レガシー)ブリッツ~ 1マナ生物《死の影》と《ニヴメイガスの精霊》の存在
レガシー)ブリッツ~ 1マナ生物《死の影》と《ニヴメイガスの精霊》の存在
レガシー)ブリッツ~ 1マナ生物《死の影》と《ニヴメイガスの精霊》の存在

 皆さん、こんばんは。しもべです。


 いよいよエタフェスですね。
参加される方は存分に実力を発揮してきてください。



 さて、前回記したとおり、1マナ域の最近登場した2体の巨大(?)生物
《死の影/Death’s Shadow》《ニヴメイガスの精霊/Nivmagus Elemental》について考えようと思います。

 まず、お互いに共通しているのは
・1マナとは思えないサイズを誇っている事
・通常の方法では活用できない事
です。
特に重要なのは、その性質から、1マナにも拘らず場に出せるのは中盤以降 という事です。
それを思えば《セラの報復者/Serra Avenger》にも似通った所がありますね。
其々が癖を持っていますが、如何にその癖を無いものとして扱えるかがデッキ構築での要になってくると思います。



 《死の影/Death’s Shadow》については既に使用された実績がありますね。
その性質からスーサイド気味なデッキでならば比較的早い段階から使用できます。
使用されたTeam Americaは相手を妨害しながら展開する、つまり状況を遅延させながら展開していくため、小型生物の寿命が長い。
その上、ライフをリソースとするテンポカードも多い為、良くデッキにマッチしています。
バウンスに弱い《墓忍び》の代わりに採用され結果を残しました。
回避能力が無いのは難点ですが、サイズと《殺し》で抉じ開けます。
現実的な採用枚数が2枚、どんなに多くても3枚という部分でも似ていますねw

 また、飽くまで自然にライフが減っていく事が重要
ただ、スーサイドしていくデッキではコレを引けなかった時、GGな未来しかありませんが、デッキの展開上選択しながらライフを支払っていける為このカードが無くても問題が無いと言えます。

 1マナである事を考えれば3/3~5/5程度になれば十分でもあるため、その点でも過度にライフを減らしていく必要がありません。
StPに弱いのは仕方がありませんが、1マナですからねw

 性質上《闇の腹心》と相性が良く、共存できなかった《墓忍び》よりも優れている点です。

 コンバットトリックとして《殺し》《四肢切断》の存在は非常に重要です。
2体のアタックをこいつで1体ブロックしながらもう1体を《殺し》てサイズアップ は重要なコンバットトリック
があり、
四肢切断でも単純にサイズUpが可能で、コンバット前で9/9以下のサイズ差ならば相討ち以上を取れます。
また、SCGで使用されたフェッチからのギルドランドを用いた3/3パンプUpも非常に面白い動きとなります。
余り有用な使い方とは言えませんが、自身の火力を打つことでも強化できます。
使用したくは無くても場合によってはアリですね。


 色々組み合わせがありますが、
《闇の腹心》や《悪疫》等とも相性が良い為、夢が広がりますねw
《ガルザの暗殺者》やファイレクシアマナの《呪文滑り》《鞭打ち悶え》《出産の殻》など色々組み合わせがあります。
Wにはあまり相性の良いカードはありませんが、《ファイレクシアの非性》や《イーオスのレインジャー》なんかは中々の相性です。
が、それ以上にRで相性の良いものが無いのが実情です。
飽くまで、自然に減っていく事が重要なので、敢えて捜す必要もないのですが・・・
最序盤は妨害に掛けるとはいえ、3~4Tに展開しにくいのでは些か問題。2枚程度の採用ならば、やはりUBが有力となりそうです。
また《森の知恵》とも非常に相性が良い為BGでも、2枚程度なら問題なく使用できました。

 中速として考えるのなら一番の電波は《黒死病/Pestilence》でしょうw
小型生物のチャンプブロックを薙ぎ払う事が出来、B1マナで2点相当のダメージとなります。
プレイヤー本体にダメージが入るため、《死の影》が死ぬ事はありませんしねw



 次は《ニヴメイガスの精霊/Nivmagus Elemental》です。
不要牌を利用するという性質上、これも最序盤からは使用し難いカードです。
が、その場の不要牌ならば何でもいい為、使用解禁の時期は《死の影》よりもかなり早いと言えます。
すぐ上で書いた3~4T目に活躍させるという事は十分可能でしょう。
少なくとも1マナ1/2として1Tから場に出しておく事も出来ますしね。
《ゴブリンの従僕》等の事も考えればこの違いは大きいと言えそうです。

 彼の強いところは1回のPumpUpで3/4のサイズになれる 事。
《野生のナカティル》《秘密を掘り下げる者》《敏捷なマングース》など、環境の最高1マナアタッカー全て正面から打ち勝つサイズです。
これを考えれば、1回のPumpでも十分ではないでしょうか?
2回目で5/6です。タルモとさえ殴りあえるサイズですね。
3回目以降はさすがにアド損過ぎる為、控えた方が賢明ですね。

 また、Uのカードにも拘らず、Uに対して非常に強いという事。
所謂「不平等な2択」を持ちかける事が出来ます。
環境的にUが多い事を考えれば中々捨てたものでは無いですね。
特にRUG Delverにとっては嫌がらせこの上ないでしょうw

 1マナの癖に異様な圧力を持っており、相手に対処を迫る中々いやらしいカードです。
その点でもDoSやナカティルと同様ですね。

 ただ、どうしてもアド損の可能性は避けられない為どうにかして、アドの回収手段を得ておきたいところですね。
真先に登場するのはやはり《闇の腹心》でしょう。圧倒的なアドを稼いでくれます。
また、ニヴメイガスともども放置はできない為、お互いを避雷針として利用する事が出来ます。
《悪意の大梟》はこの点でボブに劣ります。コントロール相手では梟は放置されてしまう可能性が高いので。それとは異なりボブはコンボ以外のデッキなら光の速さで除去が飛んできますからねw
 次に出てくるのが
・複数回使用可能な物・Fb・発掘・回顧・反復・復活
・ストーム
ですね。
いくつか候補はありますが、個人的に最高の相性だと思うのは《暗黒破》と《炎の突き》です。
両方とも再利用可能で、且つ序盤は除去として機能し 、ニヴメイガスの道を付ける事が出来ます。
《暗黒破》は単体で機能し、 墓地も肥やすことが可能です。
《炎の突き》は後半の土地を不要牌として処理する事が出来ます。通常ドローで引いてしまった不要牌の処理と言う点では更にニブメイガスへの高触媒として機能するでしょう。
ボブとも相性が良く、土地が捲れて「うちゅうw」→「ユニヴァース!! 」になりますw
(是非赤いサングラスを掛けて叫びましょう!判る方いるかな?)
よく名前の挙がる《狼狽の嵐》も良いカードですが、少々後ろ向きですね。
個人的には《万の眠り》の方が好みです。
 最後に出てくるのが、ピッチスペルやファイレクシアマナ等の0マナスペルです。
ただ、ピッチスペルはただでさえ何らかのアドを失う物が多いので、併用には注意が必要になるでしょう。

 また不要牌の利用という事で、色別にみていくと、
賞味期限が早い黒のカードがやはり相性が良いです。
ハンデス・ランデスは序盤以外ではほぼ仕事をしない為、躊躇なく「活用」できます。
 次に赤の火力でしょうか。
状況によりプレイヤーへのダメージ・生物への除去・生物へのパンプを使い分ける事が出来ます。
中々これも嫌らしい動きです。
 残念ながらUのドローとの相性は良くはありません。
あれは掘り進めて、カードを引くことで展開の安定化を行う意味があり、非常に重要なので軽々しくそれを使用するという訳にはいきません。
やはり、打消しが中心となっていくでしょう。

 黒最高の2T目の妨害カードで、名が頻繁に上がるのは《Hymn to Tourach》《Sinkhole》です。
序盤最強で後半は無駄牌な代名詞のカードですね。
が、相手が生物を展開してくるデッキであれば、先手2T目(モックス使用時は後手1T目)の最高札は《小悪疫》を置いて他は無いでしょう。
今のメタでそれがあり得るのは
RUG、Maverick、Goblins、Merfolk
が主です。
何れもが小悪疫において最高の威力を叩き出せる相手と言えます。
RUGの場合は打ち消される可能性がありますが
1.普通に通る
2.FoWでの打消し
3.Dazeでの打消し
が考えられます。
1の場合は最高のリターンを、
2であれば恐らく使用されるのは1マナドロー(2-1)か《呪文貫き》の様な不確定カウンター(2-2)、今ならば《もみ消し》《火+氷》(2-3)の何れかとなるでしょう。
(2-1)ならば、相手の今後の安定性を、(2-2)ならばこちらの今後の安定性を、(2-3)ならばテンポとアドを、こちらがFoWのアドに加えて得ている事になります。
どれであっても、打ち消されるの惜しくないリターンです。
3の場合は単純にテンポを得ている事になります。RUGは少数の土地で活動できるためそれで動きが止まるわけではありませんが大きく減速できるのは事実でしょう。
1~3のどれであっても素晴らしい効力を発揮してくれるわけです。
 後半でも生物除去として活用は可能ですが、やはりランデスとしては機能しづらく、かつ自陣にも被害が出る点が悩ましいところです。
生物も複数展開の前には無力です。
が、火力などで三下を払ってやれば、除去としても機能します。
当然、ニヴメイガスでの活用も出来ますので、その意味でもRとは非常に相性が良いですね。
もちろん、ドブン仕様のヒムとは素晴らしい相性です。


 上記の様に非常にB・Rとのカードの相性が良い《ニヴメイガスの精霊/Nivmagus Elemental》はBRブリッツでなら十分使用に耐える物になると考えています。
また、Uのスペルでも相性の良いものは多いでしょう(ただし、Wee=Zeroxには入らない)。
しかし、やはり無視できない弱みも意識しておく必要があります。
・除去されると当然アドバンテージを失う。
・また、単体で仕事が出来ない。
1マナと、軽いカードであるものの序盤はこちらもやる事が多く、唱えられるスペルで無駄な物は少ない
つまり、アド損を覚悟で運用する以外に序盤から働くカードではないという事。
 また、1マナと軽くサイズも成長させやすいのですが、必然的に最序盤からの活躍は難しい。
精々1回のパンプが関の山。もちろんそれでも十分なサイズだが、下手をするとそれさえ望めない。
過大な期待は禁物です。


 ここまで色々と考えて、後はコンセプトに肉付けしていくだけです。
が、やはり悩ましいのは《墓忍び》の存在ですね。
・・・どうするべきでしょうか・・・。



う~むmmmmmm
やはり妄想って楽しいです。
また、今日の妄想で、軽量Jundなるデッキを思いついてしまいましたw
之だから電波受信は止められないですねw


・・・Rockが組みあがらない(´;ω;`)


コメント

417
2012年10月13日9:09

はじめまして
記事の方楽しくお読ませていただきました

一つ質問なのですが、ニヴメイガスのくだりでFB、反復、復活あたりは二回目以降を使用すればカードアドバンテージの喪失がないのはわかるのですが、回顧、発掘辺りはどういった理由でしょうか?
どちらもカードパワー自体はコストに比べて低いので状況によって使いまわせる点が利点かと思うのですが、ニヴメイガスで追放を一回選んだ時点で使いまわしがきかなくなるのでその二つは採用するとデッキパワーが著しく下がってしまうような気がします

しもべの一人、H
2012年10月13日12:37

>417 さん
はじめまして。
コメントありがとうございます。

仰る通り、《暗黒破》《炎の突き》はカードパワーが低いです。
が、それを考慮したうえで、「1T目の1マナ生物が、召喚酔いが解ける前に除去する事が出来る」という効果は大きいものがあります。
実際に《暗黒破》はLegacyでも比較的使用されるカードです。
反転前のデルバーやナカティル、《ルーンの母》《貴族の教主》etc 対象には困りません。
文字通り、1度目はシステム生物を焼くのに使用し、その後普通に再利用するだけです。
新たなシステム生物を除去するのも良し、ニヴメイガスで食べるのも良し。
ニヴメイガスで食べるのなら、1度目に食べると、FB、反復、復活、回顧、発掘、どれでも再利用は出来ないので同じです。

反復や復活あたりは確かに上記2つに比べカードパワー自体は高いのですが、その分重く、序盤(1~2T目)から使用する・出来るカードというのがあまり見当たらないのが問題です。
また、上記2つは再使用のタイミングが比較的緩いのも大きいですね。
加えて、他の能力に比べ、実際に再キャストする回数に制限が無い点も嬉しい点です。

 重要なのは、序盤は単体できっちり仕事をする事。
ニヴメイガスをいつでも引けるわけではない以上、カード単体で使えるカードでなくてはいけません。
KPが低くとも、それが重要です。

 因みに使用するとしても、実際には基本の除去4枚に追加で2枚取られる程度です。それで十分です。
あまり枚数を割くと仰る通りデッキパワーが著しく低下しますので。
私がCockatriceで1人回しをした際にも《炎の突き》を2枚取っただけなのですが、それで十分な仕事はしてくれています。

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