レガシー)’Murica(Patoriot)におけるTempoとMidrangeを特に答えも無いままつらつらと・・・。
レガシー)’Murica(Patoriot)におけるTempoとMidrangeを特に答えも無いままつらつらと・・・。
レガシー)’Murica(Patoriot)におけるTempoとMidrangeを特に答えも無いままつらつらと・・・。

 皆さん、こんにちは。しもべです。

 熱くて暑くて・・・。
基本的には膝の関節保護のため、週一で軽い下半身の筋トレを今も続けているのですが、この時期はストレッチするだけでも汗だくになります。
超汗っかきな体質のため部屋中が汗の匂いでヤバい事になる。
もう嫌だこんな季節・・・。


 さて、基本的に付和雷同が座右の銘。
風邪に吹かれるタンポポの様にあっちにフラフラこっちにフラフラ。色々なデッキを除くのが私の特徴です。
TheRockだけは常に真面目に構築して抱えている物の、他は完全に趣味全開で色々妄想しています。
そんな中で、今年の初春ごろからSCGで見るようになったデッキの一つTricorolTempoのお話です。

 未だマイナーデッキのため名前が未定着。
デッキ構築者は’Muricaと名付けています。
ただ、Deck TechではPatriotとも。
一体どの名前が受け入れられるのか・・・。
まぁ、ZombardmentもZombieやWalkingDeadなど、TheSPYだってALL Spellとか色々未だに呼ばれていますしね。定着は難しい。


 このデッキ1~2月ごろから海外で少しずつ成績を残し始めました。
珍しいTricorolのTempoデッキという事で個人的に興味が湧き、デザイナーの記事も拙訳しました。
(本文:http://jupitergames.info/articles/2013/52861/cooks-kitchen-murica-nelc-02022013 )
(意訳:http://kingslover34.diarynote.jp/201302142255086365/


 ただ、この頃から少し疑問に思っている事もあります。
という事で今回はそんな疑問の提示。
特に解答を挙げる気は無い、と言うか出来ない為、皆さんの考える切っ掛けにでもなっていただければ・・・。


 今だ雛鳥の時期であるTricorolはいくつかの種類があります。
そのTricorolTempoに於ける最も明確な違いは《石鍛冶の神秘家/SfM》の存在だと考えています。
これにより、Tempo型かミッドレンジのBlade型かに隔たれています。

 個人的には明確なデッキプランを貫くTempo型の方がより自然な形だと思われます。
但し、このデッキには明確な弱点が存在します。
《聖トラフトの霊》が突破できず、且つこちらが干渉できない生物です。
最も顕著な存在は《敏捷なマングース》。
このマングースの、環境における生息数がこのデッキの成功の可否を分けると言っても過言ではありません。デッキデザイナーのBryant Cook氏はマングースが環境に少ないからこそこのデッキを組んだとまで言っています。
次に上がるのが《未練ある魂/LgS》でしょう。これもかなり厄介でこれのために《硫黄の精霊》がサイドに採ってあるぐらいなのですから。

 これらトラフトが敗北する存在を如何に突破するか?
その疑問から生まれたのが後者のBlade型なのだと思っています。
《梅沢の十手》
《殴打頭蓋》
剣シリーズ
これらで日に影にトラフトをサポートする事でデッキプランを強化しているように思えます。

 が、このデッキは大きな問題があります。
・デッキ内のスペル比率が下がるため、《秘密を掘り下げる者/DoS》が採用できない。
 採用したとしても大きく確率を下げる。序盤数ターンが命のTempoにとって無視はできない難点です。
トラフトにフォーカスした結果デッキ全体の攻撃力・速度を落とす事になってしまうのです。
無理やりDoSとSfMを共存させるデッキも在りますがその場合は他の生物の枠が犠牲になります。《渋面の溶岩使い》や《ヴェンディリオン三人衆》もこのデッキにとっては重大な存在なのです。
 また、
・SfMは圧倒的にTempoLossを生じさせる。
 攻撃までのターンが時間が掛り過ぎる。普通の装備品をトラフトに付けようものなら何ターン掛る事か・・・。
また装備品は非常に脆い。
フェアデッキ/ヘビーコントロール相手ならサイドから確定的に対処が入る上に、今はメインから《突然の衰微》まで存在します。
装備品によるサポートはハイリスクハイリターンとも取れます。

 それでなくとも、SfM自身が非常に除去に弱い。環境的に2点除去が減る事は無いので凡そあらゆる除去が飛んできます。
テンポをロスして、その上、除去までされたら目も当てられません。
 元々このデッキがトラフトを中心に添えた理由は除去耐性が有る高打点生物だからです。そのトラフトをサポートするためのカードが除去に弱くては自家撞着もいいとこです・・・。

 トラフトを立てれるのならばSfMを活用すべきなのでしょうろうが、そうするとデッキが歪む。
ですが現実問題トラフトでは対処不能な存在は環境に確実に存在します。切って捨てるのも手ですが・・・。
2者択一。
悩ましい。

 テンポを損なわせる/攻撃の速度を遅らせてまで採用の価値があるのか個人的には疑問です。
故に、SfMを入れる場合はMidrangeにシフトした形も見受けられます。
http://thecouncil.es/tcdecks/deck.php?id=11111&iddeck=81175
これは少し、極端ですがテンポを敢えて狙わずにKPで押す形としては判り易いですね。
http://thecouncil.es/tcdecks/deck.php?id=10751&iddeck=78523
4マナ域の存在が象徴的です。
ただ、やはり大半のデッキはDoSとSfMの共存は諦めているようです
これはもう別のデッキでしょうね・・・。

 個人的にはSfMとトラフトを併用するのならDeathBladeの方が優れていると思いますがね・・・。
どうせデッキコンセプトから逸脱するのなら・・・。



 もう一つの要素は《瞬唱の魔道士/ScM》の存在です。
この’Muricaが誕生する以前から、より正確にはScMが刷られた直後からTricorolはLegacyで組まれてきました。
当たり前の話です。
軽量スペルでLegacy界で最も優秀であろう組み合わせなのですから。
ですがこのデッキはあまり世間に浸透することなく廃れてしまいました。決め手が、戦略性が薄いからです。つまりただの紙束です。Junkです。
そこで明確な戦略を基礎として構築されたのがこの’Muricaです。
その’MuricaにScMは最初は不採用でした。
何故か?
Tempo的では否いからです。
まるで尖っておらず切れ味が無い、丸いカードだからです。
こんな物を入れるなら、より軽量スペルなり単体で機能する生物なりを入れた方がデッキとしては健全と判断されていました。

 しかし最近ではそうでもないようです
余りに有用性が高いからですね。
火力に除去にドローに打消しに・・・。
他のTempoでは出来ないであろう3(~4)マナの使用が想定されているこのデッキにおいて使用しないのはあまりに勿体無いのではないか?
そういう事でしょう。
実際入れた方が、デッキとしての受け幅は広がります。
サイドからスペルを入れる場合は更に有用性が高まります。
多岐に亘るデッキタイプを相手にするためには丸さも求めたいという事でしょう。

 とはいえ、やはりTempoカードとは言い難い・・・。
犠牲にされるのは主に他の生物の枠とスペル。
渋面やCliqeの様なテンポカードが削られます。またスペルの枠も消費される事もあるのでややDoSにも影響があります。
 マナ域や(使い回しにより)妨害が出来るCliqeは兎も角、同じく墓地を消費する渋面との共存はやはり難しいですね・・・。
渋面は基本的に相手のシステム生物を焼いたりトラフトの道を抉じ開けたりと結構仕事量が多いカードであり重要なKeyでもあると考えています。
また、《稲妻》の使い回しにより高い威力を持つScMですが、生物を焼く役割に回す必要性が渋面との併用ならば薄れ、その分本体に打ち込む事も出来るので、デッキ特性としてはやはり渋面の方が合っているのではないか?とも考えているのです。
1マナ圏の圧力は多いほど良いと私は思います。
故に2枚ならともかく、他の枠を削って3枚目まで確保するべきか?そう思います。正直、枠の関係では0~1で行くかと・・・。
ただ、それをさせてしまう程ScMの有用度が高いのでしょうね・・・。


 ここでもSfMと同じく丸みを持たせるか、デッキコンセプトを貫くか?この岐路に立たされます。
SfMと異なり汎用性が高いため、あちらほど大きなデッキの変化はありませんが、やはり異なる挙動を強いられてしまいます。
個人的には明確で一貫したデッキコンセプトを好むため、初期型に好意的になるのですが・・・。
 ただ勝つために環境に合わせたデッキなどLegacyでも数多く在ります。
《罰する火》を入れたJundやJtMsを入れたSnTやTeamAmerica(→TeamPortugal)などですね。
そしてそれらは一時的にせよ(メタの産物なので一時的なのは当然)、結果を残しています。
 本来、
Tempoデッキなどメタの産物なのです。
相手の勢いを削ぐには、相手に合わせた削ぎ方を取らなければいけない為ですね。
その意味においてTempoデッキがメタの影響を受け入れる(デッキの変遷)ことは間違ってはいないと思います。
というよりレーゾンデーテルとしては正しいとさえ言えるのかもしれない。
知れないが・・・。



 まぁ、そんな事をつらつらと考えているわけです。
と言うか思っただけです。
別に持っているデッキでは無いですし、そこまで深く考えるつまりはありませんが、そこの所どうなのだろうなぁ・・・と。

 色々と形がずれるのはEsperと同じですが、果たしてこいつはそれと同じ鳳雛の一羽なのでしょうか?



 P.S.
 因みに、私はINV期のMTGに参戦したためTricorolと言う色にはかなりの憧れがあります。
当時の最高の札束の一つがクローシスコントロールでしたが、この色も《吸収》《翻弄する魔道士》等、それに近い物が在ります。
 特にAPCで出た対抗色カードは印象が強く《予言の稲妻》《ゴブリンの塹壕》《ラッカ・ボルバー》《火+水》等強力なカードは多かったです。
なかでも《稲妻の天使》は非常に纏ったカードであり、今でもお気に入りの一枚です。
4マナ3/4飛行・速攻・警戒と攻防一体の完成されたカードであり、rk post氏のイラストも相まって独特な立ち位置を私の中で確立しています。


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・本日の電波
DeathBladeに《心霊破》入れれば完璧じゃね?

・・・完璧にダメだろうが(´・ω・`)



コメント

チョコボ
2013年7月7日23:11

私もトリコカラーに憧れる一人です。
BUGカラーやEsperカラーメインだと、直接相手に火力打ち込めたら・・!って思う場面多いんですよね。。
Volca買えなくてずっと見送りですが(´;ω;`)

稲妻、稲妻のらせん、電解といった、赤絡みの軽量カードをScMで使い回したり、
SfMから以前の日記にあった太陽槌を持ってきて、あんなことやこんなこと・・・と妄想してます(´・ω・`)

nophoto
通りすがり
2013年7月8日22:10

UWRテンポは最近コンスタントにSCGで入賞してますね。
どの辺りがメタに合ってるんでしょうか?
1マナ除去が8積み(+ラバマン)で
相手の初手のシャーマンを高率に除去できるところ?

しもべの一人、H
2013年7月9日1:10

>チョコボさん
コメントありがとうございます。

良いカードが揃ってるんですよね。
デュアランは値下がりする事は基本的にないのでお金のあるうちにそろえるのが得策ですよw
私はアンシー6k高いと思って2枚で放置しておいたら、もはや・・・。

ScMは見た目以上に打点が高くなるのでRとの絡みは本当に厄介です。
稲妻→稲妻→ScM→ScMでターン越しに12点削られたのはいい思ひ出・・・。


>通りすがり さん
コメントありがとうございます。

挙げた記事でも話題にしていたところです。

 フェアデッキに対しては序盤を支えるシステム生物を、仰る通り豊富な除去で高確率で捌けます。今のフェアデッキでシステム生物を基礎として使っていないデッキは無いのでここは特に重要です。また土地否定戦略を持っており、マナ生物を焼ける事で相乗効果を生み出せます。アド生物に対しては《もみ消し》と打消し。サイズだけのファッティもStPで対処できます。
 コンボに対しても打消し・もみ消しである程度いけます。
これらはサイド後に其々増量されるためより堅牢になります。

 また、墓地対策に引っかかり難く、逆にこちらから《安らかなる眠り》等で墓地カードにプレッシャーを与える事も可能です。装備品にも安定して対処できます。W/Rというサイドカードとしても有用なカードが多いのも美点ですね。

 逆に難しい点は
・トラフトが持つ弱点そのもの。重さ・干渉不可能な生物への対処・全体除去への無力
・同じくデッキ全体が重めで鈍重。かつRUGの様にターン毎に使う色が決まっていない(分けれない)ため、マナのやり繰りに困る。当然相手の土地破壊にも弱い。
・物量に押される。いくらKPは高くてもアドを稼げる物は僅かですし、線も細い。バランスは良いのですが、突き抜けたデッキには弱い。
 デッキの特性でもあるのですが、攻め一辺倒であるため押される展開では為す術が無いんですよね。相手のHateカードも一々刺さります。


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