レガシー)今週のSCGの結果 「お前のやることは全部お見通しだ!」
2014年9月9日 紹介
皆さん、こんばんは。しもべです。
眠い。
春眠暁を覚えず的な何かが秋口に起ころうとしています。
USオープンの決勝がまんま、「ベイビーステップ」の池vsピートだった。
はてさて・・・。
さて、SCG Open LegacyがSt.Loiusで行われました。
早速結果を見ていきましょう。
ペタル↓
http://www.starcitygames.com/events/060914_stlouis.html
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&start_date=9/7/2014&end_date=09/07/2014&start=1&finish=16&event_ID=20
優勝はSteve Medanic氏のElvesです。
以下Top16(上から順に1位→9位→16位)
Elves
Death&Tax
Esper SfM
Death&Tax
Sneak SHow
BUG Delver
Esper SfM
UW Miracles
---------------------
BUG Delver
Elves
RUG Delver
RUG Delver
Jund Depths
ANT
Omni-Tell
Patriot
です。
先回とは打って変わってU系のフェアデッキが非常に多い結果ですね。
もう少しMiraclesが増えるかと思ったのですが、中速系のEsperが代わりに入っていますね。
しかし、そのような結果にあってそれでも最上位は対U/フェアデッキに強いデッキで占められているのが先週から引き続いている状況を示しています。こう1~2週様子見ですが、少しは期待が持てますかね。
さて、ここからは個別に気になったデッキを見ていきます。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=72577
1位、Steve Medanic氏のElvesです。
先週に引き続き元気なElves。
Steve氏は中々刺激的なリストです。
まずメインの《遺産のドルイド》が僅か2枚しか入っていません。専門家ではないので詳しくは判りかねますが、このカードはデッキ全体をマナ生物にする様な親和エルフの所以となった非常に大切なカードのはず。3枚のリストは見た事あっても2枚は初めてです。その分単体で使える《ラノワールのエルフ》が2枚目が入っていますが、それでも1マナエルフは少なめ。土地も17枚と少なめ。安定性は大丈夫なのでしょうかね?
続いて《自由なる者ルーリク・サー》がメインに1枚挿しされています。
今よりもStormの様なComboが多かった時にはときおりいたメイン1枚挿し。妨害札の多いデッキの数の多さからの採用でしょうかね?取り敢えずは6点確定なわけですし、押し込みには便利。また通常キャストも十分に可能なので、その点でもビヒモスへの依存度を下げることができ、妨害に強くなっていますね。後ろ向きな《威厳の魔力》に対しての前のめりなこのカードでしょうか。
そして最も驚きなのが《ギタクシア派の調査》がメインに4枚積まれている事です。
つまり前方確認がしたいという事でしょうね。この部分はサイド後のハンデスが担う事が多いのですが、それをSteve氏はメインで行っています。考えてみれば当たり前なんですが、デッキ全体がコンボパーツであるElvesに投入するというのが目から鱗と言うか・・・。こういうのは今までにもあったんですかね?
なんにせよ、妨害行動に対して耐性を持たせている形に見えますね。
ついでにtRをしているためか、サイドに《血染めの月》があり、別途瞬殺手段を用意しているという恐ろしさ。Elves相手に土地対策を講じることなどまず無いので、死屍累々を気付く事が出来ますね・・・。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=72578
3位、Al Karabell氏のEsper SfMです。
最近は少し数を減らしている印象が強いEsper。
万能ではありますが、特別な強みが無いので特化したデッキが多いLegacyでは環境的に苦しくなることもあるでしょうね。
Al氏は古典的な《未練ある魂/LgS》を駒としたBlade戦略を採っています。
《真の名の宿敵》の登場以降は日陰の存在ですが、修正系スィーパー等の妨害に対しては遥かに上回っているLgSですので対策のされにくさと言う安定性はEsper向きですね。
それを活かすようにか、全体除去も採っていて、対フェアデッキに強くしている事が理解できます。
PWは《精神を刻む者、ジェイス/JtMs》の脇に添えるのが《ヴェールのリリアナ/LotV》ではなく《悪夢の織り手、アショク》《イニストラードの君主、ソリン》の2種類です。今一つ実感しづらいですが、アショクはこのところ時折見かけるようになりましたね。より目立つのが君主ソリンですが、このデッキではToken製造機でのBlade戦略の補足に加えてToken共の[-2]による打点補助も有効。LgSとの相性は散々言ってきましたが、このデッキではそれを更に強くするカードも採ってありますね。《忍び寄るタール坑》はブロックされないパワー4になります。一撃の重荷が3と4ではかなり違うので凶悪な性能になりますね。そして使い終わった生物どもを再利用する《ムーアランドの憑依地》。かつては《戦隊の鷹》と共に使用されLgSに駆逐されましたが、単品での使用は珍しい。2/1飛行が生み出せるようになるわけで、脅威のある土地になりますね。ScMもパワー3になるので侮れなくなります。
リセットボタンやLgS、PWの関係か《不毛の大地》が零枚です。
相手を妨害する要理自分のやりたい事をすべきと言う事でしょうが、それだけデッキパワーを高めてあるという事でもありますね。
打消しも《Force of Will》4枚のみで妨害する気もさらさらない事で、その考えがより際立っています。
テンポ合戦時に嘗て現れた打消し0枚のEsperの様に、その傾向が出てきているという事ですね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=72556
4位、Andrew Kanallakan氏のD&Tです。
今回Top4に2名を送り出した非U系フェアデッキの希望の星。これの他は成績に安定性の無いJundぐらいしかいないのが現状なのでもう少し頑張ってほしいですね。ただTempoとこれの数が増えるとその分Comboの数が減り過ぎる傾向にある(と言うか既にそうなっている)のでその点は悩ましい。
ControlからBeatdownへと様変わりした近年のD&Tですが、最近は更にそれが加速しているのか《ミラディンの十字軍》と《セラの報復者》の両方を採用した攻撃的な仕様が一般的なようです。以前は3枚程の枠を競合させていましたが、今は両方で5~6枚程の枠を採っています。Andrew氏はそこに調整を加え、《オレスコスの王、ブリマーズ》《迷宮の霊魂》《コロンドールのマンガラ》と取っていますね。戦況に応じて選択が出来る仕様ですね。
猫王は兎も角、霊魂とマンガラを見ると初期のControl要素を再び必要としているのかとも思えます。
まぁ、フェアデッキが増えれば、速度の遅いデッキで殴り合いを強要するよりも妨害熊どもを使うのは必然かもしれません。
よくわからないのは、これだけ散らした採用をしているにも拘らず、特殊地形に《トロウケアの敷石》を取っているところ。
わざわざこの土地を狙う相手もいないでしょうし、1枚だけでは当然圧縮も出来ません。血染めの月に掛るようなリスクが増えるだけな気もしますが。1枚挿しが多いのなら、通常枠で採用される《地平線の梢》を尚更欲しいのではないのか?と考えてしまいますが・・・。
因みに現状サイドにはよく《議会の評決》が採用されていますが、これもマンガラ同様妨害札の増加を表していますね。
ただ、対TNNならメインにも仕込んである上に、《Holy Light》でも十分。対Elvesも出来て一石二鳥のはずですが。
知らない間に《太陽の槍》も無くなっていますね。これも評決の影響ですかね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=72585
15位、Edward Jose氏のOmni-Tellです。
細々と生き続けている《全知》型。
Edward氏は珍しい《急かし》を投入しています。稀にいる形で《実物提示教育》や《無限への突入》をInsで唱えて奇襲するデッキですね。
この所はANTの16キャントリップの様にOmniTellも《渦まく知識》《思案》《定業》《ギタクシア派の調査》(場合によっては+《衝動》)を積みこんだ安定型が非常に多いのですが、Edward氏は逆にそれらをある程度まで減らし(特にギタ調が零枚と言うのは凄い)、代わりに《否定の契約》《狼狽する嵐》等の妨害札を多めに取っています。《急かし》からも判る通り、如何に自分のスペルを通すかと言う事に拘った構築である事が判りますね。
サイドには珍しく《火想者の予見》があります。全知型の初期には搭載されていましたが、《直観》やキャントリップ型に取って代られてからはメインではまず見なかったスペル。それをサイドに置いておく真意はなんでしょうね。
また《変身術士の戯れ》と言う謎のスペルが・・・。一体誰に使うんでしょうか。
こんなところですか。
今回は非常にLegacyらしい結果になりましたね。とはいえ少々波風も見え隠れしている気がします。
さて、今回はここまで、です。
今回もお付き合いいただきありがとうございましたm(_ _)m
この文章が何処かでお役に立てば幸いです。
眠い。
春眠暁を覚えず的な何かが秋口に起ころうとしています。
USオープンの決勝がまんま、「ベイビーステップ」の池vsピートだった。
はてさて・・・。
さて、SCG Open LegacyがSt.Loiusで行われました。
早速結果を見ていきましょう。
ペタル↓
http://www.starcitygames.com/events/060914_stlouis.html
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&start_date=9/7/2014&end_date=09/07/2014&start=1&finish=16&event_ID=20
優勝はSteve Medanic氏のElvesです。
以下Top16(上から順に1位→9位→16位)
Elves
Death&Tax
Esper SfM
Death&Tax
Sneak SHow
BUG Delver
Esper SfM
UW Miracles
---------------------
BUG Delver
Elves
RUG Delver
RUG Delver
Jund Depths
ANT
Omni-Tell
Patriot
です。
先回とは打って変わってU系のフェアデッキが非常に多い結果ですね。
もう少しMiraclesが増えるかと思ったのですが、中速系のEsperが代わりに入っていますね。
しかし、そのような結果にあってそれでも最上位は対U/フェアデッキに強いデッキで占められているのが先週から引き続いている状況を示しています。こう1~2週様子見ですが、少しは期待が持てますかね。
さて、ここからは個別に気になったデッキを見ていきます。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=72577
1位、Steve Medanic氏のElvesです。
先週に引き続き元気なElves。
Steve氏は中々刺激的なリストです。
まずメインの《遺産のドルイド》が僅か2枚しか入っていません。専門家ではないので詳しくは判りかねますが、このカードはデッキ全体をマナ生物にする様な親和エルフの所以となった非常に大切なカードのはず。3枚のリストは見た事あっても2枚は初めてです。その分単体で使える《ラノワールのエルフ》が2枚目が入っていますが、それでも1マナエルフは少なめ。土地も17枚と少なめ。安定性は大丈夫なのでしょうかね?
続いて《自由なる者ルーリク・サー》がメインに1枚挿しされています。
今よりもStormの様なComboが多かった時にはときおりいたメイン1枚挿し。妨害札の多いデッキの数の多さからの採用でしょうかね?取り敢えずは6点確定なわけですし、押し込みには便利。また通常キャストも十分に可能なので、その点でもビヒモスへの依存度を下げることができ、妨害に強くなっていますね。後ろ向きな《威厳の魔力》に対しての前のめりなこのカードでしょうか。
そして最も驚きなのが《ギタクシア派の調査》がメインに4枚積まれている事です。
つまり前方確認がしたいという事でしょうね。この部分はサイド後のハンデスが担う事が多いのですが、それをSteve氏はメインで行っています。考えてみれば当たり前なんですが、デッキ全体がコンボパーツであるElvesに投入するというのが目から鱗と言うか・・・。こういうのは今までにもあったんですかね?
なんにせよ、妨害行動に対して耐性を持たせている形に見えますね。
ついでにtRをしているためか、サイドに《血染めの月》があり、別途瞬殺手段を用意しているという恐ろしさ。Elves相手に土地対策を講じることなどまず無いので、死屍累々を気付く事が出来ますね・・・。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=72578
3位、Al Karabell氏のEsper SfMです。
最近は少し数を減らしている印象が強いEsper。
万能ではありますが、特別な強みが無いので特化したデッキが多いLegacyでは環境的に苦しくなることもあるでしょうね。
Al氏は古典的な《未練ある魂/LgS》を駒としたBlade戦略を採っています。
《真の名の宿敵》の登場以降は日陰の存在ですが、修正系スィーパー等の妨害に対しては遥かに上回っているLgSですので対策のされにくさと言う安定性はEsper向きですね。
それを活かすようにか、全体除去も採っていて、対フェアデッキに強くしている事が理解できます。
PWは《精神を刻む者、ジェイス/JtMs》の脇に添えるのが《ヴェールのリリアナ/LotV》ではなく《悪夢の織り手、アショク》《イニストラードの君主、ソリン》の2種類です。今一つ実感しづらいですが、アショクはこのところ時折見かけるようになりましたね。より目立つのが君主ソリンですが、このデッキではToken製造機でのBlade戦略の補足に加えてToken共の[-2]による打点補助も有効。LgSとの相性は散々言ってきましたが、このデッキではそれを更に強くするカードも採ってありますね。《忍び寄るタール坑》はブロックされないパワー4になります。一撃の重荷が3と4ではかなり違うので凶悪な性能になりますね。そして使い終わった生物どもを再利用する《ムーアランドの憑依地》。かつては《戦隊の鷹》と共に使用されLgSに駆逐されましたが、単品での使用は珍しい。2/1飛行が生み出せるようになるわけで、脅威のある土地になりますね。ScMもパワー3になるので侮れなくなります。
リセットボタンやLgS、PWの関係か《不毛の大地》が零枚です。
相手を妨害する要理自分のやりたい事をすべきと言う事でしょうが、それだけデッキパワーを高めてあるという事でもありますね。
打消しも《Force of Will》4枚のみで妨害する気もさらさらない事で、その考えがより際立っています。
テンポ合戦時に嘗て現れた打消し0枚のEsperの様に、その傾向が出てきているという事ですね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=72556
4位、Andrew Kanallakan氏のD&Tです。
今回Top4に2名を送り出した非U系フェアデッキの希望の星。これの他は成績に安定性の無いJundぐらいしかいないのが現状なのでもう少し頑張ってほしいですね。ただTempoとこれの数が増えるとその分Comboの数が減り過ぎる傾向にある(と言うか既にそうなっている)のでその点は悩ましい。
ControlからBeatdownへと様変わりした近年のD&Tですが、最近は更にそれが加速しているのか《ミラディンの十字軍》と《セラの報復者》の両方を採用した攻撃的な仕様が一般的なようです。以前は3枚程の枠を競合させていましたが、今は両方で5~6枚程の枠を採っています。Andrew氏はそこに調整を加え、《オレスコスの王、ブリマーズ》《迷宮の霊魂》《コロンドールのマンガラ》と取っていますね。戦況に応じて選択が出来る仕様ですね。
猫王は兎も角、霊魂とマンガラを見ると初期のControl要素を再び必要としているのかとも思えます。
まぁ、フェアデッキが増えれば、速度の遅いデッキで殴り合いを強要するよりも妨害熊どもを使うのは必然かもしれません。
よくわからないのは、これだけ散らした採用をしているにも拘らず、特殊地形に《トロウケアの敷石》を取っているところ。
わざわざこの土地を狙う相手もいないでしょうし、1枚だけでは当然圧縮も出来ません。血染めの月に掛るようなリスクが増えるだけな気もしますが。1枚挿しが多いのなら、通常枠で採用される《地平線の梢》を尚更欲しいのではないのか?と考えてしまいますが・・・。
因みに現状サイドにはよく《議会の評決》が採用されていますが、これもマンガラ同様妨害札の増加を表していますね。
ただ、対TNNならメインにも仕込んである上に、《Holy Light》でも十分。対Elvesも出来て一石二鳥のはずですが。
知らない間に《太陽の槍》も無くなっていますね。これも評決の影響ですかね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=72585
15位、Edward Jose氏のOmni-Tellです。
細々と生き続けている《全知》型。
Edward氏は珍しい《急かし》を投入しています。稀にいる形で《実物提示教育》や《無限への突入》をInsで唱えて奇襲するデッキですね。
この所はANTの16キャントリップの様にOmniTellも《渦まく知識》《思案》《定業》《ギタクシア派の調査》(場合によっては+《衝動》)を積みこんだ安定型が非常に多いのですが、Edward氏は逆にそれらをある程度まで減らし(特にギタ調が零枚と言うのは凄い)、代わりに《否定の契約》《狼狽する嵐》等の妨害札を多めに取っています。《急かし》からも判る通り、如何に自分のスペルを通すかと言う事に拘った構築である事が判りますね。
サイドには珍しく《火想者の予見》があります。全知型の初期には搭載されていましたが、《直観》やキャントリップ型に取って代られてからはメインではまず見なかったスペル。それをサイドに置いておく真意はなんでしょうね。
また《変身術士の戯れ》と言う謎のスペルが・・・。一体誰に使うんでしょうか。
こんなところですか。
今回は非常にLegacyらしい結果になりましたね。とはいえ少々波風も見え隠れしている気がします。
さて、今回はここまで、です。
今回もお付き合いいただきありがとうございましたm(_ _)m
この文章が何処かでお役に立てば幸いです。
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