スタン・レガシー) DGMのカードに対する感想 ゴルガリ編
2013年5月2日 新カード紹介 コメント (1)皆さん、こんばんは。しもべです。
「マジック:ザ・ギャザリング日本語版の翻訳に関するお知らせとお詫び」なる謝罪文が公式に載る事となりました。
一部抜粋ですが
「
弊社はマジック:ザ・ギャザリングの製品が正しく翻訳されることの重要性を再認識し、日本語版翻訳に関するスタッフ、監修体制、業務フロー等の具体的改善に着手しております。
十一の言語で展開されているマジック製品のすべてが、全世界のお客様にとってご満足いただけるものとなるよう、努めて参ります。
」
との事です。
今までは謝罪文を出しても全く改善が見られなかったのですが、さすがに今回はあまりに酷いので、誠意をもって対応していただける事を切に願います。
さて、DGMが発売され、今回でこの感想も最後・・・にしたかったのですが、《縞痕のヴァロルズ》については長くなりそうなので、別途にします。
という事で今回はゴルガリ編です。
----[ゴルガリ]--------------------------------------------------
《縞痕のヴァロルズ》
:別途
《汚濁まみれ/Drown in Filth》
;「自分のTop4枚を削って、その後墓地の土地の枚数分対象の生物に-X/-X修正」をする除去です。
今までには無い珍しい除去ですね。
《根囲い》や《忌々しい回収》等同様「本来の効果+墓地を肥やす」という機能的な除去ですね。
除去其の物の質で見ればハッキリ言ってかなり低い。精々3~4点修正がやっとでしょうね・・・。
ただ、墓地がリソースである事が既に既定路線であるMTGではその有用性は十分な付加価値として見るかとが出来ると思います。あまり墓地に土地が並ばないStdではさすがに厳しいものが在ると思いますが・・・。
エターナルでは十分な修正値と共にリソースの提供も可能であるため、ある種キャントリップ付の除去の様に機能させることも可能ですね。そう考えれば十分強いと思います。
エターナルでは《タルモゴイフ》《聖遺の騎士》《瞬唱の魔道士》《死儀礼のシャーマン》《渋面の溶岩使い》など相性の良い生物には枚挙に暇が有りませんね。この関係で特に大きい美点が、1枚で5枚のカードを墓地に搬入できるため《墓忍び》も高確率で次ターンのキャスト出来る点だと思います。バウンスで墓忍びwとか言われる事も無い。
《土を食うもの》も良いと思います。KotRよりも遥かに良い。それはサイズがKotRよりも大きい事もありますが、「トランプル」を有している事で、より強化した分を反映させる事が出来、半端なマイナス修正で(たとえ除去出来なくとも)も問題なく突き抜けて行けるからです。
また、《師範の占い独楽》や《森の知恵》のTop掃除の役割にも使えますね。Topを除くことで除去の最大範囲の予想を立てれる点も相性が良い。
《死儀礼のシャーマン》《漁る軟泥》等墓地を食う生物が跋扈している現状、それらを除去しながら同時に墓地を肥やす事が出来るというのは、その系統にとって貴重な効果であると思います。
ただ、「相手のTopも掃けたら良かったのに~」とか「+X/-X修正がいい!!」とか、「そもそも何でSoc?普通Insでしょ?ねぇ何故??」とかまぁ不満点もありますが、Commonの性能としては十分に強いと思います。
まぁ、2マナのBGの除去には《突然の衰微》と言うライバルがいる以上、そもそも枠があるのかは怪しい所ですが・・・。コスト対象制限のある衰微よりも恐らく小さな生物しか除去出来ませんしね。ですがまぁ、衰微には無い効用も有るのは事実ですから、デッキ内でどれだけシナジーを組めるかですよね。
BGx系ならば使用の価値は見いだせると思います。
普通にEvaGreenでも良いですが、スレショ系のBUGでも選択肢としてはアリだと思います。タルモ・忍びに加え《敏捷なマングース》もその恩恵にあやかれますし。もちろんScMもですね。
個人的には、エターナルの既存のBG系デッキでDGM唯一の収穫だと思っています。
最大の問題は修正地の予測が立てにくい事ですね、当たり前ですが。2ターン目に、それまでに相手の展開した生物でどうしても除去しておきたい(例えばDrSやSfM等のシステム生物)に対してキャストしてもし修正地が足りない場合は悲惨すぎます。2ターン連続でフェッチを切れる事も多くは無いため、最序盤にタフネス2に対して除去を敢行するのは結構な勇気がいります。
(まぁ、そんな最序盤に3枚目の土地をあと4ターンは最低引けない状況もそれはそれで不味いのですがね、デッキ的に。)
日本人が嫌う仕事の3Kを体現しているようなイラストとFTですね。
《花崗岩の凝視/Gaze of Granite》
;「X以下のマナコストの土地以外のパーマネントを破壊する」というみんなが待ってた(?)疑似DeedのSocスペルです。
因みに、《破滅的な行為》や《仕組まれた爆薬》はもちろんのこと、Deedの原形たる《ネビニラルの円盤》《火薬樽》をスペル化した《罪+罰》の《罰》との対比も重要です。
まぁ、基本的にはDeedとの比較をエターナル視点でしていきます。
基本的にDeedがPW以外の置物(普通は土地も無理ですが)であったのに対し、こちらは土地以外の置物です。
Deed最大の弱点であったPWを葬れる事、これが何を置いても重要な点ですね。
またSocであるという事も一つの利点です。
まず、《すべてを護るもの、母聖樹》を用いる事が出来るようになり、対Uでの打消しに対抗する手段を得ました。
《急かし》や《圧服》での補助も可能です。
また、Socであるため《燃え立つ願い》でサイドからサーチする事が可能です。
今まではDeedの場合、対象が限定されがちな《きらめくの願い》か5マナと非常に重い《黄金の願い》を用いる必要がありましたが、汎用性の高い《燃え立つ願い》でのサーチが可能になった点は大きいです。
非常に重いものの《瞬唱の魔道士》《埋め合わせ》でのFBも勿論可能です。
そして、《タルモゴイフ》のサイズコントロールに影響を与えます。
積極的にDeedを使用するようなコントロールデッキの場合、終盤の自陣のタルモが縮小するよりも、巻き返しまでの相手のタルモが縮小する方がメリットは大きい為、これも一つのメリットとして捉える事も可能でしょう。
起動能力ではなくなったため《瞬髄の針》や《ファイレクシアの破棄者》を置かれて(´・ω・`)となる事も無いですね。
クロックパーミッションに対してもRUG DelverやMerfolkが《もみ消し》を抱えていないかビクビクする必要性が無くなります。
3+Xマナと言う特殊なマナである以上《相殺》に引っかかりにくくなったとも言えます。
対して、デメリットですが、まず何と言っても尋常じゃなく重い・・・orz
3+XマナなんてLegacyのデッキではまず通常運用が出来ません。
Deedは設置と起動で別々に使用する事が出来ましたが、こちらはどうしても一度で済ませる必要があるのが痛いです。
つまりマナの運用にかなり融通の利くBigMana系統のデッキでなければ運用は難しいという事です。
PWを破壊できる利点も、主に破壊したいのは4マナから(3マナ以下は《突然の衰微》で安定して破壊できるため)。
が、それを成そうとした場合、必要なマナは最低7マナです。Legacyのデッキが通常運用できるマナではないです。
このカード最大の利点も、活かす事は難しいわけですね。
(正直7マナも掛けるのなら色は異なりますが、《壊滅的大潮》や《次元の浄化》の方が軽い広域リセットスペルとして機能するカードは他にありますし・・・。)
一度の支払いを済ませる必要がある/Xマナである以上、《ガドック・ティーグ》にも引っかかりますしね。
4マナ域のPWに対処できる点も《死儀礼のシャーマン》で4色目を調達しやすくなったBGxとしては《仕組まれた爆薬》でもいいよね?と言えてしまう・・・。
また、設置+起動の分割払いが出来ない以上に、単純に「設置」と言う行為自体が出来ない事が悩ましいと思います。
設置する事で、相手のターン中で起爆するのも大きな利点です。
そして、設置をする事でDeedは大きな抑止力として機能しました。
序・中盤に設置する事で、リソースを失わせたくない相手の展開を大きく減速し、コントロールのペースに持っていくための時間稼ぎを熟す事が出来ました。またこの時間中にハンデスを敢行する事で、相手のリセット後のプランを大きく破壊するの付随戦略として確かな物が在りました。
この「設置」こそがリセットとしてのDeedの優秀さを引き上げていたと個人的には思うので、これが使えいないという事は大きな減点対象ですよね・・・。
まぁ、起動能力で無くなった点は一概には評価しづらいですね。
《もみ消し》には引っかからないものの、マナを多く必要とする分、純粋に《呪文貫き》《目くらまし》には弱くなりました。
サイドからも《狼狽の嵐》や《被覆》《ディミーアの魔除け》に引っかかりますし・・・。
破壊範囲も一長一短です。
PWを破壊できるという点は当然、逆に自分への足枷にもなります。そもそもこの《花崗岩の凝視》にしろDeedにしろリセットボタンはControlでこそ使用されるスペルであり、そのコントロールという戦略に最もマッチしている置物はPWです。自らの武器を破壊してしまう自家撞着は、他に対処の術があるのなら諸刃の剣と称するにも値しない。
戦略上最も巧くDeedを使用できるのはDeedStillですが、とてもこのカードを使用することは出来なさそうです。
「土地が破壊できない」点も同じく痛い。
主な対象はミシュラランドとアーティファクトランドですが、自身がこれを起動させるときには殆んどの場合ミシュランは生物化してないはず。当然「親和」のAtfを3マナで根絶する事も敵わない。
つまり簡潔に言ってこの点ではデメリットだけが目立つわけです。
という訳で、メリット・デメリットの両方を見ていきましたが・・・どちらかと言うとデメリットの方が多いです。
いや、Deedがコントロールの戦略にマッチし過ぎているだけですが・・・。
純粋にメリットの方が大きいと言えそうなのはSoc故に使い回しがしやすいという1点のみでしょうかね?
うん、決して弱くは無いと思います。
ただ、やはりマナ域の関係で使用できるデッキが限られ過ぎますよね。
基本的に使用できそうなのはBigMana戦略の中でも特に膨大なマナを用意できるNicFitと(色調整が難しいですが)Post系のみでしょうか?
ただ、これも、Post系なら《全ては塵に》と言う選択肢もありますしね・・・。
という訳で結論はNicFit用のリセットボタンになり得るぐらいですかね。
UBG型であるのなら《瞬唱の魔道士》で使いまわせます。
BGR型なら《燃え立つ願い》でサーチ可能。
これぐらいでしょうかね。
Stdでは、以前の存在したBigMana型のデッキで使用できるかもしれませんね。
ただ、そうすると《原初のタイタン》が無いのは残念です。
DGMには《ワームの到来》が存在し、その他Tockenを生み出す優秀なカードもあります。また「居住」によりトークンがFeatureされているため、今後Tocken掃除と言う役割に置いては価値が期待できるかもしれませんね。
小型の一掃にも使えなくもないのですが、精々5マナ(X=2)が対戦相手まで考慮すれば現実的なのですが、それも今までの話。今の2マナには《炎樹族の使者》がいますからね・・・。圧倒的に展開力が高い。また小型の一掃なら色拘束の薄い《忌むべきもののかがり火》で十分なんですよね・・・。
・・・しかし、《強行軍》を多色化したらこんなに強くなるのか・・・。
時代の流れを感じます。
《腐敗農場の骸骨》
:ここ最近は当たり前のように出る復活能力を有する生物です。
ただ、コイツで重要なのは墓地からの復活能力では無く、選択的に墓地を肥やす手段であるという事です。
デッキ構築によってはStdでさえ墓地は十分リソースに出来ます。それを能動的に且つ選択的/継続的に行えるのは小さくない利点であるはず。
また、普通に墓地復活する生物として捉えても相手にとってはパワー4の生物が延々と復活されては堪らないと思います。《怨恨》でトランプルを付与出来ればチャンプブロックもさして気になりません。
嘗てのRAVの「発掘」宜しく継続的に墓地を肥やす手段ですが、使い勝手はかなり異なります。
アドを失う代わりにドロー1枚ごとに使用する機会があった発掘は瞬間的に墓地を肥やせましたが、コイツは速度では大分劣ります。代わりにドローに障害は尽きませんし、単体で機能しますね。
StdではUG Dredgeで1チャン。エターナルでは発掘を活用するようなデッキでは遅すぎ、墓地復活をするデッキでは重すぎるためノーチャンスでしょうね・・・。
「植物・ゾンビ」もよく判らない生物タイプでしたが、この「植物・スケルトン」もまた理解しがたい生物ですね・・・。一体どういう生物なのでしょうかね?
《肉体+流血》
;《肉体》はヴァロルズが持つ活用術を5マナ固定で使用出来るスペルですね。《ドラコ》だって5マナで+9/+9修正に使えちゃうんだぜ!!
・・・うん、《死の影》は1マナで+13/+13ですよね(´・ω・`)
どちらかと言えば、重要なのは使用墓地の制限が無い方ですよね。
つまりReanimator対策に活用できるわけです。
Legacyでは勿論のこと間に合いませんがww、Stdでは話は別でしょう。相手の《静穏の天使》をリムーブできる点は評価できます。
もう一方の《流血》。
どちらかと言えばこちらの方が評価が高いです。
《投げ飛ばし》や2段攻撃に例えられますが、どう考えても例えるなら《魂の火》でしょう。
Insとはいえ3マナを要したスペルを2マナで使用できる点は嬉しいですね。
直接的に火力を飛ばすので2段攻撃よりも確実性があり、《投げ飛ばし》と違って生物の生贄が必要ありません。
もちろん、ダメージを与えるのは使用した生物自身なので「感染」や「絆魂」が使用できますし、「(非戦闘ダメージの)サボタージュ能力」も適用できます。非戦闘ダメージなので《梅沢の十手》や剣シリーズでは活用できませんが・・・。
もちろん、「融合」スペルのそれである2つ同時に使用する事で効果を上昇させることは出来ます。
ただ、この点では7マナと、このカードの使用が想定されるデッキでは重い為、《縞痕のヴァロルズ》との併用の方が低マナで合計が済ませられそうです。
《死橋の詠唱》
:4マナであれば・・・。
墓地を一気に10枚肥やせる点は優秀だと思います。
但し、それだけでは重すぎる。
リアニ/リグロースの能力も弱くはない物のランダムではあまりに使い勝手が悪い。残念ながら6マナを払う価値はありませんよね・・・。
ただ、他の方のDNのエントリーに載っていましたが、回収するカードを選択出来れば毎ターン爆アドですよね。つまり目的の物以外の物を選択的に取り除ければいい訳ですね。
スペルならそれの使い回し、生物ならCiP使いまくりです。
毎ターン《濃霧》したり、毎ターン火力撃ちこんだり、除去使いまくったり・・・。《月の賢者タミヨウ》の奥義的な感じで機能します。
《静穏の天使》なり《スラーグ牙》なりを毎ターン釣るだけで圧勝できますね。生物の能力を毎ターン利用できる点を思えば《前駆のミミック》にも通ずるところがありますね。
ただ、墓地を掃除する手段や、生物ならば能動的に墓地送りにする手段も必要ですし、何にせよ環境を整えてやっと機能するカードですよね。
普通に「活用」したりFbしたり出来ればなお良いですね。
《化膿》
:僕らゴルガリの還ってきた化膿さん。
《梅沢の十手》があった頃に比べればAtfの脅威は薄れたものの、生物の質は段違いで挙がっているので今環境でも重要な事には変わらないですね。
特に現環境では、他の除去が有り得ないぐらい貧弱なので、より重要性を増してきます。
FTは、よりゴルガリらしいRAVの方が好みですね。
こちらだと自然腐敗的な感じです。
さて、こんな所です。
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