レガシー)今週のSCGの結果 健全なLegacyが戻ってきたかしら
レガシー)今週のSCGの結果 健全なLegacyが戻ってきたかしら
レガシー)今週のSCGの結果 健全なLegacyが戻ってきたかしら

 皆さん、こんばんは。しもべです。


 木枯らしも観測され、冬の訪れを感じるようになりました。
肌がカサカサ。


 さて、恒例のSCG Legacy Openは本日Los Angelesにて開催されました。
早速結果を見ていきましょう。
ペタル↓
http://www.starcitygames.com/events/021113_losangeles.html
http://sales.starcitygames.com/deckdatabase/deckshow.php?&t%5BC1%5D=3&start_date=2013-11-03&end_date=2013-11-03&start=1&finish=16&event_ID=20&exp=45&city=Los+Angeles&state=CA&country=US

 今週の優勝は
Ricky Sidher氏のRUG Delverです。

以下Top16(上から順に1位→8位→16位)
RUG Delver
SneakShow
Jund
Esper SfM
Patriot
UW Miracle
BUG Delver
Maverick
--------------------
UW Miracle
RUG Delver
SneakShow
Painted Stone
Junk
SneakShow
Jund
Merfolk

 です。
先回のSneak祭からどうなる事かと思いましたが、蓋を開けてみると非常にバランスの良い散り方をしていますね。
多少傾向はある物の、コンボ・ビート・テンポ・コントロール等が散らばっており近年で最も巧い分かれ方に見えますね。
個人的にはもう少々カウンターが増えたりするかと思ったのですがそうでもありませんでしたね。


 さて、ここから先は個別に気になったデッキを見ていこうと思います。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=60411
1位、Ricky Sidher氏のRUG Delverです。

 やはり安定のRUG Delverですね。
SCG Seattleでもそうでしたが、コンボが強い週の次週はRUG Delverですね。
 ただ、個人的にはあれだけ活躍していたSnT勢に対してもう少し寄せてくるかとも思っていました。
蓋を開けてみると最近のトレンドそのままの仕様です。
という事でそれ程言う事は無いのですが、やはりサイドまで含めて特に意識しているような配分になっていないのが驚きですね。むしろサイドのカウンターはREBまで含めて3枚と少な目である事が驚きです。
同時にJtMsが入っている点もです。
ここから明らかに別系統への意識が向けられていたという事が判りますね。
特にSnT系に対しては有利と言う話は聞かないのですが・・・?
 ただ、カウンターの代わりに《ヴェンディリオン三人衆》が入っている点は注目かもしれませんね。
まぁ珍しくも無い一枚ではあるのですが、「カウンターでは無くCliqeを優先した」というのは事実です。
同じ妨害系にしても、負けないカードでは無く勝てるカードを取っているという事ですね。

 10位、Tristan Zhou氏もほぼ同じです。
個人的にはてっきり《もみ消し》を減量してカウンターを増量してくると思ったのですがね・・・。



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=60415
 2位、William Jensen氏のSneakShowです。

 特にこれといった特徴はメインにはありません。
気になったのはサイドの《精神を刻む者、ジェイス》2枚。
今回も最大勢力の3名を輩出したSneakShowですが、他の2名の様に《白鳥の歌》で判るような対同系を意識した造りではありません。
フェアデッキに対してコントロールしてイニシアチブを取れるカードを多く入れています。
JtMs2枚
《血染めの月》2枚
《紅蓮地獄》2枚
優勝したRicky氏も同様JtMsを取っていましたが、フェアデッキに対してのコントロール要素を割いた形が巧く嵌っていると言えますね。
これらのカード(特に下2種)はサイド後非常に有効打となったでしょう。



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=60418
 4位、Mark Ivazaj氏のEsper SfMです。

 早速の登場です。《真の名の宿敵/TNN》入りのデッキです。BoMではBUGでしたが、こちらはEsperカラーです。
その存在からDeathBladeに於ける《聖トラフトの霊》のポジションだと思われます。
が、だからと言ってデッキがDeathBlade程Tempoに依った形ではありません。《死儀礼のシャーマン》も《ヴェールのリリアナ》もいません。
Esperと同じミッドレンジです。
5枚目までハンデスが取られているので多少コンボを意識しているようです。使い道の薄い《Karakas》もそうでしょうね(意味の無い相手には《平地》2枚積んでいるような物)。
 何より目立つ点として、FoWが4枚採られています。
これはEsper系として考えても結構珍しい事です。
サイドは兎も角メインに4枚と言うのは最近は中々ありませんでしたからね。
が、対コンボもそうですが、TNNの存在を考えると、このプランを押し通すための4枚と言う要素の方が大きいかもしれませんね。
BlueCount21で足りるのかどうかわかりませんが・・・。

 形としてはEsperよりもBeat寄りでDeathBladeよりはコントロールチックです。
基本地形が一枚ずつ取られている点も特徴的。
《悪意の大梟》等も含めInvitational6位、Michael Bernat のEsperに指向が似ていますね。
梟にネメシスと、LgS採用型よりも堅牢な壁をどう突破するか、対戦相手は悩みそうです。

 サイドに積まれてはいますが、TNNの関係?か、メインに《至高の評決》は無し。サイドも1枚に加えて《妄信的迫害》と自陣に被害の無いカードで纏められています。
マナが出るなら《湿地での被災》とかでも良い気もしますが。


 どうでもいい話ですが、《真の名の宿敵》の略称が、ネメシスだとMRMブロックのエキスパンションであるNEMとどうしても私は混同してしまうためTheSourceで使われていたTNNを採用。でも定着はしなさそうですねw
というかTNTと紙一重。



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=60406
 6位、Robert Wilkinson氏のUW Miracleです。

 久方ぶりのHelmRip型ですね。
TNNの影響力は判りませんが、今後この様なフェアデッキが増えるのならコントロールデッキの環境支配力は高まります。
そして特にUW Miracleは有力でしょう。
打消し、全体除去に加え、サイドからREB、《血染めの月》《謙虚》と万全で、《天使への願い》による瞬殺も有ります。
そしてこのHelmRip型は更に優位が付くでしょう。
顔となる《Helm of Obedience》+《安らかな眠り》のコンボもそうですが、何より《安らかな眠り》+《エネルギー・フィールド》による防御策まで備えています。
そしてそれらは《悟りの教示者》からサーチ出来るのも強み。

 個人的に、思ったのはCliqeが2枚採ってある点。
《造物の学者、ヴェンセール》を取ってあるのかと思ったのですが・・・。
まぁ、《実物提示教育》の効果で合わせで出すよりも、SnTにスタックしたり、《騙し討ち》のアクティベイトにスタックで撃ってハンドを抜く方がハイリターンではありますよね。
Cipでのバウンスでは《グリセルブランド》に7ドローされてしまいますし。
 9位のJoe Lossett氏は普通のMiracle75枚で2枚採っているので、枠の関係かもしれませんね。



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=60413
 8位、Corey Armstrong氏のMavericktBです。

 DrSを4枚採り、75枚中にハンデスが4枚入れられている対Combo仕様です。
がそれ以上に特徴的なのは一部アドを稼いだり特定種に対して効くカードをメインから取っている事ですね。
《復活の声》《鷺群れのシガルダ》の2枚が特に目を引きます。
声は実質的に対Uに対してカウンター等への阻害力/テンポを持つカードですが、PIGだけでもトークンを生みます。StPの様なリムーブ除去を持たないBUGやJundに対して最低限以上のアドを狙えるという訳ですね。
同時に布告耐性を持つシガルダもいるので特に対Bの要素を持っていると言えそうですね。

 《火と氷の剣》も2点火力は今の環境では十分強力で、プロテクション(U)も今後はより価値を増すかもしれません。
少なくともこれ一本でTNNより打撃力で上回りますからね。
(R)も当然重要。このデッキは小粒がBeatにしては多めですから。

 不思議なのは《赤の防御円》。
生物は当然保護できませんし(そうなら《絶対の法》のはず)、単純に対Burnなら《暖気》で十分だと思いますが・・・。
テンポをロスしても抑えたい物が在ったのでしょうか?



http://www.starcitygames.com/events/coverage/deck_tech_painted_stone_with_j.html
 12位、Jacob Kory氏のPainted Stoneです。

 今週のDeckTech(Deck Tech: Painted Stone with Jacob Kory)でもあります。
SCG Clevelandの6位、Nam Tran氏と同じUR型です。
私は《血染めの月》が使えなくなるため対フェアデッキへの圧力が大分薄まるこのカラーには懐疑的でしたが、動画でも触れられている通りFoWをはじめとしたカードを積めるため、今の様な要コンボ対策の時期には相応しかもしれませんね。
メインにもREBの実質的な3枚目が取られています。
 《オパールのモックス》の3枚目もいらない気もしましたが《ゴブリンの溶接工》や《Transmute Artifact》の弾に使えるためあるかもしれませんね。
ウェルダーがいれば実質マナソースとしても機能します。

 フェアデッキへの影響力が低下しましたが《イゼットの魔除け》を積むことで多少緩和されるかもしれませんね。
ディカードでも《ワームとぐろエンジン》を捨てる為の札になってくれます。



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=60425
 13位、Shai Shaham氏のJunkです。

 表記ではMaverickになっていますが、どう見てもJunkですね。
面白いのはLotVを一としたPWが採用されていない事。
加えてユーティリティとして《ゴルガリの魔除け》が採用されている事です。
メイン2枚サイド1枚です。
これまでは主にサイドでの登用が主でした。
が、DrSやSfMを殺せないとはいえ、《闇の腹心》《若き紅蓮術士》等のアド生物や《渋面の溶岩使い》、《未練ある魂》、対部族と言う面から見ても十分-1/-1は強力です。
そしてTNNへの影響力も行使できます。
当然メインEnc破壊もかなり強い。
割といけるカードかと思います。

 メインに《聖遺の騎士》3枚《ガドック・ティーグ》1枚、サイドに《エーテル宣誓会の法学者》2枚《スレイベンの守護者、サリア》2枚《ガドック・ティーグ》1枚と生物による抑止力の強い構成にもなっておりここら辺はMaverick譲りですね。
が、それ以上にメイン6枚、サイド2枚の1マナハンデスの枚数の多さにも目が止まりますね。
これだけハンデスに拘るなら尚更LotVや《饗宴と飢餓の剣》を入れても良い気もしますが・・・。

 そして《闇の腹心》がいないという点も特徴ですね。
まぁ、撃たれ弱くテンポロスに成りやすい点に加え、自分のゴルチャで落ちてしまうので判らなくもありません。
しかし、PWを含め、アドが益々取れなくなってしまいますねw




 こんな所です。
SnTフィーヴァーから1週間。
健全なメタに戻ったようですw

 注目の統率者2013からは《予期せぬ不在》と《真の名の宿敵》が使われましたね。
これでBUG Delver、Esper SfM、Patriot(サイド)でTNNは使われたわけですが、今後はどうなるでしょうかね?発売直後の新カードはあまりSCGでは使われない傾向にある為か今回は大人しめでしたね。
来週はどうでしょうね?
出来ればあまり使われずに、値段が落ちて買えるようになってくれると嬉しいのですがww

 さて、今週はここまで、です。
今週もお付き合いいただけた方には感謝申し上げます。
有難うございましたm(_ _)m
この文章が何処かで誰かのお役に立てば幸いです。




コメント

nophoto
トーリス狩り
2013年11月5日5:34

まとめ乙です。いつも楽しませていただいてます。

>BlueCount21で足りるのかどうかわかりませんが・・・。
以前何かで読んだことですがコンボ対策のためのWillでなくキーパーツを守るためのWillならば初手に餌がある必要がないのでブルーカウントは最小限で構わないという理論がありますね。具体的にブルーカウントがどのくらいならOKかの計算はどうやるのか知りませんが、ネメシスデッキのブルーカウントの動向は今後も気になるところです(他力本願)

nophoto
通りすがり
2013年11月5日21:09

初手に少なくとも1枚以上欲しい場合、デッキに14枚程度が大まかな目安
結果、青いカード14+FoW4枚のブルーカウント18枚が一つのラインになります
まぁ大抵はこれより余裕をもった枚数積まれていることが多い上に
何を意識するかにもよって変化するのであくまで目安は目安ですけどね
このデッキのように21枚あればかなり安定した運用が可能だと思います

しもべの一人、H
2013年11月5日22:57

>トーリス狩り さん
コメントありがとうございます。
御役に立てているようで幸いです(^^)

>Count
成程。目的によりFoWのBlueCountの必要数には差が出るという事ですか。これは盲点です。
ネメシスは基本、着地出来れば対抗手段は限られてくるので他の物よりも必要性は薄そうですよね。


>通りすがり さん
コメントありがとうございます。

おぉ。実際に運用されている方の意見は参考になりますね。
私は20程度が最低ラインだと思っていたのですが、もう少々少なくとも運用は出来るようですね。

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