今週のSCGの結果 変なデッキもあるけれど
今週のSCGの結果 変なデッキもあるけれど
今週のSCGの結果 変なデッキもあるけれど
みなさん、こんばんは。しもべです。


 いよいよTHS期・M15の終わりが見えてきましたね。
プレリリースも始まるので、実質的に最後となろう大会期間です。
使い収めですね。

 今週のSCGはMilwaukeeにて開催され、Legacy PIQも併催されました。
早速結果を見ていきましょう。
ペタル↓
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&t%5BC1%5D=3&start_date=09/20/2015&end_date=09/20/2015&start=1&finish=16&event_ID=45&exp=52&city=Milwaukee&state=WI&country=US&limit=50


 今週の優勝はMatthew Hoey氏のElvesです。

以下Top16(上から順に1位~16位)
Elves
Aluren
BUG Delver
Jeskai SfM
Grixis Delver
Omni-Tell
Nic Fit
4c Pyromancer
----------------
BUG Delver
Nic Fit
ANT
Jeskai SfM
Esper Control
Grixis Control
Esper SfM
Grixis Delver

 です。
先週MiraclesやOmniが復活したかに見えましたが、やはり一時的な事だったようですね。というかMiraclesは今週は零名。数は少なくとも0と言うのはあまり見ませんね。そしてその反動か、Miracles以外のUのフェアデッキが多いこと多いこと。驚くほどの、そしてもう慣れてしまった量。Grixis系は相も変わらずですね。しかしデッキの中身はバラつきがあります。そしてそれは他のUのフェアデッキも同じ。
と言うよりTricoにも拘らず《稲妻》を減量しテンポを落したり、Esperなのにテンポ系スペルを積みこんでみたりと先週挙げた様なデッキ群ですが、これまでのアーキタイプとは少し異なる形が増えているように思います。対フェアデッキ様に既存のデッキが形を変えているという事でしょうかね。
今週2名もいるNicFitの事を考えるとそう思わざるを得ませんね。Tempoイーターなので今が最も勝ちやすい環境でしょうし。

 フェアデッキがばらけて、必ずしも《稲妻》が4枚積みでないという状況はElves向きではありますよね。
それでもスィーパーが積まれている以上完全に優位と言う訳ではありませんが、少しElvesにとってはマシな状況になりつつあるように思います。
MUDやLandsも増える可能性も。



 さて、ここからは気になったデッキを個別に見ていきます。

http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=91752
5位、Kendrick Lentini氏のGrixis Delverです。

 すっかり環境の顔であるGrixis。
しかしその中身はTricoloreやEsperと同じくそのアーキタイプの中身は結構バラつきがあります。その中でも特にマイナーなのが《もみ消し》型。
Kendrick氏はその《もみ消し》型を使っています。

 RUG Delverも風前の灯であり、テンポを意識するよりもデッキパワーやコントロール力が重視されがちな今のLegacyに置いて純粋なTempo型は非常に珍しいですね。
《目くらまし》4、《もみ消し》4、《不毛の大地》4に《ギタクシア派の調査》4です。ギタ調ともみ消しを併用しているため他の2種類目の火力や3種類目のカウンターが減っており、より純粋にテンポを目指した形と言えます。
現環境は初速は若干落ちていますし、テンポ取り合戦も行われないので、安心して《不毛の大地》を起動しに行けるのは良いですね。別に土地枚数も増えていませんし。

 そしてそれらで採ったテンポを活かすのが生物群ですが、特徴的なのが《グルマグのアンコウ》2、《黄金牙タシグル》2と言う探査生物4枚体制です。
Grixis同市ではその存在がゲームの勝ちを左右する事もある大型生物ですが、探査量の多さから《時を超えた探索/DTT》が優先されてしまうために入って2枚、通常は1枚だけです。
それが4枚となっているのは驚きですね。
上のテンポスペル群と合わせて、アドよりも直接的な勝ち手段で妨害中に勝ちに行くという事なのでしょう。まさに攻めのTempoでありGrixis版RUGです。
それでも2-2の意味はよく判りませんが。

 サイドに《幽霊街》まで積んであり徹底して土地基盤を攻めようという事ですね。
ただRUGと異なり今は基本地形が少数ながら詰まれるため《露天鉱床》になりづらくも有りますが。
また妨害が必要な相手を想定しサイドに《陰謀団式療法》3枚を置き通常のGrixis Delverの形になる事も出来るようになっていますね。



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=91757
7位、David Gleicher氏のNic Fitです。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=91761
10位、Alex Sowieja氏のNic Fitです。

 前述しましたが、UのTempoとついでにフェアデッキを食うために生まれたのがその生い立ちのデッキであるため、今はNicFitにとっては狙いどころでしょう。Manadenialが主流になってくれるのが一番ですが、低速デッキはMiraclesも多くはないし、Lands・MUDは大会によりまちまちなので。そして何よりComboが少ない。
今回の様にフェアデッキだらけの大会では入れ食いです。

 2人とも使用しているのはBUG Pod型。
まぁ一番主流の形ですね。
しかしDavid氏はメインからギタ調を取りなどややテンポよりの形。
Alex氏は《緑の太陽の頂点/GSZ》+《老練の探険者》である本来のBigmanaの形に近いです。
Manadennialも減っていますし、何よりベテランに必ずしも頼らないでも動けるようにしていくのがBUGであり《出産の殻》でも在るので、その必要性は薄いのですが、恐らくDTTと言うパワー札を使うために混ぜ込んであると思われます。
通した者勝ちのDTTですが、その中でもデッキ中にパワーカードが有る方が優位に働きますからね。消耗戦にも強いデッキですが、その一手先を行っているようです。
 しかしその上で更に4c型でもあり、かなりマナ基盤に負担をかけています。
現状のメタやNicFit故の無茶振り構築ですね。

 二人ともメインには《Force of Will》を抜いている形で、それも本来の強みをより強調した形になっています。が、流石に備えが無しは危険なので苦手なデッキに対処出来るように、サイドに4枚。そして追加の妨害札多数を積みこんでいます。
現フェアデッキがやる形がサイド・メインが逆転しているような感じですね。

《突然の衰微》が1~2枚まで圧縮されている様も、BUGらしいですし、メタに合わせてきているとも言えますね。ハンデスやPWも皆無です。
特にPWは一番強力なものが使える3色な上に、ボードコントロールに力を入れたこのデッキにも拘らず使わないという点が、現状のPWの立ち位置を示しているのかもしれません。PW Controlは今は難しいでしょうからね。



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=91763
12位、Alexander Hamilton氏のJeskai SfMです。


 ここ最近見られる《稲妻》を減らして《至高の評決》等を入れたControl色を強めたTricoloreです。Patriotが衰滅して久しいですが、この色も等々ここまで来たかと思わされます。
が、何とAlexander氏は《稲妻》が0枚です。しかも75枚中に!です。

 今一つ理由は定かではありません。
が《若き紅蓮術士》等を中心に面展開がされる現状、PWも少なく単体除去の旨味が少ないという事でしょうかね?速度を競っているわけでもないですし。よう判らんけど、。
故にもっとボードコントロール力のあるスィーパーに傾倒しているように思えます。評決に加えて《仕組まれた爆薬》も2枚ですからね。放っておくと《アカデミーの廃墟》とか入りかねません。
もはやTricoと言いながらメインはUW SfMt《紅蓮破》です。

 カウンターもテンポ合戦から脱却し《対抗呪文》が2枚です。加えて《狼狽の嵐》ですね。基本地形も多数積んでいるため《不毛の大地》も怖くない。

 流石にサイドは少し増えるRですがそれでもREB・Pyr中心。
スィーパー役・D&T追放役の《イゼットの静電術師》《硫黄の精霊》と、環境マナ基盤の緩さの隙を突く《血染めの月》だけです。《摩耗+損耗》は1枚。
静電術師はManadenial減少の追い風も有りますし、装備品にも流用できますね。

 《石術師、ナヒリ》はREBに引っ掛からない上に、[+2]とTokens生成能力を持つため環境的には頑強な部類。装備品を活かせるのでフェアデッキ通しの対戦にと言う事ですかね。
2人ともが使っていますし、最近は割と普通になってきました。




 こんなところです。
等々メタが三竦みからフェアデッキ通しの食い合いに移行してきているように思います。《宝船の巡航》後のUR Delverでも見られましたね。
この動きが出てくると暫くするとそれを食うべくControlやComboが出てくるのですが、今のGrixisにそれがそのまま適用されますかね?
そして、気になるBFZの津城で何か変わるのでしょうかね?それ程の変化はないと思いますが何だかんだで微々たる変化はあるんですよネ毎回。
まぁそれでもBFZですしねww

 さて、今回はここまで、です。
今回もお付き合いいただきありがとうございました。
この文章がお役に立てば幸いです。



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