皆さん、こんばんは。しもべです。
NBA LALのコービー・ブライアントが今シーズン限りで引退するそうです。
日本のアクエリアスのCMにも出ていましたし、名前を知っている方もいるのではないでしょうか。
神様マイケル・ジョーダンの後継者であり一時代を築いた選手の引退。
哀しいなぁ・・・(´;ω;`)ブワッ
備えた走攻守に抜群の集中力と圧倒的な勝負強さを持ち、ウィルト・チェンバレン以来の1試合最多得点81点を記録した希代の点取り屋。点を取るだけの選手なら掃いて捨てるほどいるNBAですが、守備でも素晴らしかった。そして尽きる事ない飢餓感とそこから来る向上心の塊で練習好き。常にセルフィッシュと言われたが、結局自分で点を取る事が一番チームとして強かったからなぁ・・・。最後の最後まで心通わせたパートナーと言える人間がいなかった。
悔やまれるなぁ。
もうここ数年は怪我に手術の繰り返しでシーズンは休みがち、やっと開幕から動けるようになった今年はもはや別人の様。
トレイシー・マグレディを考えれば同じようなスコアラーでも遥かに長い時間働けていたので文句も言えるはず有りませんが、いよいよかぁ・・・。
今や、NBAの中心はレブロン、KD、そしてカリー。
恐らくあと2~3年以内にはティム・ダンカンとダーク・ノビツキーも引退するでしょうし、いよいよ本当の意味で新しい時代へとNBAは入っていくようです。
間違いなくNBA史上でも最上位の選手の一人として名が刻まれる選手の全盛期を見る事が出来た事は本当に幸せでした。
\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\
さて、いつも通りSCGを見ていきます。
今週はNEW JERSEYにてLegacy Openが行われました。
この所大型大会が続いてくれて嬉しい限り。早速結果を見ていきましょう。
ペタル↓
http://www.starcitygames.com/events/281115_newjersey.html
http://sales.starcitygames.com/deckdatabase/deckshow.php?t%5BT3%5D=3&event_ID=&feedin=&start_date=09%2F06%2F2015&end_date=11%2F29%2F2015&city=Somerset&state=&country=&start=1&finish=32&exp=&p_first=&p_last=&simple_card_name%5B1%5D=&simple_card_name%5B2%5D=&simple_card_name%5B3%5D=&simple_card_name%5B4%5D=&simple_card_name%5B5%5D=&w_perc=0&g_perc=0&r_perc=0&b_perc=0&u_perc=0&a_perc=0&comparison%5B1%5D=%3E%3D&card_qty%5B1%5D=1&card_name%5B1%5D=&comparison%5B2%5D=%3E%3D&card_qty%5B2%5D=1&card_name%
今週の優勝はTom Keating氏の4c Loamです。
以下Top16(上から順に一位~)
4c AggroLoam
ANT
Miracles
ANT
Lands
Elves
Grixis Delver
Miracles
--------------------
Miracles
Miracles
Grixis Painter
Miracles
BUG 続唱
Grixis Delver
Reanimator
Grixis Delver
です。
2日目進出121名のメタゲーム上位は
(http://www.starcitygames.com/events/coverage/3567_day_2_metagame_breakdown_.html)
Miracles 23名
Grixis Delver 13名
Lands 7名
Death&Tax 7名
ANT 7名
RUG Delver 5名
4c AggroLoam 5名
BUG Delver 5名
Elves 5名
です。
と言う事で、まぁ見事なMiracles祭りですね。
メタ最上位で2日目進出は圧倒的な数です。そしてただ数が多いだけでなく、そのうち半数近くの11名がTop32入り。Top8には2名、Top16に5名と其々バランスよく数を残しています。
対してCombo勢は先週の結果から考えると思ったほどですが、ANTだけはよく奮戦しており7名と上位の進出数に加えTop4に2名といい成績を残せていますね。乗り手が強い様な気もしますが、まぁ現状のCombo勢の中ではかなりいいポジションなのでしょう。少なくともSnT勢よりは遥かに環境向き。
環境のフェアデッキ代表のDelver系ですが、やはりGrixis系が最大勢力。
またTop32にも4名で、その内Top16でも3名。他のDelverに比べるとやはり威力がある様です。同じManadenialのRUGが数がそこそこでも上位に残れていない所を見るとやはりデッキパワーの違いですかね。と言うか《若き紅蓮術士》と妨害+ハンデス。
これまでのMidrange系のフェアデッキではBUG 続唱が最も数を揃えていましたが、最近は徐々に数を減らし、今回は壊滅的。2日目進出は僅か3名です。Top16にぎりぎり一名。同じ様にMiraclesに優位が付くとされるLandsと比べると物足りない結果ですね。アドバンテージだけでは物足りないという事ですかね・・・。因みにそのLandsはGP Seattleでも優勝していますし安定はしませんが成績は残しますね。Jarvis Yu氏の形が今のトレンド? AggroLoamも最近は少しずつ数を増やしていて、《壌土からの生命》を用いた対フェアデッキ戦に強いデッキが今環境的に強いという事ですかね。
まぁ安定して勝にはやはり対Combo性能がそれなりでなければいけないようなので、当り運の限界もあるでしょうが。
Bladeは今回再び沈黙。
前回はまぐれだったか。
ここから先は気になったデッキを見ていきます。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=95702
優勝したTom Keating氏の4c AggroLoamです。
何故かSCGの表記がPunishing Abzan成る表記がされており、お?Junk系の新しいデッキか?と心躍らせてひらいた結果がただの4c AggroLoamでござる・・・。
まぁ最近は《壌土からの生命/Loam》も2枚程度、サイクリングランドは2~3枚で《突撃の地鳴り》も無しなのでJunkに纏めたくなる気持ちもまぁ判らなくもないんですがね。
それは置いておいて、この所少しずつ数を伸ばしているU抜き4cのAggroLoam。
《虚空の杯》+《ガドック・ティーグ》、+《罰する火》でそれぞれ対Combo、対フェアデッキに戦えるバランスの良さとLoamも含めて消耗戦への強さが売り。
そしてサイドからは《スレイベンの守護者、サリア》をはじめ大量のHatebearの増量を行います。かつてはAggroLoamなんて対フェアデッキ専門でComboはどうしても鬼門でしたが、今回は準決・決勝と勝っているところを見るとかなり改善されていますね。まぁCotVが刺さるComboが環境の主流だからとも言えますが。
これも非常によくある形を取っていますね。
GP 13位のMartin Russ氏の様なDDコンボを仕込んであるような物も無し。
敢えて言うなら1マナ域はきっちり完全にメインではカットしている事と、2枚目の《森の知恵》を取っている事程度ですか。まぁそれもよくある構築ですが。
気になったのはサイドで一つは《毒の濁流》《ゴルガリの魔除け》《仕組まれた疫病》とスィーパーが多めである事。そして《殺戮遊戯》は無し。で《情け知らずのガラク》があることです。
《若き紅蓮術士》《僧院の導師》と横に並ぶことも結局変わらず多い環境故にスィーパーの増枠は判りますが、元々除去も多く消耗戦に強い筈のデッキ。そこを更に強くしています。
《殺戮遊戯》は以前は対低速、と言うか対Miraclesに有効性が認められている札でしたが、ここの所生物の増加や勝ち札の分散の多いMiraclesには効きが今一つ。それを考え、前述のスィーパーに加え《情け知らずのガラク》と言う事ですかね?
この変身ガラクも最近は使われているところをこのデッキでは間々見ます。
かなり生物戦を潰すための構築ですね・・・。
また、対Uへのある意味鉄板である《窒息》が採られていません。
単に枠が無いから切ったのか、それとも効果が薄いと判断したのか。Mirclesは《血染めの月》の対Landsへの登用を踏まえて非常に基本地形も多め。《不毛の大地》だけではManadenialは効果が薄く、《窒息》を切るとなると最初からその方向は大きくは期待はしていないようですね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=95708
2位、Caleb Scherer氏のANTです。
この所安定して勝っているCaleb Scherer氏。
今回はOpenでの2位と素晴らしいですね。
今回の特徴は《汚物の雨》です。
まぁこれ自体はANTに間々見られるブッパ仕様の際に採用されている札です。しかしその多くが《陰謀団の儀式》の4枚目とのスイッチの上に15名の土地を入れた形です。
しかしCaleb Scherer氏の構築は儀式は其々4枚採った上で《汚物の雨》1枚入れており、かつ土地14枚です。つまり超ブッパ仕様。瞬間的なマナソースの拡充と言う事ですね。使った枠は安定性と疑似キャントリップの増枠となる《師範の占い独楽》ですからマナソースを特に意識しているのが判りますね。
そんなに今の環境って高速特化にする物なんですかね?
ただ、嘗てと異なり《闇の請願》の2枚目が有る以上、黒のマナソースと5マナの到達は一つの目標となる以上、判らなくもないですかね。ついでに「魔巧」にも貢献できます。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=95717
11位、Louis Gentile氏のGrixis Painterです。
珍しいGrixisカラーのPainted Stoneです。
基本的には赤単、稀にURとかに成ったりしますがUBRになるのは珍しいですね。
そのB要素であるのはほぼ《ボーラスの工作員、テゼレット》で占められています。後は《虚無の呪文爆弾》の誘発だけですからね。
なのでまぁUBRと言うよりURtBですね。
テゼレットと言うとLegacyではUB Tezzeretorになりますが、要はそれとPainterのハイブリッドのような形の様です。
必要に応じて高速コンボだけでなくテゼレットからアドを稼いだり5/5を奔らせたりするわけですね。
しかし環境的な強みがあるんですかね、これ。
当たり前ですが現環境は以前ほどではありませんがPWに優しくない。そもそもUB Tezzeretorが居ないのにその要素を足す事の強みとは・・・。
結果として《帝国の徴募兵》が使えないので銀弾戦法も取りづらくコンボ速度は低下しています。まぁここは《直観》と《Transmute Artifact》がカバーできるのやもしれません。
また《血染めの月》《月の大魔術師》も極めて採用しづらい。サイドインしていますが運用上の齟齬は避けられない筈。
一体どのような動きと強みがこのデッキに有るんでしょうかね?
Openで11位に入っている以上、地雷だろうがそこそこの自力は有るはず。どの様な挙動をするのか見てみたいですね。何処かに動画とかないかな。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=95718
26位、Thomas Hepp氏のBUG Depthsです。
BUGと言うよりはBGtUのDDデッキですね。
幾つか有るDDの中ではBeatdown要素を排した高速Combo型となっています。
《吸血鬼の呪詛術士》4枚、《暗黒の深部》4枚、《演劇の舞台》4枚、《輪作》4枚に《探検の地図》3枚、《森の戦術》3枚と本当の意味で徹底した構築になっています。
後はそれを通すためのハンデスや、潤滑油になっています。
DDの高速コンボ型と言うとJund DDとかもそれに当たりますが、そこから更に除去要素などコンボに必要に無い要素を排していますね。殆どAll inの形で、リカバリー用のLoamすら入れていません。
《Karaks》《不毛の大地》は減っているとはいえ《剣を鍬に》は多いこの環境でDDのAll inとは恐れ入りますね・・・。
実は以前最速のDDを作るとしたらどうなるだろう?と考えていたことが私にはあったのですが、しかしその時でさえ私はもう少し丸みのある構築にしていましたww
う~む、狂気を感じる。
こんな所ですか。
上では挙げませんでしたが、Grixis Delverのサイドに《闇の腹心》を仕込ませていたデッキがあったり、Esper Bladeにアド手段として《苦いの真理》が入っているデッキが合ったりして、それらが気にかかりましたね。続唱は今一つなのですが、それでも対フェアとなった場合にどうやってアドバンテージを取るのか?に腐心しているデッキ群は少なくないようです。
《苦い真理》は最近Stdで評価を上げているようですが、地味にLegacyでも色々と試されているアド手段でもあります。GP SeattleではChapinたちが持ち込んでいましたし、CFBのTom Martellの今日の記事でも少し触れられています。まぁこちらは《僧院の導師》についての記事なのですが(この記事自体は結構面白かったので興味のある方は是非)。
と言う事で何だかんだ、フェアデッキが環境に多数溢れている状況は変わらないようです。
Miraclesはこの勢いだとMUD・Landsの増加を招きそうですね(Infectは微妙)。
故に《血染めの月》の増加も有りそうです。
Landsも《突撃の地鳴り》→《溶鉄の渦》と対策してますが入っても1~2枚ですし、有効度が完全に損なわれるわけでもありませんからね。もしかして《安らかなる眠り》の2枚目も復活するかも・・・。
困ったものです。
さて、今回はここまで、です。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
この文章が何処かでお役に立てば幸いです。
P.S.
水木しげる氏が鬼籍に入られたり、ロボオタの供「スパロボ」の制作会社であったウィンキーが倒産したり、ニュースの多い日でした・・・。
NBA LALのコービー・ブライアントが今シーズン限りで引退するそうです。
日本のアクエリアスのCMにも出ていましたし、名前を知っている方もいるのではないでしょうか。
神様マイケル・ジョーダンの後継者であり一時代を築いた選手の引退。
哀しいなぁ・・・(´;ω;`)ブワッ
備えた走攻守に抜群の集中力と圧倒的な勝負強さを持ち、ウィルト・チェンバレン以来の1試合最多得点81点を記録した希代の点取り屋。点を取るだけの選手なら掃いて捨てるほどいるNBAですが、守備でも素晴らしかった。そして尽きる事ない飢餓感とそこから来る向上心の塊で練習好き。常にセルフィッシュと言われたが、結局自分で点を取る事が一番チームとして強かったからなぁ・・・。最後の最後まで心通わせたパートナーと言える人間がいなかった。
悔やまれるなぁ。
もうここ数年は怪我に手術の繰り返しでシーズンは休みがち、やっと開幕から動けるようになった今年はもはや別人の様。
トレイシー・マグレディを考えれば同じようなスコアラーでも遥かに長い時間働けていたので文句も言えるはず有りませんが、いよいよかぁ・・・。
今や、NBAの中心はレブロン、KD、そしてカリー。
恐らくあと2~3年以内にはティム・ダンカンとダーク・ノビツキーも引退するでしょうし、いよいよ本当の意味で新しい時代へとNBAは入っていくようです。
間違いなくNBA史上でも最上位の選手の一人として名が刻まれる選手の全盛期を見る事が出来た事は本当に幸せでした。
\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\
さて、いつも通りSCGを見ていきます。
今週はNEW JERSEYにてLegacy Openが行われました。
この所大型大会が続いてくれて嬉しい限り。早速結果を見ていきましょう。
ペタル↓
http://www.starcitygames.com/events/281115_newjersey.html
http://sales.starcitygames.com/deckdatabase/deckshow.php?t%5BT3%5D=3&event_ID=&feedin=&start_date=09%2F06%2F2015&end_date=11%2F29%2F2015&city=Somerset&state=&country=&start=1&finish=32&exp=&p_first=&p_last=&simple_card_name%5B1%5D=&simple_card_name%5B2%5D=&simple_card_name%5B3%5D=&simple_card_name%5B4%5D=&simple_card_name%5B5%5D=&w_perc=0&g_perc=0&r_perc=0&b_perc=0&u_perc=0&a_perc=0&comparison%5B1%5D=%3E%3D&card_qty%5B1%5D=1&card_name%5B1%5D=&comparison%5B2%5D=%3E%3D&card_qty%5B2%5D=1&card_name%
今週の優勝はTom Keating氏の4c Loamです。
以下Top16(上から順に一位~)
4c AggroLoam
ANT
Miracles
ANT
Lands
Elves
Grixis Delver
Miracles
--------------------
Miracles
Miracles
Grixis Painter
Miracles
BUG 続唱
Grixis Delver
Reanimator
Grixis Delver
です。
2日目進出121名のメタゲーム上位は
(http://www.starcitygames.com/events/coverage/3567_day_2_metagame_breakdown_.html)
Miracles 23名
Grixis Delver 13名
Lands 7名
Death&Tax 7名
ANT 7名
RUG Delver 5名
4c AggroLoam 5名
BUG Delver 5名
Elves 5名
です。
と言う事で、まぁ見事なMiracles祭りですね。
メタ最上位で2日目進出は圧倒的な数です。そしてただ数が多いだけでなく、そのうち半数近くの11名がTop32入り。Top8には2名、Top16に5名と其々バランスよく数を残しています。
対してCombo勢は先週の結果から考えると思ったほどですが、ANTだけはよく奮戦しており7名と上位の進出数に加えTop4に2名といい成績を残せていますね。乗り手が強い様な気もしますが、まぁ現状のCombo勢の中ではかなりいいポジションなのでしょう。少なくともSnT勢よりは遥かに環境向き。
環境のフェアデッキ代表のDelver系ですが、やはりGrixis系が最大勢力。
またTop32にも4名で、その内Top16でも3名。他のDelverに比べるとやはり威力がある様です。同じManadenialのRUGが数がそこそこでも上位に残れていない所を見るとやはりデッキパワーの違いですかね。と言うか《若き紅蓮術士》と妨害+ハンデス。
これまでのMidrange系のフェアデッキではBUG 続唱が最も数を揃えていましたが、最近は徐々に数を減らし、今回は壊滅的。2日目進出は僅か3名です。Top16にぎりぎり一名。同じ様にMiraclesに優位が付くとされるLandsと比べると物足りない結果ですね。アドバンテージだけでは物足りないという事ですかね・・・。因みにそのLandsはGP Seattleでも優勝していますし安定はしませんが成績は残しますね。Jarvis Yu氏の形が今のトレンド? AggroLoamも最近は少しずつ数を増やしていて、《壌土からの生命》を用いた対フェアデッキ戦に強いデッキが今環境的に強いという事ですかね。
まぁ安定して勝にはやはり対Combo性能がそれなりでなければいけないようなので、当り運の限界もあるでしょうが。
Bladeは今回再び沈黙。
前回はまぐれだったか。
ここから先は気になったデッキを見ていきます。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=95702
優勝したTom Keating氏の4c AggroLoamです。
何故かSCGの表記がPunishing Abzan成る表記がされており、お?Junk系の新しいデッキか?と心躍らせてひらいた結果がただの4c AggroLoamでござる・・・。
まぁ最近は《壌土からの生命/Loam》も2枚程度、サイクリングランドは2~3枚で《突撃の地鳴り》も無しなのでJunkに纏めたくなる気持ちもまぁ判らなくもないんですがね。
それは置いておいて、この所少しずつ数を伸ばしているU抜き4cのAggroLoam。
《虚空の杯》+《ガドック・ティーグ》、+《罰する火》でそれぞれ対Combo、対フェアデッキに戦えるバランスの良さとLoamも含めて消耗戦への強さが売り。
そしてサイドからは《スレイベンの守護者、サリア》をはじめ大量のHatebearの増量を行います。かつてはAggroLoamなんて対フェアデッキ専門でComboはどうしても鬼門でしたが、今回は準決・決勝と勝っているところを見るとかなり改善されていますね。まぁCotVが刺さるComboが環境の主流だからとも言えますが。
これも非常によくある形を取っていますね。
GP 13位のMartin Russ氏の様なDDコンボを仕込んであるような物も無し。
敢えて言うなら1マナ域はきっちり完全にメインではカットしている事と、2枚目の《森の知恵》を取っている事程度ですか。まぁそれもよくある構築ですが。
気になったのはサイドで一つは《毒の濁流》《ゴルガリの魔除け》《仕組まれた疫病》とスィーパーが多めである事。そして《殺戮遊戯》は無し。で《情け知らずのガラク》があることです。
《若き紅蓮術士》《僧院の導師》と横に並ぶことも結局変わらず多い環境故にスィーパーの増枠は判りますが、元々除去も多く消耗戦に強い筈のデッキ。そこを更に強くしています。
《殺戮遊戯》は以前は対低速、と言うか対Miraclesに有効性が認められている札でしたが、ここの所生物の増加や勝ち札の分散の多いMiraclesには効きが今一つ。それを考え、前述のスィーパーに加え《情け知らずのガラク》と言う事ですかね?
この変身ガラクも最近は使われているところをこのデッキでは間々見ます。
かなり生物戦を潰すための構築ですね・・・。
また、対Uへのある意味鉄板である《窒息》が採られていません。
単に枠が無いから切ったのか、それとも効果が薄いと判断したのか。Mirclesは《血染めの月》の対Landsへの登用を踏まえて非常に基本地形も多め。《不毛の大地》だけではManadenialは効果が薄く、《窒息》を切るとなると最初からその方向は大きくは期待はしていないようですね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=95708
2位、Caleb Scherer氏のANTです。
この所安定して勝っているCaleb Scherer氏。
今回はOpenでの2位と素晴らしいですね。
今回の特徴は《汚物の雨》です。
まぁこれ自体はANTに間々見られるブッパ仕様の際に採用されている札です。しかしその多くが《陰謀団の儀式》の4枚目とのスイッチの上に15名の土地を入れた形です。
しかしCaleb Scherer氏の構築は儀式は其々4枚採った上で《汚物の雨》1枚入れており、かつ土地14枚です。つまり超ブッパ仕様。瞬間的なマナソースの拡充と言う事ですね。使った枠は安定性と疑似キャントリップの増枠となる《師範の占い独楽》ですからマナソースを特に意識しているのが判りますね。
そんなに今の環境って高速特化にする物なんですかね?
ただ、嘗てと異なり《闇の請願》の2枚目が有る以上、黒のマナソースと5マナの到達は一つの目標となる以上、判らなくもないですかね。ついでに「魔巧」にも貢献できます。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=95717
11位、Louis Gentile氏のGrixis Painterです。
珍しいGrixisカラーのPainted Stoneです。
基本的には赤単、稀にURとかに成ったりしますがUBRになるのは珍しいですね。
そのB要素であるのはほぼ《ボーラスの工作員、テゼレット》で占められています。後は《虚無の呪文爆弾》の誘発だけですからね。
なのでまぁUBRと言うよりURtBですね。
テゼレットと言うとLegacyではUB Tezzeretorになりますが、要はそれとPainterのハイブリッドのような形の様です。
必要に応じて高速コンボだけでなくテゼレットからアドを稼いだり5/5を奔らせたりするわけですね。
しかし環境的な強みがあるんですかね、これ。
当たり前ですが現環境は以前ほどではありませんがPWに優しくない。そもそもUB Tezzeretorが居ないのにその要素を足す事の強みとは・・・。
結果として《帝国の徴募兵》が使えないので銀弾戦法も取りづらくコンボ速度は低下しています。まぁここは《直観》と《Transmute Artifact》がカバーできるのやもしれません。
また《血染めの月》《月の大魔術師》も極めて採用しづらい。サイドインしていますが運用上の齟齬は避けられない筈。
一体どのような動きと強みがこのデッキに有るんでしょうかね?
Openで11位に入っている以上、地雷だろうがそこそこの自力は有るはず。どの様な挙動をするのか見てみたいですね。何処かに動画とかないかな。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=95718
26位、Thomas Hepp氏のBUG Depthsです。
BUGと言うよりはBGtUのDDデッキですね。
幾つか有るDDの中ではBeatdown要素を排した高速Combo型となっています。
《吸血鬼の呪詛術士》4枚、《暗黒の深部》4枚、《演劇の舞台》4枚、《輪作》4枚に《探検の地図》3枚、《森の戦術》3枚と本当の意味で徹底した構築になっています。
後はそれを通すためのハンデスや、潤滑油になっています。
DDの高速コンボ型と言うとJund DDとかもそれに当たりますが、そこから更に除去要素などコンボに必要に無い要素を排していますね。殆どAll inの形で、リカバリー用のLoamすら入れていません。
《Karaks》《不毛の大地》は減っているとはいえ《剣を鍬に》は多いこの環境でDDのAll inとは恐れ入りますね・・・。
実は以前最速のDDを作るとしたらどうなるだろう?と考えていたことが私にはあったのですが、しかしその時でさえ私はもう少し丸みのある構築にしていましたww
う~む、狂気を感じる。
こんな所ですか。
上では挙げませんでしたが、Grixis Delverのサイドに《闇の腹心》を仕込ませていたデッキがあったり、Esper Bladeにアド手段として《苦いの真理》が入っているデッキが合ったりして、それらが気にかかりましたね。続唱は今一つなのですが、それでも対フェアとなった場合にどうやってアドバンテージを取るのか?に腐心しているデッキ群は少なくないようです。
《苦い真理》は最近Stdで評価を上げているようですが、地味にLegacyでも色々と試されているアド手段でもあります。GP SeattleではChapinたちが持ち込んでいましたし、CFBのTom Martellの今日の記事でも少し触れられています。まぁこちらは《僧院の導師》についての記事なのですが(この記事自体は結構面白かったので興味のある方は是非)。
と言う事で何だかんだ、フェアデッキが環境に多数溢れている状況は変わらないようです。
Miraclesはこの勢いだとMUD・Landsの増加を招きそうですね(Infectは微妙)。
故に《血染めの月》の増加も有りそうです。
Landsも《突撃の地鳴り》→《溶鉄の渦》と対策してますが入っても1~2枚ですし、有効度が完全に損なわれるわけでもありませんからね。もしかして《安らかなる眠り》の2枚目も復活するかも・・・。
困ったものです。
さて、今回はここまで、です。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
この文章が何処かでお役に立てば幸いです。
P.S.
水木しげる氏が鬼籍に入られたり、ロボオタの供「スパロボ」の制作会社であったウィンキーが倒産したり、ニュースの多い日でした・・・。