レガシー) 《静月の騎兵》について考える
2012年3月18日 考察 コメント (4)
みなさん、こんばんは。しもべ です。
ロノム.Jrさんが「ブリンク」の向こう側へと旅立ってしまったので、非常に寂しい想いをしている今日この頃です。
ロノム.JrさんにはDNという存在を知った頃から、Rockの記事でお世話になっていたので……、早く闘いを終えて復帰してほしいところですね。
頑張れ!!
さて今日はそんなロノム.Jrさんが遺した疑問の1つ、「《静月の騎兵》は今後レガシーで日の目を見るのか?」について
、具体的には《静月の騎兵》というカード、環境、デッキ構成について少し考察してみようかと思います。
まず、「カードの能力」について
《静月の騎兵》 1(W/B)(W/B)
クリーチャー — ゾンビ(Zombie) 騎士(Knight)
プロテクション(白)、プロテクション(黒)
(白/黒):静月の騎兵はターン終了時まで飛行を得る。
(白/黒):静月の騎兵はターン終了時まで先制攻撃を得る。
(白/黒)(白/黒):静月の騎兵はターン終了時まで+1/+0の修整を受ける。
2/1
というものです。
これだけ見れば、なかなか優秀なスペックを誇っています。
メリットとして主に以下のものがあると言えるでしょう
・2種の除去耐性
・3種の回避能力
・戦闘での強さ
・自力でのパンプアップ
見たまんまですねw
システム生物を除けば、3マナの生物として圧倒的な「丸さ」があると思います。
同類の攻撃用(限定)生物として《聖トラフトの霊》と違い自力で回避能力を持っているのが特に大きいです。
逆にデメリットとして
・タフネスの低さ(Rに対する弱さ)
・戦闘限定生物
・単体での打点の低さ
でしょう。昨今Burn(SCMによりtRが増えたことも含め)の増加により、このカードにとっては非常に厳しい環境とも言えるでしょう。
ZOOは減りましたが、カナスレ/URGテンポやトリコロールも草の根規模の大会でも1人2人という事はまず無いほどの数の多さです。
また、単体としての打点が3マナのそれとしては、圧倒的に低いです。土地の並びにくいレガシーでは全マナを掛けても、+2~3が精々でしょう。
回避力付加の事を考えれば更に打点は下がります。これは対ビート戦でも痛い事実ですが、更に痛いのは対コンボ戦。
このカードを採用するようなデッキは十中八、九(というより全て)生物ビートでしょうから、対コンボでは如何に早く決着をつけるかが肝要。
にもかかわらず、こいつは3マナもかけて望めるパワーは4前後。正直厳しいです。
色マナを豊富に使う事から、無色地形との相性がいいともいえません。《不毛の大地》がその筆頭ですが、それらを採用するのなら(普通はしますよね)、デメリットを補うカード《暗黒の儀式》《Lake of the Dead》等の採用も同時に検討に挙がります。
それらはこのカード自身との相性もいいので後半も無駄にはなりません。
必然的に言って、monoB、BW deadguyがこのカードの主戦場といえるのではないでしょうか?BGWカラーでは少々厳しそうです。
(追記2 イエネコさんありがとう!!でも魚は文が長くなるので下で答えます!!)
環境のカウンターにも引っかかるのがWillぐらいでしょう。Willはアド取ったと思って諦めてください。通しやすいのは生物として○
《対抗呪文》積んでるLandStillは諦めてください。あれは打点の低い中速ビートで勝てる相手ではありませんorz
次に「環境」について
これは難しいです。敢えて称するなら「マッチアップによって強弱が本当に分かれてくる」という事でしょう。
まず、強い「場合」について。
このカードは「環境の生物をフィニッシャーにして、且つRを使っていないほぼ全てのデッキの生物に有利が付く」という事でしょう。
今現在、殴り合いに使われる代表的な生物は主に(タルモ、KoR、ヴェンディ、ハエ、LgS、苦花、ムーアランドトークン、トラフト、墓忍び、猫、マングース、SfM頭蓋、スラーン)といったところでしょうか?
これを見てお気付きでしょうか?
自らの能力をもって(最高3マナ出る状態として)、一歩的に負けるのがタルモ、スラーンの2種のみ。
まず対生物戦での壁として非常に高い評価が出来ます。
対して
攻撃でも3種の回避力(飛行、プロテクション2種)により、Uの生物を除いてはブロックされません。
また、U生物に対しても先制攻撃により一歩的に勝てます。
つまり、Rを除く対生物戦では「圧倒的な能力を持っている」と言えます。
次に弱い「場合」について
単純にそれ以外と評して問題ないでしょう。
具体的にはRですね。上でも評した通り、Rに対しては無力この上ない生物です。火力で焼かれることは当然ですが、もっと悪いのは今LgSに対してのカードを、多くの方が積んでいるという事。
つまりRでいう《二股の稲妻》《火山の流弾》、そして昨日盛大に喧伝した《梅沢の十手》。またBの《虐殺》。
これらが環境的に増えてくることで更にこのカードの活躍は厳しくなってくるでしょうヽ(・ー`)ノオテアゲ-
また、前述しましたがコンボ相手には悠長すぎます。
コンボとしては寧ろ「ありがとう!1T無駄にしてくれて!!」ぐらいに思われるでしょう。
昨日に続き、GP Indianapolisを例に見てみますが
「 2日目に進出したデッキは上から
UW Stone Blade – 22
GW Stone Blade – 22
Canadian Threshold – 15
High Tide – 9
Dredge – 9
Bant Stone Blade – 8
Ad Nauseum Tendrils – 5
Belcher – 5
Esper Stone Blade – 5
Reanimator – 4
Red Deck Wins – 4
UR Delver – 4
Zoo – 4
で後は3人以下。 」
ここから有利なマッチ:52/111(46.8%)、不利なマッチ:59/111(53.2%)となります。
環境的に、R・コンボの両方が厳しいとなるとやや、不利な点が目につきます。
しかし、それ以外のデッキについては「圧倒的に有利」が付くでしょう。
一度場に出てしまえばほぼ干渉不可能な存在となってしまいます。
また、環境はここから変化もしてくるはず。
LgSは今後しばらくは流行るでしょうし、それに対してコンボも増えてきます。
現環境で要不要の判断は一概には下せないでしょう。
では最後に「これを使用するうえでの構築」について
今までの事から、以下のものが必然的に上がると考えられます。
1)対R耐性の向上
2)打点、サイズの修正
3)デッキ全体の対コンボ耐性の付与
1)の点を考えれば上がってくるのはまず最初に、
《ルーンの母》でしょう。序盤のブロッカーをこなしながら、生物に除去耐性を付与出来るこれはメインにとっても何ら問題のないカードといえます。
次に挙がるのが装備品によるプロテクション(R)付与でしょう。
《火と氷の剣》はその筆頭でしょう。Uで唯一触れえる可能性があるのが「J:tMsのバウンスからの打消し」でしたが、このカードはそれらを補う事も出来ます。
もちろん剣シリーズ最高の誘発能力も魅力的です。サイズ修正も可能なので2)の条項も満たします。
《戦争と平和の剣》も強力なのですが、カードの相性的にも、環境の相性的にも採用に値するものではないでしょう。
サイドからならば、《絶対の法》も有用でしょう。ただし、これだけのために枚数を裂くわけにはいかないので、チューターボードの構成の必然性を生みます。
2)の点は上記しましたが、やはりSfMによる装備品修正が最も現実的でしょう。《梅沢の十手》は当然の採用でしょう。
《肉体と精神の剣》はプロテクションも被らないため、選択肢の1つ。プロテクション(U)(G)も単純に優秀です。
2/2のトークンが出せる事はシリーズでも屈指の能力の1つです。
問題は相手のトップ10枚を削る能力。盤面に如何程の影響も与えないどころか、SCM、LgSの存在によりむしろ相手にアドを献上する様なものです。
ライブラリーアウトの可能性もなくは無いのですが…そんなものよりも先に殴り勝てるでしょう。無限ライフデッキに対応できる利点は残りますが、それ以上にデメリットが多い。
採用は難しいでしょう。
《バジリスクの首輪》は一時的にレガシーでの採用が試みられた装備品です。残念ながらその後の剣シリーズの存在で完全に忘れ去られてしまった存在ですが、
軽く(設置+装備で3マナ)、「絆魂+接死」の2つは変わらず強力。サイズ修正にはならないものの、騎兵の先制攻撃で対生物戦には無敵になれるので相性は良いです。
《ロクソドンの戦槌》は同じく剣シリーズに存在を消されてしまっら装備品。打点修正、絆魂ともに強力ですが、何より重要なのが「トランプル」です。
面での展開が多い環境であり、かつ飛行も回避能力として信用できない故、これも見直される時期にあるのではないかと思わなくもない(願望)です。
あくまで、除去耐性のある生物を採用しているデッキにおいてのみの話ですが…。3+3マナでテンポロスが非常に大きいのも問題です。
ただし、「クソハンマー」の異名通り、機能しだせば圧倒的なダメージレースを展開できます。ブンブン!!
また、Wを含むビートデッキならば《遍歴の騎士、エルズペス》が安定です。
(追記 でも肝心の騎兵は強化できません…哀。)
《苦花》《未練ある魂》など、装備品と相性がいい多面展開構成ならば《黄金のたてがみのアジャニ》が優先的に検討に値します。
《イニストラードの君主、ソリン》は…「修正」という点では複数回起動しにくいので、この点での採用は難しそうです。
3)コンボ耐性を上げるですが、
当然ですがハンデス《思考囲い》《Hymn to torauch》等を積むべきでしょう。
冒頭で告げたリチュアルや儀式を取るのならば尚更です。ハンデスはSCMやLgSの影響で環境全体での支配力は大きく落ちていますが対コンボ戦ではやはり要。抜くわけにはいかないでしょう。
1本目での安定性も逃しがたい魅力です。
ハンデス、不毛、儀式等の分回り、嵌め型であるのならメインから《ヴェールのリリアナ》の採用が常道でしょう。3枚程度なら問題ないはず。
彼女は(+1)を使う事でBurnのカード三枚(3点×2+ディスカード)と交換できるので実はBurn戦でも無駄にならない点が偉いですね。
サイドからは当然、対策カードを取るべきでしょう。《エーテル宣誓会の法学者》《エイブンの思考検閲者》《神聖の力線》《ルーンの光輪》 etc
Bの《根絶》等も重要になってきます。このデッキでは安定性から《根絶》>《外科的摘出》といえます。
先日来から考察している《スレイベンの守護者、サリア》ですが、メインに積むには少々厳しいかも知れません。サリアはGWのような生物20以上のデッキでこそ輝くと思っています。装備品・儀式との相性が悪い点もマイナス。入ってもサイドでしょうか?
その他、単純にB/W絡みのカードを挙げていきます。
《闇の腹心》《梅沢の十手》《殴打頭蓋》《ミラディンの十字軍》《潮虚ろの漕ぎ手》などでしょうか?装備品のテンポロスを考えるとやはり儀式は抜きがたいと考えられます。
その他除去の役割を考えれば《叫び大口》《マラキールの門番》《吸血鬼の夜鷲》が挙げられます。それぞれ長所が異なるのでうまく棲み分ける事が出来ます。
しかし、後2つは環境的に少々厳しいでしょうか?
キーパーはトークン、生物の多面展開に弱いですし、夜鷲はRに弱すぎる。もちろん、騎兵と同じく補うことが前提なら何の問題もないのですが、3マナ域の渋滞は好ましくは無いでしょう。
《清麻呂の末裔》や《惑乱の腹心》等、二昔ほど前の生物も十分検討に値するでしょう。
末裔はRに強い生物ですし、惑乱のA定食は決まれば今なお強力であることは揺らぎません。
環境的に墓地対策の重要性を考えれば《ヨツンの兵卒》も強力です(追記 しかしこいつの前にはブレストという大きな壁が立ちはだかる。引き直されたら笑い事じゃ済みません)。
TheSourceに一定のファンを抱える《深淵の迫害者》も強力です。サイズ、飛行、トランプル全てが現生物戦闘で有利に働くので環境的には強い部類でしょう。
問題は「除去耐性の無さ」を補ったうえでの自殺手段。必然的に《陰謀団式療法》が入ります。
昨日の日記でも書きましたが、セラピーは現環境で唯一採用に値するハンデスだと思っているので、ぜひセットでメインに組み込みたいですね。
《霊気の薬瓶》は強力なものの、このカードが騎兵に必要かは疑問です。
強いのは間違いないのですが、Deth+Taxの様な特殊なギミックが無い限り3マナの生物をこれで出すのは展開上好ましくないように思えます。
初手以外で弱すぎるのも問題。
デッキ構成にもよるので何とも言えないのですが…。
ハンデスですがBWである《ジェラードの評決》は現環境的に強いとは言えないでしょう。複数ハンデスではありますが選択制であるためSCMやLgSの餌食にしかならないでしょう。
残念ながらメインにはとても取れる環境ではありません。しかしそれ以外のデッキにはサイドからの投入の価値はあるでしょう。
初期のDHの様に2マナ2ディスカード8枚というのはある種のデッキにとっては悪夢そのものです。
除去は難しいですが、STP以外には《見えない損ない》《悪魔の布告》《夜の犠牲》《小悪疫》等からの選択でしょうか?
騎兵の事を考えるとスモぽの採用は難しそうですね。
PTEは環境的に下手に土地を与えるのは危険この上ないため採用は控えるべきでしょう。
《妄信的迫害》はサイド。トークン以外にも環境のT1を掃除できるため素晴らしいです。相手のみであるためこのデッキに於いては他の全体除去より優先できるかもしれませんね。
デッキ全体のマナコストを考えれば《ファイレクシアの闘技場》も一考の価値ありでしょう。
そして何より《ファイレクシアの抹消者》が!!
かのCaleb Durwardも試した(その後、投げた)こいつ、やっぱり維持できれば強いんですよねw
なによりロマンがありますしw「僕と殴り合いをして生け贄に捧げてよ!!」って言ってみたいですねw
この様なところでしょうか?ただWは兎も角Bのカードは癖が非常に強い為シッカリと「何を主軸に置いて」構築するのか考える必要があります。
ボブもヒムもSfMもLgSもとりあえず入れとけ!!では、只のもっさりデッキになって悔しい思いをするだけでしょう。
個人的には《静月の騎兵》を使う以上「中速Deadguy」にならざるを得ないため、その点をしっかり意識していくと良いのではないでしょうか?
今回はここまで、です。如何だったでしょうか?《静月の騎兵》が今後、日の目を見るかは誰にも判らないですが、
確かなことはメタが動くこの時期こそ新たなカード、シナジーの発掘に向いているという事でしょう。
私がB/C級カード大好きなのは今まで散々強調してきましたが、偶には皆さんも普段は見向きもしないカード群に目を向けてみてはいかがでしょうか?
今回も最後まで読んでいただいた方には感謝しております。ありがとうございました。
こんな当たり前のことをツラツラと書くだけの文章ですが、それでも何処かで誰かの役に立てば幸いです。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------
TheSorceのThe Rockスレの119ページ、[ryn ball_2]さんのconclusionに今のThe Rock(WBG)の全てが物語られていて、
全The Rockファンが泣いた……(ノω・、) ウゥ・・・(哀)。
---------(追記)----------------------------------------------------------------------------------
検索ワード「1人えっち」で来た人誰!?
何で引っかかったの?教えてください!!
----------(追記3)---------------------------------------------------------------------------------
最近≪美徳の喪失≫が超絶に強い気がします。
ってわけで買って来ようかな…。高い…。
ロノム.Jrさんが「ブリンク」の向こう側へと旅立ってしまったので、非常に寂しい想いをしている今日この頃です。
ロノム.JrさんにはDNという存在を知った頃から、Rockの記事でお世話になっていたので……、早く闘いを終えて復帰してほしいところですね。
頑張れ!!
さて今日はそんなロノム.Jrさんが遺した疑問の1つ、「《静月の騎兵》は今後レガシーで日の目を見るのか?」について
、具体的には《静月の騎兵》というカード、環境、デッキ構成について少し考察してみようかと思います。
まず、「カードの能力」について
《静月の騎兵》 1(W/B)(W/B)
クリーチャー — ゾンビ(Zombie) 騎士(Knight)
プロテクション(白)、プロテクション(黒)
(白/黒):静月の騎兵はターン終了時まで飛行を得る。
(白/黒):静月の騎兵はターン終了時まで先制攻撃を得る。
(白/黒)(白/黒):静月の騎兵はターン終了時まで+1/+0の修整を受ける。
2/1
というものです。
これだけ見れば、なかなか優秀なスペックを誇っています。
メリットとして主に以下のものがあると言えるでしょう
・2種の除去耐性
・3種の回避能力
・戦闘での強さ
・自力でのパンプアップ
見たまんまですねw
システム生物を除けば、3マナの生物として圧倒的な「丸さ」があると思います。
同類の攻撃用(限定)生物として《聖トラフトの霊》と違い自力で回避能力を持っているのが特に大きいです。
逆にデメリットとして
・タフネスの低さ(Rに対する弱さ)
・戦闘限定生物
・単体での打点の低さ
でしょう。昨今Burn(SCMによりtRが増えたことも含め)の増加により、このカードにとっては非常に厳しい環境とも言えるでしょう。
ZOOは減りましたが、カナスレ/URGテンポやトリコロールも草の根規模の大会でも1人2人という事はまず無いほどの数の多さです。
また、単体としての打点が3マナのそれとしては、圧倒的に低いです。土地の並びにくいレガシーでは全マナを掛けても、+2~3が精々でしょう。
回避力付加の事を考えれば更に打点は下がります。これは対ビート戦でも痛い事実ですが、更に痛いのは対コンボ戦。
このカードを採用するようなデッキは十中八、九(というより全て)生物ビートでしょうから、対コンボでは如何に早く決着をつけるかが肝要。
にもかかわらず、こいつは3マナもかけて望めるパワーは4前後。正直厳しいです。
色マナを豊富に使う事から、無色地形との相性がいいともいえません。《不毛の大地》がその筆頭ですが、それらを採用するのなら(普通はしますよね)、デメリットを補うカード《暗黒の儀式》《Lake of the Dead》等の採用も同時に検討に挙がります。
それらはこのカード自身との相性もいいので後半も無駄にはなりません。
必然的に言って、monoB、BW deadguyがこのカードの主戦場といえるのではないでしょうか?BGWカラーでは少々厳しそうです。
(追記2 イエネコさんありがとう!!でも魚は文が長くなるので下で答えます!!)
環境のカウンターにも引っかかるのがWillぐらいでしょう。Willはアド取ったと思って諦めてください。通しやすいのは生物として○
《対抗呪文》積んでるLandStillは諦めてください。あれは打点の低い中速ビートで勝てる相手ではありませんorz
次に「環境」について
これは難しいです。敢えて称するなら「マッチアップによって強弱が本当に分かれてくる」という事でしょう。
まず、強い「場合」について。
このカードは「環境の生物をフィニッシャーにして、且つRを使っていないほぼ全てのデッキの生物に有利が付く」という事でしょう。
今現在、殴り合いに使われる代表的な生物は主に(タルモ、KoR、ヴェンディ、ハエ、LgS、苦花、ムーアランドトークン、トラフト、墓忍び、猫、マングース、SfM頭蓋、スラーン)といったところでしょうか?
これを見てお気付きでしょうか?
自らの能力をもって(最高3マナ出る状態として)、一歩的に負けるのがタルモ、スラーンの2種のみ。
まず対生物戦での壁として非常に高い評価が出来ます。
対して
攻撃でも3種の回避力(飛行、プロテクション2種)により、Uの生物を除いてはブロックされません。
また、U生物に対しても先制攻撃により一歩的に勝てます。
つまり、Rを除く対生物戦では「圧倒的な能力を持っている」と言えます。
次に弱い「場合」について
単純にそれ以外と評して問題ないでしょう。
具体的にはRですね。上でも評した通り、Rに対しては無力この上ない生物です。火力で焼かれることは当然ですが、もっと悪いのは今LgSに対してのカードを、多くの方が積んでいるという事。
つまりRでいう《二股の稲妻》《火山の流弾》、そして昨日盛大に喧伝した《梅沢の十手》。またBの《虐殺》。
これらが環境的に増えてくることで更にこのカードの活躍は厳しくなってくるでしょうヽ(・ー`)ノオテアゲ-
また、前述しましたがコンボ相手には悠長すぎます。
コンボとしては寧ろ「ありがとう!1T無駄にしてくれて!!」ぐらいに思われるでしょう。
昨日に続き、GP Indianapolisを例に見てみますが
「 2日目に進出したデッキは上から
UW Stone Blade – 22
GW Stone Blade – 22
Canadian Threshold – 15
High Tide – 9
Dredge – 9
Bant Stone Blade – 8
Ad Nauseum Tendrils – 5
Belcher – 5
Esper Stone Blade – 5
Reanimator – 4
Red Deck Wins – 4
UR Delver – 4
Zoo – 4
で後は3人以下。 」
ここから有利なマッチ:52/111(46.8%)、不利なマッチ:59/111(53.2%)となります。
環境的に、R・コンボの両方が厳しいとなるとやや、不利な点が目につきます。
しかし、それ以外のデッキについては「圧倒的に有利」が付くでしょう。
一度場に出てしまえばほぼ干渉不可能な存在となってしまいます。
また、環境はここから変化もしてくるはず。
LgSは今後しばらくは流行るでしょうし、それに対してコンボも増えてきます。
現環境で要不要の判断は一概には下せないでしょう。
では最後に「これを使用するうえでの構築」について
今までの事から、以下のものが必然的に上がると考えられます。
1)対R耐性の向上
2)打点、サイズの修正
3)デッキ全体の対コンボ耐性の付与
1)の点を考えれば上がってくるのはまず最初に、
《ルーンの母》でしょう。序盤のブロッカーをこなしながら、生物に除去耐性を付与出来るこれはメインにとっても何ら問題のないカードといえます。
次に挙がるのが装備品によるプロテクション(R)付与でしょう。
《火と氷の剣》はその筆頭でしょう。Uで唯一触れえる可能性があるのが「J:tMsのバウンスからの打消し」でしたが、このカードはそれらを補う事も出来ます。
もちろん剣シリーズ最高の誘発能力も魅力的です。サイズ修正も可能なので2)の条項も満たします。
《戦争と平和の剣》も強力なのですが、カードの相性的にも、環境の相性的にも採用に値するものではないでしょう。
サイドからならば、《絶対の法》も有用でしょう。ただし、これだけのために枚数を裂くわけにはいかないので、チューターボードの構成の必然性を生みます。
2)の点は上記しましたが、やはりSfMによる装備品修正が最も現実的でしょう。《梅沢の十手》は当然の採用でしょう。
《肉体と精神の剣》はプロテクションも被らないため、選択肢の1つ。プロテクション(U)(G)も単純に優秀です。
2/2のトークンが出せる事はシリーズでも屈指の能力の1つです。
問題は相手のトップ10枚を削る能力。盤面に如何程の影響も与えないどころか、SCM、LgSの存在によりむしろ相手にアドを献上する様なものです。
ライブラリーアウトの可能性もなくは無いのですが…そんなものよりも先に殴り勝てるでしょう。無限ライフデッキに対応できる利点は残りますが、それ以上にデメリットが多い。
採用は難しいでしょう。
《バジリスクの首輪》は一時的にレガシーでの採用が試みられた装備品です。残念ながらその後の剣シリーズの存在で完全に忘れ去られてしまった存在ですが、
軽く(設置+装備で3マナ)、「絆魂+接死」の2つは変わらず強力。サイズ修正にはならないものの、騎兵の先制攻撃で対生物戦には無敵になれるので相性は良いです。
《ロクソドンの戦槌》は同じく剣シリーズに存在を消されてしまっら装備品。打点修正、絆魂ともに強力ですが、何より重要なのが「トランプル」です。
面での展開が多い環境であり、かつ飛行も回避能力として信用できない故、これも見直される時期にあるのではないかと思わなくもない(願望)です。
あくまで、除去耐性のある生物を採用しているデッキにおいてのみの話ですが…。3+3マナでテンポロスが非常に大きいのも問題です。
ただし、「クソハンマー」の異名通り、機能しだせば圧倒的なダメージレースを展開できます。ブンブン!!
また、Wを含むビートデッキならば《遍歴の騎士、エルズペス》が安定です。
(追記 でも肝心の騎兵は強化できません…哀。)
《苦花》《未練ある魂》など、装備品と相性がいい多面展開構成ならば《黄金のたてがみのアジャニ》が優先的に検討に値します。
《イニストラードの君主、ソリン》は…「修正」という点では複数回起動しにくいので、この点での採用は難しそうです。
3)コンボ耐性を上げるですが、
当然ですがハンデス《思考囲い》《Hymn to torauch》等を積むべきでしょう。
冒頭で告げたリチュアルや儀式を取るのならば尚更です。ハンデスはSCMやLgSの影響で環境全体での支配力は大きく落ちていますが対コンボ戦ではやはり要。抜くわけにはいかないでしょう。
1本目での安定性も逃しがたい魅力です。
ハンデス、不毛、儀式等の分回り、嵌め型であるのならメインから《ヴェールのリリアナ》の採用が常道でしょう。3枚程度なら問題ないはず。
彼女は(+1)を使う事でBurnのカード三枚(3点×2+ディスカード)と交換できるので実はBurn戦でも無駄にならない点が偉いですね。
サイドからは当然、対策カードを取るべきでしょう。《エーテル宣誓会の法学者》《エイブンの思考検閲者》《神聖の力線》《ルーンの光輪》 etc
Bの《根絶》等も重要になってきます。このデッキでは安定性から《根絶》>《外科的摘出》といえます。
先日来から考察している《スレイベンの守護者、サリア》ですが、メインに積むには少々厳しいかも知れません。サリアはGWのような生物20以上のデッキでこそ輝くと思っています。装備品・儀式との相性が悪い点もマイナス。入ってもサイドでしょうか?
その他、単純にB/W絡みのカードを挙げていきます。
《闇の腹心》《梅沢の十手》《殴打頭蓋》《ミラディンの十字軍》《潮虚ろの漕ぎ手》などでしょうか?装備品のテンポロスを考えるとやはり儀式は抜きがたいと考えられます。
その他除去の役割を考えれば《叫び大口》《マラキールの門番》《吸血鬼の夜鷲》が挙げられます。それぞれ長所が異なるのでうまく棲み分ける事が出来ます。
しかし、後2つは環境的に少々厳しいでしょうか?
キーパーはトークン、生物の多面展開に弱いですし、夜鷲はRに弱すぎる。もちろん、騎兵と同じく補うことが前提なら何の問題もないのですが、3マナ域の渋滞は好ましくは無いでしょう。
《清麻呂の末裔》や《惑乱の腹心》等、二昔ほど前の生物も十分検討に値するでしょう。
末裔はRに強い生物ですし、惑乱のA定食は決まれば今なお強力であることは揺らぎません。
環境的に墓地対策の重要性を考えれば《ヨツンの兵卒》も強力です(追記 しかしこいつの前にはブレストという大きな壁が立ちはだかる。引き直されたら笑い事じゃ済みません)。
TheSourceに一定のファンを抱える《深淵の迫害者》も強力です。サイズ、飛行、トランプル全てが現生物戦闘で有利に働くので環境的には強い部類でしょう。
問題は「除去耐性の無さ」を補ったうえでの自殺手段。必然的に《陰謀団式療法》が入ります。
昨日の日記でも書きましたが、セラピーは現環境で唯一採用に値するハンデスだと思っているので、ぜひセットでメインに組み込みたいですね。
《霊気の薬瓶》は強力なものの、このカードが騎兵に必要かは疑問です。
強いのは間違いないのですが、Deth+Taxの様な特殊なギミックが無い限り3マナの生物をこれで出すのは展開上好ましくないように思えます。
初手以外で弱すぎるのも問題。
デッキ構成にもよるので何とも言えないのですが…。
ハンデスですがBWである《ジェラードの評決》は現環境的に強いとは言えないでしょう。複数ハンデスではありますが選択制であるためSCMやLgSの餌食にしかならないでしょう。
残念ながらメインにはとても取れる環境ではありません。しかしそれ以外のデッキにはサイドからの投入の価値はあるでしょう。
初期のDHの様に2マナ2ディスカード8枚というのはある種のデッキにとっては悪夢そのものです。
除去は難しいですが、STP以外には《見えない損ない》《悪魔の布告》《夜の犠牲》《小悪疫》等からの選択でしょうか?
騎兵の事を考えるとスモぽの採用は難しそうですね。
PTEは環境的に下手に土地を与えるのは危険この上ないため採用は控えるべきでしょう。
《妄信的迫害》はサイド。トークン以外にも環境のT1を掃除できるため素晴らしいです。相手のみであるためこのデッキに於いては他の全体除去より優先できるかもしれませんね。
デッキ全体のマナコストを考えれば《ファイレクシアの闘技場》も一考の価値ありでしょう。
そして何より《ファイレクシアの抹消者》が!!
かのCaleb Durwardも試した(その後、投げた)こいつ、やっぱり維持できれば強いんですよねw
なによりロマンがありますしw「僕と殴り合いをして生け贄に捧げてよ!!」って言ってみたいですねw
この様なところでしょうか?ただWは兎も角Bのカードは癖が非常に強い為シッカリと「何を主軸に置いて」構築するのか考える必要があります。
ボブもヒムもSfMもLgSもとりあえず入れとけ!!では、只のもっさりデッキになって悔しい思いをするだけでしょう。
個人的には《静月の騎兵》を使う以上「中速Deadguy」にならざるを得ないため、その点をしっかり意識していくと良いのではないでしょうか?
今回はここまで、です。如何だったでしょうか?《静月の騎兵》が今後、日の目を見るかは誰にも判らないですが、
確かなことはメタが動くこの時期こそ新たなカード、シナジーの発掘に向いているという事でしょう。
私がB/C級カード大好きなのは今まで散々強調してきましたが、偶には皆さんも普段は見向きもしないカード群に目を向けてみてはいかがでしょうか?
今回も最後まで読んでいただいた方には感謝しております。ありがとうございました。
こんな当たり前のことをツラツラと書くだけの文章ですが、それでも何処かで誰かの役に立てば幸いです。
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TheSorceのThe Rockスレの119ページ、[ryn ball_2]さんのconclusionに今のThe Rock(WBG)の全てが物語られていて、
全The Rockファンが泣いた……(ノω・、) ウゥ・・・(哀)。
---------(追記)----------------------------------------------------------------------------------
検索ワード「1人えっち」で来た人誰!?
何で引っかかったの?教えてください!!
----------(追記3)---------------------------------------------------------------------------------
最近≪美徳の喪失≫が超絶に強い気がします。
ってわけで買って来ようかな…。高い…。
コメント
先日友人の青白石鍛冶と対戦して完全敗北しました…環境に瞬唱と剣鍬、それプラス鷹や未練ある魂がはびこるならば圧倒的に有利ですね。3マナなので、《Force of Will》とジェイスくらいしか対応されませんし。
かなり参考になりました。ありがとうございます!
赤除去が厳しいですが、使ってみたいカードではありますね。
エスパー石鍛冶が同系対策にサイド・・・さすがにどうだろ?w
コメント遅くなりました。
ふふふ、いい所(魚)に気が付きますね。…忘れてただけです(ゝω・)
でも、大量追記する元気が無いのでこちらで答えます。
魚はまず、基本サイズが小さいので騎兵は単体でも十分対処できると思います(タイマンの話ですよ?)。
数で押されると面倒なので、王様と司令官は即STP、谷は即不毛で後は頭蓋バシーン!!可能なら瓶も即割。…で十分勝てちゃうので騎兵要らないんですが…。
>カウンターについて
これ、本文で書こうとしてた事です。他事考えてたら、完全に忘れてました。
ありがとうございますw
>Wという事
騎兵は確かに環境の生物戦に強いです。イエネコさんのメインカラーがWなので弱点であるR、コンボにも再度と合わせてかなり戦えるはずなので弱点を補えていいと思います。
ただし、Bの様に儀式が無い以上、イエネコさんが感じたもっさり感は拭えないものでもあると思います。そこをどう補っていけるかが鍵ですね。
調整頑張ってください!!
ドランで騎兵wヽ(・ー`)ノオテアゲ-
>エスパーのサイド
全然ありだと思います。相手のアタッカー全て屠れますから。
でも3色かつ土地伸びないデッキなので、パンプは諦めるしかないですね。まぁ、そんなもの無くても装備品ブンブンですがw
>ノートについて
最近のSCGで結果残してるメイン独楽、サイドから相殺ってどうなんですかね?
両方をメインから積むのは、枠を取るコンボの関係上かなり懐疑的なんですが、サイドからなら十分面白い気がします。メイン独楽で安定性高める動きは良い気がします。
ハンデス、カウンター、もみ消しありますから対コンボ用としては不要かもしれませんが…。