空の軌跡の購入を迷っている方・購入を予定している方へ
空の軌跡の購入を迷っている方・購入を予定している方へ
空の軌跡の購入を迷っている方・購入を予定している方へ
 この作品を購入しようかどうか迷っている方へのご注進をいくつか。個人的にはBestRPGの候補なのですが、粗も多い作品であるため、その部分について言及をしておきたいと思います。


 作風としては古典的RPGであるためシステム的にもストーリー的にも目新しい要素はありません。
様々な部分がシンプルです。
ですので瞬間的なインパクトや新鮮味を求める人には向いてはいないでしょう。


 戦闘こそ幾つかの要素はありますが、それも10年前のシステムです。
工夫の余地は幾らでもありますが、それをしないと途端に味気無くなってしまいます。特にノーマルやイージーは何も考えなくても適当にプレイすれば勝てる(今作は原作よりもさらに難易度が低下しています)上にリトライシステムもある為全滅の心配も有りません。アクション戦闘でもないため、自由度にも限界がありますし、プレイヤーが介入できる余地も少ないでしょう。
 ですが高難易度になるとそうもいかなくなります。
各キャラの個性特性を攫み、各人の役割に応じてオーブメントの調整が必要になります。またそうする事で面白味を見出す事も出来るようになるでしょう。


 グラフィックはプチキャラ。
リアル投身やリアルな街並みが普通の現在ではかなり古い表現方法。
ドット出身の方なら問題はないかと思いますが、それでも古臭いのでグラフィックが3Dでないと~とかリアルが良いと考える方には辛いでしょう。慣れない人にはなれない。価値観の問題でしょう。


 またストーリーやキャラクターは丁寧に作りこんであり、世界観の完成度も比較的高い。
それが魅力ですが、それが理解できるまでには相応の時間がかかります。開始数時間以内からいきなり面白くなるという訳でもありませんし、各キャラのセリフを読み飛ばしたり、新しい町でもアイテム関連の調整を終えて終了してしまうようなプレイングをしていると、とてもではありませんが世界観云々を感じる暇が無い。
プレイする側も丁寧になる必要があります
なんせ私も最初は序~1・2章始め程度までは「何時面白くなるんだこれ?」と思っていたぐらいですからねww

 エステルも最初のへっぽこ具合から終章まで来ると人間的にもそれなりに成長をしています。そういう部分も見ていくと良いでしょう。


 また、ファンタジー要素もあるとはいえ、比較的現代社会に近い時代設定です。それ故にベースとなる話の判断基準もそれに近くなります。よく話の規模が小さいという批判が聞こえてくるのもそのためでしょう。現実社会では窃盗や詐欺が日常に起こり得る犯罪の部類であり、放火や殺人が重罪です。現実で殺人や強盗なんて重大事件ですよね? それに当事者たちにとってはかなり大きな案件です。身内が現実で犯罪に巻き込まれたら~なんて事を考えるとよく判ります。
故に街の便利屋こと主人公達もこれらにおもに対処していく事になりますし、大体は個別の案件です。世界を揺るがす一大組織に立ち向かう話ではありません。
が、世界を救うのだけがRPGではありません。
そういう基準の元でプレイするのが適正です
この基準が退屈と考えてしまうのなら、某国民的RPGでもやっていた方が良いでしょう。

 群像劇の面も多少入っているため、主人公達だけで事件を解決する事は稀です。
主人公たちも社会の歯車の一つです。何でもかんでも自分たちで出来るスーパーマンではありません。ですので其々の立場で動いている事を理解しないと、主人公達の非力さや周りが~云々のご都合主義批判に囚われることになります。


 元が10年前であるため、様々な部分で快適性が低い
PCソフトだったろ言う事もあるでしょうが、それなりにストレスがたまる部分も有ります。
古き良き「手さぐり」を残している部分も強いため、「死んで覚えるゲームは苦手・絶対できない!!」の様な類の方には煩わしい部分が目立つと思います。
平たく言えば洗練されていない。


 特にFCは全ての原点と言う事で話の規模も、戦闘の自由度も小さい。
退屈に感じてしまう部分もあるはず。
それらに頓着せずゆったりプレイ出来る方なら相応に面白いと思います。逆にそれらが気になってしまう方には間違ってもお勧めできません。そして何よりもこれは「前編」です。それをあらかじめ認識した上で購入・プレイする必要が有るでしょう。
 正直、空の軌跡はSCまでやって初めて名作になります。
FCでは佳作が良い所なので、そこの所も悪しからず。



・世界観の一例
町の住民にも生活と人生がある。
-画像1
:意中の女性エアリーにアタックを掛けるアルム。最初は袖にされるものの~とつづき、各地を回る主人公たちに連動するように話が関係が進んでいきます。

-画像2
:主人公たちが関わる集団誘拐事件の被害者を恋人に持つカトレア。恋人の事を不安に思うも、恋人の店を守るために帰りを信じて働いています。

-画像3
:前向きで幼稚な発言の多いハリーとそれを痛烈な言動で刺すミーナの子ども組。ほのぼのとした日常の1枚。

等々。
こういう部分に気を留める事が出来る方には魅力も伝わりやすいかと思います。



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