レガシー) 《見えざる者、ヴラスカ》について長々と考えてみた。
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レガシー) 《見えざる者、ヴラスカ》について長々と考えてみた。
 みなさん、こんばんは。しもべです。

 昨夜は物凄い豪雨+雷で若干引き気味でしたが、今日は晴れ。
しかも名古屋にしては珍しく、湿度も非常に低い過ごし易い天気でした。
ウレシ。


 さて、前回挙げた通り、RtRの既発カードたちについて考察していこうと思っています。
今日は待望のBGプレインズウォーカー《見えざる者、ヴラスカ》について考えていこうと思います。
いつも通り、特に目新しい事は書いていません。
あしからずww

まずは彼女のテキストをペタル↓


見えざる者、ヴラスカ

BG3 プレインズウォーカー―ヴラスカ 神話
+1: あなたの次のターンまで、クリーチャー1体が~に戦闘ダメージを与えるたび、そのクリーチャーを破壊する。
-3:土地でないパーマネント一つを対象とし、それを破壊する。
-7:「このクリーチャーがプレイヤー一人に戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーはこのゲームに敗北する。」を持つ黒の1/1暗殺者・クリーチャー・トークンを3体戦場に出す。
 5


 5マナのPWという事で初期忠誠度が高め。
且つ、BGと言う色をよく表している対パーマネント特化のPWです。
高い忠誠度と[+1]で対ビート
[-3]で対コントロール
を熟せる為、受けの広いPWと言えます。

 逆に欠点としては、5マナマルチカラーのPWにも拘らず、[+1]では確定アドバンテージを取れないところ。
また、自らが押している場面では積極的にとれる手段が少ない事。
そして、個人的に残念なのが、
前回書いた通り、このカラーに明確な新たな光明を示すカードではないのが非常に残念です。

 全体的に見てみると《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》に似ている印象を持ちます。
が、それでも使用感は似て非なるものではないかと思っています。


 では、各能力を一つずつ見ていきます。


+1: あなたの次のターンまで、クリーチャー1体が~に戦闘ダメージを与えるたび、そのクリーチャーを破壊する。

 ヴラスカ唯一の忠誠度を上げる能力且つ、小マイナスの値が大きい事から最も使用頻度が多い能力であると思われます。
ブロッカーを用意するわけでもなく、攻撃を妨害をするわけでは無いものの、疑似的に自身を護れる能力とみなせるゴルゴン謹製のデスタッチです。
自身を殴らせるように仕向けながらも、死ににくくするこの能力こそが最もギデオンの影を見せますね。
が、この能力こそが実は最もギデオンとの差を表しているようにも私は感じられるのです。

 ギデオンがレガシーで使用されにくい側面として全くタフでなかったことが挙げられます。
「ミドル級の選手がスタンダードと言うフェザー級環境の相手しかしてこずに、成績を残してきて、いざレガシーに乗り込んで来たらヘビー級の巣だった。」
そんな感じで5マナもかけて場に出しても1ターンで鎮められることも珍しくありませんでした。
つまり、3WWで8~ライフor《聖なる日》の効果しか上げられなかったのです。
5マナもかけてアドバンテージ0です。
(※こんな事を書くとギデオンが弱いように思えますが、別にそういう訳ではありません。あしからず。)
しかし、ヴラスカは異なります。
そう、アタック生物を文字通り破壊します。
初期忠誠度5+1=6はレガシー界ではKoR以外にはまず超える事の出来ない数値です。
大抵の場合、彼女を破壊するには2枚(生物or火力)のカードが必要になってくるわけです。
この時点でアドバンテージを得ています。
小型生物デッキである場合は3体の生物を道連れにする事も可能でしょう。
1体でもブロッカーを保有していれば、なおの事その可能性が上がりますし、その駆け引きを仕掛ける事が出来るわけです。
最低でも 6~ライフ+カード1枚分以上のアドが保障されているわけですね。
そう考えると中々強い能力であることが理解できます。
(※Vindicateされた場合は能力がなんであろうが関係ないのでここでは考慮しません)

 ただし、ギデオンと違い、彼女自身に攻撃を強制する効力はありません。
ギデオンの様に劣勢でも確実に時間を稼いでくれるわけでもなく、素通りされるだけです。他のPWの壁にもなり得ません。
加えて、攻勢を仕掛けている場面でも有用な能力とは言えません。
その点を考えると使用出来る場面が非常に限定的であると言えます。

 最も強力な[-3]のための燃料であると考えれば非常に重要な能力です。
また、[-3]によるプレッシャーを含めた、コンバットでの駆け引きと、その強要、限定的な時期仕様など非常にテクニカルな能力と言えますね。
何にせよ、この[+1]が使いこなせるかどうかで彼女の評価は大きく上下するでしょう。


-3:土地でないパーマネント一つを対象とし、それを破壊する。

 彼女の目玉能力ですね。
疑似Vindicate。この能力のお陰で対コントロールでも非常に強力なPWに成り得る事が出来ます。
ギデオンの[-2]の能力にも似ていますが、[+1]でも生物を破壊できることを含めれば遥かに強力で、且つ範囲の広い能力です。
この能力もスペルでの対処をされる場合はアドバンテージを確保でき、最低でも2~ライフ以上になるもでしょう。
と言うよりも、相手の場に生物が居る場合は基本的には[-3]→生物or[+1]を使用する事になるので、他よりもアドバンテージを確保しやすい能力と言えます。

 Rockの様なグッドスタッフデッキで使用されるのなら、おそらく本家《名誉回復》《大渦の脈動》の枠に代わって使用されるのではないでしょうか?
土地は狙えないものの、その他2つの能力を有するためデッキの展開に幅を持たせる事が出来ます。
ですので、もし交代枠で使用するとしたら、そのような効果を求めていくという明確な意識が必要ですね。
その場合は《モックス・ダイアモンド》《金属モックス》、マナ生物のようなマナ加速が必須となってきますね。
個人的にはやっと出てきた《暗黒の儀式》を使う価値のあるPWである、と言う点も見逃せませんw(私のRitualRockをもう一度構築するための原動力たり得るでしょうかね?w)
 逆に、この能力だけが目当ての場合は、ただ単純に重いだけのカードに成り果てる可能性が出てくるため、採用は見送る方が無難でしょう。

 非常に強力な能力であるものの、やはりそのカギを握っているのは[+1]であると判断できますね。


-7:「このクリーチャーがプレイヤー一人に戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーはこのゲームに敗北する。」を持つ黒の1/1暗殺者・クリーチャー・トークンを3体戦場に出す。

 このカードの奥義であり、どこぞの妹さん3名を召喚する技です。妹さん3名は使い捨てですがねw(なんという鬼畜な響きw)
PWによくあるoverKILL感漂う技でもなく、空気過ぎるほど弱くもない、比較的バランスのとれた能力に思えます。
勝ち確でもなく、且つそこそこ驚異であるという、Low期のPWの様な良調整な奥義ですね(特に3体と言う数が非常にいい調整がされていると思えます)。

 無限ライフデッキに対して明確な勝ち手段となるという点で美点であり、価値を認める事が出来ます。
冒頭で挙げた 「他のカードではできない事が出来る」数少ない優秀さを持っているともいえます。
 が、そのような特殊な状況下ではない限り、対処しやすい脆弱さも併せ持っています。
生物自体はか弱い1/1であるためコンバットではまず生き残る事は出来ず、トークンであるためバウンスにも弱く、部族・小型生物風潮であるため小型範囲除去が闊歩しているこの状況では非常に限られた場面でしか活かせないでしょう。
ただし、そういった状況でも全くの無力であるわけではありません。
《破滅的な行為》を含め、このカラーは元々除去の色。ブロッカーを退かす梅雨払いぐらい造作もない事です。
また、相手の除去にはハンデスで対処可能でもあります。
《野生語りのガラク》《遍歴の騎士、エルズペス》等でサポートを受ける事も考えられます。
単体では力不足なものの、他の簡単な援護・支援があれば十分なフィニッシュ力は保持できているわけですね。

 状況を選ぶ以上、安易に狙うのではなく、基本的にはその他2つで立ち回り、機を見定める能力と言えますね。
また、ギデオンと違いこれは明確な奥義(大マイナス)であるため、小マイナスを使うのに躊躇してしまう場面もありますね。
奥義であるため、たとえ無人の場であってもフィニッシャーをいつでも勤められるわけでもないという点も言えます。



 総じてみていくと、ガチムチファイターであるギデオンに比べ、、癖が強くなった魔法剣士(赤魔道士?)のような印象を受けますね。
一つ一つの効果は強力になったものの、使う場面が限定され、圧倒的な優勢でも、圧倒的な劣性でも使い難くなってしまっています。
が、だからと言って弱いわけではありません。
序文で告げた、BGという色をよく表しているPWであり、デッキの特性・長所をより伸ばすカードと言えます。
他の方も書れておりますが、PWと言う時点で対コンボには無力この上ないのでその点は全くデメリットにはなりません。
対ビート・コントロールの両方に強いというだけで十分でしょう。
 やはり、5マナと重い点は[-3]で書いた使用の心得は良く意識しておく必要がありますね。
また、自ら仕掛ける事に向いていない点も鑑みれば、中・低速コントロールにこそ、その居場所を求めていくべきでしょう。
具体的にはThe RockやBgコントロール、NicFit、DeedStillの様なデッキですね。
逆に幾らカラーがあっていてもDeadguyには間違ってもフィットはしないでしょう。
JUNKやTheGateにも構成にもよりますが向いているとは言い難いかもしれません。




 さて、こんな所でしょうか?
う~ん、久々のカード考察。中々楽しめましたw
が、調子に乗ってまた長文になってしまいました(懲りない奴め!)
読みにくかったら斜め読みしてくださいw

 今回はこれで終わりです。
最後まで読んでいただいた方には感謝申し上げます。
ありがとうございましたm(_ _)m
この文章が、どこかの誰かのお役にたてれば幸いです。
 


コメント

niko@○ぃくろす
2012年9月12日0:12

The Rockに入れよいか考えていたので参考になりました。
奥義がプレッシャーを与えられるので楽しそうです。
リンクさせてもらいました。

MTGAnglerfish.アンコウ
2012年9月12日0:51

私の中でヴラスカの評価ニッサレベルのゴミですね。

しもべの一人、H
2012年9月12日10:55

>nikoさん
 コメントありがとうございます。
これからよろしくお願いしますねm(_ _)m
入れられるかは、やはり構成次第でしょうね。
間違ってもBeatタイプに入れるカードではありませんので。

>鬱っちーさん
 流石にニッサよりは上だと思いますよ(汗
上2つが使いやすい時点で君主ソリンより上だと思っています。
ただ、神ジェイスや騎士ペスの様な何に入れても強いカードでないのは確かですね。コントロールに入れるにしても各種ガラクやリリアナがいますからね。
要吟味・要調整のいるカードであると思います。

まぁ、少なくとも 2000円以上出して買いたいカードではないですねw

よーすけ
2012年9月12日21:36

BGW好き〜としては、何とか使ってみたい1枚ですね(^ー^)ノ

しもべの一人、H
2012年9月13日2:49

>よーすけさん
コメントありがとうございます。

そうですね。何とか居場所を見つけてあげたいとは思います。
ただ彼女は使い方が難しいんですよね。
というよりも、このカラーのPWは大体必要な物は揃ってしまっていますから、それらを押しのけるには通常の構成では厳しいんですよね。

エキドナ
2012年9月13日9:44

そういえば、しもべさんは生MTGのみなんですか?Duels of the Planeswalkers 2013の出来が良く(前作はCooPも出来ましたが今回はどうだったかな、デッキの構成に手出し出来るようになったので遊びやすく)暇つぶしには最高ですよ。ただ、訳が少しあやしいのは生日本語版MTGと同じですがOTZ

しもべの一人、H
2012年9月13日20:14

>エキドナさん
 私は生のみですね。
Duels of the Planeswalkers 2013は私の古いカードが主戦場であるために構築に制限があったりするのも問題ですが、デジタルでは私の個人スキル「マナフラッド病(もちろん自分がかかる方)」が再現されないため、OL上でのMTGでは練習にならないんです。

 同様の理由でMagicOnlineもCockatriceもOL対戦はしていないんです。
でも、一人回しやデッキに試作には便利なのでCockatriceのデッキビルダーは使っていますよ。

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