レガシー) 今週のSCGの結果 InviとOPENの2色
2013年4月9日 紹介皆さん、こんばんは。しもべです。
今週はSCG AtlantaにでSCGが開かれ、Legacyに関しても通常のOpenの他にInvitationalも催されました。
折角ですのでInviの方も同時に少し見ていこうと思います。
では早速見ていきましょう
まずは結果をペタル↓
http://www.starcitygames.com/events/060413_atlanta.html
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?t%5BT2%5D=3&event_ID=21&feedin=&start_date=2013-04-07&end_date=2013-04-07&city=Atlanta&state=&country=&start=1&finish=8&exp=&p_first=&p_last=&simple_card_name%5B1%5D=&simple_card_name%5B2%5D=&simple_card_name%5B3%5D=&simple_card_name%5B4%5D=&
Invitationalで優勝したのはGerry Tompson氏のBUG 続唱です。
以下Top
BUG 続唱
Esper SfM
Esper SfMtG
Elves
Sneak Show
ANT
Merfolk
Esper SfM
です。
やはり青が多いInviですが、今回のTop8はここ最近のメタを煮詰めた様な様相ですね。
では気になった物を個々に見ていきます。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=54793
優勝したGerry Tompson氏のBUG 続唱です。
種々雑多な種類のあるBUGですが、Gerry氏のそれはControlタイプの様です。
3枚目の《精神を刻む者、ジェイス》や土地の枚数からも見て取れますね。《不毛の大地》も一応程度の2枚です。
2戦連続でEsperを切って捨ててますが、U系中速同士の場合は単純にアドの量と質で上回る事が出来るようです。
特に、このデッキは《思案》を採用していない純パワー型なので尚更ですね。
構成は相変わらずハンデス偏重ではありますが、一応《Force of will》を入れています。コンボが増えている現状ならば当然ですね。むしろ最低限しか積んでいないことに驚きます。まぁ、コンボ以外には相変わらず戦略的に必要ないのでこんなものかもしれませんね。
《ヴェールのリリアナ》の非採用と言う点も意外なのですが、メタの主がEsperではむべなるかな。必要に応じてサイドから持ってくるので十分なのでしょう。このデッキは積んでませんが、サイドにカウンターを積むのと同じですね。そして《誘惑蒔き》まで積んでいるところを見るとかなりSnT系を意識しているのが判ります。
メインには申し訳程度に《悪意の大梟》が積まれています。が、これも本当に必要な枠なのかは些か怪しい所ですね。アドを稼げるとはいえ最低限の物ですし、個人的には、メタを考慮するのなら他の物に差し替えても良いのでは?と思わなくもないです。
ただ、FoWを積んで、土地も増している分除去が少ないので、そういう意味でも積んでいるのかもしれません。
墓地対策が《虚無の呪文爆弾》3枚のみと言うのも、Inviの為せる業でしょうかね・・・。デッキコンセプトに則ってアドを狙うのは兎も角なのですが・・・。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=54776
8位、Michael Hetrick氏のEsper SfMです。
Inviでもその力を見せ付けたEsperです。
が、相もかわらずその構成は三者三様です。
Michael氏のそれは珍しいControl型。
JtMsの4枚目や《未練ある魂/LgS》が1枚のみ等で代わりに《ミシュラの工廠》を2枚取るなど特殊な構築です。
稀に安定性を求めて《思案》が取られる事もあるのですが、代わりに《定業》が積まれています。ここら辺から見ても長期的な戦略、Control仕様を読み取れますね。
工廠は、今のメタでは、ミラーも含めてLgSよりも優秀かもしれませんね。単純にサイズもありますし、《不毛の大地》の数も減少気味、何よりサイド後までも含め墓地対策でも食われませんしね。
2位、Shaheen Soorani氏のリストは《直観》を搭載しているとはいえ、基本的な構造です。
面白いのはサイドで、《幻影の像》や《水流破》等SnT(SneakShow)への対策が見て取れます。加えて《誤った指図》が面白いですね。今までだったらJund対策と思うのでしょうが、今回のBUGや同系にも効くところが偉いです。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=54766
3位、Brian Braun-Duin氏のEsper SfMtGです。
今週のDeck Tech(http://www.starcitygames.com/events/coverage/1788_deck_tech_esper_deathblade_wit.html)でもあります。
BBD氏は3/19日のSCG Legacy OPENでも同様のEsper SfMtGを使用しているのですがその様相は異なります。
過去のそれはLgSを《聖トラフトの霊》にしたトラフトBlade形であり、飽くまでも通常のEsperの1段階変形型であったのです。
今回のそれは、LgSどころかトラフトさえも存在していません。
《殴打頭蓋》は兎も角として、《梅沢の十手》を担ぐのは元々のシステム生物たちです。
完全なControl仕様です。ここまで行くとヘビーコンの仲間入りですね。
攻防に対してのアドバンテージよりも、より長期的なカードアドを狙って言っているようです。
相変わらずtGと言いながらt《死儀礼のシャーマン》でありそれ以外のGの要素は完全に無です。
不思議なのは《対抗呪文》をメインに取っている事です。これは前回のListでは見られないので明らかな変化なのです。カウンターを入れる事には特に思う処も無く、メタを考えれば納得なのですが、何故カウンタースペルなのでしょうか?
確定カウンターは優秀ですが、UUを構えるというのはかなり難しいように思います。DrSがいれば問題も無いのでしょうが、依存し過ぎな気も・・・。他の選択肢は無かったのでしょうか?
LgSが抜かれている分デッキとして壁の枚数が減っている分《瞬唱の魔道士》を1枚増やしていますね。結果として攻撃力よりもアドの汎用性を優先しているのでしょうね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=54807
4位、Ross Merriam氏のElvesです。
基本的なリストなのですが、面白いのは《威厳の魔力》が零で、その分《孔蹄のビヒモス》が2枚になっているところですね。
継続相当能力よりも、一撃の重さを優先/安定という事でしょうか?
初手でのハンデスで抜かれてしまった場合大きく減速させられてしまいますから、その弱点が無いのは良いですね。
また、あまりないとは思いますが、1ターンに2度目のキャストをする事で、数の不足を一体当りの腕力で補うという方法もありますね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=54797
7位、Ben Lundquist氏のMerfolkです。
12ロード+《幻影の像》の計13ロードですね。多少攻撃力は減衰するもののSnT系への対策も兼ねるのでメタに沿っていると思います。また、コンボも多いと踏んだのか、カウンターも10枚と多めです。《行き詰まり》搭載型でもあり、今の様な低速U環境ではかなり優秀ですね。
因みにこのデッキとは関係はありませんが、Openの14位Scott Barrentine氏のMerfolkには何故か《川の殺し屋、シグ》が積まれています。そんなに継続的に打点を重ねるデッキでしたっけ?
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=54779
6位、Adam Prosak氏のANTです。
変わらす優秀なANT。Adam氏は基本的にこの16キャントリップ型ですね。
以前のリストとの違いは
《島》2 → 《島》1
《沼》1 《沼》2
となっているところです。
調整の結果なのでしょうが、キャントリップで掘り進めながらStormを稼ぐのなら島2の方が理に適っているようにも思いますが・・・。
さて、こんなところです。
強者の集まるInviでは個々の所のメタの集約が見られて型通りの結果でもあります。
が、日曜日に行われたLegacy OPENではまた違った結果が見られました。
ペタル↓
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?t[T2]=3&event_ID=20&feedin=&start_date=2013-04-07&end_date=2013-04-07&city=Atlanta&state=&country=&start=1&finish=16&exp=&p_first=&p_last=&simple_card_name[1]=&simple_card_name[2]=&simple_card_name
優勝したのは、Max Tietze氏のGoblinsです。
Top8(上から順に1位→8位)
Goblins
P-Jund
4c-Loam
P-Jund
Metalworker
Esper SfM
TES
ANT
以下Top16 (上から順に9位→16位)
Esper SfM
Maverick
Dredge
UW MiracletR
Merfolk
Merfolk
SneakShow
Esper SfM
です。
お分かりのように青の比率が激減しています。
低速のUデッキに強いデッキが大幅に増え、特にTop8ではその傾向が顕著です。
メタが一回りしたようです。
しかし、それでも相応の数のUデッキは居るので、飽くまで使用者はそれほど減ってはいないという様に見受けます。
さて、ここからはまた、個別に見ていきます。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=54855
1位、Max Tietze氏のGoblinsです。
・・・いつの時代のゴブリン?と言いたくなるほどの超古典型リストです。
クレンコ親分や忠節者や酋長など凡そ近年に入手したカードを使用していません。《魂の洞窟》など補助的な物はありますがデッキの根幹は過去のそれ其の物です。サイド後はtWも可能ですが基本はtGな点も同じ。
如何に過去からのGoblinsの完成度とポテンシャルが高かったかを物語ってますね・・・。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=54839
2位、William Person氏のP-Jundです。
4枚目の《血編み髪のエルフ》を一として中々に印象的な構成です。
デッキとしては初速よりも中盤戦を主体として組んでいる様に見えます。
4枚の《罰する火》と2枚の《Hymn to Tourach》の対比が象徴的ですね。
Hymnが減ったと言っても、ヴェリアナは標準通り4枚積んでいる上に《不毛の大地》まで4枚積んでいるかなりピーキーな配分です。そういう意味で《偶像の石塚》はオシャレですね。
また、これだけ青い環境であったにも拘らず《突然の衰微》はわずか2枚です。
が、逆にサイドはかなり青系等への比重が割かれていますね。特に《大渦の脈動》をわざわざサイドに取る当りがメタの象徴ですね。
4位、Zachariah Tyree氏のそれとの比較は面白いです。
基本地形に加え《壌土からの生命》を取って、超安全牌な作りのメインに、コンボ比重の高いサイドですね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=54840
5位、Cleveland Rhoades氏のMetalworkerです。
久々のMetalworkerですが、なかなか面白いです。
この環境で、何故《虚空の杯》がメインに無いのか意図は判りませんが、代わりに《信仰無き物あさり》を入れてデッキの回天を良くしています。こういうBigMana系統の大振りと言う弱点を補うチョイスですね。不要な相手もいるチャリスはサイドで十分という事なのかもしれません。
また、初速を上げるよりも安定したマナ加速を重視しているのか、ダイアでは無く《オパールのモックス》も2枚取ってありますね。
生物にはあまり遊びはありません。が、これだけ中速多色環境(4cやEsper etc)であるのなら《隔離するタイタン》はさぞ秀逸な働きをすると思うのですが・・・。
《通電式キー》は1枚のみで、代わりにマナの掛らないスタッフである《ニンの杖》を入れていますね。
Deck Tech: Metalworker with Chris VanMeter(http://www.starcitygames.com/events/coverage/deck_tech_metalworker_with_chr.html)
で紹介されているリストは比較的基本に忠実な形なので、そちらとの類異点探しは良いかもしれません。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=54854
6位、Darin Minard氏のEsper SfMです。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=54837
9位、Brandon Nelson氏のEsper SfMです。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=54845
16位、Wilson Hunter氏のEsper SfMです。
Invitationalの方でも面白いデッキが多かったですが、こちらもそれぞれが工夫をこなしています。
まず、全体的に通常よりもカウンター寄りと言う構築が見て取れます。3者の中で上位の2者はその中でも特にそれが顕著です。
Bradon氏は当然のFoW4枚に加え《呪文貫き》2枚《呪文嵌め》2枚の8枚体制
Darin氏はFoW4枚にピアス3枚に加え《対抗呪文》2枚の計9枚体制です。しかもハンデスに至っては零です(まぁ、《ヴェンディリオン三人衆》はいますが)。ハンデスで勝てるメタにはならない、と予想したのでしょうか?
Darin氏の構成はLgS無しの純コントロール仕様です。InviのMichael Hetrick氏の構築に類似していますね。
殴り勝つ気は全く感じられないようで、ヴェリアナも不採用です。少々、防御が手薄に感じますが、《造物の学者、ヴェンセール》までは行っているのでうまく除去を使いまわせるのかもしれませんね。
サイドまで含めSnTを一、コンボを軸にメタっている様に見えます。
Brandon氏もLgSの少ない準コントロール仕様ですが、スネアを2枚取っているあたり、同系への意識を強めているのかもしれません。さしたる意味を見いだせない《不毛の大地》は零枚です。逆にしっかりとマナを伸ばせるよう基本地形は5枚も積んでいます。これだけあれば《血染めの月》も怖くは無いですね。
Wilson氏はBBD氏が作成した上記の4cトラフトBlade仕様ですね。
4枚の《不毛の大地》と2枚のヴェリアナがデッキの特色を映えさせます。
サイドもトラフトを活かせるようにか、《見栄え損ない》が積んでありますね。《戦争と平和の剣》は不思議チョイスですが・・・、恐らくLgSのトークンを躱せる点と打点の底上げの両立が出来る点を評価して・・・でしょうか?足にハンドアドを稼ぐデッキが多いのなら3点4点は追加で狙えますしね。同系やコントロールに強い形ですが、飽くまでミドルBeatであり、Brandon氏の形とは過程がまるで違う処が面白いです。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=54849
10位、John Person氏のMaverickです。
久々のMaverickではありますが、tBの変形型です。
デッキの顔の一つである《貴族の教主》は《死儀礼のシャーマン》に変更されています。「賛美」が最大の特徴でしたが今の生物のサイズなら干渉されなければ十分勝てると判断しているのかもしれません。
またtBにより、メインからハンデスを積んでいます。コンボへの耐性強化も望めますが、個人的にはアド天国な凶悪スペルをキャストさせずに処理できる点を重要視しているのではないかと・・・。
また生物の枠には《石鍛冶の神秘家》でも《エイヴンの思考検閲者》でもなく《ファイレクシアの破棄者》を使用しているところも印象的です。ただ、直接的にはこちらの方が受け皿が広いので納得も出来ますね。
Gを多量に生み出せるゆえ、最も《漁る軟泥》が活きるデッキなのですがDrSがいるためか不採用・・・。実際は2マナ域の戦力として重要なカードの筈ですが、ここら辺も今の低速環境ぶりの影響でしょうか?
《群れの統率者アジャニ》とサイドの《光輝王の昇天》は・・・何故でしょうか?
使い道が無いとは言いませんが、これを選ぶ理由が謎です・・・。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=54852
15位、Will Craddock氏のSneakShowです。
メインのリストは非常にテンプレです。但しサイド。
2《絶望の天使》
この発想は無かった・・・orz
言われてみれば当然な対同系の選択肢ですね。
他のデッキでは当然として使用されているカードです。同系に使用しても全く不思議はないのですが、完全に視野外でしたよ。
比較的コンボや青もいるので《狼狽の嵐》や《すべてを護るもの、母聖樹》も取っているかとも思ったのですが、違いましたね。コンボはメインにFoW4枚とピアス4枚で十分と判断しているのかもしれません。
Deck Tech: Loam Control with David Raczka
(http://www.starcitygames.com/events/coverage/deck_tech_loam_control_with_da.html)
今週のDeckTechです。
・・・どこのヤソコン?
Modernでヤソさんが構築された「けちコン」を連想させるコントロールデッキですね。
14枚ものカウンターで徹底的に脅威を取り除きながら、ゆっくりと《罰する火》かJtMsで止めを刺すという事でしょうね。
殆どパーマネントを展開しない為、カウンターの対象も必然的に絞り込めるのが利点ですね。
ただ、Loamを含めどう考えても墓地対策に引っ掛かるデッキなので、サイドからの《堀葬の儀式》パッケージにはどこまでの期待値が望めるのでしょうかね・・・。
とはいえ、Legacyでは見かけないデッキなので見ていて面白いですね。
対戦はしたくは無いですがw
こんな所でしょうか?
InvitationalとOPENでは相変わらず全くと言っていい程にその顔触れが違うのは興味深いところです。
OPENの方のメタの変動は個人的にはもう一回後ぐらいの予想だったのですが、意外と速かったですね・・・。
ただ、動くにしろ止まるしろ「ドラゴンの迷路」の発売まではこのままで前後そうですね。
順調にいけば迷路の発売当りがまた1周して~と言うメタの変遷時期なので、それがどのような影響を受けるのかが楽しみです。
さて、今回はここまで、です。
今回も最後まで、お付き合いいただいた方には感謝申し上げます。
有難うございましたm(_ _)m
この文章が何処かで誰かのお役に立てば幸いです。
P.S.二つはキツイ(ヽ´ω`)グッタリ・・・
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