レガシー)今週のSCGの結果 まだまだ混沌
2015年2月24日 紹介
皆さん、こんばんは。しもべです。
短い2月。
気が付けばもう最終週ですね。
さて、恒例のSCG Openですが今週はLos Angelsで行われました。LegacyもPIQが併催されていましたので早速結果を見ていきましょう。
ペタル↓
http://www.starcitygames.com/events/210215_losangeles.html
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&t%5BC1%5D=3&start_date=02/20/2015&end_date=02/22/2015&city=Los+Angeles
今週の優勝はAlex Gellerman氏のBantBladeです。
以下Top16(上から順に1位→9位→16位)
Bant Blade
BUG Delver
Infect
ANT
UBR Delver
Metal worker
BUG Delver
Jeskai Blade
-------------------
Dredge
Jeskai Blade
Infect
SneakShow
Metal worker
ANT
Maverick
Jund
です。
先週活躍していたMiraclesは再び姿を消しました。やはりまだ環境を掌握するのは難しいのかもしれません。相変わらずANTが居るのに対して、今週はInfectが2名いるのも気になりますね。Miracles全盛期に影を落とした存在で一時的に相応の勢力になったInfectですが、これが出てきている以上、優位な相手がいるからと考えられますね。Miraclesは居ませんが代わりに入っているJeskaiBladeはどちらもがPatirotに《相殺》コンボを入れたControlシフトされたデッキです。アーキタイプこそ違いますがコントロールと言うデッキがいなくなったわけでもないという事ですね。
Tempo系は今週も相応に数がいますが、今週はBが入ったDelverが有力ですね。
対してDelverを狙い撃つフェアデッキもいます。Metal workerに加えて先週はD&Tが入っていましたが、今週は新たな顔ぶれが。こうやって見ると結構今は多様なデッキが並びやすい環境の様ですね。色々なデッキが毎週入れ替わりながら入っているのがかなり特徴的です。KTK以降FRF以前も似たような状況でしたが、その時に比べるとフェアデッキの顔ぶれが不安定になり、Combo勢は数を落しているという違いはありますね。
Blade系はここ最近を見るに純正のPatriotやDeathBladeの様なTempo色を強めた形よりもコントロール系に打撃力を与える形の方が今の環境ではいいのかもしれませんね。JeskaiにしろEsperにしろ、《聖遺の騎士》がいる分ではある意味では今回のBantもそう捉える事も出来るかもしれません。まぁ今回のBantはその中では遥かにTempo色が強い部類ですがw
しかしRもBも使っていないのに、Bantは稀に勝ちますよね、本当に。
ここからは気になったデッキを個別に見ていきます。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=80333
2位、Jeffrey Simpson氏のBUG Delverです。
その特徴は何と言っても《黄金牙、タシグル》ですね。
追加の生物《闇の腹心》《真の名の宿敵》《墓忍び》に続く第4種目です。基本は追加のタルモゴイフと言った所だと思いますが、グダッタ時様に墓地を肥やせる点も魅力ですね。探査カードとしては《時を超えた探索/DTT》を用いる人も多いようですが直接的な勝ち手段が優先されているわけですね。対Tempoでもサイズのある生物が重要になりますし。墓地を肥やす必要がある為1マナ除去である《見栄え損ない》も2枚も入っています。
構成は幾つかあるBUGですが、探査のために積極的に墓地を肥やしたいのか《もみ消し》+打消し型ではなくハンデス特化型になっていますね。《ヴェールのリリアナ》が採用されているのもそういう事でしょう。リストでは《闇の領域のリリアナ》になっていますが恐らく間違いでしょうね・・・。
またこの様にBが非常に濃い構成であるためか土地基盤も《Bayou》が2枚も入っています。
LotVが入った重めの構築で最小限の土地18枚と言うのも少々驚きですがそれ以上に《島》絡みの土地が僅か4枚しか入っていませんね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=80329
5位、Mathew Chung氏のGrixis Delver
《秘密を掘り下げる者》《僧院の速槍》《若き紅蓮術士》に軽量スペルを見ると《宝船の巡航》期のUR Delverを思わせる作りですね。ただ、ここにもタシグルが。Modernでも存在感を発揮していますがLegacyでも徐々に使われ始めています。tBである為ハンデスを合わせたUR Delverを想像していましたが、それらはサイド。実質メインはこのタシグルの為だけのtBとなっています。面展開が有るとはいえ、やはりサイズのある生物の有効性と言う事でしょうか?
スペル構成はUR Delverのそれですが《紅蓮破》は無しでその分は火力になっています。巡航はDTTに変更されていますね、当然ですが。
DTTに変更されたUR DelverはBMO vol.3でも2位に入っていますし、同じ大会中でもUBRはTop8に3名も輩出されています。もちろん構成自体はだいぶ異なるので一概にUBRと一括りには出来ません。が、それでも3位のリストは非常にこのデッキと近い形です。
これまではGrixisはそれ程、アーキタイプとしては定着していませんでしたが、去年あたりから形を変えつつも数が増えているように思えます。Bと言う色の重要性がここの所上がってきてもいますし、今後はもうすこし視ることになるかもしれません。特にBGではなくBを使うというのが目立ちますね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=80332
12位、David Nguyen氏のSneak Showです。
ここ最近ははぶられ気味のSneakShow。
しかしデッキとしてのパワーや完成度は《全知》型より上ですし、《封じ込める僧侶》の数がそれほどでもないのなら十分SneakShowを優先する理由になると思います。
基本的に対策され辛いようにサイドからは除去等を入れるだけでなく、《全知》型に入れ替わったりと言う構築もあるようですがDavid氏はメインからその両方を用いられています。基本は《騙し討ち》ですが1枚だけ《全知》も入れて勝ちパターンを分散しつつ、同じところに帰結する性質上勝ち札の増量にもなっているわけですね。DTTはその分1枚だけですが。
Bが増えている背景ゆえか追加の生物に《世界棘のワーム》が有るのが目立ちますね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=80346
15位、Chris Arebalo氏のMavericktRです。
RtRで《死儀礼のシャーマン》《突然の衰微》が出るまでは比較的視られたMaverickに《罰する火》コンボを仕込んだ形ですね。KotRで《燃え柳の木立ち》も調達できるため比較的安定して運用が出来ますね。
ただこのデッキはそれに加えて《血編み髪のエルフ》《ドムリ・ラーデ》がアドバンテージ手段として確保されています。正直この2枚はかなり珍しいですね。その影響を考慮してか《スレイベンの守護者、サリア》はサイドに移されています。Maverickでアドを狙うなら《壌土からの生命》や《森の知恵》が定石ですが、これらを使うのはどういった理由なのでしょうね?正直これらを使う事に依る利点が殆ど浮かばないのですが・・・、Chris氏の意見を聞いてみたいですね、個人的には。
ただtRにより盤面の小型生物への制圧力は増しているのは事実。
更にサイドに《紅蓮破》を取る事も出来、環境的な意味は相応に大きいはず。Maverickの利点であるフェアデッキにしてはマシな部類の対Comboは捨てて敢えてフェアデッキへの威力に傾倒しているという事でしょうか。
こんなところです。
今週は他にもいろいろと特徴のあるリストが多くて見ていて飽きませんでしたね。2枚目の《森の知恵》を採用しているJundなんかも合って本当に多彩です。禁忌改定以降はこのようにLegacy環境でも小さくない変化が表れているのは歓迎すべき事でしょうね。
Bは存在感、《相殺》の意味、タルモはそれ程でもないもののタシグルやKotRの様なサイズのある生物。色々とキーとなる部分の多い週でした。
さて、今週はここまで、です。
今回もお使いいただいた方には感謝申し上げます。
アリガトウございましたm(_ _)m
この文章がお役に立てば幸いです。
短い2月。
気が付けばもう最終週ですね。
さて、恒例のSCG Openですが今週はLos Angelsで行われました。LegacyもPIQが併催されていましたので早速結果を見ていきましょう。
ペタル↓
http://www.starcitygames.com/events/210215_losangeles.html
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&t%5BC1%5D=3&start_date=02/20/2015&end_date=02/22/2015&city=Los+Angeles
今週の優勝はAlex Gellerman氏のBantBladeです。
以下Top16(上から順に1位→9位→16位)
Bant Blade
BUG Delver
Infect
ANT
UBR Delver
Metal worker
BUG Delver
Jeskai Blade
-------------------
Dredge
Jeskai Blade
Infect
SneakShow
Metal worker
ANT
Maverick
Jund
です。
先週活躍していたMiraclesは再び姿を消しました。やはりまだ環境を掌握するのは難しいのかもしれません。相変わらずANTが居るのに対して、今週はInfectが2名いるのも気になりますね。Miracles全盛期に影を落とした存在で一時的に相応の勢力になったInfectですが、これが出てきている以上、優位な相手がいるからと考えられますね。Miraclesは居ませんが代わりに入っているJeskaiBladeはどちらもがPatirotに《相殺》コンボを入れたControlシフトされたデッキです。アーキタイプこそ違いますがコントロールと言うデッキがいなくなったわけでもないという事ですね。
Tempo系は今週も相応に数がいますが、今週はBが入ったDelverが有力ですね。
対してDelverを狙い撃つフェアデッキもいます。Metal workerに加えて先週はD&Tが入っていましたが、今週は新たな顔ぶれが。こうやって見ると結構今は多様なデッキが並びやすい環境の様ですね。色々なデッキが毎週入れ替わりながら入っているのがかなり特徴的です。KTK以降FRF以前も似たような状況でしたが、その時に比べるとフェアデッキの顔ぶれが不安定になり、Combo勢は数を落しているという違いはありますね。
Blade系はここ最近を見るに純正のPatriotやDeathBladeの様なTempo色を強めた形よりもコントロール系に打撃力を与える形の方が今の環境ではいいのかもしれませんね。JeskaiにしろEsperにしろ、《聖遺の騎士》がいる分ではある意味では今回のBantもそう捉える事も出来るかもしれません。まぁ今回のBantはその中では遥かにTempo色が強い部類ですがw
しかしRもBも使っていないのに、Bantは稀に勝ちますよね、本当に。
ここからは気になったデッキを個別に見ていきます。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=80333
2位、Jeffrey Simpson氏のBUG Delverです。
その特徴は何と言っても《黄金牙、タシグル》ですね。
追加の生物《闇の腹心》《真の名の宿敵》《墓忍び》に続く第4種目です。基本は追加のタルモゴイフと言った所だと思いますが、グダッタ時様に墓地を肥やせる点も魅力ですね。探査カードとしては《時を超えた探索/DTT》を用いる人も多いようですが直接的な勝ち手段が優先されているわけですね。対Tempoでもサイズのある生物が重要になりますし。墓地を肥やす必要がある為1マナ除去である《見栄え損ない》も2枚も入っています。
構成は幾つかあるBUGですが、探査のために積極的に墓地を肥やしたいのか《もみ消し》+打消し型ではなくハンデス特化型になっていますね。《ヴェールのリリアナ》が採用されているのもそういう事でしょう。リストでは《闇の領域のリリアナ》になっていますが恐らく間違いでしょうね・・・。
またこの様にBが非常に濃い構成であるためか土地基盤も《Bayou》が2枚も入っています。
LotVが入った重めの構築で最小限の土地18枚と言うのも少々驚きですがそれ以上に《島》絡みの土地が僅か4枚しか入っていませんね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=80329
5位、Mathew Chung氏のGrixis Delver
《秘密を掘り下げる者》《僧院の速槍》《若き紅蓮術士》に軽量スペルを見ると《宝船の巡航》期のUR Delverを思わせる作りですね。ただ、ここにもタシグルが。Modernでも存在感を発揮していますがLegacyでも徐々に使われ始めています。tBである為ハンデスを合わせたUR Delverを想像していましたが、それらはサイド。実質メインはこのタシグルの為だけのtBとなっています。面展開が有るとはいえ、やはりサイズのある生物の有効性と言う事でしょうか?
スペル構成はUR Delverのそれですが《紅蓮破》は無しでその分は火力になっています。巡航はDTTに変更されていますね、当然ですが。
DTTに変更されたUR DelverはBMO vol.3でも2位に入っていますし、同じ大会中でもUBRはTop8に3名も輩出されています。もちろん構成自体はだいぶ異なるので一概にUBRと一括りには出来ません。が、それでも3位のリストは非常にこのデッキと近い形です。
これまではGrixisはそれ程、アーキタイプとしては定着していませんでしたが、去年あたりから形を変えつつも数が増えているように思えます。Bと言う色の重要性がここの所上がってきてもいますし、今後はもうすこし視ることになるかもしれません。特にBGではなくBを使うというのが目立ちますね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=80332
12位、David Nguyen氏のSneak Showです。
ここ最近ははぶられ気味のSneakShow。
しかしデッキとしてのパワーや完成度は《全知》型より上ですし、《封じ込める僧侶》の数がそれほどでもないのなら十分SneakShowを優先する理由になると思います。
基本的に対策され辛いようにサイドからは除去等を入れるだけでなく、《全知》型に入れ替わったりと言う構築もあるようですがDavid氏はメインからその両方を用いられています。基本は《騙し討ち》ですが1枚だけ《全知》も入れて勝ちパターンを分散しつつ、同じところに帰結する性質上勝ち札の増量にもなっているわけですね。DTTはその分1枚だけですが。
Bが増えている背景ゆえか追加の生物に《世界棘のワーム》が有るのが目立ちますね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=80346
15位、Chris Arebalo氏のMavericktRです。
RtRで《死儀礼のシャーマン》《突然の衰微》が出るまでは比較的視られたMaverickに《罰する火》コンボを仕込んだ形ですね。KotRで《燃え柳の木立ち》も調達できるため比較的安定して運用が出来ますね。
ただこのデッキはそれに加えて《血編み髪のエルフ》《ドムリ・ラーデ》がアドバンテージ手段として確保されています。正直この2枚はかなり珍しいですね。その影響を考慮してか《スレイベンの守護者、サリア》はサイドに移されています。Maverickでアドを狙うなら《壌土からの生命》や《森の知恵》が定石ですが、これらを使うのはどういった理由なのでしょうね?正直これらを使う事に依る利点が殆ど浮かばないのですが・・・、Chris氏の意見を聞いてみたいですね、個人的には。
ただtRにより盤面の小型生物への制圧力は増しているのは事実。
更にサイドに《紅蓮破》を取る事も出来、環境的な意味は相応に大きいはず。Maverickの利点であるフェアデッキにしてはマシな部類の対Comboは捨てて敢えてフェアデッキへの威力に傾倒しているという事でしょうか。
こんなところです。
今週は他にもいろいろと特徴のあるリストが多くて見ていて飽きませんでしたね。2枚目の《森の知恵》を採用しているJundなんかも合って本当に多彩です。禁忌改定以降はこのようにLegacy環境でも小さくない変化が表れているのは歓迎すべき事でしょうね。
Bは存在感、《相殺》の意味、タルモはそれ程でもないもののタシグルやKotRの様なサイズのある生物。色々とキーとなる部分の多い週でした。
さて、今週はここまで、です。
今回もお使いいただいた方には感謝申し上げます。
アリガトウございましたm(_ _)m
この文章がお役に立てば幸いです。
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