電波)エターナル) 続・《ニヴメイガスの精霊》について 構築:生物編
2012年11月6日 デッキ構築 コメント (4)皆さん、こんばんは。
しもべです。
先週ノリで挙げた《ニヴメイガスの精霊/Nivmagus Elemental(RTR)》についてのエントリーがなかなか反響でした。
特に[poporon]さんは自作でデッキまで仕上げて頂き、感謝です。
また[hak0]さんが関連デッキについてコメントで教えてくれたので、そちらも参考にする事が出来ました。
皆さん有難うございましたm(_ _)m
ただ、言いだしっぺが放置してあまり人任せにするのもあれなので、もう少々考えを重ねようと思います。
(別に現実逃避先とか、そういうのじゃないですよ!?
Rock・・・(´・ω・`)ショボーン)
まず、デッキの特性について考えようと思います。
ここでは、先例2つに倣い「UR」であると仮定します。
するとデッキとしての特性が当てはまりそうなものは以下の2つです。
1)UR Counter Burn
2)UR Tempo Burn
要は、デッキ構成をBurn寄り(UR Delver)にするかTempo型のSligh寄りにするかの違いです。
どちらであっても《秘密を掘り下げる者》は使うでしょうし《稲妻》も右に同じ。
生物とスペルの割合が大きな違いになってくるでしょう。
そこでテーマである
《ニヴメイガスの精霊》+《天主の勢力》
の効果を見ていきましょう。
2(U/R+U/R)マナ 3/4
被覆・速攻
「スペルを食べて恒久的に+2/+2」
という物です。
何かに似ていると思いませんか?
そう《敏捷なマングース》です。
2枚のカードを使っている事と引き換えに、スレッショルドの必要性が無く、自己強化可能なマングース。
そう思えば、しっくり来ませんか?
とするのならば、Gを抜いたRUG Delverと見る事も出来そうです。
Auraの事も考えれば生物12枚程度のテンポ型にした方が得策に思えてきました。
(加えて言うのなら、DoSやニヴメイガスの性質上これ以上の生物増加は好ましくないと判断しました。)
目安として3種12枚が生物の基準とします。
もちろん、デッキ構成が異なるわけですからここは変わってくるでしょうが、Auraを採用して生物2種7~8枚ではさすがに少なすぎます。活かすためにも、もう1種類ほどは生物が欲しいところです。
RUGよろしく、火力を補助に、生物でBeatするデッキになるわけですね。
それで探してみました。
基準はTempo型デッキに順応する軽量生物です。
そして、Aura、メイガスとの噛み合わせが良いなら尚良し。
( 飽くまで、《天主の勢力》はデッキの枝葉であり、そこにこだわり過ぎる必要はありません。デッキが歪んでしまっては元も子もありませんので。もちろん、DoSやニヴメイガスにセットできれば強いのですが、それよりもデッキ的にそのカード単体で機能する事の方が優先順位は上となります。
がしかし、高々7~8枚のためにデッキ内のスペース3~4枚を割く理由になるのでしょうか?
それ以外にはほぼ使用選択肢が無いと思われるカード(Aura)を、です。
そんな事をするのなら、単純なUR Burnを使用する方が万倍強力に思えます。
故に、Auraを採用する以上、最低限の効果も求めていく事に成ります。)
まず、[hak0]さんに紹介されたレシピ(www.thecouncil.es/tcdecks/deck.php?id=9348&iddeck=68215)にて採用されているカードを考えてみました。
《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》
:考える価値は無し。
まず、「Auraと相性が良い」の部分が完全に崩れています。
必ずしも良い必要はありませんが、これの場合は「使う価値が無い」レベルです。
加えてメイガスとの相性も悪い(スペルをリムーブしてしまうため)。
ScMとの併用ならまだ実用レベルですが、1回の起動に2枚も墓地がいるのではとてもじゃないですが併用はできません。
これを使うのなら、普通のUR Burnにします。
次に
《苛立たしい小悪魔/Vexing Devil(AVR)》
:こちらも微妙です。
で、小悪魔の何が問題なのか?
という事ですが
実質、2(1+1)マナ 5/4 速攻
であり、非常に強く見えます。
が、これは最高の挙動をした、許可された場合のみです。
まず、赤単色であるため、「+1/+1、速攻付与」の効果しか得られない事。
1マナも掛けてする事ではないでしょう。しかもAuraで、です。
加えて、「速攻」という能力は生物と同ターンに付与出来て初めて効果を発揮します。
タイミングがずれれば、このカードは1マナも掛けて「+1/+1」の効果しか生み出しません。
また、Auraと言う性質上生物が居なければただの無駄牌にしかならないにもかかわらず、小悪魔の生存選択権は完全に相手にあります。
一方的に打ち勝てる壁がいる場合か、除去を握られている場合でもなければ4点火力にしかなりません。
そしてその場合はこのAuraも役には立たない。
「1マナ4点火力になるのなら強いのではないか?」
と思うかもしれません。
そしてそれば事実です。
が、それはAuraと併用する理由には全くなりません。只の火力としての評価です。
只の火力ならば、それこそAuraには関係が無いと言えます。
「小悪魔とAuraが同時にハンドにあり、相手が除去を握っておらず、着地を許してくれる状況(3/3程度の壁しかいないような状況?)」
である場合にしか、併用する価値が見いだせません。
つまり、この組み合わせの期待値が低すぎるのです。
当然、飽くまで「噛み合わせが良いなら尚良し」であり、単体で強力ならばそれでも十分ですが、UR Burnと言うデッキにおいても彼が単体で強力であると思ったことはありません。
除去耐性も回避能力も無く、サイズが半端な彼では常に最良の選択を相手に取られてしまいます。
彼が有効なのは、もっと生物の多いSlighや高速Zooに限られてくる、と言うのが私の私見です。
よって却下です。
《ゴブリンの先達/Goblin Guide(ZEN)》
《灰の盲信者/Ash Zealot(RTR)》
:この両名もAuraの付与先としては微妙です。
速攻を自力で持っている上に、付与しても除去耐性無しの3/3です。
彼らがSlighで輝けるのは大量の火力が投入されているからであり、デッキの都合上このURではせいぜい8枚が火力の採用限界枚数です。
Auraの付与先としても微妙であり、単体の戦力でもデッキとの噛み合わせが良いとは言えない以上、採用は見送った方が賢明に思えます。
《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》
:UR Burn御用達の1枚。
これを採用するという事は、デッキをよりBurn寄りにする、という事です。
今回捜しているのは飽くまで打点用生物です。
故にここでは考察するに値しません。
が、使用する価値があるカードではあり、喩えSligh型デッキであってもなお選択肢の一つにはなります。
まず、このデッキはAuraの存在や、複製・ストームの存在で通常のURに比べ土地を伸ばす必要があります。
少なくとも3~4枚は並ばせることになるでしょう。
つまり実質3~4マナのScMの使用も十分現実的なわけです。
また、このデッキはストームや複製を用いる以上通常のデッキよりも多くのカードを使いまわすことになります。
ニヴメイガスで食べさせる分も含めれば中々の使い勝手と言えるでしょう。
注意点としては、何を食べさせるかを明確に意識する事ですね。
何でもかんでも食べていいわけでは無い。使いまわす気があるのなら少なくとも本体を食べれない。
同様に使い回す事を考えると《差し戻し》《有毒の蘇生》が候補となります。
後者が少々KPが低すぎますが、前者は使い勝手は十分でしょうね。
一応、《天主の勢力》での付加先として見ても全く役に立たないわけではありません。
マナレシオでは見れたものではありませんが、「3/2 被覆」になるわけですから準マングースレベルの戦闘力にはなるわけですね。
自身の能力でブロッカーを退ける事も可能なので、打点として一応の働きはしそうです。
《天主の勢力》はこう見ていくと適合生物がなかなか居ないカードです。
デッキの性質も含めれば1~2マナが限界であり、そのマナ域の生物でUにはなかなか選びにくい。
回避能力はあるものの、打点が低すぎる。
同じくRは打点はあるものの回避能力が無く、サイズも使い切りが多い。
結構難しいです。
特にRの方の速攻が難しい。サイズがある事が有用性を上げますが、必然的にマナ域も大きくなります。
すると同時期のキャストはますます難しくなる。
そこで考えて、ギリギリの及第点にあったのが
《ケルドの匪賊/Keldon Marauders》
です。
Keldon Marauders / ケルドの匪賊 (1)(赤)
クリーチャー — 人間(Human) 戦士(Warrior)
消失2(このパーマネントは時間(time)カウンターが2個置かれた状態で戦場に出る。あなたのアップキープの開始時に、その上から時間カウンターを1個取り除く。最後の1個が取り除かれたとき、それを生け贄に捧げる。)
ケルドの匪賊が戦場に出るか戦場を離れるかしたとき、プレイヤー1人を対象とする。ケルドの匪賊はそのプレイヤーに1点のダメージを与える。
3/3
:Sligh Burn用生物として以前から使われています。
主にメタ生物とされているようですが、今の環境でもこいつは十分通用するでしょう。
サイズもそこそこで、何より回数制限のある攻撃回数を1度増やす事が出来ます。通常以上に「速攻」の付与に価値が付くわけです。
エンチャントすることで
1×2+3=5点 → 1×2+(3+1)×2=10点
までダメージ量を増加させる事が出来ます。
2+1で3マナ掛る事がネックですが、本体のみでも相応の仕事をするので、比較的問題は薄いのではないでしょうか?
電波枠)
《天主の勢力》を4積するのなら
Frostburn Weird / 凍結燃焼の奇魔 (青/赤)(青/赤)
クリーチャー — 奇魔(Weird)
(青/赤):凍結燃焼の奇魔はターン終了時まで+1/-1の修整を受ける。
1/4
もアリですねw
PumpUpで3(2+1)マナにして被覆持ちのパワー最大8生物になります。
タフネス4なので単体でも場持ちが良く壁にもなります。
宛ら《方解石のカミツキガメ/Calcite Snapper(WWK)》の様な感じでしょうか?
以上が考えれる実用レベルの物ですね(もちろん電波枠は除く。あれは趣味です)。
Burn寄りならSCM
Sligh型なら匪賊
になるでしょうか?
繰り返しますが、さんざん、「Auraにとらわれる必要はない」的な事を言いましたが、小悪魔のところで触れた通り、少ないスロットを3~4枚も割いている以上、最低でも噛み合わせの悪い生物は回避するべきだと思います。
そんな物を採用するぐらいなら、初めからBurnにするべきでしょう。
その上で、単体でも相応に機能すれば良い生物ですね。
因みに《窯の悪鬼/Kiln Fiend(ROE)》や《小柄な竜装者/Wee Dragonauts》を用いたWee=Zerox型も同系列です。
これらも選択肢に入ってくるでしょう。
が、これにするのなら《天主の勢力》は抜きますね。
単純にSoc/Insを増やすべきです。
竜装者とAuraの相性は良いのですが、いかんせん4マナは非現実的です。
そして悪鬼とは噛み合わせが悪い。
採用する理由にはならないわけですね。
また、ニヴメイガスとWeeは似た様な部類に感じるかもしれませんが、実際には全く別の挙動が必要になってきます。
Weeと違い、ニヴメイガスはスペルが解決されない為、スペル単体での効果に期待する事は出来ません。
当然、山札を掘り進んでいくなんて事は出来ないわけです。
正直、このデッキとの混成はあまり良い構築は出来ないように思います。
(が、実はModernでは既に「エレメンタル・ストーム」という名前で構築され実際に使用されているようですw
http://www.happymtg.com/decks/view/D038552
実際のところはどうなのでしょうね?判らん殺し以上の力はあるのでしょうか?)
さて、こんな所です。
続きはまた今度です。
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海外のStd大会で我らがニコル閣下が降臨されたらしいです。
http://www.mtgpulse.com/event/11205#155723
これは1チャンFNMにとっかんするまであるうぅuuuuuu!!!!!!!!!!!!!
コメント
コメントありがとうございます。
「2マナ 3/3 飛行・エコー」位に考え置けば、実用の範囲内だと思います。
Lv.4も遠すぎる事も無いでしょうしね。
単体でも付与先でも強いカードですね!
問題は、2マナ生物にして、仕事をし始めるのが次ターン目から、という事でしょうかね。匪賊にしろ、ScMにしろその場で仕事をし始める点で優れていると私は考えています。Lv用にマナが掛かる事より、そちらがどれだけの影響を及ぼすかが要点と言えそうです。
色も合ってる回避能力持ち。誘発条件が「唱えるたび」なので、唱えた後に食べるという流れが狙えます。
そして、このスタンダードいいですねぇ。《忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damned(AVR)》が無いのでお財布にも優しそうです。
コメントありがとうございます。
>小柄な竜装者
カードとしての性質はマッチしています。
攻撃力は高いし、回避能力もあります。
問題は3マナの生物という事なんですよね。
そこをクリア出来るかどうかだと思います。
土地を20~21枚ぐらいにする構成なら全然運用出来そうです。
>スタン
こんなに遅いコントロールで大丈夫か?と思うのですが、何とかなっているようですね。
お高いカードがオリヴィアしかないので(ScMは大抵のLegacy民なら持っているでしょうし)構築するのは楽そうです。
ただ、Lagecy民からするとStdのコントロールデッキの構成は複雑怪奇ですw