レガシー)今週のSCGの結果 色とりどり
2014年2月11日 紹介 コメント (2)皆さん、こんばんは。しもべです。
待ちに待った?BNGが発売されましたね。
其々の環境に如何様に変化をもたらすのか、楽しみですね。
さて、今週はSCG OpenがNashvilleで開催されました。
併催でLegacy Openも行われたので早速結果を見ていこうと思います。
ペタル↓
http://www.starcitygames.com/events/080214_nashville.html
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&start_date=02/09/2014&end_date=02/09/2014&event_ID=20&start_num=0&limit=32
今週の優勝はRUG DelverをかるTaylor Scott氏です。
以下Top16(1位→9位→16位)
RUG Delver
SneakShow
Elves
ANT
Patriot
BUG Delver
Lands
BUG 続唱
----------------------
High Tide
Deadguy AletG
UR Delver
ANT
UW MiracletR
Junk Depth
ANT
MUD
と言う結果です。
非常に色彩豊かな結果となりましたね。ReanimatorやDredgeが居ない事を除けば、現環境で見られる大半のデッキが出そろっているように思えます。そして、先週から更にU系のフェアデッキが減少したという結果でもあります。それらは少なかったのか?と言われれば詳細は判りませんが、公開されているTop32まで見渡してみると、かなりの数のU系のフェアデッキがTop17~32までにいます。つまり今回はそれだけU系が最終的に勝てなかったという事ですね。特にUW Miracleが4名中3名がTio16圏外と言うのが印象深いです。明確にUに強いデッキが多いわけでもないのですが・・・どういう事でしょうね?
かと言ってハンデスが濃いデッキが上がってきているわけでもありませんね・・・。
また、その結果か今回はStormコンボが勝ち組の一つですね。
特にANTに関してはTop16に3名も輩出(17位にも入ってます)するという活躍ぶり。Miracleが斬られていたのもここに関係がありますかね?
ここからは気になったデッキを見ていきます。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=63424
1位、Taylor Scott氏のRUG Delverです。
久々にお立ち台に上ったTaylor氏はおなじみのRUG Delverですね。
メインはそれほど特徴はありませんね。
敢えて言うのなら6枚目の火力と2枚の《呪文嵌め》でしょうかね。2種目の火力はここ最近は《火+氷》が主流でしたが、Taylor氏はよりコンパクトな《二股の稲妻》を取っていますね。サイドにも対W生物用の《硫黄の精霊》を2枚も(ついでに《乱暴+転落》もきっちり2枚)採っているところを見るとかなり小型生物を擁するデッキへの対策に傾倒しています。まぁ、部族はここ最近は大人いしいのでD&Tをメタっているのでしょうね。スネアに対しても同じくフェアデッキ用ですが、これは《石鍛冶の神秘家》用でしょうね多分。なんにせよ全体的にかなりフェアデッキ対策を意識していますね。まぁここ最近のU系フェアデッキの一人勝ちを見ればねぇw
サイドにはその分2枚の《狼狽の嵐》が取られています。がメインはスネアの分ピアスが減っていますし、フラスターの範囲は限定的。大丈夫なのか?とも思いますが、きっちり決勝でSneakShowを斬っていますねw
一時期はかなり干されていたRUG Delverですが、ここ最近はまた復調傾向にあるようですね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=63420
5位、Ben Robinson氏のPatriotです。
ここ最近は最も安定した成績を残しているPatriotですが今週は芳しくないですね。
メインは基本に忠実なOwen型なのですが、1枚《剣を鍬に》から《瞬唱の魔道士》にコンバートされています。
これ、あまり考えていなかったのですがかなり優れた1枚に思えます。
今はStPの支配力は低下していますが、除去にしろ打消しにしろ減らすのはリスキーなメタ。という事でそれらの枚数を減らしつつそれらにもなれる丸い選択肢であるScM。視方によってはサイドの《真の名の宿敵》の3枚目をScMに変えてメインに投入した、と言うようにも見えますね。相手に依っては腐りやすいTNNを変えたという意味でもやはり丸い選択肢なのでしょう。
19位、Michael Majors氏のStP、ピアス、土地を1枚ずつ《ギタクシア派の調査》に変えるというのもあまりデッキのバランスを全体的には損なわせていないという意味でスマートな方法ではありますね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=63430
10位、Michael Segal氏のDeadguy AletGです。
Deadguyではありますが、どちらかと言うとJunkの様な中速Beatデッキですね。
特筆すべきは《マラキールの門番》の存在。《ヴェールのリリアナ》と合わせて計5枚もの布告除去を持っています。これにより除去耐性のある生物への干渉力が高まっています。これだけだとただの布告除去なのですが《未練ある魂》を活かすために《盲信的迫害》を積んでいてそれが軽度の全体除去として機能するため布告系が活きやすくなっています。同じく《火と氷の剣》もシステム生物への牽制が出来ていますね。これらはデッキ全体での除去の棲み分けと言うだけでなく当然TNNへのアンチカードにもなります。
全体的に見て除去のデッキとしてのカラーを活かし、現環境の生物を使用するデッキ、コンボ/非コンボ関係なく強い作りになっていますね。
LgSを取っている関係で《忘却の輪》ではなく《謙虚》を取っているのも特徴ではありますね。
少々疑問なのは《孤立した礼拝堂》と《生命散らしのゾンビ》の存在。
礼拝堂4枚は・・・黒がかなり濃いデッキなのでまぁ判らなくもないですかね。少々多いようにも思いますが・・・。がゾンビの意図は不明。一体何を想定したカードなのでしょうね?Reanimatorとか?
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=63453
11位、Andrew Schneider氏のUR Delverです。
UR Delver使いのAndrew氏は今回も調整しての参戦です。
Orlandoの9位には及びませんでしたが、恐らく同ポイント付近の11位。
う~んこの安定感。
今回はメインには手を付けず、サイドの調整のみ。
フェアデッキが多い中で《呪文貫き》を増やすという見事なメタ読みを披露しています。
また、自筆の記事の中で《溶解》最高と書きながら前回は《粉々》を採用していました。今回は《溶解》に戻っています。やはり3点よりも1マナの軽さ、という事でしょうかね?
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=63450
14位、Sebastien Deley氏のJunk Depthsです。
最近流行のDDコンボ。そのJunkカラーですね。他のDepthsの様なそれとは異なり普通のJunkとの半々な構築です。他のDepthsがPox系との合体だと思うと面白いですね。
このカラー最大強みである《聖遺の騎士》が3枚積まれています。他に《輪作》《生ける願い》が4枚ずつとかなりコンボに依った構築です。基本は《暗黒の深部》+《演劇の舞台》によるDDですが一応《吸血鬼の呪詛術士》もあります。土地サーチ分が深部の実でもコンボに行けますね。このカラー永遠の命題であるPWにも対処できる良カードです。
《悟りの教示者》は一体何に使うのか?と思いましたが《踏査》をサーチして一ターン内でDDコンボをセットから起動するため、という事でしょうかね?一応《迷宮の霊魂》もサーチ可能ですが、これは余剰部分でしょう。
《毒の濁流》はペイライフがきつく、速度の無いこのカラーでは少々リスクが伴うのですが、対処されなければ一気にゲームを決めれるDDコンボでは終盤までのダメージレースを考慮せずとも済むので良いサイドになりますね。
http://www.starcitygames.com/events/coverage/deck_tech_maritocracy_with_jef.html
26位、Jeff Blyden氏のTurbo Depthsです。
そしてもう一つのDDデッキ。
今週のDeck Techでもあります(Deck Tech: Maritocracy with Jeff Blyden)。
他の最近のDDデッキとは異なり、純粋にDDコンボを決める為のデッキです。名前通り最速でDDを決めるべく《探検の地図》《森の占術》に加え《北方行》まで入っています。《北方行》は単純に深部を探すだけでなく《冠雪の沼》を探して《吸血鬼の呪詛術士》をキャストするのにも使えますね。
メインの《真髄の針》は動画の紹介の通りLotVに加え、JtMsや《Karakas》等の天敵の能力を封ずる事が出来ますね。新型のDDは打消しを気にしない分除去に気を配る事が出来るのも利点ですね。旧ルールなら《Karakas》は相手の《Karakas》を潰せたと思うと残念。
とは言え、既に《思考囲い》4枚が取られている中で《この世界にあらず》まで必要だったのか?とも思います。まぁ、シークレットテクでしょうね。
《消耗の儀式》もStPの様な除去頼みのデッキやLgSの様な航空弾幕を張れる相手に直接的な勝ち手段として機能しますね。特にLgSのスピリットTokenは相当に鬱陶しいのか《夜の戦慄》まで入ってますね。
DDデッキの中でもかなりマイナーな部類ですが実はTheSourceの該当スレでは結構議論に挙がるデッキでもあります。
この手のマイナーデッキが結果を残すのは嬉しいですね
土地を揃えてファッティを出すという意味ではなんとなく12Postのような感覚も覚えます。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=63449
16位、Andrew Wright氏のMUDです。
久々のMetalWorkerですね。
ただ、この所のU系のフェアデッキ一強を考えればこのような軸をずらしたBigMana系のデッキが出てきてもおかしくは無い状況です。特にAtf対策は其処まで多くも無く、加えて《血染めの月》《発展の代価》を積めるデッキがあまりいない状況なのでその点の憂いが無い点も大きいと思います。
3色のデッキが大半の環境で時には4色の様なデッキもあるので《隔離するタイタン》は非常に制圧力がありますね。
《三なる宝球》の支配力は低下しましたが変わらず《磁石のゴーレム》も強力です。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=63439
30位、Jonathan Aiken氏のMerfolkです。
ここ最近は大人しいMerfolk。もう少し姿を見たいところですが・・・。
《コーシのペテン師》を3枚も採っている珍しいデッキです。他の魚の様に《四肢切断》の様な除去、ピアスの様な打消し、《行き詰まり》の様な追加のアド手段を持たず、最低限の枠を残した後は全ての枠を生物につぎ込んだ超脳筋仕様ですw
その数実に29枚です。また15ロードであり正しく筋肉集団ですww
これだけあればペテン師も能動的に大きくする事が出来ますね。
1ターン目のアクションを増やしているこの超攻撃的な魚ですが最近は少しずつ数を増やしているようです。
TC Decksで確認しましたが、相応に成績を残しているようです。
環境の初動が低速化する中でよりアグレッシブにした形が最適、という事でしょうかね?
かなり寄った構築であるため、サイドはその分対コンボなどの捨てた分野に寄せています。
http://www.starcitygames.com/events/coverage/deck_tech_death_and_taxes_with.html
今週のDeck Tech: Death and Taxes with Andrew Shroutです。
BNG期待の一枚である《迷宮の霊魂/SotL》を使ったD&Tです。
SotLを使うに置いて何を抜いた枠に入れるか?と言う部分が常に議論となっていましたがAndrew氏はどれか特定種を抜くというのではなく少しずつ抜く事で枠を確保しています。敢えて何か?と言うなら2枚にされてしまった《ちらつき鬼火》でしょうね。鬼火については余り抜くという意見が出ていなかった分結構意外な部分ではあります。
サイドには全体小型除去+全体小型除去対策を兼ねる《盲信的迫害》を取っておりそのためサイド後からtBになります。
ただBの成分はここのみ。意見に挙がるような《闇の腹心》入れてはいませんね。まぁ、不純物でしょうからね。
こんなところです。
BNG後最初のSCGですがそれほど影響は残せず、まぁ予想通りです。最新エキスパンションの初期は常にこんな物。
期待されていたSotLですが、幾つかのデッキに採用されていましたね。が、それらのデッキは特に好成績という訳ではありませんでした。どうしても環境の主流デッキには採用され出来ない為、採用率はこんな物でしょうね。
これからどれだけ伸びるかが気になりますが・・・。
結局U系のフェアデッキがあれだけ締め出された理由はイマイチ判明せず。
対同系を意識し過ぎてComboに対しての対策が疎かになっていたということでしょうか?
さて、今回はここまで、です。
今回もお付き合いいただけた方には感謝申し上げます。
有難うございましたm(_ _)m
この文章が何処かでお役に立てば幸いです。
P.S.
もうそろそろ環境最強のPWはJtMsではなくてLotVで良いんではないですかね?
コメント
構造上3マナ払い易いので狙われたら結局苦しいように思うのですが
コメントありがとうございます。
う~ん、そうですね~。正直、HighTideを使った事も無いのでここら辺はよく判りません。が、貴重な15枚枠に4枚も取られている以上、必須のパーツという事ではあると思います。