レガシー)今週のSCGの結果 逆襲のUR
レガシー)今週のSCGの結果 逆襲のUR
レガシー)今週のSCGの結果 逆襲のUR

 皆さん、こんばんは。しもべです。


 NARUTOが終わりましたね・・・。
長かった・・・。今週のJampは永久保存版ですな。


 さて、今日も今日とてSCGの結果を見ていきましょう。
今週はCOLUMBUSで行われました。
ペタル↓
http://www.starcitygames.com/events/081114_columbus.html
http://sales.starcitygames.com/deckdatabase/deckshow.php?&t%5BC1%5D=3&start_date=11/08/2014&end_date=11/09/2014&start=1&finish=16&city=Columbus&state=OH&country=US

 今週の優勝はRudy Briksza氏のJeskai(Tricolore)Stonebladeです。

以下Top16(上から順に1位→9位→16位)
Jeskai Blade
Elves
UR Delver
UR Delver
SneakShow
Mono-Red Moggchather
Miracles
UR Delver
--------------------
BUG Delver
UW Blade
UR Delver
Maverick
POX
UR Delver
ANT
UR Delver

 と言う結果です。
ここ2回ほどは非U系統の特にフェアデッキに強いComboも含めたアンフェアデッキに押されていたU系統ですが、今週は逆転。圧倒的な真っ青振りです。
が、その真っ青ぶりの中でも圧倒的な存在感が有るのがUR Delverです。
実にTop8に3名(そのうち2名がTop4)で、Top16まで含めれば実に6名も輩出しています。そして対照的にそれ以外のDelverはBUGが1名のみです。
この圧倒的な開きは偶々と言っていいとは思えないほどです。
この状態がどこまで続くのか、それとも今週だけで終わるのかはまだわかりかねますが、一つの重要な指標と言えそうです。


 さて、ここからは個別に気になったデッキを見ていきます。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=76010
1位、Rudy Briksza氏のJeskai(Tricolore)Stonebladeです。
これは今週のDeck Tech(http://www.starcitygames.com/events/coverage/deck_tech_jeskai_stoneblade_wi.html)にもなっています。

 Jeskaiと言うのでてっきりPatriotなのかとも思いましたが、蓋を開けてみるとBlade系の中速デッキです。
DeathBladeとEsperBladeの関係性と同じですね。
実はTricoloreカラーの中速Bladeデッキと言うのはLegacyでは殆ど居なかった為、今回の優勝は驚きです。
何か月ぶりかでわざわざDeck Techが設けられたのも納得がいきますね。
本人もノリノリで話してくれているので8分と言うで長め濃い目の内容。興味のある方は是非ご視聴を。

 さて、上でDeathbaldeに対するEsperBladeといいましたが、実際はそれ以上に重めの構築です。
Tempo系から速度を落としControl要素を入れデッキパワーを高めたのが中速のBlade系ですが、その方向性をより強くしているようで、重いスペルも枚数を積んでいます。

 生物は9枚。《石鍛冶の神秘家》は兎も角、3マナ圏《真の名の宿敵/TNN》《ヴェンディリオン三人衆/Cliqe》が2枚ずつのスプリットで計4枚も採られています。その上《瞬唱の魔道士/ScM》までいるので実質は5枚ですね。
これは本人も触れていますが、より幅広い層に対応するた目に散しているそうです。

 スペルはPatriot宜しく《稲妻》《剣を鍬に》で纏めてありますが、稲妻1枚を《議会の採決》に換えている辺り、より除去に力を入れていると言えますね。
ここら辺も攻めに力を入れているPatirotとの違いが出ています。カウンターは《Force of Will》4枚に《呪文貫き》と《対抗呪文》です。
《目くらまし》は無し。《不毛の大地》が無い事からも判りますが、カードパワーを高める為に重めの構築になっているためマナの伸びを阻害する要素がぬかれているわけですね。
そしてここでも現れる《紅蓮破》。
対Uスペル限定とはいえ打消しにも除去にもなります。其々の不足をこれで補う訳ですね。
 ドロー呪文は《渦まく知識》以外は《思案》でも《ギタクシア派の調査》でもなく探査ドローを入れています。
Tempoほどすばやく墓地は溜まりませんが、土地を伸ばしやすい構築になっているので1マナでなくとも軽めのマナでキャスト出来ればそれでいいという事でしょう。
Tempoは《宝船の巡航》が優先されていますが、このデッキはよりカードパワーの差が出やすい中速デッキなので《時を超えた探索》が優先されていますね。それでもスプリットされていますが。

 土地は多めの22枚。
その上、前述の通り《不毛の大地》は無し。基本地形も6枚もありDazeも無いのでかなりマナが伸びやすくなっています。
安定させたマナ基盤から高いカードパワーの札を叩きつけようという事でしょうね。
それでも(U)(U)の札が10枚も在るため展開は気を付ける必要はありそうですが。


 サイドも準Controlの様な仕様になっていてわかり易い。
特に《悪残の天使》はMiraclesがとるアグレッシブサイドボードの一種ですからね。確かにいきなりこれが出てこれら手は対処も難しい。ただノンクリーチャーに近いMiraclesがやるほどの効果があるとも思えませんが・・・。
《コーの火歩き》は丁度、私も考えていたカードなのですが、実際にこれだけRが環境に多いのなら素晴らしい効力を持つでしょう。
《封じ込める僧侶》は早速使われていますね。決勝のElvesでも使われた事でしょう。
FoWが有るとはいえ、軽量カウンターに乏しいデッキなので《狼狽の嵐》の2枚には納得ですね。


 正直Tempoが探査ドローを使うようになって、だんだんと中速のアドやKPを求めるような、続唱に近しい形になっていくかも・・・と考えていたら案の定ですね。
この手の出来が出てくるという事がメタが回る合図ですので、ここからは多少忙しくなりそうですね。



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=76011
3位、Brandon Hulings氏のUR Delverです。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=76004
4位、Jared Rice氏のUR Delverです。

 今週は大隆盛のUR Delver。
基本は先回のGlenn Jones氏の《紅蓮破》型が多いようですが、最上位に進出した2人は更に変わった試みをしています。

 3位のBrandon氏は《蒸気の絡みつき》を1枚採用しています。
使われたのは追加の火力の枠で、さらに言えばGlenn氏の2枚目の紅蓮破の枠でもあり、火力の難点であるサイズのある生物への対策と言う事でしょう。バランスを取っているとも言えますね。
また《僧院の速槍》がいる状況なら、実質1マナで2点分の働きにもなりますね。
対小型用に分割火力では無く《渋面の溶岩使い》と《忌むべき者のかがり火》が採られています。かがり火は正直重いのであまり火力としては期待は出来ませんが、一方的に2手に状のダメージを与える事が出来るのは利点ですね。2点と言うとどうしても《紅蓮地獄》の様に自陣も巻き込んでしまいますからね。

 4位のJared氏は2枚の《発展の代価》(サイドにも3枚目)を採っておりよりBurnに近しいデッキと言えます。また分割火力は1枚に抑えられていますが《梅沢の十手》を1枚採っています。
これに依り機能すれば分割火力以上に盤面の支配を高める事が出来、サイズ差もある程度補えます。テンポは悪いのですが《若き紅蓮術士》がいれば装備先に困る事も無いでしょう。
装備品に依るマナの要求と《発展の代価》への影響を考慮し、基本地形が《島》2枚《山》2枚ずつの計4枚も採られている事も特徴ですね。
捌くのではなくより攻撃的でパワフルな仕様と言えるのではないでしょうか。
その分重く序盤の盤面への隙があるのか《電謀》の2枚目がサイドに有ります。
また対小型除去を警戒してか《ミジウムの外皮》が2枚採られていますね。これはYPMを使う様なデッキでは時折見ましたが、2枚も採ってある以上一定以上の成果を見ているのでしょうね。


 圧倒的なまでの数が今回ランクインしており、他の大会等を見ても探査ドローを組み込んだDelverデッキの中では最大の成果を上げていると言っていいでしょう。
やはり探査ドローを使用するDelverを組むとするのならこのUR Delverが一番と言う事でしょうかね。



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=76028
9位、Brendan McGrail氏のBUG Delverです。

 それとも完成度の高さの違いでしょうかね?
今回唯一UR以外でのTop16入りをしたBUGですが、ここ最近はハンデス減枠や無しにして《もみ消し》等を優先している形が多いです。
LotVも減枠されている状況で0枚と言うのも有るから驚きですよね。
が、今回のBrendan氏の様に《Hymn to Tourach》を残してあるのは珍しいと言えます。

 とはいえ、LotVにしろHymnにしろ本来はTempoに極めて有効なカードです。
最序盤にHymnを叩きつけてLotVで蓋をすればそれで封殺できるのも未だ事実。探査ドローで抜け道が出来てしまったとは言え嵌れば強いんですよね。
その意味で今一つUR以外はデッキとしての形が定まっていないように思えます。

 ただひとつ傾向として言えるのが《ディミーアの魔除け》が増加傾向にあるという事でしょうかね。
《押しつぶし》と《被覆》の有効性が認められてきたという事でしょうかね。
特にHymn→LotVと繋いで、そこからリカバリーに入ろうとする相手の《宝船の巡航》に被覆モードを叩きつければそれでほぼ詰みになりますからね。



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=76009
5位、Brad Nelson氏のSneakShowです。

 風当たりの厳しいSnT勢ですが、今週はSneakShowがランクインですね。
メインに《圧服》を2枚入れておりギタ調と合わせて計5枚も安全確認が入れてあります。ドロースペルや妨害を入れている枠を使っている以上引いてきたものを確実に通すように組んでありますね。
圧服まで入れる程安定性に拘っているという事でしょう。
まぁ、出せば高確率で勝てるデッキですからね。

 サイドに《防御の光網》が在ります。
ここ最近は減少傾向にあった光網。本来は対カウンター等の使用方法ですが、今後《封じ込める僧侶》が流行る様ならこれの価値も上がってくるかもしれませんね。
現在ハンデスも《ヴェールのリリアナ》も減っているにも拘らず《神聖の力線》を4枚採る理由はなんなのでしょうね?



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=76017
10位、Eric Rill氏のUW Bladeです。

 名前の通りUWカラーのSfMデッキです。
が中身はどちらかと言うとControl仕様。《ヴィダルケンの枷》に加え相殺コンボ、HelmRipなどを仕込んでおり、サイドには《終末》が入っています。
この事から、サイド後のデッキの有り方を逆転させたUW Miraclesと言えるかもしれませんね。
丁度10/26のMinneapolis大会でRyan Warnerが類似のデッキを用いています。
が、そのデッキよりも中速Bkade仕様になっていますね。

 普通のBladeと思っていたらいきなりコンボ決められたり、サイド後は単体除去が腐ったりと相手の裏をかくデッキですね。



http://www.tcdecks.net/deck.php?id=15220&iddeck=112961
12位、Blake Kettle氏のDeath&TaxtGです。

 リストが不完全です。
その上SCGのサイトではごちゃごちゃになって判別がつかないのでTC Decksのページを張ってあります。

 で、本命のリストですが一応名前はMaverickになっていますが、どう考えてもDeath&TaxtGです。
マナ生物、《緑の太陽の頂点》《聖遺の騎士》の総てがいないデッキはMaverickとは言えないと思います。

 ただtGをしているだけあって《ガドック・ティーグ》《クァーサルの群れ魔道士》等を採っていますね。
また「Hatebear」とでも呼ばれそうなほどその手のカードを採っています。通常のサリア、破棄者に加え最近の定型である《迷宮の霊魂》に期待の新星《封じ込める僧侶》など。
加えて《審判官の使い魔》を入れており、妨害要素に非常に力を入れていますね。
《ちらつき鬼火》+《封じ込める僧侶》で、単体除去が面白い。
しかし、その代償としてアタッカーの枠が無くなっています。
《ミラディンの十字軍》と《オレスコスの王、ブリマーズ》の計2枚だけ。《セラの報復者》と合わせてあと数枚はありそうな部分が使われているわけですから、殴り合いでは不利ですね。

 また装備品では追加枠は《火と氷の剣》ではなく《戦争と平和の剣》と《光と影の剣》が採られています。
火力が多い事からライフゲインを重要視しているのでしょうかね?

 少々気になるのはスィーパーが無い事。
《Holy Light》にしろ《大変動》にしろ何かしら採られていました。またメタ的にも必要性が高いはずですが・・・。

 また僧侶と《霊気の薬瓶》の祖語はどうなのでしょうね?
必要性を感じなければ出さなければいい~的な話で解決するのでしょうか?




 こんな所ですかね。
ここ最近のうっ憤を晴らすかのようなUR Delverの大暴れ振りでしたね。
他のDelverは結局どのような形を追い求めることになるのでしょうかね。日本ではRUGなんか今もって古典式の方が人気がありますし。
気になりますね。

 さて、今週はここまでです。
今回もお付き合いいただけた方には感謝もうし上げますm(_ _)m
この文章が何処かでお役に立てば幸いです。




 P.S.
今週のSMASHはStatesだね絶対!!とか思っていたらCAROKINAだった・・・。



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