DTK)プレビュー雑感4 びふぉーあふたーなーせっと
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つづきです。
更新速すぎ・・・。
《卓絶のナーセット》(2)(W)(U)
プレインズウォーカー - ナーセット M
[+1]:あなたのライブラリーの一番上を見る。それがクリーチャーでも土地でもない場合、それを公開してあなたの手札に加えてもよい。
[-2]:このターンあなたが次に手札からインスタントかソーサリー呪文を唱えたとき、それは反復を得る。
[-9]:あなたは「あなたの対戦相手はクリーチャーでない呪文を唱えられない」の紋章を得る。
[6]
:《滞留者ヴェンセール》以来2枚目のUWカラーのPWですね。驚くべき事に自身のCMCよりも2つも多い忠誠度を誇るPWでもあります(これもアジャニやギデオンを輩出したWの力か、どこぞの猿と違い+能力もちゃんとある)。ここ最近のPWは汎用性や万能性は抑え気味であり特定のデッキで使えるデザインが大半でした。ヴェンセールもそうですし、ナーセットもそれに沿ったデザインですが、大きく異なるのはヴェンセールが生物に特化したPWだったのに対して、ナーセットはInsやSocの様な本来のUWカラーのデザインに沿った特化型と言う事ですね。色的な親和性は非常に高い


 [+1]は《ドムリ・ラーデ》と対を成すかのような特殊なドロースペルですね。
ドロー出来る範囲はかなり広いですし、ドムリと同じく専用の構築をすればかなり安定(4割~7割弱程度の間)してドロー出来るでしょう。それを考えれば数少ない4マナでカードアドバンテージの取れる+能力を持っているPWと言えますね。

 [-2]は《炬火のチャンドラ》の[-2]を思わせるIns/Socの効力を2倍にするスペルです。
コピーと反復の性質の違いに注意が必要ですが、単純にアドバンテージを獲得できる能力です。つおい。
 ただし、やはり反復はコピーに比べると劣化している感は否めませんね。と言うより反復自体がやや使い難い。時間差を置いたコピーがその場でのコピーに勝る場面は少ないからです。例えば除去をコピーするなら、当然盤面には除去対象が2体以上いる訳で、ならその場で除去できた方が良い。わざわざ攻撃される時間はリスクですからね。ドローのコピーをするのなら、大規模ドローでもない限りわざわざ忠誠度を減らすよりも[+1]で~と言う事も少なくない。カウンターはそもそもコピーしない。と結構反復をコピーする対象に困ります。Xスペルもコピー可能な値であるため、Xに影響できない反復よりも上。反復は取り除いてしまうため墓地にカードを置く事も出来ませんしね。
 なら完全にコピーの劣化?と言うとそうでもないです。例えばモード選択できるスペル、≒命令系の場合モードまでコピーは固定してしまうため少々使いづらい。逆に反復の場合は唱えなおすため、モードの再選択の自由が有ります。より柔軟で幅広い対応が出来る訳ですね。つまり能動的な側面の強い《オジュタイの命令》との相性が素晴らしい! UBの命令が待ち遠しいですね。また「唱える」と言う性質を利用できるスペルも良いですね。対象を取るスペルなら「英雄的」、そうでなくとも「果敢」が有ります。《僧院の導師》の出番でしょうかね?
 最も優れているのはやはり、使いどころに困らない火力ですね。
何時引いても何かに使う当てはありますからね。特に《かき立てる炎》の様な大きな値の火力が有るうちはコピーのし甲斐も有るでしょう。歴史が変わってRがコストから外れてしまっても相性の良さと言う関連性は失われてはいないようですね。

 まぁ散々、コピーに劣る部分を書き出してきましたが、本体でアドバンテージが取れる能力が弱いわけもない。
比較対象が悪いだけで十分強力な能力です。何せ1度も+能力を使わなくともスペルを3回コピーできるわけですからね。アドアドです。

 因みに某DNで話題になった《悪疫》の様なスペルも地味に相性が良い。
その場での効力も強力ですが、時間差で相手にハンドのリソース回復時間を与える為より威力でますよ。まぁ色拘束上構築に組み込むのは無理ですがねww

 [-9]は久々に決定力のある紋章ですね。
特定のデッキ相手にはほぼ「勝ち」と言っていい能力です。具体的にはComboやControl相手になるわけですが、掛ける時間的に対Controlが主になりますね。ただし、[+1]で妨害札をかき集める事が出来る為、時間を稼げばCombo相手にも使えない事は無いでしょう。まぁ流石にサイドアウトしますが。


 とりあえず方向性が決まっている上に、UWの本来のカラー特色に合致した素晴らしいPWだと思います。
もともとPWは対Control性能が高いのですが、これは奥義で必殺技も備えています。盤面に干渉する能力や自衛する手段が無いというのは少々辛い部分です。強いPWの条件から外れています。が、それは他に十分な枠を取ればいいだけの話です。妨害はUWの十八番ですしね。それらを[+1]でかき集め[-2]の水増しして運用する事で対Beatdownへの体制も高いと言えるでしょう。UW Control自体がその特色の強いデッキですし、このPW自体も非常に堅牢な忠誠度を誇っています。
ただ本体ではドローをする事しか出来ない以上明確なカードが脇に必要です。苦しい場面を耐える力も無い。このカード自体はデッキの潤滑油以上の存在ではないでしょうね。

 制圧力やフィニッシャーとしての力は《太陽の勇者、エルズペス》や《精霊龍、ウギン》に劣るものの、本体がそれらに比べはるかに軽く、デッキの潤滑油として機能させる事が出来る為使い方が異なるPWとして十分に居場所は確保できるはず。

 コピーするだけなら《魂火の大魔導師》が居ますが・・・。
いっそのこと《魂火の大魔導師》《オジュタイの命令》にこれを入れてアドバンテージ特化の使い回しデッキなんてのもアリかもしれません。

 上で挙げたRは火力は当然として使いやすい。
その上でTokenスペルである《ドラゴンの餌》《軍属童の突発》がある為、「反復」候補に溢れています。当然そいつらはぶとっかーだけでなく、《かき立てる炎》の「召集」に運用する事が出来、その《かき立てる炎》自体も反復したい威力です。3色のダブルシンボルを用意するのはかなり難しくなりますが・・・。
 そしてモード選択の強みが活かせるので《ジェスカイの魔除け》を使うのも良いですね。
「相手の生物をTopにバウンス」と「本体4点」が軸となります。バウンスもドローを阻害しつつテンポも採っていますし本体火力も効率が良い。やはりUWRは良いですね。

 因みに、ドムリやキオーラ宜しく、《クルフィックスの狩猟者》とはやはり相性が良いですね。
本体が壁として優秀な上に本人能力で[+1]のHit率を飛躍的に上げる事も出来ますから。(G)(G)(W)(U)とややマナ拘束が苦しいのは難点ですが・・・。まぁ「時間を掛ければ勝てる」と書いてあるカードなので如何様にも出来るでしょう。
なので3色目にGも有り。


 ただ、環境の大半が生物を用いたBeatdownであり、UW Controlを組むための札が少々物足りない印象はありますね。自力で対処できない以上、如何にそれらをデッキに詰め込んで小能力で場有効活用するかが重要になるはずですが・・・。
悪までこのカードはデッキの潤滑油と言う点が環境的に歯がゆいですね。
今後に期待でしょうか?
ドロースペルは大きな物や軽量の占術は揃っていますからね。

 また、Wからは《異端の輝き》《光輝の粛清》《払拭の光》で、Bには《英雄の破滅》、Rには《かき立てる炎》や《宿命的火災》などなどPWへの対策札は環境に多いため維持も大変かもしれませんね。生物も多い環境で軽い除去も多くは無い、自衛手段も無いので見た目の数値程の固さは発揮できないかもしれません。



 スペルの質が飛躍的に上がるEternalならばさらに有効性は上がるはず。
ただし、Modernではヘビーコントロールと言うデッキがそれ程の数が無い・・・。いてもコピーしたいスペルが無いんですよね。《オジュタイの命令》とは相性は良いですが、受動的な《謎めいた命令》とはそれ程相性が良くは無い。その上ModernはControlでも10枚程度の生物を入れる事も有りますし。Tricolure系のControlなら1チャンスありますかね?《電解》《稲妻のらせん》も有りますから。本体のみでも機能する《復讐のアジャニ》を押しのける事が出来るかどうか。
 生物を使わない事と自分を守る必要性の観点からTokenスペルには合うかもしれません。
が《未練ある魂》はFbが有るので反復できない・・・。反復分を考慮するのなら《僧院の導師》は良いかも知れませんね。


 Legacyではカラー的にMiraclesが相当するかもしれません。
[+1]は《師範の占い独楽》が有れば高確率で1ドロー出来ます。生物は多くても5枚未満ですし、土地も切り詰めていくので問題は薄いでしょう。4マナ出せるのなら、と言う前提付ですが《思案》型にすると更に確率が上がりますね。
 が、最大の癌は《精神を刻む者、ジェイス》の存在。幾ら忠誠度が上がるとはいえ[0]のブレストの有用性を考えればこちらを優先するのか?と言うと・・・。しかもいくら忠誠度が高くとも《紅蓮破》《赤霊破》で焼かれる世の中ですからね。自力で守るにしてもTop3枚にアクセスできるブレストの方が遥かに防衛確率が高い。一応、対《稲妻》性能は高いですが、JtMsも[+2]で耐える事も出来ますしね。
 盤面への干渉力が無い点も劣っています。代わりに持っている[-2]ですが、Miraclesでコピーしたいスペルって何かありますかね? もちろん《時を超えた探索》のコピーは強いかもしれませんが、デッキに精々入っても2枚で0枚の事も少なくないカードのためにこれを入れるのか?と言う事。StPのコピーは確かに強いかもしれませんが、前述の通り時間差コピーには欠点がる上に対生物戦を強くしたいのなら素直に《瞬唱の魔道士》で水増しすればいい。メインで動く必要が有るのも厄介。キャントリップのコピーはそれこそJtMsのブレストで良い。スペルの水増しはScMで良いんですよね。
 [-9]も相応に有効ですが、[+2]連打→[-12]の封殺〆に比べると遥かに威力は劣ります。
と言うか比べるべくもない。

 と言う事でJtMsと比べると僅かに価値が認められる部分も有るものの、総合的に言って勝るものがほぼ無い・・・。
そもそもアドに繋がり易い[+1]でさえ、Miraclesと言うデッキの特性上「Topを操作できる事」の有用性の方が遥かに上
でしょう。BのPWと同じく、UのPWは汎用性が高い事がむしろ採用へのハードルを上げているというジレンマですね・・・。


 で、その点を考慮すれば奇蹟要素を廃止したUWxControl/UXtWならば1チャンスあるかもしれません。
特に汎用性の高い火力の有るデッキならば[-2]の使い道にも困らないでしょう。しかしそれがしたいのなら《嵐の神、ケラノス》で良いという事にも・・・。対Controlに強く何より「破壊不能」ですからね・・・。それでもUR Controlなら1チャンス。[+1]の精度を高めようとするのなら独楽やブレストが多用される事になり、ならMiraclesで良くない?と言う方向に・・・。
 他に採用できそうなのはNicFitですが、盤面への干渉力が低すぎる為、こちらでも運用は難しいでしょう。生物を使う観点でコンバットが重要になるため、干渉力の低さや[+1]が劣化する事を思うとこちらでもやはりJtMsの有用性に遥かに劣ってしまいます。アドを取るのならそれこそ他に幾らでも手段の有るデッキですからね。

 強力な事は認められる物の使い道が無さそうです。
何か、JtMsに勝つためには最低でも[-2]の有効性を見つけ出す必要が有ると思います。それこそ《残酷な根本原理》とか《悪疫》とかの様な、ね。上でも述べましたがスペルの水増しならScMで十分なんですよね。ScMが使えないようなコストの大技でなくてはいけない。

《稲妻の狂戦士》(R)
クリーチャー - 人間・狂戦士 U
(R):~はターン終了時まで+1/+0の修正を受ける。
疾駆(R)
1/1
:使いやすいSligh生物。
最初動は1マナ1/1として場に出て、余ったマナを活用してブレスで打点を稼ぐ。
中盤以降は宛ら走る《猛火》の如く疾駆で唱えてブレスでX火点になる生物ですね。《稲妻の大蛇》を思わせる性能になれます。
最序盤から最終盤まで使い道のある優秀なSligh生物。
トランプルが無い点が残念ですが、油断している相手に叩きつけると有効ですね。

しかし《僧院の速僧》といい、ここ最近RのSligh生物の性能の向上も著しいですね。
今のところ↓環境で一番使いやすいカードかもしれません。




 今のところ欲しいカードが1枚も有りません(´・ω・`)


コメント

nophoto
通りすがり
2015年3月7日10:15

PW版ナーセットは既存のデッキに居場所を探すとしたら
僧院の導師のようにレガシーを通り越してヴィンテージに行くような気もします
前述の僧院の導師デッキとか土地とクリーチャーを合わせても
20枚以下なんてデッキはヴィンテージなら結構ありますし
Time Walkなどのヴィンテージ特有の1枚制限を反復できるのは
結構大きいような気もしますし

しもべの一人、H
2015年3月7日11:20

>通りすがりさん
コメントありがとうございます。

成程、Vintageですか・・・。それはあまり考えていませんでしたね。
導師は確かにマナブースト力と扱える軽量スペル郡の多さでVintageでは使われてもいるようですしね。キャントリップが無くても使えるのはある意味凄いと思いますが、さすがはVintageだと思えました。
確かに《Ancestral Recall 》《Time Walk 》《Timetwister 》の3種のパワー9を反復できると考えると胸熱ですね!他にも探査ドローや《噴出》も在りますからね。生物総数も少ない分StPの制圧力も上がりそうです。

 しかしそれらのデッキにも既にJtMsは使われていますし、神を越える者なのでしょうかね?Vintageに関しては全くの素人なので価値基準や判断が付けられないです。

が、何らかの形で運用できる可能性があるのならいい事ですよね!


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