BFZ後のTheRockで~ ミシュランの選択
2015年10月23日 TheRock道 コメント (3)
皆さん、こんばんは。しもべです。
前回KotRにも久々にスポットを当てる価値が出てきた~と言うような話をしました。まぁそれでも悪まで考慮の余地がある程度ですが。
しかしそれまでにもミシュランは在ったのに、なぜ急に《乱脈な気功》でその話になるのか?という点について少し話をしておこうかと思います。
・《ミシュラの工廠》
:最もシンプルなミシュラン。と言うかこれこそがミシュラン。
ですが正直起動コストが軽い以外に利点がほぼ無い。
Junkは3色の場合が殆どでダブルシンボルも場合によっては入れるデッキです。その上1枚当たりのCMCが大きいデッキが多い。そんな中で正直無色ランドは極力使いたくはない。ただでさえ弱いManadenialにさらに弱くなってしまいます。
戦闘力も低いですし、《敏捷なマングース》を止める事が出来る利点はありますが、別にそもそも生物戦に困る事のないデッキなので利点となりづらい。
・《樹上の村》
:以前までの環境ならこれが採用候補でした。
《若き紅蓮術士》のせいで面展開が多く生物に突破力が求められたからです。
しかしGrixisも激減した今その旨味はありません。タップインである事もデメリットな上に(G)しか出ません。
またアタッカーに回るのならともかくブロッカーに回るのは少々不安要素もあります。
まぁ、サイズと突破力自体は本物ですし、打力を求めるのなら悪い選択ではありません。しかし土地基盤への貢献度の低さも考えると少々KP不足。
・《活発な野生林》
:Modernで唯一極めて使用頻度の低いWWKのミシュランですが《秘密を掘り下げる者/DoS》が跳梁跋扈しているLegacyでは遙かに優秀です。3/4到達の性能でDoSやCliqe等Uのフライヤーをシャットダウンできるという点で非常に価値が有ります。除去耐性も《稲妻》《突然の衰微》に耐えるので割と高め。もしDoS+稲妻や火力2枚と交換してくれるのなら脳汁が出るほどの旨味ですw
タップインではありますが、(W)/(G)の2色が出るのでマナ基盤への貢献度も高め。しかし《Savannah》は最も必要性の薄い配色なので最低限ですね。
ただしTempoデッキにはもともと強いのがJunk系の特徴。
別に補強の必要性は薄い。その上Manadenialが欠点でもあるデッキで、実質4マナを用意する為には、基本地形3枚からミシュランと繋ぐのが理想なわけですが、当たり前ですが《不毛の大地》の的です。かといって他のデュアランをおとりに使っていけるほど速度的な余裕は無い。まぁ以前よりはManadenial戦略は減っていますが、それでも4マナを集めるのは一苦労。
という事で強みを強化する方針としては少々微妙なわけです。そんな事するなら《Maze of ith》の方が遙かに楽で、もっと言えば除去スペルや直接生物を入れるので良い。
そしてミシュランにおける重要な対Miracles戦ではそれほど優秀な能力であるわけでもないので、他のミシュランに勝る利点はありません。
・《乱脈な気孔》
:閑話休題。
ここに戻ってくるわけですが、大前提として《思考囲い》《闇の腹心》に3色デッキ故にフェッチランド多数のお陰でライフペイが他のデッキより激しいJunkにとっては「絆魂」自体が他のデッキよりも遙かに価値のある能力になっているわけです。打点速度も大したことないのでその意味でも余計に。
で、タップインランドですが有用性の高めの (W)/(B)を用意できます。単体で考えるなら(B)/(G)が最高なわけですが、この配色も悪くない。
対Tempo性能は大したことはありません。
野生林と同じくManadenialに弱いですからね。その上サイズも一つ小さいので頼りない。とはいってもDoSとはダメージレースで勝っていますから役に立たないわけでもない。最低でも戦闘で相打ちになって且つゲインです。生物数の差を考えるとむしろ積極的に狙っていきたいぐらいです。他にも《稲妻》で除去されるにしろブロッカーとして死ぬにしろどちらもライフゲイン分の働きはしています。
そして重要な対Miracles戦ですが、実はここでライフゲインが重要になるわけです。
不思議に思うかもしれませんが対Miracles戦では《闇の腹心》や《森の知恵》で如何に序盤から引き益しをするのかも重要になります。故に積極的にライフを使う訳でその燃料補給をする手段となれるという点で重要なのです。ライフゲインによる攻めの姿勢ですね。もちろん打点自体は低いのですが、《墨蛾の生息地》でもあるまいし、そもそもミシュランに打点の高さなんて求めてもいないので、その点は関係はありません。対Miracles戦で求めているのは継続的な打点ラインの形成ですからね。2枚あればKotRから並べておいて《終末》もなんのその。
ScMのブロックでもボブと違って死にません。
また、有る意味《闇の腹心》を主力の一つとして迎えているデッキなので、その真価を発揮させやすくなるという意味でも重要なわけです。
因みに、打点を強化する方法も有るのでその方向性でもしっかり機能させることも可能です。以前のエントリーでも挙げましたが《貴族の教主》や《遍歴の騎士、エルズペス》ですね。教主はマナサポートも出来るので重さをカバーできます。ペスは《天使の祝福》が出来れば5/6飛行絆魂なので《悪斬の天使》並みの性能になりますし正にフィニッシャーですね。
ペスの欠点である(W)(W)を自身のマナで緩和できるのも相性が良い。同じく《ヴェールのリリアナ》の(B)(B)も解消できますし、その両方共が対Miraclesに有効牌である点も合わせて総合的に高い耐性(体制)を構築できるわけです。
他にも《イニストラードの君主、ソリン》も悪くない。
[-2]の紋章で安定して強化できますし、ダメージレース場では実質2打点分ですからね。[+1]でTokens生成も可能で[-6]もあるので実はかなり対Miracles性能の高いPWです。1/1絆魂と合せてゲイン系で固める事が出来るので方向性も合う。
併用すべき《未練ある魂/LgS》も合わせて、やはり高い対Miracles体制を構築できるわけですね。ただし3マナ域が混むのでLgSはKotRとの併用は難しいわけですが・・・。
という事で今回は《乱脈な気孔》の価値と意味についてでした。
P.S.
因みに《不動のアジャニ》との組み合わせも面白い。
優秀な装備品レベル程度の微妙PWですが、[+1][-2]を使ってミシュランの戦闘力を補強できます。生物数の確保と言う本人の命題をミシュランで補えるのが良いですね。
ただし、それよりも重要なのは[+1]で「警戒」を付与できる点で《天界の列柱》よろしくマナを立てる事が出来るわけです。1マナあれば《剣を鍬に》を構えたり、《死儀礼のシャーマン》の能力を使ったり、《師範の占い独楽》を回したりと割とできる事もあるので結構有難い。2マナあれば《突然の衰微》も可能ですしね。
野生林や気孔は2色出る点がここでもかなり大きいですね。
まぁ本人の能力が低く、その上引き上げるのはもともと高めの対フェアデッキ性能なので、そこまでの価値が有るのかは微妙ですがねw
前回KotRにも久々にスポットを当てる価値が出てきた~と言うような話をしました。まぁそれでも悪まで考慮の余地がある程度ですが。
しかしそれまでにもミシュランは在ったのに、なぜ急に《乱脈な気功》でその話になるのか?という点について少し話をしておこうかと思います。
・《ミシュラの工廠》
:最もシンプルなミシュラン。と言うかこれこそがミシュラン。
ですが正直起動コストが軽い以外に利点がほぼ無い。
Junkは3色の場合が殆どでダブルシンボルも場合によっては入れるデッキです。その上1枚当たりのCMCが大きいデッキが多い。そんな中で正直無色ランドは極力使いたくはない。ただでさえ弱いManadenialにさらに弱くなってしまいます。
戦闘力も低いですし、《敏捷なマングース》を止める事が出来る利点はありますが、別にそもそも生物戦に困る事のないデッキなので利点となりづらい。
・《樹上の村》
:以前までの環境ならこれが採用候補でした。
《若き紅蓮術士》のせいで面展開が多く生物に突破力が求められたからです。
しかしGrixisも激減した今その旨味はありません。タップインである事もデメリットな上に(G)しか出ません。
またアタッカーに回るのならともかくブロッカーに回るのは少々不安要素もあります。
まぁ、サイズと突破力自体は本物ですし、打力を求めるのなら悪い選択ではありません。しかし土地基盤への貢献度の低さも考えると少々KP不足。
・《活発な野生林》
:Modernで唯一極めて使用頻度の低いWWKのミシュランですが《秘密を掘り下げる者/DoS》が跳梁跋扈しているLegacyでは遙かに優秀です。3/4到達の性能でDoSやCliqe等Uのフライヤーをシャットダウンできるという点で非常に価値が有ります。除去耐性も《稲妻》《突然の衰微》に耐えるので割と高め。もしDoS+稲妻や火力2枚と交換してくれるのなら脳汁が出るほどの旨味ですw
タップインではありますが、(W)/(G)の2色が出るのでマナ基盤への貢献度も高め。しかし《Savannah》は最も必要性の薄い配色なので最低限ですね。
ただしTempoデッキにはもともと強いのがJunk系の特徴。
別に補強の必要性は薄い。その上Manadenialが欠点でもあるデッキで、実質4マナを用意する為には、基本地形3枚からミシュランと繋ぐのが理想なわけですが、当たり前ですが《不毛の大地》の的です。かといって他のデュアランをおとりに使っていけるほど速度的な余裕は無い。まぁ以前よりはManadenial戦略は減っていますが、それでも4マナを集めるのは一苦労。
という事で強みを強化する方針としては少々微妙なわけです。そんな事するなら《Maze of ith》の方が遙かに楽で、もっと言えば除去スペルや直接生物を入れるので良い。
そしてミシュランにおける重要な対Miracles戦ではそれほど優秀な能力であるわけでもないので、他のミシュランに勝る利点はありません。
・《乱脈な気孔》
:閑話休題。
ここに戻ってくるわけですが、大前提として《思考囲い》《闇の腹心》に3色デッキ故にフェッチランド多数のお陰でライフペイが他のデッキより激しいJunkにとっては「絆魂」自体が他のデッキよりも遙かに価値のある能力になっているわけです。打点速度も大したことないのでその意味でも余計に。
で、タップインランドですが有用性の高めの (W)/(B)を用意できます。単体で考えるなら(B)/(G)が最高なわけですが、この配色も悪くない。
対Tempo性能は大したことはありません。
野生林と同じくManadenialに弱いですからね。その上サイズも一つ小さいので頼りない。とはいってもDoSとはダメージレースで勝っていますから役に立たないわけでもない。最低でも戦闘で相打ちになって且つゲインです。生物数の差を考えるとむしろ積極的に狙っていきたいぐらいです。他にも《稲妻》で除去されるにしろブロッカーとして死ぬにしろどちらもライフゲイン分の働きはしています。
そして重要な対Miracles戦ですが、実はここでライフゲインが重要になるわけです。
不思議に思うかもしれませんが対Miracles戦では《闇の腹心》や《森の知恵》で如何に序盤から引き益しをするのかも重要になります。故に積極的にライフを使う訳でその燃料補給をする手段となれるという点で重要なのです。ライフゲインによる攻めの姿勢ですね。もちろん打点自体は低いのですが、《墨蛾の生息地》でもあるまいし、そもそもミシュランに打点の高さなんて求めてもいないので、その点は関係はありません。対Miracles戦で求めているのは継続的な打点ラインの形成ですからね。2枚あればKotRから並べておいて《終末》もなんのその。
ScMのブロックでもボブと違って死にません。
また、有る意味《闇の腹心》を主力の一つとして迎えているデッキなので、その真価を発揮させやすくなるという意味でも重要なわけです。
因みに、打点を強化する方法も有るのでその方向性でもしっかり機能させることも可能です。以前のエントリーでも挙げましたが《貴族の教主》や《遍歴の騎士、エルズペス》ですね。教主はマナサポートも出来るので重さをカバーできます。ペスは《天使の祝福》が出来れば5/6飛行絆魂なので《悪斬の天使》並みの性能になりますし正にフィニッシャーですね。
ペスの欠点である(W)(W)を自身のマナで緩和できるのも相性が良い。同じく《ヴェールのリリアナ》の(B)(B)も解消できますし、その両方共が対Miraclesに有効牌である点も合わせて総合的に高い耐性(体制)を構築できるわけです。
他にも《イニストラードの君主、ソリン》も悪くない。
[-2]の紋章で安定して強化できますし、ダメージレース場では実質2打点分ですからね。[+1]でTokens生成も可能で[-6]もあるので実はかなり対Miracles性能の高いPWです。1/1絆魂と合せてゲイン系で固める事が出来るので方向性も合う。
併用すべき《未練ある魂/LgS》も合わせて、やはり高い対Miracles体制を構築できるわけですね。ただし3マナ域が混むのでLgSはKotRとの併用は難しいわけですが・・・。
という事で今回は《乱脈な気孔》の価値と意味についてでした。
P.S.
因みに《不動のアジャニ》との組み合わせも面白い。
優秀な装備品レベル程度の微妙PWですが、[+1][-2]を使ってミシュランの戦闘力を補強できます。生物数の確保と言う本人の命題をミシュランで補えるのが良いですね。
ただし、それよりも重要なのは[+1]で「警戒」を付与できる点で《天界の列柱》よろしくマナを立てる事が出来るわけです。1マナあれば《剣を鍬に》を構えたり、《死儀礼のシャーマン》の能力を使ったり、《師範の占い独楽》を回したりと割とできる事もあるので結構有難い。2マナあれば《突然の衰微》も可能ですしね。
野生林や気孔は2色出る点がここでもかなり大きいですね。
まぁ本人の能力が低く、その上引き上げるのはもともと高めの対フェアデッキ性能なので、そこまでの価値が有るのかは微妙ですがねw
コメント
ライフリンクの有用性もろもろを見て思ったんですが、レガシーでも苦い真理って結構強そうじゃないですか?
とくにthe rockのような強くて少し重ためのカードを使うデッキなら、土地もスペルも引きたいので単純な3ドローはかなり生かせそうだと思いました!
アブザンには必ず採用されてますので、そんなことは無いと思います。それよりは赤黒の方が採用率は低いのではないでしょうか。
コメントありがとうございます。
>《苦い心理》
カード性能自体は極めて高いと思います。今のところ単純なカードアドを単体で凌ぐ物はほぼ無く、《祖先の幻視》に使い勝手で劣る程度の強力な代物だと思います。
これ自体の評価はBFZのカード雑感でも書いていますのでよろしければそちらもどうぞ。
で、使えるかどうかですが選択肢には入るけど今一歩~構築次第と言うのが現状の意見です。
素晴らしい公立ですが確実にライフペイが入る事とSoc挙動が少し気になりますね。あとはドロー札にどこまで重きを置けるか?で判断が分かれると思います。
ただこれは正直相手にとってはマストカウンターレベルですので、DazeやPierceを覚悟したうえで不毛の大地を潜り抜ける努力が必要になるので見た目以上に重い事が割と厄介ですかね。
>るてさん
あれ?知らない間にアブザンでも採用率挙がってましたか?
それは普通に知らなかったですね・・・。
>《溶岩爪の辺境》
はっはっはw
比べるレベルに無い札をサイクルに入れては他が失礼じゃないですか~(棒)
マジレスするとその通りですが時折採用されてますね。あとはJundカラーで《原始のタイタン》を使っているデッキでも見る事が在りますね。
でも残念ながら・・・。