レガシー)今週のSCGの結果 これが今の御三家だね
2015年8月11日 紹介 コメント (2)
みなさん、こんばんは。しもべです。
DN復帰後初のSCG Legacy Openが今週はWashingtonにて開催されました。
参加者は500名Overの大規模大会となったようです。遊びや運の要素が絡むPIQと異なり、Openは2日制になる為その手の要素が排除され単純に環境的に強力なデッキとプレイヤーが残梨、故に結果も大分異なってくる事も多い。
早速結果を見ていきましょう。
ペタル↓
http://www.starcitygames.com/events/080815_washingtondc.html
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&t%5BC1%5D=3&start_date=08/08/2015&end_date=08/09/2015&start=1&finish=32&event_ID=20&city=Washington&state=DC&country=US&limit=50
です。
今週の優勝はOmni-TellのJosh Pelrine氏です。
以下Top16(順に1位→16位)
Omni-tell
EsperBlade
Grixis Delver
RUG Delver
ANT
Reanimator
Lands
Death&Tax
-----------------
Miracles
BUG 続唱
Esper Mentor
Grixis Control
Death&Tax
Infect
Grixis Delver
Infect
また2日目のメタゲームは
(http://www.starcitygames.com/events/coverage/3443_day_2_metagame_breakdown.html)
Miracles - 11
Omni-Tell - 11
Grixis Delver - 11
Infect - 10
Temur Delver - 7
Death and Taxes - 6
Lands - 6
Burn - 6
Elves - 5
Grixis Control - 5
Storm - 5
MUD - 5
Esper Stoneblade - 4
Shardless Sultai - 3
4-Color Delver - 3
其の他 - 25
でした。
環境最高のデッキパワーを誇るOmniTellの優勝です。どの大会でもほぼ最上位の勢力でありTier1である事に疑う余地はありませんが、以外にも優勝はその中ではそれ程多くも無い。実際2日目の最大勢力をつぎ込んだうえで公開されているTop32名の中には優勝者の1名しか輩出出来ていません。デッキパワーは高くとも決戦用には向いていないのでしょうか?
対して同じTier1であるMiraclesは3名を、Grixis Delverは5名(派生デッキの4cを含めると7名)です。それを考えると上位卓での相性はこれらの方が上かもしれません。MiraclesはInfectの思わぬ増加やLands・MUDの一定数いるデッキに苦しめられる部分が響いたようです。一方、フェアデッキの中では最高勢力のGrixisは種々妨害・対UにBの優秀なサイドに面/点の展開と相変わらずの強みを発揮しています。そのせいかサイドに対Rを積むデッキもやや増えているようです。
Infectが10名と第4位の勢力を誇っています。復帰後はOmniやMiraclesの環境から考えるとInfectが優位そうで、何故数が少ないのか?Rが多いせいか?など色々考えていたのですが、矢張り大きな大会では環境的な優位も出せるのかもしれません。PIQとOpenの差も有るのかもしれませんね。因みにInfectマスターことTom Ross氏も32位に入ってますね。
第5位はRUG Delver。
デッキパワー的に後塵に配すことが多く、厳しい環境ですがそれでも大きな大会では相応以上の成果を出してきますね。しかし他のDelver系も含め《もみ消し》型が多くは無い以上、速度やManadenial的な側面の強みが必ずしもあるという訳ではないのでしょう。
ここまで見てもやはりUい、真っ青です。
しかしそこに加えてRいですね。Uに対抗するためのRが多く、その2つを合わせたURXのデッキが非常に多い。UR(tB) Delverは入っていませんが。それでも環境的な優位性が証明されているという事でしょう。と言う事は速度・打撃力よりも妨害が欲しいという事でしょうね。
以外なのはEsperカラーがBlade系では一番の勝ち組だったところ。Rの優位性を考えればPatriotやJeskaiBladeなんかが出てきそうなものですし、実際直近の大きな大会では相応の成績でしたが、そう単純でもないようですね・・・。
さて、ここからは気になったデッキを個別で見ていきます。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=89105
1位、Josh Pelrine氏のOmni-Tellです。
《狡猾な願い》が1枚《衝動》になっている他はすべて4枚積みのシンプルな構成。サイドは《若き紅蓮術士》2枚と《火想者の予見》型の形で、GP京都でヤソさんが使っていたリストとほぼ同じ、でその前後から徐々に数を増やしていますね。
それ自体は特別な事ではないのですが、気になっているのはこの真っ青の環境で《すべてを護るもの、母聖樹》を積まなかったり、《狼狽の嵐》をメインに積まずにカウンターを《呪文貫き》4枚にしている点です。
シンプル故に安定はしていますが、環境的にそれ程合っているような気はしない。実際最近見る形の殆どはそのどちらかを積んでいます。母性樹のメインまで有り得るぐらいですからね。《火想者の予見》がサイドを圧迫しますし、この形では殆ど母性樹を積む事は無いようです。
が、環境柄それは正しい事なのでしょうかね?
使った事が無いためよく判らないのですが、特に気にする事でもないのでしょうかね?
因みに9位のBBDのMiraclesも今時珍しいメイン《紅蓮破》無しの4《思案》型。
下手にメタ構築にせず、不純物を取り除くのも今大会で時折見られる特徴の一つなのかもしれません。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=89122
2位、Shaheen Soorani氏のEsper Bladeです。
古き良きEsperですね。何年前の構成なのかと言いたいようなw
現在は《僧院の導師》がTokens装置としては主流ですが、攻防や札の効果の安定性で言えば《未練ある魂》の方が上。カウンターを多少削ってハンデスやリセットボタンを入れている辺り低速に近いControlです。
懐かしき《直観》+《瞬唱の魔道士》/《未練ある魂》なんてのも入っていますね。
BladeとしてはPatriotやDeathBladeに、Controlとしてはよりアドが採れる手段に代わり数を減らしていきましたが、今回はEpserBladeが2日目にもまま残っています。どの様な理由なのでしょうね。
サイドには《テレミンの演技》成る謎の異物が・・・。
Omni-Tell対策でしょうか?やや半端な効果ですが役に立つのですかね?判らん殺しでしょうか・・・。
後は一応ノンクリデッキは一撃で山札0枚に出来るので必殺の動きですが、5マナ・・・。
http://www.starcitygames.com/events/coverage/storm_with_bryant_cook.html
5位のBryant Cook氏のANT、今週のDeck Tech:Storm with Bryant Cookです。
土地13枚+《金属モックス》2枚の形ですが、特徴はサイドに《闇の請願》が入っている事。これまではオリジン発売後細々とメインに挿される事も有りましたが、サイドは珍しいですね。TES系の形故に《燃え立つ願い》を積んでおり、
これにより
《燃え立つ願い》→《闇の請願》→《むかつき》及びその他
と動けるようになっており、挙動に幅出ています。
因みに、17位のCaleb Scherer氏はメインに《闇の請願》を積んでいる形ですが、2枚目も積んでいます。これにより《闇の請願》2枚+《炎の中の過去》1枚(《むかつき》はサイド)となっており、非常に重たい構築になっています。枠が無いせいで《定業》が削られ、キャントリップ4種構築も出来なくなっています。それらも含め、土地は14枚ですが支障は無いんでしょうかね?
http://www.starcitygames.com/events/coverage/death_and_taxes_with_michael_d.html
8位、Michael Derczo氏のD&Tで、今週のDeck Techです。
最大の特徴は《ヴリンの翼馬》4枚が積まれている事で、《スレイベンの守護者、サリア》との8枚体制を確立しています。スポイラー発表時に誰もが考えた形ですが、なかなか結果には反映されませんでした。やっと、ですね。個人的には3マナで拘束する事にどれ程の有用性があるのか怪しかったのですが、まぁこれだけOmniTellが居るのならアリなのかもしれません。
同じように意識しているようでメインのHatebear枠が《エーテル宣誓会の法学者》担っています。《迷宮の霊魂》等よりも特化的な効果は上ですね。
また《ミラディンの十字軍》は入っておらず《セラの報復者》を始めアタッカーの多くはフライヤーです。YPMや導師等で盤面がTokensの群れとなる事を想定すれば、この方が合理的な選択でしょうね。
翼馬の存在はその方針でもマッチしています。
こんなところです。
再開後初めてのOpenは比較的判りやすく、そして想定の内の結果に収まりました。安定したTier1を崩すのは現状難しそうです。
そんな中でもオリジンの影響は未だ収束していないようで小さいながら動き続けているのは明るい部分ですね。
少しずつでも良いから動いて行ってほしいものですね。
さて、今回はここまで、です。
今回もお使いいただきありがとうございました。
この文章がお役に立てば幸いです。
DN復帰後初のSCG Legacy Openが今週はWashingtonにて開催されました。
参加者は500名Overの大規模大会となったようです。遊びや運の要素が絡むPIQと異なり、Openは2日制になる為その手の要素が排除され単純に環境的に強力なデッキとプレイヤーが残梨、故に結果も大分異なってくる事も多い。
早速結果を見ていきましょう。
ペタル↓
http://www.starcitygames.com/events/080815_washingtondc.html
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&t%5BC1%5D=3&start_date=08/08/2015&end_date=08/09/2015&start=1&finish=32&event_ID=20&city=Washington&state=DC&country=US&limit=50
です。
今週の優勝はOmni-TellのJosh Pelrine氏です。
以下Top16(順に1位→16位)
Omni-tell
EsperBlade
Grixis Delver
RUG Delver
ANT
Reanimator
Lands
Death&Tax
-----------------
Miracles
BUG 続唱
Esper Mentor
Grixis Control
Death&Tax
Infect
Grixis Delver
Infect
また2日目のメタゲームは
(http://www.starcitygames.com/events/coverage/3443_day_2_metagame_breakdown.html)
Miracles - 11
Omni-Tell - 11
Grixis Delver - 11
Infect - 10
Temur Delver - 7
Death and Taxes - 6
Lands - 6
Burn - 6
Elves - 5
Grixis Control - 5
Storm - 5
MUD - 5
Esper Stoneblade - 4
Shardless Sultai - 3
4-Color Delver - 3
其の他 - 25
でした。
環境最高のデッキパワーを誇るOmniTellの優勝です。どの大会でもほぼ最上位の勢力でありTier1である事に疑う余地はありませんが、以外にも優勝はその中ではそれ程多くも無い。実際2日目の最大勢力をつぎ込んだうえで公開されているTop32名の中には優勝者の1名しか輩出出来ていません。デッキパワーは高くとも決戦用には向いていないのでしょうか?
対して同じTier1であるMiraclesは3名を、Grixis Delverは5名(派生デッキの4cを含めると7名)です。それを考えると上位卓での相性はこれらの方が上かもしれません。MiraclesはInfectの思わぬ増加やLands・MUDの一定数いるデッキに苦しめられる部分が響いたようです。一方、フェアデッキの中では最高勢力のGrixisは種々妨害・対UにBの優秀なサイドに面/点の展開と相変わらずの強みを発揮しています。そのせいかサイドに対Rを積むデッキもやや増えているようです。
Infectが10名と第4位の勢力を誇っています。復帰後はOmniやMiraclesの環境から考えるとInfectが優位そうで、何故数が少ないのか?Rが多いせいか?など色々考えていたのですが、矢張り大きな大会では環境的な優位も出せるのかもしれません。PIQとOpenの差も有るのかもしれませんね。因みにInfectマスターことTom Ross氏も32位に入ってますね。
第5位はRUG Delver。
デッキパワー的に後塵に配すことが多く、厳しい環境ですがそれでも大きな大会では相応以上の成果を出してきますね。しかし他のDelver系も含め《もみ消し》型が多くは無い以上、速度やManadenial的な側面の強みが必ずしもあるという訳ではないのでしょう。
ここまで見てもやはりUい、真っ青です。
しかしそこに加えてRいですね。Uに対抗するためのRが多く、その2つを合わせたURXのデッキが非常に多い。UR(tB) Delverは入っていませんが。それでも環境的な優位性が証明されているという事でしょう。と言う事は速度・打撃力よりも妨害が欲しいという事でしょうね。
以外なのはEsperカラーがBlade系では一番の勝ち組だったところ。Rの優位性を考えればPatriotやJeskaiBladeなんかが出てきそうなものですし、実際直近の大きな大会では相応の成績でしたが、そう単純でもないようですね・・・。
さて、ここからは気になったデッキを個別で見ていきます。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=89105
1位、Josh Pelrine氏のOmni-Tellです。
《狡猾な願い》が1枚《衝動》になっている他はすべて4枚積みのシンプルな構成。サイドは《若き紅蓮術士》2枚と《火想者の予見》型の形で、GP京都でヤソさんが使っていたリストとほぼ同じ、でその前後から徐々に数を増やしていますね。
それ自体は特別な事ではないのですが、気になっているのはこの真っ青の環境で《すべてを護るもの、母聖樹》を積まなかったり、《狼狽の嵐》をメインに積まずにカウンターを《呪文貫き》4枚にしている点です。
シンプル故に安定はしていますが、環境的にそれ程合っているような気はしない。実際最近見る形の殆どはそのどちらかを積んでいます。母性樹のメインまで有り得るぐらいですからね。《火想者の予見》がサイドを圧迫しますし、この形では殆ど母性樹を積む事は無いようです。
が、環境柄それは正しい事なのでしょうかね?
使った事が無いためよく判らないのですが、特に気にする事でもないのでしょうかね?
因みに9位のBBDのMiraclesも今時珍しいメイン《紅蓮破》無しの4《思案》型。
下手にメタ構築にせず、不純物を取り除くのも今大会で時折見られる特徴の一つなのかもしれません。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=89122
2位、Shaheen Soorani氏のEsper Bladeです。
古き良きEsperですね。何年前の構成なのかと言いたいようなw
現在は《僧院の導師》がTokens装置としては主流ですが、攻防や札の効果の安定性で言えば《未練ある魂》の方が上。カウンターを多少削ってハンデスやリセットボタンを入れている辺り低速に近いControlです。
懐かしき《直観》+《瞬唱の魔道士》/《未練ある魂》なんてのも入っていますね。
BladeとしてはPatriotやDeathBladeに、Controlとしてはよりアドが採れる手段に代わり数を減らしていきましたが、今回はEpserBladeが2日目にもまま残っています。どの様な理由なのでしょうね。
サイドには《テレミンの演技》成る謎の異物が・・・。
Omni-Tell対策でしょうか?やや半端な効果ですが役に立つのですかね?判らん殺しでしょうか・・・。
後は一応ノンクリデッキは一撃で山札0枚に出来るので必殺の動きですが、5マナ・・・。
http://www.starcitygames.com/events/coverage/storm_with_bryant_cook.html
5位のBryant Cook氏のANT、今週のDeck Tech:Storm with Bryant Cookです。
土地13枚+《金属モックス》2枚の形ですが、特徴はサイドに《闇の請願》が入っている事。これまではオリジン発売後細々とメインに挿される事も有りましたが、サイドは珍しいですね。TES系の形故に《燃え立つ願い》を積んでおり、
これにより
《燃え立つ願い》→《闇の請願》→《むかつき》及びその他
と動けるようになっており、挙動に幅出ています。
因みに、17位のCaleb Scherer氏はメインに《闇の請願》を積んでいる形ですが、2枚目も積んでいます。これにより《闇の請願》2枚+《炎の中の過去》1枚(《むかつき》はサイド)となっており、非常に重たい構築になっています。枠が無いせいで《定業》が削られ、キャントリップ4種構築も出来なくなっています。それらも含め、土地は14枚ですが支障は無いんでしょうかね?
http://www.starcitygames.com/events/coverage/death_and_taxes_with_michael_d.html
8位、Michael Derczo氏のD&Tで、今週のDeck Techです。
最大の特徴は《ヴリンの翼馬》4枚が積まれている事で、《スレイベンの守護者、サリア》との8枚体制を確立しています。スポイラー発表時に誰もが考えた形ですが、なかなか結果には反映されませんでした。やっと、ですね。個人的には3マナで拘束する事にどれ程の有用性があるのか怪しかったのですが、まぁこれだけOmniTellが居るのならアリなのかもしれません。
同じように意識しているようでメインのHatebear枠が《エーテル宣誓会の法学者》担っています。《迷宮の霊魂》等よりも特化的な効果は上ですね。
また《ミラディンの十字軍》は入っておらず《セラの報復者》を始めアタッカーの多くはフライヤーです。YPMや導師等で盤面がTokensの群れとなる事を想定すれば、この方が合理的な選択でしょうね。
翼馬の存在はその方針でもマッチしています。
こんなところです。
再開後初めてのOpenは比較的判りやすく、そして想定の内の結果に収まりました。安定したTier1を崩すのは現状難しそうです。
そんな中でもオリジンの影響は未だ収束していないようで小さいながら動き続けているのは明るい部分ですね。
少しずつでも良いから動いて行ってほしいものですね。
さて、今回はここまで、です。
今回もお使いいただきありがとうございました。
この文章がお役に立てば幸いです。
コメント
テレミンの演技のインパクトが凄いですよね。
トップ8の方々も触れられていて、
結構な印象を残したみたいです。
tp://www.starcitygames.com/events/coverage/3444_legacy_open_top_8_profiles.html
コメントありがとうございます。
まぁそうですよねw
実際私も《袖の下》の関連から効果自体はぎりぎり覚えていたのですが、最初はリストの記載ミスかと思いました。普通に遊んでいてもまず目にする事は無いでしょうし、使われたのなら尚更ですよね。