NBAの現最高選手の一人であり世界最高のバスケットボーラーであるレブロン・ジェームスが古巣であるキャバリアーズへの移籍を決めたとの事。


 もともと、優勝を目指し年俸を抑えHeatに移籍しBig3を結成したので、優勝した以上そこに拘る理由は薄いですからね。特に年々レブロンへの依存度が高まり、今年はBig3(笑)とかレブロン+αにしかなっていなかった。
ファイナルでの惨状(レブロンに同情したくなるほどの孤軍奮闘ぶり)を見るに、あまりに酷い状況だったのでレブロンがさじを投げても仕方も無い。責任も十分に果たしている事ですし、移籍は権利ですからね。


 私的には、今回の古巣復帰は歓迎しています。
選手のためにもチームのためにもHeatにこれ以上止まるべきではなかった。腐らせ続けるだけなので。また、故郷であり古巣であるキャバリアーズはやはり一選手として大切な場所。今度はここを優勝させる事を目指してほしいですね。
ご意見番も言ってましたが、選手として失地回復するにはどうしてもここが必要になってくると思います。

 また、どこまで共存できるかは判りませんがエースのカイル・アービングはPG。スコアリングでも期待できますが、ゲームメイクからの解放が去れレブロンがフォワードに専念できる点が素晴らしい。少なくとも並みの選手以下のBig3の残りカスよりははるかに良いはず。


 ただ、幾つかの懸念も。
まずキャブスの今年の動き。レブロンを確保するための動きとそれ以外の動きを同時にしていたためチグハグな部分も。

・不良債権だった上にポジションの被るジャレッド・ジャックの放出は正解。
ただしドラフト1位指名のアンドリュー・ウィルキンスも同じくSF。将来を嘱望される選手だけにレブロンがいる事で出場機会を奪われ腐ってしまう可能性が高い。


・スペンサー・ホーズの移籍。
レブロンの負担を軽減するためのフロントコートは重要な存在。体を張れるヴァレジャオはいるものの、もともと怪我がちな選手なので依存は避けたい。昨年のベネットはまだスターターを任せられる体ではない。トリスタン・トンプソンは戦力として期待できるがまだ若く安定した成績を残せるかは判らない。とすると、安定して働ける選手がホーズぐらいしかいなかった。
 実際そこそこリバウンドは取るし、ジャンプシュート/アウトサイドとパスも上手かった。レブロンとのピック&ロールのピック役として最適だったはず。

 レブロンの契約金確保目的の移籍だったのか知らないが、戦力的に見れば明らかな損失。これでヴァレジャオが壊れたらどうするんだ・・・。
恐らく若手のトリスタン・トンプソンに来期は重い責任がのしかかる事になる。


・エース/他選手との共存。
レブロンについて回るレッテルの一つが、レブロンはチームを自分に染めてしまう事。どれだけ優れた選手がいても結局は全ての仕事をレブロンがこなしてしまい(※レブロンは全力を尽くしているだけ)、他の選手は劣化していき結局チームのレブロン依存度は上がっていく。
 ここら辺は選手間のコミュニケーションやコーチングスタッフの力量にかかってますがアービングを腐らせるのは止めて欲しい。
同じく新人アンドリュー・ウィルキンスも心配。典型的な例がダーコ・ミリチッチ。あの悲劇を繰り返してはいけない。


・新監督デビッド・ブラット氏のNBAへの適応。
欧州の名将であるデビッド・ブラット氏が来シーズンから指揮を執るが、NBAのルールや雰囲気は他のリーグと大きく異なるので適応できるかが未知数。
 特に欧州リーグは週1度しか試合が無く、その間はきつい練習を行う事が多い。その方針からは当然転化させるだろうが、選手/監督其々が戸惑う事になるのではないか?
 またプリンストンオフェンスをするならレブロンの様な子の強い選手は要らずやはり上記のボースのような選手は欲しい。もちろんプリンストンオフェンスをするとは限らないが・・・。


 とまぁ、いろいろ懸念もあるわけで。
他にもレブロンがHeatに移籍した時には「絶対に許さない!!」とか言って写真に火までつけていたオーナーの手のひら返し。弱ったチームを引き上げるのではなく2度にわたりチームを捨てたという負のレッテルなどもありますね・・・。
まぁ少なくとも2度の優勝までしたのですからHeatファンから恨まれる謂れは無いでしょうがね。


 NBAの勢力図もこれで大きく変わるはず。まぁ、弱いEastがどんぐりの背比べレベルで混戦状態になっただけとも言えますが。
 レブロンのこの決断は個人的には応援したいので、うまく言って欲しい物ですが・・・。

とりあえず、「The Dicision」の様な茶番を、まずはしない事から始めて欲しいですねw



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