼ変化は有りませんが、まぁ負担は遥かに減っているのでその意味でも積極的に《不毛の大地》を使っていく事が出来ますね。
妨害は結局《もみ消し》と言う特殊なものが入ったぐらい。
ほぼ変わらずでサイドに《狼狽の嵐》が1~2枚増えたぐらい。結局メタが変わろうがYPM+セラピーは鉄板と言う事ですかね。
今回の形は悪までメタの隙間を狙ったものですし、このManadenial型が続くという訳ではなく、これからも変遷していくと思います。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=94860
6位、Michael McDermott氏のJundです。
BUG 続唱に比べると今一つ安定した成績は残せていないJund。
そして同じ《罰する火》デッキのAggroLoamにも最近は後塵に配している印象も強い。
ですが、続唱と罰する火の2大アドが強力な事は事実。形によってはもう少し数も増えるのではないかと個人的には考えているのですが・・・。
Michael氏のリストの特徴はスペルの多さと結果的な土地基盤への配慮。
この所《稲妻》2枚《突然の衰微》3~4枚と言うリストが主流ですが、Michael氏のリストでは共に4枚ずつ。特に除去に力を入れているのが判ります。サイドの《Chains of Mephistopheles》や《窒息》も含めMiraclesの数の多さを考えれば《突然の衰微》4枚と言うのは判るのですが、Delver等大しておらず高速生物Comboもそれ程いない環境で敢えて《稲妻》の4枚は何を意図しているのでしょうかね?
単に除去を強くして消耗戦に持ち込みたいのか、それともMiraclesの関係でInfectの増加を考えたのか?
また結果として黒札がへりマナ基盤の負担は減っています。
その上で《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》まで取っており、黒マナ関係は相当楽になっているはず。
土地も24枚目を取っている多めですし、全体的に中長期戦を見据えているのか。
加えて、生物枠が圧縮された事でサイドの《ゴルガリの魔除け》《破滅的な行為》の運用性が増していますね。
特に今回の結果を考えると、ここら辺は今後重要になるはず。
追加のハンデスが無い上にメインのハンデスも少なめ。ここの部分はかなり放棄していますね。対Comboは諦め気味で、他の事も加えてみて、特化型のような印象ですね。
GPのChase Hansen氏のReanimatorのリストも結構特色が出ていますね。
《不運な研究者》4枚《ヴリンの神童、ジェイス》1枚《イゼットの魔除け》3枚とIns速度で墓地にハンドを落す手段を8枚も入れています。通常墓地調達は《納墓》4枚《入念な研究》4枚にあと1~2枚入るかどうかですが、ここまで徹底しているのは珍しいですね。脳曲が多いのでその妨害も少ない。《浅すぎる墓穴》は無いのであくまで釣り上げるのはSocなのですが。
その釣竿自体も10枚目を取っているのでやや多め。
《水連の花びら》による高速挙動や《思案》も無いため安定性や速度にやや不安が有るのですが、ルーターでの連動性を高めているわけですね。重い分《目くらまし》も無し。ついでにハンデスも無し。故にそのカバーをする為か《誤った指図》とFoWの2ピッチ体制です。
因みにSCG 11位のJames Higginbottom氏のサイドに《群れネズミ》なる謎の生物が入っていますが、これもIns速度で捨てれるからでしょうかね?
Hans Jacob Goddik氏のBUG Delverは珍しい黒型です。
と言っても初動の《思考囲い》は放棄しているためハンデス特化ではない。《Hymn to Tourach》《ヴェールのリリアナ》に加えてあるのは《墓忍び》2枚です。BUG 続唱でも使っているリストが有り、やや意外。ここに加えて《ヴェンディリオン三人衆》も2枚入っており、要は追加のフライヤーを4枚も採っているわけです。
どうメタ読みをしていたのかは知りませんが、結果的に地上でTokensが溢れる大会ならこれは正解かも知れません。《真の名の宿敵》と異なり-1/-1スィーパーにも《墓忍び》は引っ掛かりませんしね。同時に自身でサイドに4枚も採っているスィーパーが扱いやすくも成ります。
その内《湿地での被災》とかも増えてくるかもしれませんね。
が、BUG 続唱の関係で《悪意の大梟》を考えると何処まで信用できるのかは難しい所。素直に《見栄え損ない》等でも良い気がしますね。
後気になったのはMiraclesがやはり生物型が多い事。
ただし、《僧院の導師》メインは同じながらJoe Lossett氏の様な生物特化ではなく《天使への願い》とのハイブリッドが大多数である事。《ヴェンディリオン三人衆》もサイドですし、これぐらいだとControlっぽいですね。同時に3名中2名が《終末》3枚のみのリセットでもあります。
GPの上位3名全員がこのリストを扱っているのを見ると余程しっくりくるんですかね?
因みにその全てが《思案》4枚の土地21枚型でもあります。
土地枚数は兎も角思案の増量はやはり相性の良さが出ますね。
因みに、公式で上がっているChapin・Martell・Sperlingの新型Esperでの《苦い真理》は結局どうだったのでしょうね。
(http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpsea15/legacy-mentors-2015-11-07)
曰く「探査5枚で撃った《宝船の巡航》で、墓地を使わない上に《紅蓮破》されない」「《断片無き工作員》からの《祖先の幻視》」の様な物、らしいのですが・・・。
大会を終えての感想を聞きたいですね~。
こんなところですかね。
と言う事でDTTが消えて単品のアド合戦のフェアデッキが増えていたわけですが、MiraclesとGrixisのお陰ですっかり禁止前の面展開環境の様です。これに対応出来るかどうかで明暗も分かれますね。今やサイドに75枚中に3枚程度のスィーパーは当たり前です。
また全体的にですが《呪文貫き》がここ最近は本当に減りました。まぁManadenialが激減していたことや《死儀礼のシャーマン》の数を考えれば判らなくもないのですが。同時にUの75枚中の《ヴェンディリオン三人衆》の採用率にも驚きを覚えます。かつては主にCombo対策をしたいTempo系が採る札でしたが、MidrangeだろうがControlだろうが採っています。
それだけマナが伸びやすく、且つ生物の妨害が欲しいという事でしょうかね。
今回の結果を受けてメタはどうなるのか?
特にGrixisの存在はComboにとっては鬼門この上ない。ただでさえ多くないCombo。フェアデッキのどつきあいなら本来は狙い目の筈ですが・・・。
またRが増えた事で小型生物偏重の現在の構築もまた変化が必要になるかもしれません。
一体どうなるでしょうかね?
さて、今回はここまで、です。
今回もお付き合いいただきありがとうございました。
この文章がお役に立てば幸いです。
今週はいつも通りのSCGに加えてGPでもLegacyの大会が有ったのでそちらも合わせて簡易に見て行こうと思います。
流石に100前後のPIQをみて1000人規模のGPを無視するわけにはいきませんからね。
まずはGP。
GP SeattleはLegacyフォーマットのGPであり、2000人越えの大規模大会となったようです。
やっぱり本場の米国ではLegacyでも物凄い数が集まりますねw
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpsea15
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpsea15/top-8-decklists-2015-11-08
優勝はJarvis Yu氏のLandsです。
以下Top8
Lands
Grixis Delver
Miracles
Reanimator
BUG 続唱
Grixis Delver
Alluren
BUG 続唱
です。
まぁこの布陣なら、当た有運にも恵まれて土地単が勝つべくして勝ったようですねw
因みに公開されているTop32までは
Grixis Delver 4名(2)
BUG 続唱 4名(2)
Miracles 3名(1)
BUG Delver 3名(0)
Lands 2名(1)
D&T 2名(0)
Infect 2名(0)
其の他1名ずつ
と言う分布です。
非常に判りやすくBUG 続唱やMiraclesに加えて他のデッキも現環境ではよく見るデッキ群ばかりですね。
その中で異色なのはGrixs Delverの存在ですね。上位に輩出した数も最高順位も抜群です。《時を超えた探索》禁止後は一気に衰退するもひっそり生存をしていたのは事実。しかし急にこの結果は?
そしてまたも登場したAlluren。
一体どういう事なのさ・・・。
対してSnT系・Storm系はさみしい限り。ファッティ系コンボはReanimatorと言うSnT系が減衰している時期に時折現れるデッキがTop8に入っていますが、対して現状のCombo勢では最も勢力が有るであろうANTはかなり寂しい結果。会場デッキ分布が判りませんが、現状ではフェアデッキ合戦の最中なのでもう少し数が増えるような気もしていたのですが・・・。
つづいてSCG。
今回はPhiladelphiaでPIQ Legacyが併催されています。
http://www.starcitygames.com/events/071115_philadelphia.html
http://sales.starcitygames.com/deckdatabase/deckshow.php?t%5BT2%5D=3&event_ID=45&feedin=&start_date=11%2F08%2F2015&end_date=11%2F08%2F2015&city=Philadelphia&state=&country=&start=&finish=&exp=&p_first=&p_last=&simple_card_name%5B1%5D=&simple_card_name%5B2%5D=&simple_card_name%5B3%5D=&simple_card_name%5B4%5D=&simple_card_name%5B5%5D=&w_perc=0&g_perc=0&r_perc=0&b_perc=0&u_perc=0&a_perc=0&comparison%5B1%5D=%3E%3D&card_qty%5B1%5D=1&card_name%5B1%5D=&comparison%5B2%5D=%3E%3D&card_qty%5B2%5D=1&card_na
優勝はJacob Saracino氏のGrixis Delverです。
以下Top16(上から順に1位~)
Grixis Delver
4c DeathBlade
Grixis Delver
MUD
BUG Delver
Jund
Infect
Elves
--------------
Elves
Sneakshow
Reanimator
Elves
赤単SnakShow
Miracles
Reanimator
Grixis Delver
です。
前回Miraclesばっかで、Delverいないなぁ~とか言ってたら増えたわけですが、GP Seattleと連動するかのようにGrixis Delverが増加しています。
共に大増加の見れるElvesも目立っています。
今回のMiraclesも大半はメインから《僧院の導師》を積みこみ(流石にJoe氏程の生物特化ではありませんが)、Grixis Delverは当然の如く《若き紅蓮術士》の4積。
Elvesも小型を大量展開します。
DTTの禁止により消失した面展開とそれをめぐる除去合戦で、フェアデッキの個別の消耗戦に向きがちであったこの頃に対して明確な違いが出てきていると言えるかと思います。Miraclesに関しても、以前から増えてきていたとはいえここまで形が固定化しているのは驚きですね。
BUG 続唱の様な単体でアドを稼げるカードを繋げるデッキが今のTier1なわけですが、それは禁止前の様に面の勝負に変化するのでしょうかね?
さて、ここから先は個別に気になったデッキを見ていきます。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=94867
16位、Noah Walker氏のGrixis Delverです。
特別個性的なリストではありませんが、GPのリストは個別では張れないですし、また現在のGrixisのリストで基本に近いのでこれを挙げました。
DTTは失われ、その後色々と形を変成させていたデッキで、代わりのアド手段として《瞬唱の魔道士》や《ヴリンの神童、ジェイス》を入れる形が目につきましたが、暫くするとそれらは淘汰され、そして目立ってきたのが《もみ消し》》4枚採用のManadenial型でした。
現状の環境はフェアデッキ同士の殴り合いとアド合戦/パワー札の叩き付けあいであり、重めの展開は多い。
しかしRUG Delverではデッキパワーが足りない事も多いようで、今一つManadenialは主流には成りません。が、Grixisではその心配も薄いのかもしれません。
中盤以降使い道のなくなる《もみ消し》もYPMが居れば最低限のTokenにはなります《死儀礼のシャーマン》もある為、相手をおしこめた上で自分は加速できますし、もみ消しを本体火力にも出来ます。
RUGよりもBUGよりも《もみ消し》が腐りづらいわけですね。
同時に面展開も減ったため自分で《二股の稲妻》等面展開用の札を積む必要が薄れ、それを別の枠に当てられること。加えて、そのおかげで自分のYPMは生き残り易くなっている事など2重の意味でも価値が有ります。Miraclesの《僧院の導師》のお陰でそれでも一時期に比べると増えてきましたが、《硫黄の精霊》や《夜の戦慄》等には引っかかりませんしね。
逆にそれを察知し再び分割火力やスィーパーをメインに戻しているGrixisのリストも有ります。
土地基盤は(U)(U)の捻出を迫られた時期とほぼ変化は有りませんが、まぁ負担は遥かに減っているのでその意味でも積極的に《不毛の大地》を使っていく事が出来ますね。
妨害は結局《もみ消し》と言う特殊なものが入ったぐらい。
ほぼ変わらずでサイドに《狼狽の嵐》が1~2枚増えたぐらい。結局メタが変わろうがYPM+セラピーは鉄板と言う事ですかね。
今回の形は悪までメタの隙間を狙ったものですし、このManadenial型が続くという訳ではなく、これからも変遷していくと思います。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=94860
6位、Michael McDermott氏のJundです。
BUG 続唱に比べると今一つ安定した成績は残せていないJund。
そして同じ《罰する火》デッキのAggroLoamにも最近は後塵に配している印象も強い。
ですが、続唱と罰する火の2大アドが強力な事は事実。形によってはもう少し数も増えるのではないかと個人的には考えているのですが・・・。
Michael氏のリストの特徴はスペルの多さと結果的な土地基盤への配慮。
この所《稲妻》2枚《突然の衰微》3~4枚と言うリストが主流ですが、Michael氏のリストでは共に4枚ずつ。特に除去に力を入れているのが判ります。サイドの《Chains of Mephistopheles》や《窒息》も含めMiraclesの数の多さを考えれば《突然の衰微》4枚と言うのは判るのですが、Delver等大しておらず高速生物Comboもそれ程いない環境で敢えて《稲妻》の4枚は何を意図しているのでしょうかね?
単に除去を強くして消耗戦に持ち込みたいのか、それともMiraclesの関係でInfectの増加を考えたのか?
また結果として黒札がへりマナ基盤の負担は減っています。
その上で《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》まで取っており、黒マナ関係は相当楽になっているはず。
土地も24枚目を取っている多めですし、全体的に中長期戦を見据えているのか。
加えて、生物枠が圧縮された事でサイドの《ゴルガリの魔除け》《破滅的な行為》の運用性が増していますね。
特に今回の結果を考えると、ここら辺は今後重要になるはず。
追加のハンデスが無い上にメインのハンデスも少なめ。ここの部分はかなり放棄していますね。対Comboは諦め気味で、他の事も加えてみて、特化型のような印象ですね。
GPのChase Hansen氏のReanimatorのリストも結構特色が出ていますね。
《不運な研究者》4枚《ヴリンの神童、ジェイス》1枚《イゼットの魔除け》3枚とIns速度で墓地にハンドを落す手段を8枚も入れています。通常墓地調達は《納墓》4枚《入念な研究》4枚にあと1~2枚入るかどうかですが、ここまで徹底しているのは珍しいですね。脳曲が多いのでその妨害も少ない。《浅すぎる墓穴》は無いのであくまで釣り上げるのはSocなのですが。
その釣竿自体も10枚目を取っているのでやや多め。
《水連の花びら》による高速挙動や《思案》も無いため安定性や速度にやや不安が有るのですが、ルーターでの連動性を高めているわけですね。重い分《目くらまし》も無し。ついでにハンデスも無し。故にそのカバーをする為か《誤った指図》とFoWの2ピッチ体制です。
因みにSCG 11位のJames Higginbottom氏のサイドに《群れネズミ》なる謎の生物が入っていますが、これもIns速度で捨てれるからでしょうかね?
Hans Jacob Goddik氏のBUG Delverは珍しい黒型です。
と言っても初動の《思考囲い》は放棄しているためハンデス特化ではない。《Hymn to Tourach》《ヴェールのリリアナ》に加えてあるのは《墓忍び》2枚です。BUG 続唱でも使っているリストが有り、やや意外。ここに加えて《ヴェンディリオン三人衆》も2枚入っており、要は追加のフライヤーを4枚も採っているわけです。
どうメタ読みをしていたのかは知りませんが、結果的に地上でTokensが溢れる大会ならこれは正解かも知れません。《真の名の宿敵》と異なり-1/-1スィーパーにも《墓忍び》は引っ掛かりませんしね。同時に自身でサイドに4枚も採っているスィーパーが扱いやすくも成ります。
その内《湿地での被災》とかも増えてくるかもしれませんね。
が、BUG 続唱の関係で《悪意の大梟》を考えると何処まで信用できるのかは難しい所。素直に《見栄え損ない》等でも良い気がしますね。
後気になったのはMiraclesがやはり生物型が多い事。
ただし、《僧院の導師》メインは同じながらJoe Lossett氏の様な生物特化ではなく《天使への願い》とのハイブリッドが大多数である事。《ヴェンディリオン三人衆》もサイドですし、これぐらいだとControlっぽいですね。同時に3名中2名が《終末》3枚のみのリセットでもあります。
GPの上位3名全員がこのリストを扱っているのを見ると余程しっくりくるんですかね?
因みにその全てが《思案》4枚の土地21枚型でもあります。
土地枚数は兎も角思案の増量はやはり相性の良さが出ますね。
因みに、公式で上がっているChapin・Martell・Sperlingの新型Esperでの《苦い真理》は結局どうだったのでしょうね。
(http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpsea15/legacy-mentors-2015-11-07)
曰く「探査5枚で撃った《宝船の巡航》で、墓地を使わない上に《紅蓮破》されない」「《断片無き工作員》からの《祖先の幻視》」の様な物、らしいのですが・・・。
大会を終えての感想を聞きたいですね~。
こんなところですかね。
と言う事でDTTが消えて単品のアド合戦のフェアデッキが増えていたわけですが、MiraclesとGrixisのお陰ですっかり禁止前の面展開環境の様です。これに対応出来るかどうかで明暗も分かれますね。今やサイドに75枚中に3枚程度のスィーパーは当たり前です。
また全体的にですが《呪文貫き》がここ最近は本当に減りました。まぁManadenialが激減していたことや《死儀礼のシャーマン》の数を考えれば判らなくもないのですが。同時にUの75枚中の《ヴェンディリオン三人衆》の採用率にも驚きを覚えます。かつては主にCombo対策をしたいTempo系が採る札でしたが、MidrangeだろうがControlだろうが採っています。
それだけマナが伸びやすく、且つ生物の妨害が欲しいという事でしょうかね。
今回の結果を受けてメタはどうなるのか?
特にGrixisの存在はComboにとっては鬼門この上ない。ただでさえ多くないCombo。フェアデッキのどつきあいなら本来は狙い目の筈ですが・・・。
またRが増えた事で小型生物偏重の現在の構築もまた変化が必要になるかもしれません。
一体どうなるでしょうかね?
さて、今回はここまで、です。
今回もお付き合いいただきありがとうございました。
この文章がお役に立てば幸いです。