あのカードは今)回顧:《冷淡なセルキー》
あのカードは今)回顧:《冷淡なセルキー》
あのカードは今)回顧:《冷淡なセルキー》
みなさん、こんばんは。しもべです。


 Legacyも成立からもうすぐ10年。
日本でのGP開催も決まり益々盛況になる事が期待されます。
が、人に歴史ありと言う様に、歴史に人あり。MTGならば歴史にカード在り。
黎明期から随分と環境も様変わりしましたが、その中で様々なカードが使われては消えていきました。
嘗て一時的に人気を博し又は、いぶし銀の活躍で使われて、そして今はその面影も無いカード群をノスタルジアと共に振り返って行こうかなぁと思います。

 単純な上位交換の出現で枠から締め出されたカードでは無く、環境の変化に伴い消えて言ったカードを挙げて行きたいですね。
悪まで独断と偏見による選考です。
個人的には、そういえばあんなカード在ったなぁwwと思いだしていただければ十分です。個人の記憶件感想ですので市場で間違っているかもしれませんが悪しからず。

《Cold-Eyed Selkie/冷淡なセルキー》 (1)(U/G)(U/G)
クリーチャー — マーフォーク ならず者
島渡り
冷淡なセルキーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、あなたはその点数に等しい枚数のカードを引いてもよい。
1/1

:第一回はこのカード。
EVEにて刷られた知恵の魚。
3マナにしてパワー1と極めて貧弱ながら「島渡り」による高確率な渡りとそこから生まれる安定したドローが売りのカード。
環境が今よりも低速で且つUが支配していた頃、アドを継続的に取る手段としてCTG、Bant、Merfolk、時にMaverick等で使われました。

 最初の頃は全く見向きもされない屑カードの1枚でしたが、[ネタ蒔き時]さんが全盛期の頃(大会に積極的に出ておられた頃)の0X年代後半に提唱され、その力を証明します。
 前述のように環境にマッチしており且つ止める術も無ければ、溢れる程のアドを生んでくれました。またCTGでは守る手段が豊富で、BantやMerfolkでは強化する手段(《遍歴の騎士、エルズペス》《アトランティスの王》etc)があったため一撃で膨大なアドを生み出すその快感に酔ったプレイヤーも多かったようです。
一時期は本当によく見ました。
 また、これにより[ネタ蒔き]さんが挙げるカードの相場値段が一時的に上昇するという現象まで起こるようにもなりました。

 が、このカードは12~13年ごろから急速に表舞台から消えていきます。
明確な理由は不明ですが、
・環境の高速化
・除去過多の時代の襲来
・それに伴う3マナにしてアドも取れずパワーも低いカードへの評価の下落
・単純に扱いやすい完結した高KPカードの登場
等の複合的な物でしょう。
カード一枚一枚により大きな決定力かアドが重視されるようになり、こんな悠長なカードを使会っていられなくなったという事でしょう。
今でも「セルキー→エルズペス→4点パンチ!!+4点ドロー!!」が弱い動きであるとは思いません。
が、殴るなら《秘密を掘り下げる者》を使うし、3~4マナ域なら《真の名の宿敵》《断片無き工作員》や《精神を刻む者、ジェイス》を選択するプレイヤーが大半でしょう。Comboなら《実物提示教育》が有りますしね。

 未だ相応のポテンシャルを覗かせながら、しかし今後活躍の場があるとは思えない空しいカード。
環境により表舞台から姿を消した哀しきカードですね。


 因みにこの《知恵の蛇》の系譜ですが、高速環境である現Legacyでは厳しいカードタイプである事は事実ですが今現在も細々とした活躍をしています。主に使われているのは《トレストの密偵長、エドリック》でRUGや4c Delverに1枚挿しとして使われており、特に《若き紅蓮術士》と相まって大量のTokenから多量のダメージ+多量ドローをする様は嘗てのセルキーを思わせる物が在ります。


Legacyの歴史あり。


コメント

ハイバネ
ハイバネ
2014年8月10日1:13

サボタージュ能力ってホントに見なくなりましたね。除去過多=CIP系の出てすぐ仕事をする能力が求められるんでしょうねぇ。

環境の高速化に伴って、スリヴァーも流石に悠長過ぎるのか、ここ最近はまるで付いて行けなくなりました。純粋なビートダウンは【親和】くらいのスピードが無いと、もはや付いて行けないという印象を受けます。

ルイコスタ
2014年8月10日9:06

私はこのカード好きなんですよね…
モダンのマーフォークで試験的に採用していますが、やはり当時と比較して環境が速いのでしょうかね…

MTGAnglerfish.アンコウ
2014年8月10日16:09

スタンダード当時、中学生だった私はエルズペスが高くて買えなかったので
教主or鳥→セルキーorセファリッドの警官→エルズペス!!
を今こそモダンでやりたい!
と思っていますが…セルキーの日本語が高くて高くて…

しもべの一人、H
2014年8月10日22:39

皆さん、コメントありがとうございます。

>ハイバネさん
ハイリスクハイリターンよりもローリスクローリターン。Legacyは安定が無ければ生きてはいけない世界ですからね。

今はBeatdownで生きているのは部族ぐらいですからね。後は打点で勝負するBeatなんて存在しない。世知辛い世の中です。

>ルイコスタさん
Modernと言ってもLegacyで使われるカードも多いですからね。Legacyほどではなくとも速さは重要なハス。ただ除去の質は似たようなものですが、《地盤の際》と《不毛の大地》の差は大きいですが。

Modernの魚の場合はこいつの性能云々より、1マナ挙げれば《波使い》がいる事実の方が影響が大きいようにも思えます。

>殻を着た萌豚.シェルダーさん
エルズペスは当時から極めて高かったですからね。実質神話レアで初めて高額が付いたカードではないでしょうかね?アレで一気にプレイヤー層から話が違う!!と言う意見が出た記憶が在ります。
というか《セファリッドの警官》は存在を完全に忘れていましたね。あれぞロマン枠そのものですね。

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