EMN)新カード雑感11 フルスポ(緑)
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EMN)新カード雑感11 フルスポ(緑)
皆さん、こんばんは。しもべです。


 ようやっとフルスポも終わりが見えてきました。
続き続き。

・《州民を滅ぼすもの》
:エルドラージ版《孔蹄のビヒモス》。
本体のサイズが上の代わりに誘発能力が小型《踏み荒らし》と大幅に劣化しています。また無色であるため《自然の秩序》の様な札では使えず、強みである「現出」から同じように高速挙動できるものの、そもそも生物数を減らしてしまうと誘発の効果も劣ってしまうと言う何とも微妙な齟齬をはらんだ能力をしています。
同時に現出は色を減らせないため、(G)(G)(G)がかなりのネックになりますね。

 そうは言っても、効果・能力自体は凶悪なのでStdでは一定の価値は有るはず。
《目なしの見張り》や《血統の観察者》の様なCMC付きで面展開が出来る札を上手く噛ませる事が出来れば非常に強力です。多色化できればもっといいのですがね。対して《ハンウィアーの守備隊》はシングルシンボルであるためまだ現実的と言えます。
これらの面展開に対して、猪の効果がキャスト誘発である点も素晴らしく、挙動上の安定性を確保できますね。数の確保とサーチの観点で《彼方より》も有るのですが少々悠長すぎますかね。

 それ以外でも単純な面展開で勝てるようにしておく方が安定する事を考えればG単色で《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》でも良いのですが、GtRで《アーリン・コード/月の抱擁、アーリン》あたり。
面展開と大型札と考えるとどうしても《謎の石の儀式》を思うのですが、この猪がせめてアンタップ能力をビヒモスから残し手入れさえすれば・・・。まぁ本体だけでも弱くはないですがね。
 後はどうせ面展開をする前提なので《ウルヴェンワルド修道院》を入れておくと合理的かもしれません。(C)しか出ない点も無色マナに当てれるので最低限の働きをするでしょうし、どうせ現出でコスト限界まで下げて(G)(G)(G)で出すなんて早々ありませんからね。

 打点修正の低さも、本体の猪が7/7トランプルなので、残りの数点を押し込む事は出来ます。この場合は除去兼パンプになる《次元の歪曲》も良いですね。
他と同じ様に《ウギンの聖域》が機能するので2度目の押し込みで普通に勝てるはず。

 エルドラージと言う観点から考えれば《ウギンの目》を使えば《エルドラージのミミック》や《果てしなきもの》等で小型をどんどん並べる事も出来るはず。そしてミミックは残っていればそのまま本体7/7トランプル速攻+ミミック7+2/7+2トランプルとなるのでその2体だけでも十分勝てるように思えます。ミミックを使う価値の有るサイズは良いですね。
という事で下環境でも少し特殊な専用デッキを組めそうです。
ただ、エルドラージ構築の場合は(G)(G)(G)を通過させる事が出来るかが圧倒的に大きな弊害であり問題となるのでどうすべきかのか・・・?
この(G)(G)(G)は中々に良質な調整ですね。
 色の事を考えるとStdでは《失われた業の巫師》が良い働きをするかもしれません。CMCの3マナを現出で減らしつつ、色マナ2つを出せる為実質5マナ分の働きが出来ますからね。《薄暮見の徴募兵/爪の群れの咆哮者》はやや悠長ですが、能力はマッチしていますね。



・《墓後家蜘蛛、イシュカナ》
:5マナ3/5到達+「昂揚」で1/2の子蜘蛛×3+本体砲撃能力を持っている蜘蛛。
昂揚の必要性があるとはいえ判り易いぐらいアドバンテージを得る事が出来ますね。5マナと重くとも、実質的に6/11ですし強力な部類。また「到達」のお陰で《アヴァシン》《ギセラ》等の中量級の航空戦力を受け止める事が出来るだけでも十分役に立ちます。
 一応似たような役割に《荒廃を招くもの》もあります。
「昇華者」と「昂揚」のどちらが満たしやすいでしょうかね?

 シナジー的な事を考えると昂揚で墓地を肥やす事が望ましいため《発生の器》《過去との取り組み》や《最後の希望、リリアナ》の[-2]が有効ですね。
「昂揚」が前提になっているのなら《ウルヴェンワルド横断》が良い働きをしそうですが。リリアナを除いたこれらは土地を伸ばす事にも繋がりますし。
 ネタですが、《突撃陣形》が有れば実質5/5+2/2×3=11打点と中々強力です。もちろん陣形自体が「昂揚」達成に役立ちます。《横断》から上記の猪に繋げるのも方法の一つ。
本体を食べる観点なら《異界の進化》で親蜘蛛を食べて《龍王アタルカ》や《世界を壊すもの》を持ってくる。《巨森の予見者、ニッサ》《巡礼者の目》等を《異界の進化》で蜘蛛に換える。で其々先が有りますね。《巡礼者の目》は昂揚達成の一助になりますし。同じく《面晶体の這行器》も。

 7マナの起動能力はオマケに見えますが、まぁStdでは相応に可能性も残されているはず。その意味でも回収札の上記群は重要になりますね。
本体が5マナで、お代りが7マナの《蜘蛛の発生》を思わせますね。


 ↓環境で考えれば、伝説+Cip持ちで有るため《Karakas》が良い働きをしますね。バウンスされても嬉しい。
しかし5マナ域の時点でほぼ運用できるのが「NicFit」位しかない。《緑の太陽の頂点/GSZ》も有りますし、7マナの起動能力の運用も可能ではあります。全て合わせれば1ターン中に10打点分と中々です。
が、残念ながら5マナ+αを掛ける割に打力と言うか決定力が低すぎます。同じマナ域には《錯乱した隠遁者》がいますから、アドの面でも打点でも蜘蛛を利用する理由が殆ど無い。まぁ1点スィーパーに耐性がある程度・・・。
その上、「昂揚」を確実に満たせる程墓地を肥やす能力はデッキにではありません。また別方向として《スラーグ牙》も有りますしね・・・。
と言う事で個人的には弱くは無いですが、使う理由とデッキが無さそうという結論です。



・《見事な再生》
:墓地にある複数枚の土地を場に戻せるスーパー《修復》。
ただStdには有用なフェッチも有りませんし、単純なマナ加速をするだけなら《爆発的植生》で十分。一応《分かれ道》や《過去との取り組み》等で墓地に土地を置く手段は有りますが、半端過ぎる。
Stdでの出番は無さそうです。

 逆に下環境ではフェッチが使えますので「上陸」を一気に誘発させる手段になりますね。
只やはり能動的に複数枚の土地を墓地に置けるものが望ましい。そう考えると《未知な領域》がベストですかね?マナカーブの流れも良いですし、《領域》で4マナ域に繋がり、《見事な再生》で確実に《領域》の墓地の分を揃える事が出来ますからね。結果的にサーチした4枚全てを有効活用できる。ただまぁ時間はかかりますが《壌土からの生命》の方が遥かに使いやすいんですよね・・・。

 発掘等々を使って一気に墓地を肥やし、これで釣り上げる~と言う方法を模索もされているようですが、そもそもそんな大量発掘ならこの札自体が墓地に落ちます。そこら辺の齟齬をフォローしようとするとただでさえ煩雑な挙動に更に別札が必要に。しかも「発掘を繰り返す+4マナ用意する+これを手札に揃える」なんて面倒な条件まで揃えて一体何をするのか今一つ私には不明です。逆に言えばそれだけ可能性があるという事ですね。

 StdにしろEternalにしろ土地の大量展開が出来る事になるのなら《ウルヴェンワルドのハイドラ》の様な生物の運用も考えられますね。今話題の《アロサウルス乗り》も!?


・《邪悪の使者》
:貴重な3マナCip生物。
Cipで《自然との融和》が有るだけでもそれなりですが、現出で生贄にした場合に3/2が付いてくるのでアドアドしい感じになれます。調達・加速・アドと盛り沢山です。
 肝心の現出生物ですが、《ウギンの聖域》が有る状況で《忌まわしい群れの存在》で《死者》を食べて《聖域》で猪をサーチ、次のターンにその猪に繋げるのが理想ですかね?
これだけで7/7+3/3×2+6/5=19打点分を確保できます。
まぁ出来ずとも4/4+1/1×2+3/2なので、《アタルカの命令》《月の抱擁、アーリン》や《集団的努力》を絡ませる事で普通に勝てそうですがネ。
少し難しいのですが、他のサーチ手段も有りますし、《彼方より》や《森の占術》に《ウルヴェンワルド横断》《発生の器》《ニッサの誓い》《過去との取り組み》等を連打すれば探せない事も無いでしょう。

この手のシナジー型の生物は大好きです。


・《原初のドルイド》
:《ヴィリジアンの密使》の亜種。密使はほぼ確実にダメージで墓地に落ち《不屈の自然》になりますが、こちらは壁としての運用性も可能。取り敢えず~2/3を止める事が出来るのは偉い。
 PiG持ちなので食べる手段も含め色々と使い方も有ると思います。死にそうな状況に成ったら《異界の進化》で4マナ域に換えてしまうのも良いですね。これで4マナ+土地4枚があれば現出もすぐです。
しかし《エルフの幻想家》も含め2マナのアド生物が2種類とは豪勢な色ですね。


・《満ちゆく月》
:ISDの《月霧》が人間だったように、こちらは狼男を変身させるスペル。
《ケッシグをうろつくもの》は1マナ2/1とそこそこですが、これを4/4+αに変身させる事が出来るので、これを1→2t目にやられたら割と脅威ですガイアー岬の山賊/ヴィルディン群れの頭目》と《集合した中隊》で狼Beatdownでも作りますか。


・《蔓延するもの》
:戦闘した相手を自分のコピーに換えてしまう驚異の生物。
2/3が跋扈する時代なので相応のブロッカー。そこに加えて中型以上のサイズをブロックし死亡しても、相手を1/3に出来るのでかなり打力を減衰します。
 また、1/3が蔓延した時は《突撃陣形》が有る状況なら3/3で一方的に蹂躙できます。《突撃陣形》デッキでは割と厄介なBeatdown生物になると思います。


・《エムラクールの福音者》
:自分を含め、非エルドラージを3/2エルドラージに換えてしまう生物。使い切りである点を考えると形を変えた+1/+1カウンター強化の様な物ですかね?
面展開と相性が良く、特に0/1や1/1を3/2に変換できるだけでも十分強力。例えば後続のナラー夫妻とお供を全て換えれば合計4/4→9/6に換える事が出来ます(自分を含め3/2が4体)。《墓後家蜘蛛、イシュカナ》なら本体含め3/2×5です。
 マナが掛らないので隙も少なく、死亡する生物に使う事でリスクを軽減します。スィーパー等のへの対策になり、死亡する際など時間稼ぎや戦線維持も可能。

 攻防共に熟せる為、見た目より強力な能力だとは思います。
惜しむらくは、この色の面展開が《州民を滅ぼすもの》とそれをサポートするエルドラージに貢献しない事・・・。




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