レガシー)今週のSCG さよならエンジェル/グッバイ基本組
2014年8月26日 紹介 コメント (2)
皆さん、こんばんは。しもべです。
MTGは2015年から大きな変革を迎えるようです。
Stdが3ブロック制になるのは別に反対ではありません。確かに第3セットは遠すぎた印象が昔から在りましたしね。使える期間の短さも不満でしたし。ただ、これからは半年に一度のローテーションがあるというのは、今までの1年に一度と比べると大分環境の変化があわただしい事になりそうですね。
まぁ、Stdやらないので関係ないのですが。
(ただそれも過去に比べ情報の拡散やアイディアの発生が圧倒的に早いという事を考慮すれば問題も無いのかも。)
基本セットの廃止は別に文句は有りません。
初心者向けはエントリーセットとかであるので。セット自体が他に比べて特別簡単と言う訳でもないですし。
ただ、これらの動きで懸念しているのは、各ブロックに設けられるであろうテーマの乱立。
其々の新規キーワード能力/新規メカニズムは、今の時点でも既にあふれかえっています。
ここ最近は過去のカードの焼き直しと思える物も多く(しかも弱い物がそのまま弱い)、一々別に設ける必要があるのか?と思う事もしばしば。また「スレッショルド」「親和」や「感染」の様な世界観に合わせて作られたメカニズムは、そこで終了してしまってその後の成長が見込めない。
結果的に何時まで経っても進歩なしか、新規カードに追いやられてデッキ内でその意味を無くすかのどちらか。
これ以上新しいキーワードやメカニズムを増やすのではなく、もっと過去のメカニズムを持つカードを増やしてほしい、と思うのが個人的な感想です。
メカニズムに真新しさが無かったり、それに固執し過ぎて実用性が皆無の物ばかりになってしまうなら、余計にそう思います。
そういう意味なら、ブロックを増やすのはどちらかと言えば抵抗が強いですかね。
過去の世界を再訪してくれるというのなら、メカニズムやキーワード自体も新規ではなく旧来の物の水増しを図ってほしいものです。
ただ、過去の世界は好きなので再訪自体は全然OKです。
ドミナリアは大好きです(もうTSPのブレイズやクロウヴァスの様なギャグは要らない)し、神河の雰囲気も好きでした。
ついでに変革を起こすなら、オーナー制度とダメージスタックのコンバットトリックを復活させてほしい・・・。
ローテーション増えると、カードの購入機会が減る心配も・・・まぁ欲しいカードはその場で買っとけば問題ありませんね。
---------------------------------------------------------------------------------------
さて、国内は昨日までのGP神戸の余韻が未だ醒めていませんが、けふもけふとてSCG Open Legacyの結果を見ていきます。
今回はWashingtonで行われました。
結果はペタル↓
http://www.starcitygames.com/events/230814_washingtondc.html
http://sales.starcitygames.com/deckdatabase/deckshow.php?&t%5BC1%5D=3&start_date=08/23/2014&end_date=08/24/2014&start=1&finish=16
優勝はBUG 続唱のJake Mondello氏です。
以下Top16(上から順に1位→9位→16位)
BUG 続唱
RUG Delver
Deathblade
Bant ソプターブレード
Metalworker
Dredge
Dredge
Patriot
-----------------------
Miracles
SneakShow
Burn
MonoR Sneak
PainterStone
4c Delver
RUG Delver
Patriot
です。
ここ最近、僅かながらLegacy3竦みの形が変わってきているように思います。
今まではTempo-対Tempoのフェアデッキ-Comboと言う3竦みだったんですが、ここにコンボが消えてMiracles-Tempo-対U/Tempoのフェアデッキのような形に変化しつつあるような。特にこのBUG 続唱が結構目立ってきていると思います。
こういうデッキの台頭は今までも何度も有りましたがそれを抑え込んできたCombo勢の勢力回復がいまだ不透明です。
う~む・・・。
一時的な事でしょうかね?
今回も基本的にはTempoが最大勢力ですが、そのTempoに強いデッキが僅かながら増えています。
特にBurnやElves、D&T以外のデッキであるDredgeやMetalworker等の出現ですね。
これは一時的な物でしょうが、Tempo勢の中でも未だ綱引きの状況(最も安定しているのはRUGで、最も勝ち星が多いのはBUG)なのでそれによるメタの揺らぎと隙があるのでしょう。
特に最近は墓地対策が極めて脆弱です。
対Elves銭までいっしょくたに担ってきた《墓掘りの檻》までも抜く構築も見られるので墓地系は今後多少勢力図に顔を出してくるのではないでしょうかね。
では、ここからは気になったデッキを見ていきます。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=72098
1位、Jake Mondello氏のBUG 続唱です。
ここ最近台頭気味のBUG続唱。対テンポでは土地拘束が緩めになってきている今は物量で押しやすいのが良いですね。
さらに対Tempoで優位を作るため基本地形の《沼》を1枚入れるのがここ最近は一般的なようです。
これにより1t目の《死儀礼のシャーマン》《思考囲い》からの展開を安定させる事が出来ますね。
ただ、それ以外はほぼメインは固定。
生物14にスペルは囲い/Hymnが3-1でメインに《毒の濁流》1枚に土地は22です。稀にPWを増量したよりControl的なデッキも有りますが基本はこれですね。
今回の注目はサイド。
前述のように《墓掘りの檻》を抜き、更に対消耗戦を見据えた追加の《ヴェールのリリアナ》を抜いてます。代わりに入っているのが《寒け》2枚。メタ上に効く相手が点在しているわけではないのですが、それでも最近は高確率で少数が生き残っているBurnには極めて有効なスペルです。
メタと弱点のバランスをとった採用ですね。
ただ、これがそのまま環境の一角となれるか?と言うとそこまででもないのがこのデッキですね。
分周りの代わりに安定性や軸が無い。
その上、Blade系のデッキがサイドに《饗宴と飢餓の剣》を増やしてきています。
今後このデッキがどう生き残るのかが注目です。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=72101
4位、Paul Lynch氏のBantSFMです。
最初は名前通りのBantカラー故に《聖遺の騎士》を中心にしたBlade戦略かと思っていましたが少々異なるようです。
基本は《飛行機械の鋳造所》+《弱者の剣》を中心としたUWの低速BladeControlに続唱要素を加えているようです。
約1月前にBaltimoreのOpen Legacyにて本人が使用したものとメインは同じですね。その時より順位を6つ上げています。
と言うかサイドも《原基の印章》→《浄化の印章》に代わっているだけです。
寧ろこのカラーで名前WではなくGを採用していたのか謎でしたね。
Miracleよりも物量を優先した低速Controlでその分除去による支配力は落としています。
が、各カードのシナジーやパワーも高く、Miraclesと違い序盤からBlade戦略が採れるのは強みですね。
どちらにせよ対Tempoでは優位性を持っているのでしょう。
ギミックが多い分脆い所も多そうですが、それを分回りで無視するための続唱ですかね?
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=72082
6位、Chris Jordan氏のDredgeです。
お寒い時代の続くDredgeですが、前述のように墓地対策が薄くなっている現状では可能性があると思っています。
もちろんメインのDrSとサイドのカードは鬱陶しいのは事実ですが、それを乗り越えれば十分戦っていけるはず。
Chris氏のそれは圧倒的な分回りを捨て高速で墓地を肥やしながらも、継戦が出来る設定です。
《ゴルガリの凶漢》《ゴルガリの墓トロール》を4枚にして発掘を最大限にしつつ代わりに《打開》《セファリッドの円形競技場》を3枚にし、色マナ源である《マナの合流点》を4枚確保しています。
そして何より、《イチョリッド》が4枚体制です。
これに依り墓地対策さえ気を付ければ安定して継続戦闘が出来ます。
《戦慄の復活》も無いため《憎悪縛りの剥ぎ取り》も使えません。純正の様式美で安定重視です。
サイドもアグレッシブ要素を採るのではなく、飽くまでこの形のサポート。
鬱陶しい墓地Hateを潰す《古の遺恨》《突然の衰微》に墓地カードの保護をする《記憶の旅》で緊急回避も出来ます。
盤面は墓地Hateも務めるDrS語と盤面を支配するために《炎の嵐》を4枚。
個人的には今の環境をしっかり攻略するために組まれたDredgeのように思えます。
まぁ専門的な事は判らない素人感想ですがね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=72111
9位、Brian Braun-Duin氏のUW Miraclesです。
挑戦的なデッキを組む事が多いBBDのMiraclestRです。
成る程、今回は《石鍛冶の神秘家》を入れたBlade系Miralcesですね。序盤からの攻めも持てる部分が特徴ですね。
《ヴェンディリオン三人衆》まで取って可能なら序盤にSfMから体勢を作って攻め勝つプランを本筋に寄せているようです。
これによりサイド後の《謙虚》合戦が圧倒的に楽になるのもポイントですね。
後は《思案》ではなく《定業》が採られています。まぁ無駄牌を引きにくい定業はもっとControlで使われても良い様な気もします。
これぐらいですね、変わっているのは・・・。
・・・。
・・・。
・・・。
・・・ちげぇよ!!
アレ!?《天使への願い》が無い:(;゙゚’ω゚’):!!?
そうです。
今回のBBD製Miraclesには《天使への願い》が採られていません。
サイドの2枚目の《殴打頭蓋》もそうですが、このBlade戦略に行かに注力しているかが判ります。特に《天使への願い》さえ対処しておけば何とかなるという風潮の強い最近ですから、その考えを逆手に取ったのかもしれませんね。
しかしそういう意味ではどっしり構えたヘビーコンのMiraclesとは一線を画すデッキになりそうです。
サイドには先週CalebのLegacy Weaponでも紹介されていた《嵐の神、ケラノス》が採られています。対ミラー/フェアマッチが増えるのなら有効だそうです。ついでにこれも《謙虚》と相性がいいですね。
よくわからないのは2枚目の《平地》。
《天使への願い》が無いのなら1枚でも良さそうな物ですが・・・。まぁ一応メインに《議会の採決》も有りますし、サイド後まで想定したら減らせないという事ですかね?
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=72112
13位、Sean Park氏のPainterStoneです。
《帝国の徴募兵》4枚の所謂ImperialPainterですね。お高い仕様です。
tWがされており、基本のメイン《悟りの教示者》と合わせて6枚のサーチカードを有しているのが強みですね。
特にこれと言った特徴は無いのですが、気になったのはサイドです。
一般的に対生物で採られているのは《漸増爆弾》ですが、Sean氏は《紅蓮地獄》1枚《稲妻》2枚《炎の稲妻》1枚とかなり多めです。特に《稲妻》が珍しい。
この所単体除去の需要が増しているのかサイドに、スィーパー以外のピン除去を採る方が増えているようです。
この《炎の稲妻》が好まれて使われているようで、中には4枚採っている方もいます。Socですが、Insで動く必要もありませんし、2マナランドのお陰でFbも比較的使いやすいですからね。またウェルダーがいる関係か《黄鉄の呪文爆弾》と言う方もいます。
このSean氏は最も安定して使えるローリスクは《稲妻》を採っていますね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=72105
14位、Eric Smith氏の4c DeathBladeです。
世にもふとましい・・・欲張りなDeathBladeです。
とはいっても4cと言いながらG要素はDrSの起動能力分だけなので、他のDeathBladeよりもむしろ少ないぐらいです。
が、それ以上に目立つのは生物の溢れ具合。
3種12枚とかの構成もあるDeathBladeで、ここまで種類と枚数の溢れるのも珍しい。
特にDrS+《真の名の宿敵》以外のすべての生物がカードアドバンテージを獲得する術を持っており、BUG続唱の様な物量戦略を仕掛けられますね。
その中でも目立つのは《修復の天使》と《悪意の大梟》。
梟は稀にあるボブの代わりで、安定したアドとUカウントを稼ぎつつ対DoS戦に備える事が出来ます。
そして修復の天使はこのデッキでは実に多様なアドの獲得手段に溢れるだけでなく、蔓延するサイド後のTNNや小型生物対策を躱す潤滑油として機能しそうです。本体も優秀で《稲妻》《突然の衰微》に耐え、DoSを受け止め、装備品の担ぎ手と詩hていにっシャーも務めます。色拘束が薄いのも良い。
しかし、ここまで詰め込んだおかげで他のスロットを圧迫しています。
追加の除去枠が取れないのはまだしも、キャントリップは《渦まく知識》のみで回り不安です。その上と地は22枚と少なめ。大丈夫なんですかね?WWは無くなったとはいえBBとUUはまだ健在なわけですし。
ついでにボブではなく梟のお陰で増やせているとはいえUカウントは3枚の《Force of will》を入れて僅か18枚。
もう一枚程度サイドに落としても良い様な気もしますが、さすがに無理か・・・。
う~ん…これぞ外国人仕様ですかね。
http://www.starcitygames.com/events/coverage/deck_tech_bug_walkers_with_chr.html
今週のDeck Tech:Chris VanmeterのBUG Walkersです。
様々なデッキを扱っているVanmeterが今回使ったのはBUG NicFit。
と言っても、殻Controlでは無くPWControlです。Legacy版スーパーフレンズだとか。
その名の通りPWが計11枚も入っている仕様。かなり昔に在った4~5cのPWコンを思い出します。
基本のLotV、JtMsに加えBigMana御用達PWの《解放された者、カーン》はいつも通り。
ここに注目すべき《荒ぶる波濤、キオーラ》と《世界を目覚めさせる者、ニッサ》が2-1で入っています。
ニッサは私が以前から何度か挙げていますが、[+1]で土地を4/4トランプルにし続けるだけでLegacyでは圧倒的に強いので判ります。それ以外に得にする事も無いので1枚なのも納得。
でキオーラ。実は私もNicFitを想定して1枚購入しました。
ボードをしっかり除去出来れば[+1]連打から[-5]は素早い勝ち筋ですし、[-1]の使い捨てでも相応に強い。が、敢えてキオーラを使う必要はないかと思って今一つ積極的にに臨めませんでしたがVanmeterは実践しているようです。
このデッキでは単純に土地を伸ばせばニッサも強くなるのが良いですね。
キオーラを使うならどうせなら《クルフィックスの狩猟者》まで使いたいものですが、枠がありませんね・・・。
NicFitと言う構成上Tempoに極めて強いはずですが、その実PWを積みまくる事に依って本当に強いのは対Controlなのかもしれません。
今一つ理解に苦しむのは《Hymn to Tourach》3枚。
最序盤に撃つのでもない限り相手を減速させるには力不足な上に、相手の序盤に事故らせてその間に活と言う戦法は出来るはずもない。
一体何のために入っているのでしょう。当然対Comboもこれだけでは焼け石に水の筈・・・。
私ならここに《キャントリップ》-《突然の衰微》/《毒の濁流》/《仕組まれた爆薬》を1~2枚ずつ取りますが・・・。
スィーパーは採っても1枚
序盤がこれでは脆すぎます。
こんな、処ですか。
冒頭で述べた様に、Legacyの支配層に動きが見えるような気がします。これは今後に要注目したい。
また墓地対策の薄さも気になるのでDredgeはもう少し出てくるような気もします。Reanimatorよりは可能性があるような。
さて、今回はここまで、です。
今回もお付き合いいただけた方には感謝申し挙げます。
有難うございましたm(_ _)M
この文章がお役に立てば幸いです。
P.S.
HappyMtgのページのコーナーグレイトフルデックスを見ていて、懐かしい気持ちに。
私が初めてMtgをし始めたころのデッキが沢山在りました。
特にゼロックス理論ですね。
が、それ以上に感じたのがRUGスレッショルドと言うデッキを見た時。
そう、今は無きCanadianThreshold=カナスレ。
懐かしいなぁ。
Legacy参入期から存在していて、今はRUG Delverなんて呼ばれていますが、そうですそうです。あの時はこんなデッキでしたね。
《巣立つドラゴン》とかも場合によっては入っていて今とは似ても似つかないでもコンセプト的には同じと言うデッキでしたね。あの頃のカナスレはメイン59枚までは固定なんて話も良く効きました。
ベストな選択を取り続ける必要のあるデッキとも言われてましたね。下手が使うと速攻で負けるいい例と言われていました。
それがもうこんなに遠くに来てしまったわけですね。
MTGは2015年から大きな変革を迎えるようです。
Stdが3ブロック制になるのは別に反対ではありません。確かに第3セットは遠すぎた印象が昔から在りましたしね。使える期間の短さも不満でしたし。ただ、これからは半年に一度のローテーションがあるというのは、今までの1年に一度と比べると大分環境の変化があわただしい事になりそうですね。
まぁ、Stdやらないので関係ないのですが。
(ただそれも過去に比べ情報の拡散やアイディアの発生が圧倒的に早いという事を考慮すれば問題も無いのかも。)
基本セットの廃止は別に文句は有りません。
初心者向けはエントリーセットとかであるので。セット自体が他に比べて特別簡単と言う訳でもないですし。
ただ、これらの動きで懸念しているのは、各ブロックに設けられるであろうテーマの乱立。
其々の新規キーワード能力/新規メカニズムは、今の時点でも既にあふれかえっています。
ここ最近は過去のカードの焼き直しと思える物も多く(しかも弱い物がそのまま弱い)、一々別に設ける必要があるのか?と思う事もしばしば。また「スレッショルド」「親和」や「感染」の様な世界観に合わせて作られたメカニズムは、そこで終了してしまってその後の成長が見込めない。
結果的に何時まで経っても進歩なしか、新規カードに追いやられてデッキ内でその意味を無くすかのどちらか。
これ以上新しいキーワードやメカニズムを増やすのではなく、もっと過去のメカニズムを持つカードを増やしてほしい、と思うのが個人的な感想です。
メカニズムに真新しさが無かったり、それに固執し過ぎて実用性が皆無の物ばかりになってしまうなら、余計にそう思います。
そういう意味なら、ブロックを増やすのはどちらかと言えば抵抗が強いですかね。
過去の世界を再訪してくれるというのなら、メカニズムやキーワード自体も新規ではなく旧来の物の水増しを図ってほしいものです。
ただ、過去の世界は好きなので再訪自体は全然OKです。
ドミナリアは大好きです(もうTSPのブレイズやクロウヴァスの様なギャグは要らない)し、神河の雰囲気も好きでした。
ついでに変革を起こすなら、オーナー制度とダメージスタックのコンバットトリックを復活させてほしい・・・。
ローテーション増えると、カードの購入機会が減る心配も・・・まぁ欲しいカードはその場で買っとけば問題ありませんね。
---------------------------------------------------------------------------------------
さて、国内は昨日までのGP神戸の余韻が未だ醒めていませんが、けふもけふとてSCG Open Legacyの結果を見ていきます。
今回はWashingtonで行われました。
結果はペタル↓
http://www.starcitygames.com/events/230814_washingtondc.html
http://sales.starcitygames.com/deckdatabase/deckshow.php?&t%5BC1%5D=3&start_date=08/23/2014&end_date=08/24/2014&start=1&finish=16
優勝はBUG 続唱のJake Mondello氏です。
以下Top16(上から順に1位→9位→16位)
BUG 続唱
RUG Delver
Deathblade
Bant ソプターブレード
Metalworker
Dredge
Dredge
Patriot
-----------------------
Miracles
SneakShow
Burn
MonoR Sneak
PainterStone
4c Delver
RUG Delver
Patriot
です。
ここ最近、僅かながらLegacy3竦みの形が変わってきているように思います。
今まではTempo-対Tempoのフェアデッキ-Comboと言う3竦みだったんですが、ここにコンボが消えてMiracles-Tempo-対U/Tempoのフェアデッキのような形に変化しつつあるような。特にこのBUG 続唱が結構目立ってきていると思います。
こういうデッキの台頭は今までも何度も有りましたがそれを抑え込んできたCombo勢の勢力回復がいまだ不透明です。
う~む・・・。
一時的な事でしょうかね?
今回も基本的にはTempoが最大勢力ですが、そのTempoに強いデッキが僅かながら増えています。
特にBurnやElves、D&T以外のデッキであるDredgeやMetalworker等の出現ですね。
これは一時的な物でしょうが、Tempo勢の中でも未だ綱引きの状況(最も安定しているのはRUGで、最も勝ち星が多いのはBUG)なのでそれによるメタの揺らぎと隙があるのでしょう。
特に最近は墓地対策が極めて脆弱です。
対Elves銭までいっしょくたに担ってきた《墓掘りの檻》までも抜く構築も見られるので墓地系は今後多少勢力図に顔を出してくるのではないでしょうかね。
では、ここからは気になったデッキを見ていきます。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=72098
1位、Jake Mondello氏のBUG 続唱です。
ここ最近台頭気味のBUG続唱。対テンポでは土地拘束が緩めになってきている今は物量で押しやすいのが良いですね。
さらに対Tempoで優位を作るため基本地形の《沼》を1枚入れるのがここ最近は一般的なようです。
これにより1t目の《死儀礼のシャーマン》《思考囲い》からの展開を安定させる事が出来ますね。
ただ、それ以外はほぼメインは固定。
生物14にスペルは囲い/Hymnが3-1でメインに《毒の濁流》1枚に土地は22です。稀にPWを増量したよりControl的なデッキも有りますが基本はこれですね。
今回の注目はサイド。
前述のように《墓掘りの檻》を抜き、更に対消耗戦を見据えた追加の《ヴェールのリリアナ》を抜いてます。代わりに入っているのが《寒け》2枚。メタ上に効く相手が点在しているわけではないのですが、それでも最近は高確率で少数が生き残っているBurnには極めて有効なスペルです。
メタと弱点のバランスをとった採用ですね。
ただ、これがそのまま環境の一角となれるか?と言うとそこまででもないのがこのデッキですね。
分周りの代わりに安定性や軸が無い。
その上、Blade系のデッキがサイドに《饗宴と飢餓の剣》を増やしてきています。
今後このデッキがどう生き残るのかが注目です。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=72101
4位、Paul Lynch氏のBantSFMです。
最初は名前通りのBantカラー故に《聖遺の騎士》を中心にしたBlade戦略かと思っていましたが少々異なるようです。
基本は《飛行機械の鋳造所》+《弱者の剣》を中心としたUWの低速BladeControlに続唱要素を加えているようです。
約1月前にBaltimoreのOpen Legacyにて本人が使用したものとメインは同じですね。その時より順位を6つ上げています。
と言うかサイドも《原基の印章》→《浄化の印章》に代わっているだけです。
寧ろこのカラーで名前WではなくGを採用していたのか謎でしたね。
Miracleよりも物量を優先した低速Controlでその分除去による支配力は落としています。
が、各カードのシナジーやパワーも高く、Miraclesと違い序盤からBlade戦略が採れるのは強みですね。
どちらにせよ対Tempoでは優位性を持っているのでしょう。
ギミックが多い分脆い所も多そうですが、それを分回りで無視するための続唱ですかね?
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=72082
6位、Chris Jordan氏のDredgeです。
お寒い時代の続くDredgeですが、前述のように墓地対策が薄くなっている現状では可能性があると思っています。
もちろんメインのDrSとサイドのカードは鬱陶しいのは事実ですが、それを乗り越えれば十分戦っていけるはず。
Chris氏のそれは圧倒的な分回りを捨て高速で墓地を肥やしながらも、継戦が出来る設定です。
《ゴルガリの凶漢》《ゴルガリの墓トロール》を4枚にして発掘を最大限にしつつ代わりに《打開》《セファリッドの円形競技場》を3枚にし、色マナ源である《マナの合流点》を4枚確保しています。
そして何より、《イチョリッド》が4枚体制です。
これに依り墓地対策さえ気を付ければ安定して継続戦闘が出来ます。
《戦慄の復活》も無いため《憎悪縛りの剥ぎ取り》も使えません。純正の様式美で安定重視です。
サイドもアグレッシブ要素を採るのではなく、飽くまでこの形のサポート。
鬱陶しい墓地Hateを潰す《古の遺恨》《突然の衰微》に墓地カードの保護をする《記憶の旅》で緊急回避も出来ます。
盤面は墓地Hateも務めるDrS語と盤面を支配するために《炎の嵐》を4枚。
個人的には今の環境をしっかり攻略するために組まれたDredgeのように思えます。
まぁ専門的な事は判らない素人感想ですがね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=72111
9位、Brian Braun-Duin氏のUW Miraclesです。
挑戦的なデッキを組む事が多いBBDのMiraclestRです。
成る程、今回は《石鍛冶の神秘家》を入れたBlade系Miralcesですね。序盤からの攻めも持てる部分が特徴ですね。
《ヴェンディリオン三人衆》まで取って可能なら序盤にSfMから体勢を作って攻め勝つプランを本筋に寄せているようです。
これによりサイド後の《謙虚》合戦が圧倒的に楽になるのもポイントですね。
後は《思案》ではなく《定業》が採られています。まぁ無駄牌を引きにくい定業はもっとControlで使われても良い様な気もします。
これぐらいですね、変わっているのは・・・。
・・・。
・・・。
・・・。
・・・ちげぇよ!!
アレ!?《天使への願い》が無い:(;゙゚’ω゚’):!!?
そうです。
今回のBBD製Miraclesには《天使への願い》が採られていません。
サイドの2枚目の《殴打頭蓋》もそうですが、このBlade戦略に行かに注力しているかが判ります。特に《天使への願い》さえ対処しておけば何とかなるという風潮の強い最近ですから、その考えを逆手に取ったのかもしれませんね。
しかしそういう意味ではどっしり構えたヘビーコンのMiraclesとは一線を画すデッキになりそうです。
サイドには先週CalebのLegacy Weaponでも紹介されていた《嵐の神、ケラノス》が採られています。対ミラー/フェアマッチが増えるのなら有効だそうです。ついでにこれも《謙虚》と相性がいいですね。
よくわからないのは2枚目の《平地》。
《天使への願い》が無いのなら1枚でも良さそうな物ですが・・・。まぁ一応メインに《議会の採決》も有りますし、サイド後まで想定したら減らせないという事ですかね?
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=72112
13位、Sean Park氏のPainterStoneです。
《帝国の徴募兵》4枚の所謂ImperialPainterですね。お高い仕様です。
tWがされており、基本のメイン《悟りの教示者》と合わせて6枚のサーチカードを有しているのが強みですね。
特にこれと言った特徴は無いのですが、気になったのはサイドです。
一般的に対生物で採られているのは《漸増爆弾》ですが、Sean氏は《紅蓮地獄》1枚《稲妻》2枚《炎の稲妻》1枚とかなり多めです。特に《稲妻》が珍しい。
この所単体除去の需要が増しているのかサイドに、スィーパー以外のピン除去を採る方が増えているようです。
この《炎の稲妻》が好まれて使われているようで、中には4枚採っている方もいます。Socですが、Insで動く必要もありませんし、2マナランドのお陰でFbも比較的使いやすいですからね。またウェルダーがいる関係か《黄鉄の呪文爆弾》と言う方もいます。
このSean氏は最も安定して使えるローリスクは《稲妻》を採っていますね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=72105
14位、Eric Smith氏の4c DeathBladeです。
世にもふとましい・・・欲張りなDeathBladeです。
とはいっても4cと言いながらG要素はDrSの起動能力分だけなので、他のDeathBladeよりもむしろ少ないぐらいです。
が、それ以上に目立つのは生物の溢れ具合。
3種12枚とかの構成もあるDeathBladeで、ここまで種類と枚数の溢れるのも珍しい。
特にDrS+《真の名の宿敵》以外のすべての生物がカードアドバンテージを獲得する術を持っており、BUG続唱の様な物量戦略を仕掛けられますね。
その中でも目立つのは《修復の天使》と《悪意の大梟》。
梟は稀にあるボブの代わりで、安定したアドとUカウントを稼ぎつつ対DoS戦に備える事が出来ます。
そして修復の天使はこのデッキでは実に多様なアドの獲得手段に溢れるだけでなく、蔓延するサイド後のTNNや小型生物対策を躱す潤滑油として機能しそうです。本体も優秀で《稲妻》《突然の衰微》に耐え、DoSを受け止め、装備品の担ぎ手と詩hていにっシャーも務めます。色拘束が薄いのも良い。
しかし、ここまで詰め込んだおかげで他のスロットを圧迫しています。
追加の除去枠が取れないのはまだしも、キャントリップは《渦まく知識》のみで回り不安です。その上と地は22枚と少なめ。大丈夫なんですかね?WWは無くなったとはいえBBとUUはまだ健在なわけですし。
ついでにボブではなく梟のお陰で増やせているとはいえUカウントは3枚の《Force of will》を入れて僅か18枚。
もう一枚程度サイドに落としても良い様な気もしますが、さすがに無理か・・・。
う~ん…これぞ外国人仕様ですかね。
http://www.starcitygames.com/events/coverage/deck_tech_bug_walkers_with_chr.html
今週のDeck Tech:Chris VanmeterのBUG Walkersです。
様々なデッキを扱っているVanmeterが今回使ったのはBUG NicFit。
と言っても、殻Controlでは無くPWControlです。Legacy版スーパーフレンズだとか。
その名の通りPWが計11枚も入っている仕様。かなり昔に在った4~5cのPWコンを思い出します。
基本のLotV、JtMsに加えBigMana御用達PWの《解放された者、カーン》はいつも通り。
ここに注目すべき《荒ぶる波濤、キオーラ》と《世界を目覚めさせる者、ニッサ》が2-1で入っています。
ニッサは私が以前から何度か挙げていますが、[+1]で土地を4/4トランプルにし続けるだけでLegacyでは圧倒的に強いので判ります。それ以外に得にする事も無いので1枚なのも納得。
でキオーラ。実は私もNicFitを想定して1枚購入しました。
ボードをしっかり除去出来れば[+1]連打から[-5]は素早い勝ち筋ですし、[-1]の使い捨てでも相応に強い。が、敢えてキオーラを使う必要はないかと思って今一つ積極的にに臨めませんでしたがVanmeterは実践しているようです。
このデッキでは単純に土地を伸ばせばニッサも強くなるのが良いですね。
キオーラを使うならどうせなら《クルフィックスの狩猟者》まで使いたいものですが、枠がありませんね・・・。
NicFitと言う構成上Tempoに極めて強いはずですが、その実PWを積みまくる事に依って本当に強いのは対Controlなのかもしれません。
今一つ理解に苦しむのは《Hymn to Tourach》3枚。
最序盤に撃つのでもない限り相手を減速させるには力不足な上に、相手の序盤に事故らせてその間に活と言う戦法は出来るはずもない。
一体何のために入っているのでしょう。当然対Comboもこれだけでは焼け石に水の筈・・・。
私ならここに《キャントリップ》-《突然の衰微》/《毒の濁流》/《仕組まれた爆薬》を1~2枚ずつ取りますが・・・。
スィーパーは採っても1枚
序盤がこれでは脆すぎます。
こんな、処ですか。
冒頭で述べた様に、Legacyの支配層に動きが見えるような気がします。これは今後に要注目したい。
また墓地対策の薄さも気になるのでDredgeはもう少し出てくるような気もします。Reanimatorよりは可能性があるような。
さて、今回はここまで、です。
今回もお付き合いいただけた方には感謝申し挙げます。
有難うございましたm(_ _)M
この文章がお役に立てば幸いです。
P.S.
HappyMtgのページのコーナーグレイトフルデックスを見ていて、懐かしい気持ちに。
私が初めてMtgをし始めたころのデッキが沢山在りました。
特にゼロックス理論ですね。
が、それ以上に感じたのがRUGスレッショルドと言うデッキを見た時。
そう、今は無きCanadianThreshold=カナスレ。
懐かしいなぁ。
Legacy参入期から存在していて、今はRUG Delverなんて呼ばれていますが、そうですそうです。あの時はこんなデッキでしたね。
《巣立つドラゴン》とかも場合によっては入っていて今とは似ても似つかないでもコンセプト的には同じと言うデッキでしたね。あの頃のカナスレはメイン59枚までは固定なんて話も良く効きました。
ベストな選択を取り続ける必要のあるデッキとも言われてましたね。下手が使うと速攻で負けるいい例と言われていました。
それがもうこんなに遠くに来てしまったわけですね。
コメント
デルバーがやばすぎる
コメントありがとうございます。
まぁ、そうですね。タルモが出てからは大きな変化はDoSぐらいです。
しかし、そのDoSが、そこそこ強い理詰めのデッキを一気に環境の最右翼に押しはげ長いこと君臨させていたと思うと、改めてこのカードの強さを感じます。
しかし、そのDoSのKP以上に、デッキコンセプトにこの上なくマッチしていたのが大きいのでしょうね。