レガシー)今週のSCGの結果 Player’s Championchip
2014年12月23日 紹介
皆さん、こんばんは。しもべです。
SCGは今年最後の大会で、今回はPlayers’ Championshipです。
選び抜かれた強豪同士の対決です。
早速結果を見ていきましょう。
ペタル↓
http://www.starcitygames.com/events/201214_roanoke.html
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&t%5BC1%5D=3&start_date=12/20/2014&end_date=12/21/2014&event_ID=48&limit=50
優勝はBrad Nelson氏のSneakShowです。
以下Top16(上から順に1位→9位→16位)
Sneak Show
BUG Control
Miracles
Jeskai Stoneblade
Infect
Elves
Reanimator
Temur Delver
--------------
Reanimator
Reanimator
UR Delver
Omni-Tell
Grixis Control
Death&Tax
ANT
DeathBlade
と言う結果です。
まさかまさかのSnTの優勝ですが、その他に最大勢力Reanimatorは3名とファッティ系Comboが最高の勝ち組となる結果でした。元々の自力の高いデッキですし警戒が緩めばこうなりますね。
Invititonalでも好まれるため相応の数が今回もいるはずとも考えていましたが、まさか優勝までするとは・・・。
対し、環境の最大勢力たるUr Delver及びTempo系はその勢力程は力を振るう事は敵いませんでしたね。やはりこちらは対策された場合の緩さが気になったのでしょうかね?少ないながら数はいますが、結局Top4に入ったのはControlやComboですからね。
しかしまぁ、何だかんだでバランスよくデッキが点在していると思います。Legacyの上位デッキの大半をこれで網羅していると言えますね。
さて、では気になったデッキを見ていきます。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=77666
一位、Brad Nelson氏のSneakShowです。
前回は《ジェスカイの隆盛》コンボと言うヘンテコなデッキを持ってきていましたが、今回は慣れ親しんだSneakShowです。
自力の有るデッキとは言え、ここで選択してくるのは流石ですね・・・。
幾つか目立つ部分はあります。
まず大抵は《ギタクシア派の調査》が入る場所に《定業》が入っています。デッキを掘り進む力は上で、且つライフを減らさない点はRが蔓延し2マナランドを使わなければいけないデッキにとっては追い風かもしれません。また《呪文貫き》の部分には《狼狽の嵐》を取っています。いくつか理由は想像できますが、対Uを想定しカウンター合戦に強い物、《紅蓮破》に強い物、そして何より前回のInvititonalの結果を見ても判りますがANTの増加等々でしょうかね。また対打消しで無理やり通すためのメイン《圧服》が2枚、サイドの《すべてを護るもの、母聖樹》1枚。これらの事からかなり環境に寄せた調整になっている様に見えます。
また、サイドには《全知》が入っているのも特徴的。
恐らく《封じ込める僧侶》戦を考慮し入っているのではないでしょうかね?その他に置き物対策は《拭い捨て》ぐらいしかないので。前回SneakShowを使っていた時のサイド《破壊放題》の様なAtf対策は皆無です。《神髄の針》も減っていますしCotVの減少も見越していたのですかね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=77688
2位、Gerard Fabiano氏のBUG Controlです。
下のGrixisもそうですがTempo系との混合したかのような構築ですね。
普通BUGカラーの中速以下となるとDeedStill、続唱やNicFitの様なアドバンテージを獲得生物を使用するデッキばかりの筈ですが、このデッキでは《死儀礼のシャーマン》は兎も角他は《タルモゴイフ》や《真の名の宿敵》の様なTempoで好まれる物ばかりです。PWも僅か3枚ですね。まぁ、Rの台頭による火力と《若き紅蓮術士/YPM》の数を考えるのならPWは少なくて然るべきかもしれませんが。
このデッキをControl足らしめているのは《相殺》+《師範の占い独楽》でしょうね。以前書いたように現状ではその支配力が増していますからね。しかしそれも僅か2枚。またユーティリティの《ゴルガリの魔除け》こそ1枚取られていますが、他は《破滅的な行為》はサイドで《毒の濁流》は無し。単体除去が代わりにやや多めで5枚。ハンデスは5枚と多めですが、なんと《Force of Will》は抜きでカウンターは《目くらまし》2枚と《対抗呪文》1枚の僅か3枚。
正直、どうやって運用するのかさっぱり不明です・・・。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=77662
4位、Brian Braun-Duin氏のJeskai StoneBladeです。
BBDはGP NJで優勝したリストから少々変わっています。
生物は相変わらず《秘密を掘り下げる者》抜きで、Rudy式に近い《瞬唱の魔道士/ScM》《石鍛冶の神秘家/SfM》《ヴェンディリオン三人衆/Cliqe》《若き紅蓮術士/YPM》の4種からなっています。ただしSfMパッケージは何とメインは《殴打頭蓋》のみ。《梅沢の十手》はサイドに置いてきています。そのためSfMは完全にバターを置くだけの装置であり、Rが多い環境ゆえ2枚と抑えられていますね。《真の名の宿敵》も無し。その分ScM、Cliqeを加えられているのでBlade要素を減らしControl要素に注力しています。もはやBladeでは無くTricoloreのクロックパーミッションです。
土地基盤はManaDenialはいないと踏んだのか完全に対策をしておらず基本地形は零枚です。実際ほとんど存在はしていませんでしたね。また、Blade戦略がバターを置くだけで装備のためのマナは実質不要なので、その意味でも土地の枚数を揃える必要性が薄いのかもしれません。十手がサイドに追いやられている事からも、BBDはこの大会のメタがどうなると考えいたのかがよく判ります。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=77664
5位、Tom Ross氏のInfectです。
Infect大好きTom氏はOpenでもInviでも2位になったGP NJでもInfectで、ここでもそれを貫いてきましたね。
直近のリストからは《輪作》を一枚サイドに置いて、その枠に《海賊の魔除け》が入っていますね。これも中々珍しいのですが、+2/-1修正モードは除去はもちろんですが、「感染」持ちには実質パワー+4と同等です。またU環境なので《島渡り》を付ける事が出来るのも偉いですね。YPMを始め地を這う生物で場を埋め尽くされた場合に強引に突破できるようになります。ただ、タフネスに-1修正が入るので単体では死ねるスペルなのですがw
前回のリストは《呪文滑り》《屍百足》などを入れて対除去を想定していたようですが、今回は《ボジューカの沼》《市長の塔》《Karakas》などなど《輪作》からの土地銀弾仕様に代わっているのも特徴ですね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=77670
7位、Joe Lossett氏のReanimatorです。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=77682
9位、Kent Ketter氏のReanimatorです。
特徴的なのが《宝石の洞窟》と《炎の嵐》の2種。
恐らくは洞窟は《水連の花びら》、嵐は《不運な研究者》とスイッチで入っているのでしょう。
正直、後攻時にしか機能しない洞窟は使い切りでない事が利点なら《金属モックス》でも良い様な気もするのですが・・・無色土地である事の利便性でもあるのでしょうかね?もちろん先手後手を実質逆転できる点は素晴らしいのですが、別に1CMCのInsが多いわけでもないですし・・・《炎の嵐》と《渦まく知識》ぐらいしかないわけですが、そこが大きいという事でしょうかね。まぁ嵐からなら後手1t目で吊り上げる事も出来る訳ですが。それぐらい瞬殺の力を入れているという事でしょうかね。
嵐は研究者と同じくInsで墓地にカード送り込める上にスィーパーとして機能します。小型を一掃して時間稼ぐ仕事も出来ますが、それ以上に《封じ込める僧侶》にメインから対処する事も可能となっていますね。色を足すだけの利点はあると思います。ドローから大きな一撃を叩き込めますしね。
ただ、BuleCountが減るのは少々面倒ですね。
しかしまさか《宝石の洞窟》が使われる時が来るとは・・・。
ローリーさんも喜んでいる事でしょう。
Deck Tech(http://www.starcitygames.com/events/coverage/deck_tech_reanimator_with_kent.html)
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=77684
11位、Dylan Donegan氏のUR Delverです。
環境的には最高勢力のUR Delverですが、今回は大人しい・・・と言うかそもそもあまり選択されていないようです。
Invititonalでも勝っています(直近のInviの勝者こそがDylan氏です)が、やはり隙も多いデッキなのでComboも増えつつある現状では危ういのでしょうか・・・。
とも思ったのですが、対Comboを見越したtB(tハンデス)の形を純正のURに戻している時点でそこに注力しているわけでもないようです。また《硫黄の渦》の枚数減少を考えるとMiraclesの事も想定してはいないようです。
メインの変更点を見ると《目くらまし》2枚→《呪文嵌め》2枚に換えている点が特徴的。以前も言った通りYPM、CotVの両方に対処出来る点が強く、一応ANT戦でも《冥府の教示者》《陰謀団の儀式》に対応できるのでやはり確定カウンターは強し。Dazeはばれているとテンポは稼げるもののカウンターとしては機能しづらいため、奇襲性を考えてもこちらの方が良いかも知れませんね。
サイドに《狼狽の嵐》を3枚も採っているので、ハンデスでは無くカウンターで対Combo戦対策に切り替えたという事なのでしょうね。
Deck Tech(http://www.starcitygames.com/events/coverage/deck_tech_ur_delver_with_dylan.html)
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=77676
12位、Logan Mize氏のOmni-Tellです。
生物型Omni-Tellです。
《グリセルブランド》はありませんが、《引き裂かれし永劫、エムラクール》を4枚採っていますね。
tRで《燃え立つ願い》は当然ですが、《圧服》まで、それも3枚も入れてある為《すべてを護るもの、母聖樹》と合わせて確実に《実物提示教育》を通す形になっています。
勝利手段がエムラだけでそれを引かなければ勝てないので、R願い→《無限への突入》で引く事になりますね。それでも《時を超えた探索》等が無いため少々不安要素が付異様な・・・。
サイドには《虚空の罠》だけでなく《突然のショック》が有るのが特徴的。やはり《封じ込める僧侶》に確実に対処出来る点が大きいですね。もともと《全知》が在れば問題ないのですが、その方向性の補完になっています。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=77674
13位、Kevin Jones氏のGrixis Controlです。
GP NJにてEli Kassis氏が使用し14位に入っていたUBRカラーのControlデッキです。
が、クロックパーミッションにControl要素を添え木したような何とも不思議なデッキでした。Kevin氏の構築はそこから微調整が入っています。
懐疑的な枠だった《概念泥棒》は素直に《真の名の宿敵/TNN》に。またメインの《虚無の呪文爆弾》や《唐突なる死》《対抗呪文》の様なControl要素の強い札は抜けて《二股の稲妻》の2枚目や《定業》になっています。詰まる所全体的にTempoが進んだ形に見えます。
サイドにはデッキ的な難点とメタを考慮して《狼狽の嵐》を2枚採っていますね。ハンデスが有るとはいえ打消しはメインにFoWだけですし、ANTの増加を考えれば納得ですよね。
Kevin氏はEternal Weekend2014でUR Delverで優勝していますし、ハンデスしたいだけなら最近のUR DelvertBで十分なはず。わざわざこの形に持っていくほどコントロールの挙動を取りたかったという事でしょうかね。まぁ、ミラーを想定したらコントロール力の強い方に有利は付きますが。
でも、現状、火力とYPMの面展開だらけで装備品も無いデッキでTNNはどれ程の価値が有るんでしょうかね?
Dech Tech(http://www.starcitygames.com/events/coverage/3096_deck_tech_grixis_control_with_.html)
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=77668
16位、Derrick Sheets氏のDeathBladetGです。
名前はDeathBladeで、確かに《死儀礼のシャーマン》こそ入っていますが、B要素はそこだけ。
《突然の衰微》さえ入っていない所が凄いですね。メインはUW Blade+αの様な形です。
そしてそのαの部分たる《聖遺の騎士》が重要。
本来Blade戦略を採るのなら3マナ域の生物はTNNで十分だったはず。そこにワザワザ重たい3枚息の生物を3枚も採っている事がこのDerrick氏の考えを物語っていますね。即ち《Karakas》《ボジューカの沼》ですね。
サイドにはその分《The Tabernacle at Pendrell Vale》や《妄信的迫害》のような面展開を抑制するカードが採られているので判り易いですね。
こんなところですか。
今回はまぁ、驚きの、そしてある意味順当?のSneakShowが優勝して今年を〆るという結果に終わりました。
しかし、それを予感していたかの様に多くの方が現在のメタを鑑みながらもその次に来るであろうファッティ対策をしていたのが目につきます。対して環境最大勢力とされているUR Delverは僅か1名で、そもそも対策さえ最低限しかされていないような結果になりました。真摯にUR対策に取り組んでいたのは8位のTemur Delverぐらいじゃないでしょうかね?
Openの様な自由参加では無い、選ばれた強豪同士だからこそ先の先を読むような結果になったのかもしれません。
KTK発売から環境を一変させた探査ドローではありますが、現在の所Legacy界の中心どころかメタ要素の一部分程度の存在になっている事が判ります。如何に強力なカードが出ようとそれだけで勝てるほど優しくはない世界であるという事でしょうね。
来年はどうなるでしょうか。
GP京都が楽しみですね。
と言う事で、今回はここまで、です。
今回もお付き合いいただけた方には感謝申し上げます。ありがとうございましたm(_ _)m
この文章がお役に立てば幸いです。
SCGは今年最後の大会で、今回はPlayers’ Championshipです。
選び抜かれた強豪同士の対決です。
早速結果を見ていきましょう。
ペタル↓
http://www.starcitygames.com/events/201214_roanoke.html
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&t%5BC1%5D=3&start_date=12/20/2014&end_date=12/21/2014&event_ID=48&limit=50
優勝はBrad Nelson氏のSneakShowです。
以下Top16(上から順に1位→9位→16位)
Sneak Show
BUG Control
Miracles
Jeskai Stoneblade
Infect
Elves
Reanimator
Temur Delver
--------------
Reanimator
Reanimator
UR Delver
Omni-Tell
Grixis Control
Death&Tax
ANT
DeathBlade
と言う結果です。
まさかまさかのSnTの優勝ですが、その他に最大勢力Reanimatorは3名とファッティ系Comboが最高の勝ち組となる結果でした。元々の自力の高いデッキですし警戒が緩めばこうなりますね。
Invititonalでも好まれるため相応の数が今回もいるはずとも考えていましたが、まさか優勝までするとは・・・。
対し、環境の最大勢力たるUr Delver及びTempo系はその勢力程は力を振るう事は敵いませんでしたね。やはりこちらは対策された場合の緩さが気になったのでしょうかね?少ないながら数はいますが、結局Top4に入ったのはControlやComboですからね。
しかしまぁ、何だかんだでバランスよくデッキが点在していると思います。Legacyの上位デッキの大半をこれで網羅していると言えますね。
さて、では気になったデッキを見ていきます。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=77666
一位、Brad Nelson氏のSneakShowです。
前回は《ジェスカイの隆盛》コンボと言うヘンテコなデッキを持ってきていましたが、今回は慣れ親しんだSneakShowです。
自力の有るデッキとは言え、ここで選択してくるのは流石ですね・・・。
幾つか目立つ部分はあります。
まず大抵は《ギタクシア派の調査》が入る場所に《定業》が入っています。デッキを掘り進む力は上で、且つライフを減らさない点はRが蔓延し2マナランドを使わなければいけないデッキにとっては追い風かもしれません。また《呪文貫き》の部分には《狼狽の嵐》を取っています。いくつか理由は想像できますが、対Uを想定しカウンター合戦に強い物、《紅蓮破》に強い物、そして何より前回のInvititonalの結果を見ても判りますがANTの増加等々でしょうかね。また対打消しで無理やり通すためのメイン《圧服》が2枚、サイドの《すべてを護るもの、母聖樹》1枚。これらの事からかなり環境に寄せた調整になっている様に見えます。
また、サイドには《全知》が入っているのも特徴的。
恐らく《封じ込める僧侶》戦を考慮し入っているのではないでしょうかね?その他に置き物対策は《拭い捨て》ぐらいしかないので。前回SneakShowを使っていた時のサイド《破壊放題》の様なAtf対策は皆無です。《神髄の針》も減っていますしCotVの減少も見越していたのですかね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=77688
2位、Gerard Fabiano氏のBUG Controlです。
下のGrixisもそうですがTempo系との混合したかのような構築ですね。
普通BUGカラーの中速以下となるとDeedStill、続唱やNicFitの様なアドバンテージを獲得生物を使用するデッキばかりの筈ですが、このデッキでは《死儀礼のシャーマン》は兎も角他は《タルモゴイフ》や《真の名の宿敵》の様なTempoで好まれる物ばかりです。PWも僅か3枚ですね。まぁ、Rの台頭による火力と《若き紅蓮術士/YPM》の数を考えるのならPWは少なくて然るべきかもしれませんが。
このデッキをControl足らしめているのは《相殺》+《師範の占い独楽》でしょうね。以前書いたように現状ではその支配力が増していますからね。しかしそれも僅か2枚。またユーティリティの《ゴルガリの魔除け》こそ1枚取られていますが、他は《破滅的な行為》はサイドで《毒の濁流》は無し。単体除去が代わりにやや多めで5枚。ハンデスは5枚と多めですが、なんと《Force of Will》は抜きでカウンターは《目くらまし》2枚と《対抗呪文》1枚の僅か3枚。
正直、どうやって運用するのかさっぱり不明です・・・。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=77662
4位、Brian Braun-Duin氏のJeskai StoneBladeです。
BBDはGP NJで優勝したリストから少々変わっています。
生物は相変わらず《秘密を掘り下げる者》抜きで、Rudy式に近い《瞬唱の魔道士/ScM》《石鍛冶の神秘家/SfM》《ヴェンディリオン三人衆/Cliqe》《若き紅蓮術士/YPM》の4種からなっています。ただしSfMパッケージは何とメインは《殴打頭蓋》のみ。《梅沢の十手》はサイドに置いてきています。そのためSfMは完全にバターを置くだけの装置であり、Rが多い環境ゆえ2枚と抑えられていますね。《真の名の宿敵》も無し。その分ScM、Cliqeを加えられているのでBlade要素を減らしControl要素に注力しています。もはやBladeでは無くTricoloreのクロックパーミッションです。
土地基盤はManaDenialはいないと踏んだのか完全に対策をしておらず基本地形は零枚です。実際ほとんど存在はしていませんでしたね。また、Blade戦略がバターを置くだけで装備のためのマナは実質不要なので、その意味でも土地の枚数を揃える必要性が薄いのかもしれません。十手がサイドに追いやられている事からも、BBDはこの大会のメタがどうなると考えいたのかがよく判ります。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=77664
5位、Tom Ross氏のInfectです。
Infect大好きTom氏はOpenでもInviでも2位になったGP NJでもInfectで、ここでもそれを貫いてきましたね。
直近のリストからは《輪作》を一枚サイドに置いて、その枠に《海賊の魔除け》が入っていますね。これも中々珍しいのですが、+2/-1修正モードは除去はもちろんですが、「感染」持ちには実質パワー+4と同等です。またU環境なので《島渡り》を付ける事が出来るのも偉いですね。YPMを始め地を這う生物で場を埋め尽くされた場合に強引に突破できるようになります。ただ、タフネスに-1修正が入るので単体では死ねるスペルなのですがw
前回のリストは《呪文滑り》《屍百足》などを入れて対除去を想定していたようですが、今回は《ボジューカの沼》《市長の塔》《Karakas》などなど《輪作》からの土地銀弾仕様に代わっているのも特徴ですね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=77670
7位、Joe Lossett氏のReanimatorです。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=77682
9位、Kent Ketter氏のReanimatorです。
特徴的なのが《宝石の洞窟》と《炎の嵐》の2種。
恐らくは洞窟は《水連の花びら》、嵐は《不運な研究者》とスイッチで入っているのでしょう。
正直、後攻時にしか機能しない洞窟は使い切りでない事が利点なら《金属モックス》でも良い様な気もするのですが・・・無色土地である事の利便性でもあるのでしょうかね?もちろん先手後手を実質逆転できる点は素晴らしいのですが、別に1CMCのInsが多いわけでもないですし・・・《炎の嵐》と《渦まく知識》ぐらいしかないわけですが、そこが大きいという事でしょうかね。まぁ嵐からなら後手1t目で吊り上げる事も出来る訳ですが。それぐらい瞬殺の力を入れているという事でしょうかね。
嵐は研究者と同じくInsで墓地にカード送り込める上にスィーパーとして機能します。小型を一掃して時間稼ぐ仕事も出来ますが、それ以上に《封じ込める僧侶》にメインから対処する事も可能となっていますね。色を足すだけの利点はあると思います。ドローから大きな一撃を叩き込めますしね。
ただ、BuleCountが減るのは少々面倒ですね。
しかしまさか《宝石の洞窟》が使われる時が来るとは・・・。
ローリーさんも喜んでいる事でしょう。
Deck Tech(http://www.starcitygames.com/events/coverage/deck_tech_reanimator_with_kent.html)
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=77684
11位、Dylan Donegan氏のUR Delverです。
環境的には最高勢力のUR Delverですが、今回は大人しい・・・と言うかそもそもあまり選択されていないようです。
Invititonalでも勝っています(直近のInviの勝者こそがDylan氏です)が、やはり隙も多いデッキなのでComboも増えつつある現状では危ういのでしょうか・・・。
とも思ったのですが、対Comboを見越したtB(tハンデス)の形を純正のURに戻している時点でそこに注力しているわけでもないようです。また《硫黄の渦》の枚数減少を考えるとMiraclesの事も想定してはいないようです。
メインの変更点を見ると《目くらまし》2枚→《呪文嵌め》2枚に換えている点が特徴的。以前も言った通りYPM、CotVの両方に対処出来る点が強く、一応ANT戦でも《冥府の教示者》《陰謀団の儀式》に対応できるのでやはり確定カウンターは強し。Dazeはばれているとテンポは稼げるもののカウンターとしては機能しづらいため、奇襲性を考えてもこちらの方が良いかも知れませんね。
サイドに《狼狽の嵐》を3枚も採っているので、ハンデスでは無くカウンターで対Combo戦対策に切り替えたという事なのでしょうね。
Deck Tech(http://www.starcitygames.com/events/coverage/deck_tech_ur_delver_with_dylan.html)
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=77676
12位、Logan Mize氏のOmni-Tellです。
生物型Omni-Tellです。
《グリセルブランド》はありませんが、《引き裂かれし永劫、エムラクール》を4枚採っていますね。
tRで《燃え立つ願い》は当然ですが、《圧服》まで、それも3枚も入れてある為《すべてを護るもの、母聖樹》と合わせて確実に《実物提示教育》を通す形になっています。
勝利手段がエムラだけでそれを引かなければ勝てないので、R願い→《無限への突入》で引く事になりますね。それでも《時を超えた探索》等が無いため少々不安要素が付異様な・・・。
サイドには《虚空の罠》だけでなく《突然のショック》が有るのが特徴的。やはり《封じ込める僧侶》に確実に対処出来る点が大きいですね。もともと《全知》が在れば問題ないのですが、その方向性の補完になっています。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=77674
13位、Kevin Jones氏のGrixis Controlです。
GP NJにてEli Kassis氏が使用し14位に入っていたUBRカラーのControlデッキです。
が、クロックパーミッションにControl要素を添え木したような何とも不思議なデッキでした。Kevin氏の構築はそこから微調整が入っています。
懐疑的な枠だった《概念泥棒》は素直に《真の名の宿敵/TNN》に。またメインの《虚無の呪文爆弾》や《唐突なる死》《対抗呪文》の様なControl要素の強い札は抜けて《二股の稲妻》の2枚目や《定業》になっています。詰まる所全体的にTempoが進んだ形に見えます。
サイドにはデッキ的な難点とメタを考慮して《狼狽の嵐》を2枚採っていますね。ハンデスが有るとはいえ打消しはメインにFoWだけですし、ANTの増加を考えれば納得ですよね。
Kevin氏はEternal Weekend2014でUR Delverで優勝していますし、ハンデスしたいだけなら最近のUR DelvertBで十分なはず。わざわざこの形に持っていくほどコントロールの挙動を取りたかったという事でしょうかね。まぁ、ミラーを想定したらコントロール力の強い方に有利は付きますが。
でも、現状、火力とYPMの面展開だらけで装備品も無いデッキでTNNはどれ程の価値が有るんでしょうかね?
Dech Tech(http://www.starcitygames.com/events/coverage/3096_deck_tech_grixis_control_with_.html)
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=77668
16位、Derrick Sheets氏のDeathBladetGです。
名前はDeathBladeで、確かに《死儀礼のシャーマン》こそ入っていますが、B要素はそこだけ。
《突然の衰微》さえ入っていない所が凄いですね。メインはUW Blade+αの様な形です。
そしてそのαの部分たる《聖遺の騎士》が重要。
本来Blade戦略を採るのなら3マナ域の生物はTNNで十分だったはず。そこにワザワザ重たい3枚息の生物を3枚も採っている事がこのDerrick氏の考えを物語っていますね。即ち《Karakas》《ボジューカの沼》ですね。
サイドにはその分《The Tabernacle at Pendrell Vale》や《妄信的迫害》のような面展開を抑制するカードが採られているので判り易いですね。
こんなところですか。
今回はまぁ、驚きの、そしてある意味順当?のSneakShowが優勝して今年を〆るという結果に終わりました。
しかし、それを予感していたかの様に多くの方が現在のメタを鑑みながらもその次に来るであろうファッティ対策をしていたのが目につきます。対して環境最大勢力とされているUR Delverは僅か1名で、そもそも対策さえ最低限しかされていないような結果になりました。真摯にUR対策に取り組んでいたのは8位のTemur Delverぐらいじゃないでしょうかね?
Openの様な自由参加では無い、選ばれた強豪同士だからこそ先の先を読むような結果になったのかもしれません。
KTK発売から環境を一変させた探査ドローではありますが、現在の所Legacy界の中心どころかメタ要素の一部分程度の存在になっている事が判ります。如何に強力なカードが出ようとそれだけで勝てるほど優しくはない世界であるという事でしょうね。
来年はどうなるでしょうか。
GP京都が楽しみですね。
と言う事で、今回はここまで、です。
今回もお付き合いいただけた方には感謝申し上げます。ありがとうございましたm(_ _)m
この文章がお役に立てば幸いです。
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