電波)エターナル) 続・《ニヴメイガスの精霊》について 構築:その他 編 / 水木の兄貴がお怒りの様です。
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 続いて、スペル編になります。

と言っても、わざわざ言及するほどの物はありません。
UR Sligh(RUG)で行くにしろUR Burnで行くにしろ、ドロースペル・テンポカウンター・《稲妻》は使う事になるでしょう。
《稲妻》
《渦巻く知識》
《目くらまし》
《狼狽の嵐》
《Force of will》

《思案》や《Chain Lighting》は今の状況では判別不能ですね。
構築次第で異なるでしょう。意外かもしれませんが、《思案》も確定枠足りえません。
また、ピアスも自ターンにガンガン展開して殴っていくデッキであるため、構えるマナがあるのかは不明です。
ただし、代わりとして《狼狽の嵐》は用いられます。
デッキの性質とも合致しているので外す事は無いでしょう。
正直FoWもサイドで良い気もしますね。ディスアドしている余裕もないですし。

 が、殆んど定番のこれらのカードですが、RUGやURの用法をそのまま用いる事は出来ません。
RUGにしろURにしろ、ほぼ完成されたデッキです。
各カード1枚1枚には意味があり、ほぼ無駄なカード・自由枠という物がありません
ニヴメイガスを用いて、デッキ構成が変化する以上、そのままの運用・構築理論を用いるという訳にはいかなくなってきます。
ニヴメイガスの特徴である「デッキの無駄牌を有効活用する」と言う方法がRUG/URでは通用しないからです。
と同時に[silvergill]さんや私が組んだ軽量Jundの様なBを用いるデッキとは根本的に運用思想が異なってきます。
これらBを用いるデッキではニヴメイガスは中盤以降が主戦場であるのに対し、今回のURではRUGにおける《タルモゴイフ》であり《敏捷なマングース》の役割が求められます。
B系デッキではハンデス等の腐りやすいスペルも多く、且つ能動的なスペル が中心です。対しUR系は受動的なスペル である場合が多く、積極的なスペルの運用が難しいという違いもあります。
無駄のない構築思想から軌道修正しつつ、かつ序盤から運用できる、という物が求められます。
(私が《思案》等の通常ならば確定物を検討枠に置いておいたのはこれが理由です。)
この点には留意が必要でしょう。


 [poporon]さんが記してくれましたが、
3T目に
「ニヴメイガス → 《狼狽の嵐》を構えて《天主の勢力》」
の動きは非常に強力です。
 相手が除去・打消しを打ってきても1×4マナを要求するため、まず通ります。
この動きにDazeまで握っていれば尚隙が無くなるでしょう。
 妨害が無い場合でも、勢力にDazeしてそれに嵐を打ち込むことで、Dazeも含めスタック上に5つもスペルが積まれることになります。
これらを全て食べれば、メイガスは「13/14 被覆・速攻 」になりますww
(そこにスタックで除去されたら涙目ですが・・・。
が、それは相手の経っている土地で判断できるでしょう。)

 《山》が2枚も並ぶ可能性はまず無い為《火炎破》は却下。
2マナの火力も重い為不要とは思いますが、《発展の代価》《マグマの噴流》には見当の余地がありますね。
《轟く怒り》はそもそも枠が無いので却下。


 問題は残りの肉付けになります。
土地を攻めている余裕はない為《もみ消し》は不採用となってくるでしょう。
(不毛で土地破壊もしている余裕は展開上あまり無いでしょう。
特に1~2マナで好き放題動けるデッキでは無いので、序盤の判断は結構シビアであると思われます。)
が、競合相手である《火+氷》は選択肢に入ってきます。

 以下では主に、このデッキだからこそ採用の価値のあるカードを挙げています。
普通のURならば見向きもしないカードばかりです。
故に特徴的であり、かつ状況によって無駄牌に成りやすい物があります。


《火+氷》
 :地上を這っていく生物が多い為に戦場を抉じ開けるスペルは重要になります。
大型1体を寝かせるか、小型2体を退かすかの選択になります。地上を奔る必要がある以上、道を付けるカードは非常に重要な働きがあり、それに選択肢がある事がこのカードの強みと言えます。
加えて、氷は先手2ターン目に構える事で疑似的な《Time Walk》になります。
DoSを1T目において構えるスペルとしては最良の部類と言えるでしょう。
(気を付ける点として、土地を寝かせる場合は使用期限が短い上に、このデッキは土地攻めが得意とは言えないのでRUG Delverでの運用と同様に考える事は出来ません。)
が、その他の生物群との相性はそれほどでもないと言えます。
道を付ける事は有用ですが、その役割ならばより優れたものがあるからです。
このカードでは、例えば3体のブロッカーがいる場面ではどうしようもないですからね。
(まぁ、そもそも火力もあるデッキを相手に3体も生物が並ぶ状況はそれほど多くは無いでしょうが)
それが以下の二つ+1つです。


《万の眠り/Gigadrowse》
 :このニヴメイガスで最も先に名前が上がるであろうカードですね。
その用途は主に以下の2つ
・複製しまくって食べる事
・道を無理やり空ける事
です。
これらの事を比較的容易にこなすため、デッキの性質とかなり合っています。
挙げられる中では、最も性質的にマッチしているカードです。
基本的に(3~4マナ程度は出る構成にするので)X=2~3になると思われます。
 また、相手の土地を縛る事も効果的です。
マナは掛るものの疑似TimeWalkになりますし、そこまで拘らなくても2枚程寝かせる(残りは食べる)だけでも十分な効果でしょう。
システム生物や装備品を無力化できる点は偉いと言えます。
相手のフィニッシャーをタップ出来るので1T差の勝利や時間稼ぎと言う演出も出来ますね。
こうやって見るとTempoカードとしては中々ユーティリティな働きをするのが判ります。

 また、下記《大地の裂け目》と異なり、単体でも機能する点も優秀です。
問題はUマナが膨大に掛るという色拘束です。
不毛の大地まで採用する(可能性が高い)2色デッキでUUUやUUUUなんて捻出するのは中々の難題と言えるでしょう。
 加えて、ScMとの噛み合わせも悪いと言えます。


《大地の裂け目/Ground Rift》
 :眠りと競合するこのデッキの採用候補です。
特徴はストームスペルだという事ですね。
下手に色拘束を掛けずに、爆発的にスタックにコピーを作れます。
本体が1マナであるためScMからのFbも非常に手軽に行う事が可能です。
 加えて、その性質上、眠りはそのターンの行動がそれのみに限定されてしまいます。
対して、裂け目は複数の行動をする事が可能(と言うかする必要があります)です。
稲妻をキャストして、ドローをして、裂け目キャストの様な行動が可能なわけですね。

 問題は単体では機能しづらいという事でしょうね。
これはストームの宿命と言えます。
また、道を付ける能力にしても少々中途半端です。
飛行生物は無力化できません。まぁ、現環境にいるファッティ以外のフライヤーならサイズ負けはまずしませんが・・・。
 眠りと異なり、本当に道を抉じ開ける事しかできない点も欠点でしょう。
只でさえKPが低いにも拘らず、用途も限定され過ぎています。
飽くまで端役な効能ですが、劣っているのは事実ですからね。

 因みにこのマイナーカードは既にModernでは使用されているようです。
http://www.happymtg.com/decks/view/D038552


そして最後の+1がコレ↓
《蒸気の絡みつき/Vapor Snag(NPH)》
 :U系Tempoで時折使用されるバウンススペルです。
1マナと軽く、テンポを稼ぎ、僅かとはいえダメージも入ります。
ブロッカーを退かす以外にも、相手のアタック時・装備品の装備時等様々なところでテンポを稼ぐことが可能です。
道を抉じ開けた上に、相手の攻撃ターンまで遅くするためダメージレースでかなり優位に立てるカードと言えます。
ダメージソースとしても使えるのでScMとの相性も良い。

 問題はどう頑張っても一回で1体しか退けられない事。
道を抉じ開けるという役目においては一番KPが低いですね。


 以上の4つが主に道を開ける役目のカードとなります。
この中から2~4枚程度採用される事になるでしょうね。
ニブメイガスとの相性を考えるのなら《万の眠り》《裂け目の大地》が優先されますが、デッキとしての安定した展開を望むのなら《火+氷》《蒸気の絡みつき》が優先されます。
之ばかりは、使用してみての刷り合わせが必要になりますね。


 次にスペルを使いまわす事を目的にしたスペルの考察。
もともと、こんな枠は取らなくても良いのですが、デッキ構築上の選択肢としてScMを用いる場合なら、その分野の選択肢の考察もしたいと思います。

《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》
 :まずは本命。
今のUR Burnを成立させたカードと言っても過言ではないですね。
稲妻・ドロー・カウンターと再利用に困る事は無く、非常にユーティリティです。デッキを総合的に強くするカードと言えます。
複製との相性は非常に悪い反面、ストームとはそこそこの相性があります。
これが基準となるでしょう。

 生物としての戦力としては、ほぼ期待できませんし、生物故にDoS・ニヴメイガスの両名との噛み合わせも悪い。
これも気にするところですね。


《差し戻し/Remand》
 :次に対抗馬。
LegacyではHigh Tideでストームを増加させるために用いられた珍しいカウンターです。
一時凌ぎにすぎませんが、確定カウンターとしても働きます。
加えて1ドローが出来るので後続につなげ易いのが特徴。
 一時凌ぎとはいえ、Fbスペルは追放できます(ドレッドリターンとか)。
その上、ミラクルスペルもバウンスできればかなり威力を減衰させる事が出来るでしょう。
《暗黒の儀式》や《水連の花びら》《時のらせん》の様な一時的なマナ加速を用いるデッキにも効果はあります。

 問題はストームを稼ぐのには特化している物の、スペルの使い回しはできない事。
ScMの様に稲妻1枚で3×2=6点は狙えませんね。
また、ストームカードを同時に所持している必要もあります。

 一時凌ぎのカウンター・1ドロー・食べられるInsスペルである事。
この3点をどれだけ評価するかに懸かってくるでしょうね。


《有毒の蘇生/Noxious Revival(NPH)》
 :最後に本当の意味で使いまわすスペル。
0マナキャストが出来る為テンポを得る事が出来ます。反面ディスアドバンテージな上に、その場で使いまわしが困難です。
KPが低すぎますね・・・。


 まず、Burn型にするのか・Sligh型にするのかでも個々の部分の評価は分かれてきそうです。
その上で、デッキ構築との相性をよく見ていくべきでしょうね。



結論:《噴出/Gush》 が欲しい。



 最後に土地について。

 まずは枚数ですが、前述したように基本的にこのデッキは土地を3枚並べるのが目標となります。
Auraの存在にしろ、複製やストームにしろ、何かと自分のターンに複数の行動をする必要がある故に、必然的に土地の量も必要とされます。
それが《不毛の大地》まで並べるのなら尚更です。
19~20枚程度は必要ではないでしょうか?

 基本的に《不毛の大地》以外に特殊地形を登用する必用はありません。
が、《ぐらつく峰》《飛翔する海涯》《蛮族のリング》等は一応の選択肢にはなります。
《ならず者の道/Rogue’s Passage(RTR)》があと1マナ起動能力が軽いと1チャンあったのですが・・・。



 さて、ここまで書いて、さぁ、後は組んでみるだけ。
なのですが・・・・。
困った事に私、UR系の土地をフェッチもデュアランもFoWも所持していないんです(´・ω・`)ショボーン
つまり組めない・・・。
(まぁ、土地はURフェッチがあれば最低限動かせますが・・・)
喩え組んだとしても、実戦で試せないんですよね、私の場合。
やってる時間が確保できない。

 という訳で、ここから先はまた今度(いつだよ)になります。
残念ながら、このデッキを組んで遊ぶのは遠い先の様です。



 さて、今回はここまで、です。
今回も最後まで読んでいただいた方には感謝申し上げます。
有難うございましたm(_ _)m
この文章が何処かで誰かのお役に立てば幸いです。





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 水木のアニキがアニソングランプリに結果に不満を漏らしていました。
何かと思って少し聞いてみました。
優勝者の方が一回戦でChouchoの「優しさの理由」を歌っているのを1番だけ聞いてみました。
(http://www.youtube.com/watch?v=6S3_2P-Tz2w)

・・・

・・・

・・・これは酷い。

・・・コレハヒドイ(´・ω・`)

出来レースと言うか陰謀と言うか
・・・いや、そんなチャチな物じゃない:(;゙゚’ω゚’):


 いくらアニキでも、あれはTwitterで文句言いたくなるだろう・・・(´・ω・`)
(もちろん、決勝では別の曲を歌ったのでしょうが、あのレベルで一回戦を突破できるのが信じられない。
と言うより、そもそも地方代表になれないでしょう・・・。)

過去、皆あのレベルなら文句は言わないのですが、気になって見(聴)てみた去年の方は文句をつけるようなレベルではなかった。
何故こんな事になってしまったのか・・・。



コメント

poporon (fumi)
2012年11月8日0:35

楽しく読ませていただきました。

自分の場合、パーツが本命と被りすぎているので今のところプロキシあそぶ

poporon (fumi)
2012年11月8日0:40

↑途中で書き込んでしまいました。

楽しく読ませていただきました。

自分の場合、パーツが本命と被りすぎているのでプロキシで遊ぶくらいに留まりますが、面白いデッキになるような気がします。
機会があれば大会等にも持ち込んでみたいですね。

しもべの一人、H
2012年11月8日12:29

>poporonさん
コメントありがとうございます。

そうですね。いつか機会があれば・・・。
ただ、こちらの場合、首都圏と違い、平日どこかで大会があるという訳ではないのが痛いです。
多くて、月に3回程度なので、中々試遊する機会が無いんですよね・・・。

ゆじ
2012年11月8日12:58

記事を読ませて頂いてニヴメイガスデッキが作りたくなりました!
色々試してみたいと思います(^O^)

しもべの一人、H
2012年11月8日17:59

>ゆじ さん
コメントありがとうございます。

興味を持っていただけたようで幸いです。
強いかどうかは別ですが、他にはない挙動を求められるので、新鮮味はあると思います。

なべKII
2012年11月8日21:30

最初の記事の時も思ったんですけど、膨れコイルの奇魔も全然強いですよね?
いつでも起きてきそうな4/4(少なくとも)被覆とかめんどくさすぎるw

しもべの一人、H
2012年11月8日22:07

>なべKII さん
コメントありがとうございます。

 ええ、強いです。
被覆が付いていれば3/3でもLegacyでは強い事はマングースが証明してくれましたからね。4/4~5/5程度ならばすぐ成長できるので、十分な戦力になります。しかも擬似警戒持ちですからね。

 問題は、単体での弱さなんですよね。
DoSはもちろんの事、ニヴメイガスも恒久強化なのでサイズの問題はあまりなく、単体でも相応の戦力にはなるのですが、奇魔は一時的な強化で、しかも上昇幅も+1/+1と小さいです。《窯の悪鬼》やWeeほどの爆発力が無く、単体では基本1/1がいるのみです。
《天主の勢力》を最大枚数の4枚積んでも、常に引けるわけではないので、その単体での貧弱さをどう改善するかが、彼の採用についての要点になると思います。
 ただ、検討の余地は十分あると思ますね。

秋穹かなで
秋穹かなで
2012年11月19日22:36

読ませていただきました、本当に面白かったです!
僕はいまモダンでURニヴメイガスを作っているので、考察等参考にさせていただきます。
あと、リンクしました!

しもべの一人、H
2012年11月20日1:21

>秋穹かなで さん
コメント・リンクありがとうございます。

参考になって様で何よりです(^^)
ニヴメイガスの構築、頑張ってください!!
一緒に色々考えていきましょう。

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