レガシー)今週のSCGの結果 Hateカードを抜くと当たる
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 皆さん、こんばんは。しもべです。


 やはり冬は訃報が多い・・・。



 さて、気を取り直して、今週のSCGの結果を見ていきたいと思います。今回はAtlantaで開催されました。
早速Legacy Openの結果を見ていきましょう。
http://www.starcitygames.com/events/291114_atlanta.html
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&t%5BC1%5D=3&start_date=11/30/2014&end_date=11/30/2014&start=1&finish=16&event_ID=20&city=Atlanta


 今週の優勝はWill Fleischman氏のUR Delverです。


以下Top16(上から順に1位→9位→16位)
UR Delver
RUG Delver
Reanimator
SneakShow
ANT
Elves
Lands
Jeskai Blade
-----------------------
TinFins
TES
Merfolk
Lands
Miracles
Miracles
Miracles
Death&Tax

 です。
前回の時にも書きましたが、ここの所Combo勢が落ち気味でした。故に各デッキも対フェアデッキを想定して調整を加えていました。今回もそうでしょう。が、それで上手くいくほどLegacyは優しくないという事ですね。今回はある程度Combo勢が増えていますし、それ以上に最上位に入るComboの数がここ最近では最も高い成績の一つと言えそうです。対してMiraclesの様なデッキが数は要るもののTop8に何れもあげれておらず、探査系Delverも優勝こそUR Delverが成し遂げたものの、その勢力は僅か1名のみ。圧倒的なパワーの束であるLegacyのデッキ群だからこそ対策を怠った時にぶつかるとこういう結果になるでしょうね。
特に《Karakas》の減少が表すように(MiraclesどころかLandsのメインからも外れていると言う衝撃の事実。)明らかに対ファッティに対しての警戒は薄れました。その上《ヴェールのリリアナ》や《死儀礼のシャーマン》を有するBGx系が息をしていないので、こうなるのも自明の理かもしれませんね。
これで少しはまた構築の有り方が揺れ戻るでしょうかね?



さて、ここからは気になったデッキを個別に見ていきたいと思います。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=76808
1位、Will Fleischman氏のUR Delverです。

 他が沈みゆく中、唯一上位に進出した環境最大勢力の一つUR Delverは矢張り調整された結果だと思います。
 メインは《二股の稲妻》2枚、《紅蓮破》1枚、《発展の代価》1枚の火力構成になっています。初期の頃は《Chain Lightning》を用いて火力の厚みを持たせていましたが、ここ最近はより大きな火力である《発展の代価》を用いることが多くなっています。《不毛の大地》の減少によりDualLandは以前よりも並びやすくなっていますし、チェンライと違いミラーマッチで反射される心配もありません。またサイドから入ってくる事も多い《虚空の杯/CotV》にも抵抗できます。
 チェンライは生物も狙える事が美点ですが、その点は諦めているようです。必要があればサイドからと言う事ですね。ただ二又は多くの場合1~2枚採用されているのでこれがギリギリと言えるラインかもしれません。

 このデッキで秀逸なのはサイドでCombo勢を切らなかった事ではないかと思います。内容的にバランスの取れたサイドボード内容なのですが、対フェアデッキ用に火力や妨害の増強に奔らなかったという部分ですね。特に対策の対策と言う意味不明な《水流破》の様な物まで出てきている中でしたからね。
2枚目の《真髄の針》や2枚採ってある《狼狽の嵐》は然り威力を発揮した事でしょう。何だかんだで採ってある火力群もElves戦で光ったはず。《残響する真実》はイレギュラーな置物にも対処できる上にミラーでも《若き紅蓮術士》のTokenを弾いたりできるので中々に便利です。もっと使われても良い様な気もしますが。
メタを読んでサイドを練る事の大切さを思い知らされます。



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=76804
2位、Daniel Olivieri氏のRUG Delverです。

 日本ではいまだに使われている古典的なRUG Delverですね。KTK後のTemur Delverではありません。《敏捷なマングース》もいるよ!!
構築自体は非常にオーソドックスです。
自由枠が《もみ消し》4枚型に《二股の稲妻》2枚、《呪文貫き》2枚になっている程度ですが、特別珍しいわけではありませんからね。Temur型では無いにしろ《もみ消し》を抜いて《森の知恵》や追加の火力等を入れるようなデッキ構築が多かったわけですが、そういった横道にそれず基本に忠実なManadenial戦略で仕掛けています。
 土地の総数は減りつつある上に、フェッチランドも非常に多めに取っているのが現状のDelver系の特徴です。幾ら墓地のカードを探査に利用できると言っても、その許容量を超えるManadenialを仕掛ければ十分勝機を見いだせるのかもしれませんね。同時に、今回の様にCombo勢の反撃が有るような状況だと従来のRUG型の強みも非常に活かせます。やはりこのデッキは強いんですね・・・。

 個人的には1枚《漁る軟泥》をメインに、サイドには《発展の代価》を採りたいのが願望ですが・・・。準々決勝でも当たっている様にLandsがここ最近見るようになっているのでManadenialとのスイッチなんてどうでしょうかね?2枚目の《水没》は要るのでしょうかね?



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=76803
3位、Jesse Inman氏のReanimatorです。

 特徴的なのは2枚の《不運な研究者》。
Ins速度で墓地に落す事で相手の妨害を掻い潜る動きが採り易くなりますね。墓地に落す手段も計10枚になっています。
またメインに《真髄の針》が有るのも珍しいですね。これはなんでしょうかね?もちろん用途は広いはずですが・・・DrSや《トーモッドの墓所》《虚無の呪文爆弾》等の対策が主ですしょうか?サイドにも2枚採っていますし相当固執しているようですが・・・。

 ここの所《実物提示教育》とのハイブリッドが減ってきている様に感じます。
奇襲性も無いですし、相手に対策がされている以上カウンターを喰らう可能性もあるからでしょうか。



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=76812
9位、Michael Lux氏のTinFinsです。

 上のReanimatorはSnTとのハイブリッド戦略を抜いていますが、こちらは逆にメイン・サイドの両方で取り入れています。同じく墓地からの釣りをするデッキながら違いが有るのは方向性ゆえでしょうかね。《再活性》も含めて計9枚も生物を出せるスペルが揃っています。サイドに土地を3枚も採っており、《Bayou》は《突然の衰微》の為ですが、サイド後はゆっくりSnTと言う形なのかもしれません。

 メインに《オアリムの祈り》や《沈黙》が入る事も多いデッキですが、やはり妨害が少ないと踏んだのかサイドに落されていますね。
 何より驚いたのが《苦悶の触手》が入っていない事です。
TinFinsは《グリセルブランド》を釣ってドロー→《コーリスの子》でライフゲインをしてドロー、を繰り返し山札が無くなったら《引き裂かれし永劫、エムラクール》で修復し、ストームを溜めてから最終的に顎ニーで占めるのがデッキの基本戦略なのですが・・・。この出来は生物で決めることを全てにしているようです。Modernにある「グリセルシュート」の様な物でしょうかね?



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=76818
10位、Daniel Battle氏のTESです。

 最近はStorm系の少しずついるようですが、どちらかと言うとANTが主体でTESは少なめ。ANTの方が安定感がありますからU全盛の時代にTES型は少々リスキーやもしれませんね。ただ、妨害札自体は減っているので、5cTESにする必要も無く、爆発力のあるTESを取りのは選択肢の一つになると思います。
U全盛故にサイドの《花の絨毯》はかなり威力を発揮してくれそうですね。




http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=76810
12位、Chris YarbroughのLandsです。

 年の初めの方に一時的に少数が使われた「Blue Depths」ですね。
懐かしい・・・。

 あの頃と違い《不毛の大地》が環境から激減している関係でこのデッキのアキレス腱であった部分が解消されています。このデッキはUを足す事で通常のLandsに安定性を求めたデッキですが、通常のLands以上に環境的な追い風もあるのかもしれません。
 あの時とは違い、生物対策に力が入れられています。
《至高の評決》に加えて《仕組まれた爆薬/EE》+《アカデミーの廃墟》パッケージに何より《Glacial Chasm》があります。《壌土からの生命》《世界のるつぼ》による回収や《演劇の舞台》による水増しが可能となっており《不毛の大地》も《血染めの月》も積んでいないフェアデッキには正しく悪夢となるでしょう。

 対大型生物カードは《平和の番人》《Karakas》と積んでいますが全てサイドです。またスペルが多い関係で《抵抗の宝球》等も積めません。ここら辺が今後上に上がろうとするなら課題になってくるでしょうか・・・。




 こんなところですか。
矢張り一筋縄ではいかないのがLegacyと言うのはまざまざと思い知らされる結果でしたね。
この結果を受けてTier1のデッキ群はどうなるでしょうね?

 こんかいは、ここまです。
お付き合いいただいた方には感謝申しげます、ありがとうございましたm(_ _)m
この文章がお役に立てば幸いです。





コメント

ネルザ
2014年12月5日9:27

はじめまして、あしあとから失礼します
この土地単面白いですね 
生ける願いの利用で大半のカードがウィッシュボードとして利用されてますし、デプス以外の勝ち手段も基本的に割り切ってるのが凄いですね

しもべの一人、H
2014年12月6日13:52

>ネルザさん
はじめまして、コメントありがとうございます。

>Bant型
もともと土地単は相手と軸をずらした戦いが主になるのですが、このデッキはその上でデッキの弱点であった柔軟性/受け幅の広さを持たせることに成功していますね。お陰で対Comboもある程度こなせるようです。あまり使用者はいませんがCoolですよね。

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