レガシー)今週のSCGの結果・・・線対称
2013年10月15日 紹介皆さん、こんばんは。しもべです。
今週もSCG Legacy Openが開かれています。
結果を見ていきましょう。
ペタル↓
http://www.starcitygames.com/events/121013_milwaukee.html
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&start_date=2013-10-13&end_date=2013-10-13&start=1&finish=16&event_ID=20
今週の優勝はJason Jaco氏のSneakShowです。
以下Top16(上から順に1位→8位→16位)
SneakShow
TheSpy
Reanimator
Dredge
4c Delver
BUG NicFit
ANT
Patriot
-----------------------
BUG Delver
Grixis Delver
Reanimator
UR Delver
4c Delver
Elves
RUG Delver
です。
先週と同じくCombo、それもブッパ系が多いのは変わっていません。これは結構意外ですが、先週よりも種類が細分化しています。その意味では順当に変化しているという事です。
これよりも不思議だったのが、コンボ以外のその他の部分がTempo系デッキで占められているという事です。
先週は余りテンポ系はおらず、故にコンボがより上位に挙がり易い状況であったと思います。
が、これだけテンポ系が雁首揃えながら多数のコンボが上位に勝ち上がっているという状況に驚いています。
やはりデッキパワーを求めた結果、対コンボ性能が落ちているように思えますね。
さて、ここからは個別に見ていきたいと思います。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=59864
優勝したJason Jaco氏のSneakShowです。
隙を見せると何処かで優勝するデッキですね。ここ最近のコンボでは一番コンスタントに結果を残しているように思います。
極めて特殊、と言うものは無く比較的オーソドックスですが所々で調整跡が見えます。
最初に思ったのが《師範の占い独楽》3枚と2マナランドの5枚目ですね。
独楽1枚と言うリストが多い中3枚目まで取られており、消耗/長期戦を視野に入れているようです。まぁ、これだけUが多ければ分かりますね。
対して2マナランドを増やす事で初動も早めています。2枚目の《裏切り者の都》ではなく《古えの墳墓》であるところまで含めればやはり長期的継続的な部分が見えますね。
また、メイン/サイドに《撤廃》が1枚ずつ取られています。
単純に戻すだけなら《残響する真実》の方が安定していますが、やはりキャトリップは偉大という事でしょうね。特にバウンスですし。
サイドにまで取られている事からこのカードの有効性への評価が見て取れます。
メタ的な事を言えば《誤った指図》《呪文貫き》《紅蓮地獄》ですね。
対ハンデス、特に対《Hymn to Tourach》の側面が強いミスディレは果たして2枚目が必要だったのか些か疑問です。
ピアスは個人的にはこれだけコンボが多いなら、別系統のコンボの増加を見越して《狼狽の嵐》を私は取ると思いますが、メインはピアスで統一してありますね。まぁこちらの方が軽いですし。サイドに嵐は採ってあるわけですしね。
先週触れた《紅蓮地獄》ですが、今週は先週以上に大活躍した事でしょうね。比較的定番のサイドではありますが、これほどの効果を発揮する事が現状で在り得るとは・・・。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=59861
2位、Jeremy Barbeau氏のThe Spyです。
一時期、一世を風靡した彼のデッキです。
最近は随分と数を減らしましたがBlecherと同じく交通事故を時折引き起こしているようですね。
結局このデッキが廃れたのは何故だったのでしょうね?
Belcherで十分かつ、それよりも優れている物が無かったから?
少々特殊なのは、マナに随分と気を使っている点です。
《ほくちの壁》に《魔力変》の存在、とくに魔力変に至っては4枚も積んでいます。マナ/色及びキャントリップに重きを置いているようですね。
結果として弾かれてしまったのが《否定の契約》。
コンボの安定〆のために採られる事が多いのですが、3枚目の《陰謀団式療法》意外にこの分野においての補充はありません。
つまり3枚のセラピーとデフォルトの《ギタクシア派の調査》4枚で十分に対処出来るという事でしょうね。
しかしここ最近の墓地Hateの薄さと、カウンターの僅かながらの減縮傾向はこのデッキ及び構築には追い風かもしれませんね。
しかしこのデッキも「Oops, all spells!」だったり「All Spell」だったり「The Spy」だったりといい加減名称を統一してほしい物ですね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=59862
3位、Joseph Alane氏のReanimatorです。
先週に引き続き、2名を輩出したリアニです。
がJoseph氏のそれは少々特殊。
まず4枚目の《グリセルブランド》が《核の占い師、ジン=ギタクシアス》に置き換えられています。
恐らくは《外科的摘出》《根絶》対策でしょうね。
グリ様登場後、すっかり蚊帳の外のジン様ですがもとはこのデッキの4番。頑張って欲しい物ですね。
もう一つは《イゼットの魔除け》が入っていること。
最も重要なのは2種類目の《入念な研究》であるでしょうが、Hatebearへの《ショック》、多く対コンボと一部の対Hateカードへの対処を熟すピアスと、マナさえ出れば凡そこれ以上ないぐらいの仕事をしますね。
素晴らしい。
マナさえ出ればね・・・。
最後に、サイドの《暗黒の儀式》も気になりますね。
コンボ速度の加速という事でしょうかね?
確かに、1ターン目コンボ完成は格段にしやすくなりますが・・・。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=59867
5位、David Gleicher氏のBUG NicFitです。
久々登場のNicFitです。最近はテンポ系も多いため一時期のテンポよりデッキパワーは上がってはいるもののやはり優位が付くこのデッキも価値が上がっていると考えられます。
そのNicFitですが、Pod型です。
そしてより特徴的なのはBUGカラーという事ですね。
Pod型ではありますが、特殊なコンボを搭載しているわけでは無く、あくまで純中速コントロールデッキ仕様です。
一体で強力な物を出すのではなく、少しずつアドを重ねていくデッキですね。
Uを含んだ中速コントロールですが、謀神Jは積んでいません。
デッキ中のノイズとなる事を嫌ったのでしょうか?しかしそんなの関係ないですよネあのカード・・・。
ついでに黒のコントロールにも関わらず、LotVも無し。
コントロールでPWが零枚と言うのも珍しいですね。
Uはメインでは《渦巻く知識》と《悪意の大梟》ぐらいの存在ですが、サイドではもう少々意味が増えてきます。
特に目を引くのが《白鳥の歌》ですね。
2/2飛行がネックで中々使われない現状ですが、確かにこのデッキならばほぼデメリットを無視できますね。元々対生物に特化しているデッキですしね。
そしてパンツ泥棒事《概念泥棒》です。
Esperで使われている彼ですが、効力自体は既に証明済み。このデッキではEsper程ドローに長けているわけではありませんので引き込んで「瞬足でドローを奪う」という強みは少々難しいかもしれません。
が、不可能な事ではありませんし、なによりドローの効力を完全に死に態にする事が出来るので突っ立っているだけでもかなり強力です。
何よりこのデッキはセラピーで相手の手札をボロボロにする事は第一段階ですでに行っているわけでしね。
加えて、もう一つ目に付くのが《サディストの催眠術師》の存在。
要らない生物をどんどん《精神腐敗》相当の効力に変えれるのであっと言う間にハンドを零にされます。
ある種盤面に蓋をするカードですね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=59871
9位、David Barber-Callaghan氏のBUG Delverです。
一時期見た色合いですが最近は随分と見なくなりましたね。
今はTempo系は嘗てのUGxからURxへと推移しているように思えます。
タルモの支配力の低下と火力の重要性が増したという事でしょうね。
このカラーでは除去の数がメタ的に少々足りないように思います。
David氏のデッキは純テンポ仕様であり、半端なコントロール向けカードは搭載されていません。
TeamAmericaからは随分と変異してはいますがやはり特化型は美しいですね。
サイドも、下手にコントロール寄りに移るのではなく、デッキの姿勢を保ったカードを入れれるようになっています。
特徴なのが《墓忍び》の存在。
嘗てより《剣を鍬に》が減り、火力と《突然の衰微》が占める割合が増えている現状安定した存在になったと言えます。
同じく癌であったJtMsやLgSも減少しているので、攻撃力も安定しているように思います。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=59875
14位、Jason Schneck氏の4c Delverです。
上記(今はTempo系は嘗てのUGxからURxへと推移しているように思えます)なんて事を言っていたらいきなりRの無いTempoデッキが下にありましたww
しかもこのデッキはかなり斬新な形をしています。
Delverデッキであり、DoSとタルモによる高速Beatが軸だと思うのですが、そのフィニッシャーに《石鍛冶の神秘家》と《聖トラフトの霊》を両方積んでいます。
これ本当にテンポなんでしょうかね?
タルモまで含めてフィニッシャーは2/2/2で整えられており、分散が目的だったのかもしれません。
詰め込んだせいか少々チグハグにも思えますが・・・。
特にSfMは《殴打頭蓋》しか入っていません。枠が無かったのか必要が無かったのか・・・。
故にトラフトBladeと言う形も基本的にはなりません。
トラフトは道を抉じ開けてやるのが基本的な用法であるので、軽量除去の火力も無く、Blade戦略も採らないのはかなり驚きです。
考え方を変えればタルモやバターで殴って更地化した消耗戦の跡を奔る役目なのかもしれませんが・・・。
流石にそれは回りくどすぎる気も・・・。
まぁ、タルモ/SfM/トラフトは戦力も分散であり、同時に効果的な相手も異なりますから、上手くドロー出来れば最善種を取れる構築になっているとも言えなくもないのですが・・・。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=59868
10位、Ryan Overturf氏のRUG Delverです。
メインに《渋面の溶岩使い》が1枚、サイドにも1枚採られておりかなり小型生物への継続的除去に力を入れていますね。
まぁ、《死儀礼のシャーマン》とか《若き紅蓮術士》とか沢山的はいますからね。
正直、今は《硫黄の精霊》も2枚もいらないと思うのでもう一枚火力にしては?と思わなくもないのですが、それだけ苦手分野を押さえておきたいのでしょうね。
で、小粒が多いので分割火力の採用も判ります。
が、何故《二股の稲妻》では無く《火+氷》なのでしょうね?
構える必要がそこまであるとは思えませんし、2マナよりは1マナの方が重要に思えますが・・・。とすると《氷》ですかね、やっぱり。
大振り系コンボに1ターン稼ぐ、という事でしょうか・・・。
それともやはり構える事が重要なのでしょうかね?
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=59870
11位、Krenik Alex氏のGrixis Delverです。
今まで入っていた第4種目の生物がオミットされスペルに置き換わりました。
これにより生物は
《闇の腹心》《秘密を掘り下げる者》《若き紅蓮術士》の3種4枚ずつ計12枚のシンプルな形になりました。
シナジー重視のRUG Delverの様ですねw
しかし、紅蓮術士を使うなら確かにこちらの方がより良いのかもしれません、半端に生物を入れるよりも。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=59860
http://www.starcitygames.com/events/coverage/deck_tech_ur_delver_with_kendr.html
13位、Kendrick Lentini氏のUR Delverです。
今週のDeckTechでもあります。
UR Delverの《若き紅蓮術士》型に《ニヴメイガスの精霊》+《天主の勢力》パッケージを入れたデッキですね。
私の大好きなニヴメイガスが入っているのは嬉しい事です。
が、だからこそ必然性が感じられません。
ニヴメイガス→紅蓮術士は良い相性ですが、逆から見れば良いとは言えません。絶対悪と言う程でもありませんが・・・。
正直こんな物入れるぐらいならスペルを増やした方が良い。特に《発展の代価》の2枚目を取った方が~と思うのですがね・・・。
確かに相手からすると除去対象が増えるのは厄介かもしれませんが。
其処の部分だけで併用する価値が生まれるのでしょうかね?
http://www.starcitygames.com/events/coverage/deck_tech_monored_sneak_attack.html
Deck Tech: Mono-Red Sneak Attack with Davis Mercedです。
今週のもう一つのDeckTechですね。
所謂赤単Sneakです。
まぁ、形はDragonstompyの生物の部分をSneakに置き換えた物ですが。
メインの《騙し撃ち》《裂け目の突破》に、サイドの《紅蓮術》《要塞の計略》と実に火種が豊富なのが特徴ですね。
相手に依り最善を選ぶことが出来ます。
中々ファンが多いらしく、TheSourceにも専用のスレッドが立っています。しかもチャンと更新されていますしね。
《水晶球》がオシャレですね。
こんな所です。
今週は先週に引き続きコンボ+その他と言う棲み分けでしたが、その棲み分けがアド系からテンポ系屁と代わっている事が大きな特徴です。
またそのテンポ系の多い中で上位には多数/多種のコンボがランクインしているのも面白い。
これは少々、テンポ系も方向転換を迫られるのではないでしょうかね?
さて、今週はここまでです。
今回もお付き合いいただいた方には感謝申し上げます。
有難うございましたm(_ _)m
この文章が何処かで誰かのお役に立てば幸いです。
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