皆さん、こんばんは。しもべです。


 今日は違う記事を書くつもりでしたが、朝日新聞の朝刊にて、この見出しに目が留まったので、この記事を紹介する事にしました。
興味の無い方はスルー推奨です。


 点線内転載
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[出生前診断で「胎児に異常」、10年前と比べ中絶倍増]

出生前診断で胎児の異常が分かったことを理由にした中絶が2005~09年の5年間で少なくとも6千件と推定され、10年前の同期間より倍増していることが、日本産婦人科医会の調査でわかった。高齢出産の増加や簡易な遺伝子検査法の登場で今後、十分な説明を受けずに中絶を選ぶ夫婦が増える可能性もあるとして、日本産科婦人科学会は遺伝子検査の指針作りに乗り出した。

 同医会所属の約330施設を対象に・・・

 http://www.asahi.com/health/news/TKY201204040916.html

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 興味のある方は、上記URLから読むことも可能です。ただし、購読料が必要なため無料で読めるのは一部のみです。
注意してください。そのため、今回も中身は簡単に記述するだけなのでご了承ください。



 「出生前診断(1)」を行い、胎児に異常が見つかった結果、それを理由に中絶を選択するケースが09年までの5年で6000件もある!!という事に驚きを隠せません。
2010年度の35歳以上での出産が、全妊婦の24%を占めるなど、最近は高齢出産が以前より増えており10年前の約倍数との事です。
高齢出産時では、胎児の染色体異常の増加する傾向にあるらしく、結果として中絶するケースが増えているとの事。

 正直、この「命の選別」行為が私の倫理観には引っかかります。
もちろん、中絶は違法行為ではありません。
また、たとえその子供が生まれてきてもその子供が、その家族が幸せになれるのか…という点も判りません。
社会的な大きなハンデを背負う可能性が高いので、それならば・・・という考えがある事も勿論わかるのですが・・・。
 
 私は当事者ではありませんし、倫理の問題なのでまさしく個人の価値観やそれぞれの事情があるのですが・・・やはり好きにはなれません。
 私にも先天的な障害を背負った従兄が居ました。
が、彼は家族にも、そして周囲にも愛し、愛された人生を歩みました。
10歳までは生きられないだろうと言われながら彼は18歳まで人生を謳歌し、そして旅立ちました。
彼の口から直接聞いたことはありませんでしたが、決して彼は不幸ではなかったと確信しています。
 だからでしょうか、私はこの「命の選別」行為がどうしても好きにはなれません。
世の中は、私が知っているほど恵まれた環境ばかりではないのでしょうが・・・それでも・・・と思います。
恐らく、自身が当事者になっていないが故の余裕からの発言かもしれないとしても、です。


皆さんはこの記事を読んでどう思われたでしょうか?



 因みにこの調査での中絶では主に「ダウン症(2)」「水頭症(3)」等が理由であるようです。
また、日本の母体保護法では「胎児の異常」を理由とした中絶は認められていないそうです。
が、母体の健康や経済的理由による拡大解釈により中絶が増加しているのが現実なようです。

 現在の日本では、医師の説明不足・知識不足により、異常が見つかった際にどのような選択を取りうることが可能か、という事を認識しないまま中絶を選択してしまう場合も多いそうです。
また、障害を抱えた家庭を社会で支えていくシステムの導入も不十分な点も問題であるという指摘で文面は締めくくられていました。



(1)「出生前診断」
:胎児の異常を調べる検査。
首の後ろのむくみを図るエコー検査、染色体異常の確率を示す母体血清マーカー検査などがある

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%87%BA%E7%94%9F%E5%89%8D%E8%A8%BA%E6%96%AD


(2)「ダウン症」
:体細胞の21番染色体が1本余分に存在し、計3本(トリソミー症)持つことによって発症する、先天性の疾患群。
知的障害、先天性心疾患、低身長、肥満、筋力の弱さ、頸椎の不安定性、眼科的問題(先天性白内障、眼振、斜視、屈折異常)、難聴があるが、必ず合併するわけではない。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%A6%E3%83%B3%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4


(3)「水頭症」
:脳脊髄液の産生・循環・吸収などいずれかの異常により髄液が頭蓋腔内に貯まり、脳室が正常より大きくなる病気である。
脳脊髄液による脳の圧迫が、脳機能に影響を与える。おもに乳幼児に多くみられる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E9%A0%AD%E7%97%87



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 全く関係が無いですが、現在、スパロボZ「再生編」に向けて「破界編」シナリオコンプリートに邁進しております。

 久しぶりにプレイしましたが、あまりの作業ゲーっぷりに歯が浮く思いです。
個人的にはAポータブルやDぐらいの難易度が好みなのですが。
映像はきれいですが戦略性のかけらもないというのは如何なものか…。
「再生編」に期待します。


コメント

エキドナ
2012年4月6日11:26

「出生前診断で10年前と比べ中絶倍増」は前診断の安全性の向上の結果の気もします、少し前までも羊水検査など出来ましたが安全性の面で問題有りでしたし。
間引きは昭和初期以前は産婆さんなどに丸投げで行われていた例も有るわけで、命の責任(先天性の疾患有無に関わらず生まれ育てまで含む)を他者へ投げず親自らが決めねばならなくなった事で「生む前に考える」から「作る前に考える」へ変化の途上なのでは無いかとも。

しもべの一人、H
2012年4月6日13:27

>エキドナ さん
コメントありがとうございます。
羊水検査は0.5%の確率で流産するそうですからね。危険すぎますね。

>「生む前に考える」から「作る前に考える」へ変化の途上
成程。
確かにその事実は大きな要因でしょうね。

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