皆さん、こんばんは。しもべです。
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俳優の三國連太郎氏が鬼籍に入られました。
去年から、何故か英の偉人が次々と逝かれる気がします・・・。
残念でなりません・・・。
ご冥福をお祈りします。
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さて、今日はSCG OPEN Legacyが行われたので見ていきたいのですが、その前にGP StrasbourgにてLegacyのトーナメントが行われたので、そちらも少し見ていこうと思います。
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpstr13/welcome#2
優勝はThomas Enevoldsen氏の駆る、Death & Taxです。
以下Top8(上から順に1位→8位)
D&T
RUG Delver
RUG Delver
D&T
Merfolk
TeamAmerica
SneakShow
Maverick
以下Top16(上から順に9位→16位)
SnaekShow
BUG 続唱
RUG Delver
Jund
UW Miracle
Tricorol Tempo
Esper SfM
BUG 続唱
です。
SCG InvitationalやGPのそれと同じく、やはりU優勢かつRUGが強い結果、と言うのはいつも通りです。
が、それでも優勝は攫ったのはD&Tと言うのはやはり驚きですね。
また、ほぼコンボ勢力が存在しない事にも驚きです。[rain]さんの所でデッキ分布が紹介されていましたが、かなり多くのコンボもいたようです。それは昨今のSCGの結果を見ても順当なカズと言えるのですが、結果的に上がってきたのはSneakShow2名だけ。
やはり大きな大会で、巧いプレイヤーの多くが青を選択する中でコンボが渡りきるのは少々難しいのかもしれませんね・・・。
それでは気になったデッキを個別に
やはり、今回公式でも称されている様にストーリーを築いたDeath&Taxが何と言っても注目の的。
Top4にThomas Enevoldsen氏、Michael Bonde氏の2名を送り込みました。準決勝でミラーマッチになってしまいましたが、互いにRUGと当たっていたのなら1,2位に立っていたかもしれませんね。
デッキの構築としては昨今の主流である「D&T+《スレイベンの守護者、サリア》《ファイレクシアの破棄者》」の型に《石鍛冶の神秘家》系BladeBeatdownを足して二で割った様な形です。
故に、デッキの今回たる《コロンドールのマンガラ》は僅か2枚のみ。単体では機能しづらいためか減らされ、その分本体のみでも機能する生物《悪鬼の狩人》が投入されています。テンポの面で見てこちらの方が優秀という事でしょうかね。Cip故にもちろんSnTにも機能します。
また、デッキの特性として土地破壊/マナ否定戦略にも重視しているデッキですが、それを反映してか《エイヴンの思考検閲者》も加えられています。単純に相手のフェッチを虐めるだけでなく、Comboにも一定の効果を発揮できる点は素晴らしく、そしてBladeデッキでのはフライヤーとして十手は担ぐ役割も担えますね。
通常はBladeのメインの担ぎ手は《セラの報復者》が担うのですが、今回は《ミラディンの十字軍》にコンバートされています。火力に弱いのは同様ですが、《突然の衰微》を躱せること、2段攻撃ゆえに攻撃力の高さとコンバットでの優位性、そして《霊気の薬瓶》を「3」で固定できること等の利点が挙がりますね。
警戒と2段攻撃では一長一短ですが、昨今は低打点環境ですし、対生物戦では十分なコントロール力を持っているデッキでもありますので、余剰分の枠を他に最多という事かもしれません。
《永岩城》が採用されているリストは初めて見ました。が、小型火力が増えている昨今、サリアやマンガラを護れるのは小さくない利点だと思います。
サイドでも《太陽の槍》や《はらわた撃ち》の様な非常に軽量な除去を取っているのが印象的。
《萎れ葉のしもべ》は恐らく一定数いる《Hymn to Tourach》対策でしょうね。序盤に畳み掛けられる永久良いのは中速の常なる命題ですから。まぁ、それがこの生物である必要性は疑問ですが・・・。
《大変動》は多種の置物をするこのデッキでは有用なスペルで、相手にも同様のメリットを残してしまいますが、マンガラコンボがある以上、そのデメリットは何とでもなるのかもしれません。中速の悩みの種であるPWは確実に除去出来ますしね。
そうじて、独自の調整が輝る素敵なデッキです。
Esperなどと同じ中速デッキですが《霊気の薬瓶》を用いる事で明確な違いを有するこのデッキ。今後注目です。
これでまた《Karakas》が値上がりBoostしてしまうぜ・・・。
RUG Delverも変わらずの強さです。
2位、Jacob氏の構築は環境用に即して《二股の稲妻》《呪文嵌め》をそれぞれ足しているのは納得。面白いのは《ギタクシア派の調査》2枚の存在。墓地を肥やしたり妨害要素を足したいのなら《思考掃き》で十分なはず。これをつという事はそれ以上にTempoを意識したより前のめりな構築という事でしょうか?《Chain Lightning》でも《ヴェンディリオンの三人衆》でもなくギタ調なのは面白い。
対して3位、Alexander氏の構築はスペルを散らして、《瞬唱の魔道士》で使い分けるContorol要素を高めた形ですね。
結果として《もみ消し》の枠は無くなってしまいました。
5位、Alexey Romanchuk氏のMerfolkは打点重視の12ロード+《珊瑚兜の司令官》2枚+《幻影の像》1枚の15ロード型。
非常に打点・爆発力重視であり、低速なUが多いであろう環境なら勝ち上がる事に疑問はありませんね。
8位、Fabian Görzgen氏のMaverickはt《死儀礼のシャーマン》、t《罰する火》でありtBR型。SfMは不採用です。
前回のSCG Atlantaのそれと事なり、マナ生物は《死儀礼のシャーマン》《極楽鳥》《貴族の教主》を散らしています。よりマナバランスが難しそうなのでそれへの配慮ですかね。
また、非生物スペルが計16枚と嵩張ってしまったためサリアは解雇。
代わりにメインからの《ガドック・ティーグ》に2枚のエイブンで、対コンボ要素とするようです。
9位、Jan Van der Vegt氏のSneakShowも面白いですね。
通常《呪文貫き》が入るスペースに《目くらまし》を採用しています。展開時の隙を埋めたい、という事ですかね?
また、その関係か《裏切り者の都》は採用されておらず《古の墳墓》4枚です。
こういう形の良いですね。
13位、Raphael Lévy氏のMracle Controlですが、4枚のScMに5枚のPWと一見してコントロールと判るのですが、何と土地が20枚です。最近では珍しい純2色ですし、7枚と基本地形も多めに取られていますが、それでも20枚と言うのは凄いですね・・・。
14位、Andreas Petersen氏のTricorol Tempoは個人的に注目しているTricoの新種です。
完全なTempo(Burn)型、Blade型とありますが、それらとは違うコントロールテンポ型?な感じですね。
何より目立つのが《行き詰まり》4枚の存在。1,2ターンは除去・カウンターで捌いて3ターン目に《聖トラフトの霊》を置いて4ターン目にStillで蓋をする。という事ですね。普通U系ならば蓋には《精神を刻む者、ジェイス》を用いますが、このデッキは火力による押し込みを考えれば即時ドローできる《行き詰まり》の方が良いのかもしれません。
また、トラフトの着地は絶対条件であるためか《魂の洞窟》を採用しています。これも普段は見られない物ですね。
Stillのお供《ミシュラの工廠》も4枚で、打点過多な形です。
今までのそれとは全く違う視点からトラフトを盛り立てています。良いですね。
さて、こんな所でGPの方は切り上げてSCGの方に移りたいと思います。
今週はMilwaukeeで行われたSCG Open Legacy。その結果はペタる↓
http://www.starcitygames.com/events/130413_milwaukee.html
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&start_date=2013-04-14&end_date=2013-04-14&start=1&finish=16&event_ID=20
今週の優勝はAdam Jansen氏のSneakShowです。
まぁ、順当な結果ですかね。
以下Top8(上から順に1位→8位)
Sneak Show
4c Loam
BUG Delver
Merfolk
4c 続唱
DeadguyAle
Omni-Tell
BUG Delver
以下Top16(上から順に9位→16位)
BUG 続唱
Goblins
BUG 続唱
Sneak Show
Merfolk
BUG Control
RUG Delver
Sneak Show
です。
上記しましたが、非常に順当な結果です。
対Uのデッキが隆盛したら、それをしばくSnTが勢力を伸ばすいつもの図式ですね。
今回はそれ以外、Esperの全滅とBUGカラーのデッキの多さが特徴的ですね。
さて、ここからは個別にデッキを見ていきます。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=55033
一位、Adam Jansen氏のSneakShowです。
順当な勝ち上がりを見せたSneakShow、今週の勝ち組ですね。《全知》型も含め4/16を占めています。
その中で優勝したAdam氏は《猿人の指導霊》を採用した超初動型です。当然《水連の花びら》も4枚。系6枚の0マナソースにより高速勝利を実現しますね。得てしてControlシフトしやすいのですが、その真逆で勝利をつかみましたね。
その結果削ったのが、《グリセルブランド》と《古の墳墓》1枚ずつです。9枚のキャントリップに2枚の《直観》とやや多めなカードソースでこの不安定さをカバーするという事でしょうかね。
ここ最近は、定着してきた《誤った指図》ですが、これだけBUGが多いなら今回は大当たりでしたね。
サイドの《もみ消し》は怖いですねwSnT対策カードの大半を無力化してきます。
こういう意味でも、同ターン内キャストのためのマナソースの増加なのかもしれないですね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=55020
3位、David Barber-Calaghan氏のTeam Americaです。
Esperと同じぐらいデッキ種があるBUGですが、このデッキはTeamAmerica型Tempo系クロックパーミッションですね。
GPの方でも9位に入賞しており、土地・手札の両方を攻めれるデッキはやはり環境柄優勢なのかもしれません。
基本的な形に近しいですが、3マナの蓋役に《ヴェールのリリアナ》を採用していますね。《ヴェンディリオンの三人衆》と言う選択肢もあるはずですが、色拘束の関係上こちらの方がスムーズですね。
戦線の厚みに乏しいチアメの弱点も補えています。《殺し》の役も担えるためライフ損失を抑えられる点も良い。ただ、対コンボではCliqeの方が優秀なのでここら辺は一長一短ですね。
不思議なのは《梅沢の十手》の1枚挿し。打点の強化と単体軽量除去の性質を併せ持つカードですが、マナ喰い虫な上にテンポも悪い。そうまでして取るメリットがあったのでしょうか?
何時の頃からかTeamAmericaから《思考囲い》が抜けるようになりましたね。私はその事をここ最近気付きました。
1ターン目の最優先である《秘密を掘り下げる者》の存在や、安定感のある万能除去《突然の衰微》の影響でしょうか?
BUGは同じTempoでも8位、Jason Schneck氏が使用するRUG Delverのカラーシフト版のような構築もあります。
こちらはアドを狙うようなものは無く、ひたすらTempoを取っていくデッキですね。
いくつかの争点はありますが、《墓忍び》と《敏捷なマングース》のどちらを取るか、と言う点に集約されるような気もします。
因みに14位、Michael Kletz氏のBUG Controlですが、非常に珍しいサイド後にTeamAmericaにシフトするアグレッシブサイドを取っています。相手の意表をつける選択ですね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=55018
5位、Julio Fontanez氏の4c 続唱です。
3月に行われたSCG WashingtonにてRalph Fitzpatrick氏が使用した4c続唱に似ています。
ただ、4cの様なJUNK系特有のごちゃまぜ感が薄く、比較的きれいに纏っている印象を受けます。
土地の枚数は増えているとはいえ《罰する火》パッケージを積んだ4色構成で《不毛の大地》4枚はかなりピーキーなバランスに見えます。Ralph氏は《爆裂+破綻》を使用する事で、マナベースへの不安を取り除いてましたが・・・。
また、最近の傾向か、メインの《Force of will》をしっかり4枚積んでいます。
アドでの圧殺、物量重視が目立った誕生初期から環境へ適合させたのでしょうかね。《誤った指図》も1まい取っているところなんかかなり防御に意識を裂いているのが判りますね。
《ドムリ・ラーデ》は引き続き続投です。
抜かれなかったところを見るとしっかり機能しているようですね。
以前の時に少し持ち上げましたが、それでも疑問もあった部分ではありましたが・・・。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=55022
6位、Daniel Nowak氏のDeadguyAleです。
デッキ名である「Blackhawks」の名の通りWBのCawBladeですね。
昨今定番となった《未練ある魂/LgS》では無く《戦隊の鷹》を敢えて使用しています。
テンポ面でも展開力でも圧倒的に劣る鷹ですが、こちらにも利点があります。
最も大きな物として、サリアとの併用による弊害が生じない点でしょうね。依って躊躇なく不毛も4枚突っ込めます。
墓地対策で威力が減衰しないなど、意外に使い出が良い。
《ヴェールにリリアナ》が1枚しか採ってなかったり、Hymnが不採用だったりと結構珍しい形になっています。その分非常に生物が多いですね。
MaverickをBWで構築したらこんな感じになるのでは?と言うような形ですね。
http://www.starcitygames.com/events/coverage/deck_tech_ub_landstill_with_ca.html
今週のDeck Teck:U/B Landstill with Caleb Durwardです。
Caleb謹製のデッキの今回はUB LandStillです。
所謂PWコントロールと言われるヘビーコンです。この系統ならばあと一色足してDeedStillにするのが常人ですが、やはりCaleb氏は一味違いますねw
まぁ、一色少ない分安定性も増しますが。
ハンド・場の土地・生物を締め付けながら要所でカウンターを切って、後はPWでゆっくり絞め殺すだけ。
使う側も使われる側も胃に穴の開きそうなデッキです・・・。
本人も言ってましたがLgSに弱そうな構成ですよね・・・。2種1枚ずつ対策されてますが、《行き詰まり》で強引に引いてくるという事でしょうか?サイドでも十分対応できるという事かもしれません。
サイドも含め相変わらず怪しげな テクニカルな構成になってます。
動画でも取り上げられてましたが《Hymn to Tourach》や《小悪疫》など思わず首を捻るものが1枚挿しされてます。理由を説明されてもまだ納得には遠い・・・。
彼は本当に常人とは違う視点を持っているんだなぁと思わされます・・・。
http://www.starcitygames.com/events/coverage/deck_tech_bw_humans_with_sam_b.html
今週の2つ目のDeck Tech:B/W Humans with Sam Blackです。
我らが黒使いの教祖Sam Blackがまた新たなデッキを持ち込んできました。
・・・《スカースダグの高僧》を使いたかっただけじゃないの?
《石鍛冶の神秘家》によるBlade戦略に上記の高僧を組み込んだ感じです。
SfM、高僧の根幹2種は《心優しきボディガード》《ルーンの母》の2種8枚のプロテクション付加生物で保護します。これらは攻防でも役に立ちます。
加えて《カルテルの貴種》《陰謀団式療法》にボディガードは「陰鬱」達成のカギも果たします。
種は種々生物ですが、基本的にはLgSに《宿命の旅人》などでしょうね。同じくこれらは構想のタップ要員でもあります。
除去でも良いし、チャンプブロックでも陰鬱は達成できるため、結構簡単にトリガーは引けそうです。ここまで来ると《ゴブリンの砲撃》もあるしZombardmentで良くない?とも思うのですが、あれはまた別なのでしょうね。作った本人ですし・・・。
まぁ、墓地依存をしないという点では明確な優位性を持ってますね。
加えて、生物が過多なデッキなのでサリアを採用できる利点もあります。
陰鬱の関係で《悲劇的な過ち》も採りたい、個人的な心情ですが、やはり除去を取らないのはBlack仕様ですねw
延々と出てくるチャンプブロッカーがいれば十分なのかもしれません。
こちらも同じく、凡人とは違う処を如何なく発揮するBlack閣下ですが、今回も非常に興味をそそられるデッキを持ち込んでくれましたしZombardmentよろしくこれもアーキタイプの一つとして定着してくれると嬉しいですね。
こんな所です。
今週は比較的予想通りの推移をしましたが・・・正直来週はどうなっている事やら。
ただ、比較的分布の偏りが少ない中で、特殊なデッキが結構見られたので面白かったですね。
さて、今回はここまで、です。
今週も最後までお付き合いいただけた方には感謝申し上げます。
有難うございましたm(_ _)m
この文章が何処かで誰かのお役に立てば幸いです。
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俳優の三國連太郎氏が鬼籍に入られました。
去年から、何故か英の偉人が次々と逝かれる気がします・・・。
残念でなりません・・・。
ご冥福をお祈りします。
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さて、今日はSCG OPEN Legacyが行われたので見ていきたいのですが、その前にGP StrasbourgにてLegacyのトーナメントが行われたので、そちらも少し見ていこうと思います。
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpstr13/welcome#2
優勝はThomas Enevoldsen氏の駆る、Death & Taxです。
以下Top8(上から順に1位→8位)
D&T
RUG Delver
RUG Delver
D&T
Merfolk
TeamAmerica
SneakShow
Maverick
以下Top16(上から順に9位→16位)
SnaekShow
BUG 続唱
RUG Delver
Jund
UW Miracle
Tricorol Tempo
Esper SfM
BUG 続唱
です。
SCG InvitationalやGPのそれと同じく、やはりU優勢かつRUGが強い結果、と言うのはいつも通りです。
が、それでも優勝は攫ったのはD&Tと言うのはやはり驚きですね。
また、ほぼコンボ勢力が存在しない事にも驚きです。[rain]さんの所でデッキ分布が紹介されていましたが、かなり多くのコンボもいたようです。それは昨今のSCGの結果を見ても順当なカズと言えるのですが、結果的に上がってきたのはSneakShow2名だけ。
やはり大きな大会で、巧いプレイヤーの多くが青を選択する中でコンボが渡りきるのは少々難しいのかもしれませんね・・・。
それでは気になったデッキを個別に
やはり、今回公式でも称されている様にストーリーを築いたDeath&Taxが何と言っても注目の的。
Top4にThomas Enevoldsen氏、Michael Bonde氏の2名を送り込みました。準決勝でミラーマッチになってしまいましたが、互いにRUGと当たっていたのなら1,2位に立っていたかもしれませんね。
デッキの構築としては昨今の主流である「D&T+《スレイベンの守護者、サリア》《ファイレクシアの破棄者》」の型に《石鍛冶の神秘家》系BladeBeatdownを足して二で割った様な形です。
故に、デッキの今回たる《コロンドールのマンガラ》は僅か2枚のみ。単体では機能しづらいためか減らされ、その分本体のみでも機能する生物《悪鬼の狩人》が投入されています。テンポの面で見てこちらの方が優秀という事でしょうかね。Cip故にもちろんSnTにも機能します。
また、デッキの特性として土地破壊/マナ否定戦略にも重視しているデッキですが、それを反映してか《エイヴンの思考検閲者》も加えられています。単純に相手のフェッチを虐めるだけでなく、Comboにも一定の効果を発揮できる点は素晴らしく、そしてBladeデッキでのはフライヤーとして十手は担ぐ役割も担えますね。
通常はBladeのメインの担ぎ手は《セラの報復者》が担うのですが、今回は《ミラディンの十字軍》にコンバートされています。火力に弱いのは同様ですが、《突然の衰微》を躱せること、2段攻撃ゆえに攻撃力の高さとコンバットでの優位性、そして《霊気の薬瓶》を「3」で固定できること等の利点が挙がりますね。
警戒と2段攻撃では一長一短ですが、昨今は低打点環境ですし、対生物戦では十分なコントロール力を持っているデッキでもありますので、余剰分の枠を他に最多という事かもしれません。
《永岩城》が採用されているリストは初めて見ました。が、小型火力が増えている昨今、サリアやマンガラを護れるのは小さくない利点だと思います。
サイドでも《太陽の槍》や《はらわた撃ち》の様な非常に軽量な除去を取っているのが印象的。
《萎れ葉のしもべ》は恐らく一定数いる《Hymn to Tourach》対策でしょうね。序盤に畳み掛けられる永久良いのは中速の常なる命題ですから。まぁ、それがこの生物である必要性は疑問ですが・・・。
《大変動》は多種の置物をするこのデッキでは有用なスペルで、相手にも同様のメリットを残してしまいますが、マンガラコンボがある以上、そのデメリットは何とでもなるのかもしれません。中速の悩みの種であるPWは確実に除去出来ますしね。
そうじて、独自の調整が輝る素敵なデッキです。
Esperなどと同じ中速デッキですが《霊気の薬瓶》を用いる事で明確な違いを有するこのデッキ。今後注目です。
これでまた《Karakas》が値上がりBoostしてしまうぜ・・・。
RUG Delverも変わらずの強さです。
2位、Jacob氏の構築は環境用に即して《二股の稲妻》《呪文嵌め》をそれぞれ足しているのは納得。面白いのは《ギタクシア派の調査》2枚の存在。墓地を肥やしたり妨害要素を足したいのなら《思考掃き》で十分なはず。これをつという事はそれ以上にTempoを意識したより前のめりな構築という事でしょうか?《Chain Lightning》でも《ヴェンディリオンの三人衆》でもなくギタ調なのは面白い。
対して3位、Alexander氏の構築はスペルを散らして、《瞬唱の魔道士》で使い分けるContorol要素を高めた形ですね。
結果として《もみ消し》の枠は無くなってしまいました。
5位、Alexey Romanchuk氏のMerfolkは打点重視の12ロード+《珊瑚兜の司令官》2枚+《幻影の像》1枚の15ロード型。
非常に打点・爆発力重視であり、低速なUが多いであろう環境なら勝ち上がる事に疑問はありませんね。
8位、Fabian Görzgen氏のMaverickはt《死儀礼のシャーマン》、t《罰する火》でありtBR型。SfMは不採用です。
前回のSCG Atlantaのそれと事なり、マナ生物は《死儀礼のシャーマン》《極楽鳥》《貴族の教主》を散らしています。よりマナバランスが難しそうなのでそれへの配慮ですかね。
また、非生物スペルが計16枚と嵩張ってしまったためサリアは解雇。
代わりにメインからの《ガドック・ティーグ》に2枚のエイブンで、対コンボ要素とするようです。
9位、Jan Van der Vegt氏のSneakShowも面白いですね。
通常《呪文貫き》が入るスペースに《目くらまし》を採用しています。展開時の隙を埋めたい、という事ですかね?
また、その関係か《裏切り者の都》は採用されておらず《古の墳墓》4枚です。
こういう形の良いですね。
13位、Raphael Lévy氏のMracle Controlですが、4枚のScMに5枚のPWと一見してコントロールと判るのですが、何と土地が20枚です。最近では珍しい純2色ですし、7枚と基本地形も多めに取られていますが、それでも20枚と言うのは凄いですね・・・。
14位、Andreas Petersen氏のTricorol Tempoは個人的に注目しているTricoの新種です。
完全なTempo(Burn)型、Blade型とありますが、それらとは違うコントロールテンポ型?な感じですね。
何より目立つのが《行き詰まり》4枚の存在。1,2ターンは除去・カウンターで捌いて3ターン目に《聖トラフトの霊》を置いて4ターン目にStillで蓋をする。という事ですね。普通U系ならば蓋には《精神を刻む者、ジェイス》を用いますが、このデッキは火力による押し込みを考えれば即時ドローできる《行き詰まり》の方が良いのかもしれません。
また、トラフトの着地は絶対条件であるためか《魂の洞窟》を採用しています。これも普段は見られない物ですね。
Stillのお供《ミシュラの工廠》も4枚で、打点過多な形です。
今までのそれとは全く違う視点からトラフトを盛り立てています。良いですね。
さて、こんな所でGPの方は切り上げてSCGの方に移りたいと思います。
今週はMilwaukeeで行われたSCG Open Legacy。その結果はペタる↓
http://www.starcitygames.com/events/130413_milwaukee.html
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&start_date=2013-04-14&end_date=2013-04-14&start=1&finish=16&event_ID=20
今週の優勝はAdam Jansen氏のSneakShowです。
まぁ、順当な結果ですかね。
以下Top8(上から順に1位→8位)
Sneak Show
4c Loam
BUG Delver
Merfolk
4c 続唱
DeadguyAle
Omni-Tell
BUG Delver
以下Top16(上から順に9位→16位)
BUG 続唱
Goblins
BUG 続唱
Sneak Show
Merfolk
BUG Control
RUG Delver
Sneak Show
です。
上記しましたが、非常に順当な結果です。
対Uのデッキが隆盛したら、それをしばくSnTが勢力を伸ばすいつもの図式ですね。
今回はそれ以外、Esperの全滅とBUGカラーのデッキの多さが特徴的ですね。
さて、ここからは個別にデッキを見ていきます。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=55033
一位、Adam Jansen氏のSneakShowです。
順当な勝ち上がりを見せたSneakShow、今週の勝ち組ですね。《全知》型も含め4/16を占めています。
その中で優勝したAdam氏は《猿人の指導霊》を採用した超初動型です。当然《水連の花びら》も4枚。系6枚の0マナソースにより高速勝利を実現しますね。得てしてControlシフトしやすいのですが、その真逆で勝利をつかみましたね。
その結果削ったのが、《グリセルブランド》と《古の墳墓》1枚ずつです。9枚のキャントリップに2枚の《直観》とやや多めなカードソースでこの不安定さをカバーするという事でしょうかね。
ここ最近は、定着してきた《誤った指図》ですが、これだけBUGが多いなら今回は大当たりでしたね。
サイドの《もみ消し》は怖いですねwSnT対策カードの大半を無力化してきます。
こういう意味でも、同ターン内キャストのためのマナソースの増加なのかもしれないですね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=55020
3位、David Barber-Calaghan氏のTeam Americaです。
Esperと同じぐらいデッキ種があるBUGですが、このデッキはTeamAmerica型Tempo系クロックパーミッションですね。
GPの方でも9位に入賞しており、土地・手札の両方を攻めれるデッキはやはり環境柄優勢なのかもしれません。
基本的な形に近しいですが、3マナの蓋役に《ヴェールのリリアナ》を採用していますね。《ヴェンディリオンの三人衆》と言う選択肢もあるはずですが、色拘束の関係上こちらの方がスムーズですね。
戦線の厚みに乏しいチアメの弱点も補えています。《殺し》の役も担えるためライフ損失を抑えられる点も良い。ただ、対コンボではCliqeの方が優秀なのでここら辺は一長一短ですね。
不思議なのは《梅沢の十手》の1枚挿し。打点の強化と単体軽量除去の性質を併せ持つカードですが、マナ喰い虫な上にテンポも悪い。そうまでして取るメリットがあったのでしょうか?
何時の頃からかTeamAmericaから《思考囲い》が抜けるようになりましたね。私はその事をここ最近気付きました。
1ターン目の最優先である《秘密を掘り下げる者》の存在や、安定感のある万能除去《突然の衰微》の影響でしょうか?
BUGは同じTempoでも8位、Jason Schneck氏が使用するRUG Delverのカラーシフト版のような構築もあります。
こちらはアドを狙うようなものは無く、ひたすらTempoを取っていくデッキですね。
いくつかの争点はありますが、《墓忍び》と《敏捷なマングース》のどちらを取るか、と言う点に集約されるような気もします。
因みに14位、Michael Kletz氏のBUG Controlですが、非常に珍しいサイド後にTeamAmericaにシフトするアグレッシブサイドを取っています。相手の意表をつける選択ですね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=55018
5位、Julio Fontanez氏の4c 続唱です。
3月に行われたSCG WashingtonにてRalph Fitzpatrick氏が使用した4c続唱に似ています。
ただ、4cの様なJUNK系特有のごちゃまぜ感が薄く、比較的きれいに纏っている印象を受けます。
土地の枚数は増えているとはいえ《罰する火》パッケージを積んだ4色構成で《不毛の大地》4枚はかなりピーキーなバランスに見えます。Ralph氏は《爆裂+破綻》を使用する事で、マナベースへの不安を取り除いてましたが・・・。
また、最近の傾向か、メインの《Force of will》をしっかり4枚積んでいます。
アドでの圧殺、物量重視が目立った誕生初期から環境へ適合させたのでしょうかね。《誤った指図》も1まい取っているところなんかかなり防御に意識を裂いているのが判りますね。
《ドムリ・ラーデ》は引き続き続投です。
抜かれなかったところを見るとしっかり機能しているようですね。
以前の時に少し持ち上げましたが、それでも疑問もあった部分ではありましたが・・・。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=55022
6位、Daniel Nowak氏のDeadguyAleです。
デッキ名である「Blackhawks」の名の通りWBのCawBladeですね。
昨今定番となった《未練ある魂/LgS》では無く《戦隊の鷹》を敢えて使用しています。
テンポ面でも展開力でも圧倒的に劣る鷹ですが、こちらにも利点があります。
最も大きな物として、サリアとの併用による弊害が生じない点でしょうね。依って躊躇なく不毛も4枚突っ込めます。
墓地対策で威力が減衰しないなど、意外に使い出が良い。
《ヴェールにリリアナ》が1枚しか採ってなかったり、Hymnが不採用だったりと結構珍しい形になっています。その分非常に生物が多いですね。
MaverickをBWで構築したらこんな感じになるのでは?と言うような形ですね。
http://www.starcitygames.com/events/coverage/deck_tech_ub_landstill_with_ca.html
今週のDeck Teck:U/B Landstill with Caleb Durwardです。
Caleb謹製のデッキの今回はUB LandStillです。
所謂PWコントロールと言われるヘビーコンです。この系統ならばあと一色足してDeedStillにするのが常人ですが、やはりCaleb氏は一味違いますねw
まぁ、一色少ない分安定性も増しますが。
ハンド・場の土地・生物を締め付けながら要所でカウンターを切って、後はPWでゆっくり絞め殺すだけ。
使う側も使われる側も胃に穴の開きそうなデッキです・・・。
本人も言ってましたがLgSに弱そうな構成ですよね・・・。2種1枚ずつ対策されてますが、《行き詰まり》で強引に引いてくるという事でしょうか?サイドでも十分対応できるという事かもしれません。
サイドも含め相変わらず
動画でも取り上げられてましたが《Hymn to Tourach》や《小悪疫》など思わず首を捻るものが1枚挿しされてます。理由を説明されてもまだ納得には遠い・・・。
彼は本当に常人とは違う視点を持っているんだなぁと思わされます・・・。
http://www.starcitygames.com/events/coverage/deck_tech_bw_humans_with_sam_b.html
今週の2つ目のDeck Tech:B/W Humans with Sam Blackです。
我らが黒使いの教祖Sam Blackがまた新たなデッキを持ち込んできました。
・・・《スカースダグの高僧》を使いたかっただけじゃないの?
《石鍛冶の神秘家》によるBlade戦略に上記の高僧を組み込んだ感じです。
SfM、高僧の根幹2種は《心優しきボディガード》《ルーンの母》の2種8枚のプロテクション付加生物で保護します。これらは攻防でも役に立ちます。
加えて《カルテルの貴種》《陰謀団式療法》にボディガードは「陰鬱」達成のカギも果たします。
種は種々生物ですが、基本的にはLgSに《宿命の旅人》などでしょうね。同じくこれらは構想のタップ要員でもあります。
除去でも良いし、チャンプブロックでも陰鬱は達成できるため、結構簡単にトリガーは引けそうです。ここまで来ると《ゴブリンの砲撃》もあるしZombardmentで良くない?とも思うのですが、あれはまた別なのでしょうね。作った本人ですし・・・。
まぁ、墓地依存をしないという点では明確な優位性を持ってますね。
加えて、生物が過多なデッキなのでサリアを採用できる利点もあります。
陰鬱の関係で《悲劇的な過ち》も採りたい、個人的な心情ですが、やはり除去を取らないのはBlack仕様ですねw
延々と出てくるチャンプブロッカーがいれば十分なのかもしれません。
こちらも同じく、凡人とは違う処を如何なく発揮するBlack閣下ですが、今回も非常に興味をそそられるデッキを持ち込んでくれましたしZombardmentよろしくこれもアーキタイプの一つとして定着してくれると嬉しいですね。
こんな所です。
今週は比較的予想通りの推移をしましたが・・・正直来週はどうなっている事やら。
ただ、比較的分布の偏りが少ない中で、特殊なデッキが結構見られたので面白かったですね。
さて、今回はここまで、です。
今週も最後までお付き合いいただけた方には感謝申し上げます。
有難うございましたm(_ _)m
この文章が何処かで誰かのお役に立てば幸いです。
コメント
最初の数戦でコンボを避けられれば、あとは順当に勝ち上がってきた青がらみのフェアなデッキをフルボに出来るので、悪くないのかなって印象を受けました。
一応コンボで最多数と予想されたSneakShowを意識したサイドになってますし
これが一過性のものではなく、今後ちょくちょく上位に顔をだすようになると、メタの変遷を感じそうですね
かなりテンポ系が幅を利かしてる感じなんですかね?デッキをカンスリで固定する身としてはビートがはやって欲しいですが。
コメントありがとうございます。
確かにR3まで生き残れればかなりコンボとの遭遇確率は減りますからね。
とはいえ、このアド/物量環境でゆったりコントロールBeatのD&Tが上がってくるのは凄いの一言です。
仰るようにこれが顔を出せるような環境なのか?と今後次第ですね。ただ、これが定期的に顔を出すという事は即ちその後のコンボ大攻勢がggg・・・。
>アンノーン さん
コメントありがとうございます。
>高僧
Black閣下の御力は本当に半端無いですww
テンポとアド重視の中速がTier1でコンボと低速ヘビーコン・部族が続く感じですかね。
ただ、比較的小粒生物で且つ遅めの環境なので、ムキムキ系スリヴァ-構築すれば殴り合いで大分相性が改善されると思います。