非MTG)とかくに人の世は住みにくい
2017年1月7日 日常みなさん、こんばんは。しもべです。
夏目漱石の「草枕」の有名な冒頭です。
別にこれで纏る話ではありませんが、最近この一文を目にする事が有って、抜き出しただけのこの文がひどく意識されました。
・「初詣「ベビーカー自粛」要請で大騒ぎ 「差別」批判へ寺側の意外な言い分
J-CASTニュース 1/5(木) 18:27配信
(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170105-00000007-jct-soci)」
初詣の際にそれまでの利用者のマナーの悪さ・事故・警察からの要請という事情を考慮した結果の「ベビーカー自粛」要請に対して、事情を考慮せず(どころか知ろうともせず一文のみに反応)騒ぎ立てる輩が続出。果ては「差別」の言葉を出してきて、関係の無い車椅子を含めた身体障がい者や少子高齢化問題にまで発展しました。
飛躍し過ぎ、被害妄想酷過ぎ。
これはあくまで一例ですが、最近何かあると余りに簡単に炎上します。
何よりたちが悪いのは、その状況や事情を斟酌しない輩が炎上させている事。叩ける要素が有れば嬉々として叩いています。以前までにいた、アンチが事情を見えないふりをして執拗に叩いているのはまた異なってきています。
また、少しでも叩ける要素があると興味は無いけど叩いておけ!的な反応も非常に多い。血を求める山の藪蚊の如き勢いで群がっています。
何がそんなに楽しいのか・・・?
しかもその様はあまりに執拗で空っぽ。
いつから日本は隣国の諺である「溺れた犬は棒で叩け」を実践する国になったのですかね・・・。
・「君の名は。」への批判から新海誠監督自身への誹謗まで
:大ヒットした「君の名は。」には注目されるようになってから誹謗中傷の如き異様にへたくそな批判が目につきます。
下は最近の石田衣良氏の発言です。
「 「君の名は。」の監督の新海誠さんも若い子の気持ちを掴むのが上手いと思いました。たぶん新海さんは楽しい恋愛を高校時代にしたことがないんじゃないですか。
それがテーマとして架空のまま、生涯のテーマとして活きている。青春時代の憧れを理想郷として追体験して白昼夢のようなものを作り出していく、恋愛しない人の恋愛小説のパターンなんです。
付き合ったこともセックスの経験もないままカッコイイ男の子を書いていく、少女漫画的世界と通底しています。
宮崎駿さんだったら何かしら、自然対人間とか、がっちりした実体験をつかめているんですが、新海さんはそういう実体験はないでしょうね。
実体験がないからこそ作れる理想郷です。だからこそ今の若者の憧れの心を掴んだのかも知れません。 」
言いたい事は判らなくもないです。
よく「楽しい恋愛小説を書けるのは実際のドロドロした面倒くさい恋愛を知らないからだ!」なんてことも言われますしね。実際、氏の小説は数点しか読んだことはありませんがどれもこれも小奇麗さとはかけ離れていましたし。
しかし流石に言い様が酷い。
内容が事実かどうかを横に置くとしても、仮にも小説家ならもう少し相手を慮った表現をするべきではないでしょうかね。流石にこれには監督本人も苦笑ものだったようですが・・・。
その上、江川達也氏を一とした評論家達も本当に酷い言い様。
「プロから見ると全然面白くない」「作家性が薄くて、売れる要素ばっかりブチこんでいる、ちょっと軽い作品」
etc
この方をはじめとして検索すればいくらでも醜悪な発言者が出てきます。
商業作品に対して崇高な大御所芸術家でも気取っているのかもしれませんがね。実際新海監督本人も「自分の趣味ではないが、売れる要素を詰めた作品作りをした」的な発言はしています。しかし商業作品なんだから売れる事は極めて重要であり、何よりこの方たちの批判は作品だけでなく、それを見て楽しんだ方々の感性まで含めて罵倒している。
国内だけでなく海外でも受けているのにね。
感性・批評の仕方は人其々なのになぜここまで言葉を選べないのか・・・。馬鹿にしようという先行目的から言葉を選んでいる様にすら感じます。天邪鬼を気取って注目を集めたいのかもしれませんがね。
逆に真っ当な反論をしていても、最初の例のように中身を判断せずに脊髄反射で噛みつく輩も極めて多い。
思想の多元社会における、尊重される「寛容」の言葉も失われつつあるようです。
YouT○beの企業公式動画にコメントできない日本の特別仕様、信者とアンチの悪意溢れる空々しいAm○zonのレビューサイト。
インターネット、TiwitterやFacebook等で人と人との意思疎通の距離が縮まり、誰もが自由に意見を発する事が出来るようになった中で、それ故に良い部分と共に悪い部分がかなり目立ちます。特にここ最近は後者を意識する事が本当に多い。
「出る杭は打たれる」や「赤信号、皆で歩けば怖くない」「同調圧力」等が混ざって醜悪な部分ばかりが目につく。有名税の言葉で片付けてしまっていいのでしょうかね。一方的に石を投げつけるだけの卑怯者のなんと多い事か。
草枕は冒頭の文から続いて、それが人の世なんだからしょうがない。楽しい世界に浸りたいからこそ、芸術・創作は素晴らしい的な文章が続きますが、ここまで醜悪だと、その楽しい世界さえも失われがちに感じてしまいますよ・・・。
まぁその気持ちの上下が作品を生むとも続くのですが。
本当に住みづらい世の中になっていると思います。
智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。
夏目漱石の「草枕」の有名な冒頭です。
別にこれで纏る話ではありませんが、最近この一文を目にする事が有って、抜き出しただけのこの文がひどく意識されました。
・「初詣「ベビーカー自粛」要請で大騒ぎ 「差別」批判へ寺側の意外な言い分
J-CASTニュース 1/5(木) 18:27配信
(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170105-00000007-jct-soci)」
初詣の際にそれまでの利用者のマナーの悪さ・事故・警察からの要請という事情を考慮した結果の「ベビーカー自粛」要請に対して、事情を考慮せず(どころか知ろうともせず一文のみに反応)騒ぎ立てる輩が続出。果ては「差別」の言葉を出してきて、関係の無い車椅子を含めた身体障がい者や少子高齢化問題にまで発展しました。
飛躍し過ぎ、被害妄想酷過ぎ。
これはあくまで一例ですが、最近何かあると余りに簡単に炎上します。
何よりたちが悪いのは、その状況や事情を斟酌しない輩が炎上させている事。叩ける要素が有れば嬉々として叩いています。以前までにいた、アンチが事情を見えないふりをして執拗に叩いているのはまた異なってきています。
また、少しでも叩ける要素があると興味は無いけど叩いておけ!的な反応も非常に多い。血を求める山の藪蚊の如き勢いで群がっています。
何がそんなに楽しいのか・・・?
しかもその様はあまりに執拗で空っぽ。
いつから日本は隣国の諺である「溺れた犬は棒で叩け」を実践する国になったのですかね・・・。
・「君の名は。」への批判から新海誠監督自身への誹謗まで
:大ヒットした「君の名は。」には注目されるようになってから誹謗中傷の如き異様にへたくそな批判が目につきます。
下は最近の石田衣良氏の発言です。
「 「君の名は。」の監督の新海誠さんも若い子の気持ちを掴むのが上手いと思いました。たぶん新海さんは楽しい恋愛を高校時代にしたことがないんじゃないですか。
それがテーマとして架空のまま、生涯のテーマとして活きている。青春時代の憧れを理想郷として追体験して白昼夢のようなものを作り出していく、恋愛しない人の恋愛小説のパターンなんです。
付き合ったこともセックスの経験もないままカッコイイ男の子を書いていく、少女漫画的世界と通底しています。
宮崎駿さんだったら何かしら、自然対人間とか、がっちりした実体験をつかめているんですが、新海さんはそういう実体験はないでしょうね。
実体験がないからこそ作れる理想郷です。だからこそ今の若者の憧れの心を掴んだのかも知れません。 」
言いたい事は判らなくもないです。
よく「楽しい恋愛小説を書けるのは実際のドロドロした面倒くさい恋愛を知らないからだ!」なんてことも言われますしね。実際、氏の小説は数点しか読んだことはありませんがどれもこれも小奇麗さとはかけ離れていましたし。
しかし流石に言い様が酷い。
内容が事実かどうかを横に置くとしても、仮にも小説家ならもう少し相手を慮った表現をするべきではないでしょうかね。流石にこれには監督本人も苦笑ものだったようですが・・・。
その上、江川達也氏を一とした評論家達も本当に酷い言い様。
「プロから見ると全然面白くない」「作家性が薄くて、売れる要素ばっかりブチこんでいる、ちょっと軽い作品」
etc
この方をはじめとして検索すればいくらでも醜悪な発言者が出てきます。
商業作品に対して崇高な大御所芸術家でも気取っているのかもしれませんがね。実際新海監督本人も「自分の趣味ではないが、売れる要素を詰めた作品作りをした」的な発言はしています。しかし商業作品なんだから売れる事は極めて重要であり、何よりこの方たちの批判は作品だけでなく、それを見て楽しんだ方々の感性まで含めて罵倒している。
国内だけでなく海外でも受けているのにね。
感性・批評の仕方は人其々なのになぜここまで言葉を選べないのか・・・。馬鹿にしようという先行目的から言葉を選んでいる様にすら感じます。天邪鬼を気取って注目を集めたいのかもしれませんがね。
逆に真っ当な反論をしていても、最初の例のように中身を判断せずに脊髄反射で噛みつく輩も極めて多い。
思想の多元社会における、尊重される「寛容」の言葉も失われつつあるようです。
YouT○beの企業公式動画にコメントできない日本の特別仕様、信者とアンチの悪意溢れる空々しいAm○zonのレビューサイト。
インターネット、TiwitterやFacebook等で人と人との意思疎通の距離が縮まり、誰もが自由に意見を発する事が出来るようになった中で、それ故に良い部分と共に悪い部分がかなり目立ちます。特にここ最近は後者を意識する事が本当に多い。
「出る杭は打たれる」や「赤信号、皆で歩けば怖くない」「同調圧力」等が混ざって醜悪な部分ばかりが目につく。有名税の言葉で片付けてしまっていいのでしょうかね。一方的に石を投げつけるだけの卑怯者のなんと多い事か。
草枕は冒頭の文から続いて、それが人の世なんだからしょうがない。楽しい世界に浸りたいからこそ、芸術・創作は素晴らしい的な文章が続きますが、ここまで醜悪だと、その楽しい世界さえも失われがちに感じてしまいますよ・・・。
まぁその気持ちの上下が作品を生むとも続くのですが。
本当に住みづらい世の中になっていると思います。