そう言えば銀魂終わってた
そう言えば銀魂終わってた
そう言えば銀魂終わってた
気が付いたらジャンプ本誌でも終わってました。
20巻ぐらいまでは結構好きだったんですけど、そこからはだれてきて、最近はさっぱり読んでなかった。でも纏めサイトに銀魂の好きだった話は?みたいなスレッドが載っていて、ふと思い出すとやっぱり結構好きだったなぁ~と。

ギャグ回で好きだったのは
小銭形平次登場回とこち亀のなんかの記念回でMウィルスから逃れるためにパチンコ屋に立てこもりをする話。
クリスマスのサンタ+トナカイと遭遇する話やモンハン宇宙人回とかも面白かった印象が。


真面目回では
初期の方の河童が出てくる回と呆けた花火師の世話をする回ですね。
寅さん好きなので、こういう粋でいなせなショートストーリーが大好きでした。
逆に長編はくどすぎて合わなかったなあ。

したらしい。
録画はしてあるんですがまだ見てない。
と言うか原作は持ってるんですが映画版は観た事ないのでどんなもんかは不明。なんかこれの話題になると小学校時代の担任先生か川井さん?(クラス委員長)にHateが集まるらしい。
しかし私からするとメインヒロインの父親及びその両親が群を抜いて作中トップの屑だったと思います。映画には畜生どもは出てないのかしらん?


 しかしコミュニケーションと言うのは難しいですよね。
依然頑張って覚えた手話が聾唖の方に通じなかったときは悲しかったな・・・。
ネタバレ有)ダーリンインザフランキスの感想
ネタバレ有)ダーリンインザフランキスの感想
ネタバレ有)ダーリンインザフランキスの感想
 20話から第三勢力が表れて唐突過ぎてビックリ超展開に置いてけぼり・・・。
ただ序盤から言われていましたがAPEが味方なんてありえないし叫竜側に付くのか?と言われても今一つしっくりこないので、明確な別途勢力によるちゃぶ台返しと言うのは悪くはないと思いました。

 それでもAPEの洗脳支配体制と言葉の通じない叫竜と言う全方位的の雁字搦めの状況からどうやって光を見出すのか?を期待してた、自分たちの意志を持ったことによるAPEへの反逆はどうなされるのか?と言う展開を期待していたので、ちゃぶ台返しでスカされた感が半端ないのも否めない・・・。


 ロボット成分はほぼオマケで人間関係の部分が物語の主要部分なのに、その交流や感情の推移の表現が雑で結構感情移入できない事が多かった。
これまで周りを騙して好き勝手やっていたゼロツーをヒロや周りが一瞬で許してしまうのはどうなのさ?
回跨ぎでスルーしないで、ここら辺の和解とそこからナカヨシになるまでの最初の一歩くらいの微妙な関係の時のお話を1~2話使って入れて欲しかった。急に仲良くなり過ぎてえ?ってなるんですよね。ヒロは兎も角他の13部隊の面子はそこまでゼロツーと交流が有ったわけでもないのに。ゼロツーだってヒロ以外はどうでも良いように扱っていたのに和解できたとしても感情を向けられる相手になるかどうかと言うとまた別ですよね・・・。同じく9’sもパパ至上主義で13部隊に多大な迷惑をかけてきたのにいきなりの転身と和解・共闘。そして即退場。散々もったいぶってたのに、扱いが雑すぎる。
ここら辺の人間模様の展開を省きすぎている気がしました。其れこそロボット要素に尺を使ってなければできたのかもしれませんけどね・・・。総集編の枠1つ潰して25話構成にすればそこら辺の話もできたと思うのに。
もちろんヒロとゼロツーの二人の物語自体はとてもいいんですがね~。特に4話、6話、13話などの出来は素晴らしかったと今でも思います。

 ヒロは最初から最後まで本当に一方通行で自分の事以外に興味の零で他人なんか知った事じゃないキャラでしたね・・・。なまじ能力が有るし表面上は穏やかで頼りになる様に見えるから頼られてるけど、本来は一番リーダーや支柱になってはいけないキャラ。チームメンバーどころかナオミやゼロツーの様なパートナーでさえも自分本位でしか見てなくて常に自分自分だもの。22話のゴローが言ったセリフにほぼすべて詰まってる。周りの事はほぼ結果論でなるようになるだけだし。まあ年齢考えれば別におかしくはないんだけど。


 しかしダイバスターてきな真アパスはウェデイングドレスみたいで綺麗ではあった。
正しくゼロツーとヒロが一緒にいると言う誓いを形にしたものだし、女の子の普遍的な夢を体現化した物でもあるので。



 最終話まで見終わった感想としては使い古されたテーマを外連味を持たせながらも前に前に押し出した王道作品だった。
ボーイミーツガールやグループ内の変化不和確執からの成長と結束。恋と愛。青年から大人へ。自立。本当に大切なものはなんなのか。こういった事柄を1話から順に描いて言った感じですね。一話で感じた部分を最後まで貫いていたわけです。
なので変わった表現とか奇を衒う部分は有れど本質は見慣れた物でした。

 とは言え見れば見る程ロボ要素いる?という感想に。
正直、戦闘も敵側に魅力がなく、戦隊モノとしてもストレリチアが突出し過ぎていて成立がほとんどしていない。味方の立ち回りは激しくとも、味方-敵の立ち合いとして面白かったと言える戦闘シーンは皆無。途中からはストレリチアが覚醒から突っ込むだけの戦闘展開。既述したように、人間模様に関しても尺の不足が感じられて、そして数少ないロボ要素は魅力が薄い。普通に青春物としてロボ要素を排して作っては駄目だったのかな?と。まあそうすると客寄せ要素がなさ過ぎて企画が立たないのかもしれません。
それに何だかんだと覚醒シーンはいつも熱い。ガイナ立ちも良し。
引き込まれた作話も有り、秀作とは思いませんが、見てきて相応に面白かったと思います。

ヴァイオレット・エヴァーガーデンが最終回を迎えたので
ヴァイオレット・エヴァーガーデンが最終回を迎えたので
ヴァイオレット・エヴァーガーデンが最終回を迎えたので
皆さん、こんにちは。しもべです。


 ヴァイオレット・エヴァーガーデンが先日最終回を迎えましたね。
今季では唯一真面目に最後まで追っていた作品なので感想でも上げていきます。


 以前の感想で挙げた様に、傷ついて痛んだ少女の代筆行を通して出会う人々を交えた成長と再生のお話。
正直初期に考えていたヴァイオレットの陰惨な過去は余り描写が無く不明。その分少佐を得て、人としての喜びを知り、失うと言う過程が背景になっていましたね。超人部分よりもある意味理解はしやすい。
 非人間的な少女が「愛してる」を知りたくて、その過程で「愛」だけでなく色々な感情を、もっと言えば人間そのものを理解していくお話。同時に戦争に携わっていた傷病兵の身体と心の傷と病に関するお話でもありましたね。人間としての成長や確立、罪と赦しと言った部分はテーマにしやすくは有るものの、明確なゴールが無いのでどうするのかとひやひやしていましたが、割合綺麗に終わったと思います。特に最後のヴァイオレットの独白や色々な感情が交じり合った複雑で万感溢れる笑顔などは、第一話を見返すと如何に彼女が成長したのかが良く判ります
あぁ、本当に彼女は人になったのだと。その名が似合う素敵な女性になったのだと思いますね。
話の進行も起(#1~3)・承(#4~6)・転(#7~9/10)・結(#10/11~13)で判り易い。


 以前にも書きましたが、画面上では退屈かもしれませんが、情緒に訴えかける話自体もとても好きで、そしてそれだけでなく「感情」と言う複雑怪奇な存在とそれを言葉と言う「形」にする・伝える事の難しさ・そしてその価値を示すと言うテーマと代筆と言う行ないもとても好きでした。
同時に伝える事は本当に難しくて、人間はだから言葉や文字を持つようになったはずなのに、それでもこんなにも難しい。でもそれが伝わった時の嬉しさはひとしおで、それらにはこんなにも価値が有るんだと再認識させられますね。
 個人的には3話・5話・7話・9話・10話がとても好きです。
特に後ろ3つは全部泣いた。
ただやっぱり「言葉」と言う部分の価値や本質を過たず示した3話が一番好きですかね。
美辞麗句を重ねればいいわけではないと諭されている気分ですよ。そこら辺も含めて「表現」って難しいですよね。全然関係ないですが、ゲームのMotherシリーズを退屈と取るかどうかでもこの作品の評価は分かれる気がします。
言葉の表現部分に関しての大切さは他にも窺えますが、13話の「愛してるを、少しはわかるのです」のセリフと表情も素晴らしかった。心は複雑怪奇で、他者のものはそれ以上なのに明確に理解できると言われても口幅ったいので、この「少し」がとても収まりよく感じましたね。
一番嵌ったのは2話の「私は簡単で軽い女じゃない」→「私は複雑で重々しい女です」ですがw あれを狙ってやっていたら凄まじいセンスだったのに・・・。無知ゆえにきらめき。


 次に不満点も。
代筆業務の依頼内容が「死」に関するものが多すぎる。間接的な影響を受けた3話も含めると3・7・10・11話で死に関連しており、8~9話も手紙ではないが死にまつわる話。作品のテーマの一つですし、ヴァイオレットの成長物語でもあるので、致し方ない所は有ります。
が、手紙の内容と言うのは死にまつわるものばかりではないのでもう少し種類増やせないのか?と思います。
感謝や感動と言った善なるものから怒りや繰り言などの負の部分まで、様々に伝えたい・残したい思いは有るはずで、それができない葛藤は当然色々あるはずなので。今のままでは話の幅がやや狭い・・・。 個人的にはもっと代筆行に焦点を当てて色々な背景から来る依頼を熟してほしかった。「蟲師」のようなオムニバス形式を期待していました。

 同じく、ミリタリーアクション要素も今一つ必要性を感じなかった。
ヴァイオレットと言う存在の一端ではあるのは事実ですが、代筆行に置いては必要ではない。特に12~13の列車護衛作戦は話の展開から登場人物の言動までお粗末でこの部分だけは本当にダメと感じます。絵柄も合ってない。
作品の負の部分の象徴なのですが、それならもう少し醜く陰惨な部分の表現が有っても良かった。この作品は全体的に綺麗過ぎるんですよね。

 しかし、実際はヴァイオレット個人にスポットライトを当てていて、その成長を描いた作品(オムニバスではなく13話で一本の作品)なので求める物の違いでしかないんですよね。
また同時に、ヴァイオレットと言う人間の成長部分を形作る要素として国家の戦争直後からの再生と言う部分もテーマではあったはずで、戦後のドタバタが入るのも致し方ないのかも。

 因みにその成長の物語として、もう少し具体的に言うと彼女が求める「愛してる」について仕事や交流を通して学ぶと言うのが作中のストーリー進行の軸なわけで、家族愛・親子愛や恋愛等を知り、また愛の形だけでなくどう扱われるか(愛しているからこそ、別れが終わりではないと言う部分など)も描かれていました。
それは良いのですが、こちらももう少し幅が出ないのか?と。
愛には他にも隣人愛や友愛から憎愛や偏執愛など色々有る訳で、そういった部分も仕事を通して知って欲しかった。感情表現部分に関しても愛と言うとどうしても喜びや悲しみなど強く大きい感情の動きを想像しがちですが、もっとゆったりとしたスローライフな形も有っても良かったと思います。トムとジェリー的な一見険悪な友人関係とか、老夫婦の穏やかで緩やかな深い関係とか「日常」ですね。
そう言った幅が足りない。
まぁ13話ではどうしたって話数が足りないんですけれど・・・。



 総合的に見居れば、何処かで見た事は有るかもしれないけれど、奇を衒わない王道の良さで丁寧に作り上げた作品。
設定に凝り過ぎたり、視聴者の予想を裏切るとかそんな奇抜な事をして目を引こうとして、他が御座なりになりがちな昨今の事情に、王道の良さを示した作品だったと思います。



P.S.
キャラクターでは男では兄大佐、女ではルクリアが好きですね。
後者はただ可愛いから。前者は作品の負の部分の担い手なのですが、何と言うか人間らしくて共感できる。
一番好きなカットは7話の傘で飛んでいるシーンでした。
今更ながら、君の名は。合わせて新海作品3つの感想
皆さ、こんばんは。しもべです。


 そう言えば、年初めにやった「君の名は。」の感想書いてなかったと思いだし、ついでにまだ見てなかった「ほしのこえ」「秒速5センチメートル」も鑑賞したのでそちらの感想も合わせて書こうかと思います。

・「ほしのこえ」
:何十年も先の未来でその時点の技術によって繋がっていた二人がその技術によってどんどん引き離されていく。どれ程技術的な事が進んでも人の想いや本質が変わる事はないのかもしれないと思わされました。技術的な発展の中でも、届けたい・通わせたい想いは有って、それが届けられない事への葛藤や苦悩は永遠。しかも思いは残しながら、焦がれながら一歩一歩より遠くになってしまっているのは余計に辛い。
また、機械化し未来になる程にノスタルジックで、原風景への郷愁は変わらないと言う事かも。

 しかしその舞台背景故の感情が想起される反面、切ない少年少女の物語の中で、ロボットと地球外生命体との戦いが描かれると言うのは何とも・・・、独特の域を超えて違和感が際立ちシュールに感じました。



・「秒速5センチメートル」
切なく、もどかしい。物悲しいと言う面もありますがそれ以上にもどかしい。そして空しい。
しかも現実的。子供の頃の「運命のデアイ」の無力さを表しているようでした。ただ一つボタンが上手く嵌ればこうはならなかったのに・・・と言うもどかしさがこみ上げる。話の規模が現実的な分「ほしのこえ」よりもそのもどかしさが見え隠れしているように感じました。

 割と現実を見据えていたヒロインに対して、主人公はいつも思い出を、遠くばかりを眺めていた結果現実を見る事すらできなくなっていってしまったのでしょうね。子供故に純粋で近視眼的であり、半端なまま思いだけを残した悲劇。正直何やってんだよ・・・と深々と思います。
 ただ徐々に徐々にと見える5㎝/秒ですが、実際は3m/分と見た目や想像ほどに遅くはないかも知れない。其処の意識の差が結果的に大きな罠になっているのかもしれないと思うと人生の難しさや無情さを感じます・・・。


 同じようなテーマの「ほしのこえ」に比べるともどかしさと苛立たしさが先に来てしまいます。先の作品の様にどうしようもない事情と言う訳でもなく勝手に疎遠になり且ついつまででもそこに拘って囚われ続けているので。
もっと言えばもどかしいと言うより、焦燥感や嫌悪感や苦しさ、そう言った負の感情で心を掻き毟られるようでしたね。
第3話を見た後にもう一度1話目を見返すとその威力は凄そうです。破壊力とかよりももっとえぐく心を歪にまだらに削り取られるような感じですかね・・・。あぁ辛いつらい・・・。
嫌だいやだ。
後悔とまでは行かなくとも過去の事で屈託を抱えている人には良くも悪くも絶妙に響く作品だったと思いました
ポプテピピックでも見て気分を変えるべきだなw



・「君の名は。」
:場面場面の描写には気に止まる部分は有るものの、全体で見ると魅かれると言うか込み上げる物はそこまででもない。綺麗によく纏まった優等生であり、面白いとは思いますが、他作品の方が遥かに琴線に触れる物が多かった。
まぁこれはどうあっても個人の嗜好の差でしかないでしょうね・・・。

 そしてこれ新海誠か?と言う感じも・・・。
前評判通りの大衆向けエンタメ。人物造形やストーリーラインから話の帰結まで躍動感や爽快さに溢れる形で纏っており、特別ストーリーへの含意も感じない。見れば見る程ゆったりとした情緒の積み重ねを行う監督の作品らしさからかけ離れていると感じました。瀧君だったら秒速5㎝の結果は変わってそうですよねw まぁ執拗にメッセージ性などを詰め込もうとしない分ジブリなどに比べてすっと話に入る事ができる。
何だかんだとしこりの残らないハッピーエンドは嬉しい物ですし。
映画単体よりもBGMのスパークルの方が寧ろ好き。こっちは一発で来ました。PVと併せてそちらの出来が良すぎた。

 視聴前から結構ネタバレ喰らってたし、何も無いまっさらな状態で且つ映画館で大きなスクリーンと周囲から包まれるような音響の中で観ていたらもっと深く入り込めたかもしれません。
それに見ていて楽しかったことに違いは有りませんからね。所詮その「楽しい」と言う感想の中の差でしかないので、十分見て良かったと思える作品でした。

巧く纏まらないので箇条書きで気になった所。
・互いに何処に/いつ惚れたの?
・口噛み酒?口謹製の酒を飲んだと言うのはかなりエロイですね。
・髪留め紐を3年前に渡し、その三年先の人からタイムスリップ?で直後に還してもらう。何か素敵。
・やってる事は表面上完全にテロリズムなのにBGMが「スパークル」と言うのが凄い・・・。
・一番最初に出てきた流星の幻想的な印象が、後半では凶星への恐怖に代わるのは見返した際の印象操作。
・互いの名前を書こう~はベタだがグッときました。
まぁ現実的に考えれば張り手レベルですけどまぁ青少年のやる事やけんねw
父親を三葉がどうやって説得したのかはしっかり描いてほしかった
元々親との不和と言う屈託を抱えていた存在であったので、瀧君との邂逅で覚悟を決めた彼女の成長を見出せる格好のシーンなのですが・・・。
EDではもっと沢山言葉をかけ合う案も出ていたらしいですがあれぐらい、少し物足りないぐらいの方が良いと思います。
もう一声!ぐらいの感じが出てくる余韻に浸れるので
。語り過ぎない事やその中で生まれてくる「間」が好きなので、あの展開はこの作品の中で数少ない好みに合致した部分でした。



こんなところで。あとは「雲の向こう、約束の場所」と「星を追う子供」。
今すぐとは思いませんが半年~一年ぐらいの間を空けてレンタルでもしてみてみたいと思っています。
ヴァイオレットエヴァーガーデン3話
ヴァイオレットエヴァーガーデン3話
個人的には神回だった・・・。


皆さん、こんばんは。しもべです。


 画面上の動きはないから人によっては退屈かもしれませんが、やっぱり心の機微や情緒に的を絞った話は好きですね~。
特に3話は傑出して良かったと思える出来でした。
単体のストーリーとしても良質だし、ヴァイオレットの成長と言う観点でも重要な話だと感じました。

 今回の課題に関しては相手が殆ど正解を吐露してくれていたので、難度としては簡単だったとは思われます。が、今までの様に言ってる事を全部報告書形式で纏めるのでなく、必要な部分をあやまたずに残し余分を削ると言う作業を行えたと言うのが何より大きいですね。
伝える相手が失意の中にいて前後不覚な状況では下手に文章を重ねるよりも、装飾を省いたシンプルな言葉の方が響きますし。意図してではないのでしょうが、結果的に状況に上手く噛み合っていました。
能動的に手紙を書いたこと、作成+推敲作業ができた事、成功体験ができた事など実りの多い話でしたね。

 また話の中身自体も身につまされる。
近いしい存在に不幸が有ったりすると、別に自分が直接かかわってなくとも大なり小なりもっとできる事は有ったんじゃないだろうか?と自問を抱えてしまいますよね。私も昨年の末に身内に不幸が有って、もう覚悟自体はしていたので彼の様に自棄にはなりませんでしたが、後か後から思いが募るんですよね・・・。あの時ああすればとかこうしていればとか、ね。
彼の場合は自分が片足を失っていると言う事も含めてより大きな不幸の中で身動きが取れなくなってしまっているようでしたし。


 手紙もそうですが、直接だと口幅ったくて言えない事でも、間接的にだと伝えられる事ってありますよね。
まぁ現代のインターネット上ではその負の側面が出ていますが。逆にこの話ではその正の側面が出ていました。とても素敵な気分になれました。
そして心の機微が判らないと言うヴァイオレットがようやっと多くに触れて一歩を踏み出しました。いつか彼女自身が手紙にしたためたい感情を理解できるんですかね。
う~ん・・・。
不満が全くないという訳ではありませんでしたが、この3話だけでもこの作品を見る価値が有ったと言うぐらい、個人的には響きまくった話でした。



 P.S.
今回の話でもつまらないと言う意見も散見されるので、本当に人の好みは千差万別ですよね。
話自体はシンプルなので学校の授業風景の描写不足以外は特段の不足を感じなかった私ですが、話の積み重ねが足りないと感じた人もいたようです。でもあの手紙と同じで、下手な描写の積み重ねはこの場合は「無駄」になるのではないかとは私は思います。これ以上やってもしつこいし、悪い意味での美辞麗句にしかならない気がします。
そこら辺も含めて「表現」って難しいですよね~。
17年の秋アニメの残りと18年冬アニメの初見感想 その2
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皆さん、こんばんは。しもべです。


 という事で続きで18年冬アニメの初見の方。
と言ってもまだダーリンとかいくつか見てませんが。ついでに、封神演義はどうして毎度ああなるんでしょうね、呪われてるの?

・ヴァイトレット・エヴァーガーデン
:美麗極まる映像美。派手ではありませんがただただ美しい。ただ光を入れ過ぎな気もします。
テーマは壊れている人間の再生の物語りなので割と好きな形態。各依頼人のエピソードを通して主人公が感情を得ていく感じですかね? ただ、今のところ全体的に人間の内面周りがきれいすぎる感じがします。こういった話は陰惨で暗い部分をどれだけ不快感を与え過ぎず且つ記憶に残すかが重要だと思います。ここをしっかりやらないと落差が生じずらいですからね。
古くは「ミミズクと夜の王」なんてのも読みましたが、最後の最後の一瞬でも良いので視聴者を感涙させる事ができる部分がきっちり用意できるか?にかかっています。

 海外翻訳サイト「アニメ カイガイ ノ ハンノウ」のコメント欄で参考になる部分が有りました。
第1話はヴァイオレットを人ではなく現代でも使われている軍用犬に置き換えるとわかりやすいと思うよ
戦場で最も信頼していた主であるハンドラー(少佐)と前脚を失って義肢でなんとか走れるようになった犬
そして戦場から戻ってペットとして新しい飼い主のもとに送られたけど全く懐かない
なのでハンドラーの戦友が犬を引き取って介助犬として新しい仕事を与えてやるという感じ
2018年1月12日 5:19
視点としてこれを参考にすると話に入り易いかも知れません。
最近「イギリスの軍用犬が、退役し民間に下る訓練を経てペット化させると言うプログラム過程で対応できずにやむなく薬殺処理する方針が決定した。それに対して反対署名が集められている~」なるニュースを見ましたが、要はそれと同じ。通常の人間でも軍役後にはなかなか日常に復帰できないのに、それが当たり前だった存在からそれが奪われると世界の崩壊に近い。課題の難しさがよく判りますね・・・。

 物語の導入は12話を一つの纏まりの話と考えると悪くない。
人物・背景周りの説明とテーマの立ち上げ及び自分の目標を掲げる事。寧ろ最後の目標部分は2~3話目ぐらいに上げてしまっても良いぐらい本作の主題なのですが、その分過程を大切にしているのかもしれないですね。それに話の展開が遅いと視聴者が付いてこない可能性も有るので難しい所です。

 因みに私は本編を見るまではヴァイオレットは完全に機械だと思ってました・・・。だって自動手記人形って普通は仕事名とは思いませんよね。



・高木さん
:やはり想定通り微妙。
まぁ個人的な先入観が先だってしまっている感は極めて強いのだが、どうにも高木さんの声がイメージと違う。ただ違うだけならいいのですがかけ離れ過ぎている・・・。もはや別人レベル。原作の方はもっと活発で茶目っ気が強いのですが・・・。
話自体も二人の間の甘酸っぱさを醸し出そうと躍起になっている感が強く一つ一つの会話に間が空きすぎている。極めてテンポが悪い。もっとキビキビすっすっ~と進んでいった何気ない日常会話のトドメに高木さんがいちゃつくからトドメの一撃的な威力が出せるのに。全体的に間延びしてしつこくメリハリが極めて薄い・・・
あくまで一読者のイメージでしかないので、元々の原作者のイメージはこちらに近いのかもしれないのですが・・・。

 何よりこれを30分はキツイ。原作の3話分を一話に纏めていますが、原作だって月刊誌で一話で丁度良いのに、週一で3話分もやられても確実に飽きる。動きの無い話なんだから。15分アニメでも良く、個人的な上記の印象を踏まえてもっとテンポを上げるのなら5分アニメで十分。今からでも遅くないのでポプテピピックと合わせて30分枠にしましょうぜw

 予想通りの受け入れがたい出来でガッカリ。まぁせめて世間に受け入れられることを祈るのみ・・・。因みに、以前アニメ化の際に主役二人にどんな声優が良いか?みたいなスレを見た事が在って何度かエウレカとレントンの組み合わせと言う意見を見ましたが、高木さんを名塚さんにやってもらうと絢辻さんにしかならない気もする・・・。
しかし高木さんは最初に一巻を買ったころにこのDNのエントリーにも残してますが、誰も知らない漫画だったのに随分ビッグネームになったものですよね。



・恋は雨上がりの様に
:40代のおじさんと女子高生の恋愛と言うどうにも抵抗感のあるテーマと女子向け漫画特有の凄まじい頭身比ながらまぁ1話目は割と普通に見れましたね。後藤隊長が割合好感のもてる人だったので。おじさんが好みに合致したのではなく、スキになった人がおじさんだったと言う系?
しかし表面上の評価でディスられまくっている後藤隊長ながら、ああいう地に足が付いている大人なキャラは結構好きなんですけどね。気が利いて、懐が深くて。おじさんと言うだけで世間の目は厳しいですね。



・ハクメイとミコチ
:雰囲気アニメ。それ以上でもそれ以下でもなくほのぼのするためのアニメ。山も谷も今のところ無さそうですが、雰囲気アニメは好きなのでとりあえず継続予定。
ハクメイは男の子だと思っていましたが女の子らしい・・・。



P.S.
「ポプテピピック」は個人的にはスーパーミルクちゃん以来のくそアニメですがカオス振りはその比ではない・・・。これは何と表現するんでしょうね?よく言えばシュールレアリズム?
視ていて脳みそ融けそうなのでもう視ないと思います・・・。
皆さん、こんにちは。しもべです。


 RIXで興味のある札が余り無いし今更全体感想もする気にならないので、まだ書いてなかったアニメの感想でも書きます。まずは昨年のアニメの感想。RIXの残りは気が向いたらね。


・血界戦線 2期

 全体的に見れば個人的には遥かに一期よりも満足度の高い出来になっていました。
一期と二期では作品の仕上げ方と言うかコンセプトが全然違っていましたので。一期は原作よりも遥かに御洒落でスタイリッシュに磨き上げ、かつ話の展開はレオを主軸に進んでいきました。またオリジナル要素も多分に入っており、其れもまたレオ関連なので圧倒的に存在感が大きい。
しかし個人的にはそのオサレなスタイルは原作の雰囲気から大分逸脱しているように感じていました。同じ内藤先生原作の「トライガン」とかも原作→アニメで大分スタイリッシュになってましたし、実際キャラや雰囲気はそっち方面でも活きるので悪い訳ではないんですよね~。
でもやっぱり原作を知っていると別物である部分がとてもよく目につく。特にオリジナル要素を入れるために重要な部分が大分削られてしまった一期は作り直せよ・・・と言いたくなることもしばしば。

 対して二期の方はかなり原作準拠。
オサレ感は減り、よりごちゃごちゃして五月蠅く騒々しい、私の感じる原作の雰囲気を踏襲しています。オリジナル要素もできる限り減らしているのでカットも少なく、そしてアニメ自体の出来も良い。アニメ化する話自体も原作で人気の高い物をしっかり取られています。レオにスポットライトが当たる事が減り、仲間の話が増え群像劇的な要素がかなり強くなっていますがここも原作通りです。まぁお陰でアニメから入った人には一期とのギャップを感じた方もいるようですが。
総じてアニメになった血界戦線としっかり言えますね。
 ただ一つ残念なのは、最終の2話ですよね~。
これも一期との繋がりを出すためにオリジナル要素を相応に入れた成果原作の重要な部分が結構削られてしまった。余計なことすんなよ、なんでそこ削るんだよ・・・と多々思いました。特にガミモヅに挑む際の仲間たちとの過去の会話部分カットしたお陰で一気に組織としての絆が薄まってしまいました。あと病院のクラウスのセリフカットも意味不明。まぁ無くても話は成立するんですがね。それに一期の頃からオリジナル部分は結構出来が良いのですっぱり無しにするのももったいないんですよね・・・。
あとはクラウスの話が少なすぎた。極道ものの話とかあるのに。



・クジラの子は砂上に歌う

 映像美や音楽関係など美術部門に関しては非常に高い質を誇った作品でした。
加えて砂の海にのまれた世界と閉鎖社会から生まれた文化・慣習など独特の世界観も有りそこに対しても非常に惹き込まれました。
ある意味ディストピア?な世界で活きる主人公たちの人間模様を表現した作品で内面の部分の描写や複数の異なる生と死の在り方など酷描写してましたね。
チャクロが何故記す事に拘るのか?という回答にも大好きだった人たちの思い出を残し他の構成の人にも伝えたいからと言うのも納得させられるものが有ります。

 ただ出てくる人間の頭が悪すぎた。極めてイラつく。見るほどにフラストレーションの溜まる会話劇。現実をまるで見ていなかったり、間が抜けていたりする味方側。それ以上に痛いのは敵方。感情の無い人形と言いながら主要人物は感情ありあり。喧嘩もした事のない田舎者に戦闘で圧倒される軍事帝国兵士。会話劇を重視し過ぎて緊張感が無く間延びした戦闘描写。
極限と言うような状況における描写は演出がとことん悪い。

 感情が無い人間の葛藤を描くのかと思いきやそこまででもない。
リコスはかなりの速度で感情を取り戻したためそこらの感情表現に乏しい十把一絡げキャラと大差がつかない。最終話付近の自警団団長シュアンが一番感情の有無について葛藤していた気もする。敵側は論外。
リョダリは作品におけるトリックスターとトラブルメーカーの中間であり、無感情機械共の中に有って異色の存在感とここまではキャラ立ちは悪くないのですが、肝心の言動がチンピラか薬中レベルの三下振り。とてもとても魅力が無くただただ不快なキャラ。
人間の内面描写を丁寧に時間をかけて描いているようで、その内実登場人物たちの考え方がガラパゴス過ぎてぜんぜん感情移入できないと言う本末転倒振り。

 また基本的に12話かけて判ったのが自分たちのいる島および自分たちの先祖の背景だけであり、そこから新天地を目指して進もうと言う物、いわゆる俺たちの戦いはこれからだ!な話の幕引きですが、そもそも一方的に攻めてきた人間を追い払っただけの話。物語で言うところの壮大な序章であり、寧ろこの世界観が明かされ、広がり、他とどうかかわっていくのか?どう変わっていくのか?というこの次こそが本当に期待していた部分の筈。まだ何もしてない段階で終わってしまっているような状況であり消化不良感が否めない。ヌースとは結局何だったのだろうか?正に君の選択のその先が見たいんですよ。

 と言う事で美術面と世界観は花丸~二重丸レベルの良作、ストーリー周りは判断不可、演出は糞と言う何ともアンバランスな作品になってしまっている。
「砂葬」や「飛行」「砂戻り」などの文化的な部分も含めて世界観は本当に素晴らしいんですがね・・・。



・ナイツ&マジック

 異世界転生俺つえーもの。その中でも技術分野に偏っている点では珍しく面白い部分も多い。
特にロボットの製作過程に時間を割いた作品で、制作努力が実り新たな戦力が新武装や新概念運用兵器だったりと言う部分は技術分野描写の本懐たるところ。古くは機動戦士ガンダム0083、最近ではマブラヴオルタTEなんかが有りましたが、これが一番しっかりと描写をしていたように思います。
その意味では価値の有った作品。
戦闘描写も中々派手。グリグリ動きロボットがぶつかり合い新兵器が飛び交いあう。

 ただ如何せんおれつえー過ぎた。
やっぱり勇者シリーズからロボ物観てる人間としては苦戦の上で相手を倒す熱い描写が欲しい。主人公側の性能が圧倒的すぎて勝負ににならない。最初は爽快感が有るもののど~せ・・・と途中から成ってしまう。結局戦闘描写で一番面白かったのは2話の対ベヒーモス戦。マジックと名を打っている物の、肝心の魔法が殆ど射撃/砲撃武器でしかなく派手な描写や詠唱が無い(と言うか判らない)ので他との差別化もし辛い。
そう言った不満をが一切なかったベヒーモス戦が完璧すぎたか・・・。

 主人公とライバルの鬼畜同士の我が儘のぶつけ合いと言う構図は笑えるものの現実的には笑えない。
ロボットが好きで技術過程として淘汰されないために戦艦を潰すと言う欲望丸出しの意識は斬新。ただ戦艦が航空機に駆逐されたのとはまた話が違う。ガンダムのそれの様な空間戦闘でもない重力圏下だし、格闘戦が必要な状況も多いので別に戦艦のせいでロボットが駆逐される気はしないのだが?
まぁ高性能なミサイル兵器が開発されたらミノフスキークラフトでもないとロボットに出番なんぞないのは事実でしょうが。

 機体は中々好みなものの流石技術開発史だけあってマイナーチェンジが多く見栄えがしない物も多め。
斑鳩は格好良いものの、どうしてもマブラヴの武御雷と被ってしまうのがなぁ・・・。そう言う意味ではサンダーボルトIIスキ~な私にとって攻撃全振りの攻撃機であるテレスターレが一番好きかもしれないですね。


P.S.
なんかマジンガーの評判が思ったよりもいいのですが・・・。
メリーアマガミクリスマス!
「世界中の人達が・・・今日この良き日に、幸せでありますように・・・」

 今年もアマガミの季節がやってきましたね。
本編の再現度は兎も角、単品としてみると何度見ても感動できる出来のいいアマガミSS絢辻詞編4話。今年も感じ入ってしまいました。

アニメ感想)ボールルームへようこそ
皆さん、こんばんは。しもべです。


 久々にアニメの感想。
今回は先日最終回を迎えた「ボールルームへようこそ
:個人的には久々に見たスポーツもので、煌びやかな外観に反して中身はガチのスポ根ものでした。特に90年代ぐらいの今では古めかしく、話の積み重ねに時間をかけていた印象。溜めが長い分消化(昇華)されるときのカタルシスは抜群!!
私にはこの方が合ってはいるのですが12話の様な短いアニメを見慣れている昨今の人にはこの溜めが苦痛なのではないか?とも感じました。分割2クールの方が向いている気もします。
作画にも時間をかける事もできますし、視聴者がだれる事もないでしょうしね。
個人的に丁寧で且つ熱量の有るストーリーに大嵌りして原作を買ってしまうぐらい嵌ったのですが、視聴者の中には悪い部分が目についた人が多いようです。


 正直ダンスは「Shall we Dance?」とウリナリの「社交ダンス部」しか見た事がないので競技としての全然知識が無い。多くの視聴者がそうでしょうし、それ故にダンスシーンが見られるのを楽しみにしていました。
が、作画が追い付かないのかそれとも別の思惑なのか重要なシーンでも結構多くが止め絵+効果音で済まされており正直ガッカリ。ワルツやタンゴとかそう言った一種一種異なる種目の違いがダンス≒動きの描写を通して理解しづらかったのは大きなマイナス点だったと思います。それどころか主人公組とそれ以外の振り付けの違いや方向性の差すら分らんです。
特に野球やサッカーの様に点数で視覚的に一目で勝ち負けが判るようになっていない。故にどうしても動きを通して全体で見て評価する競技故に止め絵連発では成立しないだろうと・・・。寧ろ野球やサッカーとかなら止め絵連発でもそこまで問題なかったのにね・・・。
逆だよ逆。
(キリンは慣れたけど、原作よりも遥かにキリン化したのやり過ぎ。)

 ただ、どこかの感想で見ましたが、ダンスなんて言う芸術競技、超感覚の世界では上手い下手の表現が難しい。
プロのお手本のような動きを作画する事はできても、未熟で成長途上の主人公たちの、それでも視聴者の感動を呼ぶような動きは感覚的すぎて表しようがないのでは?と言う意見にはひどく納得させられました。
実際今回の最終話では流石に力が入っており主人公とライバル組どちらもぐるぐる踊ってはいました。グリグリ動いてました。綺麗でしたし迫力も有った。しかしどちらが優れているのか?と言われてもさっぱり判らない。まぁ結局勝者の理由も「審査員をより惹きつけたから~」と言う何とも曖昧で感覚的な物。
なので動画にする上でどうしようもない部分も結構あったのかなぁ~と。

 とは言え、振り付けの一つ一つだったりが最後まで今一つわからない。種目に依る挙動の違いも大して理解できないと言うのはやっぱり動かなさすぎるだろうと・・・。
動く時の表現はかなり素晴らしく、これをもっと本編全般に行き渡らせる事ができればさぞや視聴者の目も潤っただろうに~と思うと残念でなりませんね。が、リアルな描写なら単に現実のプロの動画を見ればいいだけであり、其れでは出来ないようなカメラワークや表現方法をしていた点ではアニメである事に価値はしっかりあったんですよね。
また振り付けとかにも実は著作権とか発生しているらしいので巧い人のダンスそのままトレースとかできないらしいのも難しい所ですね。某動画版にてプロの動画とか見てみました。リカルド・クーコッチ氏?のダンスが切れ切れすぎてヤバかったですねw

 表現者たちの感性の部分が競技に強く影響するのに、殆んどの視聴者が体験した事が無いからそれが判らないと言うのも難しい部分でしたよね。他者との動きの一体感~ぐらいはなんとなく解っても、そこから他者の存在が消えて同一的になるなんて言われても殆んどわからない。ただ作者の方は経験者の様ですし取材も綿密にされるようですので恐らく競技者たちには割と共通の感性なんでしょうがね・・・。


 それを抜いても、それでも面白かった、楽しめたと言うのが個人の感想。
冒頭で述べたようにストーリーの作り方から結び方も好きですし、スポーツものの熱さは完備。
また、登場人物に好感を持てる人が多かったのも良いですね。
第一印象最悪に近くともそれらが掘り下げられて最終的に印象に残ったりする。全体的に変化や成長を感じるキャラクターたちでした。これも進行ペースが遅いからできる事ですし。ヒロインやライバルから端役さえ丁寧に人物像を描写されていて確固たるキャラクターとして成立していました。男女組のスポーツなのに登場人物が安易に色恋に走らないのも良いね。
そして自己を見つめたり、他者との在り方を追求して表現していた部分も拘りを感じました。


 原作の完成度が非常に高い分、原作勢からは色々不満も出てた模様。
それでも原作では理解できない振付がアニメ-ションのお陰で理解で来たり、また話を再構成しているので会話内容が理解しやすかったりとそれなりの恩恵も有りましたよね。
まぁその分尺の都合で抜けたところも結構多かったのですが。
アニメオリジナルエンドにしては非常にきれいに纏った終り方でしたし。


 ただ時代には向いてないアニメではあったなぁと。
結果や勝ちを1~2話で求めて次の話に進むのが当たり前の時代に3話4話どころか、前クールの部分から貯めに溜め~とする様な作りが万人受けしないのはもうどうしようもない事実。話も人物像も一度で、一話で理解なんかとてもできないので、良さを出す前に視聴者が我慢できなくなる。しかし溜めた分の面白さが最終的にあって、序盤の言動からの変化や逆に変わらないモノ、還ってきた物等々全体として繋がりと纏まりのある作品でした。見返すごとに発見が有る。
惜しいなぁ、と。
見る側を選ぶ作品だったというね。
あとOP/EDの4曲が全て良質だったと言うのも評価ポイントですね。

 原作は作者の方が大病されているようで今後の進行はどうなるか不透明。
何とか健康になって原作が続いてほしい物ですね。大会結果も本編とアニメでは変わるらしいですし早く続きが読みたい。



P.S.
しかし、どれだけ技術が伴なおうが最終的に審査員に好まれた人が勝つと言うのは凄まじく残酷な競技ですよね・・・
フィギアスケートとかも芸術競技の一種なんでしょうが、あれはまだ技で点数が入って其れの積み重ねが大部分の評価になりますしね。そう言った点数評価が一切ないと言うのは恐ろしく難しい。まぁ芸術ってそういう物なんでしょうがね。
今季のアニメの感想)セイレン
今季のアニメの感想)セイレン
今季のアニメの感想)セイレン
非常に遅くなりましたがセイレンの感想。新しいアニメも三話程度まで終わっているこの時期ですが、今を逃すともう書く機会が無いような気もしますのでw



 何だかんだ想定よりもマシだったかなぁと。
しかしやっぱり主人公は妄想ばっかりで行動力不足は最後までイライラ。選択肢はずしまくってましたし。
変態紳士との格の差を見せつけられたなぁ~。
 後は、変態成分を前面に押し出し過ぎでくどい。しかも下品。
アクセント程度でいいのに、そのせいで恋愛の進展が不明瞭で、結局どうして恋愛に至ったのかがよく判らない場面も多かったのは残念。

 全体的に話の展開に軸が無い。
アマガミの七咲のストーリーを思わせます。あれもなんとなく出会って何となく仲良くなって何となく付き合うと言う起承転結の無い(ネタとエロと七咲の可愛さを抜くと何も残らない)ぼんやりとした話でしたので。
やっぱりアニメの前にゲームと言う基盤が必要だと言うのがよく判りましたね。

 結局、セイレンはキャラを立たせようとし過ぎて失敗していると思います。
特徴である変態トークのせいで話の展開もキャラ描写もおざなりになってしまった。


 ヒロインは皆可愛かったのですが、起承転結が欠片も感じられない意味不明な常木編 → ストーリーも本人の頭の中も謎だらけだった宮前先輩編と前に続くと視聴者が離れてしまってもおかしくはない。
 逆に変化球続きだったからこその胸元どストレートな今日子編は好評を博しました。ここまでに切ってしまった視聴者が多かったのは残念。

 常木さんは癖が有るキャラで、それを攻略していく際に垣間見えるギャップや本心が良いはずなのに終始主人公側は振り回されるだけ。常木さんの方もギャップを発揮する機会が殆ど無く終わる。互いにどこで相手に惹かれたのかもさっぱり。
 中身は見栄っ張り+ポンコツ+実は努力家?とか悪くないんですけどね、魅せ方が致命的だった・・・。森島先輩然り薫然り絢辻さん然り、この手の主人公を振り回すタイプは気が付いたら主人公に振り回されてるからいいのに。
この娘の話が最初に在ったのが作品のトドメになった気もしますね。

 宮前先輩はディープなゲームオタ特性が余り活かせてなかったけど、変人すぎる先輩に寄り添うと言うのは悪くない。
個人的には3話は非常に良かった。逆に4話のコミケ部分は一切必要性を感じなかった。エロも良いけどストーリー的な意味を持たせてほしかった。ケモナー先輩が癒し。

 今日子編は前述の様に普通なのが光りました。寧ろこっちがクリティカルだった。やっぱり王道は最高だと確信。この娘だけで作品の価値が有った。
 お互いの気持ちを一歩一歩確かめる作業と言うのも中々に良い物ですね。
どうして気持ちに変化が出たのか?他の人でも良かったのか?等そういった確認作業ってお互いを把握している幼馴染ルートには珍しいので。
 鈍感系と違い互いに距離を積めようとして失敗している様は有りましたが、空回りとは違いましたし。
主人公もやっとヤル気を出したし、今日子ちゃんは純粋で相手想い。拗ねたり照れたり褒めてもらえて嬉しかったり、梨穂子や魔王姉とは違った良さ。この子だけは子供っぽいと言う設定とそこへのコンプレックスと言う設定がしっかり生かせていたと思います。
しかもED中の妄想描写とかしてるんだと思うとにやにやです。
 たった一言で作品に名を遺したワンゲル先輩が凄まじい。
何だかんだ会話の中身が一番キチガイじみてるのもこのルートだった・・・。


 よくテーマが判らなかったのですが、振り返ってみて主人公の進路の物語だったんだなとようやく気付く。アマガミの主人公がクリスマスのトラウマ克服だったように、この主人公も冒頭で言っていたやりたい事を見つけるための話だったんだなぁと。
 しかし各ルート唐突過ぎてやはりそこも起承転結が欠片も無い。前振りとか伏線有れば後は何もしなくても良い~と言うのとは違う大事な選択なはずなんですがね・・・。
ここはある意味恋愛よりも重要な主人公にとってのテーマなんだから、そこは丁寧に描こうよとも思いました。


 振り返ってみると色々と惜しい作品でしたね・・・。
やっぱり背景の補完が出来、作り手も情報の取捨選択が出来るゲームは必須アイテムだったか、と・・・。



 その他、気になった事は

・二ヒロインで10年後での家族との一面が2通りで描かれてましたけど、これも余分かなぁ?と。
この形で推す必然性が無く、アマガミみたいに其々の形で良かった。結婚+子供と言うのは家族が嫌いでしょうがない!早く自分の居場所が欲しい!って嘆いていた絢辻さんだからこそ映える描写や展開な訳で。他のヒロインだと普通の話ですし。
子供の声もアレやっぱり絢辻さんの子供だから意味が有ると思うので。

・各ルート分岐含めた、公式の時系列を見るといろいろ話が繋がっていて面白い。多数の伏線。
水泳部の子が何故転校してきたのか?や疎遠ルート・友人ルート等も載っている。常木さんはルート入らないとご当地アイドルとして活動を始めるそうな・・・。

・取り敢えずいるだけキャラが余りに多い。
担任の先生とかワンゲル部の眼鏡君とかの必要性が皆無でした。

・一応見返してみるとある程度理解できる話だし、4話で決着をつけるこの方式は見返し易くていいんですけどね。

・過去作からのオマージュ、スターシステムはファンにはにやにやでしたけど、知らん人には唐突感も有りますしやり過ぎな気もしました。
特に謎の鹿推し。

・作画も微妙で、ただでさえ見た目が被っていると言われているのにさっぱり記号化できていない。
取り敢えず本編の作画が悪すぎる。

・円盤特典は高山先生の描き下ろしポスカ。
相変わらずエロイゼ。このクオリティでアニメもやってくれたらなぁ~・・・。

今季のアニメの感想)鬼平・ACCA
今季のアニメの感想)鬼平・ACCA
今季のアニメの感想)鬼平・ACCA
MTGの記事に飽きたので息抜き。

・【鬼平】
:ドラマ版(2代目吉衛門)を昔はよく視ていた関係で怖いもの見たさで見始めた作品。しかし予想に反してかなりいい作品でした。
あくまで時代劇をアニメにしたものなので、ドラマとは相応に差異が生じられることも有りましたが、それでも納得。
一話完結なのに其々が起承転結がしっかりされており、時代が違っても共感できる「情」が話の軸なので入り込みやすい。まぁ中身については(原作が原作なので)半分反則の様な物ですがw世の中それでも幾らでも失敗例がある中でここまでの出来の物をよく作ってくれたなぁと。
殺陣も格好良いし、鬼平も嫌味が無く良質な大人主人公。まぁ若く身ぎれいすぎる気もしますが、慣れました。

 特に三話「暗剣白梅香」、十話「泥鰌の和助始末」は近年のアニメでも最高レベルの満足度。
無情な世界を突き詰めた前者とその中でも懲悪の清々しさの残る後者は鳥肌もの。
後は衝撃のギャグ回五話「谷中・いろは茶屋」、馬鹿し合いからの綺麗な落ちと流れるような展開の八話「大川の隠居」などかなり楽しめましたね。
そこほど面白くないと思った「瓶割小僧」でさえ最後の一瞬に胸を突かれた。どの話もそんな良さが有った。
今クールでの平均で見れば一番肌に合っていた作品でした。

 役者の所作の深さや渋みを出すのは流石にアニメでは難しい。同時に尺不足は最後まで残念。対して、無駄に長くなく、必要性の薄い部分を削ったりは出来ています。
また以前書きましたが、実写ではどうしても表現に限界のあるチャンバラでのより派手な立ち回りに構図やアングルの妙。そして容赦なく血飛沫を飛ばし斬り捨てられる悪党どもはアニメの利点でしたね。映像の点で言えば大川の隠居の巨大鯉等の表現も二次元の強みを生かしていたように思います。


 13話は最終回なら長谷川平蔵にスポットを当てる話の方が良かったように思います。
また、殺陣は派手でしたが、後半は殆ど無し。流石に体力が切れ?
扱う仕事も、盗賊の急ぎ働きばかり。他の犯罪人も扱って欲しい。
 他にも今とは多くのルール・価値観が違う点や平蔵の独善に見える部分も多く視聴者が混乱する事も有ったろうと。特に盗賊許し過ぎだろうと。あれでは鬼の部分が見えない。粋な部分を見せたいのでしょうが抽出が偏り過ぎているように思えます。まぁ基本生かして捕らえる時代に抵抗したら皆殺しは十分鬼ですがその描写が少なすぎるので。もっと死屍累々でもいいのよ?

 13話狐火で語れてましたが、本物の盗人お勤めをするのに数年かけてたらそりゃ金も無くなる。特に団員を抱えているのなら尚更で、不満が溜まるのも判る。
其れから振り返れば、「盗法秘伝」で善八が譲ってくれようとした盗賊虎の巻(盗賊の作法から実行方法、全国のめぼしい屋敷40強?の構図・侵入方法等々が記されている物)がとんでもないお宝だったと言うのがよく判りますね・・・。

十一話を録画失敗したのが心残り・・・。


・【ACCA】
:放送の一週間ぐらい前に余りに見る物が無いのでPVを何の気なしに見て、とりあえず視聴から始まり、話が徐々にうごめき始め、謎が謎を呼び~と回を重ねるごとに面白くなると言う連作のお手本のようなアニメでした。

 クーデターの黒幕がリーリウムとその一家(フラワウ区)なのは予想外でした。
個人的には劇中で言われたように、大なり小なり不満は有りつつも其々の区で平和を謳歌している現状、これ以上の富と権力を望む意味は薄いと考えていたので。
ただ、プラネッタの区長が言っていたように、統一前から持っていた資源を、資源分配の名の下に他区へ安く提供させられているとしたら確かに「奪われている」ような感覚になってもおかしくない。そもそも一つの国家が州にされ自分たちの上に王を置かれているわけですし。現体制への不満が有った訳ですね。
 しかし、エネルギー供給国の重要さは理解できますが、自分たちこそが生命線~はやや勘違いしている気も。王国の生命線の一つにはなっているでしょうが、最も重要なのは、間違いなく王国の農業収穫高の9割を占めるファーマス区でしょう。
 そういう傲慢さも相まってフラワウ区は雰囲気在りますね~。
砂漠の中の一際開発された街としてドバイを思わせますが、街中で張り付いた笑顔と溢れる花々のお陰で異様な圧力が存在している気もします。

 ウォーブラーはクーデターに意を反した事で評価を挙げました。
確かに将来を想っての行動でもクーデターとか大掛かり過ぎ。何よりACCA至上主義の危うさを理解している。一民間組織のACCAは手段でしかない事と群衆の統一意識ののままに行動するのは確かにオカシイですからね。
周りの連中より遥かに視野が広い。


 結局王様と枢機院長の思惑が出発点であり、真の首謀者だったと言うのは以前のエントリーの時からの予想通り。
ジーンを当て馬にすると言うのも予想通り。ただ、不穏分子の排除は当然予想外。また一連騒動は馬鹿王子とジーンのどちらが優れた器量を備えているかのテストなのではないか?と思っていたので、最初からジーンを玉座に付かせる気が無かったのも意外でした。

 どう状況を解決するのかは疑問でしたが、すっと梯子をかけ替えるだけと言うのはお見事ですね~。
作戦を潰すのではなく乗っ取り利用するので、最少の労力で最大の成果。組織人だけでなく、民衆の前であそこまで状況が出来上がるとリーリウムも馬鹿王子も首を縦に振るしかないですからね。
ジーンの母親の「いつか父親の力になる為に家から離れる」と言う意思と願いは巡り巡ってジーンによってなされたわけですね~。

 しかし枢機院長はジーンの存在の噂流す(+馬鹿王子成人式典への監察課の招集)だけで、ここまで総てを操るってすごいなぁと・・・。
時折この手の2~3言葉を紡ぐだけで、ドミノ倒しを引き起こす真の黒幕タイプはいますが、本当に恐ろしい。綺麗な黒幕だったから良かったものの。役者が違う。
個人的には枢機院や中央議会ももう少し話に表から絡んでくるかと思っていましたが、それは無かった。


 無表情+自身を語る事も少ないせいで、最終的にジーン自身が何を思って行動しているのか等々、最後まで捉え所がなかった。
多分そこまで大したことは考えて無くて、平和に今のままの日常・人間関係で過ごしていく事が望みでしょうが。何考えてるか判らないので大物感が強いですよね。
 ついでに、最後の最後もやっぱり移動願い破かれてたわけで、あれは何故・・・?

 そのた多数の伏線が散りばめられていた作品だけに見返してみるとかなりおもしろい。推理小説を読み直しているようです。
特に成人式で各地の有力者が集まる3話は発見が多い。リーリウムは実は殆ど嘘を言っていないし、ニーノはダブルスパイ且つジーンの護衛をしつつ、実は情報操作もしています。
他にもジーンが各区から煙草を貰ったり接待されたり状況。区ごとの自治区への愛着や他区への意識等々。OPの構成。
観る程に情報が隠れていますね。


 話を重ねるごとに面白くなっていく。鉄血とは真逆です。
特に好きなのはキャラの思惑が錯綜する三話、優しさと痛みの詰まった過去が明かされる八話、幸せの在り方の違いを静かに示した十話。声優も全体的に良い仕事してましたが、中尾さんの王様役が本当に嵌っていたと思います。バイ菌マンとフリーザ様のせいでどうしてもネタが先行されてしまいますが、穏やかで深みのある演技に驚きました。
 ヒロインでは10話のロクステッラが好み。無機質なように見えて思慮深い言動と時折滲ませる情のギャップにやられた。ただ砂漠・荒野での制服の半袖短パンアレンジは寧ろ被害拡大だと思います。
作中一番笑ったのはレイル君のストーカー活動中のマギーへの「お前ロッタちゃんのストーカーだろ!?」的な台詞。

 全体を通してスタイリッシュ且つスマート。淡々としていても各話に意味が有りみていて面白い。
全6巻分をやったお陰で纏りや終り方も素晴らしい。派手な描写や劇的な展開が無くても彩とりどりの世界観と話で十分補える良い作品でしたね~。OP/ED含め使用されている楽曲の出来も良い。
一巻当たり4話入りで全3巻のBDの仕様も好感。2話ずつとか交換するのも面倒ですしね。



 見た目云々やキャラ云々よりも話に重きを置いた作品だった2つ。
今後もこういうのが定期的に供給されると良いんですがね~。しかし深夜アニメの需要には合ってないだろうなぁ・・・。


今季のアニメの感想)鉄血のオルフェンズ2期
今季のアニメの感想)鉄血のオルフェンズ2期
今季のアニメの感想)鉄血のオルフェンズ2期
個人的に感じた「鉄血のオルフェンズ 2期」失速の原因は

-メインヒロインの存在の希薄化
-鉄華団の目的が不鮮明
-戦闘におけるライバルの不在
-舞台装置たる話を動かす人物が悉く愚かすぎる(オルガ、イオク、マクギリス)

 だいたいこんなとこ。
クーの非干渉とビスケット不在で主人公陣営の目的地が見えない・常に行き当たりばったり。後手後手で事態の悪化でフラストレーションが溜まる。そして目的が無いのでストーリーとして盛り上がりようが無い。
 首脳陣の若人組が悉くバカで本当に萎える。
瞬間的なインパクトは有っても、全体として繋がり・積み重ねとしての面白みが欠片も無い・・・。
何故マクギリスを馬鹿キャラにしたのか意味不明ですよ。あのゲスさと狡猾さが素晴らしかったのに。

 戦闘は面白いんですが、正直クーデリアの目的成就と言う軸が有った分遥かにストーリーは一期の方が面白かった。
結局改革の重要な部分はラスタルが行ったわけで、クーデリアも協力していたとはいえ政治的な価値は本編上は薄い。
もう少しこちら方面も本編中で話を進めていれば・・・。と言うか素直にクーデリアを話の中心に据えたままで良かった。


 その戦闘に関しても、個としてのライバル・ラスボスの不在も痛い。
結局ガエリオはマクギリスしか見てないし、MAも味方陣営の人的被害が皆無・ビームが微妙なお陰で登場時ほどのインパクトが無い。せめてもう何種類か出てきてほしかった。
 ロボットアニメの癖に、主人公陣営がロボット戦で強すぎて真面に苦戦する相手がおらず、戦闘でも名有の人間が殆ど死なないのも、盛り上がりと緊張感の欠如に拍車をかける。
お陰で三日月がMA戦を除けば、ほぼ雑魚狩りしかしてない。
 そのくせ非戦闘時に普通に死ぬ。
多分、幾ら喧嘩が強くても、権力の前にはどうしようもないと言う事を書きたかったんでしょうけど・・・。

 そのロボも設定周りで活かせていないものが多い。
グリムゲルデを一とした厄災戦後期に開発されたヴァルキュリアフレームの存在意義が皆無。バエルも折れない剣とかアグニカの魂が宿るとか何だったのか・・・
 ミカヅキに関しても一期最終話で左腕の感覚を投げだした戦いの中で手に入れた刀を扱う感覚を生かす機会が皆無。フレームごと叩き斬る威力は鈍器振り回すより遥かにMS線より重要なのに。
そのくせMA戦で火力不足、その後対MA用に手に入れた大型ハンマーメイスはMS戦しかないので大して役に立たない。
装備の更新が常に一手遅れていてチグハグ。尻尾は強力でしたがやや異様にも見えましたし。
 そして最終的にダインスレイブ!ダインスレイブ!!ダインスレイブ!!!
攻略も無し。なんだそれ・・・。MA攻略も力技でしたし。


 面白かったのはぎりぎりアーブラウ防衛戦ぐらいまでで、あそこもややぐだってましたがカタルシスは有った。途中は真綿で首を絞められる怖さと焦燥感が有った。
そしてそこでマッキーと手を切っておけばよかった。火星の王とか訳分からん甘言に騙されたお陰で(結局、形・規模を変えただけで地球支部と同じ、頭のまわる人物に回される猿回しでしかなかった)、アリアンロッドと全面対決・タービンズ半壊・テイワズから脱退、そして壊滅。
クーデリアがタカキに言った「多くを学べばその分選択肢が見えてくる」が、そのまま再現されたのが2期でしたね。


 まぁ主人公側の敗北は別に良いと思います。
大局的な見方をすれば、クーデリアの願いも成就されつつあり、鉄華団の生き残りも割と安定した生計を立てている様なので。それはオルガやミカヅキの願いでもあったわけですし。
個人的な願いとしては画像1の一期EDの様な物になって欲しかったですが。
恐らく主人公サイド≒マクギリスが勝利していたより、世界の状況はマシであろうと推測されるのも皮肉な物ですよね~。
 最後、墓碑の周りに多数の名前が掘り追加されていたのが個人的には胸に来るものが有りましたね。
マークが消されていたのは最初嫌がらせかと思ったのですが、それなら墓碑自体もっと荒れていたり撤去されていないとおかしいので、寧ろそれらを恐れた生き残り組により秘匿のための消されたとみています。


 ラスタル様は作品で数少ない頭が回る良キャラだった。
周りの評価や言動を見るに恐らく生来は真っ当な人間なのでしょう。それが改革にも繋がる。が、この人、ドルトコロニー(一期)で虐殺したり、利己的な権力闘争のために無関係の地で戦争起こしたり、マッキーへの妨害のために火星の市民が虐殺されたりとかになってるわけで最後だけ綺麗に纏められても、もやもやも・・・。
まぁ目的のために手段を選ばない人物という事なんでしょう。蒔苗やマクマードも主人公サイドの味方側で、善人的な部分が有るというだけで、やっぱり同じように目的のために手段を択ばないタイプでしたし。
 イオク様は最後まで結局成長せんかったなぁ・・・。
余計なことせず、生き残る事(家の存続)が最大の役目って言われてるのに。感情論を別にすれば、ただあそこまで行くのなら、もう最終話まで生き残って改心させても良かったと思うんですがね~。脚本に振り回された極めて愚かで可哀想な人物だった。
 逆にノブリスはあの場で処理できていて正解だと思います。
クーデリアの願いは別にして、ノブリスは戦争商売人なので今後は火付け役として邪魔な存在なので。こいつはキャラ貫き通した分マッキーよりマシ。
オルフェンズ界きって肌色要員だった(衝撃)。


 全話を通して一番気に入った機体はデザインではヴィダール。他にグレイズ、マンロディ。色は微妙ですがグシオンRFも。
兵器ではグシオンRFのペンチ。隠し腕。


 一期はとても面白かったのに、二期は残念で惜しい作品でした。
いつだったか、分割2クールに当りを見た事が無いと言う意見を耳にしましたが、VVVやアルドノアに続いてこれも肥やしになってしまったか・・・。

 まぁそう入ってもなんだかんだ毎週の楽しみではあったわけで、それなりには楽しめてはいた作品でした。


セイレン9話(今日子編2話)
セイレン9話(今日子編2話)
セイレン9話(今日子編2話)
今日子編になって、(言動は兎も角)シンプルな王道に。
前二人が変化球過ぎたので、王道が光るのは梨穂子の定理。
割と判り易い誤解や行き違いがトラブルを生み、それを解決する事で親密度が高まると言う随分と古い手垢が付いた様な王道ラブコメ。
でも幼馴染パワー/理解力で無駄な口論や暴力に発展しない所は昔の作品とは異なってます。
 今日子編はやはり梨穂子編と同じく彼女自身の視点で話が進んでますね。
しかし梨穂子や魔王姉と異なるのは、本人が主人公への想いを抱いていない/認識していない点。梨穂子や魔王姉ならデートに誘われれば物凄い食い付きぶりを発揮するところでしたwが、今日子はそこら辺を意識していくようになる過程を描くのが彼女のストーリーと言えそうですね。
EDの歌詞の内容的にはいつも通り女性側の一方通行なのは意図的なのでしょうかね?
無意識に意識はしてても、表面的には意識していない(≒子供っぽいと言う設定を反映?)と言うのはシリーズでも珍しいかも。しかし主人公側の意識の変遷がよく判らん。

 お古の衣服嬉しそうに着る今日子ちゃん可愛い。
そう言えばアマガミだと、薫のジャージかコートか忘れましたが、橘さんのお古だったと言う裏設定が有った様な。
異性のお古着たり、子供の頃からの共通の漫画読んだり、その幼馴染の家の廊下で視線が無いとはいえ平然と着替えたり、性的な事への疑問を安易に口にしたり。梨穂子の無理やりな喰いしんぼのキャラ付よりも余程子供っぽいというキャラクター性を反映できている気もします。


 とりあえず常木さんが話しを進めるための舞台装置として常に酷使されているのはどうかと思います・・・。
ただそのお陰で、さっぱりキャラクターが掘り下げられなかった彼女が、他のルートでキャラが掘り下げられると言うよく判らない状況に。ただのポンコツ見栄っ張りキャラに。
他のルートの常木さんの方が魅力的と言われる悲しい所以・・・。
ある意味、前作のパッケージ(メイン)ヒロインたる絢辻さんの逆版とも言えるかもしれません。見栄云々ではなく、自身の回が最後で、それまでの20話が視聴者に虚像を刷り込ませるための振りだった絢辻さん。それに対して常木さんは自身の回が一番最初で実像が今一つはっきりせず、残りの8話でその本質が見えてくるという・・・。
正直失敗ではないでしょうか?この方法は。


 季節が各ルートで移り変わると言うのはシリーズからすると斬新。
常木さんは春~夏、宮前先輩は秋、京子は晩秋~冬。
しかもそのお陰で、懐かしの輝日東高校の冬服を見る事が出来ました。

 季節が移り変わる事で、それぞれのルートのイベントが少しずつ関連して繋がっていってるのが面白い点でもありますね。家庭部の部長と顔見知りだったり、ストーブが初秋に何故廊下に放置されていたのかの話題が出たり。


 郁夫クリスマスの予定空けてましたけど、この時期の奈菜って確か未だにお兄ちゃん一直線だったような・・・。


 クリスマス祭の各種使用飾り付けアイテムが9年前から変わっていないと言う事は、もしかして絢辻さんが選定したクリスマスツリーのオーナメントとかが未だに使われていると言う事?
しかし実行委員長の格の違いが痛いな・・・。
るいせちゃん下手したら黒澤さんより劣るんでは?


そんなセイレン9話。
次回一体何が「カクセイ」するのか・・・。ところで今日子ちゃんは何が黒いの?
セイレン9話 幼馴染編開始
セイレン9話 幼馴染編開始
セイレン9話 幼馴染編開始

驚異のジョージ登場・・・。
紗江ちゃん編の衝撃再び。

 驚愕の主人公魔女っ娘(男の子)+パンもろと言う謎の属性披露で何かを試される冒頭・・・。
頭おかしくなりそうだった・・・。
 しかしその直後に出てきた男子がどう考えても橘さん。背景の公園と恐らく服装も一致。
もしかしてアマガミ冒頭の(橘さんトラウマの中学3年生クリスマス)の時に遊んでいた子供達(≒子供の頃の主人公+今日子ちゃん)なのか??


 スターシステム2回目・・・。
幼馴染枠へのサポーター2回目。るっこ先輩の声変になってない?別の方なんですかね? 家庭部なのに料理をしているうどん部と着付けの茶道部を足して2で割った様な・・・。
キミキス時は輝日南高校うどん部一年生(このアニメだと2年の時系列?)、アマガミだと輝日東高校茶道部三年生。そして今回は家庭部で同級生(二年生)か・・・。宇野小春と時岡奈緒で、るっこはまんまですがマナとは言い辛いな。
香苗さんはまだか・・・。


 ルート的に常木編のデアイイベント+イベント複数(合宿)→宮前先輩のデアイイベント+イベント複数(ゲーセンタッグ対戦)を其々過ぎた後にやっと幼馴染ルートに入ったと言う事?
常木さんは明らかに夏休み合宿ホテルに監禁させられて合コンドタキャンさせられてるし、宮前先輩編に出てきた子供とは顔見知りだし。

 幼馴染ちゃんは正当派でかわいかったんですが、これまでの前身たる魔王姉とポチャ馴染み程主人公への好意がはっきりしていない。
どう進んでいくのか。
再び脇役の話を取られるのか・・・。
 前2人はストーリー・当人の頭おかしかったので、普通の女の子がここまで可愛く見える不思議・・・。



P.S.
何と無く魔女っ娘+ステッキでペルソナ4の菜々子編を思い出しましたが、正気が感じられない点でこの作品風味になっていましたね。


 何と無く現代版の「もののけ姫」のような印象です。
ブレスIVの言葉で「竜」を「うつろわざるもの」と称しているのですが、詰まる所の神に等しい存在であり、これもそれを冠するに足る存在ですね。
うつろわざるものとうつろう者の対比、無垢なるものと欲得なる者の対比が描かれていましたね。
 まぁ決定的に「もののけ」と異なるのは、そちらのテーマが他者との調和と生命礼賛であったのに対して、こちらはもっと運命と言う唯一的な物と生命の醜さ/儚さとの在り方を描いている点ですが。そのうつろう者たちの一瞬を切り取ったような作品です。

 龍は獅子神の如く命を司る神であり、生命や魂の循環装置のような物であり、龍の歯医者はそれのサポーター。循環の輪に戻す行為の中で生まれる汚れや廃棄物≒竜の虫歯菌が人の遺志や感情の残り香だとするならそれを浄化することと言う事なんですかね。

 超大なる存在でありながら、虫歯とか身近な存在として捉えつつ、やっぱり最後は神々しい存在として捉えなおすと言うのは神に対する珍しいアプローチですよね。
柄杓大事そうに持ってたりとちょっと変わったデザインも目を引く。
しかもその神が人間との契約をしている≒人間に干渉されうると言う点でもより珍しい。
まぁそうは言っても結局人間がその存在を脅かして我がものとする様な事は出来ないんですが・・・。ついでに運命も変えようが無いんですね。ノノコを殺す兵士は生きてるわけで・・・。


 ブランコさん?の動機が今一つ判らなかったのは残念。
金でないし、恐らく軍事的な物とも思い辛い。ベルに行き返りの事を聞いていたことから誰か生き返らせたい人がいるとか?
どういう立ち位置にいたのかも判らなかった。只人間としては超人でも所詮は神の前には無力な存在~と言うための演出装置なんですかね?

 いきなり全力べろちゅーはビビったw


 全体的に壮大で魅力的なファンタジーだったと思います。
細かな説明をせずに世界観溢れる魅力と勢いで押し切ったのも、だれにくいので良し。
思ってたよりもぜんぜん面白かったですね。
ただ最後は少し切なかったですね・・・。まぁ其処まで含めての命の儚さですね。



今週のアニメの感想(鉄血・ACCA・セイレン)
今週のアニメの感想(鉄血・ACCA・セイレン)
今週のアニメの感想(鉄血・ACCA・セイレン)
 鉄血は相変わらずどうやって勝つのかがよく判らない。
数で圧倒的に負けている上に、射程外から好きなだけ砲撃されるとか・・・。
たちが悪いのはイオクがラスタルと一緒にいる事で、同時に潰せればいいのですが、ラスタルのみ潰しても「意志は私が継ぐ!」とかになりそう。
そうなると益々終わりが見えない。

 ついでにこのアニメは新MSをさっぱり活躍させないなぁ~と以前から思っていたのですが、よくよく考えれば別にZとか昔のガンダムも主役期以外は大して活躍してないしそんなものかもしれませんね~。



 ACCAは今のところ継続して面白いまま。
先が見えずに、腹の探り合いの会話は妄想がいろいろ膨らむので。OP/EDも良曲。
ジーンと妹ロッタの正体は予想通り。BD全巻収納BOXのイラストと3話の内容を見た時点で妄想から推察程度へ確証を引き上げることができました。最初観た時はこのイラストも特段意識する部分も無かったのですが、敢えて王子と同じ席に付く兄弟と、屋内から王子を眺めている様にも3人を眺めているようにも見える国王様。そして3話でのそれらの人物の言動から。ニーノもほぼこの時点で正体は予想できていましたが、こちらも来週あたりには成否が付きそうです。

 後は話の根幹たるクーデターの件ですが、これはどうなんでしょうね?
個人的な予想としては、クーデターなんてそもそも無くて、その噂を立てて流布したのは王様と議長?だと思っているんですが果たして・・・。クーデターの目的(行なう旨味)が今の所無く(上二人以外の勢力に有るように見えない)、クーデター云々の表面的な単語やジーンが関連していると言う架空の情報だけは出てきて不思議なほど認知されている割に、それ以外の情報が不自然なぐらい出てこないので。
違ってたら恥ずかしい・・・。まぁ予想外の方が何事も面白いのですがねw
今のところ予想外なのは通称馬鹿王子が意外と真面目な言動をしていると言う処。



 セイレンは宮前先輩は予想より面白い。
2話は凄まじくつまらなかったのですが、3話はかなり持ち直しました。やっと主人公が行動しだして攻略が進んでいる。逐一表情の変わる兎のぬいぐるみが気になって話に集中出来んかったのですがw やっとこの手の変に捻らずに真っ当に話を進めるのが吉。
常木さん編は何処かで見ましたが出来の悪い「耳をすませば」と言う論評が的を射ていると思います。1話は微妙でしたが、それ以上に4話の着地点が悪すぎたなぁ・・・。
 宮前先輩編四話は無難な着地。
Aパートの露骨なエロ推しよりBパートの喉仏へのキスの方が余程エロかった。
告白への返事は不器用な人間なりの受け入れ方が可愛かったですね。と言うか常木編を踏み台にした告白なのは上手くやったなと。
 テンションは違うものの森島先輩がやっぱり近いキャラなのかと。年上で美人で変人。本人は好きにやってるだけなのに周囲が勝手に反応・行動してしまう。塚原先輩がいなかったら森島先輩も多分クラッシャーになっていたでしょうから。なので塚原先輩がいなかった場合のやや荒んでしまった森島先輩と言う印象でした(まぁ塚原先輩の中の人が友達役でしたが)。
他にも森島先輩のオマージュと言える部分が多々。

 よく展開の推移は判らんのですが、ガチゲーマーが久々に仲間を得る→トラウマ再発?→主人公が強引に連れ出し別の方向性を知る→ガチゲーマー卒業~と言う進行なんですかね?
 クラッシャーであった分、自分の性質の飲まれずに受け入れてくれたのが嬉しかったと言うのも先輩と同じ。やっぱり主人公は行動して何ぼですね。

 職業選択はやや唐突。てっきりアマガミ経由でテディベア職人になると思っていたのに・・・。
セイレンは恋愛から職業選択までが一セットなんですかね。
個人的にはもっとディープなゲームネタが出てくるかと思ったのですがそうでもなかった。しかし常木辺に比べれば割と真っ当に求められていた形になっていた気がします。
次は幼馴染ちゃん。何やら黒いらしいですが果たして?

このアニメ、荒木先輩が一番有用なキャラかも・・・。



 セイレンの関連で再びアマガミの話題も良く挙がり目に付く事も多い。
そんな中で偶々見た海外勢のアマガミファンが俺嫁論争でヒートアップしていて人間は何処でもやる事は同じなんだぁ・・・としみじみ。

 因みに最近4チャン?で行われていた小規模のヒロインアンケートを見たんですが(私が見た時は総評400強)、その時は絢辻さんと梨穂子が同率一位(支持率17%)でした。パッケージヒロインたる絢辻さんはともかく、梨穂子が人気と言うのは意外(私は好きですけどね)。
海外勢の大半はゲーム本編をやってない訳で、そうすると他ヒロインに比べると出来がやや劣ると評されるアニメでの評価ですし、尚更意外ですね。それだけ人気があるなら、アニメのあんな終わり方されたら総統閣下も海外でキレますよねw
しかし海外勢はアニメしか見れないのが大半だと思うと勿体無いなぁ・・・。




オルフェンズ 43話
最終局面が見えてきたのですが、正直どっちもどっち。
それでも口先だけの可能性もあるとはいえ、既存の腐敗の象徴であるラスタル陣営よりマッキーの方がまだ改革の可能性があるだけ多少マシ?
個人的には空気ヒロインが革命の乙女として何かするのかが気になりますね。
と言うか参戦してくれないとヒロインとしての存在価値はもとより、陣営が微妙すぎる。着地点が今のままだと見えませんからね。


 しかしガリガリにはガッカリ。
結局一期から全く成長しておらず立場や責務より自身の感情優先。自分たちの元の理念であった腐敗の一掃・改革の対象であるラスタルのもとに下るとは・・・。イオクとやってる事に違いが無い。所詮はぼんぼん思考の独善ロマンチストか。


 ついでにヴィダールの阿頼耶識システムが鬼畜過ぎる。
人間を機械化するだけでも禁忌の技術なのに、それを負荷軽減用のパーツにするとか・・・。
でも格好良い。
今季のアニメの感想:ダンガンロンパ3
今季のアニメの感想:ダンガンロンパ3
今季のアニメの感想:ダンガンロンパ3
皆さん、こんばんは。しもべです。


 残りのアニメの感想。
今回はダンガンロンパ3。


 始まる前は正直ファン以外が見て楽しいのか?と思っていてやっぱり・・・な出来でしたが、ファンアイテムとしてはそこそこ/最低限に収まってはいたと思います。

 未来編の鬱展開と、絶望編序盤の日常コメディー展開で視聴者の予想を裏切りつつ、しかし徐々に絶望に染まっていく恐怖とある意味の満足感。しかも絶望編は序盤もいかにも平和な学園生活をしていましたがゲーム1・2を知っていると真綿で首を絞められるように少しずつヤバい単語が飛び交う仕様。
そして中盤絶望姉妹登場から加速度的に予定調和で進む絶望の浸食・・・。
本編中は絶望姉妹が暴れ、その後は狛枝君の熱唱のEDで至れり尽くせり。
 収束する先は判っていましたが、その過程が中々にショッキングで最初はどうでもよかったのに徐々に引き込まれていきましたね、絶望編は。
しかし実はその中にスズメの涙ほどの希望の欠片も見え隠れしていました。
 77期生を一としたロンパ2のキャラの背景設定が見れただけでも相応。七海は誰だアレ? 神座君が何故ロンパ2にウィルスを持ち込んでいたのか?本当に江ノ島の仲間だったのか等の疑問点が有ったのですがそこは解消してくれてましたね。
10話で日向君の涙に貰泣きしそうになりました。


 また、未来編でお話を広げ、絶望編でその補足をすると言うのも、最初一週間に2本やる意味あるの?と言う疑問をきっちり解消してくれました。
2のゲームの背景部分を描きつつもトワイライトなどの端役の部分の内容はカットと言う構成も個人的には問題無し。

 未来編は当初考えていたよりも魅力が少なく、どうでもいい内輪揉めが続いていたため辟易していたのですが、それでもちりばめられた状況への考察をしているおかげで何とか続いた。ぶっちゃけ出てくるキャラクターに魅力が無さ過ぎた。天願くらいですかね、個人的に気に入ったのは。
だってやってる事はただのバトルロワイアルで、ダンガンロンパ成分(推理も論破)が殆ど無い。ダンガンロンパでなくともいいじゃん、と。特に希望と希望の潰し合いが茶番感が半端なかったためかなり白けていました。EDの歌詞の断罪の茶番と愚かな駒ってそう言う事?

 ただ、最終的に希望が世界を殺す。本当の意味での希望同士の対決の構図になった時には多少溜飲を下げる事が出来ました
ロンパ1は希望と絶望の対決、2は絶望と希望からの脱却と来ていたので、3としてはこの構図には納得がいきます。
一応構成自体は「一話のラスト→雪染の正体→天願の真意」の三段落しのもって行き方は悪くない。
それに、そもそも考えてみれば、ロンパ本編でも1・2共に用意された舞台は今回と同じく茶番その物で、その中で足掻きながら主人公達が何を見出すのか?と言う作品でもあったわけですし、この3もシリーズの伝統に則ってはいるわけですよね。
と言う事でこの茶番感とロンパ成分の不足に耐えられるかどうかで評価は変わってくると思います。

 希望編の畳み方は明るすぎて少し抵抗感もあります。
個人的には一気にメンバーが快癒するのは都合よすぎる気もしました。生き残った5人じゃダメだったのか?、後はぼかすぐらいで良いのではないか?とも。ダンガンロンパって希望と絶望が入り混じるのが終り方として統一されていたので。
苗木君自体何もしていないし。
しかしこれが未来編の12話ではなく絶望編の12話枠を使った希望編と考えればスポットライトに当たるべきは77期生なので問題も無いですかね? 苗木君自体能動的な能力を持っているわけでもないので棚ぼた的な成果の方が幸運らしいw そもそもこれまでの頑張りの総てが地続きしたものがこの結果でもあるわけですしね。
それに、ロンパ2の終りの方で日向君のセリフ「都合の良い未来だってあっていいだろ? これはゲームじゃないんだ、奇跡だって起こせるはずだ!!」を、万能の天才ぶり成果として再現していればこの展開にも納得がいきますかね。
最後の御手洗を説得するシーンは良かった。
感情を失い苦しみも悲しみも剥ぎとられてしまった経験が有るからこそ、御手洗君の仮初めの希望を否定するのに説得力が有ったわけですし。


 天願の行動は不満も上がりがちですが、茶番云々は上述の通り作品としての常なので問題無し。
彼が行動を起こす事の結果も、よくよく考えるとそこまで悪くは無いようにも思います。
希望厨(≒天願)・絶望残党・問題児3人を処理した上で爆弾要素(アニメーターと生徒会長)を解体したわけです。失った人材はそれ程使い道のないプロレスラーと江ノ島をスカウトしたり過去の希望ヶ峰学園の所業を知っている黄桜を除けば、本当に痛いのは農家と薬剤師ぐらい? セラピストはモナカの所業なので関係なし。
加えて真の万能の天才と、2の残党組の様な多数の才能たちがいる事を思えば十分収支取れてませんかね? 宗方にしろ天願にしろ絶望の残党を駆逐しようとしていたわけで、天願が何もしなければロンパ2組は駆逐されていたかもしれないし、苗木君も処刑されていたかも。そしたら1の生存組も危ういし、何より絶望は生き残り、ポンコツ組織もそのままなので。
まぁこれも異能生存体たる超高校級の希望のなせる業か・・・。


 全編を通してモノクマの存在感が皆無だったのは不満。
まぁ声優さんも変わったので、活躍はゲームまで待て!と言う事ですかね。しかしそう来るなら天願の声は友蔵にして欲しかったなぁ・・・。
最も大きな不満は、やっぱり「洗脳!」ですよね・・・。
ココは本当に擁護しようがない。もっと言うと絶対的な存在である敵役の江ノ島盾子の劣化を感じた部分が本当に気に入らなかった。
 ロンパ2では、生き残りの面子に対して何故絶望落ちしたのか?への返答に、調子のってたからこけた時の反動がきつかっただけ、洗脳とかそんなちゃちな事はしてませんよwお前らが雑魚だからですよwwwとか言っていたのに、おもいっきり洗脳してるじゃないか!! 別本当の事言う必要はなかったわけですがネ・・・
 個人的には、彼らは個々人で絶望に染まる何がしかの事案が有ったと考えていたので今作ではそれを期待していた。又は2の江ノ島が見せた様に、彼女の手練手管と悪魔の囁きで絶望に落し込んだと考えていたんですがネ・・・。

 洗脳にしろ暴力にしろ今作ではとにかく物理的な実力行使が目立つんですよね。
其れで強引に状況を打破しようとする。
これまた個人的な話ですが、彼女最大の魅力はその話術のキレに有ったと思っています。ロンパ1にしろ2にしろ端々に実力行使を入れながらも、最終的に相手の心をへし折るのは彼女の話術でした。
しかし今作にはそれが無い。
なんだか二流の悪党に成り下がった気分です。暴力等を使うなら他の悪党でも出来るよね・・・というような感覚です。確かめようがない「空想の怪物の怖さ」を失ってしまったような気がしますね。

 ただ、何でもかんでもLet’s洗脳!が気に入らないだけで、御手洗君の洗脳能力自体は特段の不満は無し。超高校級という枠のチートぶりの表現にはあれぐらいで良いと思います。と言うかたぶんやろうと思えば他の人でも同じようなこと出来るよね。

 他にも上述した通りダンガンロンパなのに裁判部分も論破成分も殆んど無い。故に本当に後日談/前日談を描いたファンアイテムにしかならず、ナンバリングタイトルとして加えられるべき作品にはならなかった。まぁ絶望少女とかもその類ですし、これもそうなのかね。
本当にロンパ1・2を楽しんだ人様にアフターストーリー。

 しかし単純なファンアイテムとして1・2の補足説明的なものと考えると悪くはないと思います。
1・2のキャラクターたちが収まるべき場所に収まったわけですからね。3のキャラが悲惨すぎますがw
「希望ヶ峰学園から始まり、希望ヶ峰学園から卒業していき、そして再び希望ヶ峰学園に戻る」流れやタイトルは作品として纏まりがかなり良い。苗木君にしても下手に希望の象徴とかアイドルやってるより、彼はその後ろ姿を通して人に希望を伝える人なので学園の教師として希望の担い手になる方がキャラクターに合っていますしね。
上述した通り、ロンパのEDらしからぬハッピーエンドで幕を閉じるので、これで本当の意味でV3とは舞台を切り離し、この世界を終える事が出来るとも思えますね。


P.S.
 希望編EDは何故かHideの「Every Free」。
なぜにWHY?
まぁHide好き、この曲が好きな私には嬉しいサプライズですし、曲としても挫折と再生/前進の歌詞なので間違ってはいないのですが・・・。知らない間にHideの公式が某動画サイトにHideのPVとか上げてたようですし、久々に「Ja, Zoo」を聞きたくなりました。
しかし、唐突過ぎるので、ここは絶対希望バースディで良かったようにも思います。
あ、ダンガンロンパ3はOP/EDは両方ともよかったですよね~。



今季のアニメの感想:クロムクロ +MJP
今季のアニメの感想:クロムクロ +MJP
今季のアニメの感想:クロムクロ +MJP
皆さん、こんばんは。しもべです。


 鉄血2期がもう始まったので早速見なくては!
それはさておき、続きで、クロムクロを。

 個人的には今期で一番お気に入りで、近年のロボ物の中でも入選物だったかと思います。
ロボオタとしてアニメ観てるのでロボット成分が少なく、異文化交流+αのαの部分になっているのはやや残念ですが、その代わり人物交流の時間を割いているので、登場人物が多い割にどの人物もキャラクターが立っており無駄が殆どいない。どれもこれも何らかの役割を果たしています。思い返せばマジェスティックプリンスも同じような要素を持っていましたし、逆にVVVやアルドノア・ゼロ、今期のマクロス⊿は空気キャラが多すぎて話の展開のバランスが悪い。
個人的な評価ポイントにマッチしていたんでしょうね。


 異文化交流物としては、400年前の人物・現代・技術的な先進的存在の3つの時代間の交流がある為組み合わせも豊富。
群像劇的な側面の現代劇(それも軍人と学校の2つ)に鬼や未知の生命体への恐怖が映る伝奇物としての側面、外宇宙からの生命体の襲来というSF的側面も合わさって方向性は多い。
また何だかんだ要所はロボットものとしてしっかり尺も割いている。
「翠星のガルガンティア」で見たかったものを形にしてくれたような作品だと思っています。

 ロボ要素は少なめなものの、数ではなく単騎対単騎が中心のスーパーロボット系のノリ。
その分、個性を持たせやすくスポットライトも当てやすい。派手なアクションや見た目ではないものの、ロボット殺陣と言われる剣劇アクションは見ていて退屈しない。MJPのような迫力は無くとも一つ一つの挙動をしっかり重たく表現しているので薄っぺらくも無いんですよね。
正直3Dロボ物は軽くて、高速挙動の派手さでもない限りあまり好きではなかったのですが、これらの点を突破している点でも個人的な評価ポイントではありました。
 ほぼ遠距離兵器が無いと言う点も珍しい。
お陰でアクションを取り入れやすいのですが、これも重力シールドの存在により自他ともに遠距離兵器が機能しづらい点。また自動回復装置であるナノマシン製機体なので、アンチナノマシン兵器を直接使うという兵器の2種の存在で、それぞれの戦闘の「前提」に説得力を持たせているのも良い。ガンダムにおけるミノフスキークラフトとかですね。だからこそマスドライバーからのガウス突貫も逆転の発想でした。

 キャラクターについては上げた通りですが、破綻しているキャラがいない。其々が立場・年齢・性格相応の行動をとっているので、意味不wwみたいに冷めたりしないんですよね。それは子供が主役になる場合に対立軸として悪役を背負い理不尽な事を無理やり脚本にさせられる事の多い大人組にも見られませんでしたし。子供は子供で、大人は大人で真っ当に行動している。と言うか「立派な大人」の多いアニメだったなぁ・・・と。
戦闘に置いてもほぼ人型兵器以外は意味を為さなくとも脇を固める形で歩兵に最後まで出番が有ったのは、この作品のキャラクターの使い方の象徴的な部分だと思います。
快活で一本気な主人公はシンプルに見ていて気持ちい。成長もしっかりしていくし。
 個人的なお気に入りはフルメタルジャケット先輩であるトムさんですね。
序盤のハートマン軍曹リスペクトの頭の可笑しい奴的な掴みから、軍人としての良識を見せ始め、仲間想いの言動も多い。でもそれを前面に見せるような甘やかしはないし、最終的に立場を全うすべく対立する様などとにかく魅力的でした。まぁ最後はアリバイ作りをしつつ仲間を送り出していたので完全に立場を護っていたわけでもありませんが。
戦闘でも序盤から活躍してました。
2番目のお気に入りのソフィーも予想外によかった。ロリっ子嫌いな私ですが、天才君にありがちな傲慢さやポンコツ要素は無く常に優秀で冷静でしたね。主人公達と軍人側を繋ぐパイプ的な側面もアニメ上ではきっちり果たしていましたし、徐々に仲間意識を芽生えさせていく姿も好感。
 気になったのはセバスチャンこと、茂住さんですが、あれ情報部出身である事をバディーであるソフィーが知らなかったと言う事は出身をごまかしていた可能性が高く、つまり国連に対する自衛隊側から派遣されたスパイなのではないか?とも。別に悪い意味のスパイではなく、情報収集をし円滑に行動・連携していくための存在/安全装置だと思いますが。元々あの舞台の基地も、日本で出土したアーティファクトを日本から取り上げ「人類の財産」にするための名目として国連が作った場所ですし、その手の政治的駆け引きをする為の実働役と言う事ではないかと。


 逆に悪い部分としてはとにかく地味
キャラクターはインパクト不足。ロボットに至っては正直格好悪い。ロボオタの私が割と放映開始ギリギリまで存在を知らず、且つPVを見ても今一つ魅力を感じなかった。キャッチーな部分は皆無で、且つ視聴している間もそれを捕縛し続けるような強烈な拘束力も無い。ひたすら地味で丁寧で、且つ話の展開も緩やか。ロボ物なのに日常回も多めでギャグ要素どころかほのぼの系も少なくないので正直視ている方にとっては退屈な部分もあったと思います。興味を持って視聴している人間にとっては受けは良いと思いますし、実際私やネットの評価も相応です。が、ツマランから、退屈だから途中で切ったという声も少なくない。惜しい作品でもあったと思います。
特に、「灰と幻想のグリムガル」でもそうでしたが、近年は1クールの急展開を見るのに視聴者は慣れているので展開が緩やかで丁寧な作品は退屈と取られてしまうんですよね・・・。グレンラガンやコードギアスのようなインパクトが無いとやはり苦しい部分も多い。
丁寧形の作品は徐々に世界観を構築していくので切った人と続けて視聴した人の評価が分かれやすいんですよね。


 また、話の規模自体は世界規模の危機にもかかわらず話の展開がひたすら富山内であり結局話がこじんまりしている。出てくる人間もやけにほのぼのが多く危機感が薄い。特に学校の生徒にその側面が強い。そうかと思えば異様に肝が据わり過ぎているヒロインちゃんやその親友。前者だけなら学生だから現実見えてないんだろ~と言えたものの後者の存在は不可思議。
また、それらの学生の現実見えてない分、不快な行動も少なくない、空気の読めていない、自己中心的な言動と言うのもリアルではあったものの、見ていて気持ちのいいものではないですよね。
ギャグパートも剣之助のジェネレーションギャップが笑いの大半で、ここを抜くと一気につまらなくなってしまうので、学園パートはやや足を引っ張っていたように思います。

 因みにギャグパートで一番おもしろかったのは
ソフィー「侍とは方正謹厳にして蓋世不抜。忠魂義丹はもとより嘉言善行の存在であらねばならないというのに」
剣之助 「異国の言葉は判らぬ」
由希奈 「何語?」
美夏  「フランス語でしょ」
のとぼけた行。
まぁ現代一般人はいきなり言われても(・ω・)?になりますがねww
あと河岸段丘とかw アニメに出てくる用語とは思えん。

 ロボットもとにかくモブ臭が強く、昨今此処まで見た目が地味な物はなかなか見られない。
プラモとか出せないのでは?と言うかタイアップする気ないのでは?
剣劇中心なのは良いのですが、敵幹部が其々特機の様なデザインがされているにも拘らず結局多腕/多脚型に収束してしまったのも残念。それでも個々で運用思想は違うし、そもそも見た目も全然別ではあるんですがネ。隠し腕とか大好きですけどね!

 敵の株同士の中の悪さもやや緊張感がそがれる。
まぁ昔のロボットアニメの敵幹部なんて仲良い方が珍しいのですが。それに作中でも明かされてますがどうせ使い捨てなのでいざという時に団結しないように適当に仲違いさせておいてかつその事に疑問を覚えない頭の悪さが有った方が都合が良いので理屈は通ってますが。

 OP・EDも微妙。
楽曲は悪くないけど特別良くも無い。そしてアニメーションも特別好くも無い。と言うかOPの方はそこそこですが、EDはほぼ無いので。まぁ評価を上げる事も無ければ下げる事も無いレベルですが。

 エフィドルグの目的(そもそもエフィドルグの本体に属する存在が出てきていない)や、由希奈達契約者は剣之助達の様に不老不死になってしまったのか?(→5年後も造作はほぼ変わっていないので不老不死に見えるが、身長は結構伸びているようにも見える。)、ヨルバやミラーサの扱いは?(→多分モルモット)、 武隈先生は何者?(→多分元陸自)、トムの指令書の中身は?
400年前の侍にさえ英語の成績が負ける残念な由希奈ちゃんが調査団に入れたのは頑張ってどうにかなるレベルなの?w 火星経由の必要性は?
そして結局ゼルさんの本星の戦はどうなったのか?
等々謎がやや回収しきれていない部分も気になりました。
ただ重要な部分はほぼすべて回収しているはずで、最後の問もそもそも戦争の行方を確かめに行くんですから、描かれてないのは致し方ない。悪まで未回収ではなく気になるレベルの謎が残るだけ。


 最終話は、24話で敵を片付けてしまいどうするのかと思ったら、最後の敵は人類でしたのアメコミ的なノリはロボ物としてはやや珍しい? まぁ私は嫌いではありませんが。
実際、本人達にその気はなくとも存在自体が危険物すぎますからね剣之助達は。リスクヘッジの観点から見てもあの方向性の対応は間違っていない。ただ露骨すぎて剣之助達本人を敵に回しているのでやり過ぎて失敗してますが。
そこからどう話を畳むのかと思ったら、新しい世界へと旅立つと言うこれまたシンプルで古典的な物。しかしそれまで交流してきた学園の人間をはじめ数々の人間が力を合わせて送り出すと言う主要人物の株上がりまくりで、綺麗で清潔感のある纏め方。
トム「俺は軍人だ。今の世界を守ることを誓った。今という土台がなけきゃ未来なんて作りようがないんだぞ!」
剣之助「俺達は今に生きることを拒絶されたのだ!その俺達が未来に生きるとて何をはばかることがあろう!」
の掛け合いも熱かった。
白羽母の「お正月には帰ってこい」もネタ風に見えますが、死にに行くのを認めて送り出しているわけではない、やる事やったら故郷に帰ってくる事までを目的にしろ!と言う叱咤激励的な意味に私は捉えました。他にも少佐などこの回は登場人物の台詞一つ一つに意味とキレが有りました。
鬱な部分は有るけど、希望を胸に最後まで前を向いて終われる。
晴れやか終わりでした。愛は時を超える!



 奇をてらわず、話も複雑の所も少なく王道展開をひた走っているので受け入れやすい。世界観の構築も良し。進路「火星」や軍事訓練の成果、雪姫の「川向うへの想い」や「宇宙を人類が駆けるのか?」から最後宇宙へと旅立つ人類の進歩、剣之助の「礎」への想い等、序盤から終盤まで話や要素を無駄にしない。
突出した部分は無いけど、上手く纏った近年のオリジナルロボ物でもトップクラスの秀作かと思います。
制作会社は詳しくないのでよく判らんのですがP.A.さん?は初めてのロボ物と言う事らしいですしそれを考えても十分次を期待したいですね。



・マジェスティックプリンス
:ついでに再放送なので見てました。
キャラデザインや残念5の様なキャラ付などが好きではないのですが、努力・友情・勝利を体現する王道。その上戦闘描写は3Dのロボ物史上では恐らく最高レベル。ぐりぐり動き、豊富な武装を扱い、目まぐるしく視点や立ち位置が変わる派手さは圧倒的。マクロス⊿はその戦闘描写がFに比べるとかなり進歩していましたが、3年前のこの作品に比べると遥かに劣る事が良く認識させられた。
同時期放送でなかったら⊿ももっと印象が良かったかもしれません。
各機体の個性も出てるし、それぞれに見せ場有の集団戦ですし。ホントシンプルに良い作品ですよコレ。

 ついでに映画も公開されるらしいので、見ておきたい。PVを見るにアサギが主人公?的な立ち位置。しかし「Blue-1」って世代的に型落ち一歩手前の機体なのに今更覚醒するの? あと「Red-5」の後継機らしきものも見える。戦闘もより力が入っているようですし俄然楽しみ。
しかし何故2週間限定なのか・・・。見逃す可能性も高いので注意しなければ。






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