新カード)BFZ雑感9 とSCGの結果簡易
2015年9月15日 新カード紹介 コメント (3)
皆さん、こんばんは。しもべです。
昨日の神決定戦Legacyは熱かったですね。
個人的にはGrixisControlの方がやや有利かな?と思ってもいたのですが、4戦目のTopが全てを持っていきましたね。手に汗握る時間だったように思います。
さて、いつも通りのSCGの結果。
今回はWorcesterにて開催されPIQ Legacyも併催されました。早速結果を見ていきましょう。しかしBFZのカードの感想が有るので簡易で。
ペタル↓
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&t%5BC1%5D=3&start_date=09/12/2015&end_date=09/13/2015&city=Worcester&limit=50
優勝はEvan Flynn氏のEsper Controlです。
Top16(上から順に1位~)
Esper Control
Omni-Tell
Miracles
Miracles
Enchantress
Grixis Control
UG Post
Miracles
--------------------
Lands
ANT
Infect
Elves
BUG Delver
Omni-Tell
Grixis Delver
Elves
です。
一時期は勝ち過ぎていたGrixisですが多少は落ち着いてきたでしょうかね?
Miracles/Omniが多少失地回復です。とはいえ今回だけの結果かもしれませんが。
それでも、その関係か今回は多少結果がばらついていますね。普段それ程見ない様なデッキもいます。
これぐらいの多様性がある方が良いのですがね、普段から。
Omniはここの所《分割判定》等のコピー系を挿して2マナランドを減らした形がちらほら増えているような気もします。はて?
Enchantressはよく判らんです。
小規模大会故の摩訶不思議?
それでも他とは異なるデッキなので判らん殺しは出来ますし、デッキパワーは無いわけでもないです。
構築は滅多に見ないのでさっぱり?
しかし割と特徴的にも見えるような気もしますが・・・。まぁ最近のEnchantress事情とか判らないので何とも言えませんがね。
丁度リンク先の[giya]参が考察されているのでそちらでどうぞ。
UG PostはManadenialが減れば有利になるのは自明の理。
そしてここにも出てくる《白金の帝像》。
ANTはサイドが随分盤面干渉に偏ってる様子。
Elvesはメインはやや1マナマナエルフが少ないですが、特別な印象は無いです。
只サイドで強烈な存在感を放つのが《龍王アタルカ》。
Stdでも大活躍ですが、このElvesでは・・・? 恐らく《自然の秩序》からGrixisを始め小型を焼き払うための品でしょう。押しつぶす余裕が無い場合は対処が優先ですからね。
R(とそれにつれて増えたスィーパー)が多いため苦境に立たされがちなElvesですが、もう少し頑張ってほしい所。
気になったのはこの1つ。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=91345
1位、Evan Flynn氏のEsper Controlです。
Controlと銘打ってますし、実際そうですが、感覚的にはGrixisをEsperの形に落とし込んだように思えます。要であった《若き紅蓮術士/YPM》→《僧院の導師》に代え、《ギタクシア派の調査》や《陰謀団式療法》などでそれを活かせる形のスペル構成ですね。
このところ、この様な導師を使った形も徐々に出てきていますが、その上でWが入っていながら装備品を使わないデッキも間々あります。《石鍛冶の神秘家》パッケージはWのMidrangeの強みでもありますし、導師の利点であるTokensもYPMと異なり誘発させられます。
にも拘らず使っていない以上、その枠やテンポロスを嫌っているのでしょうかね?
Midrangeになっているため、カウンター系が増えていますが、《瞬唱の魔道士》でスペルの水増しが出来る為に導師の弾数を増やす事も出来るようになっています。
《グルマグのアンコウ》や《タルモゴイフ》に対処出来る《剣を鍬に》の採用や導師の存在でスィーパーに対してもだいぶマシな耐性を付けたのも特徴ですね。
もちろん《硫黄の精霊》や《夜の戦慄》と言う欠点も有りますが。
Wの利点である《翻弄する魔道士》や《盲信的迫害》も採れる事は大きい。
そして《機を見た援軍》が特徴的ですね。YPM・稲妻をけし掛けてくるGrixisに対してかなりの時間を稼げます。
で、BFZの続き
・《粗暴な排除》
:「バウンス」と言うカテゴリーは基本的にカードアドを失ってしまうため弱い部類の能力なのですが、調整により一点強力な効果に生まれ変わる事も珍しくない調整の難しい種類です。
個人的にはこの《粗暴な排除》は間違いなく後者であると考えています。
《造物の学者、ヴェンセール》のCipを思わせるバウンスモードとCre/PW限定の《マグマのしぶき》のモード、若しくはその両方を持っている面白い効果。其々の効果は小さめながら小回りの利く能力であり、上手くいけばアドも採れる妨害札である為に威力も出やすいでしょう。
《マグマのしぶき》は文字通りそのままの効果。
1マナ除去であった頃とは勝手が違いますが、それでも対象がいる環境ではあるので《搭載歩行機械》やダメージの入った《死霧の猛禽》を取り除けるのは大きい。マナを順調に伸ばせるのならギリギリの速度でしょう。また単純に墓地からの追放も意味が有りその2種だけでなくセットになる《棲み家の防御者》や《ムラーサの緑守り》等の回収札を削っていく事が出来ます。使われる変異生物(トカゲ・防御者)の追放効果も大きい。環境で使われる生物群へ効果が多少なりとも保証されているわけです。
そして大きなマイナス能力を持つPWが流行っていくならそこをついて潰す事も可能。例えば《精霊信者の賢人、ニッサ》から[-2]と動かれた場合に完璧に対処できます。
単純に昇華者への貢献度は1枚で1追放なので非効率。同時に《マグマのしぶき》を使いたいようなG相手に昇華者を使うのも望ましくない。
バウンスモードは「呪文」か「生物」が対象です。
「パーマネント」になると最高だったのですが、無い物ねだりをしても致し方ない。「呪文」バウンスの方はそれ程Stdでは恩恵は有りませんね。「打消し不可」呪文が《極上の炎技》《ガイアの復讐者》ぐらいしかないので。それでもPWやCip生物など場に出すだけでアドバンテージを採られてしまうスペルにテンポを採る事は重要です。対生物も勿論有難い。Ins除去が薄い環境ならそれだけで意味が有りますし、火力で除去出来ないサイズにもこれで対処出来るのでスペルとしてバランスが取れている。
何より、その手の大型スペルが増えてくるという事は1回あたりのテンポアドバンテージも大きくなってくるという事です。中盤の5マナや後半の8マナなんて殆ど《Time Walk》ですからね。「覚醒」を利用したデッキもただの土地に還す事が可能。
焼けなくなってしまった《搭載歩行機械》をバウンスしましょう。優良な解答とは言い難いですが《マグマのしぶき》モードが4マナである事への一つの解答です。
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》の[0]→[+1]も一時的ではありますが1枚で対処できます。
バウンスのテンポアドバンテージはそれほど強力ではありませんが、《棲み家の防御者》や《取り憑かれたスカーブ》、《ヴリンの神童、ジェイス》等で再利用を延々と行いテンポを採っていくとかなりバカにならないアドバンテージになります。
当然ですが自分の生物のバウンスも出来るので救出やCipの再利用が出来る訳ですね。
変異後の《棲み家の防御者》でも良いですが、《巨森の予見者、ニッサ》の回収も可能。Cipとしては微妙ですが、土地を伸ばす事に意味があるので悪くはない。大型をブロックし、小型を焼きつつブロッカーを回収とか最高の挙動の一つでしょう。
かなり強引な挙動ですが《龍語りのサルカン》の[-3]後に[+1]で攻撃しつつ回収し、忠誠度の回復を行うという挙動も取れます。これの場合焼ける範囲が広がっている事と、サルカンが速攻を保持している事が利点と言えるでしょうね。両方をPWに集中すれば6点以上も与える事も出来ます。
ただまぁ当然限定的な妨害なので限界も有りますね。
既に場に出てしまったサイズ持ちのCip生物には効果も薄く、何より低速デッキの場合《絶え間ない飢餓、ウラモグ》の恐怖が有りますからね。
其々の効果も面白いものの、効果自体は割とニッチな部分があります。
これがStdで使われるには相応の環境が必要になるでしょう。
それでも元々バウンスは応用性のある能力ですが、更にそれの受け幅が広がったようなスペルです。小型火力で除去を狙えなくとも最低限バウンスで対処出来る対応力も売り。
Stdにある類似の札である《冬の炎》に比べると4マナの重さは有りますが、充分に強力な部類です。
相当な高速環境にでもならない限り現実的に使える部類であるはず。
そしてそれは下の環境に行くほど効果があるでしょう。
何故ならそれは下の環境ではヴェンセールバウンスも疑似《ショック》も実際に実用されているからです。効果1つ当たりの影響力も増え、アドバンテージも狙いやすくなるので当然、支配力も上がってきますね。
打ち消されないスペルだけでなく、「マナコストの無いスペル」や「奇蹟」「探査」、マナソースからの大型スペル等のタイミングが限定されがちな大技スペルが増えるので「呪文バウンス」の威力が跳ね上がります。 ただヴェンセールの様には流石に生きませんね。彼はCipである為《引き裂かれし永劫、エムラクール》のバウンスも出来ましたし、生物であるためSnTに合わせて出す事が出来て、場に出てくるあらゆる物に対処出来ました。生物であるがゆえに通常キャストで《呪文貫き》を躱せたし、《Karakas》を利用できた。使われているLegacyでは彼だからできる事が多いので、そのままの評価を当て嵌める事は流石に無理です。
それでも有効な能力です。
対象はいるのですからね。単純にサイズのある生物をバウンスだけでなく、《双子の欠片》の対象や装備品持ちをバウンスする。対象は困りません。
《マグマのしぶき》も、小型生物が増える環境故に対象範囲は遥かに増えてくるでしょう。
《台所の嫌がらせ屋》《復活の声》etc とリムーブ自体の効果も高く、その他の《闇の腹心》や《若き紅蓮術士》等のシステム生物も多い環境です。PWは《ヴェールのリリアナ》が[-2]から入り易い以上撃ちこむ隙も有るはず。もちろん自分が生物を使っていなければいけませんが。
どちらにしろ妨害と言う側面に関して珍しく「欠色」が役に立っており、お陰で《エメリアの盾、イオナ》等や《刻まれた勇者》や《火と氷の剣》の様なプロテクション持ちに対処可能である点も特徴ですね。強力な生物が多いからこそより活きてくる効果なわけです。
一応《水流破》《紅蓮破》系統のどちらにも咎められない点も。
自分の生物のバウンスの場合も同じように強力な生物が増えている事が追い風。特に《瞬唱の魔道士/ScM》と言う色の合う素晴らしい生物もいます。
かなり珍しい場合ですが《ギデオン・ジュラ》は[-2]を使い忠誠度を消費してしまっても[0]で生物化すれば回収も可能です。
と重さこそ気になるものの、その真価を発揮するのは寧ろ↓環境と言えるでしょう。
周りが強い程妨害の価値も増しますし、アドが採れたらそれこそ最高です。其々が効果対象とするスペルも増えており、どちらも腐ってしまうという事が殆どない。受け幅の広い効果です。
↓環境では同じようなマナ域には既に重鎮足るスペルは存在していますが、例えば《謎めいた命令》や《精神を刻む者、ジェイス》等の方が強力ですが、そもそも機能性が明確に異なってくるカードでもある為、目的の違いにより競合化は避けられるでしょう。
と言う事で非常に期待しているスペルでもあります。この手の応用性や汎用性のあるスペルは大好きです。
果たしてどうでしょうね?
P.S.
《果てしなきもの》はどういう事なの?
サイズに限界が無いという事?それなら《搭載歩行機械》でも出来るんですが・・・。
今のところ果てしなく残念という事しか感じないのですけど、果てしなく強いシナジーでも出るのですかね?
昨日の神決定戦Legacyは熱かったですね。
個人的にはGrixisControlの方がやや有利かな?と思ってもいたのですが、4戦目のTopが全てを持っていきましたね。手に汗握る時間だったように思います。
さて、いつも通りのSCGの結果。
今回はWorcesterにて開催されPIQ Legacyも併催されました。早速結果を見ていきましょう。しかしBFZのカードの感想が有るので簡易で。
ペタル↓
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&t%5BC1%5D=3&start_date=09/12/2015&end_date=09/13/2015&city=Worcester&limit=50
優勝はEvan Flynn氏のEsper Controlです。
Top16(上から順に1位~)
Esper Control
Omni-Tell
Miracles
Miracles
Enchantress
Grixis Control
UG Post
Miracles
--------------------
Lands
ANT
Infect
Elves
BUG Delver
Omni-Tell
Grixis Delver
Elves
です。
一時期は勝ち過ぎていたGrixisですが多少は落ち着いてきたでしょうかね?
Miracles/Omniが多少失地回復です。とはいえ今回だけの結果かもしれませんが。
それでも、その関係か今回は多少結果がばらついていますね。普段それ程見ない様なデッキもいます。
これぐらいの多様性がある方が良いのですがね、普段から。
Omniはここの所《分割判定》等のコピー系を挿して2マナランドを減らした形がちらほら増えているような気もします。はて?
Enchantressはよく判らんです。
小規模大会故の摩訶不思議?
それでも他とは異なるデッキなので判らん殺しは出来ますし、デッキパワーは無いわけでもないです。
構築は滅多に見ないのでさっぱり?
しかし割と特徴的にも見えるような気もしますが・・・。まぁ最近のEnchantress事情とか判らないので何とも言えませんがね。
丁度リンク先の[giya]参が考察されているのでそちらでどうぞ。
UG PostはManadenialが減れば有利になるのは自明の理。
そしてここにも出てくる《白金の帝像》。
ANTはサイドが随分盤面干渉に偏ってる様子。
Elvesはメインはやや1マナマナエルフが少ないですが、特別な印象は無いです。
只サイドで強烈な存在感を放つのが《龍王アタルカ》。
Stdでも大活躍ですが、このElvesでは・・・? 恐らく《自然の秩序》からGrixisを始め小型を焼き払うための品でしょう。押しつぶす余裕が無い場合は対処が優先ですからね。
R(とそれにつれて増えたスィーパー)が多いため苦境に立たされがちなElvesですが、もう少し頑張ってほしい所。
気になったのはこの1つ。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=91345
1位、Evan Flynn氏のEsper Controlです。
Controlと銘打ってますし、実際そうですが、感覚的にはGrixisをEsperの形に落とし込んだように思えます。要であった《若き紅蓮術士/YPM》→《僧院の導師》に代え、《ギタクシア派の調査》や《陰謀団式療法》などでそれを活かせる形のスペル構成ですね。
このところ、この様な導師を使った形も徐々に出てきていますが、その上でWが入っていながら装備品を使わないデッキも間々あります。《石鍛冶の神秘家》パッケージはWのMidrangeの強みでもありますし、導師の利点であるTokensもYPMと異なり誘発させられます。
にも拘らず使っていない以上、その枠やテンポロスを嫌っているのでしょうかね?
Midrangeになっているため、カウンター系が増えていますが、《瞬唱の魔道士》でスペルの水増しが出来る為に導師の弾数を増やす事も出来るようになっています。
《グルマグのアンコウ》や《タルモゴイフ》に対処出来る《剣を鍬に》の採用や導師の存在でスィーパーに対してもだいぶマシな耐性を付けたのも特徴ですね。
もちろん《硫黄の精霊》や《夜の戦慄》と言う欠点も有りますが。
Wの利点である《翻弄する魔道士》や《盲信的迫害》も採れる事は大きい。
そして《機を見た援軍》が特徴的ですね。YPM・稲妻をけし掛けてくるGrixisに対してかなりの時間を稼げます。
で、BFZの続き
・《粗暴な排除》
:「バウンス」と言うカテゴリーは基本的にカードアドを失ってしまうため弱い部類の能力なのですが、調整により一点強力な効果に生まれ変わる事も珍しくない調整の難しい種類です。
個人的にはこの《粗暴な排除》は間違いなく後者であると考えています。
《造物の学者、ヴェンセール》のCipを思わせるバウンスモードとCre/PW限定の《マグマのしぶき》のモード、若しくはその両方を持っている面白い効果。其々の効果は小さめながら小回りの利く能力であり、上手くいけばアドも採れる妨害札である為に威力も出やすいでしょう。
《マグマのしぶき》は文字通りそのままの効果。
1マナ除去であった頃とは勝手が違いますが、それでも対象がいる環境ではあるので《搭載歩行機械》やダメージの入った《死霧の猛禽》を取り除けるのは大きい。マナを順調に伸ばせるのならギリギリの速度でしょう。また単純に墓地からの追放も意味が有りその2種だけでなくセットになる《棲み家の防御者》や《ムラーサの緑守り》等の回収札を削っていく事が出来ます。使われる変異生物(トカゲ・防御者)の追放効果も大きい。環境で使われる生物群へ効果が多少なりとも保証されているわけです。
そして大きなマイナス能力を持つPWが流行っていくならそこをついて潰す事も可能。例えば《精霊信者の賢人、ニッサ》から[-2]と動かれた場合に完璧に対処できます。
単純に昇華者への貢献度は1枚で1追放なので非効率。同時に《マグマのしぶき》を使いたいようなG相手に昇華者を使うのも望ましくない。
バウンスモードは「呪文」か「生物」が対象です。
「パーマネント」になると最高だったのですが、無い物ねだりをしても致し方ない。「呪文」バウンスの方はそれ程Stdでは恩恵は有りませんね。「打消し不可」呪文が《極上の炎技》《ガイアの復讐者》ぐらいしかないので。それでもPWやCip生物など場に出すだけでアドバンテージを採られてしまうスペルにテンポを採る事は重要です。対生物も勿論有難い。Ins除去が薄い環境ならそれだけで意味が有りますし、火力で除去出来ないサイズにもこれで対処出来るのでスペルとしてバランスが取れている。
何より、その手の大型スペルが増えてくるという事は1回あたりのテンポアドバンテージも大きくなってくるという事です。中盤の5マナや後半の8マナなんて殆ど《Time Walk》ですからね。「覚醒」を利用したデッキもただの土地に還す事が可能。
焼けなくなってしまった《搭載歩行機械》をバウンスしましょう。優良な解答とは言い難いですが《マグマのしぶき》モードが4マナである事への一つの解答です。
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》の[0]→[+1]も一時的ではありますが1枚で対処できます。
バウンスのテンポアドバンテージはそれほど強力ではありませんが、《棲み家の防御者》や《取り憑かれたスカーブ》、《ヴリンの神童、ジェイス》等で再利用を延々と行いテンポを採っていくとかなりバカにならないアドバンテージになります。
当然ですが自分の生物のバウンスも出来るので救出やCipの再利用が出来る訳ですね。
変異後の《棲み家の防御者》でも良いですが、《巨森の予見者、ニッサ》の回収も可能。Cipとしては微妙ですが、土地を伸ばす事に意味があるので悪くはない。大型をブロックし、小型を焼きつつブロッカーを回収とか最高の挙動の一つでしょう。
かなり強引な挙動ですが《龍語りのサルカン》の[-3]後に[+1]で攻撃しつつ回収し、忠誠度の回復を行うという挙動も取れます。これの場合焼ける範囲が広がっている事と、サルカンが速攻を保持している事が利点と言えるでしょうね。両方をPWに集中すれば6点以上も与える事も出来ます。
ただまぁ当然限定的な妨害なので限界も有りますね。
既に場に出てしまったサイズ持ちのCip生物には効果も薄く、何より低速デッキの場合《絶え間ない飢餓、ウラモグ》の恐怖が有りますからね。
其々の効果も面白いものの、効果自体は割とニッチな部分があります。
これがStdで使われるには相応の環境が必要になるでしょう。
それでも元々バウンスは応用性のある能力ですが、更にそれの受け幅が広がったようなスペルです。小型火力で除去を狙えなくとも最低限バウンスで対処出来る対応力も売り。
Stdにある類似の札である《冬の炎》に比べると4マナの重さは有りますが、充分に強力な部類です。
相当な高速環境にでもならない限り現実的に使える部類であるはず。
そしてそれは下の環境に行くほど効果があるでしょう。
何故ならそれは下の環境ではヴェンセールバウンスも疑似《ショック》も実際に実用されているからです。効果1つ当たりの影響力も増え、アドバンテージも狙いやすくなるので当然、支配力も上がってきますね。
打ち消されないスペルだけでなく、「マナコストの無いスペル」や「奇蹟」「探査」、マナソースからの大型スペル等のタイミングが限定されがちな大技スペルが増えるので「呪文バウンス」の威力が跳ね上がります。 ただヴェンセールの様には流石に生きませんね。彼はCipである為《引き裂かれし永劫、エムラクール》のバウンスも出来ましたし、生物であるためSnTに合わせて出す事が出来て、場に出てくるあらゆる物に対処出来ました。生物であるがゆえに通常キャストで《呪文貫き》を躱せたし、《Karakas》を利用できた。使われているLegacyでは彼だからできる事が多いので、そのままの評価を当て嵌める事は流石に無理です。
それでも有効な能力です。
対象はいるのですからね。単純にサイズのある生物をバウンスだけでなく、《双子の欠片》の対象や装備品持ちをバウンスする。対象は困りません。
《マグマのしぶき》も、小型生物が増える環境故に対象範囲は遥かに増えてくるでしょう。
《台所の嫌がらせ屋》《復活の声》etc とリムーブ自体の効果も高く、その他の《闇の腹心》や《若き紅蓮術士》等のシステム生物も多い環境です。PWは《ヴェールのリリアナ》が[-2]から入り易い以上撃ちこむ隙も有るはず。もちろん自分が生物を使っていなければいけませんが。
どちらにしろ妨害と言う側面に関して珍しく「欠色」が役に立っており、お陰で《エメリアの盾、イオナ》等や《刻まれた勇者》や《火と氷の剣》の様なプロテクション持ちに対処可能である点も特徴ですね。強力な生物が多いからこそより活きてくる効果なわけです。
一応《水流破》《紅蓮破》系統のどちらにも咎められない点も。
自分の生物のバウンスの場合も同じように強力な生物が増えている事が追い風。特に《瞬唱の魔道士/ScM》と言う色の合う素晴らしい生物もいます。
かなり珍しい場合ですが《ギデオン・ジュラ》は[-2]を使い忠誠度を消費してしまっても[0]で生物化すれば回収も可能です。
と重さこそ気になるものの、その真価を発揮するのは寧ろ↓環境と言えるでしょう。
周りが強い程妨害の価値も増しますし、アドが採れたらそれこそ最高です。其々が効果対象とするスペルも増えており、どちらも腐ってしまうという事が殆どない。受け幅の広い効果です。
↓環境では同じようなマナ域には既に重鎮足るスペルは存在していますが、例えば《謎めいた命令》や《精神を刻む者、ジェイス》等の方が強力ですが、そもそも機能性が明確に異なってくるカードでもある為、目的の違いにより競合化は避けられるでしょう。
と言う事で非常に期待しているスペルでもあります。この手の応用性や汎用性のあるスペルは大好きです。
果たしてどうでしょうね?
P.S.
《果てしなきもの》はどういう事なの?
サイズに限界が無いという事?それなら《搭載歩行機械》でも出来るんですが・・・。
今のところ果てしなく残念という事しか感じないのですけど、果てしなく強いシナジーでも出るのですかね?
コメント
おそらくは初の「0マナで出せるアーティファクトではないクリーチャー」なので
もしかしたら既存のカードと何らかの凄いシナジーがあるかもしれません
正直思い浮かびませんけど
採用されないことが増えてきてますね。
粗暴な排除も一応1:2交換が可能な札なので
青命令の枠に入れるデッキがあるかも知れません。
コメントありがとうございます。
えぇ、CMC(特にX=1~2)を自由に設定できる部分に強みを見いだせるコンボがいくつか考えられているようです。
しかしそれが既存の物を上回るのかは不明ですね。まぁ可能性がある事も含めて果てしないのかもしれませんが・・・。
>るてさん
コメントありがとうございます。
そうなのですか。
まぁトリコなど3色デッキなどでは特に鬱陶しいトリプルシンボルですからね。
これが上回るとしたら、やはり《ショック》系の盤面干渉力における直接除去の部分になるでしょうね。
何にせよURと言う使いやすい色なので一考の価値程度はあるように思います。少なくとも重すぎて使う事が考えられないwwみたいな門前払いにはならないと思います。