レガシー) 今週のSCG1位・・・リアニメイトでしたね。でも環境が青一強過ぎて泣ける。
レガシー) 今週のSCG1位・・・リアニメイトでしたね。でも環境が青一強過ぎて泣ける。
レガシー) 今週のSCG1位・・・リアニメイトでしたね。でも環境が青一強過ぎて泣ける。
皆さん、こんばんは。しもべです。


 横浜GPまで2週間を切りましたね。
各フォーマットのプレイヤーの皆さんは温度差こそ有れど誰もが熱い意気込みで迎える筈。
是非、最高の成果を得られるよう努力し、そして、最高に盛り上がってほしいものです。


 そんな訳で今週もSCG OPEN の結果が出ましたね。
諸事情により遅くなってしまいましたが、一応いつも通り、書いていこうと思います。
それではまず結果をペタル↓

 http://www.starcitygames.com/events/120610_worcester.html

 http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&t%5BC1%5D=3&start_date=2012-06-03&end_date=2012-06-10&city=worcester&start_num=1&start_num=0&limit=25



 今週の優勝はReid Duke氏のReanimatorです。
リアニ優勝というのも久々ですね。強力なデッキで、一定の数はいるものの、比較的対策されやすいのが難点でしたからね。
今回の結果は素晴らしいと思います。

 しかし、前回もそうでしたが・・・今回は輪をかけて、真っ青な環境ですね。
コンボと青しかTop8にいないのは同じですが、コンボも含めてその全てが打消しを搭載した青系統です。
そして今回もMaverickはTop16止まりでしたね・・・。
少々環境にテコ入れが必要です。
(それもこれもWotcが青ばっかり優遇するカード出すからだろうが(#゚Д゚)ゴルァ!!)



 さてここからは気になったデッキを個別に見ていこうと思います。

http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=46816
まずは優勝したReid Duke氏のReanimatorです。

 釣り上げる生物は7枚と普通(少な目ではありますが許容の範疇でしょう)なんですが、驚くことに《グリセルブランド / グリ様》を4枚投入しています。
普通、リアニはドロースペルや《納墓》を用いて各種銀弾生物を釣り上げる瞬殺型の挙動を取るのですが・・・このデッキは用途別の銀弾用生物は3種しか積んでいません。

・単体決戦用生物
・対ビート用生物
・置物破壊用生物

です。

対ビート用の《大修道士、エルシュ・ノーン》や単体決戦用の《墨溜まりのリヴァイアサン》等、役割が被るものを排除するのはまだわかるのですが・・・驚くことに完封用の《エメリアの盾、イオナ》を積んでいません。
また、Burn/ビート併用で受けの広い《浄火の大天使》も無し。
加えて、同じく、完封用兼継戦用の《核の占い師、ジン=ギタクシアス》もいません。
それら全てを捨てて、グリ様を4枚投入しています。
「対処されやすい」というリアニの弱点を、グリ様による継続戦闘能力で補う形ですね。
通常のリアニを「瞬殺挙動のコンボ」と称しましたが、こちらはさながら「チェインコンボ」の様な挙動を意識している気がします。
グリ様登場時に誰もが真っ先に想像したデッキの形であるともいえます。
流石グリ様、マジ悪魔。

 その分サイドではその極端さを補える様なカードを搭載していますね。
というよりも少々、対生物に寄り過ぎな気もしますが・・・。


 もう一つ目に付くのが《不運な研究者》ですね。
5枚目の《入念な研究》又は《納墓》という事でしょうか・・・?
少々不可解なカード。
余りに効果が半端過ぎて・・・わざわざ枠を1つ取る理由があったんですかね?
かなり気になります。




 今週もRUG Delverは盛況です。Top8に3名を送り込み、リストが公開されている上位の29名中8名がリストインしています。
Maverickが落ち目であることを考えると、環境最強と称してもいいのではないでしょうか?
先週も書きましたが、このままMaverickが減るようなら《二股の稲妻》の採用枚数は今後も落ちていくでしょう。
今週も3枚採用している方はいませんので。

 そのほかに気になったのは《漁る軟泥》を採用している方がちらほらと居る事。本来このデッキで十全に機能できるカードではないのですが、墓地対策としては非常に優秀なのでメタを読んだ結果の止む無い採用でしょうね。
また、サイドを見ても《金粉のドレイク》《死亡+退場》など、対大型生物用のカードが採用されている方が多いです。
リアニメイトやSnT系を気にしているのでしょう。

 そして《思考掃き》です。今までは本当にごく少数の方が使用しているだけでしたが、今回は違うようです。
先週までの結果を受けて対ミラクルデッキ用の採用という事でしょうか?
一応《水没》と合わせれば生物除去にもなりますしね・・・。


 対レガシー環境用のデッキであるカナスレ系デッキは今後もメタに合わせて少しづつ変化していくと思われます。
プレイヤーの意識を図り易いデッキでもありますので要注目ですね。




http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=46812
 6位にはThomas Smiley氏のBant Stonebladeです。
Esperカラーに完全に飲まれていたBant系ですが、時折見ますね・・・元祖万能色の愛好家の方はまだまだいるようです。

 《未練ある魂 / LgS》ではなく《聖遺の騎士》の取ったのは、環境が大型生物決戦にシフトしてきた事を受けているのかもしれませんね。
 ミラクルにしろコンボにしろ流行るのなら《ヴェンディリオン三人衆》が活きます。一時期LgSや対小型用除去が氾濫していて干されていましたが、そろそろ復活してもいい時期だと個人的には思っています。

気になったのは《饗宴と飢餓の剣 / FF剣》ですね。
P(G)は判るんですが・・・P(B)は役に立っているのでしょうか・・・?
もちろんあるに越したことはありませんが・・・、まさか対グリ様要という事もないでしょうし・・・。
また黒の方の能力も発動できれば強いものの・・・環境的に間に合うのでしょうか?
まぁ、そんな事言ってしまえばSfM系のデッキ自体が環境に適合しているとは言い難い気もしますが・・・。
些かこのチョイスには疑問が残りますね・・・。




http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=46814
 7位にはRodney Hannigan氏のDreadStillです。
実は1ヶ月前にも同じデッキで上位進出を果たしており、今回はさらに上の順位を獲得しました。
そして、サイドの《トーモッドの墓所》《山》の枚数以外は全く同じ内容です。

 この事から言えるのは、現環境により適応している・・・いえ環境がデッキに変遷して適応してきたというべきでしょう。
前回の時はもっと生物環境でしたので線の細いこのデッキでは厳しかったのでしょう。
環境がデッキの強さを決めるいい例ですね




http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=46825 
 10位はDouglas McKay氏のTezzeret Controlです。
以前SCG記事で紹介したU/B Stax(Matt Keefer氏)とほぼ同系等の青黒茶系コントロールデッキですね。

 そちらが、フィニッシャーをPWに限定していたのに対し、こちらは《枷霊》を投入しています。
また壁兼アド生物の《悪意の大梟》もいい味を出しています。
Matt氏が対生物様に《The Abyss》を採用していたのに対し、Douglas氏は《ヴェールのリリアナ》を採用しています。
ビートが減って、コンボが増えた結果でしょうね。
気になるのは《罠の橋》の存在。ビートが減った現環境でこれがそれ程生きるとも思えないのですが・・・。
もちろん生物コンボデッキもいますが、それならば他にも候補はある気がします。4枚も枠を裂くほどの価値があるとは思えないのですが・・・。

 サイドでも、《虚空の力線》を採用する理由がイマイチ不明です。
茶系デッキならば《トーモッドの墓所》《大祖始の遺産》の方が余程相性がいいと思いますが・・・。




http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=46826
 11位には今回最高位のMaverickです。Noah Walker氏が使用しました。

いくつか面白いチョイスをしています。
 まず、《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor》が無い事。
対コンボを考えればかなり強いこのカードですが入れていません。
その代わりかもしれませんが《スレイベンの守護者、サリア》の4枚目が採用されています。
伝説生物であることを考えれば4枚積むことはまずありませんが・・・決して対コンボの意識が薄いわけでは無いという事でしょうね。
 次に《最後のトロール、スラーン》を採用している事。
これは今、青が非常に多い事を考えれば理に適っています。《魂の洞窟》を手に入れたMaverickに必要とは思いませんが、打消し耐性と除去耐性の両立はやはり安定感があります。
このカード1枚で対RUG Delver戦の相性も随分向上するでしょう。
 《森を護るもの》も目を引きます。決して絶対採用しないレベルのカードではありませんが・・・枠の限られた銀弾枠にそれほど入れたい存在とは思えません。
そもそもこのデッキには《ルーンの母》もいる事ですし、そこまで過剰に生物保護に目を向ける必要があるとも思えないのですが・・・。

 サイドの《アメジストのとげ》はエルフ程ではありませんが、対コンボ用のカードとしては非常にデッキにマッチしています。サリアとの相乗効果も狙えますし、不毛嵌めの威力も増しますしね。
2枚目の《Karakas》は判り易いリアニやSnT対策でしょう。SneakShowの対策にはならないのが残念ですが贅沢は言えませんね。
面白いのは《ハルマゲドン》でしょうか。このデッキは攻めてもそれ程速くないですし、PWも採用していないのでそれほど梅見があるとは思えないのですが・・・受けは狭いとはいえ《窒息》で良い気もしますが・・・。
まぁ、もっと攻め手の遅いコントロールには変わらずの必殺カードではありますね。



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=46828
 15位のJames Syed氏が駆るBurnですが・・・サイドが凄い事になってます・・・。
これは・・・。
まぁ、想像はつきますが・・・。

メインの《発展の代価》4枚は少々やり過ぎな気もしますが、1本目をより確実に取るには良い選択かもしれません。ままありうる形ですしね。




http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=46801
 17位のBUG controlです。使用者はRoss Merriam氏。

よくあるDeedStill型程ヘビーコントロールという訳ではなさそうです。
妨害とPWで場をコントロールするのは同じですが、フィニッシャーに《タルモゴイフ》を採用しています。
この様なヘビーコンにタルモを入れるのは最近では随分珍しいですね。4年ぐらい前はタッチタルモなんて形でよくされていましたが。
 また、妨害要素の比重が生物除去に依っているのも最近では珍しい傾向です。




http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=46831
 24位のJoshua Cicio氏が駆るのはこれまた珍しいCTThopterです。
これも2~3年前には流行りましたね。
このデッキでは更にミラクルカードを足しています。
・相殺コンボ
・ソプターコンボ
・ミラクル
という強みがあります。
コンボに強みを維持しながら、これでもか!というぐらいにビートに対して嫌がらせをする様な構成ですねww
正直、環境にそれほどあっているとは思えませんが・・・。
ここまで来るのなら1枚《謙虚》を積んでおきたいですね。枠としては《終末》1枚と交換でしょうか?




http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=46808
 33位には今回のRouge枠12POSTです。使用者はDaniel Hall氏です。

時折見かけるトロン系ビッグマナデッキですね。面白いのはUGであるという事。
《実物提示教育》のお陰でサブルートでありながら、早期にフィニッシャーを出すことも可能です。
《原初のタイタン》が出せればそれでこのデッキにとっては十分ですからね。
また《撤廃》もいい味を出しています。

個人的には青のドローカードか《生ける願い》かを入れたいところですが・・・。

しかし、正直言って早くもないうえにコンボとも相性が悪そうです。
このデッキで勝ち上がるのはかなり当たり運に左右されそうです。




http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=46827
 39位にはEnchantressです。Melissa DeTora氏が使用しています。

 はっきり言ってエンチャントレスについては対戦したこともないので全く解りません。
ですので気になる事を挙げるだけで勘弁してください。
1.《戦争のことば》はいまだに現役なんですかね?
2.何で《豊かな成長》?ただのキャントリップオーラですか?




http://www.starcitygames.com/events/coverage/deck_tech_deadguy_ale_with_tom.html
 今週のDeck Tech:Deadguy Ale with Tom Fetterman 

 先週のJeff Hoogland氏のハイブリッドBWデッキをよりシンプルにした形に見えますね。
トークン系SfM+ハンデス(ヒム+リリアナ)嵌め
というのがコンセプトなようです。

 環境に蔓延する《呪文嵌め》を逆にキャスト枚数とカードパワーで押しきれ!!的な凄い事が書いてあります。
まぁ、たとえ打ち消されても所詮1-1交換ですからね。カードアドが取れるカードは大量に入っているわけですし、1回や2回打ち消されるのなんか気にするな!!という豪胆なご意見です。

 また、《マラキールの門番》は単騎決戦が風潮にあるから強いよね!!でもグリ様はマジ勘弁的な事が書かれています。





 さて、今週はこんな所でしょうか。
しかし、環境の青1強体制は問題ですね。
少し前までも青が強かった環境でしたがMaverickが睨みを利かせてくれていました。
しかし、《グリセルブランド》登場により、Maverickでは根本的に対処できないコンボデッキが台頭したことで、SnT系と、打消しを搭載できる青系統に環境が染まってしまいましたね。
しかも、青が強いと言っても安定しているのはRUG delverだけ。大分力が落ちてからやっとUr delverや青系のコントロールが出てくるだけです。
正直環境が圧倒的に煮詰まっていますね。
煮詰まっているというよりも固まっているというべきかもしれません。
勝つことを最優先するのならコンボかRUG Delverしか選べない環境になっています。
次の禁止改正はLegacyではNoChangeだと思っています。
10中8・9そうなると考えています。
それ程、たった1枚のカード、たった1つのデッキが環境を歪めているわけでは無いからです。
しかし、「相対的に青しか選択肢が無いこの環境」が歪んでいるのは紛れもない事実だと思います。よく特定の「カード・デッキを禁止しろ!!」というのは幼稚な意見とか、我儘・自分勝手と言われますが、現環境はそのレベルを逸脱しているように思えます。

根本的なテコ入れが必要なのかもしれません。



 さて、今週はここまで、です。
今回も最後まで様で頂いた方には感謝申し上げます。
有難うございましたm(_ _)m
この文章が何処かで誰かのお役にたてば幸いです。



コメント

MUD/STAX
2012年6月13日0:23

《不運な研究者/Hapless Researcher》は先置きしておくと墓地対策などをされたときに結構便利です。
特に、《死体発掘/Exhume》に対応されて墓地をリムーブされたときに手札にあるクリーチャーを捨てることで、そのクリーチャーを釣り上げることが可能です。
単純に手札にあるクリーチャーを捨てるだけでもいいですし、先置きしておけばマナがかからず、しかもインスタントタイミングで捨てられます。
なかなかトリッキーな働きをしますよ!
まぁ、本当の理由は明らかではないですが(笑)

たま
2012年6月13日11:25

イオナの入っていないリアニは自分もかなり目からウロコでした
面白く個性的なレシピですよね。

Maverickの森を護るものですが、瞬唱からの除去連発を考えると
欲しい場合が稀にありますので、ガドックを守りきりたい用かなという気がします。
あとサイドのハルマゲドン3発が気になりましたw

Love-lin
2012年6月13日17:32

>UB Reanimate
不運な研究者は間違いなく最強の共鳴者ですよ。
使わないと解りませんが、青いことや先置きできること、1t目の動きとして非常に安定するコト、相手の墓地リムに対する解答になり得ることなど、どれを取ってもかなり使いやすいです。
自分も二枚採用してますし、追加の納墓・スタディの枠としてはこれが1番有力だと考えています。

後はグリセル四枚ですが、これはまぁ当然だと思います。
ジンと違って本体の性能が段違いに高いので。
納墓ならまだしも、研究者やスタディで落とす時に中途半端な生物は落としたく無い、正直な話殆どの場合グリセルしか落としたく無いので。

しもべの一人、H
2012年6月14日12:28

皆さん、コメント有難うございます。
>MUDさん、Love-linさん
 なるほど、使用される方にとってはなかなか《不運な研究者》の評価は高そうですね。これは使ってみないと判らない答えみたいですね。
 あと、「青」だという事忘れていました。なんでインプじゃいけないのかも解決しましたw

 グリ様4枚は妥当と言えば妥当なのでしょうが、その様なレシピが今まで上がってこなかったのでやはり新鮮に映ります。登場当初はすぐこうなると思っていたのですが、プレイヤーの方達が慎重に調整してきた結果の1つなのかもしれません。


>たま さん
そうですね、何とか枠を開けて「イオナは1枚」が普通ですからね。これ1枚で勝てる可能性もあるだけに、その分、大胆な構成と言えますね。

成程、ガドック保護様ですか。コンボには如何にガドックを守るかが肝要と言われていますので、それを考えれば、対コンボ用の枠と言えるのかもしれません。
まぁ、ハルマゲドンはwww

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