新カード)BFZ雑感5 2倍になったキオーラさん
2015年9月10日 新カード紹介
皆さん、こんばんは。しもべです。
つづきつづき。
2枚目のキオーラです。
THSブロックが落ちてもStd環境から去るつもりは無いようです。
取り敢えず、北斎チックなあのイラストじゃないので評定は-100点からのスタートですね。
まずは一つずつ能力を観照。
4マナにして忠誠度「4」は低くない。寧ろ「3」とか、誰とは言いませんが信じられない事に「2」の輩もいる事を考えれば十分に高めの数値と言えます。すぐに[+1]すれば4点火力の圏外です。
[+1]は土地と生物を1枚ずつアンタップです。
過去の事実が証明している通りアンタップ能力はシナジー性の塊。環境に依存すると言えば聞こえは悪いですが、その分自由度が高く強力な力を発揮する事も可能です。
マナ生物を起こす事で土地と合わせて2マナ以上を用意する事も出来るため、疑似的に《野生語りのガラク》の[+1]を再現できますね。《爪鳴らしの神秘家》が居れば3t目にキオーラを着地させて、4t目に7マナを捻出する事が出来るので《龍王アタルカ》を着地させる事が可能です。様々な所で注目されている挙動です。盤面を焼いたうえでファッティを用意出来ますから攻防バッチリ。
マナ生物がいる事で着地時(理想は3t目)に[+1]で2マナを浮かせる事も出来ればガラク宜しく非常にテンポも良い。除去なり生物なり出せるので展開力が段違いになるので是非使っていきたい挙動です。
惜しむらくは《森の女人像》が落ちてしまう事。優秀なマナ生物がいません。
同時にマナ生物は必要に応じてブロッカーに立てる事も意味がありますね。
着地から即[+1]で忠誠度が「5」になるのでまず死なないと思いますが場合に依ります。環境的にBeatdownが多いのなら下手に7マナを狙うのではなく、5~6マナ域を意識した方が良いかも知れません。《漂う死、シムルガル》とか。
もちろん、《書かれざるものの視認》から強引にアタルカに繋げてしまっても良いわけですがww これは同時に土地等が詰まった場合でも《爪鳴らしの神秘家》のみから動ける挙動であるという点でも意味があります。
まぁその場合は《面晶体の記録庫》や《開拓地の包囲》の方がマナ加速としては優秀ですのでキオーラは使わないかも。
他にも対象の良い物は多数。
《ヴリンの神童、ジェイス》が2倍ルーターです。《カラデシュの火、チャンドラ》は2倍火点です。どちらもマナも起こせるため合わせる挙動も取り易く、変身もしやすい。《アナフェンザの伝令》は2倍Token生成。《搭載歩行機械》は2倍成長。これらもマナを起こせるので成立しやすい。
地味ですがタップインランドを起こすのにも使えるので何か美味い効果のある土地があると良いですね。ただ現状余り強力な土地が無いStdなので土地のアンタップの悪用は今の所は難しそうです。新フェッチや《進化する未開地》でテンポ損なくマナを出せるので色マナの確保には向いているかもしれません。
マナを確保しやすいという事で「覚醒」スペルに良い札が出る事も期待したいです。流石に《乱動の噴出》では力不足。
カードプールが広がるほどに凶悪なので、新セットが出る程に強くなっていく能力ですし、Eternal環境では言わずもがな。
[-2]は強化《ガルガンチュアンの贈り物》。
元もアドバンテージを得る事も可能な能力でしたが、墓地を肥やすという事で更に強力になりました。これだけで実質4マナ相当の効果であるので、これを1回起動するだけでも既にCMC以上の働きをしている事になります。2回目なら・・・。
ただ特殊なドローであるため、専用の構築が必要になるのも事実。
殆どを生物と土地で占めるようなデッキならば十分アドバンテージも狙っていく事が出来ますが、逆にアドを得る事が出来ないなら使う価値も薄い(流石に[-2]で1ドローでは弱すぎる)ためほぼ必須になってしまいます。
と言う事で構築の幅は非常に狭い事になります。
しかし墓地も肥やす事が出来るためアドバンテージの塊であるのは変わらない強力な魅力です。
最も判りやすいのが《死霧の猛禽》で墓地をそのままリソースに出来るし、単純にブロッカーとしても優秀。そして当然それとセットの《棲み家の防御者》も有り。単にアドを採るだけでなく生物/土地以外のスペルを回収できる事で[-2]の穴を埋める事が出来ます。同じ意味でジェイスも有効。ジェイスの場合は変身要件を満たしやすくなる利点もあります。
墓地を能動的に肥やせる点から《血の暴君、シディシ》も候補。「最大1枚」ですからいらないマナ生物等はわざと捨ててゾンビに変換できます。複数枚落ちる可能性もあるので《異端の癒し手、リリアナ》も良いですね。
ミシュランがあるお陰で、生物1枚+土地1枚の効果が実質生物2枚になる事も在るので、ミシュランは積極的に取り入れていきたいですね。ブロッカーにもなりますし。
[-8]はキオーラ御用達の水棲生物調達技。
Tokensはその場のみですが8/8をその場で3体確保できるので圧倒的に機能するまでが速くなっています。また「Cipで格闘をする」紋章も手に入る為、除去として使う事も出来る訳で、自分たちの回避能力の欠乏も補えています。自分には生物を供給し、相手からは奪っていくため圧倒的なアドバンテージを確保できる能力です。
Tokensはその場で除去されてしまう可能性もあるわけですが、生物デッキを組むのなら後続も有るので紋章だけでも意味があるわけですね。
但し旧能力に比べると継続して生物を生めない為に対Controlには不向きですね。
同時に[+1]で自衛しつつ忠誠度を上げる事が出来き、4t後に到達できた過去作と異なり、自衛能力が無く到達も最速5t後である事を考えると見た目以上に遠い蜃気楼の様な目標ですね。
と、3つの能力がどれも強力です。
イイネ!!
が、これがイコール強いか?と言われると難しいわけです。昨日のエントリー通り「つ弱い」と言うのが個人的な感想です。
何故なのか?と言えば
・単体では盤面干渉がほぼできない
・単体では確定的な働きがない
この2点に尽きます。
まず自分を護る能力が無く、プラス能力もただの潤滑油であるため何時でも機能するあるわけではない。自分を護る能力が欠如している点は生物が強い環境では致命的です。
下段の単体では機能しづらい点は[-2]があるわけで一見当て嵌まらないようにも思います。
が、4枚と言うのは意外と目的のものが見つからない事も有り、墓地を肥やすだけに終わりかねません。また確かに[-2]は強力ですが類似の効果を持つ《突然の再利用》が使われているのか?でこの能力の正否が判るはず。所詮これ1回程度では、またそれだけでは4マナ相当であっても使う価値があるというまでにはならないわけです。
更に悪い事にUGと言う色は除去手段に乏しい組み合わせです。
ただでさえ自分を護る能力が無いのに、カードプールにそもそも無いわけで、しかも貴重なドローである[-2]ではヒットさせるのが困難であるわけです。
どの能力も強力。でも単体で働かない/働きづらいという欠点を抱えていた《卓絶のナーセット》は大きな期待を背負いながら全くその結果が伴いませんでした。除去も有る色であり、より調達しやすいドローである[+1]をもっていたにも拘らず、です。
その事を思い出せば、このカードも機能しづらいと想像しいているわけです。ナーセットとの違いはカラーパイの傾向である生物が勝ち手段になるという処。代わりにナーセットは非生物スペルと言う優秀なタイプとのシナジーであり、プラス能力の有用性と他に類を見ないほどの頑丈さが売り。
自衛能力の欠如や単体での無力などを考えれば、新しい《歓楽者ゼナゴス》?等も言われていますが、全く別物だと思います。ゼナゴスは[0]が極めて強力ですからね。それにGRの方が生物も除去も揃ってる。
どの能力もシナジーの塊ではありますが、そのようにデッキを組んでも常に噛み合う訳でもない。
孤立した場合の個々の弱さがあるわけです。ドローが弱いStdなら尚更この欠点が際立ちます。
と言う事でキオーラは「つ弱い」。
とはいえ、その各能力自体は本物、ナーセットだってポテンシャルはある為、要は構築できればいいわけです。
シナジーのある札を集めつつ、同時にそれらがキオーラの欠点を補えていれば最良ですね。
取り敢えず保護に関しては、色を足して除去札を調達するか、色特性である生物の中から防衛力の高い物を抜擢するかと言った所になるのではないでしょうかね。
-《ヴリンの神童、ジェイス/束縛なきテレパス、ジェイス》
:上述の通り[+1]はルーターと相性が良く、[-2]でジェイスの調達から墓地肥やしでジェイスの[-3]に繋げる事が出来ます。[-2]のドローの不完全さをルーターを用いる事で不要牌交換が出来るのでそのままでも普通に相性が良い。
ついでにジェイスの[+1]も生物保護。
本体をブロッカーに回す事も出来る。
と、3つの観点で保護に意味があります。
墓地を肥やせる為、探査が使いやすく、《残忍な切断》をFbしたりできます。同じく「魔巧」も達成しやすいため《焦熱の衝動》や《極上の炎技》も選択肢。環境のニーズに依りますね。
各項目が絡み合って優れた組み合わせになります。
-《死霧の猛禽》
:[-2]の墓地肥やしからの復活が既定路線で、蘇えるブロッカーなので保護札に役立つ。
また攻撃後に[+1]で警戒にする事で攻防に活躍させる事が出来ます。
地味に[-8]達成後は自爆テロ要因になります。
-《死滅都市の悪鬼》
:(B)(B)が出せれば、という前提付きですが、[-2]-探査の関係が組めています。普通にマナブーストで出しても良い。
サイズも4/5飛行と攻防に役立つ。
そして重要なのが起動能力。
マナ+墓地を使った除去ですが[-2]で墓地を肥やせるのでリソースを確保しやすく、同時に[+1]で2度の起動も可能なので自身のブロックを含めて最大3体の生物に対処できる事になります。マナも[+1]で緩和できます。
-《黄金牙、タシグル》
:[-2]-探査の関係で、同時に[+1]でマナも肥やせるので能力を起動しやすい。
生物が多ければブロッカーの確保にも繋がるし、自身も4/5と中々です。
-《搭載歩行機械》
:序盤から壁となって隙を埋める事が出来る上に[+1]と相性が良い。
当然[-2]で調達も可能。マナフラッドしても活かせるCMC。
全部が良好。
ブロッカー候補
-《血の暴君、シディシ》:継続的に確保可能。
-《囁き森の精霊》:数を確保できるし、トカゲの復活も狙えます。
-《よろめく銃者》:探査で軽くなれる3/5接死
-《肉袋の匪賊》:と言うか除去
フィニッシャー候補
-《龍王、アタルカ》
-《ゼンディカーの報復者》
-《漂う死、シムルガル》
「其の他」
-《伐採地の滝つぼ》
:土地を置いたはずなのにあら不思議!?
低速デッキなら1t目設置が理想ですが、[+1]のお陰で中盤以降でも即攻防に貢献できます。
-《巨森の予見者、ニッサ》
:[-2]がマナを使わないので、ニッサを調達して土地を伸ばしながらブロッカーになれます。
-《見えざるものの熟達》
:マナを確保しやすいので起動しやすく、生物が多い構築なら変異もしやすい。
ライフも獲得できますし、トカゲとの相性も良い。
[-2]とは相性が良いわけではないため、[+1]から[-8]を目指す構築向き。
-《スゥルタイの魔除け》
:除去であり《目録》と使いやすい。
-《棲み家の防御者》
:上述の様に回収札として機能しやすく、キオーラが落ちても回収可能。本体もブロッカーに。
-《ドロモカの命令》
:除去。
-《オジュタイの命令》
:生物のつり上げが出来る上に、4点ゲインも有るので時間稼ぎに。
1ドローで腐らない。一応相手の生物の打消しも意味あり。
でも本当に唯の時間稼ぎ。
とまぁ、こんな所でしょうかね。
見れば見るほどシナジーに溢れているのは揺るがしがたい事実なんですよね・・・。
ある意味、《クルフィックスの狩猟者》が居た先代以上に相棒に恵まれています。まぁ環境的に使えるかどうかは別の話ですが。
しかし見ていくと、やはり[+1][-2]の繰り返しが中心となり易いため、[-8]は殆ど達成は不可能でしょうね。
折角強力な能力ですが、対Contolには今一つの信用性で、対Beatはそれこそ[-2]が主戦場。[+1]で地道に行くしかないため、それだけで機能する状況や相手でないといけないという実質的に死に技です。
まぁジェイスのルーターを支える形のUGxコントロールと言うのも作れなくはないでしょうが・・・。
自衛能力が薄いですが、全体除去と言う究極のPWの相棒を確保しようとすると、能力そのものが死んでしまうという意味不明な関係性も欠点。故に単体除去が強い色が3色目である事が望ましいですね。
Rの場合は小型を焼く以外は出来ないのですが、アタルカと言う究極の選択がある為相手を無視した挙動のデッキも組めます。
何にせよ、生物を使うBigmanaかMidrangeになるでしょうね。
正直Controlにするには札が足りないし、Beatdownにするのならそれこそ同じ4マナ使って《集合した中隊》使っているべきです。
しかしマナを伸ばしたい低速デッキである点や[-2]の実用性まで考えるとフェッチが余計に使いづらくもなるような・・・。
哀れなフェッチ。
後は環境次第。防御(除去)の緩いMidrangeを許してくれる土壌があるかどうか。Slighとかが流行るならまず無理です。
《卓絶のナーセット》だってポテンシャル自体はあるのですから、それを扱える札と環境があるかどうか。《歓楽者ゼナゴス》だって登場当初はさっぱり使われていませんでしたからね。
とまぁこんな所で。
シナジーに溢れる以上触り甲斐のあるカードではあると思うので、願わくば私の予想が大幅に外れて大活躍してくれ!と。ところでその握ってる二又槍の効力はどこに消えたのか?
下の環境はまぁ無いでしょう。
個々の能力はやはり優秀なのですが、UG系で生物に依っている能力なので当て嵌めるデッキが無い。生物自体の価値が激減しますしね。
まぁ[+1]の対象だけは多数存在しますが。
マナ生物には《死儀礼のシャーマン》や《貴族の教主》が居ますからね。ジェイスももちろん。《獣相のシャーマン》や《聖遺の騎士》も良い。
しかし土地が割ときつい。
対象は幾らでもあるんですが、マナを掛ける起動能力持ちはSocタイミングで起こす事になる為に構えて動き辛い。《ネファリアの溺墓》で毎ターン6枚削ったり《黄塵地帯》で2枚土地を削ったりと挙動自体は強い物も多いんですが。
軽い所だと《カー砦》とか《水辺の学舎、水面院》とか。《クローサの境界》を即起動したりですかね。
つづきつづき。
《深海の主、キオーラ》 (2)(G)(U)
プレインズウォーカー - キオーラ M
[+1]:最大1体のクリーチャーと最大1個の土地を対象とし、それらをアンタップする。
[-2]:あなたのライブラリーの一番上を4枚公開する。あなたはそのうちクリーチャーカード最大1枚と土地カード最大1枚を手札に加えてもよい。残りをあなたの墓地に置く。
[-8]:あなたは「クリーチャーがあなたのコントロールで戦場に出るたび、それは対象のクリーチャーと格闘してもよい。」の紋章を得る。その後青の8/8のタコ・クリーチャー・トークンをあなたのコントロールで3体戦場に出す。
「4」
2枚目のキオーラです。
THSブロックが落ちてもStd環境から去るつもりは無いようです。
取り敢えず、北斎チックなあのイラストじゃないので評定は-100点からのスタートですね。
まずは一つずつ能力を観照。
4マナにして忠誠度「4」は低くない。寧ろ「3」とか、誰とは言いませんが信じられない事に「2」の輩もいる事を考えれば十分に高めの数値と言えます。すぐに[+1]すれば4点火力の圏外です。
[+1]は土地と生物を1枚ずつアンタップです。
過去の事実が証明している通りアンタップ能力はシナジー性の塊。環境に依存すると言えば聞こえは悪いですが、その分自由度が高く強力な力を発揮する事も可能です。
マナ生物を起こす事で土地と合わせて2マナ以上を用意する事も出来るため、疑似的に《野生語りのガラク》の[+1]を再現できますね。《爪鳴らしの神秘家》が居れば3t目にキオーラを着地させて、4t目に7マナを捻出する事が出来るので《龍王アタルカ》を着地させる事が可能です。様々な所で注目されている挙動です。盤面を焼いたうえでファッティを用意出来ますから攻防バッチリ。
マナ生物がいる事で着地時(理想は3t目)に[+1]で2マナを浮かせる事も出来ればガラク宜しく非常にテンポも良い。除去なり生物なり出せるので展開力が段違いになるので是非使っていきたい挙動です。
惜しむらくは《森の女人像》が落ちてしまう事。優秀なマナ生物がいません。
同時にマナ生物は必要に応じてブロッカーに立てる事も意味がありますね。
着地から即[+1]で忠誠度が「5」になるのでまず死なないと思いますが場合に依ります。環境的にBeatdownが多いのなら下手に7マナを狙うのではなく、5~6マナ域を意識した方が良いかも知れません。《漂う死、シムルガル》とか。
もちろん、《書かれざるものの視認》から強引にアタルカに繋げてしまっても良いわけですがww これは同時に土地等が詰まった場合でも《爪鳴らしの神秘家》のみから動ける挙動であるという点でも意味があります。
まぁその場合は《面晶体の記録庫》や《開拓地の包囲》の方がマナ加速としては優秀ですのでキオーラは使わないかも。
他にも対象の良い物は多数。
《ヴリンの神童、ジェイス》が2倍ルーターです。《カラデシュの火、チャンドラ》は2倍火点です。どちらもマナも起こせるため合わせる挙動も取り易く、変身もしやすい。《アナフェンザの伝令》は2倍Token生成。《搭載歩行機械》は2倍成長。これらもマナを起こせるので成立しやすい。
地味ですがタップインランドを起こすのにも使えるので何か美味い効果のある土地があると良いですね。ただ現状余り強力な土地が無いStdなので土地のアンタップの悪用は今の所は難しそうです。新フェッチや《進化する未開地》でテンポ損なくマナを出せるので色マナの確保には向いているかもしれません。
マナを確保しやすいという事で「覚醒」スペルに良い札が出る事も期待したいです。流石に《乱動の噴出》では力不足。
カードプールが広がるほどに凶悪なので、新セットが出る程に強くなっていく能力ですし、Eternal環境では言わずもがな。
[-2]は強化《ガルガンチュアンの贈り物》。
元もアドバンテージを得る事も可能な能力でしたが、墓地を肥やすという事で更に強力になりました。これだけで実質4マナ相当の効果であるので、これを1回起動するだけでも既にCMC以上の働きをしている事になります。2回目なら・・・。
ただ特殊なドローであるため、専用の構築が必要になるのも事実。
殆どを生物と土地で占めるようなデッキならば十分アドバンテージも狙っていく事が出来ますが、逆にアドを得る事が出来ないなら使う価値も薄い(流石に[-2]で1ドローでは弱すぎる)ためほぼ必須になってしまいます。
と言う事で構築の幅は非常に狭い事になります。
しかし墓地も肥やす事が出来るためアドバンテージの塊であるのは変わらない強力な魅力です。
最も判りやすいのが《死霧の猛禽》で墓地をそのままリソースに出来るし、単純にブロッカーとしても優秀。そして当然それとセットの《棲み家の防御者》も有り。単にアドを採るだけでなく生物/土地以外のスペルを回収できる事で[-2]の穴を埋める事が出来ます。同じ意味でジェイスも有効。ジェイスの場合は変身要件を満たしやすくなる利点もあります。
墓地を能動的に肥やせる点から《血の暴君、シディシ》も候補。「最大1枚」ですからいらないマナ生物等はわざと捨ててゾンビに変換できます。複数枚落ちる可能性もあるので《異端の癒し手、リリアナ》も良いですね。
ミシュランがあるお陰で、生物1枚+土地1枚の効果が実質生物2枚になる事も在るので、ミシュランは積極的に取り入れていきたいですね。ブロッカーにもなりますし。
[-8]はキオーラ御用達の水棲生物調達技。
Tokensはその場のみですが8/8をその場で3体確保できるので圧倒的に機能するまでが速くなっています。また「Cipで格闘をする」紋章も手に入る為、除去として使う事も出来る訳で、自分たちの回避能力の欠乏も補えています。自分には生物を供給し、相手からは奪っていくため圧倒的なアドバンテージを確保できる能力です。
Tokensはその場で除去されてしまう可能性もあるわけですが、生物デッキを組むのなら後続も有るので紋章だけでも意味があるわけですね。
但し旧能力に比べると継続して生物を生めない為に対Controlには不向きですね。
同時に[+1]で自衛しつつ忠誠度を上げる事が出来き、4t後に到達できた過去作と異なり、自衛能力が無く到達も最速5t後である事を考えると見た目以上に遠い蜃気楼の様な目標ですね。
と、3つの能力がどれも強力です。
イイネ!!
が、これがイコール強いか?と言われると難しいわけです。昨日のエントリー通り「つ弱い」と言うのが個人的な感想です。
何故なのか?と言えば
・単体では盤面干渉がほぼできない
・単体では確定的な働きがない
この2点に尽きます。
まず自分を護る能力が無く、プラス能力もただの潤滑油であるため何時でも機能するあるわけではない。自分を護る能力が欠如している点は生物が強い環境では致命的です。
下段の単体では機能しづらい点は[-2]があるわけで一見当て嵌まらないようにも思います。
が、4枚と言うのは意外と目的のものが見つからない事も有り、墓地を肥やすだけに終わりかねません。また確かに[-2]は強力ですが類似の効果を持つ《突然の再利用》が使われているのか?でこの能力の正否が判るはず。所詮これ1回程度では、またそれだけでは4マナ相当であっても使う価値があるというまでにはならないわけです。
更に悪い事にUGと言う色は除去手段に乏しい組み合わせです。
ただでさえ自分を護る能力が無いのに、カードプールにそもそも無いわけで、しかも貴重なドローである[-2]ではヒットさせるのが困難であるわけです。
どの能力も強力。でも単体で働かない/働きづらいという欠点を抱えていた《卓絶のナーセット》は大きな期待を背負いながら全くその結果が伴いませんでした。除去も有る色であり、より調達しやすいドローである[+1]をもっていたにも拘らず、です。
その事を思い出せば、このカードも機能しづらいと想像しいているわけです。ナーセットとの違いはカラーパイの傾向である生物が勝ち手段になるという処。代わりにナーセットは非生物スペルと言う優秀なタイプとのシナジーであり、プラス能力の有用性と他に類を見ないほどの頑丈さが売り。
自衛能力の欠如や単体での無力などを考えれば、新しい《歓楽者ゼナゴス》?等も言われていますが、全く別物だと思います。ゼナゴスは[0]が極めて強力ですからね。それにGRの方が生物も除去も揃ってる。
どの能力もシナジーの塊ではありますが、そのようにデッキを組んでも常に噛み合う訳でもない。
孤立した場合の個々の弱さがあるわけです。ドローが弱いStdなら尚更この欠点が際立ちます。
と言う事でキオーラは「つ弱い」。
とはいえ、その各能力自体は本物、ナーセットだってポテンシャルはある為、要は構築できればいいわけです。
シナジーのある札を集めつつ、同時にそれらがキオーラの欠点を補えていれば最良ですね。
取り敢えず保護に関しては、色を足して除去札を調達するか、色特性である生物の中から防衛力の高い物を抜擢するかと言った所になるのではないでしょうかね。
-《ヴリンの神童、ジェイス/束縛なきテレパス、ジェイス》
:上述の通り[+1]はルーターと相性が良く、[-2]でジェイスの調達から墓地肥やしでジェイスの[-3]に繋げる事が出来ます。[-2]のドローの不完全さをルーターを用いる事で不要牌交換が出来るのでそのままでも普通に相性が良い。
ついでにジェイスの[+1]も生物保護。
本体をブロッカーに回す事も出来る。
と、3つの観点で保護に意味があります。
墓地を肥やせる為、探査が使いやすく、《残忍な切断》をFbしたりできます。同じく「魔巧」も達成しやすいため《焦熱の衝動》や《極上の炎技》も選択肢。環境のニーズに依りますね。
各項目が絡み合って優れた組み合わせになります。
-《死霧の猛禽》
:[-2]の墓地肥やしからの復活が既定路線で、蘇えるブロッカーなので保護札に役立つ。
また攻撃後に[+1]で警戒にする事で攻防に活躍させる事が出来ます。
地味に[-8]達成後は自爆テロ要因になります。
-《死滅都市の悪鬼》
:(B)(B)が出せれば、という前提付きですが、[-2]-探査の関係が組めています。普通にマナブーストで出しても良い。
サイズも4/5飛行と攻防に役立つ。
そして重要なのが起動能力。
マナ+墓地を使った除去ですが[-2]で墓地を肥やせるのでリソースを確保しやすく、同時に[+1]で2度の起動も可能なので自身のブロックを含めて最大3体の生物に対処できる事になります。マナも[+1]で緩和できます。
-《黄金牙、タシグル》
:[-2]-探査の関係で、同時に[+1]でマナも肥やせるので能力を起動しやすい。
生物が多ければブロッカーの確保にも繋がるし、自身も4/5と中々です。
-《搭載歩行機械》
:序盤から壁となって隙を埋める事が出来る上に[+1]と相性が良い。
当然[-2]で調達も可能。マナフラッドしても活かせるCMC。
全部が良好。
ブロッカー候補
-《血の暴君、シディシ》:継続的に確保可能。
-《囁き森の精霊》:数を確保できるし、トカゲの復活も狙えます。
-《よろめく銃者》:探査で軽くなれる3/5接死
-《肉袋の匪賊》:と言うか除去
フィニッシャー候補
-《龍王、アタルカ》
-《ゼンディカーの報復者》
-《漂う死、シムルガル》
「其の他」
-《伐採地の滝つぼ》
:土地を置いたはずなのにあら不思議!?
低速デッキなら1t目設置が理想ですが、[+1]のお陰で中盤以降でも即攻防に貢献できます。
-《巨森の予見者、ニッサ》
:[-2]がマナを使わないので、ニッサを調達して土地を伸ばしながらブロッカーになれます。
-《見えざるものの熟達》
:マナを確保しやすいので起動しやすく、生物が多い構築なら変異もしやすい。
ライフも獲得できますし、トカゲとの相性も良い。
[-2]とは相性が良いわけではないため、[+1]から[-8]を目指す構築向き。
-《スゥルタイの魔除け》
:除去であり《目録》と使いやすい。
-《棲み家の防御者》
:上述の様に回収札として機能しやすく、キオーラが落ちても回収可能。本体もブロッカーに。
-《ドロモカの命令》
:除去。
-《オジュタイの命令》
:生物のつり上げが出来る上に、4点ゲインも有るので時間稼ぎに。
1ドローで腐らない。一応相手の生物の打消しも意味あり。
でも本当に唯の時間稼ぎ。
とまぁ、こんな所でしょうかね。
見れば見るほどシナジーに溢れているのは揺るがしがたい事実なんですよね・・・。
ある意味、《クルフィックスの狩猟者》が居た先代以上に相棒に恵まれています。まぁ環境的に使えるかどうかは別の話ですが。
しかし見ていくと、やはり[+1][-2]の繰り返しが中心となり易いため、[-8]は殆ど達成は不可能でしょうね。
折角強力な能力ですが、対Contolには今一つの信用性で、対Beatはそれこそ[-2]が主戦場。[+1]で地道に行くしかないため、それだけで機能する状況や相手でないといけないという実質的に死に技です。
まぁジェイスのルーターを支える形のUGxコントロールと言うのも作れなくはないでしょうが・・・。
自衛能力が薄いですが、全体除去と言う究極のPWの相棒を確保しようとすると、能力そのものが死んでしまうという意味不明な関係性も欠点。故に単体除去が強い色が3色目である事が望ましいですね。
Rの場合は小型を焼く以外は出来ないのですが、アタルカと言う究極の選択がある為相手を無視した挙動のデッキも組めます。
何にせよ、生物を使うBigmanaかMidrangeになるでしょうね。
正直Controlにするには札が足りないし、Beatdownにするのならそれこそ同じ4マナ使って《集合した中隊》使っているべきです。
しかしマナを伸ばしたい低速デッキである点や[-2]の実用性まで考えるとフェッチが余計に使いづらくもなるような・・・。
哀れなフェッチ。
後は環境次第。防御(除去)の緩いMidrangeを許してくれる土壌があるかどうか。Slighとかが流行るならまず無理です。
《卓絶のナーセット》だってポテンシャル自体はあるのですから、それを扱える札と環境があるかどうか。《歓楽者ゼナゴス》だって登場当初はさっぱり使われていませんでしたからね。
とまぁこんな所で。
シナジーに溢れる以上触り甲斐のあるカードではあると思うので、願わくば私の予想が大幅に外れて大活躍してくれ!と。ところでその握ってる二又槍の効力はどこに消えたのか?
下の環境はまぁ無いでしょう。
個々の能力はやはり優秀なのですが、UG系で生物に依っている能力なので当て嵌めるデッキが無い。生物自体の価値が激減しますしね。
まぁ[+1]の対象だけは多数存在しますが。
マナ生物には《死儀礼のシャーマン》や《貴族の教主》が居ますからね。ジェイスももちろん。《獣相のシャーマン》や《聖遺の騎士》も良い。
しかし土地が割ときつい。
対象は幾らでもあるんですが、マナを掛ける起動能力持ちはSocタイミングで起こす事になる為に構えて動き辛い。《ネファリアの溺墓》で毎ターン6枚削ったり《黄塵地帯》で2枚土地を削ったりと挙動自体は強い物も多いんですが。
軽い所だと《カー砦》とか《水辺の学舎、水面院》とか。《クローサの境界》を即起動したりですかね。
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