レガシー)今週のSCGの結果 珍しくU以外のフェアデッキ多し
2015年4月7日 紹介 コメント (2)
皆さん、こんばんは。しもべです。
気が付いたら4月。
こう雨が多くては桜も散ってしまいます。
残念ですね。
さて、恒例のSCGですが今回はSyracuseでLegacyのPIQが併催されているのでその結果を見ていきましょう。
ペタル↓
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&t%5BC1%5D=3&start_date=04/05/2015&end_date=04/05/2015&start=1&finish=16&city=Syracuse&state=NY&country=US
今回の優勝はDavid Melendez氏のJeskai BladeControllです。
以下Top16(1位→9位→16位)
Jeskai BladeControl
Deadguy Ale
Miracles
Grixis Control
Miracles
BUG 続唱
Burn
BUG Delver
------------------
Death&Tax
Junk
Elves
ANT(TES)
MavericktB
Burn
Jund
BUG Delver
と言う結果です。
見事なまでのフェアデッキ一色。
全開のRichmondまではComboと、フェアデッキに強いMidrange、Controlが中心でした。それはそれまでのANTのような調子の良いコンボとTempoが多少多めと言う環境からの変化だったわけですが、今回はそこから更に変化していますね。Comboがほとんどいません。その割にUのフェアデッキはそれほど多くは無く、非Uのフェアデッキが多い印象です。Comboを食ったUを食ってここまで来ているという事でしょうかね。それならばMiraclesやBurnが更にそいつらに優位を採れる関係で上位にいるのも判りますが。この手の動きの後は大体Combo大増量になるのですが、果たして?
さて、ここからは気になったものを個別に見ていきます。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=82342
1位、David Melendez氏のJeskai BladeControllです。
探査ドローの禁止前後で時折見られていたMiracles類似のControlデッキですね。
システム生物を9枚も採っているためControlと言うよりMidrangeかもしれませんが、動きの質としてはControlに分類されますね。攻撃的な選択をしたBlade型のMiraclesと考えると判り易いかもしれません。
大きな特徴は《師範の占い独楽》+《終末》をしながらも、他の《天使への願い》や《相殺》を仕込んでいない事です。特に《相殺》は打消しと言う項目に置いてそれなりの意味があったのですが、これをオミットしてまで、生物等の枠を取っている事が分かりますね。《瞬唱の魔道士》だけなら盤面へのコントロールを最優先しているとも言えますが、《ヴェンディリオン三人衆》がある為Comboにも耐性を残しています。よりアグレッシブな形と言えるかもしれません。当然速度のあるComboには弱いのでサイドには《狼狽の嵐》3枚、《精神壊しの罠》1枚と万全です。その他にもしっかり《赤霊破》3枚採ってありますしね。また、Cliqeは重いですが、置いてそのまま隙に繋がる可能性のある相殺よりも確実な打消しになる《対抗呪文》も採ってあります。
除去はMiracles基準なら《剣を鍬に》なのですが、こちらは《稲妻》を取っています。小型の除去ではこちらに軍配が上がりますし、ScMの存在が有るのでより攻撃的な振る舞いが出来ますね。サイズのある生物にこそ弱いですが、寧ろそのために《終末》を残しているのかもしれません。しかも4枚です。サイドには追加の《至高の評決》を取り、更にサイズのある生物の多くに効く《安らかなる眠り》も有りますからね。
総じて、盤面への干渉力と攻撃力へと配分をシフトさせたような形になっていますね。攻め手の速いデッキ、特にInfectのような存在がまたいる状況では壁を用意しつつしつこく除去できるこの形はアリですね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=82337
2位、Wilkin Chau氏のDeadguy Aleです。
正しくDeadguy Aleですね。
今はアド損が厳しい分ほとんど使われていない《金属モックス》が入っており、ロケットスタートが切れる構成になっています。これから《闇の腹心》《石鍛冶の神秘家》《Hymn to Tourach》のどれかに繋げるのがかつて基本でしたね。今はDoSの登場に依るTempo系の高速化、《死儀礼のシャーマン》の登場に依り形の移行で価値が薄くなっていますが。
只それでも2マナスタートの強みは存在しますからね。
また、《名誉回復》や《未練ある魂》などMidrange気味のスペルも相応に詰んでいるため、マナ加速自体も有効です。それらが有るせいか本家のHymnは2枚に抑えられており、初速を求めてこそいる物の、Deadguyとピキュラの中間のような形と言えるかもしれません。
他にも珍しい《叫び大口》が居ますね。
《グリセルブランド》や《黄金牙、タシグル》《死儀礼のシャーマン》に対処できない点はネックですが、それでも多くの生物を葬る事は出来ますし、《実物提示教育》も《引き裂かれし永劫、エムラクール》なら対処できます。2マナと言う重さもマナ加速によりテンポロスを抑える事が出来ていますし、生物の特性を生かせるので《呪文貫き》を躱す事ができ、見た目よりも軽いでしょう。地味に畏怖持ちのパワー3なので無敵ブロッカーの《真の名の宿敵》も躱していけます。問題は5マナと言うCMC。4枚あるボブの恐怖の対象。
盤面除去は強い分、ハンデスがそれ程多くは無いため、Storm系には不安が有りますね。サイドを見ても《スレイベンの守護者、サリア》が1枚あるだけですし。
その他の相手にはバランスよく対処出来るように後半一散らしてありますね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=82330
4位、Jason Smith氏のGrixis Controlです。
KTK登場後、暫くはやったGrixis Control。
《宝船の巡航》禁止後は、生物戦に寄せたり、UR Delverに寄せたりと色々形を変えていますが、これは原点に近い《若き紅蓮術士》を活かす形です。先週のRicmondでも同様のデッキがリストインしていましたね。
巡航禁止後は代用として《時を超えた探索》が入っていますが、このリストには更に追加でタシグルも入れて、計5枚の探査カードを用いています。タシグルは足りないサイズを齎すと同時に能力でスペルを回収出来れば、YPMでもれなくTokenが付いてきます。指定されたのが生物だったら、本体の能力でアドが採れます。なんにせよアドを採れる様になっていますね。
また、この結果多数の探査があるに緩和の必要性があるのか《思考掃き》が4枚採ってありますね。これもまたタシグルとの相性はばっちりです。普通はポンダーが優先されるスロットですが、このデッキならではですね。
物量には優れるものの、盤面の支配力が高いわけではないので、《悪意の大梟》が追加されているのかもしれません。
《ラクドスの魔除け》は何に使うんですかね?特に3つ目のダメージモードに何か秘密でもあるのでしょうかStormや
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=82333
16位、Paulo Cesari氏のBUG Delverです。
ハンデス抜き、《もみ消し》搭載のRUGに近いManadenial型BUG。
そのためパワーカードでもある《ヴェールのリリアナ》は1枚だけ。抜いてしまっても良い気もしますが、特定のデッキにも効きますしね。《突然の衰微》4枚よりはいいのかもしれませんが。除去も《見栄え損ない》が2枚もある為かなり最序盤の戦略に力を入れているのが判ります。8位のリストの様に《四肢切断》を入れる形も増えてきていますが、ボブとの併用も有りますし、こちらの方がシンプルですね。必要が有れば《残忍な切断》のリストインで対処するのでしょう。
また、もみ消しを採用し、サイドからハンデスを入れる事も出来る為この形はBUGの中でもComboに強いと言えそうです。
こんな所です。
全体的には盤面の支配に力を入れているリストや消耗戦に強くするために物量を確保しようとするリストが多いように見えます。また、サイド、メインも時々ですが、結構Stormに対して強いカードを多めに取っているリストが増えているように思えます。特に《狼狽の嵐》の数が目立ちますが、《精神壊しの罠》も増えていますし、もみ消し・サリア等メインでの採用できるデッキもそれなり。次は揺れ戻しでStormが増えるかもとか思っていましたが、今回減ったのは偶々ではないのかもしれませんね。まぁそうすると、それらのフェアデッキを食えるLandsやMUDなんかが増えてくるかもしれませんが。《血染めの月》あたりも気になるところですね。
さて、こんしゅうはここまで、です。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。
この文章がお役に立てば幸いです。
気が付いたら4月。
こう雨が多くては桜も散ってしまいます。
残念ですね。
さて、恒例のSCGですが今回はSyracuseでLegacyのPIQが併催されているのでその結果を見ていきましょう。
ペタル↓
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&t%5BC1%5D=3&start_date=04/05/2015&end_date=04/05/2015&start=1&finish=16&city=Syracuse&state=NY&country=US
今回の優勝はDavid Melendez氏のJeskai BladeControllです。
以下Top16(1位→9位→16位)
Jeskai BladeControl
Deadguy Ale
Miracles
Grixis Control
Miracles
BUG 続唱
Burn
BUG Delver
------------------
Death&Tax
Junk
Elves
ANT(TES)
MavericktB
Burn
Jund
BUG Delver
と言う結果です。
見事なまでのフェアデッキ一色。
全開のRichmondまではComboと、フェアデッキに強いMidrange、Controlが中心でした。それはそれまでのANTのような調子の良いコンボとTempoが多少多めと言う環境からの変化だったわけですが、今回はそこから更に変化していますね。Comboがほとんどいません。その割にUのフェアデッキはそれほど多くは無く、非Uのフェアデッキが多い印象です。Comboを食ったUを食ってここまで来ているという事でしょうかね。それならばMiraclesやBurnが更にそいつらに優位を採れる関係で上位にいるのも判りますが。この手の動きの後は大体Combo大増量になるのですが、果たして?
さて、ここからは気になったものを個別に見ていきます。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=82342
1位、David Melendez氏のJeskai BladeControllです。
探査ドローの禁止前後で時折見られていたMiracles類似のControlデッキですね。
システム生物を9枚も採っているためControlと言うよりMidrangeかもしれませんが、動きの質としてはControlに分類されますね。攻撃的な選択をしたBlade型のMiraclesと考えると判り易いかもしれません。
大きな特徴は《師範の占い独楽》+《終末》をしながらも、他の《天使への願い》や《相殺》を仕込んでいない事です。特に《相殺》は打消しと言う項目に置いてそれなりの意味があったのですが、これをオミットしてまで、生物等の枠を取っている事が分かりますね。《瞬唱の魔道士》だけなら盤面へのコントロールを最優先しているとも言えますが、《ヴェンディリオン三人衆》がある為Comboにも耐性を残しています。よりアグレッシブな形と言えるかもしれません。当然速度のあるComboには弱いのでサイドには《狼狽の嵐》3枚、《精神壊しの罠》1枚と万全です。その他にもしっかり《赤霊破》3枚採ってありますしね。また、Cliqeは重いですが、置いてそのまま隙に繋がる可能性のある相殺よりも確実な打消しになる《対抗呪文》も採ってあります。
除去はMiracles基準なら《剣を鍬に》なのですが、こちらは《稲妻》を取っています。小型の除去ではこちらに軍配が上がりますし、ScMの存在が有るのでより攻撃的な振る舞いが出来ますね。サイズのある生物にこそ弱いですが、寧ろそのために《終末》を残しているのかもしれません。しかも4枚です。サイドには追加の《至高の評決》を取り、更にサイズのある生物の多くに効く《安らかなる眠り》も有りますからね。
総じて、盤面への干渉力と攻撃力へと配分をシフトさせたような形になっていますね。攻め手の速いデッキ、特にInfectのような存在がまたいる状況では壁を用意しつつしつこく除去できるこの形はアリですね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=82337
2位、Wilkin Chau氏のDeadguy Aleです。
正しくDeadguy Aleですね。
今はアド損が厳しい分ほとんど使われていない《金属モックス》が入っており、ロケットスタートが切れる構成になっています。これから《闇の腹心》《石鍛冶の神秘家》《Hymn to Tourach》のどれかに繋げるのがかつて基本でしたね。今はDoSの登場に依るTempo系の高速化、《死儀礼のシャーマン》の登場に依り形の移行で価値が薄くなっていますが。
只それでも2マナスタートの強みは存在しますからね。
また、《名誉回復》や《未練ある魂》などMidrange気味のスペルも相応に詰んでいるため、マナ加速自体も有効です。それらが有るせいか本家のHymnは2枚に抑えられており、初速を求めてこそいる物の、Deadguyとピキュラの中間のような形と言えるかもしれません。
他にも珍しい《叫び大口》が居ますね。
《グリセルブランド》や《黄金牙、タシグル》《死儀礼のシャーマン》に対処できない点はネックですが、それでも多くの生物を葬る事は出来ますし、《実物提示教育》も《引き裂かれし永劫、エムラクール》なら対処できます。2マナと言う重さもマナ加速によりテンポロスを抑える事が出来ていますし、生物の特性を生かせるので《呪文貫き》を躱す事ができ、見た目よりも軽いでしょう。地味に畏怖持ちのパワー3なので無敵ブロッカーの《真の名の宿敵》も躱していけます。問題は5マナと言うCMC。4枚あるボブの恐怖の対象。
盤面除去は強い分、ハンデスがそれ程多くは無いため、Storm系には不安が有りますね。サイドを見ても《スレイベンの守護者、サリア》が1枚あるだけですし。
その他の相手にはバランスよく対処出来るように後半一散らしてありますね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=82330
4位、Jason Smith氏のGrixis Controlです。
KTK登場後、暫くはやったGrixis Control。
《宝船の巡航》禁止後は、生物戦に寄せたり、UR Delverに寄せたりと色々形を変えていますが、これは原点に近い《若き紅蓮術士》を活かす形です。先週のRicmondでも同様のデッキがリストインしていましたね。
巡航禁止後は代用として《時を超えた探索》が入っていますが、このリストには更に追加でタシグルも入れて、計5枚の探査カードを用いています。タシグルは足りないサイズを齎すと同時に能力でスペルを回収出来れば、YPMでもれなくTokenが付いてきます。指定されたのが生物だったら、本体の能力でアドが採れます。なんにせよアドを採れる様になっていますね。
また、この結果多数の探査があるに緩和の必要性があるのか《思考掃き》が4枚採ってありますね。これもまたタシグルとの相性はばっちりです。普通はポンダーが優先されるスロットですが、このデッキならではですね。
物量には優れるものの、盤面の支配力が高いわけではないので、《悪意の大梟》が追加されているのかもしれません。
《ラクドスの魔除け》は何に使うんですかね?特に3つ目のダメージモードに何か秘密でもあるのでしょうかStormや
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=82333
16位、Paulo Cesari氏のBUG Delverです。
ハンデス抜き、《もみ消し》搭載のRUGに近いManadenial型BUG。
そのためパワーカードでもある《ヴェールのリリアナ》は1枚だけ。抜いてしまっても良い気もしますが、特定のデッキにも効きますしね。《突然の衰微》4枚よりはいいのかもしれませんが。除去も《見栄え損ない》が2枚もある為かなり最序盤の戦略に力を入れているのが判ります。8位のリストの様に《四肢切断》を入れる形も増えてきていますが、ボブとの併用も有りますし、こちらの方がシンプルですね。必要が有れば《残忍な切断》のリストインで対処するのでしょう。
また、もみ消しを採用し、サイドからハンデスを入れる事も出来る為この形はBUGの中でもComboに強いと言えそうです。
こんな所です。
全体的には盤面の支配に力を入れているリストや消耗戦に強くするために物量を確保しようとするリストが多いように見えます。また、サイド、メインも時々ですが、結構Stormに対して強いカードを多めに取っているリストが増えているように思えます。特に《狼狽の嵐》の数が目立ちますが、《精神壊しの罠》も増えていますし、もみ消し・サリア等メインでの採用できるデッキもそれなり。次は揺れ戻しでStormが増えるかもとか思っていましたが、今回減ったのは偶々ではないのかもしれませんね。まぁそうすると、それらのフェアデッキを食えるLandsやMUDなんかが増えてくるかもしれませんが。《血染めの月》あたりも気になるところですね。
さて、こんしゅうはここまで、です。
今週もお付き合いいただきありがとうございました。
この文章がお役に立てば幸いです。
コメント
《ラクドスの魔除け》は若き紅蓮術士で睨みあった際に効果的でした。他のモードも対策カードとして優秀ですし、1枚サイドに忍ばせるには面白い存在ですよ。
コメントありがとうございます。
私もとらのさんのページはよく拝見させて頂いています。
成程、ラクチャはYPM様でもあるんですか。今はそれ程URがいるわけでもないので見落としていました。Atf/墓地Hateとして見るだけでも汎用性は高いサイドですからね。2マナの重さと色がネックではありますが、効果が否定されるわけでもありませんし。