皆さん、こんばんは。しもべです。

 残りの分は一気にやっていきましょう。
普通に感想から、ネタ成分まで。



 正直、がっかりなフルスポでした。
期待値が高かったというのも有るのですが、ここまで実りの無いセットも久々です。メインのJunkやその他組んでいるRogueデッキにさえ採用できそうなものが殆どない・・・。特に珍しくWBGというJunkカラーがテーマの一つに含まれていたため期待していた(Junk系はU系に比べてLegacyでもKPに対するハードルも低いですし)のですが、驚くほどの不毛・・・(まぁ《包囲サイ》がデッキによっては使えますし、在るだけマシですか)。
う~む・・・。

 しかし、特に気になったのはKPの高では無くデザインの面ですが、ね。
新キーワード能力ですが濫用・圧倒・大変異とありますが大変異は変異の焼き直しな上に、変異の根本的な部分は解決できていない。濫用は盤面のアドバンテージと言う最も大きなアドを失うにも拘らずリターンが小さい物ばかりで、これなら何の制約も無いCipで付いていてもそれほど不自然の無い効果の本体の重さ。圧倒は効果の達成が非常に困難にもかかわらず、リターンは本当に小さい。効果が大きいものは異様にマナコストが大きかったりもする。パワー8が達成できている状況でそれでも有用と思える物が殆どない。再登用の反復はそもそも過去のカードデザインの焼無しが多く、このセットならでは!と思える物が殆どない・・・。
 鼓舞も比較的無難と言うか構築級のカードは少ない。そもそも能力自体が使いづらい分効果は大きくても良い(懲罰者みたいに)と思うのですがね~。
 唯一中々バランスの採れているのは疾駆ですが、これも過去のヴィーアシーノ系の固有能力の焼き直しですしね・・・。
なんだかなぁ~。
KPが高い物もなんだか詰め込みました!!レベルですし・・・。

 まぁ、濫用は少なくともこれから活用されていく可能性のある能力でしょう。
《異端の癒し手、リリアナ/反抗する屍術師、リリアナ》が出てからが本領発揮の筈。自力で死亡できますし、変身後の[-X]で回収できるためCipも使い回せますから。ただまぁ、Cipの再利用が出来ても生物が犠牲なので煽れ程アドは稼げてはいませんが、それでも便利でしょうし。



「W」
《魂の基点》
:ROEの《無傷の発現》のほぼ完全下位交換。
しかし効果自体は中々高い物なので、1枚構築での水増しの価値はあるやも・・・。
 とはいえ、かつての環境では《窯の悪鬼》ぐらいしか相性の良い生物がいなかったのに対して、今回は果敢や英雄的が有りますから、環境柄を考えて敢えて抑えたというのも判りますがね・・・。


《ドラゴンを狩る者》
:悪までドラゴンしか眼中に無い、ドラゴンしか止められないのではなく、ドラゴンの為なら空も跳べる~というストーカー的な愛を感じますねw

 地味に1マナ2/1・人間/戦死と能力を抜きにしても中々の能力です。


《龍の眼の歩哨》
:《突撃陣形》が有ればなんと1マナ3/3先制攻撃だぜ!


《ドロモカの砂丘唱え》
:いつの時代もタッパーは貴重。能力自体は微妙ですが1マナのタッパーですし、限定戦・構築と役に立ちそうです。


《権威の微光》
:真ん中のオッサンが「よっしゃー!三連単当たった!!!」と言ってるように見えます。

 他の生物を起動能力で「鼓舞」して強化していくのが主な仕事。しかし、強化した分自分も受ける修正値は能力を使うと意味が薄くなるという難とも矛盾したカードデザイン。


《平和な心》
:なべ
FT「戦えば、蝶を踏んでしまうかもしれません。それは悲しい事です。」とイラストにおける人物たちの対比が非常に面白いですね。
 どう考えても中規模以上の軍隊の部隊が、戦を行おうとしているにも拘らず蝶一羽を気に掛ける矛盾。ついでに対話相手がそんな事気にも掛けそうもない見た目をしています。

 ただ、見様によってはこの戦闘民族っぽいオーガ的な奴は、手を組み、落ち着いた表情から理性的に戦士側に提案を行っている様に見えなくもない。

 対比・皮肉・矛盾色々なものが詰まっていて、見えてくるデザインですね。


《荒野の確保》
:非公開だった中でも圧倒的に凶悪な威力を誇るカード。
今回の《ボロスの反攻者》的な。

 種は僅か(W)マナのみ。しかもInsであるため実質速攻持ち。
《船団の出航》や《奈落の総ざらい》があほらしく見える程の高性能スペル。
 X=2の3マナ以上から使い道が有りそうな能力ですね。
《三つぞろいの霊魂》や《軍属童の突発》と競合しそうですね。色拘束が薄いのも利点。
戦士と言う部族を利用する事で《刃の隊長》なら全員2/1に、そうでなくとも《真面目な訪問者、ソリン》《粗暴な軍属長》等との相性も良いですね。少々重いですが、そもそもXスペルですしね。

 X=4で展開し、それらを「召集」して《かき立てる炎》と言うのも良いですね。WRは《鍛冶の神、パーフォロス》《衝撃の震え》で一気に大ダメージを飛ばせるため強力です。逆にPiG方面なら《前哨地の包囲》でも良いですが。

 Modernなら、通常のトークン生成の他にも、部族戦士デッキでも使えますね。《茨森の模範》がいれば全てに+1/+1カウンターが乗ってきます。


「U」
《古えの鯉》
:ギャラドスになれなかったLv.80位のコイキング。


《神出鬼没の呪拳士》
:各フォーマットのWee=Zerox系のデッキでの可能性を持ってますね。正直パワーの補正が小さいのは残念ですが、完璧な回避能力を持つ分単純なパンプスペルで良いという利点もありますね。
《侵入専門家》よりは遥かに使いやすいはず。


《きらめき》
:喩え戦闘中であっても自分のスタイルは崩さない。メタルスライム的な何か。


《錯覚の利得》
:超劣化《支配魔法》、なんと調整版の《精神の制御》にも劣る・・・。ただし元の効果が強すぎたので致し方も無い気もしないでもないですね。信心も稼げますし。


《過去に学ぶ》
:Insとはいえ《虚無の呪文爆弾》が2マナで使えていたことを考えると・・・。

 FTテキストは、進行に疑問を抱いてしまった悲しい状況。ISILやボコハラムにも見習ってほしいですね。


《生ける伝承》
:墓地のIns/Socを刻印してCMC分のサイズになるカード。
そしてそれが戦闘ダメージを与えた時に、生け贄に捧げる事で刻印したスペルを使えるという素敵なカード。
ある意味《瞬唱の魔道士》の類型にも思えますね。

 なるべく重いスペルを刻印したい、サイズも稼げるし、効果も大きい。が、捨てて刻印では少々無駄が多い。と言う事でなるべくなら使ってから刻印して、必要に応じて再使用したい。
つまり探査と最高の相性ですね
基本は色も合う上にアドも稼げる《時を越えた探索》《宝船の巡航》で十分ですが、盤面に制圧力のある《死の投下》でも良いですね。
コイツ自身が生物でありながらもバニラでありますし、探査をするなら墓地も溜めなくてはいけない。なので墓地の溜まり易いU系のBeatdownで使えると良いですね。
《天才の煽り》が在ればもっと遊べたんですが・・・。


《否認》
:強迫と共にU系の中速以下のお供に。
環境的に生物主体ですから、以前ほどの威力は有りませんが板の環境でも十分に使える優秀なカードですね。


《オジュタイの息吹》
:「果敢」のお供に。
《道の探究者》や《僧院の導師》等のBeatdonwと相性が良いですね。《よろめきショック》の方が良かったですが対Midrangeにかけてはこちらの方が優秀。


《シディシの信者》
:数少ない実用的な濫用。
序盤は壁となり、中盤以降ブロック出来ないサイズの生物はバウンスする柔軟性が売りですね。起動型能力であればより良かったのですが・・・。


《シルムガルの魔術師》
:同じく数少ない実用的な濫用。
3マナ瞬足でパワー2のフライヤーの時点で優秀ですが、濫用を用いれば《霊魂放逐》に。最悪自分を使えばいいので非常に使いやすい。
 アタッカーにも妨害にも使える上にダブルシンボルですので信心との相性も良好。ハッキリ言って《岸砕きの精霊》よりも実用的だと思います。
良質なカード。
カウンター用に残しておくか戦闘札にするかの判断は必要になりますね


《若年の識者》
:出る杭は打たれる、何でもほどほどが良いという中庸を訴える仏教思想溢れるFT。しかしイラストはどう見ても怠けているだけ・・・(まぁ実際には中庸ではなく凡庸と評していますしね)。ついでにその手の発現は若者がするべき物ではない・・・。そしてその若者が、死亡した時に意味が有る能力が何とも意味深なデザインですね・・・。


「B」
《待ち伏せの巫師》
:鹿/アンテロープ系能力を有する鬼。
その手でデッキ使えるかも・・・。普通に使っても4マナ4/4の歩く火力なので弱くは無いですね。


《邪悪な復活》
:4マナと重いとはいえ、元々《墓暴き》系の出番は中盤以降。盤面の除去も出来て生物も回収できると見るべき物が有りますね。《包囲サイ》や《アスフォデルの灰色商人》の様なカードを戻せれば除去としても十分でしょうし、中速系デッキでの運用はアリなはず。寧ろ軽いデッキでは除去成分が今一つ使えなくなる。
 《生ける伝承》と併用すれば除去を撃った後伝承を回収したり、逆に伝承で回収したりと中々の支配的なシナジーを発揮しますね。ただ、伝承自体を回収しても除去に運用できないのですが・・・。


《忌呪の金切り声》
:《粗暴な軍属長》の誘発能力を抜き出したカードですね。
《攪乱戦術》の変形版で、《ゴブリンの奇襲隊》と《掲げられた軍旗》との対比とも言えますね。
パワーが上がるかドレインかは一長一短。只黒には面展開をするカードは今余りないため、素直にToken生成が出来るWやRと組むのが良いでしょうね。
地味に本体直接火力でもあるのは重要な差異かもしれません。


《精神腐敗》
:所謂削り甲斐が有る的なFT。
これぞ黒!と言ったセリフですね。


《苦痛の公使》
:《吐き気》の亜種ですが、効果自体は相手のみ。《湿地での被災》を考えると使い分けれる分決して悪くないCMCですが、漢きぃおうがらこれが有効な相手が非常に少ないですね・・・。
無念。


《死体結い》
:単体では墓地にあるカードを使ってゾンビを作り出す。
喩え1枚でも2/2である為決して費用対効果は悪くない。寧ろ単体除去を考えると1体ずつ制作する方が良い。ブロッカーには回せませんがInsで出せる為隙も少ない。単体での運用でも対消耗戦を見越せば中々ですね。
 ただ、真価は《目覚めし処刑者》との併用時
生み出されるZombeは全て+1/+1になるので3/3以上を生み出せる上に、墓地の生物を取り除けるので、処刑人本人の墓地からの再キャストのコストも下げる事が出来ます。

 《屍術士の備蓄品》で捨てて、《死体結い》でゾンビを生み、処刑者で強化のZombeジェットストリームアタックが組めます。挙動が遅いのは難点・・・。


《ラクシャーサの墓呼び》
:どこぞで見た事のあるポーズ。
出てくるトークンは2体なのでマナエルフでも生け贄に奉げれば計パワー7を投入できます。でも全部小さい。そして5マナは重い。


《悪性の疫病》
:《集団疾病》の上位種。
どちらが良いかは一長一短。でも存在する事に価値が有りますね。


「R」
《衝撃の震え》
:プチパーフォロスとも言える誘発能力ですね。
CMCが半分になったら効果も半分になりました。とはいえ、一撃必殺のコンボ性は減りましたが、Tokenを展開するという性質上、ダメージソース→Tokenの流れで挙動を取りたいので軽い事の利点は小さくはないですね。
普通にTokenデッキでも使えるコストですし、↓環境のノリンしるたーずでも十分運用が出来るはず。Pauperでも子の軽さは価値が有るはず。
中々良質なカードです。


《山頂をうろつくもの》
:どう見ても美味そうには見えない。


《双雷弾》
:《火+氷》の《火》。
《弧状の稲妻》の下位種であり、中々使いやすいスペルですが環境的にそこまで能力を発揮出来るか・・・。↓環境ではそれこそ《火+氷》が有りますからね。
環境に恵まれないカードですね。


「G」
《鼓舞する呼び声》
:《巫師の天啓》に続く《集団潜在意識》の亜種。
《毅然さの化身》の様に+1/+1カウンターを広く載せている事に利害を得るカードも有りますし、それらを一緒に使いたいですね。コスト自体も軽いですし、除去やフルアタック時に「破壊不能」を付けるついでにドローするというだけでも決して弱くはありません
 《鱗の召使い》→《毅然さの化身》と動くだけで既に2ドローは確保できますし、その手のデッキで十分運用できるカードです。


《暴露する風》
:《カル・シスマの風》と合わせて次の環境でもターボフォグが出来ますね。


《遮る霊気》
:変異デッキが求めた2t目に変異を出す手段ですね。
本体も軽く、そして2枚目以降は生物になれるため無駄が無い。非常にどうでもいいのですが、2~3枚目を張り変異を非常に軽くする事で《棲み家の防御者》や《激憤の巫師》のような軽い変異コストを持つ生物が非常に使いやすくなりますね。




 こんなところで。

購入予定
確定
《強迫》日Foil×1
《威圧の誇示》2~3枚 G系のサイド用
《コラガンの命令》 1~2枚 R系NicFit用

気が向いたら
《アンデッドの大臣、シディシ》1~2枚 NicFit用
《毅然さの化身》3~4枚 Modern MonoGStompy用
《集合した中隊》2~3枚
《鼓舞する呼び声》2~3枚
《帰化》Foil
《苦しめる声》Foil
《アタルカの命令》 何となく

ネタ・気が迷ったら
《龍の降下》《龍の大嵐》:ドラストパーツ
《突撃陣形》:壁パーツ

 以上ですかね。
お財布に優しいセットやね~。


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