レガシー)SCGの代わりにBoM トライアル/レガシー本戦の結果・・・刺激的な構築に溢れています。
レガシー)SCGの代わりにBoM トライアル/レガシー本戦の結果・・・刺激的な構築に溢れています。
レガシー)SCGの代わりにBoM トライアル/レガシー本戦の結果・・・刺激的な構築に溢れています。
 皆さん、こんばんは。しもべです。


 連日夏日の名古屋ですが、湿度も気温もまるで問題が無い程度です。
名古屋の夏はこんなもんじゃない。
明日は真夏日らしいのですが、この様子なら問題は無さそうです。


 今週もSCG Legacy OPENはお休みで寂しい限りです、
が、海外ではBoM VIIが開催されていましたので、折角なのでそちらの結果の紹介でもしていこうと思います

(http://www.watchdamatch.com/tournois/coverage/bom-day-4/)

 5月9日のBoM VII - Legacy Trialには420名
 5月11日のBoM VII - Legacy Eventにはなんと709名もの参加者が!

 SCGほど頻繁でもありませんが、その分大きな規模に成りやすいBoMですが、う~ん・・・さすがですね。

:Trial Top8(上から順に1位→8位)
(http://thecouncil.es/tcdecks/deck.php?id=10818)
Jund
Bant Aggro(MavericktU)
Elves
Jund
Maverick
Blade Control
BUG Control
RUG Delver

:本選 Top8(上から順に1位→8位)
(http://thecouncil.es/tcdecks/deck.php?id=10830)
OmniSnT
Elves
ANT
Jund
Maverick
RUG Delver
Merfolk
BUG Control

 と言う結果です。
何時の時代のメタだ?と言う感じでもしないでもないですが、それでも勝っているデッキはしっかり残っていますね。

 個人的には、U系統・コンボ勢の両勢力が予想以上に少ない結果ではあります。
特に、コンボ勢はもっと数を増やしてもよさそうな程のUの少なさなのですが・・・、序盤で切られてしまったのでしょうかね?
まぁ、本戦上位4名中3名がコンボですから、言うほど勝ててないわけでもないのかもしれません。


 さて、ここからは、個人的に気になったデッキ/構築を少し見ていきます。

 
http://thecouncil.es/tcdecks/deck.php?id=10830&iddeck=79078
 本選、優勝したのはNicolas Goldberg氏が駈る「OmniSnT」です。
このNicolas氏の構成は非常に特徴に溢れており、新鮮味溢れるリストになっています。

 まず、OmniSnTの中でも《全知》《ドリーム・ホール》の4積のドリームホール型なのですが、勝ち筋は《無限への突入》(からの《研究室の偏執狂》)に一本化されています。
そのため、《実物提示教育》や《ドリーム・ホール》が無い場合は完全な無駄牌になりがちな生物のスロットを撤廃でき、土地スロットも《Karakas》を積む必要性がありません。
故に十分なスロットを潤滑油で満たす事が可能となっています。

 また、《狡猾な願い》の4積も特徴であり、サイドボードはフィニッシャー・銀弾だけでなく、多分にサーチカードで溢れ、サイドボードも出含めてデッキの形を成していますね。
故にこちらも特殊なカードが在り、それらを一気に4枚も(ライブラリーに)引っ張ってくる《研究+開発》や、3枚のInsをサーチ出来る《火想者の予見》など何れも扱いにくくも大きな効果を望めるヘンテコなカードです。

 色が散ってない影響か《衝合》は無し。
また、初速を重要視する傾向にあるこのデッキで《睡蓮の花びら》もなしです。Atfである事を嫌ったのでしょうかね?

 12ドローに加えて《衝動》を足して依りデッキの安定性を高めています。まぁ、これはドロースペルが勝ち手段でもあるので判らなくもないですね。
フィニッシュターンの挙動を邪魔させないためにか、《否定の契約》も3枚取ってあります。

 速度よりも周りを重視している構築であり、フェアなデッキ/妨害カードが多いと判断するのなら、より望ましい寄せ方ですね。
反対に対コンボでは速度負けしそうですが・・・。しかしそれでも勝ってますからねw

 比較的固定化されやすいSnT系ですが、こうまで既存のデッキでありながら刺激的なデッキはなかなかいないですねw



 他にも結構変わった構築のデッキも多いです。


http://thecouncil.es/tcdecks/deck.php?id=10830&iddeck=79079
 本選2位、Schulhof Leo氏のElvesはtUです。
Yes,that’s right!
予想通りの、《唯々+諾々》が1枚採られています。
また、《背教の主導者、エズーリ》が取られており、フィニッシャーを《自然の秩序》また《孔蹄のビヒモス》を経由する必要が無くなっています。
ただ、それらの重い物を積んでいるせいか、通常より土地が多めですね。

 tUで《唯々》は確かに効果がありますが、それ以上にサイドにカウンターを取れる点が大きいと思いますね。
しかし、これでElvesもGtWUBの多色デッキの仲間入りですね。

http://thecouncil.es/tcdecks/deck.php?id=10818&iddeck=79009
 トライアル3位、Meciek Berger氏のElvesは普通の構成ですが、
以前から時折見かける《威厳の魔力》無し、《孔蹄のビヒモス》2枚のオフェンシブ仕様ですね。
《ティタニアの僧侶》では無く、《エルフの大ドルイド》でもあるため、GSZからの総攻撃と言う選択肢も付け加えてあるようです。
とりあえず、フィニッシュの安定性を高めている感じです。



http://thecouncil.es/tcdecks/deck.php?id=10830&iddeck=79080
 本選3位、Yohan Fatela氏のANTは去年あたりから主流である12(16)キャントリップの形ですが、
《渦巻く知識》《思案》《定業》の登用は変わらないまま、《ギタクシア派の調査》が採用されていません。その影響か《陰謀団式療法》も採用されておらず、ハンデスには代わりに《思考囲い》が使われています。
セラピーでなければ《コジレックの審問》が常道ですが、より単体で腐りにくい物を使用しているという事でしょうかね?一枚ずつが確実な仕事をする構築です。
ハンデス枠も7枚目を取ってあり対妨害・対コンボに力を入れていますね。
ドローも少なめですが、その分3枚目の《むかつき》も採られているためコンボのスタート自体はそう影響なさそうです。

 しかし、《炎の中の過去》登場後、それまで程ライフを苦にする事も無くなったANTですが、このデッキはかなりSuecideな仕上がりですね・・・。
まぁ、環境は遅いのでこれぐらいでも大丈夫なのでしょうかね?



http://thecouncil.es/tcdecks/deck.php?id=10830&iddeck=79085
 本選7位、Omar Rohner氏のMerfolkもこれまた久々に見る16ロードです。
というか《幻影の像》が4枚取られているので20ロード?
除去もアド蓋も目もくれず、ひたすら打点を追求していますね。これも環境の低速化の余波でしょうか。
 ただし、結果として、スペルを、(カウンターはサイドにあるから抜くとしても)特に《行き詰まり》を抜いてしまったことは上位陣のコンボへの耐性を下げる結果となってしまいましたね。
ここ最近は《もみ消し》も抜かれているため、ますます対コンボ耐性がメインから落ちていきますね。

 サイドの《水大工の意思》は、以前《広がりゆく海》が少し話題になりましたが、疑似的な土地破壊を熟す海と異なり水大工は島を渡るだけなのでKP不足と言って切られていましたね。
結果的にはどうだったのでしょうかね?
これだけ打点強化にウェイトを置いているデッキならば、半端な土地破壊よりも1マナである点の方が活きてくるでしょうかね?
ただ、どちらにせよ、非U系統のデッキが多かったようなのでこの類型のカードは役に立ったのではないでしょうか。



http://thecouncil.es/tcdecks/deck.php?id=10818&iddeck=79011
http://thecouncil.es/tcdecks/deck.php?id=10830&iddeck=79082
 Luis Viciano氏のMaverick・・・という事なのですが、果たしてこれをMeverickと呼んでいいのでしょうかね?

 構成は比較的Maverickのそれなのですが・・・《緑の太陽の頂点》を積んでいません。
まぁ、コントロール要素を持つ生物を盤面に展開する事で、BeatとControlを同時にこなすWGの中速Beatdownと言う定義からは外れてはいませんが・・・。
GSZの不在による対応力が失われてしまっています。
まぁ、Tempoロスを強いられていた面もありますから、マイナス要素ばかりではありませんね。大きな大会では《呪文貫き》を無視しやすくなる点も小さくは無いでしょうし。
 そのお陰か、通常ならば1枚挿しであろう多くの生物が2枚挿しが成されており、結果的に生物の層が分厚い展開が可能となっています。
また、《霊気の薬瓶》も4枚取られており、GSZの不採用も相まって格段に展開力が増していますね。
しかし、やはりこれはもうMaverickLikeなWG Beatdownなのでは?

 GSZが無い分、土地銀弾力が落ちているため《雨ざらしの旅人》が採用されていますね。
序盤から展開できる分、効く相手には脅威ですし、土地戦略で遥かに優位に立てますね。《森を護るもの》《スクリブのレインジャー》で土地の量をコントロールできるため、能力の制限もかなり緩そうです。
《霊気の薬瓶》《地平線の梢》など、土地枚数をコントロールしやすいカードもあるので尚更ですね。
 《Maze of Ith》はこれだけEsperが多いのならば納得ですね。
個人的には《市長の塔》よりも受け幅が広くて好みです。

 《聖遺の騎士》への依存度が落ちているためか、究極の墓地Hate《安らかなる眠り》を採用できる点は良いですね。

 それでも不思議な点はまだいくつか。
何故《貴族の教主》では無く《極楽鳥》なのか?装備品を担ぐことでFlyerになれるのは事実ですが、《森を護るもの》《雨ざらしの旅人》等、通常よりも遥かに多い「人間」を採用しているのなら《魂の洞窟》を活かすためにも《貴族の教主》で良い気がしますが・・・。
また、装備品Beatは通常通りなのですが、《石鍛冶の神秘家》を採用しつつも《殴打頭蓋》が不採用な点も些か疑問ですね。
SfM無しならば当然ですが、部族等それだけで勝率を引き上げれる相手がいるのなら1枚挿しはSfMがいるのならば十分理由が付くと思うのですが・・・。
思いのは事実ですが、通常のマナ生物枠に加え、旅人、レインジャーそして《ガイアの揺籃の地》まであれば他のデッキよりも遥かに気軽に使用できると思うのですが・・・。


 本選では《漁る軟泥》が2枚足されています。
「本当の意味」で足されており62枚構成です。因みに、それに伴い、DeckNameが「Maverick」→「The Real Maverick」に変更されていますww
 墓地Hateである軟泥を足す事には同意できます。
何故他を削らないのかは疑問ですが・・・。全部役に立ったから捨てるところが思いつかなかった!!的な感じでしょうか?


 色々不思議な構成ですが、面白そうです。



http://thecouncil.es/tcdecks/deck.php?id=10818&iddeck=79071
http://thecouncil.es/tcdecks/deck.php?id=10830&iddeck=79084
 トライアル8位、本選6位と素晴らしい成績を残しているFrederico Bastos氏のRUG Delverです。
トライアルと本選では《四肢切断》1枚が《壌土からの生命》にコンバートされているほかは同じです。

 カスタム枠に
《二股の稲妻》《呪文嵌め》を1枚ずつ取っておりよくメタにあっていますね。
また、トライアルでは《四肢切断》を2枚、本選では《四肢切断》《壌土からの生命》を採っており、対同系にシフトしたものの、やはりフェアデッキへの意識の高さがうかがえますね。
相応にコンボも相手取らなければならない大きな大会で、ここまでフェアデッキへの比重を強めているのは凄いですね。
ただ、それは結果、功を奏しているようですね。


http://thecouncil.es/tcdecks/deck.php?id=10818&iddeck=79058
 Simon Rouze氏のEsper SfMは、トライアルで6位進出を果たしています。

 これも通常のEsperBladeとは随分趣が異なります。
生物では《瞬唱の魔道士》と《未練ある魂》の不在が最大の特徴。代わりとして《闇の腹心》《悪意の大梟》等が取られています。
また、3本目の装備品として《饗宴と飢餓の剣》が取られています。これは展開力を挙げるのもあるのでしょうが、地上戦を意識しているのでしょうね。

 この手のデッキで《思案》が取られる事はままありますが、Simon氏は《定業》を取っています。この事からより中/長期的な戦略を取っているようですね。
しかもそれが4枚も採られている点でも驚きです。
加えて、なんと《剣を鍬に》が2枚のみ。通常取られるであろうScMの不在もありかなり薄い生物デッキへの耐性です。4枚も採られている《思考囲い》と、上記《悪意の大梟》4枚でカバーできるという事なのでしょうか?

 サイドにはおそらく同系への意識としてか《概念泥棒》が・・・。


http://thecouncil.es/tcdecks/deck.php?id=10818&iddeck=79007
 トライアル1位のDaviot Michel氏のJund
http://thecouncil.es/tcdecks/deck.php?id=10818&iddeck=79010
 トライアル4位のDaniel Majano氏のJund
http://thecouncil.es/tcdecks/deck.php?id=10830&iddeck=79081
 本選4位のChristophe HostettlerのJund

 細かな違いは有れど、本筋は皆同じで、繰り返し使用できる火力を用いています。
Davit氏は《渋面の溶岩使い》、残りの二人は《罰する火》。
SCGでも最近見られるのはやはり《罰する火》型が中心です。
フェアなデッキ全般に強くなるこの構成の方が現在のメタ向きという事なのでしょうね。



 こういう構築を見ると、SCGというか米国のデッキデザインって土地切り詰める傾向にある以外は、意外と日本に近いんだぁ~とひしひしと感じますねw
でも、色々な構築思想のデッキを見るのは楽しいですね(^^)
 
 来週はSCGでもOpen Legacyが開催されるようなので楽しみですね。
さて、どんな結果になる事やら。



 こんかいは、ここまで、です。
今回もお付き合いいただけた方には感謝申し上げます。
有難うございましたm(_ _)m
この文章が何処かで誰かのお役に立て打幸いです。



 P.S.
大分昔に、使う当ても無いのに、綺麗だからという理由だけで《狡猾な願い》のJudgeFoil買ったのを思い出した。と言うか今まで忘れてました。


コメント

篠塚理穂(本名)
篠塚理穂(本名)
2013年5月14日2:14

本来のMaverickは雨ざらしバイアル構成でゼニス登場より古いデッキです。

西区平社員ダンセル
2013年5月14日2:46

>連日夏日の名古屋
私が住んでる北見では未だに気温が1桁の日が続いてます・・・桜が咲く気配もありませんwww
暖かい所が羨ましいです。

ご飯屋
2013年5月14日8:16

優勝構築のFiremind’s Foresightにはビックリしました。
オシャレ枠かよと思ったらそうじゃなくて、これによりメイン一枚挿しのImpulseにも納得がいきました。
Enter the Infinite前にかませる手順として基本的に持ってくるのはWish+Impulse+Flusterstorm(or ドロソ)になると思いますが、Infiniteが無い場合でもWishではなくIntuitionを選ぶことで、ドロソと打消し辛いカウンターを確保しながらフィニッシュ段階に入れます。
最近のOmini-Tellはフィニッシュ手段が見る度に違いますが、全知の対策し辛さを改めて実感しますw

しもべの一人、H
2013年5月15日0:04

>皆さん、コメントありがとうございます。

>篠塚理穂(既婚)さん
でしたか?
まぁ、確かに古いデッキなので、そうかもしれませんね。
いつからLegacyのWG BeatdownがMaverickと定義されているか私は記憶が曖昧なので何とも言えませんが・・・。
しかし、そうならReal Mavercikも正しいのかもしれませんねw

>道東の暴君ダンセル さん
 おかしい・・・。Newsでは4月の中旬には東北地方も遅まきながら開花~とか言っていたのに、北海道は未だに桜が咲いていないのか・・・。恐ろしい・・・。
 雪に悩まされる心配が無い点は確かに利点ではありますが、暖かいなんて生ぬるい表現ではとても・・・、ただただ、「不快」に「暑」いのが名古屋の夏ですw

>ごはんは飯屋 さん
これは面白いデッキですよね。
完全に新企画です。《火想者の予見》を買った買いがありましたww
サイドを喰ってしまう点は問題ですが、もともと相性のあるデッキですし、所見殺しで十分狙えますしね。
仰るようにSnT系は派生形から派生形が生まれる現状でデッキの把握がかなり難しいですねw。どうするべや・・・。

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