DTK)雑感12 フルスポは別の日に
皆さん、こんばんは。しもべです。

 フルスポが出ましたが、感想は後日。
昨日までのカードの感想を書いて来ます。

つづきつづき。
《ドロモカの命令》(G)(W)
インスタント R
以下のうちから2つ選ぶ。
・インスタントかソーサリー呪文1つを対象とし、このターンそれが与えるダメージを全て軽減する。
・プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーはエンチャントを1つ生け贄に捧げる。
・クリーチャー1体を対象とし、そのクリーチャーの上に+1/+1カウンターを1個置く。
・あなたがコントロールするクリーチャー1体とあなたがコントロールしていないクリーチャー1体を対象とし、前者は後者と格闘する。
:DTKの龍王の命令サイクル最後の1枚ですね。
皆の予想に反して6マナではなく2マナ。流石に6マナで出てきたら発狂する所でしたがww
ただ効果の方も予想に反していました。てっきり《セレズニアの魔除け》の延長線上の様な物だと思っていたのですが・・・。

A)ほぼ火力専用の軽減
B)Enc対策
C)《戦闘の成長》
D)《捕食》
です。
A/C/Dは1マナ相当、Bは《簡略化》と《アブザンの優位》を見るに1.5マナ相当の効果です。
それを1枚で2つですから、そこそこの効率と言えますね。
ただ、「C+D」でまんま《弱者狩り》です。これは4マナ相当の挙動を2色とは言え2マナで出来る訳ですからかなり大きいですね。同じ2マナの《アタルカの命令》も疑似《頭蓋割り》が出来ていましたが、こちらの方が下準備が要る分リターンも大きいですね。

 盤面に触れる除去モードが有るというのは非常に大きい。
ただ、どれもが小粒で、且つ何らかの場面/状況に依存する効果ばかりです。必然的にBeatカラーになるとはいえ、生物がいなければいけない、Encが無ければ~、火力札が~と条件付きである物が多いという点は少なからぬデメリットであると思います≒どんな場面でも使えるものが無い弱み
それをいかに活かせるかが評価も変わってくるでしょうね。
正直に言えば、期待値よりはかなり↓なわけです。どの能力も「帯に短し襷に長し」の様な微妙に使い難い組み合わせにしかならない。しかし、冷静に見れば弱いわけではないと思います。状況が合致すればかなりのパワーを発揮するはず。

 最も基本となるのはやはり除去のDモード。
Beat環境であるStdではこれを軸とする事になると思います。
アブザンだろうがセレズニアだろうが生物Beatには変わりありませんから弾の補充には事欠きませんし、この色の組み合わせは最も生物のサイズが優秀でありますので、格闘も使いやすい。デッキカラーとよくマッチしていると言えます。

 Cモードは殆ど単体強化であり効果も小さいわけですが、これも無いよりはマシ。
モードDを使いやすく出来る時点で使い道は保証されています。一応のコンバットトリックになりますし、絆魂や先制攻撃、2段攻撃持ちと組み合わせると見た目よりも強力になるはず。
また、《タッサの褒賞》シリーズや《毅然さの化身》の強化、英雄的の発動など使えるシナジーは多いと言えます。

 Aは最も使い道の少ないモードですが、それでも対火力の側面で見ると重要です。
何故なら生物Beatdownの天敵は生物除去。結果的にそれらから生物を守る事が出来るので、やはりデッキのコンセプトとマッチしています。《乱撃斬》?知らんがな・・・。
当然本体も守る事が出来、《かき立てる炎》の様な1枚で大きい効果を持っているカードが使われている事を考えると有難いです。

 そして、最後のBが最もこのカードの評価を左右する事になると思います。
ある意味で《コラガンの命令》のAtf対策モードと対になる能力ですね。しかしStdに限って言えばこちらの方が付加価値は高いでしょう。
-Borosには除去の《岩への繋ぎ止め》、アド源《前哨地の包囲》と稀に《見えざるものの熟達》
-アブザン系G Midrange全般に《クルフィックスの狩猟者》、稀に 《加護のサテュロス》
-WG信心には《見えざるものの熟達》《クルフィックスの狩猟者》
-GR信心には《鍛冶の神、パーフォロス》《見えざるものの熟達》
-R単Aggroには《大歓楽の幻霊》+稀に《鍛冶の神、パーフォロス》/《前哨地の包囲》
-UW Heroicには強化Aura全般
-Reanimatorには《エレボスの鞭》
と環境の主要デッキには大抵有効な物が1~2は入っています。しかもその多くがキーカードだったりアドバンテージ源だったりします。もうこれだけで非常に多くの価値があると判りますね。
唯一、とくだん役に立ちそうもないのはUB系Control程度でしょう。がそれが気にならないほど有効な相手が多い。
しっかりと有用な効果と言えます。


 特にB+Dのモードが使えた場合が強力で、生物の下準備が必要とはいえ、僅か2マナのカード1枚で1-2交換が出来ているわけです。《クルフィックスの狩猟者》に効くのがかなり大きく、この場合は生物2枚を除去しているとも言えます。タフネス4の生物は壁としても厄介ですし、このカードの価値をStdで大きく引き上げている要因だと思います。
正直、私がこのカードの価値を見直したのもここが要因。
B/Dモードの選択が出来るだけでも軽い分下準備が必要になった《屈辱》ですからね。それが両方取れるのなら弱いわけがない
 本来Beatdown色を強くすると、中盤以降Midrangeには押し込まれ気味になるのですが、これのお陰で相手のキーカードやマナ生物を潰せるため、序盤に使えれば優位時間帯を引き延ばす効果が狙えるはず。「接死」持ちさえいれば生物は犠牲にするものの、それで相手のフィニッシャーも潰せますね。

 A+DのモードはRを含む単色AggroやBoros等ので火力から生物を守りつつ、相手の小型生物を除去する事で1-2交換が狙えるようになっています。相手の速度を潰し、枚数も削るため非常に厭らしい効果を持っていますね。
このカードが最も機能する相手かも知れません。2マナ立てておかなければいけないのが唯一のネック。

 C+Dは前述の通り効率の良い《弱者狩り》。
最も場面を選ばず使っていけて、更に打点速度も挙げて行けます。殆どのデッキ相手に使える基本。
効果は勝っているとはいえ《勇壮な対決》の立場が無い・・・。


 と環境的に多くの場面で役に立つ組み合わせが存在しています。軽さの割にこの組み合わせの多さは貴重な部分です。
Beatdownが使う汎用カードとして使い道が有るわけでデッキに組み込む事も容易なはず。
唯一UB系Controlは前述の通り全く役に立たないため、完全に捨て札。サイドアウト候補筆頭です。まぁもともとヘビーコンは生物デッキでは相性が良くないので、そのデッキコンセプトに合っているカードが腐るからと言うのは致し方ない事だと思います。
 また、条件付けが非常に多いというデメリットは既に挙げていました。
特に気になるのは生物不在の状況下。
消耗戦の後半ではこれ自体使い道も効果も薄くなります。つまりTopに弱い。また、このスペルにスタックでの除去も非常につらい
。ここの点を何とかしたいですね。しかしTokenなどではC/Dが活かせない。悪まで実存の有るデッキでなければいけない点は少々辛いですね。生物の数を確保しやすい《不気味な腸卜師》や《血に染まりし勇者》のあるBが3色目に足すと良いかも知れません。


 合わせたいカードは色々ありますが、
対サイズ生物戦を想定すると、接死持ち。相性が良いのは《荒野の後継者》《スズメバチの巣》など。後継者は本体がっ性持ちでその上モードCが「獰猛」の達成に役立ちます。巣はまぁそのまま格闘しようぜ!的な。折角のInsですし、攻撃生物全体に接死を付ける《ナイレアの弓》、また色を足すと消耗戦で使える《苦悶の神、ファリカ》で接死蛇を出せるのも良いですね。

《勇敢な姿勢》は、格闘で殺せない生物を葬れますし、「破壊不能」を付ければやはり格闘との組み合わせが便利。
同じように破壊不能持ちとは誰とでも便利。極端な事を言えば《龍語りのサルカン》の[+1]でも良い。[-3]を使う必要も無くなり、攻撃に参加しながら、自分の忠誠度を減らす要素も無くせる(格闘以外に火力軽減も有るので余計に有用)。

また、1枚で自軍の生物2枚を対象に出来る事から「英雄的」と非常に相性が良い。
色々組み合わせはあります。《恩寵の重装歩兵》ならC+Dで3/4になれる上にそのターンはダメージで死なない為格闘で一方的に葬れます。マナカーブの流れも良い。《異名の英雄》も同じく相性が良いですが、こちらは打点重視で4/4に出来る為に段攻撃が強力。

 他には単品で組み合わせたいのは・・・
《隠れたる龍殺し》:変異誘発で大型を殺せて、小型は格闘で、サイズを上げた分は絆魂でリターン
《棲み家の防御者》:サイズ分回避能力の性能が向上する、変異誘発で命令自体を回収して更にアドを稼げる
《頭巾被りのハイドラ》:サイズ分Tokenに変換。《地割れ潜み》も同様。
《始まりの木の管理人》:念願のサイズ4/4に。
《羊毛鬣のライオン》:サイズも優秀で、怪物化すれば除去耐性・破壊不能でより強化・格闘相性良し
何れもが、GWxBeatの駒として有効なカード。


 しかし、良くも悪くも生物の有無で可否が決まる実にGWらしいカードですね。《アタルカの命令》もそうですが使い方に迷う余地が無くデッキを組めるのは美徳かもしれません。



 さて、では↓環境ですが、少々事情が異なります。
一番の原因はモードBの使い勝手が全く変わってくるから。メインから、それもキーカードとしてEncを作ってくる相手なんて「双子の欠片」「呪禁Aura」「UR Storm」「Blue Moon」ぐらいなものです。他にも一応《集団意識》《クルフィックスの狩猟者》《アーティファクトの魂込め》等はいますが、それらのEncはごく少数または端役です。上のデッキ群も双子以外は殆どがTier2レベル。その上呪禁Auraは生物が呪禁なので除去出来ない上に複数張りなので狙ったAuraを狙い難い。Moonは生物対象が同じくほとんどいない上に、狙いたいEncである《血染めの月》を潰すには、月の効果を掻い潜って(W)(G)を揃えなくてはいけません・・・・。
 と言う訳で、殆んどモードBが使えない。
前述の通り、このモードがこのカードの価値を支えているわけでそれが無ければ多々の強化《弱者狩り》です。それでは流石にModernでは厳しい。
そもそもWには、遥かに優秀な除去である《流刑への道》が有りますから
ね。

 ただ全く使えない事も無いのも事実。
G最高のマナレシオを誇る《タルモゴイフ》の存在が有りますから、格闘自体は使いやすい。《貴族の教主》を合わせれば尚更です。寧ろこの部分に関してはStdより上でしょう。《台所の嫌がらせ屋》の「頑強」の再利用も出来ます。
また、効く相手には劇的に効く。
上記の有効相手でも欠片・Stormは、コンボパーツが生物/Encであるためその両方を狙い撃ちする事が出来ます。また環境的に数の少なくないBurnも、これまたStdと全く同じように火力軽減と生物除去がしっかりと機能します。キッチンの嫌がらせの合わせればより効果的。
 と言う事で、デッキ構築に依っても来ますが、効く相手にはかなり効く、効かない相手にはさっぱりと言うピーキーな性能になっているようです。なので使いづらくはなるものの、一概にStdより劣化するとは言えないんですよね。


 Legacyではまぁ、ほぼ無いでしょう。
同じく格闘が有効な事は事実で、それはModern以上ですが、同じようにモードBがModern以上に腐る。
環境に存在するEncはEnchantressやAluren、食物連鎖等のRogueを除けば《森の知恵》《ミリーの悪知恵》《大歓楽の幻霊》《相殺》《全知》《騙し討ち》《動く死体》程度なモノ・・・。前者は数がいない、枚数がそもそも積まれない。後者は役には立つものの置かれた時点で半分詰みな上に、カウンターの存在も有り、そして残りのモードがさっぱり役に立たない。
耐火力は、《発展の代価》や《火炎破》のような物も有りますのでプレイヤー保護では有効ですが、マナ感情がシビアになる環境で2マナも浮かせておける余裕はなかなかない。
詰まる所使い道が有りません。
 一応、WBGのJunkカラーのNicFitで1チャンスあるかも知れません。
《老練の探険者》を墓地に落す手段としては便利ですし、Burnには手を焼くデッキでもあるので火力対策も悪くは無い。しかしそれもまぁ無いでしょう・・・。


 同じく除去を持ちながら、Std環境的にAtf対策の使い道が精々サイドなので同じく入ってもサイドレベルの《コラガンの命令》が、下環境では寧ろそのAtf対策の部分で評価を劇的に上げているのとは、本当に好対照だと思います。ついでに圧倒的に状況に依存する様は、相手にも自分にもほぼ依存せず独立して動けるというコラガンの命令とやはり対照的ですね。ドロモカの命令には精々しっかりとStdで役に立ってもらいましょう。

なんか思うままに書いていたら、1枚のカードに異様に長い文面になってしまいました・・・。

《Myth Realized》(W)
エンチャント R
あなたがクリーチャーでない呪文1つを唱えるたび、~の上にloreカウンターを1つ置く。
(2)(W):~の上にloreカウンターを1つ置く。
(W):ターン終了時まで、~は他のタイプに加えてモンク・アバター・クリーチャーになると共に「このクリーチャーのパワーとタフネスはそれに置かれているloreカウンターの数に等しい」を持つ。
:「果敢」を成長条件に持つ《クウィリーオンのドライアド》に変身できる生物化Encですね。一応自力での成長も出来ます。

 Zerox理論のカードとして見る事が出来ます。
が、Zeroxは1マナ前後の軽量スペルを連打する事が強みを生むのであって、それらが殆どないStd環境では活用が難しいでしょう。一応Controlのフィニッシャーに添える事も出来ますが、Soc除去に強い以外とくだんの強みも無いバニラです。しかも中盤以降は成長させるのも一苦労。確かに《対立の終結》のような札も有りますからヘビーコントロールは組む事も出来るでしょうが、それなら《太陽の勇者、エルズペス》の方が余程汎用性と制圧力のあるフィニッシャーになれるはずです。

 と言う事でZerox理論を実現できる↓環境でこそ真価を発揮するはず。ただ、Zeroxでもどこまで実用性が有るのかは正直怪しいです。今Zeroxの主流は《若き紅蓮術士》の様な面展開です。動きは重いですが《僧院の導師》も同じです。また、Weeとして使うのなら爆発力のある《窯の悪鬼》等が優先されるはず。前述しましたが、Soc除去に耐性があるという以外は、特段の成長力も無く、回避能力も無いカードなのでその方面で使うのか?と言うのも難しい・・・。

 別の使い道も一応あります。
一つはEnchantress。存在自体がEncですし、《アルゴスの女魔術師》を始めEncで引き増しして、引いてきたEncでまた動く。ある意味Zerox系統に近い理論ですので運用は可能です。ただ単体除去に弱い、特に決定力の無いフィニッシャーを採用する理由は特には無い。軽さ≒速さを求めるデッキでもありませんしね。そもそも除去に強いデッキにしたいのなら《気流の言葉》型にすればいいわけですしね。派生形としてAurancerでの運用も有ります。《オーラトグ》+《怨恨》の有るデッキですし、元々が生物Beatなので軽い設置型生物Encとしての使い様はあると思います。後半に引いてしまった場合は食べればいいだけですしね。これら2つとも、一応《真の木立ち》を併用すれば「被覆」持ちに出来ますね。

 Modernで《訓練場》を使ったデッキでの運用にも使えますね。《魂火の大魔導師》もいる為URxの3色目にWを使えます。生物化の上で起動しなければいけないので(W)マナを多数必要とするのが面倒ですが・・・。

 また、《師範の占い独楽》2枚を使い場とTopで回転させればマナが有るだけカウンターを乗せる事が出来ますね。この挙動は《僧院の導師》でも出来る為Legacyでの白Controlと言うのも面白いかもしれませんね。




追記
:全然考えてませんでしたが《アタルカの命令》の全体強化は実はこれだけで2マナ相当と言う強い能力ですが、これ面展開すれば簡単に圧倒が達成できますね。《突進する大鹿の群れ》とかだと本当に合わせ技で《スタンピード》になれますね。

《毅然さの化身》の強化用として《抵抗の妙技》も良いですね。先置き生物を除去から守った上でカウンターを稼げますし、当然化身自身の保護にも使えますからね。



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