レガシー)今週のSCGの結果 InviとPIQの2つは多い
2015年9月1日 紹介 コメント (2)
皆さん、こんばんは。しもべです。
世界陸上が終了しましたね。
チョコチョコと見ていたのですが、普段あまり陸上競技を見ないのでさっぱりわからない。と言うか短距離走の選手の身体つきってあんなに筋骨隆々でしたっけ?筋肉ダルマが走っているような感覚でした。
以前は皆もっとスマートでやせ形だったように思いますが、勘違いですかね?
さて、BFKの新カードに世間の注目が集まっていますが、それは置いておいて、今週はSCGにてInvitationalとPIQの2つの大会が開かれました。
ここの所、Legacy選手権、世界選手権など続けて大きな大会が開かれていますが、Legacyに関してもLegacy選手権の他にSCGでOpenとInviの2つが行われていますね。遊びの入るPIQと違いガチの大会が多いので環境をはかり易いです。
では早速結果を見ていきましょう。
ペタル↓
http://www.starcitygames.com/events/280815_newjersey.html
まずはInviです。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&t%5BC1%5D=3&start_date=08/28/2015&end_date=08/30/2015&start=1&finish=8&event_ID=21
優勝はGrixis DelverのAlex Bastecki氏です。
Top8は(上から順に1位~)
Grixis Delver
BUG Delver
Grixis Delver
Miracles
DeathBlade
UR Delver
Merfolk
UR Delver
です。
つづいてPIQの結果です
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&t%5BC1%5D=3&start_date=2015-08-30&end_date=2015-08-30&event_ID=45&city=Somerset&state=NJ&t_num=1&limit=17&start_num=0
優勝はAlexander Lorenz氏のLandsです。
Top16(上から順に1位~)
Lands
Merfolk
Grixis Delver
Miracles
ANT
UWR Control
Grixis Control
Merfolk
----------------------
Esper Mentor
Grixis Control
BUG Delver
Elves
Grixis Delver
OmniTell
Grixis Delver
Grixis Control
です。
まぁ非常に判りやすい今を反映した結果だと思います。特にTier1とされてきたMiracles・Omnitellから頭一つ抜きんでたGrixisカラーの両デッキDelver/Controlが今回も大勢を占めています。Legacy選手権んから連続で大型大会優勝ですね。Delverは合わせて5名、Controlは合わせて3名で、両大会の上位24つの内Grixisが8つを占めているわけですからね・・・。対して残りの2つは必ず見かけますが、数は振るいませんね。
Invi・PIQともに真っ青ですが、矢張りと言うかInviは完全真っ青ですね。しかし実はComboは一切いないというのは中々に珍しく、現状のフェアデッキ系の対Combo耐性とデッキパワーが伺い知れます。
また特徴として、PIQではControlも3名いますが、Inviでは0名で、PIQでも上位進出は1名のみ。相応に数はいるもののまだDelverの方が上の様です。
ここの所少しずつ見ていたMerfolkですが、今回も合わせて3名もいます。
地味にこれはデッキ分布ではGrixis系Delverに次ぎControlと同率2位と言う成績です。その上、PIQではTop8に2名ともが進出し、Inviでさえ使われています。環境的な威力が証明されてきているようですね。まぁ今は小型除去もそれほどきつい環境ではありませんしね。以前のエントリーで挙げた強みが活きるのでしょう。
同じ様にフェアデッキに強いLandsにはその強みがまるで活かせないのが辛い所ですね・・・。
《潮流の先駆け》も2名に合わせて5枚採用されていて順調に枚数を伸ばしています。また、全員が《梅沢の十手》を75枚中に1枚以上、2位のデッキでは《残響する真実》まで入れており対小型・《若き紅蓮術士/YPM》に力を入れていますね。
このところBUGカラーも少し増えているような気もします。
一時期全く見なかったというだけですし、そのデッキ分布も続唱だったりDelverでもPW型・ハンデス型・《もみ消し》型と別れていたりで、一概に色で判断すべきではないのですが、増えている事も事実。
果たして、どういう事でしょうね?
逆にRUGは衰退著しいです。
大型大会でもなんだかんだいるのですが、今回は残念ですね。
《ヴリンの神童、ジェイス》は今回もまた小粒に使われています。
これが入るとデッキの形が変わるので見ていて楽しいですね。合わせて4つのデッキに入っています。まだ環境のメインになるようなデッキには入っていませんが・・・。
こういう話は蒸し返したくもないのですが《時を超えた探索/DTT》は本気で禁止してくれないかなぁ~としみじみ思います。
悪まで一データに過ぎませんが、今回はInviでTop8にて7名・合計17枚、PIQでTop16に10名・合計31枚使われています。今回はMiraclesやOmniが少なかったですが、これらが増えてくると更にこの数と割合は増えていくはず。特に、遊びの入るPIQではなくガチの多いInviは他の大型大会とはそれほど差はないですし。
Tier1のGrixis・Omni・Miraclesの3つ総てに使われていて、他のU系のデッキにも8~9割がた投入されています。どう考えても環境・構築を狭めている。定義していると言えば聞こえはいいですが、ここ最近のGrixis一強を見てもそろそろ梃入れの必要を感じざるを得ません。
PIQでさえ使ってなかったのはU系ではBUG Delver1つのみでしたし。
幾ら環境が動いていると言ってもこれには引っかかるものを感じます。
まぁ、そんな事言ったら《渦まく知識》はどうなるんだ?と言う話になりますがねww
それにこれのおかげで新しいアーキタイプも生まれているし、禁止と言うのはやはり見たくも無い物ですが・・・。
さて、ここからは個別で気になったデッキを見ていきます。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=90455
Invi5位、Erick Smith氏のDeathBladeです。
細々とですが生存確認の取れるEsperカラー。
形としては《死儀礼のシャーマン/DrS》を採ったDeathBladeですが、PWを3枚採用しており、EsperBladeにややシフトしていると言えます。重いPWは今の環境では辛いですが、素早く出す事が出来ればそれでも一定の威力を発揮しますね。
特にこのデッキで強みになっているのが《真の名の宿敵/TNN》+《梅沢の十手》の部分。
小型が増えている以上は十手の支配率は上がっていますし、TNNはアンブロッカブルであり、除去耐性もBUGが減り以前よりは遙かに生き残りやすい環境なのでこのパッケージは環境を食い荒らす事が出来ます。Comboも多くありませんしね。
そして他のデッキには無いDrSの存在がこの重たい挙動をサポートできます。
《不毛の大地》をはじめManadenialも減っているため、この挙動を成立させやすい筈。もしDrSを潰してくれたら《石鍛冶の神秘家》の着地がかなりやり易くなりますしね。
このデッキの《ヴリンの神童、ジェイス》は今一つ何がしたいのか不明です。
ただ、単体除去がそれ程濃い環境では無いので初動《思考囲い》からならそこそこの着地率を保てるはず。しかしその上でこのカードを何に使いたいんでしょうね?
色的に《紅蓮破》は積めませんが《翻弄する魔道士》を代りに積めるので特定のデッキには強みを持っています。
《テレミンの演技》は、ここの所1枚挿しが見られるようになりましたね。フェアデッキに強く環境に多いLandsへの威力が証明されたという事でしょうかね。コイツも、上述の通りマナサポートの恩恵を受けますしね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=90572
PIQ6位、Jeremy Tibbetts氏のUWR Controlです。
現環境でUのControlと言えば9割9分Miraclesですが、同じ色でも明確なTricoloreになっており、且つMiraclesの要素ほぼ全てを排しています。《終末》《天使への願い》の「奇蹟」要素及び《相殺》+《師範の占い独楽》の相殺ロック要素ですね。
前々回の生物ジェイスに関するエントリーでMiraclesも余り生きてこないし、異なるアプローチのControlの構築はどうなのだろうか? Fbも活かせるし《稲妻》をメインから積極採用する様なCounterBurnControlはどうだろうか?的な事を言っていたら本当に出てきましたww
まぁ考えていたのとはずいぶん詳細は異なりますがねw
前述の通り《稲妻》を採用し、積極的に盤面に干渉していくスタイルですね。中盤以降に《瞬唱の魔道士》及び《束縛なきテレパス、ジェイス》で再利用してライフを詰めていくようです。
またフィニッシャーとして《嵐の神、ケラノス》が採用されています。Miraclesのミラーマッチ用に扱われていた1枚ですが、一度着地すれば除去耐性の関係で非常に安定したクロッカーとなる為、低速Controlのフィニッシャーとしては悪くはない筈。《紅蓮破》《水流破》の両方を躱す苦難を超える必要はありますが・・・。
土地20枚+《思案》4枚の圧縮型も序盤から積極的に動ける上に、墓地を肥やす事が出来ますね。
しかしこのデッキ軽いスィーパーは要らないんですかね?
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=90589
PIQ7位、Tom Strong氏のGrixis Controlです。
Esper並みに構築幅の広いGrixisの中でも特にControlは幅広く、様々な形が有ります。
Tom氏はそれほど変わらない事の多い生物を圧縮し、YPM・DrSの4枚2種計8枚にしています。Controlの特徴であるPWも積んでおらず、そしてその分スペルにつぎ込んでおり、U系Comboを思わせるキャントリップ4種16枚体制を採用しています。留まる事なくデッキを回転させていくようですね。
打消しも《Force of Will》4枚+《対抗呪文》1枚だけであり、なんだか《宝船の巡航》が有った時期のUR Delverを思わせるアグレッシブ構築です。
故に非常に珍しくDTTが4枚も採用されていますね。普通は構えたりするのでこんなに積まないのですが、能動的にデッキを回転させるのなら問題も無いのかもしれません。
嘗てのUR宜しくComboに弱く、フェアデッキに強い構築なので、ある意味メタを読んだ形なのかもしれません。
しかしこのデッキYPMが潰されたらどうしようもない様な・・・。
因みに10位のTodd Anderson氏の様にアドバンテージに特化した価値も良いですね。
YPMだけでなく《悪意の大梟》と《瞬唱の魔道士》で生物アドを採っていく事が出来、場合によってはそれらを《無垢の血》で処理し《コラガンの命令》で回収する事で更にアドを伸ばす事が出来るようになっています。
ただ、現環境で《無垢の血》や《悪意の大梟》に如何ほどの威力があるかは怪しい所ですが・・・。
Grixisは核こそ変わらないものの、各プレイヤーのアプローチが見て取れるので、見ていて楽しいデッキでは在りますね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=90591
PIQ9位、Eric English氏のEsper Mentorです。
《僧院の導師》を使ったデッキもYPM程ではありませんがそれなりに存在します。が、その多くは《相殺》パッケージを積んだCTMの形か、EsperBladeの《未練ある魂》の枠に使う形ですが、これはそのどれでもない形になっていますね。
4枚の導師と、DrS・セラピー・多量のキャントリップ・探査生物を見るにGrixisをEsperカラーに直したような感じかもしれません。
DrSからなら2t目に3マナに到達できるため、DrSの重要性は引き上げられていますね。
面白いのは《思考掃き》の存在。
このデッキにも《ヴリンの神童、ジェイス》が入っているのですが、探査生物登場時に言われた青い《暗黒の儀式》と言う強みがここでも生きていますね。1マナでIns速度で3枚のカードを肥やすため変身は非常に楽です。その上《束縛なきテレパス、ジェイス》になりFbの事を考えれば、《思考掃き》は劣化アンリコレベルになりますからね。
同時に《嘘か真か/FoF》が1枚採用されており、これも似た様な物でしょう。
ただし4マナである分KPは圧倒的に高く、ハンドアドを採るか、必要牌と多量の墓地アドを採るか?と言う選択肢になります。墓地が利用できるために以前のFoFよりも更に強力になっていますね。DrSがいれば4マナの重さも多少緩和できます。
そして多数の墓地肥やしに支えられDTTは4枚です。
Grixisに比べると重い分アドバンテージ力が遥かに上がっていると言えますね。また、導師とTokensが「果敢」を持っているためそれが最終的な打点の瞬発力に繋がります。
デッキパワーの高い構築と言えますね。
とはいえ重めのこのデッキで土地18枚で上手く回るんですかね。
不毛は不採用ですし、環境からManadenialも減っているとはいえ、スペルが重いのは事実ですし、DrSの負担がかなり大きい。
その上ドローに力を入れている分カウンターが薄いのは上のGrixisと同じ。
初動が遅い分、余計に欠点も浮き彫りになってますが、どうなのでしょうね。
サイドの《サーボの網》もここの所増えてますね。
Landsを封殺できますし、《テレミンの演技》より遥かに軽いので、こちらが求められるのも判りますね。
こんな所です。
とまぁ上から下まで真っ青のフェアデッキ祭りです。
核の部分もほとんど同じですね・・・。
また打消しの枚数に言及したことが何度かあるように、デッキから減らされている傾向が目につきます。その分、対フェアデッキに戦略が寄っているのですが、除去が増やされると同時に、時にはドロースペル等が増えるのが現環境を物語っていると言えそうですね。
さて、今週はここまでです。
今回もお付き合いいただきありがとうございました。
この文章がお役に立てば幸いです。
世界陸上が終了しましたね。
チョコチョコと見ていたのですが、普段あまり陸上競技を見ないのでさっぱりわからない。と言うか短距離走の選手の身体つきってあんなに筋骨隆々でしたっけ?筋肉ダルマが走っているような感覚でした。
以前は皆もっとスマートでやせ形だったように思いますが、勘違いですかね?
さて、BFKの新カードに世間の注目が集まっていますが、それは置いておいて、今週はSCGにてInvitationalとPIQの2つの大会が開かれました。
ここの所、Legacy選手権、世界選手権など続けて大きな大会が開かれていますが、Legacyに関してもLegacy選手権の他にSCGでOpenとInviの2つが行われていますね。遊びの入るPIQと違いガチの大会が多いので環境をはかり易いです。
では早速結果を見ていきましょう。
ペタル↓
http://www.starcitygames.com/events/280815_newjersey.html
まずはInviです。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&t%5BC1%5D=3&start_date=08/28/2015&end_date=08/30/2015&start=1&finish=8&event_ID=21
優勝はGrixis DelverのAlex Bastecki氏です。
Top8は(上から順に1位~)
Grixis Delver
BUG Delver
Grixis Delver
Miracles
DeathBlade
UR Delver
Merfolk
UR Delver
です。
つづいてPIQの結果です
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&t%5BC1%5D=3&start_date=2015-08-30&end_date=2015-08-30&event_ID=45&city=Somerset&state=NJ&t_num=1&limit=17&start_num=0
優勝はAlexander Lorenz氏のLandsです。
Top16(上から順に1位~)
Lands
Merfolk
Grixis Delver
Miracles
ANT
UWR Control
Grixis Control
Merfolk
----------------------
Esper Mentor
Grixis Control
BUG Delver
Elves
Grixis Delver
OmniTell
Grixis Delver
Grixis Control
です。
まぁ非常に判りやすい今を反映した結果だと思います。特にTier1とされてきたMiracles・Omnitellから頭一つ抜きんでたGrixisカラーの両デッキDelver/Controlが今回も大勢を占めています。Legacy選手権んから連続で大型大会優勝ですね。Delverは合わせて5名、Controlは合わせて3名で、両大会の上位24つの内Grixisが8つを占めているわけですからね・・・。対して残りの2つは必ず見かけますが、数は振るいませんね。
Invi・PIQともに真っ青ですが、矢張りと言うかInviは完全真っ青ですね。しかし実はComboは一切いないというのは中々に珍しく、現状のフェアデッキ系の対Combo耐性とデッキパワーが伺い知れます。
また特徴として、PIQではControlも3名いますが、Inviでは0名で、PIQでも上位進出は1名のみ。相応に数はいるもののまだDelverの方が上の様です。
ここの所少しずつ見ていたMerfolkですが、今回も合わせて3名もいます。
地味にこれはデッキ分布ではGrixis系Delverに次ぎControlと同率2位と言う成績です。その上、PIQではTop8に2名ともが進出し、Inviでさえ使われています。環境的な威力が証明されてきているようですね。まぁ今は小型除去もそれほどきつい環境ではありませんしね。以前のエントリーで挙げた強みが活きるのでしょう。
同じ様にフェアデッキに強いLandsにはその強みがまるで活かせないのが辛い所ですね・・・。
《潮流の先駆け》も2名に合わせて5枚採用されていて順調に枚数を伸ばしています。また、全員が《梅沢の十手》を75枚中に1枚以上、2位のデッキでは《残響する真実》まで入れており対小型・《若き紅蓮術士/YPM》に力を入れていますね。
このところBUGカラーも少し増えているような気もします。
一時期全く見なかったというだけですし、そのデッキ分布も続唱だったりDelverでもPW型・ハンデス型・《もみ消し》型と別れていたりで、一概に色で判断すべきではないのですが、増えている事も事実。
果たして、どういう事でしょうね?
逆にRUGは衰退著しいです。
大型大会でもなんだかんだいるのですが、今回は残念ですね。
《ヴリンの神童、ジェイス》は今回もまた小粒に使われています。
これが入るとデッキの形が変わるので見ていて楽しいですね。合わせて4つのデッキに入っています。まだ環境のメインになるようなデッキには入っていませんが・・・。
こういう話は蒸し返したくもないのですが《時を超えた探索/DTT》は本気で禁止してくれないかなぁ~としみじみ思います。
悪まで一データに過ぎませんが、今回はInviでTop8にて7名・合計17枚、PIQでTop16に10名・合計31枚使われています。今回はMiraclesやOmniが少なかったですが、これらが増えてくると更にこの数と割合は増えていくはず。特に、遊びの入るPIQではなくガチの多いInviは他の大型大会とはそれほど差はないですし。
Tier1のGrixis・Omni・Miraclesの3つ総てに使われていて、他のU系のデッキにも8~9割がた投入されています。どう考えても環境・構築を狭めている。定義していると言えば聞こえはいいですが、ここ最近のGrixis一強を見てもそろそろ梃入れの必要を感じざるを得ません。
PIQでさえ使ってなかったのはU系ではBUG Delver1つのみでしたし。
幾ら環境が動いていると言ってもこれには引っかかるものを感じます。
まぁ、そんな事言ったら《渦まく知識》はどうなるんだ?と言う話になりますがねww
それにこれのおかげで新しいアーキタイプも生まれているし、禁止と言うのはやはり見たくも無い物ですが・・・。
さて、ここからは個別で気になったデッキを見ていきます。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=90455
Invi5位、Erick Smith氏のDeathBladeです。
細々とですが生存確認の取れるEsperカラー。
形としては《死儀礼のシャーマン/DrS》を採ったDeathBladeですが、PWを3枚採用しており、EsperBladeにややシフトしていると言えます。重いPWは今の環境では辛いですが、素早く出す事が出来ればそれでも一定の威力を発揮しますね。
特にこのデッキで強みになっているのが《真の名の宿敵/TNN》+《梅沢の十手》の部分。
小型が増えている以上は十手の支配率は上がっていますし、TNNはアンブロッカブルであり、除去耐性もBUGが減り以前よりは遙かに生き残りやすい環境なのでこのパッケージは環境を食い荒らす事が出来ます。Comboも多くありませんしね。
そして他のデッキには無いDrSの存在がこの重たい挙動をサポートできます。
《不毛の大地》をはじめManadenialも減っているため、この挙動を成立させやすい筈。もしDrSを潰してくれたら《石鍛冶の神秘家》の着地がかなりやり易くなりますしね。
このデッキの《ヴリンの神童、ジェイス》は今一つ何がしたいのか不明です。
ただ、単体除去がそれ程濃い環境では無いので初動《思考囲い》からならそこそこの着地率を保てるはず。しかしその上でこのカードを何に使いたいんでしょうね?
色的に《紅蓮破》は積めませんが《翻弄する魔道士》を代りに積めるので特定のデッキには強みを持っています。
《テレミンの演技》は、ここの所1枚挿しが見られるようになりましたね。フェアデッキに強く環境に多いLandsへの威力が証明されたという事でしょうかね。コイツも、上述の通りマナサポートの恩恵を受けますしね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=90572
PIQ6位、Jeremy Tibbetts氏のUWR Controlです。
現環境でUのControlと言えば9割9分Miraclesですが、同じ色でも明確なTricoloreになっており、且つMiraclesの要素ほぼ全てを排しています。《終末》《天使への願い》の「奇蹟」要素及び《相殺》+《師範の占い独楽》の相殺ロック要素ですね。
前々回の生物ジェイスに関するエントリーでMiraclesも余り生きてこないし、異なるアプローチのControlの構築はどうなのだろうか? Fbも活かせるし《稲妻》をメインから積極採用する様なCounterBurnControlはどうだろうか?的な事を言っていたら本当に出てきましたww
まぁ考えていたのとはずいぶん詳細は異なりますがねw
前述の通り《稲妻》を採用し、積極的に盤面に干渉していくスタイルですね。中盤以降に《瞬唱の魔道士》及び《束縛なきテレパス、ジェイス》で再利用してライフを詰めていくようです。
またフィニッシャーとして《嵐の神、ケラノス》が採用されています。Miraclesのミラーマッチ用に扱われていた1枚ですが、一度着地すれば除去耐性の関係で非常に安定したクロッカーとなる為、低速Controlのフィニッシャーとしては悪くはない筈。《紅蓮破》《水流破》の両方を躱す苦難を超える必要はありますが・・・。
土地20枚+《思案》4枚の圧縮型も序盤から積極的に動ける上に、墓地を肥やす事が出来ますね。
しかしこのデッキ軽いスィーパーは要らないんですかね?
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=90589
PIQ7位、Tom Strong氏のGrixis Controlです。
Esper並みに構築幅の広いGrixisの中でも特にControlは幅広く、様々な形が有ります。
Tom氏はそれほど変わらない事の多い生物を圧縮し、YPM・DrSの4枚2種計8枚にしています。Controlの特徴であるPWも積んでおらず、そしてその分スペルにつぎ込んでおり、U系Comboを思わせるキャントリップ4種16枚体制を採用しています。留まる事なくデッキを回転させていくようですね。
打消しも《Force of Will》4枚+《対抗呪文》1枚だけであり、なんだか《宝船の巡航》が有った時期のUR Delverを思わせるアグレッシブ構築です。
故に非常に珍しくDTTが4枚も採用されていますね。普通は構えたりするのでこんなに積まないのですが、能動的にデッキを回転させるのなら問題も無いのかもしれません。
嘗てのUR宜しくComboに弱く、フェアデッキに強い構築なので、ある意味メタを読んだ形なのかもしれません。
しかしこのデッキYPMが潰されたらどうしようもない様な・・・。
因みに10位のTodd Anderson氏の様にアドバンテージに特化した価値も良いですね。
YPMだけでなく《悪意の大梟》と《瞬唱の魔道士》で生物アドを採っていく事が出来、場合によってはそれらを《無垢の血》で処理し《コラガンの命令》で回収する事で更にアドを伸ばす事が出来るようになっています。
ただ、現環境で《無垢の血》や《悪意の大梟》に如何ほどの威力があるかは怪しい所ですが・・・。
Grixisは核こそ変わらないものの、各プレイヤーのアプローチが見て取れるので、見ていて楽しいデッキでは在りますね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=90591
PIQ9位、Eric English氏のEsper Mentorです。
《僧院の導師》を使ったデッキもYPM程ではありませんがそれなりに存在します。が、その多くは《相殺》パッケージを積んだCTMの形か、EsperBladeの《未練ある魂》の枠に使う形ですが、これはそのどれでもない形になっていますね。
4枚の導師と、DrS・セラピー・多量のキャントリップ・探査生物を見るにGrixisをEsperカラーに直したような感じかもしれません。
DrSからなら2t目に3マナに到達できるため、DrSの重要性は引き上げられていますね。
面白いのは《思考掃き》の存在。
このデッキにも《ヴリンの神童、ジェイス》が入っているのですが、探査生物登場時に言われた青い《暗黒の儀式》と言う強みがここでも生きていますね。1マナでIns速度で3枚のカードを肥やすため変身は非常に楽です。その上《束縛なきテレパス、ジェイス》になりFbの事を考えれば、《思考掃き》は劣化アンリコレベルになりますからね。
同時に《嘘か真か/FoF》が1枚採用されており、これも似た様な物でしょう。
ただし4マナである分KPは圧倒的に高く、ハンドアドを採るか、必要牌と多量の墓地アドを採るか?と言う選択肢になります。墓地が利用できるために以前のFoFよりも更に強力になっていますね。DrSがいれば4マナの重さも多少緩和できます。
そして多数の墓地肥やしに支えられDTTは4枚です。
Grixisに比べると重い分アドバンテージ力が遥かに上がっていると言えますね。また、導師とTokensが「果敢」を持っているためそれが最終的な打点の瞬発力に繋がります。
デッキパワーの高い構築と言えますね。
とはいえ重めのこのデッキで土地18枚で上手く回るんですかね。
不毛は不採用ですし、環境からManadenialも減っているとはいえ、スペルが重いのは事実ですし、DrSの負担がかなり大きい。
その上ドローに力を入れている分カウンターが薄いのは上のGrixisと同じ。
初動が遅い分、余計に欠点も浮き彫りになってますが、どうなのでしょうね。
サイドの《サーボの網》もここの所増えてますね。
Landsを封殺できますし、《テレミンの演技》より遥かに軽いので、こちらが求められるのも判りますね。
こんな所です。
とまぁ上から下まで真っ青のフェアデッキ祭りです。
核の部分もほとんど同じですね・・・。
また打消しの枚数に言及したことが何度かあるように、デッキから減らされている傾向が目につきます。その分、対フェアデッキに戦略が寄っているのですが、除去が増やされると同時に、時にはドロースペル等が増えるのが現環境を物語っていると言えそうですね。
さて、今週はここまでです。
今回もお付き合いいただきありがとうございました。
この文章がお役に立てば幸いです。
コメント
スラっとした体型の方は長距離選手に多いですね。
ご教授有り難うございます。
そうなのですか。
私が見てきた中にはその手の方がいなかったので勘違いしていました。あんな筋肉ばっかりで重くないのか?と思います。でもそれが走力になっているんですね。