レガシー) 今週のSCGの結果 集団の意識はバラバラだったようです・・・。
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レガシー) 今週のSCGの結果 集団の意識はバラバラだったようです・・・。
 皆さん、こんばんは。しもべです。


 さて、禁止改定とDGMフルスポが発表されましたね。
フルスポは特に追加で見る物無し。
個人的には《特質改竄》が面白いカード4枚購入確定!!と思っていたのですが、日本語版は誤植で、効果はターン終了時までだそうです。日本語版にはその記述が抜けており、効果が永続に続くと勘違いを引き起こします。
 ・・・もう、翻訳班全員首にしろよ、マジで。
昔なら滅多になかった誤植が、ここのところ毎セット存在し、しかも数が減るどころか1セット当たりの誤植数が順調に増え続けている。これで金貰ってるとかおかしいでしょ・・・。

 また、Modernでは変化があり、もしや何か解禁か!?とワクワクしていたプレイヤーの予想を裏切り、まさかの《第二の日の出》禁止。理由が運営上の理由だとか何とか・・・。《Shahrazad》とかと同じですかね?
なんとも釈然としませんね。


 さて、話は打って変わって、恒例のSCG Open LegacyがSeattleで行われました。
早速結果を見ていきましょう。
ペタル↓
http://www.starcitygames.com/events/130420_seattle.html
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&start_date=2013-04-21&end_date=2013-04-21&event_ID=20

 優勝はBryan Eleyet氏のHive Mindです。
・・・何故??

以下Top8(上から順に1位→8位)
Hive Mind
MavericktB
Bant
Merfolk
Reanimator
RUG Delver
UW Miracle

以下Top16(上から順に9位→16位)
Goblins
Lands
RUG Delver
P-Jund
POX
Tin Fins
Dredge
Aluren

 実に豊かなバリエーションに溢れた顔ぶれですね・・・。
先回はSnT・BUG系が非常に多くそれに強いデッキが増えてくるだろう、そうでなければ揺れ戻しでU一色と予想をしていました。
が、蓋を開けてみれば、マイナーなコンボやTier2的なデッキで溢れています。唯一RUG Delverが増えた事ぐらいが予想に嵌った部分ですかね・・・。
 部族は最近増加していますが、Goblins、Elves、Merfolkの主要3種がTop10入りしているというのも珍しいですね。


では、ここからは気になった物を個別に見ていきます。

http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=55294
 まずは1位、Bryan Eleyet氏のHive Mindです。

 正直、予想外過ぎて、何とも言えないのですが・・・。
何故HiveMind?《実物提示教育》に頼らずとも通常のキャストが可能と言う点で優秀なデッキではあるものの、同様のコンセプトなら《ドリーム・ホール》型の方が、対U性能では上(といよりHiveMindが下)だと思うのですが・・・。

 デッキとしては昨年12月のSCG LasVegasにWeston Brown氏が持ち込んだHiceMindと同様の構築が成されています。
コンボ始動の可否を下すための判断材料になる《ギタクシア派の調査》を含んだ11キャントリップ+《直観》3枚を含んだ安定性重視の構築です。
 同じく、セカンドプランに《引き裂かれし永劫、エムラクール》をとってあるハイブリッド型でもあります。HiveMindだけではどうしても相手によって不安定になってしまうので勝ち筋をカードタイプから分けるのは素晴らしいと思います。

 安定性を引き挙げてある代わりに《水蓮の花びら》の枠が無い為、初速自体は多少落ちています。が、今は環境が遅い為多少の速度ダウンも問題は無いのかもしれません。また、同様の理由(+結果としてHatebearも減少)からか、Weston氏が持ち込んだデッキに比べ勝ち筋兼除去手段である《殺戮の契約》2枚も抜けています。
 滅多には無い事ですが、《Volcanic Island》を積んでいるため、《タイタンの契約》の契約料を支払う事も出来ます。Rマナが一切出ない構築もあるため、これも特徴の一つですね。


 サイドも基本に忠実で、自身の苦手を潰す設計ですね。《赤霊破》/《紅蓮破》が無いのが以外と言えば意外ですが、《呪文貫き》で代用可能という事でしょうか?
 環境は遅いものの、部族は増量傾向にあるためか、《炎渦竜巻》が積まれています。これもボルカの恩恵ですね。
 

 26位には同じくClayton Merz氏のHiveMindがランクインしています。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=55305
デッキとしては純粋なHiveMindですが、メインから《神聖の力線》を積んでいるという特化仕様です。
 また通常《召喚の契約》である枠に《仲裁の契約》が取られています。
一瞬これを採用するほどダメージレースを気にしたのかとも思ったのですが・・・Elvesがいる環境で(2)GGを要求するよりも(1)WWの方が契約不履行に陥りやすいと見たのではないか?とも思います。まぁ、真相は判りませんが・・・。


 優勝と上位1名を輩出する以上、可笑しなデッキ選択ではなかったという事になるのでしょうが・・・。
しかし謎です。フェアなデッキには強いものの青いデッキに決して強いデッキでは無いはずで、加えて他の種類よりも明確に優れた物を持っているデッキでは無いはずですが・・・。
裏をかいた結果、だけなのでしょうか?



 HiveMindにも驚きですが、2種類のMaverickで2位、3位と言うのも驚きです。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=55299
 2位、David Doberne氏のMavericktBです。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=55295
 3位、Bryan Hawley氏のBantです。

 其々に3色目を足したMaverickです。Bryan氏のデッキの記載はBantとなっていますが骨子はMaverickですね。

 David氏は、マナ調達のために《死儀礼のシャーマン/DrS》《極楽鳥》を、《貴族の教主》の枠に使用していますね。DrSだけでも良い様にも思われますが、《聖遺の騎士》との共存や、相手に依存しない為を思えばスプリットは手段の一つですよね。
 DrSに加え《漁る軟泥》のお陰で断続的な墓地掃除が出来るのは利点ですね。無論これだけでは墓地Hateとしては物足りないのですが、《緑の太陽の頂点/GSZ》を含め10枚もメインから墓地Hateがあるのは驚異ですね。そのためか《ボジューカの沼》は採られていません。
 2枚程度に抑えられることも多い《思考囲い》ですが、しっかり4枚積んでいますね。コンボの多い今回のメタではより効果的だったでしょうね。また、2t《石鍛冶の神秘家》が非常に安定しますしね。ただし、結果スペルが増え《スレイベンの守護者、サリア》が抜けてしまっているため、一長一短・・・。
 今回は居ませんが、EsperSfM等のBlade系がまた増えている環境なら《Maze of ith》も活躍の機会が多いでしょうね。《市長の塔》と異なり他にも機能するので無駄が少ないです。


 Bryan氏は随分非生物スペルが多いですが、やはり中心は生物です。
特徴的なのは《ルーンの母》では無く《森の守護者》を使用している事。カウンターである程度生物を受動的に守れるため、不要牌に成りやすいルンママを切っています。
 ハンデスは積めないものの、《ヴェンディリオン三人衆》がいるため、結果としてハンデス・カウンターの両方を採用出来ていますね。
 SfMがいない為、装備品は《梅沢の十手》のみ。対部族の事を考えれば《殴打頭蓋》も有用ではありますが、只でさえ低速なデッキで更にテンポの悪いカードは使いたくは無いのかもしれませんね。


 もともと、非U系の通常のフェアデッキの中では群を抜いて対コンボ耐性が高いデッキでしたが、B/Uの3色目を足す事で更にその傾向を強めようとしていますね。メイン《ガドック・ティーグ》も今は当然の様です。
 ただ、このメタが少しずれるだけで、この3色目がR、即ち《罰する火》になるのが今のLegacyの不安定さですね。



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=55303
 5位、Kyle Hersey氏のReanimatorです。

 墓地HateとUデッキで蔓延した中で中々結果を残せないデッキですが、死滅しない所は流石ですねw
《渦巻く知識》《入念な研究》《納墓》に加え《思案》を採用した安定型。その分《思考囲い》の枠が削られていますね。
 また、釣る対象が非常に多めの種類が取られているところが特徴的です。
今は3種類程度なんてのもザラですが、Kyle氏は6種類です。 それだけ多岐に渡るデッキに対応できるようにする必要があったのかもしれません。また、《核の占い師、ジン=ギタクシアス》が久々に積まれています。《グリセルブランド》の登場後はすっかり席を奪われていたジン様ですが、グリ様への対抗札を躱す狙いがあるのかもしれませんね。

 面白いのはサイドの《サイクロンの裂け目》の存在。普通、同盟カードやトークンまで一掃できる《残響する真実》が使用されていますが・・・。「超過」は、無いとして、考えられるのが《誤った指図》により釣った生物をバウンスされる事を警戒した、若しくは《翻弄する魔道士》や《根絶》/《外科的摘出》等単体Hateへの対処といった所でしょうかね?
最近は一般的な対消滅用の《Karakas》が無いのも珍しいですね。



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=55302
 6位、Benjamin Wheeler氏のRUG Delverです。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=55298
 11位、Timothy Froehling氏のRUG Delverです。

 両名ともに《呪文貫き》《呪文嵌め》の2-1スプリットです。以前まではスネア無しのピアスのみが多かったのですが、フェアなデッキが増えている影響でしょうね。ただ、SnTも多い為やはりリスキーですが・・・。
Benjamin氏は《氷+火》《Chain Lightning》、Timothy氏も《二股の稲妻》を採用しており、2nd火力が分割火力と言うのもメタの賜物ですね。
《もみ消し》は抜ける気配無ありません。

 Timothy氏のサイドに何故か・・・《忌むべきもののかがり火》なる全体火力が・・・。
このデッキではミラクルしても精々X=2程度が限界かと思うのですが・・・。
「相手のみに入る」と言う点が重要だったのでしょうかね?Benjamin氏は《炎渦竜巻》を取ってますし・・・。



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=55301
 12位、Greg Peloquin氏の《罰する火》Jundです。

 構成については語る処は特には無いです。
《罰する火》コンボを積んでいるJundなのに《不毛の大地》4枚とかいうクレイジー構成では無いところぐらいでしょうかね。安全牌をとる処に共感を覚えます・・・。
他は至ってシンプルなデザインです。

 《罰する火》は効く効かないが分かれるコンボですので、今の混沌としたメタでは切り離しハッキリ出来るサイドプランになっています。《強迫》《アメジストのとげ》の2種が対コンボではしっかりと機能しますね。

 個人的には、(非Tempo型)BUG・部族の両方をぼてくりこかせるJundは3~4名程度リストインするかと思っていたのですが・・・。思ったよりも少なかったですね。まぁ、これだけコンボがいては致し方ないですかね・・・。



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=55308
 13位、John Prather氏のPOXです。

 POXがSCGで上位入賞するのは実に昨年の4/11SCG St.Louis以来です。
Landsといい、POXといい、これらのデッキが勝ち上がれることが現Legacy環境が如何に低速でフェアなデッキが多いかを物語っていますね。

 デザインとしては《壌土からの生命》を加えたtG型です。
これにより一方的にマナ基盤を安定させる事が出来ます。複数入らないものの1枚は欲しい為、3枚目を《納墓》に変更。これにより無駄を省きつつ、《カラスの罪》へのアクセスを可能としています。
 tGであるため、厄介な置物を処理出来る《突然の衰微》を積めてることが可能になっています。
4マナ以降の土地は順調にいけばまず場に出ない為実質制限の無い万能除去ですね。これを確実に機能させるために《モックス・ダイアモンド》も1枚採られています。
 POXにとっては素晴らしい選択肢ですが、同時に《ヴェールのリリアナ》を処理されるカードでもあるため、これの登場は悩ましい物ですね。折角ですから、個人的には《Nether Void》も併用したいところですねw



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=55307
 14位、C. Chad Warford氏のTin Finsです。

 一時の熱狂は失われたものの、一部では未だ白熱しゅた議論がなされていますね。
2枚のリストもあるものの、このリストでは《グリセルブランド》はしっかり3枚取ってあります。その上で《Lim-Dul’s Vault》を採ってあり、不要牌を纏めて弾ける様にしてありますね。このLDVも未だ議論の対象で、2マナである事やアドを失う事に対する根強い反対も多いカードです。ただ、Top5枚組みの好きな物を選べるというのは複数枚コンボにとっては大きな武器ではあると思います。要らないのなら《金属モックス》で刻印すればいいだけですしね。

 メインから《沈黙》が採用されているリストも多いものの、このリストでは抜かれておりなるたけ安定したマナ基盤で起こそうとしているのが判ります。ただ、その割にはサイドの置物対策は《静寂》を取ってたりするんですよね・・・。



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=55310
 15位、Evan Adams氏のDredgeです。

 10枚の発掘持ち、3枚目の《イチョリッド》に、《炎の血族の盲信者》は無し。
リターンはサイド後がメインで、釣る対象は 《荒廃鋼の巨像》、《大修道士、エリシュ・ノーン》。
ノーンに加えて《炎の嵐》で小型を捌く。継戦用に4枚目の《イチョリッド》。
土地は少なめの14枚。
ここまでは判るのですが・・・《変化の風》3
・・・こんなカードDredgeで使うんですね・・・。知らなかったです。まぁ、ハンドのカード全てを発掘用にのドローカードに出来ますからね。



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=55296
 31位、Cy Cook氏のDark Depthです。

 《もみ消し》《不毛の大地》、《剣を鍬に》の吹き荒れるLegacyではイマイチ安定性・決定力に欠けるDDコンボを見るのは珍しいですね。

 除去は《虚空の杯》、打消しは《魂の洞窟》、土地破壊に対しては《壌土からの生命》と其々耐性を付けています。
《突然の衰微》のお陰で小型の信頼性が薄れ、《吸血鬼の呪詛術士》の機能性が増しました。
色拘束の強いデッキですが、《モックス・ダイアモンド》とLoamで対応するようですね。
DDとは言いますが、基本的にサーチカードを多く積んでおり、単体で役に立たない《暗黒の深部》は極力少なくして無駄を省いています。サーチカードをサーチ出来るGSZまで積んでいますねw
CotVと共にガドックも積まれており、ヴェリアナも合わせ強くコンボを意識していますね。




 こんなところでしょうか?
今回は、かなり異色のデッキが多かったですね。
ここ最近は一部のデッキのちびくろサンボ状態(追いかけっこ)だったので、偶にはこんな混沌とした状態も面白い物です。
まぁ、次回はTier1が復帰するでしょうが・・・。

 さて、今回はここまで、です。
今回も最後まで読んでいただいた方には感謝いたします。
有難うございましたm(_ _)m
この文章が何処かで誰かのお役に立てば幸いです。


 P.S.
 今日は忙しかったので、止めようかとも思ったのですが、一番上で文章が書きたかったのでついでに書きました。
いい加減、Wotcはどうにかしてくれ。
誤植誤訳が多すぎる・・・。

 というか、後でテキストは電子上の通達で済ませればいいや(^^)的なやり方をもうそろそろ止めて欲しいです。印刷・製造ライン作り直せよ。不良品売りつけるなよ・・・。



コメント

4mn
2013年4月23日1:19

SCGの紹介記事が、とてもありがたいので、リンクさせて頂きました。
よろしくお願いします。

nophoto
通りすがり
2013年4月23日2:04

ドレッジの荒廃鋼の巨像は置換効果でライブラリに戻るので釣れませんよ。
どう言う動きを意図しているのか非常に気になります。

しもべの一人、H
2013年4月23日21:56

>4MNさん
コメント・リンクありがとうございました。
御役に立てているようで何よりです。
今後とも宜しくお願い致します。

>通りすがりさん
OH・・・。
ご指摘ありがとうございます。
修正しておきます。

しかしそうすると、仰るように尚更不思議なカードですね。
考えられるのはSnTへの合わせ、HighTideへのライブラリー用でしょうかね?

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