レガシー)今週のSCGの結果 スレッショルドは衰退しました
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レガシー)今週のSCGの結果 スレッショルドは衰退しました
皆さん、こんばんは。しもべです。


 実に3週間ぶりの実施されたSCG Legacy Open。
KTKショックの影響の1つがどこまで見られるのかが楽しみでったのでやっとこさ、ですね。
今週はWorcesterにて行われています。早速結果を見ていきましょう。
ペタル↓
http://www.starcitygames.com/events/181014_worcester.html
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&t%5BC1%5D=3&start_date=10/19/2014&end_date=10/19/2014&start=1&finish=16&event_ID=20&city=Worcester


 今週の優勝はBen Glancy氏のDeathBladeです。

以下Top16(上から順に1位→9位→16位)
DeathBlade
Elves
UR Delver
RUG Delver
UBR Delver
Elves
UR Delver
Miracles
-----------------
Burn
Reanimator
BUG Delver
Reanimator
UR Delver
Elves
Reanimator
Elves

 です。
う~ん凄まじい結果ですね。
DelverTempoとElvesとReanimatorしか居ません。もちろんそれ以外もいますが、そう表現できてしまうぐらいです。
Tempo系はTop16に7名でしかもそのうち5名がTop8です。探査ドローの関係で数が増加するであろうことは予期されていましたが、当然それを食うためにデッキを持ち込んだ方々もいたはず。それにも拘らずの結果です・・・。
もちろん未だKTK解禁から日は浅いので今後はもっと変化もあるでしょうが、それでも凄まじい戦果です。
 そしてもう一つ。
Elvesですね。今回はTop16に4名を輩出。その内Top8内に半分の2名でIndianapolisの上位独占には及ばないものの準じる結果と言えます。同じくここの所好調のReanimatorと違いTop8の壁を破れるという明確な違いが有りますね。

 とりあえずですが、圧倒機に早いデッキが多い。
Tempo系も速攻では無い物の前のめりなAggroデッキです。そしてそれ以外は2種類のComboとBurn。もうとにかく素早いデッキで溢れています。それまでのMiraclesの天下だった頃が懐かしいですね。恐らくMiraclesも今後対応してくるでしょうが、それでも今のところ勢いに圧倒有れている感じです。Comboでこれらが多いのはそれぞれ特徴があるとは思いますがアドバンテージを稼がれる前に終わらせる事が出来るからでしょうね。またElvesはプレイングでHateカードも在る程度カバーできます。其方を重視した故にTempoは打消し牌等が減っているため相応に相性が変化されているようです。

 またTempo系でも特に軽く且つRいデッキの多さも注目ですね。
まぁ普通に考えれば判りますが、前のめりで攻め手の速さがあり、故に墓地のたまりも早い。そして真っ青な状況にも最適のサイドを採れる。普通に考えれば現状Rを除く事のメリットが薄いと言えそうです。

 これらの結果から言える部分ですがPWも青息吐息
Miraclesもそうですが続唱が一時期数を増やしていたのなんて今では信じられない状況ですねw


 もうほんとこの結果には驚きしかないですね。
何時までこれが続くのかが次の注目部分ですね。



さて、ここからは個別に気になったデッキを見ていきたいと思います。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=74766
1位、Ben Glancy氏のDeathBladeです。

 KTK発売後主に注目された既存のデッキはRUGやBUGが中心でしたが、まさかのDeathBladeですね。
DeathBladeのSCG勝利は約半年ぶりです。基本的にこのカラーは デッキパワーを優先したEsper Bladeが中心でしたからね。
しかしKTKの探査ドローを有効活用するために墓地のたまりの速いTempo型にしているようですね。

 これまで取られていたアド部分の生物は《石鍛冶の神秘家/SfM》を残して撤廃。その代わりに《宝船の巡航》が3枚入っていますね。因みに巡航では無く《時を超えた探索/DTT》を採用している形も在るようです。《死儀礼のシャーマン》が居るのならUUも比較的楽になりますね。

 最も注目したいのは土地の少なさとそれに比例した《思案》の枚数。
Miraclesなどでもたまに見られますが、土地の分をポンダーに変換してデッキの回転率を上げているわけですね。この場合は更に墓地に落ちやすい札で揃えているとも言えます。フェッチの数がしっかりと11枚も採られているところを見てもそれが判ります。
実存の土地を減らしてもまわると考えるのは正にアンリコパワー様々でしょうね。
抜かれているのは《忍び寄るタール坑》と《不毛の大地》の3枚目。
不毛は相手の墓地を肥やすだけなのでメタ読みを考えれば妥当かもしれません。タール抗はよく判りませんが速度差を嫌ったのでしょうかね?

 またPWも《ヴェールのリリアナ》の僅か1枚です。
Esperカラーと言えばDelver系で最もPWを積むデッキですが、それも抑えめですね。遅すぎる事が問題かもしれません。
代わりにメインのデッキパワーは相対的に下がってしまう訳ですが、きっちりサイドにその分は採られています。対Controlではこちらにシフトし従来の形を取るのでしょうね。



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=74778
2位、Nicholas Malatesta氏のElvesです。

 ここ最近絶好調のElves。
数が増えてきたのに対応して小型除去やスィーパーも多くなっていて、更にRの数が増えているにもかかわらず更に好調と言う只々圧巻の戦果です。

 Nicholas氏の特徴は《樺の知識のレインジャー》を3枚採っている事ですかね。
この所かっているのは大体が1枚程度。中には0枚にしてあるデッキも有り、その手のデッキは代りに《ラノワールのエルフ》等をその枠に充てています。3色故に好きなマナを生み出せるという部分が評価点なのでしょうがね。ただタップアウトレットとはいえ2体と言うのは少々面倒なはずですが・・・。




http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=74774
4位、Joan Anton Mateo氏のRUG Delverです。

 KTK発売後《宝船の巡航》を使うために調整されAlberto Quintero氏が結果を出した新型のRUGです。
判り易い所では「Canadian Threshold」最後の砦《敏捷なマングース》が《若き紅蓮術士/YPM》に変更されている部分ですね。
墓地のリソースを探査に回していると言えます。
またYPMの登用やドローにリソースを裂いている点などから《トレストの密偵長、エドリック》を使ったRUG/4c Delver型に近しい形にシフトしたとも言えますね。
 ほぼAlberto氏のListと同じで唯一サイドが謎の18枚仕様になっていますが、恐らく《紅蓮破》2枚《赤霊破》1枚のスプリットを入力ミスしたのでしょう。

 マングースが抜けた結果メインでの(G)マナへの依存度が減りました。それゆえか《森》絡みのフェッチランドも《霧深い雨林》2枚しか採用されていません。少々不安も有りますが、他のエッチからでも《Tropical Island》は引っ張る事が出来るため杞憂ですかね

 大流行りなBob Huang氏のUR Delverと異なりアタッカーに2マナ域を6枚採っておりGの要素も合わせてデッキパワーとしてはこちらが上です。サイドの《梅沢の十手》等もRUGだから採れるのでしょう。その分デッキの動きは少々遅く窮屈に。RUG DelverがTempo系最軽量を譲る時代が来るとは・・・。個人的には1枚入った《森の知恵》が素敵だと思います。別にCaleb氏が指摘する通り他の物でもいいのですがドローソースをUだけに頼り切らないようにしているという点で差別化と安定化が図られていると思います。



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=74779
8位、Christopher Stitson氏のUW MiraclestRです。

 少々勢いが落ちているMiraclesですが未だに結果を残すあたり流石ですね。
真っ青な情勢を考慮してかメインに2枚、サイドに2枚の《紅蓮破》が有ります。がもうこの状況では尖っているとは言えなくなってきましたねww

 気になる点は2つ。
一つは生物枠を5枚も採っているという事。《瞬唱の魔道士》は実質的に《紅蓮破》とついでの《剣を鍬に》の水増しになっているので判ります。尖らせるほどに価値が出てくるスペルですからね。
が《ヴェンディリオン三人衆》3枚に《造物の学者、ヴェンセール》1枚と言うのがよく判りません。普通はSnTの様な中速気味のComboや同系等に対して威力のある生物達です。が現状のメタはそうではない。読み違えとも考えにくいのですが。これだけの枚数を積み、更に《Karakas》まで積んでいる以上明らかにこだわっている枠の筈。一応探査ドロー組を潰すのにはうってつけで、特に《宝船の巡航》はSocのため良い餌食になりますが・・・。
Why??

 もう一つは《時を超えた探索》が入っていないという事。
優れたドローソースとして中々の評価をほぼ確立していますが、それを活用しない意図は如何に?
サイドの《安らかなる眠り》は明らかに使いやすくなりますが、別に墓地対策に枠を割いているわけでもないですしね・・・。

 今回は落ち気味ですが、対応力もあるデッキなので何れ浮上してくると思います。



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=74786
11位、Bob Huang氏のBUG Delverです。

 UR Delverで世間を沸かせたBob氏ですがやっぱり個人的にはBUGを使っているとらしさを感じますねw
前回のEdisonでは探査ドローは1~2枚と抑え気味でしたが、今回は目一杯の4枚積みです。BUGはDelver系の中でもっとオン微地依存するデッキであるため枚数を抑えられていましたが、巡航のために墓地を使っても引いたカードですぐに墓地を肥やせるという事が判明して以降はこの形ですね。

 特徴的なのはハンデスが無い事。代わりに《もみ消し》が入っています。
今回私の中で印象的だったのはRUGやGrixisもそうでしたが《もみ消し》《不毛の大地》4積のManadenialeを続けている事でした。探査ドローが増えている現状、追従して《ギタクシア派の調査》や《思案》の数が増える事まで含めて土地破壊はそれほど効果を発揮しないのではないか?と考えていたのですが、そうでもないようですね・・・。

 上でも書きましたがPWの減少はここでも見えます。
少々重くてもLotVが無いというのは殆ど見られなかった事ですが、これも環境の大きな変化になるでしょうかね。

 とく判らないのは《ディミーアの魔除け》。
使いやすいですが2マナは重いという結論が出ていたと思いますが・・・《被覆》を使っていない以上このチャームの価値が見られると重く産しての筈。CFBの記事で挙がりますかね、この部分は?

 サイドの《寒気》はRを採っていないBUGのメリットですね。
しかも2枚です。さぞ効果を発揮した事でしょう。
《暗黒破》も中々活用性が高い。墓地肥やしもそうですが、これだけElvesが流行るのなら1マナ除去は増やしたいですからね。


 ハンデス入ってないともはや何のためのBなのかと言いたくなりますね・・・。




 こんな所ですか。
久々のSCGでしたがまさかここまで極端になるとは思いもしませんでしたね。
今の所、環境は探査ドローを手に入れたTempoを中心に回っているようです。それにより環境の高速化やPWの小数化が起きています。が、それは未だ環境初期であるためです。今後はそれに対応した形も出てくるでしょう。また今回のGrixisやMiraclesの様に使っていないデッキも存在しています。必ずしも探査ドローを使うのが正義と言う訳でもないようですね。

 また今のところほとんど変更されていないBob Huang氏のURがどの様な形になっていくのかも楽しみです。
次回はどうなるのでしょうね?


 さて、今回はここまで、です。
最後までお付き合いいただいた方には感謝申し上げます。
有難うございましたm(_ _)m
この文章がお役に立てば幸いです。


コメント

ジオン軍
2014年10月21日2:19

宝船+囲いのパッケージは手放しでタップアウト出来るので流行りそう

nophoto
通りすがりのMTGプレイヤー
2014年10月21日13:25

はじめまして。

URデルバーに入っている「Chain Lightning」はなぜ1枚刺しなんでしょうね。
代わりに「二股の稲妻」を採って、二股を3枚ではダメなんでしょうか。
逆に、「二股の稲妻」を全部「Chain Lightning」に差し替えるのは有りなんでしょうか?

今のところ、t StarCityGamesで上がっているURデルバーのレシピは全て「Chain Lightning」1枚刺しです。
なんか理由があるのでしょうか?

しもべの一人、H
2014年10月22日2:28

>ジオン軍さん
コメントありがとうございます。

確かに。囲っておけば巡航を打ち消されてorzという事も無いですからね。ギタ調でも類似の事が出来ますが、囲いの方がスマートですよね。

>通りすがりのMTGプレイヤーさん
コメントありがとうございます。

私は使ってこともありませんしデザイナーでもないので深い所は判りかねますが、その上で私の考えを言えば、このデッキがTempoDelverの形を取ったBurnデッキだから、ではないかと。
デザイナーのCarsten Kotter氏も、火力を次々に投げ込んで巡航で引くデッキと言っていますから。
二股3枚の枠を割いて1枚をチェンライにしているのではなく、火力の枠を2枚割いて二股にしているのではないかと考えています。Burnとして見れば本体を焼くのに適しているのはチェンライですからね。ただ今のメタを考えると軽量の除去を取っておきたいので2枚の二股なのでしょう。速槍やTokensの攻撃も通したいですからね。それ以上ならサイドで十分と言う事でしょう。

 またBob Huangも言っていますが、速槍がいる場で3点火力を使えば、それは実質4点分になるとの事。それだけの火力効率になるのならやはり、場の制圧よりも相手を焼き切る事に注力したいのではないかと思います。

 とはいえまだまだ環境初期。
これから変化もしていくでしょう。特にこれだけElvesが溢れるのならスィーパーや分割火力の需要も増します。ただし同系が増えるのなら速槍は2店では心許ないので3点火力がやはり必要になってくると思います。

 まぁ、詳しい事は判りかねますが・・・。

nophoto
通りすがりのMTGプレイヤー
2014年10月22日3:43

しもべの一人、Hさん

コメント返しありがとうございます。

>二股3枚の枠を割いて1枚をチェンライにしているのではなく、火力の枠を2枚割いて二股にしているのではないかと考えています。

なるほど。自分にはその考えが無かったです。貴重なご意見ありがとうございました。

すらぃり
2014年10月22日19:07

BUGやコンボが減って、これはもしかしてエンチャントレスにもワンチャンある環境なのでは?

再利用の賢者はキツイですが、もっとずっと辛いリリアナの数も減ってますし。

素人考えですけど(笑)

しもべの一人、H
2014年10月23日0:35

>通りすがりのMTGプレイヤーさん
御役に立てたのなら幸いです。
ですがやはり気になるのなら一度使って体感してみるのが良いかと思います。

>すらぃりさん
BUGは兎も角、Comboは寄れ戻しで必ず増えてくる時期がきますから・・・。特に今のBurn型は打消しが減っているのでこのまま少数に留まるというのは難しいかと。

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