レガシー)DDコンボについて色々と思ふ その参:デッキに
レガシー)DDコンボについて色々と思ふ その参:デッキに
レガシー)DDコンボについて色々と思ふ その参:デッキに

 皆さん、こんばんは。しもべです。


 5月が終わろうとしているのに、さっぱり更新されないM14にイライラしますね。

 さて、今日は先日から続けているDDコンボについての第三回であり最終回です。今回は各デッキに入れるに当たり~という事ですね。
相変わらず長いので斜め読み推奨。



 デッキへの運用/仕込み


・土地単への採用はアリ。

 元々、《踏査》《マナ結合》により一度でパーツをセットできる点/瞬間的にマナ調達が可能である点で隙が少なく、《壌土からの生命》《世界のるつぼ》により不毛耐性はもちろんのこと使い回しも出来る。
《虚空の杯》を自然に積める為、除去耐性を付けやすく、また、非常に低速なデッキであるため一撃で決める力がある点は美点。
他の特殊地形を活用すれば回避能力も付与しやすいため決める力がある点でシナジーもある。
通常のミシュラランドに勝る点は、StP/PtEでリムーブされるのが悪までトークンであるため土地自体は被害を受けず、2手目3手目を打つ事が出来る点。
 また、
同じく土地を使い回す事で、相手の厄介な土地を破壊できる不毛祭が可能である点も非常に優秀。除去が飛んでくる色のマナ基盤を破壊しつくす事で除去を回避するという戦法も使えるからです。
特殊地形はもちろん、基本地形でさえ《幽霊街》で破壊する事が出来るのもこのデッキの特徴。

 サーチ手段は《トレイリア西部》
《罰する火》型の場合は《直観》(DDコンボ2枚+Loam)も使用する事が出来ます。


・Loam系(CAL/AggroLoam)デッキでも可能性あり。

 同じく、元々、チャリス及びLoamを使用するデッキである以上適用土壌が整っていると言えます。
デッキーカラーにも依りますがWGを含む形ならKotRを積めるためより自然な展開が可能となる点も偉い。
チャリス/不毛/ランデスでフェアデッキが備える対抗札の殆どに対処できるため、運用上は最も適しているように思えます。まぁ、もともとフェアデッキに対して相性がすこぶる良い事が特徴なので、敢えてコンボ要素を入れる必要があるのかはいささか疑問ですが・・・。
ここでも、チャリスを取るかハンデスを取るかの選択肢でデッキカラー/デッキ構築が変化しそうですね。

 WBG(WBRG)ならば《聖遺の騎士》が直接、BRGならば《田舎の破壊者》(+Loam)が疑似的なサーチ手段として働く事が出来ます。
また、デッキ内に自然投入されるサイクリングランド+発掘により他のデッキよりも遥かに早く山札を掘っていけるためアクセス力も高い点が魅力ですね。


 ただ、これらのデッキ全般に言えますが
《虚空の杯》
《モックス・ダイアモンド》
の両方が極めて《突然の衰微》に弱いという事は懸念しておく必要性があります。
チャリスは相手を減衰/減速させるカード。
モックスは自信を疑似加速させるカード。
そしてそれらの為にカードなり構築なり犠牲にしている以上、当たり前の様に対処されては痛すぎます。
(借金して買った車を廃車にされた上に借金だけが残る感じですね。)
其処をクリア(容認)できるかどうか?が要点となると思います。

 旧型DDの運用はデッキコンセプトに合わない為、難しそうですね。



・NicFit及びヴァラクートデッキへの登用はもちろんあり。

 -《風景の変容》コンボ
:《暗黒の深部》、《演劇の舞台》+α(ex:《演劇の舞台》《石化した原野》/《沼》《古えの墳墓》)
 実質1枚コンボ。4マナ+2マナ=6マナ
 比較対象となるヴァラクートコンボに比べ
土地の必要容量は遥かに少ない、故にスペースも小さい。土地を並べる枚数も少ない。
が、タップインであり、且つ召喚酔いもあるためマナ差ほどの速度の違いは無い。
ヴァラクートに比べ生物故に対処手段も多い。

 《原始のタイタン》も同方針としては素晴らしい。
DDコンボをCipと攻撃時にそれぞれ揃える事が出来る為継続した展開が可能。
DDコンボと6/6トランプルを同時に戦線に投入できるため決め手として有効。
6マナと重いためNicFit等のデッキでこそ有効性が発揮できると思います。

 元々高いKPのカードが多いため避雷針としての機能も持たせる事が出来ます。
他のデッキに比べ大振りであるものの、マナの問題性は薄いため十分狙えますね。
《陰謀団式療法》により、安全確認も出来るので素晴らしい。
「やりたい事をするために、持たれていたら一番困るものを指定する」と言うセラピーの最も簡単で効果的な使い方が実践出来ます。1枚で2度のハンデスが出来るため尚隙が少ない。

 旧型の運用も可能であるため必要に応じて新旧DDコンボを判断すると良いですね。
《老練の探険者》の難点として相手に土地を与えてしまい、その最たる脅威が《精神を刻む者、ジェイス》を一としたPWである事を考えると《吸血鬼の呪詛術士》が使える旧型にも一定の価値はあると思います。
《ヴォルラスの要塞》を使用できれば安心してPWに使う事も出来ますからね。



・Maverickでは?

 サーチ手段としてメインに《聖遺の騎士》、サブに《輪作》を持つ為サーチが用意。加えて《ルーンの母》、GSZから《森を護る者》がいるため比較的生物保護も手堅いデッキ。
BBを捻出するのは難しいため基本的には新DDコンボが対象。喩えDark Maverickであってもそれは変わらないでしょう。
Loamも選択肢の一部でもあり、AggroLoamやLandsに負けず劣らずでデッキにフィットしている。都合枠2枚、予備のLoamも含めても3枚あれば十分機能させる事が出来るため良いアクセントになると考えています。
同様のコンセプトである「《自然の秩序》+《大祖始》」パッケージは除去耐性に優れている物の、ハンドに来てしまった場合完全に無駄牌になってしまう難点があります。
サーチ手段も無いため枠も5枚程度使う可能性があり、その5枠全てがドロー次第で水泡と化す可能性を考慮するとリスクが低いとは言えないと思います。

 このデッキではKotRやSfM等の要除去対象が多いのも運用に於いては追風ですね。
的を分散できる。
かなり現実的にアリだと思っています。



・黒単Beat/tXでは?

 以前から時折存在するMonoB Beatdownでは旧DDコンボも使用される場合がありました。
サーチには《女王への懇願》が使用されていたため、旧型だろうが新型だろうが関係なくサーチ可能です。
BBの色拘束とDDとの相性の悪さも《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》で何とかなる上に、もともとBBBの《女王への懇願》でサーチするので気に掛ける必要性は薄いです。
そもそも、BBBを揃えられなければ《女王への懇願》は《魔性の教示者》の下位交換ですからね・・・。
また、その関係か《マラキールの門番》《ファイレクシアの抹消者》まで実働していたので、今更BBが問題になる事は無いでしょうw

 今後《吸血鬼の呪詛術士》の価値は上がる可能性も有るため、旧型がメインの方が良いかもしれません。黒単色ではPWに対してかなり厳しいですからね。
ただ、予備として1枚《演劇の舞台》を積んでおくとかになるのではないでしょうかね?

 また、土地サーチと言う観点では《探検の地図》もあるため一考の価値あり。
《不毛の大地》や《Maze of ith》《市長の塔》、抹消者用の《闘技場》等が必要になる場合もあるので決してない選択ではないと言えます。



・Reanimtorでは?
SCG OLで以前使用されたRoss Roemer氏の黒単Reanimatorには旧DDコンボがフル投入されていました。
http://thecouncil.es/tcdecks/deck.php?id=9950&iddeck=72530
このためDDコンボ自体は使用可能であると判断できます。
が、サーチ手段には《女王への懇願》《大霊堂の戦利品》が使用されていたため、正直新旧どちらのDDであっても大差はありません。
呪詛術師もほぼコンボパーツ以外の役目は無いため、旧型の速度を取るか、新型の土地枚数の増加と安定度を取るかの違いになると思われます。




・POXでは?
 時折、Loam採用型のPOX/POX系コントロールに仕込まれていたDDギミック。
もともとBBやBBBが出る使用になっているので呪詛術師の色拘束は気にはならないものの、Loamを積んでいる以上は旧型よりも新型の方がデッキとしては扱いやすいような気がします。《演劇の舞台》は必要ならば色マナの土地にも化けれますからね。《納墓》も出積んでいる方なら尚更新型DDの方が良い様に思います。
元々、土地/ハンドを攻めるコントロールデッキなので速度よりも安定感の方が有難いのではないでしょうか?



・Junk/TheRockでは?

 最後に、我が魂のTheRockでも活用するのはあると思います。
KotRをメインから積んでおり、Maverickと同じくGSZで水増しまで出来るため、よりアクセスしやすい。
ルンママの様な防衛用のカードはないものの、ハンデスと避雷針となるKPの優れたパワーカードはこちらが多い。
以前よりもScMの数が減っている以上、十分に的を散らせる価値はあると思います。

 Maverickと異なるのは旧型DDの可能性も十分にあり得るという事です。
《名誉回復》や《大渦の脈動》はこのデッキのある種、象徴でしたが、それは《突然の衰微》の登場に依り随分価値が薄れました。
もちろん使用する価値は未だ大きいものの(TheRock使いであるほどこの価値の大きさに認識が深いはず)、その大きな理由が対PWでもあります。
《騙し討ち》や《全知》、MUDのAtf等様々な使用相手は多いものの、それでも最大数は対PWであると私は考えています。
 そしてその対PWを他のカードで置き換える事が出来るのならその枠を交換しても良いのではないか?
と考えているのが現状ですね。
(対置物は《クローサの掌握》や《ガドック・ティーグ》等サイドから~と言う方針ですね。)

 新型DDの強みの一つはその枠の少なさだと言いましたが、上記の通り旧型DDも以前のデッキの機能を損なうことなく入れることも可能であるため、結果としてそれ程枠は取りません。
なら、旧型も十分に可能性があると言えます。
現実的に考えれば旧型をメインに添え、新型を呼びで仕込むという事がTheRockでも出来ると考えています。悪まで「可能」と言うだけでそれが優先になるかはまた別の話ですが。


 ここの所の昨今、KotRの価値が減じていくにつれデッキの3マナ域の主軸を何にするべきか悩ましい日々が続いています。
対PWやコントロール、フェアデッキ全般に強い《未練ある魂》
DGMで登場以降、装備品の代用として考えている《縞痕のヴァロルズ》
等ですね。
他にも候補はあるものの、それらを含めデッキの軸たる3マナをどうすべきか?
悩みはするものの結局KotRを手放さないでいます。
 それはサイズでは無く起動能力である《輪作》に何よりの魅力を感じているからです。
TheRockのようなデッキにとって採用基準となるのが如何にユーティリティか?という事は非常に大きな問題です。
ハンデス然りDeed然りPW然りVindicate然りDrS然り。
全て多様な機能性を有します。
そんなデッキにとって攻防をこなしながら特殊地形をサーチ出来る点は美味しすぎます。

 多くのプレイヤーにとっては既に周知の事実となっているでしょうが、特殊地形は既にスペル同然なのです。
それを用途に応じてサーチ出来る点が捨てがたくないわけがない!

 という訳でKotRを使う上でどう難点を補うか?考えていたのですが、このDDコンボを仕込むのは割とアリではないか?と考えています。
Junkも何だかんだと時間が掛るので一撃必殺はアリですね。


 また、その過程で土地をフィーチャーする事になると思われるので以前少し作られていた「Loam Rock」を作るのもアリかもしれない。
サイクリングランドや《陰謀団のピット》《セジーリのステップ》等を入れていくと面白いかもしれません。



 他にも前回挙げた青単や《雨ざらしの旅人》を使った白単などまだまだ可能性はあります。
色々なところに仕込めるので考えるだけその分出てきそうですねw



 さて、長々とDDコンボについて記してきましたが、それもここで何とか区切りです。
既に完成されていたはずのコンボも少しのルール改定で随分考える事が多かった気がします。
まぁ、もっとシンプルにも出来たでしょうがねw
しかし考え始めると止まりませんでした。
それだけこのコンボには魅力があるように見えたのかもしれませんね。

 皆さんはどうでしたか?
少しは期待していますか?
私は時間ができてきたら是非試作してみようと思います。

 今回はこれで終わりです。
この文章が何処かで誰かのお役に立てば幸いです。



コメント

keipon
2013年6月28日21:54

私もこのコンボにかなり期待しているので、楽しく読ませていただきました。私所謂ダークマーベリックを使っているのですが、聖遺は本当に大好きなカードで、未練やロクソドンなどいろいろ試したのですが、結局メインに4枚は欠かせません。

新DDコンボですが、墓地に依存しないフイニッシュであり、尚且つインスタントタイミングで20/20が出せるという事に大変重きを置いています。
土地がかつかつなのには代わりがないので、試行錯誤が必要だとは思いますがなんとかデッキに組み込んでみたいものです。

しもべの一人、H
2013年6月30日19:07

>keipon さん
コメントありがとうございます。
KotRは価値が大きすぎて切り捨てにくいんですよね。まぁ、一回離れて見ないと判らない事もあるのでしょうが・・・。

確かに墓地に依存しないのは一つの強みですよね。昨今は墓地へのデッキの依存度は増々上がり、比例して墓地対策も厳しいですから。
タダツヨではない分、思考の隙間があると思っていろいろ考えてみたいと私も思います。

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