カードの価格云々についての続き：理想はM10ランド
2014年3月10日 TCG全般 コメント (6)
前回の続きでもあります。
私はよく知らなかったのですが、モダンマスターズが発売後には再録された《タルモゴイフ》の通常版の値も上がったなどと言う話を聞きました。
普通に考えれば供給が多少なされれば根も下がるのかと思うものですが、どうもそう単純でも否いようですね。
よく言われるバイヤーが買い占めて～と言う話だけなら通常版の値にまで影響を及ぼす事は無い筈。
実情はよく判りませんが、
「タルモが再録された」と言う事実が、タルモに対する世間の需要に再度の火をつけてしまったのかもしれません。
余りの値段に諦めていたものの、再び目にした事でほしくなってしまった～的な、ね。
この教訓を生かすには、矢張りモダマスの様な一時的で限定的な再録(特に絵柄が違ったりプレミアだったり)ではカードの価格を抑えるには不十分だという事でしょうね。
From:the～やvsなどでも色々と再録され結果多くのカードの価格を下げています(例えば《運命の大立者》とか)が、やはり一線級で使われるカードには焼け石に水の様です。
モダマスに至っては逆に値を釣り上げてしまったわけで何やってるんだか・・・。
(まぁ、コレクション目的でボブを買った私が批判する権利はないかもしれませんが(;^^)
本当は4枚欲しかったけど、それは止めておきました。 )
という事で、今のモダンイベントデッキも期待薄です。
そもそも日本語版の無い少数供給ですし、イベントデッキなんてStd版でさえ高騰していて欲しいものが買えない事が大半です。
平日の昼間から時間を作ってショップに並べとでもいうのか！！
という事で、前回の[通りすがり]さんの仰るようにショックランドや《思考囲い》《真面目な身代わり》等の様な実例から通常のエキスパンションで再録されるべきかと。若しくはその規模で印刷するぐらいのモダマスの様なエキスパンションを出すか。少なくとも店頭販売時にプレミア価格が突く様な少量では意味が有りません。
そもそも値下げや供給目的ですものにプレミア価格が付くこと自体がすでに目的を達成できていない証左です
《変わり谷》は驚異的な値上がりをしていますが、《真面目な身代わり》を見ればStd後には落ち着くでしょう。
個人的な理想はM10ランド5種でした。
M10～M13までの実に4つもエキスパンションで毎年印刷されていた結果、DualLandの下位交換ではショックランドに比肩するほどのKPでありながら値段はStdの現役時でさえワンコイン前後で買えたほど。
デッキの基礎でありながら、しかし、使うデッキは山程ありました。
特にStd現役時は4積当然でしたしね。
個人的にはあれぐらい各プレイヤーの手に渡りやすくする努力をWotcには続けて欲しいものです。特にこのような必須なんて言われるレベルのカードについては。
バイヤーや個人資産を大事にしているプレイヤー層からは批判を浴びるかもしれませんが、MtGとはやはりカード「ゲーム」なんです。けっして株ではありませんしWotcも投機目的に利用されるのは不本意なはず。
現状、EternalどころかStdでさえ一部のカードの値上がり方がおかしく、新規を取り入れにくい状況です。
Eternalでは人気はある物の、余りの値上がりぶりに辟易している方も多いはず。
私はMtGで金儲けする気も無いので、今の資産が溶けても恐らく遊び続けるでしょう。それ以上にもっと多くの方に参戦していただいてこのゲームの素晴らしさを味わっていただきたい。
社会人以外お断りなんて裾野の狭いゲームにはなって欲しくない。
そのために、Wotcには批判を恐れず決断を下してほしいです。
今のままでは必ず新規層は頭打ちになりますし、バブルも崩壊してゲーム自体が消えかねない。
そもそも一度刷ったカードの値が上がったところでWotcには何の旨みも無い。
それならカードを刷って、一枚の値は落ちても結果的にプレイヤー人口を増やしGP等がより大規模で行われるようになった方が余程メリットがあるはず。
でも、言っとくけど、私はたとえFoWやアンシーが50円になってもUデッキなんて使わねーから！！
私の愛はTheRockだけの物だから(｀・ω・´)キリッ
P.S.
テコ入れとしての選択で、新規層と古参層の間を埋める新フォーマット創るとかエクテン復活させるとかだけはやって欲しくないですね。
そもそも前者の意味合いで作ったModernも、後者のエクテンも失敗しているわけですし。
人気の意味では成功しているかもしれませんが、システム的にはどう考えても失敗している。しかもMtG黎明期から続くシステム上の弊害を全く乗り越えられないまま、そこ其の物が問題となってしまった・・・。
→という事で手始めに、次のエキスパンションでフェッチランドアンコモンぐらいで再録しませんか(ゲス顔)？
M15で再録されればSfMとJtMs以来の禁止カード(Bun：《死儀礼のシャーマン》)を排出できますぜ！！
しかしまぁ、刷り過ぎるのも問題の様ではありますが。
事情は知りませんが遊戯王ではそれが問題になってもいるようですし。
コメント
変な値段の下げ方すると、がっつりやられるそうです。後、クソみたいに上がってるものは、再録禁止や印刷しないと明言したものも多いんですよ(；・ω・)
レガシーの良さは、愛用のデッキを延々と使い続けられ、かつ（平均的なカードのパワーが高いため）デッキのパワーはある程度は保証されている点にあると思うんですよ。
言うなれば、「思い出フォーマット」。
あるいは、「コレクター向けフォーマット」。
なので、最近登場した某ネメシスとか、明らかにレガシー需要を狙ったカードは好きになれないんですよね。
自分のお気に入りの思い出カードたちが、一瞬で下位互換と化してしまうのは味気ない（その上、他フォーマットでの活躍経歴もないネメシスに思い入れなどあるはずがない。→使っていて楽しくない）。
で、そんな思い出フォーマットを競技ゲームにするなんて、そもそも無理な話です（カード供給的な意味で）。
仮に、カードの価格が高騰しなくても、すでに数が限られているデュアルランドが、増え続けるレガシープレイヤー全員に行き渡るなんてことはあり得ません。
新規参入が盛んになれば、さらに奪い合いとなるでしょう。
再録禁止カードを印刷する/しないの議論もありますが、そもそもカード供給で解決しようというのが間違いです。
カードの需要が高まれば、供給過多にするしかない。
しかし、供給過多とは継続的なカード再録によって実現できるものであり（M10ランド）、スタンダード環境から「変化」を奪ってしまいます。
そして、M10ランドも印刷されずに10年が過ぎれば、やはり第２のデュアルランドと化すでしょう。
（思考囲いのような再録の例もありますが、効果は限定的です。テーロスが出回らなくなれば、次の再録までの期間ずっと新規参入を拒み続ける要素に変わるわけですから）
恐らく、解決策は他にあります。
上記の「思い出」「思い入れ」の話に戻りますが、「スタンダードのカードにローテーション落ちした後の使い道を与える」という側面がモダンやエターナルフォーマットの役割の核であるように思います。
では、「スタンダードで活躍したカードが、レガシーなどでは弱すぎて使い物にならない」という状況は、ローテーション落ちしたカードに居場所を与えていることになるのでしょうか？
以前、藤田剛史氏がスタンダードのキスキンデッキでレガシーの大会に出場し、６位に残ったことがありました。
これが解決策であるように思います。
スタンダード環境を充実させつつ、デュアルランドの上位互換でも下位互換でもない、デュアルランドと競合するようなカードをデザインし、供給していくこと。
需要の一極集中（「変わり谷」は悪例）を避け、デッキの多様性を認めたゲーム環境を整備していくこと。
すべてはデザインの領域で実現できることなのかもしれません。
WotCに求められていることは、ゲーム会社としての当然の仕事なのではないでしょうか？
他人様のコメント欄にも関わらず、長文を書き連ねてしまい、申し訳ありませんでした。
強いカードが簡単に手に入るから強いデッキを使うというような感じで、トーナメントシーンにおいてはメタの寄り方が極端過ぎる事が多いです
趣味デッキや古くなったアーキタイプは身内と回すだけに留まり、勝つ為にイベントに持ち込もうとするならばその選択肢は圧倒的にMTGに劣ります
プレイヤーの資産を限定する意味での価格として見ても今のMTGシングル市場は異常に思えますが、安くし過ぎる事がトーナメントへの影響を少なからず与える事を考えると再供給の数をある程度限定するという姿勢には個人的には賛成なんですよね
DDRブレード、ゾンビシンクロ、DDBと酷いメタの時期に遊戯王をやっていた自分の勝手な意見です(今このゲームがどのようになっているのかは知りませんが)
ただ、やはり問題なのはモダンで、GP種目にもなるこのフォーマットだからこそ、今後新規プレイヤーを遠ざける要因となってMTG全体の衰退が懸念される事実がある以上はカード価格の問題を解決する必要があるでしょうね
＞needless@TSR広報担当さん
もちろんそこら辺の事情は承知しています。が、このままではMtGと言う商品その物が衰退してしまうのではないか？と言う不安があるんです。私はこれまでいくつかトレーディングカードゲームを世代的に経験してきましたが、残っている物などわずかな物で悲しいんです。
MtGが廃れてしまったら訴訟云々なんて言ってられない。
＞ルイコスタさん
＞downpurさん
もう遊びで使う金額を越えていますよね・・・。
少なくとも、「大人」の趣味レベルの投資が最低ラインになってきている気がします。そしてEternalはその大人さえ躊躇してしまう。
高くても5kも出せば大会に持ち込めるレベルでないと子供は遊べませんよね。
＞くらん（へっぽこビルダー）さん
まぁ、再録云々はそこほど真剣な話でもないので(;^^)
話題であり問題の核はカードの単価が高すぎる事でそれを抑える方法はないのか？という事ですから。M10ランドが理想と言うのは「再録を続ける」事を言っているのではなく、「必須レベルのカードが一定価格以下に抑えられている状況を作り出せている」事を言っているのです。
価格を抑えられるのであれば別にどのような方法でも私は良いと思っています。もっと言えば価格を抑えるのではなく、必要とする人間に必要な分がある程度はいきわたる状況になれば何でもいいと思っています。
仰るように再録は続ける方法は環境から変化を消してしまう弊害もあるので、問題も大きいですしね。
ローリーさんの功績は素晴らしいし、独特な戦法/画期的なデザインにてEternal環境でも使用に足るカード/デッキを作るというのは理想です。がそれは、現状の問題が提起されて以降殆んど解決されてきていない蜃気楼です。確かにそれらは戦えるかもしれませんが、その上で汎用性も兼ね備えている出来はあるでしょうか？結果的な専用デッキにしかならないのではそれこそ楽しむ幅/創造の幅が無いように思います。
しかもキスキンのようなデッキは確かに戦えたかもしれませんが継続的に使用に足るデッキパワーは存在しませんでした。
現状、カードデザインはWotcの意向でほとんどが生物偏重になっています。この方針が変わらない限りEternalで使える非生物カードが多量に作られる事は無いでしょう。つまり今のところ彼らは新規カードのデザインにて下環境に変化をもたらす気は最低限しかないのです。そしてその少数のカードにて下環境を変える事は困難を極めるでしょう。
＞ノートンさん
確かにそうかもしれませんが、現状でも(たとえばLegacyで)勝つためなら採れる選択肢は5つも無いと思います。3種類しか選択肢の無いじゃんけんに比べればそれでも多いかもしれませんがね。
しかし別にGP等大きな戦いでも持ち込まれるデッキが、たとえ上位陣でもそんなに少数になる事は滅多にないはず。一部のカードを使えば勝てるほど楽なゲームや単純なメタでもないと思うのですが・・・。まぁ、実際にはよく判りません。
ただ、やはり再録を続けるのには問題も多そうだと実感はしています。
何とかならんかなぁ・・・。