新カード)FRF:雑感8
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つづき

《見えざるものの熟達》
:(3)(W)マナで予示をするEnc。
よく言われている通り《太陽の神、ヘリオッド》を思わせますね。只ヘリオッドは本体が5/6破壊不能に成れたことや自軍に警戒を付与した事、またクレリック・Encと言う特殊なトークンを生成する事から関連したデッキに採用できた強みがあります。

 対してこちらは何処まで行ってもただの置物。
本体の能力が如何に強力かが重要になりますね。
まぁ特別なシナジーを作らない限り予示の方がトークンよりも優秀です。生物の変異はもちろんのことバウンスされても無駄になりませんからね。予示と生物分のライフゲインと言う点から《精霊龍の墓》を連想させるゲイン能力ですね。只こちらは色に関係なく生物分ゲイン出来ます。代わりに誘発のトリガーが表向きなので結構こちらが厳しい。
ヘリオッドと違い2枚目以降を入れても余事で生物化したり、場に出ても取りあえずゲイン出来たりするので無駄は少なめです。

 ただ、やはり2マナの置物でその場では何もせず、自力で動き出すには4マナが必要である点が痛い。こんな悠長な事をしている間にもっとしたい事は山程あるはず。予示能力が弱いとは言いませんがここまでするのならもう1マナ頑張って《囁きの森の精霊》を使った方が遥かに効果的でしょう。《神秘の痕跡》もどうせ使うのでマナもある程度なら伸びますからね。ゲインしたいなら《精霊龍の墓》でいい。
と言う訳で要らない子だと思います。



《死に微笑むもの、アリーシャ》
:3マナ3/2先制攻撃に、攻撃参加時に誘発で(W/B)(W/B)を支払うと墓地のパワー2以下の生物を攻撃状態で釣り上げる事が出来る伝説の生物。なんとなく《マルドゥの急襲指揮者》を思わせます。能力にマナが掛ると2/1トークンでは無く釣り上げる物を指定できる感覚ですね。

 アドバンテージ能力としては中々優秀で、似た様な能力を持つ《テツモスの大神官》と比べると英雄的と言う面倒なトリガー無しにただ攻撃するだけでいいという手軽さが強み。ついでにパワー3の先制攻撃であるため中々死に辛い。強力なカードと言って差し支えないと思います。
 ただ幾つか問題も。
コイツが活躍するのは3t目に出して4t目から。まぁWeenieならば恐らく墓地に生物はあるでしょうから釣り上げる為には困らないのですが、3~4マナ域が強力な現環境で、それらを使わずにわざわざ小型を釣り上げたいか?と言う事。つまりテンポが悪い。ついでにCipで行える《機を見た軍族朋》でよくない?という・・・。
 ついでに《神々の憤怒》という対Weenie/Beatdownに効果的として採用されるスィーパーが劇的に刺さってしまう・・・。
《マグマのしぶき》なんてのも有りますしね。
 最後にはコイツが赤の3マナ域と言う事。《炎跡のフェニックス》と同じで《ゴブリンの熟練扇動者》を押しのける程とは思えません。単体の性能もそれらには少々劣りますしね・・・。
と言う訳でまぁ枠が無いのでお値段はさみしい事になりそうです。

 ただまぁ、本体の戦闘力が高めであるのも事実ですし、上手くサポートできればWeenieで使えると思います。特に優秀な相棒になりそうなのが同セットの《勇敢な姿勢》。こいつが打ち取れないタフネス4以上の生物を潰せる為戦場での支配力が高くなります。また除去に弱いという点ももう一つの「破壊不能」でサポートできるため無駄が無い。単に際樹の有る除去をするだけなら《復仇》や《岩への繋ぎ止め》でも十分なのですが除去耐性と言う点で強みがありますね。

 釣り上げるとしたら何が良いでしょうかね?
個人的には《荒野の後継者》《戦名を望む者》《マルドゥの頭蓋狩り》やFRFから《戦いの喧嘩屋》《魂火の大導師》などですかね。荒廃者は接死持ち、頭蓋狩りはタップインのデメリットを無くせますしCipでハンデスが出来るのでなかなか相性がいい。
 また「パワー2以下」と言う性質からマナコストの大きい物を釣り上げる事も可能です。
《ゴブリンの熟練扇動者》《僧院の導師》や、もっと重い《子馬乗り部隊》《熊の仲間》《足首裂き》《女王スズメバチ》等も運用できます。まぁ後者組はほぼ場に出すのは無理なので《苦しめる声》等からリアニメイトするしか手は無いのですがw
ラブルマスターや導師を釣り上げる挙動は一見強そうなのですが、実際は攻撃参加が強制であるため、そのままブロッカーに打ち取られること可能性が高そうです。まぁそれでも攻撃手を増やす事だけでも意味は有るのですが、やはり場に残って何ぼですからね・・・。


 まぁ、下の環境ではまず無いでしょう。
《稲妻》どころか《ショック》で落ちるタフネスな上に、場に出ても次のターンからしか機能しない為、まず何も出来ない。3~4ターン目にはパワー3のアタッカーは普通に打ち取られる可能性も高く、除去されなくともその場で使いきりになってしまいますからね。それでも《石鍛冶の神秘家》を一として《若き紅蓮術士》や《闇の腹心》《帝国の徴募兵》を釣り上げる様は強力この上ないのですが・・・。DrSやハンデス等と搦めて《稲妻のすね当て》等でサポートできればんデッキを組めなくもないとは思いますが・・・。



《始まりの木の果実》
:嘗ての《重大な落下》をEncにした様なカード。只積極的に生贄に捧げた落下と異なり、こちらは《遺贈》の様な保険的なデザインになっています。

 4マナと言う事を考えると3枚引ければ十分なのでタフネス3以上の自殺能力のある生物に使うと良さそう。まぁ転ばぬ先の杖と言う事で《包囲サイ》に付けるだけでも十分ですが。
自殺用と言う性能を考慮すると《根囲いの壁》も中々いいですね。(G)マナが掛るとはいえ1ドローが出来て、X=4にもなります。ただ本体が後ろ向き過ぎるので・・・。
単純なドローをしたいだけなら《生命の遺産》で十分。キャスト時の隙の大きさも一緒。なので、下手に自殺手段に拘るのではなく、その場では死なない事やEncである事の利点を探すのが良いのではないでしょうか?
その意味では《イロアスの英雄》に付けると面白いかもしれないですね。
マナカーブ的にも問題ありませんし、その時点で3/3は達成しています。英雄を強化する時の損失補填が出来るようになります。



《野生呼び》
:(X)マナを支払って余事を行い(X)個の+1/+1カウンターを置くスペル。
種が(G)(G)マナ掛るわけですが予示自体の性能が2/2あるので、実質火種0マナのX/X生物を作るスペルの様な物ですね。

 最序盤は色拘束の強くなった《魂の召喚》として機能し、マナの余った中盤以降はXスペルとして使える点が素晴らしいですね。特に予示を中心に使おうとする場合は2マナで運用できる点が非常に重要。軽いスペルが増えてよかったです。《神秘の痕跡》のお陰でマナを伸ばしやすいためXスペルの価値は他のデッキよりも上です。また、色拘束は強いのですが《頭巾被りのハイドラ》をどのみち運用するのなら必要なコストになるので問題性は薄いでしょうね。上に乗ったカウンターもその分有効活用できますしね。

 因みに↓環境限定ですが《生命線のハイドラ》を余事できればキャスト時に必要な(G)マナを1つ減らす事が出来ますね。まぁどうせ変異する時に(G)(G)(G)が掛るわけですが1つでもXの値を多く出来る事は重要ですからね。非常にどうでも良いですが《円環の賢者》を余事できれば費やしたX分を(G)マナとして生成できるようになりますね。 



《過酷な命の糧》
:Insで対象の生物/プレイヤーにコントロールする生物分のダメージドレイン。
3マナで多色ですが、Insで且つプレイヤー/生物の両方を対象に出来るダメージドレインと言う利点を考慮すれば相場はX=2ぐらいですかね。ただそれだとデザインとしては妥当でも構築で使うには力不足なので最低でもX=3以上は用意したいところですね。《稲妻のらせん》《戦導者のらせん》を考えればX=4に出来れば上々と言うレベルになるはずです。

 多色になった代わりに、CMCは半分になりSoc→Insになって、参照する値が沼の数からコントロールしている生物の数になった《堕落》と考えるとこのスペルが如何に強いかがよく判ります。まぁ本家の様にヘビーコントロールのフィニッシャーは難しそうですが。

 当然使うのなら生物を常に横に広く展開するデッキであるのが望ましいでしょうね。
最終的にはフィニッシャーにもなれますが、序・中盤からでも機能するに越した事はありませんし。最速で使うのなら1マナ生物→《急報》で3ターン目に3点ドレインが出来ます。がはっきり言ってこれだと微妙。相手の場に除去したい生物がいる場合に限られるでしょう。それよりも3t目に《三つぞろいの霊魂》や《軍属童の突発》を用いることでドレイン量を飛躍的に伸ばす事が出来ますね。なにもされていなければ6点ドレイン。そうでなくとも妨害を喰らっても十分に数は維持できます。
 単品の生物で考えると《ゴブリンの熟練扇動者》も相性が良いのは事実ですが、数を溜める事が必要である性質上最上とは言えませんね。それでもブロッカーを退かせるだけでも価値は有る。どちらかと言えば生物で相性が良いのは《僧院の導師》。誘発で数を増やせる上に果敢でサイズを上げる事も出来ますからね。
単体の生物カードはもちろん強力ですが、その分脆い。Tokenばら撒きはこれとの相性は良いのですが、カード単品で見た場合の威力が低い。どちらを取るかですね。

 4マナ域には《真面目な訪問者、ソリン》や《粗暴な軍族長》が居るので十分に面展開でも攻めるデッキは組めると思います。
また、本体が3マナである事や溜めてこそ威力を発揮する性質を考えると《スズメバチの巣》を使う様なMidrangeでも使えるかもしれませんね。


 ↓環境ではSoulSistersで運用できそうです。
もともとSistersを展開するデッキである上に、《再誕の宣言》や《戦列への復帰》で数を保ちやすい性質が有ります。良い点数を叩き出してくれるでしょうね。また、ノリンSistersも勿論ありですね。と言うより《起源室》がかなり威力を発揮するはず。
Lifegainの方でも運用は可能でしょう。
このセットはLife系デッキにやさしいなぁ(^^)



《無残な競争》
:相手と自分の生物をタフネスの値で格闘させるIns
[黒と4/3@魔王主任]さんの表現を借りれば「尻相撲」。実に上手い表現だと思いました。

 地味に格闘はパワーが重要な構築では生き残るのが難しかったわけですが、コイツの場合タフネス偏重の生物を用いることになるため一方的な除去として機能しやすいですね。《クルフィックスの狩猟者》とかがかなり使いやすくなります。
なんと「壁」が相手を除去できるんだぜ?
丁度0/4の壁が同セットにありますね。
まぁたかが除去に3マナも掛ける理由はほぼありませんがね・・・。しかし限定戦ではなかなか面白い存在になりそうです。明らかにピックの基準が変わる。



《世界を溶かすもの、アタルカ》
:7マナとかなり重いのですが、それに見合った打撃力を有していると思います。
ブレス能力が無いとはいえ、何とかの《ドラゴンの暴君》と同じ打力なのですからね。重ささえ何とか出来れば比較的実用性があるのでは?

 公式にも載っていますが《歓楽の神、ゼナゴス》からなら1パンチKillとコンボ性もあります。また、通常のマナ加速以外にも《発生器の召使い》を使えば「速攻」付きで殴りに行けるため更に奇襲性が増します。

 重い故に悲観的な意見が多いですが、少なくともゲームを終える力は本物。マナ加速が使える分《永遠のドロモカ》よりもゲームを終える力は上かもしれません。只の重いだけのカードでは無いと思います。



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