レガシー)今週のSCGの結果 これがTempoの力か
2013年10月22日 紹介 コメント (4)
皆さん、こんばんは。しもべです。
「ジェイスvsヴラスカ」が発表されました。
Legacy民的にはジェイス→え?もしかしてJtMs!??→安定の思考ジェイスでした・・・と言うオチ。
確かに言われている様に、某銀行員に似ていますね。
きっとヴラスカとの権謀術数を繰り広げるのでしょうw
ドロドロなのでしょうww
しかし《思考を築く者、ジェイス》は、他にもスーパーマンとかキャプテンアメリカのような格好にも見えますね。
キャラが濃いですなw
今週もSCG Openが開かれました。
Open Legacyも併催されていますので、結果を見ていきましょう。
ペタル↓
http://www.starcitygames.com/events/191013_seattle.html
http://sales.starcitygames.com/deckdatabase/deckshow.php?&t%5BC1%5D=3&start_date=2013-10-20&end_date=2013-10-20&start=1&finish=16&city=Seattle
今週の優勝はJacob Wilson氏のRUG Delverです。
以下Top16(上から順に1位→8位→16位)
RUG Delver
Patriot
Elves
Affinity
BUG 続唱
RUG Delver
Zoo
Elves
---------------
UWR LandStill
Patriot
Bant Sliver
MUD
Reanimator
Patriot
Aluren
UW Miracle
です。
先週の結果からコンボが抜け落ちたようです。
フェアデッキは多い物の、最大勢力はTempo系であり、先週から数はそれほど変化はない物のコンボを根絶した事で勝者へと転身しています。
逆にComboはTempoに強い部族のElvesが2名で後はその他2名と言う寂しい結果ですね。
他に気になるのはZoo、Affinity、Aluren等の2世代ほど前のLegacyのデッキ達が顔をのぞかせている点ですね。
懐かしいなぁ・・・。
さて、ここからは気になるデッキを個別に見ていきます。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=59977
1位、Jacob Wilson氏のRUG Delverです。
ここ最近は、他のデッキにKPで劣っていて後塵を規していたRUG Delverですがやっぱりコンボが強めな環境に行くとその信頼性は群を抜いていますね。
使用者はご存じRUG大好きのJacob Wilson氏です。
構築で特殊なのはメインは《火+氷》と《ギタクシア派の調査》ぐらいですね。
《火》は先回のRyan Overturf氏とMike Abraham 氏の両名も使用していました。
未だ小粒生物がフェアデッキでは主力であるため、分割火力を取るというのは理解できます。6位、Jon Hu氏も採っていますしね。
相変わらず、《二股の稲妻》である理由は判然としませんが・・・。
面白いのはギタ調の方ですね。
まぁ、少し前から他のデッキで使われ始めるようになり、この所はRUG Delverでも使用されるようになっています。
故に特に珍しくは無いのですが、気になるのはこの状況ですね。
これほど、Comboが多かった状況にもかかわらずギタ調が3枚も採られている事です。
今までなら、フェアデッキが増えるのなら《呪文嵌め》や《四肢切断》
除去と速度も重視したいなら《二股の稲妻》の2枚目や《Chain Lightning》
そして対Comboを考えるのなら単純なカウンターの増量。時には《対抗呪文》まで入っていました。
それが今回は本当に最低限の枚数です。
単純な効果では無く、相手のハンドを見るという事の価値がそれほどまでに昨今では大きいという事ですね。
サイドで気になったのは《精神を刻む者、ジェイス》ぐらいでしょうか。
対フェアデッキに対して蓋をするという点で素晴らしいカードですが、4マナと非常に重く速度も無い為あまり向いているカードとも思えません。
こういう中長期的な戦略では今までは《硫黄の渦》が使用されていましたが・・・?
どういう意図なのでしょうね?
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=60004
4位、Henry Romero氏のAffinityです。
約2か月ぶりにSCGに登場した親和です。
が、かなり時代とは異なるデッキですね。
まず、カラーが2色(サイドはRを含めた3色)である事。
古典的なR若しくは昨今の主流であるWが足された3色であるのが基本であるはずですが、このデッキではUBの2色です。
しかもUは《呪文貫き》と《物読み》の2種7枚で、Bも《ボーラスの工作員、テゼレット》のみです。
この事から判るのは非常に純粋な生物Beat仕様である事。
カードを引いて、生物を置いて殴る。それを親和流にしているだけです。
速度とテンポを重視しているようですね。
《石鍛冶の神秘家》の様なテンポと速度を失うカードは使いたくはなかったのでしょう。
対コンボを考えればメインのピアスは非常に活きるでしょうが、このデッキならば構えながら展開するのも容易です。
つまりU系テンポの様な動きをするわけですね。
サイド後は、流石に除去を考慮してか《刻まれた勇者》がいます。
昨今は必要最低限の分しかAtfは用意されていませんのでメインはそれで十分なのでしょうね。
これを含めサイドの構成は非常に理解しやすいシンプルな形です。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=59979
5位、Michael Eades氏のBUG 続唱です。
相変わらず、メインの打消しは《Force of will》しか積んでいないUにあるまじき仕様です。
が、それでもメタに寄せたのかここ最近の主流と外れていますね。
まず、1マナ域に《思考囲い》を復活させました。そして最近は無しのリストもあるようになっていましたが《ヴェールのリリアナ》も復活させています。
代わりに失った物が《Hymn to Tourach》と《悪意の大梟》2枚ずつです。
単純にアドを追うのではなく、ハンデスの要素とカーブを意識した造りになっています。
今回のフェアデッキが上位に残るような場合ならば主流の形の方が良かったかもしれませんが、対コンボを意識した造りの方が今は合っています。
Hymnは、まぁ良し悪しでもありますがね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=59988
7位、Shawn Yu氏の罰する火Zooです。
久々にZooと思ったら・・・tRのMaverickだったでござる・・・。
《稲妻》と《野生のナカティル》ぐらいしかZoo要素を見いだせませんがな・・・。
サイドから《スレイベンの守護者、サリア》が入ったら余計にその傾向が強まります。
ぶっちゃけ今大会のメタが偶々あっていたとしか思えませんが・・・?
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=60003
8位、Daniel Nguyen氏のElvesです。
今週は2名を輩出し、ここの所コンスタントに一番成績を残している部族ですね。
TC Decksでもその数の多さがよく判ります。
多くのコンボがいる中でも、他のコンボとは対策が異なり、且つここ最近のSnTやReanimatorにスピードでは負けないのでこの様な成績と言うのも納得できます。
Daniel氏のそれは《ヴィリジアンのシャーマン》が1枚入っているタイプですね。
純粋なコンボ要素としてはほぼ無駄牌にしかならない存在ですが、ここ最近のメタを考えれば柔軟性を与える以上の働きを期待できると思います。
サイドですが、対コンボに二人ともがハンデスは《陰謀団式療法》しか積んでいないというのは少々以外でした。
それどころかこのDaniel氏は主にはStorm用の《アメジストのとげ》しか他には積んでいないと言う状況です。
そして、それ以上に驚きなのが《自由なる者ルーリク・サー》の存在。
カードそれ自体は強力なのは否定の仕様もありませんが何に使うつもりなのでしょうね?
3位Spencer Sacht-Lundと共に両名が使用しており・・・。
流行?
http://www.starcitygames.com/events/coverage/deck_tech_uwr_landstill_with_j.html
9位、Jordan Aisaka氏のUWR LandStillです。
今週のDeck Tech: U/W/R Landstill with Jordan Aisakaです。
TricorolカラーのLandstillと言う名前なのでてっきりガチガチのコントロールかと思いましたが、Listを見てみるとPatriotの変形型に様に思えますね。
Tempo型のPatriotからSfMを入れ中速Beat型にする形はありましたが、それを更に低速化し、よりコントロール要素を強めた形ですね。
もともと、コントロールは生き残るために相手生物を除去しますが、これはその部分をそのまま攻撃に転じるようにできています。
コントロールデッキでありながら、防御行動をそのまま攻めに転化出来るようにしていまるんですね。
Patriot宜しく《聖トラフトの霊》をデッキの中核にしているため、彼の攻撃を通すための道を抉じ開ける手段が豊富です。
《稲妻》《剣を鍬に》までは同じですが、そこに加えて《イゼットの魔除け》《仕組まれた爆薬》まで入れている徹底ぶりです。
本来のコントロールならここまでの過剰性は不要なのですが、トラフトがいることでこの枚数に整然性が出ています。
イゼチャは基本的な使い方は生物限定のショックでその次にピアスなのでしょうが、中後半の要らないハンドを交換する事が出来ます。
Burn要素を取り入れている故にこの部分はより活きやすく(勝ち札に繋がりやすい)なっていますね。
このデッキが如何にトラフトに注力しているかはサイドの《天界のほとばしり》にも表れていますね。動画でも触れられています。
このカードはWの布告には珍しく、ブロックに参加した生物にも効力が有るのでトラフトを生存させやすいんですね。
小型種は、火力や爆薬で処理出来るので、耐性持ちや数が不足しがちな大型種を狙い撃ちできます。
誕生初期の蓋カードの代名詞《行き詰まり》も良い味を出しています。
蓋をするだけならJtMsで十分なのですが、上記の様にBurnの様な攻めの要素を重視しているためより勝ち手段に早く到達しやすいこちらを優先しているのでしょう。
どのみち、土地23枚で無色土地6枚でかつ《ミシュラの工廠》が4枚では、なかなかJtMsのキャストは簡単ではないでしょうしね。
一昔前のメタだったなら、もっと成績を残せたのではないでしょうかね?
今週はフェアデッキが多いのですが、前回まではコンボが主勢だったので、正直Controlデッキでは難しい局面だと思いました。
とは言え、これを含めPatriotは今週は4名もTop16に残っているので快挙ではありますがね。
逆に言えば、8位以上に進めたのは違いはあれ、たった1名だったという事でもあります。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=59976
11位、Vince Diocedo氏のBant Sliversです。
Bantと言ってますが、別にCouterSliverも元からほぼBantですよね。
形は《生ける願い》や《行き詰まり》を入れてはいない純オフェンス型です。
構築の特徴としては
《幻影の像》 →《捕食スリヴァー》
《有翼スリヴァー》→《風乗りスリヴァー》
になっているだけです。
まぁ、有翼に関しては、《霊気の薬瓶》で揃えられない点を除けば、爆殺されないとか貴重な1ターン目のアクションが増えるという事でまぁ問題は無いかと思います。
が、像→捕食はどうなのでしょうね?
先週までのファッテイパラダイスを見れば相手の戦力をコピーして利用できる戦略も採れる像の方が有用性が高いようにも思えますが・・・。
サイドはカウンターが多めですね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=60015
12位、Justice Tovar氏のMUDです。
特徴はフィニッシャーが複数種入っている事。
状況に応じて銀弾化する事で、高いKPをより驚異的に引き延ばせますね。
特に《白金の天使》は除去する手段がなければそれでほぼ負け確ですからね。
もう一つの特徴はtWであること。
tRで《ゴブリンの溶接工》がMUDの主流ですが、tWで《石鍛冶の神秘家》を入れることで動きに柔軟性と連動性を入れる事が出来ています。
最高速度は圧倒的に劣りますが、《殴打頭蓋》のサーチは強力其の物。そしてこのデッキで何より大きいのは《稲妻のすね当て》を調達できる事でしょうね。
細工師やフィニッシャーに付ければそれでほぼ勝ちですしね。
サイドに《エーテル宣誓会の法学者》が取れるのも特徴。
まぁ、サイドに貸して言えば《血染めの月》を取れなくなるので一長一短です。《紅蓮破》と言う選択肢も無くなりますしね。まぁ、チャリスを入れているのでこれはあまりない選択肢なのですが・・・。
と言うか、ここ最近はMUDで統一されていますが、ほぼ見るのはメタルクラフトですね。
それほど、《金属細工師》の加速が凶悪なのでしょう。
対フェアデッキではカードパワーで圧殺出来ますからね。
こんなところでしょうか。
先回、前々回とは打って変わってコンボの少なさがひたすら目立ちましたね。
その前もStorm系が数が多かった印象があるのでここまで少ないのも本当に久しぶりに思えます。
とすると次回はフェアデッキに対して優位な、よりコントロール要素の強いデッキが上がってくるかもしれませんね。
そこまではいかなくとも、続唱やEsperの様なデッキは増えるかも・・・。
あまり関係はありませんがTHSのカードの寂しい事よ・・・。
なかなかStdの様な大改革は起こりませんね・・・とか思っていましたが、思い返してみるとここ最近はSoM期(WWK)、ISD期(ISD)、RtR期(RtR)が其々盛大にやらかしていましたね・・・。
それを思うとここまで影響がない新ブロックのも久々なのかもしれません。
さて、こんかいはここまで、です。
今回もお付き合いいただいた方には感謝申し上げます。
有難うございましたm(_ _)m
この文章が何処かで誰かのお役に立てば幸いです。
P.S.
Stdの黒単や青単で活躍している《夜帷の死霊》。GTC発売時に溢れる電波臭がするので勿論購入しておいたのですが・・・。
余りの値上がりぶりに、お金に困ってなくとも思わず売ってしまいそう・・・。
クッ!!
今、私の信心が試されているのか!?
「ジェイスvsヴラスカ」が発表されました。
Legacy民的にはジェイス→え?もしかしてJtMs!??→安定の思考ジェイスでした・・・と言うオチ。
確かに言われている様に、某銀行員に似ていますね。
きっとヴラスカとの権謀術数を繰り広げるのでしょうw
ドロドロなのでしょうww
しかし《思考を築く者、ジェイス》は、他にもスーパーマンとかキャプテンアメリカのような格好にも見えますね。
キャラが濃いですなw
今週もSCG Openが開かれました。
Open Legacyも併催されていますので、結果を見ていきましょう。
ペタル↓
http://www.starcitygames.com/events/191013_seattle.html
http://sales.starcitygames.com/deckdatabase/deckshow.php?&t%5BC1%5D=3&start_date=2013-10-20&end_date=2013-10-20&start=1&finish=16&city=Seattle
今週の優勝はJacob Wilson氏のRUG Delverです。
以下Top16(上から順に1位→8位→16位)
RUG Delver
Patriot
Elves
Affinity
BUG 続唱
RUG Delver
Zoo
Elves
---------------
UWR LandStill
Patriot
Bant Sliver
MUD
Reanimator
Patriot
Aluren
UW Miracle
です。
先週の結果からコンボが抜け落ちたようです。
フェアデッキは多い物の、最大勢力はTempo系であり、先週から数はそれほど変化はない物のコンボを根絶した事で勝者へと転身しています。
逆にComboはTempoに強い部族のElvesが2名で後はその他2名と言う寂しい結果ですね。
他に気になるのはZoo、Affinity、Aluren等の2世代ほど前のLegacyのデッキ達が顔をのぞかせている点ですね。
懐かしいなぁ・・・。
さて、ここからは気になるデッキを個別に見ていきます。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=59977
1位、Jacob Wilson氏のRUG Delverです。
ここ最近は、他のデッキにKPで劣っていて後塵を規していたRUG Delverですがやっぱりコンボが強めな環境に行くとその信頼性は群を抜いていますね。
使用者はご存じRUG大好きのJacob Wilson氏です。
構築で特殊なのはメインは《火+氷》と《ギタクシア派の調査》ぐらいですね。
《火》は先回のRyan Overturf氏とMike Abraham 氏の両名も使用していました。
未だ小粒生物がフェアデッキでは主力であるため、分割火力を取るというのは理解できます。6位、Jon Hu氏も採っていますしね。
相変わらず、《二股の稲妻》である理由は判然としませんが・・・。
面白いのはギタ調の方ですね。
まぁ、少し前から他のデッキで使われ始めるようになり、この所はRUG Delverでも使用されるようになっています。
故に特に珍しくは無いのですが、気になるのはこの状況ですね。
これほど、Comboが多かった状況にもかかわらずギタ調が3枚も採られている事です。
今までなら、フェアデッキが増えるのなら《呪文嵌め》や《四肢切断》
除去と速度も重視したいなら《二股の稲妻》の2枚目や《Chain Lightning》
そして対Comboを考えるのなら単純なカウンターの増量。時には《対抗呪文》まで入っていました。
それが今回は本当に最低限の枚数です。
単純な効果では無く、相手のハンドを見るという事の価値がそれほどまでに昨今では大きいという事ですね。
サイドで気になったのは《精神を刻む者、ジェイス》ぐらいでしょうか。
対フェアデッキに対して蓋をするという点で素晴らしいカードですが、4マナと非常に重く速度も無い為あまり向いているカードとも思えません。
こういう中長期的な戦略では今までは《硫黄の渦》が使用されていましたが・・・?
どういう意図なのでしょうね?
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=60004
4位、Henry Romero氏のAffinityです。
約2か月ぶりにSCGに登場した親和です。
が、かなり時代とは異なるデッキですね。
まず、カラーが2色(サイドはRを含めた3色)である事。
古典的なR若しくは昨今の主流であるWが足された3色であるのが基本であるはずですが、このデッキではUBの2色です。
しかもUは《呪文貫き》と《物読み》の2種7枚で、Bも《ボーラスの工作員、テゼレット》のみです。
この事から判るのは非常に純粋な生物Beat仕様である事。
カードを引いて、生物を置いて殴る。それを親和流にしているだけです。
速度とテンポを重視しているようですね。
《石鍛冶の神秘家》の様なテンポと速度を失うカードは使いたくはなかったのでしょう。
対コンボを考えればメインのピアスは非常に活きるでしょうが、このデッキならば構えながら展開するのも容易です。
つまりU系テンポの様な動きをするわけですね。
サイド後は、流石に除去を考慮してか《刻まれた勇者》がいます。
昨今は必要最低限の分しかAtfは用意されていませんのでメインはそれで十分なのでしょうね。
これを含めサイドの構成は非常に理解しやすいシンプルな形です。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=59979
5位、Michael Eades氏のBUG 続唱です。
相変わらず、メインの打消しは《Force of will》しか積んでいないUにあるまじき仕様です。
が、それでもメタに寄せたのかここ最近の主流と外れていますね。
まず、1マナ域に《思考囲い》を復活させました。そして最近は無しのリストもあるようになっていましたが《ヴェールのリリアナ》も復活させています。
代わりに失った物が《Hymn to Tourach》と《悪意の大梟》2枚ずつです。
単純にアドを追うのではなく、ハンデスの要素とカーブを意識した造りになっています。
今回のフェアデッキが上位に残るような場合ならば主流の形の方が良かったかもしれませんが、対コンボを意識した造りの方が今は合っています。
Hymnは、まぁ良し悪しでもありますがね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=59988
7位、Shawn Yu氏の罰する火Zooです。
久々にZooと思ったら・・・tRのMaverickだったでござる・・・。
《稲妻》と《野生のナカティル》ぐらいしかZoo要素を見いだせませんがな・・・。
サイドから《スレイベンの守護者、サリア》が入ったら余計にその傾向が強まります。
ぶっちゃけ今大会のメタが偶々あっていたとしか思えませんが・・・?
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=60003
8位、Daniel Nguyen氏のElvesです。
今週は2名を輩出し、ここの所コンスタントに一番成績を残している部族ですね。
TC Decksでもその数の多さがよく判ります。
多くのコンボがいる中でも、他のコンボとは対策が異なり、且つここ最近のSnTやReanimatorにスピードでは負けないのでこの様な成績と言うのも納得できます。
Daniel氏のそれは《ヴィリジアンのシャーマン》が1枚入っているタイプですね。
純粋なコンボ要素としてはほぼ無駄牌にしかならない存在ですが、ここ最近のメタを考えれば柔軟性を与える以上の働きを期待できると思います。
サイドですが、対コンボに二人ともがハンデスは《陰謀団式療法》しか積んでいないというのは少々以外でした。
それどころかこのDaniel氏は主にはStorm用の《アメジストのとげ》しか他には積んでいないと言う状況です。
そして、それ以上に驚きなのが《自由なる者ルーリク・サー》の存在。
カードそれ自体は強力なのは否定の仕様もありませんが何に使うつもりなのでしょうね?
3位Spencer Sacht-Lundと共に両名が使用しており・・・。
流行?
http://www.starcitygames.com/events/coverage/deck_tech_uwr_landstill_with_j.html
9位、Jordan Aisaka氏のUWR LandStillです。
今週のDeck Tech: U/W/R Landstill with Jordan Aisakaです。
TricorolカラーのLandstillと言う名前なのでてっきりガチガチのコントロールかと思いましたが、Listを見てみるとPatriotの変形型に様に思えますね。
Tempo型のPatriotからSfMを入れ中速Beat型にする形はありましたが、それを更に低速化し、よりコントロール要素を強めた形ですね。
もともと、コントロールは生き残るために相手生物を除去しますが、これはその部分をそのまま攻撃に転じるようにできています。
コントロールデッキでありながら、防御行動をそのまま攻めに転化出来るようにしていまるんですね。
Patriot宜しく《聖トラフトの霊》をデッキの中核にしているため、彼の攻撃を通すための道を抉じ開ける手段が豊富です。
《稲妻》《剣を鍬に》までは同じですが、そこに加えて《イゼットの魔除け》《仕組まれた爆薬》まで入れている徹底ぶりです。
本来のコントロールならここまでの過剰性は不要なのですが、トラフトがいることでこの枚数に整然性が出ています。
イゼチャは基本的な使い方は生物限定のショックでその次にピアスなのでしょうが、中後半の要らないハンドを交換する事が出来ます。
Burn要素を取り入れている故にこの部分はより活きやすく(勝ち札に繋がりやすい)なっていますね。
このデッキが如何にトラフトに注力しているかはサイドの《天界のほとばしり》にも表れていますね。動画でも触れられています。
このカードはWの布告には珍しく、ブロックに参加した生物にも効力が有るのでトラフトを生存させやすいんですね。
小型種は、火力や爆薬で処理出来るので、耐性持ちや数が不足しがちな大型種を狙い撃ちできます。
誕生初期の蓋カードの代名詞《行き詰まり》も良い味を出しています。
蓋をするだけならJtMsで十分なのですが、上記の様にBurnの様な攻めの要素を重視しているためより勝ち手段に早く到達しやすいこちらを優先しているのでしょう。
どのみち、土地23枚で無色土地6枚でかつ《ミシュラの工廠》が4枚では、なかなかJtMsのキャストは簡単ではないでしょうしね。
一昔前のメタだったなら、もっと成績を残せたのではないでしょうかね?
今週はフェアデッキが多いのですが、前回まではコンボが主勢だったので、正直Controlデッキでは難しい局面だと思いました。
とは言え、これを含めPatriotは今週は4名もTop16に残っているので快挙ではありますがね。
逆に言えば、8位以上に進めたのは違いはあれ、たった1名だったという事でもあります。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=59976
11位、Vince Diocedo氏のBant Sliversです。
Bantと言ってますが、別にCouterSliverも元からほぼBantですよね。
形は《生ける願い》や《行き詰まり》を入れてはいない純オフェンス型です。
構築の特徴としては
《幻影の像》 →《捕食スリヴァー》
《有翼スリヴァー》→《風乗りスリヴァー》
になっているだけです。
まぁ、有翼に関しては、《霊気の薬瓶》で揃えられない点を除けば、爆殺されないとか貴重な1ターン目のアクションが増えるという事でまぁ問題は無いかと思います。
が、像→捕食はどうなのでしょうね?
先週までのファッテイパラダイスを見れば相手の戦力をコピーして利用できる戦略も採れる像の方が有用性が高いようにも思えますが・・・。
サイドはカウンターが多めですね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=60015
12位、Justice Tovar氏のMUDです。
特徴はフィニッシャーが複数種入っている事。
状況に応じて銀弾化する事で、高いKPをより驚異的に引き延ばせますね。
特に《白金の天使》は除去する手段がなければそれでほぼ負け確ですからね。
もう一つの特徴はtWであること。
tRで《ゴブリンの溶接工》がMUDの主流ですが、tWで《石鍛冶の神秘家》を入れることで動きに柔軟性と連動性を入れる事が出来ています。
最高速度は圧倒的に劣りますが、《殴打頭蓋》のサーチは強力其の物。そしてこのデッキで何より大きいのは《稲妻のすね当て》を調達できる事でしょうね。
細工師やフィニッシャーに付ければそれでほぼ勝ちですしね。
サイドに《エーテル宣誓会の法学者》が取れるのも特徴。
まぁ、サイドに貸して言えば《血染めの月》を取れなくなるので一長一短です。《紅蓮破》と言う選択肢も無くなりますしね。まぁ、チャリスを入れているのでこれはあまりない選択肢なのですが・・・。
と言うか、ここ最近はMUDで統一されていますが、ほぼ見るのはメタルクラフトですね。
それほど、《金属細工師》の加速が凶悪なのでしょう。
対フェアデッキではカードパワーで圧殺出来ますからね。
こんなところでしょうか。
先回、前々回とは打って変わってコンボの少なさがひたすら目立ちましたね。
その前もStorm系が数が多かった印象があるのでここまで少ないのも本当に久しぶりに思えます。
とすると次回はフェアデッキに対して優位な、よりコントロール要素の強いデッキが上がってくるかもしれませんね。
そこまではいかなくとも、続唱やEsperの様なデッキは増えるかも・・・。
あまり関係はありませんがTHSのカードの寂しい事よ・・・。
なかなかStdの様な大改革は起こりませんね・・・とか思っていましたが、思い返してみるとここ最近はSoM期(WWK)、ISD期(ISD)、RtR期(RtR)が其々盛大にやらかしていましたね・・・。
それを思うとここまで影響がない新ブロックのも久々なのかもしれません。
さて、こんかいはここまで、です。
今回もお付き合いいただいた方には感謝申し上げます。
有難うございましたm(_ _)m
この文章が何処かで誰かのお役に立てば幸いです。
P.S.
Stdの黒単や青単で活躍している《夜帷の死霊》。GTC発売時に溢れる電波臭がするので勿論購入しておいたのですが・・・。
余りの値上がりぶりに、お金に困ってなくとも思わず売ってしまいそう・・・。
クッ!!
今、私の信心が試されているのか!?
コメント
コピー先がいないとただの紙なので、それなら純粋にスリヴァーで埋めて、いつ引いても美味しくした方が良いですね。(経験者は語る)
個人的に今回のリストに《冬眠スリヴァー》が入ってないのがちょっと・・・。
コメントありがとうございます。
>像
成程。確かに、押せ押せの時に相手に依存するカードと言うのは足枷になりかねませんね。
>冬眠
確かにBantカラーでは冬眠を取れないのは特徴ですね。
が致命的な全体除去の数は環境にはそれほど多くは無いのでサイドからカウンターでどうにかすれば後は水晶で十分なのかもしれません。
まぁ、私は使った事ないのでよく判らないのですが・・・。
事実上、パルス以外で対応が難しく、
サイズも大きめで罰する火を回すのを抑制できます。
運が良ければショーテルに合わせてだして、
オムニテルの勝ちパを止めたり、
グリセルでカードを引いても意味がない状態を作れます。
コメントありがとうございます。
なるほど。対Jundですか。それは考えていませんでした。
能力的には強い物が在るのは事実。
仰るように、SnT戦も含め、場に出せれば一定以上の圧力を誇りますからね。