レガシー)今週のSCGの結果 Comboが勝てるようになってきた?
2015年11月24日 紹介
皆さん、こんばんは。しもべです。
GP神戸は何と本選2700名越え。
幾ら年々参加者が多くなっているとはいえ通常のStdで3000人を狙える数字になるとはなぁ・・・。
本当にMtgの人口が増加しているようだとひしひし感じますよ。
ただどうせなら本戦以外のサイドイベントのゲームも別チャンネルで放送して欲しい物です。権利関係で無理かな。
コスプレ大会は見てて新鮮でした。
《三日月の神》のクオリティが群を抜いていましたねw
さて、そんな中でいつも通りSCG。
今週はKansas Cityで行われたそうです。
OpenはStdでGPと言い比較が出来ますね。どの道Abzan祭りですが赤Abuzan成る物が優勝してますね。後余りGPではいなかったアタルカレッドが勝ってますね。
閑話休題。
いつも通りSCG Legacy PIQを見て行こうと思います。
ペタル↓
http://www.starcitygames.com/events/211115_kansascity.html
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&t%5BC1%5D=3&start_date=11/22/2015&end_date=11/22/2015&start=1&finish=16&event_ID=45&city=Kansas+City&state=MO&country=US
優勝はAustin Lambkin氏のSneakShowです。
以下Top16(上から順に一位~)
SneakShow
Miracles
BUG Delver
ANT
Esper Blade
Jund
Miracles
ANT
-----------------
Bant Blade
ANT
Death&Tax
Grixis DelvertG
BUG 続唱
Maverick
Reanimator
Grixis Delver
です。
個人的にはやっとメタが一巡したような印象です。
PIQやGPを含めMiraclesやBUG 続唱などフェアデッキをめぐる争いが行われ、徐々に青成分が減ってきていました。そしてカウンター枚数にも影響しています。が、なんだかんだ非Comboのデッキが勝っている状況が続いていたわけです。
しかし今週はそのUの減少で明らかにComboに優位な状況が揃って結果に表れていますね。それも少しずつコンボが勝てる土壌が形成され、増減しながらも全体的には数を伸ばしてきた結果です。
後1~3回ぐらいの結果も重要になりますが、メタ構成及びデッキ構築にもまた揺れ戻しが始まると思われます。
またフェアデッキ同士のじゃれ合いが続いていましたが、その点についての今回の特徴としてBlade戦略が出てきた事も目に付きますね。続唱なりなんなりでアドを取る戦略が多かったこれまでとはまた異なっています。U・非U合わせて4名も存在します。
数では無く補強しながらのこの強さを押し出していますね。
そしてそれは同時にカウンターの減少をまた異なる意味で証明している事にもなるのですが。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=95277
2位、Grant Paris氏のMiraclesです。
最近では珍しい生物は《瞬唱の魔道士》3枚だけのシンプルなリストです。特徴である《思案》4枚土地21枚の構築も同じ。
特別な構築が有るわけではありませんが、流行から外す事で本来のMiraclesに立ち戻る事は出来ますね。良くも悪くも今のMiraclesは特殊ですから。
後はメインにRの要素が無いのは特徴。
最近のUの減少ぶり(デッキ総数でもデッキ内比率でも)は目立つ以上メインに《紅蓮破》《赤霊破》を取るほどの価値が有るかは疑わしいですからね。それでもサイドにきっちり3枚採られていますが。
代わりに入っているのが《対抗呪文》の2枚目。
より受け幅の広い選択になっていますね。追加のカウンターを何にするかは一長一短で《呪文貫き》にしたり《呪文嵌め》にしたり色々ありますが、ゲームが長引くのなら安定性は上回りますからね。
サイドには他に《狼狽の嵐》が2枚、《ヴェンディリオン三人衆》が2枚と妨害要素に溢れており、その意味でもメインは低速Controlで必要に応じてサイドからと言う形が守られています。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=95290
8位、Caleb Scherer氏のANTです。
何だかんだココ一年ぐらいは最も安定感のあるComboであるANT。SnTの様に浮き沈みもせず一定数います。
そしてCombo上でも対Uを意識する構築が続いていますね。
特にANTは以前に比べ土地14のスペルやや多めの構築が多い。
また《師範の占い独楽》メイン1枚も圧倒的に多い。
サイドの《ザンティッドの大群》《花の絨毯》の数は増していますし、何よりもここ最近目立つのが《巣穴からの総出》の枚数の増加ですね。実際今回も2名中2名が2枚以上使っています。
Caleb Scherer氏は継続的にANTで成績を出している方ですが、その氏の前回のリストのサイド総出3枚は変わっていません。その前のリストから一気に1枚→3枚と増えていますが、それが変わっていない以上、それなりの価値がとがらせる事に有るのでしょうね。
因みに4位のEric Hawkins氏は《炎の中の過去》を2枚採っています。これもまた珍しいですね。大型スペルとしてCaleb Scherer氏の様に《闇の嘆願》の2枚目を取る方はいますが・・・。
本体にそもそもFbも有りますし、何故に2枚目なんでしょうね?
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=95316
9位、Matt Krouti氏のBant Bladeす。
U系のデッキの中でも斜陽な印象の強いBant。
最近遊ばれている《聖遺の騎士》+《珊瑚兜への撤退》が入っているわけでもない、純粋なBantですね。
とは言ってもその内訳をみると圧倒的な肉率です。
実に22枚。そしてカウンターは《呪文貫き》の3枚のみがメインで、《Force of Will》はサイドに落されています。まぁUカウント15枚では使い様が有りませんからね。
宛ら《緑の太陽の頂点》→《渦まく知識》に、《スレイベンの守護者、サリア》→《呪文貫き》に換えたMaverickのようです。
しかしメインのFoWは確かにフェアデッキが多い環境なら差して役には立つわけではありません。そしてアドを取る手段はなくとも、生物数自体が多いのなら必然的に肉弾戦に強く消耗戦になりがちなフェアデッキ戦でも優位性が出てきます。
個人的にはスィーパーが有っても良い様な気もしないでもないですが。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=95319
15位、Andrew Cotter氏のReanimatorです。
SnT勢が落ちているときに優秀な成績を残しがちなリアニ。
何だかんだ成績を継続して残しているように思います。
デッキ構造はいたってシンプルな《実物提示教育》ハイブリッド型。しかしスペルに少し特徴が。
メインに《霊異種》が入っています。
時折見かける札ですが珍しいのは事実。6マナ圏の通常キャスト生物はアドと面展開が出来る《墓所のタイタン》である事が一般的ですが、Miraclesが多いのならほぼ役には立たないため《霊異種》の採用も納得がいきますね。
後は釣竿の10枚に《屈葬の儀式》が有ります。
恐らくは釣竿が欲しい場面で《納墓》から調達できる手段と言う事ではないかと思います。また、単純にFb持ちなのでマナがの簿た時には2度のキャストが狙えるので妨害に強いとも言えますね。
ここまで行くのなら是非《けちな贈り物》でも採用して欲しかったものですがw
全体的に中盤までのゲームを想定している様に見えます。
こんな所です。
Uが減り妨害が減ったからComboの登場と言うところまでは実に判りやすい構図です。が、だからと言って初速に特化しているのではなく妨害に強く中長期戦を視野に入れている構成になっているのが特徴ですかね。取り上げていませんでしたが一位Austin Lambkin氏のSneakShowもサイドに《精神を刻む者、ジェイス》と《業火のタイタン》が採られています。ロングマッチに有効な伝統のJtMsと対面制圧でギリギリ素のキャストも狙えるRタイタンに分けているわけですね。
やはり、環境は変化しているのは事実で、それもKTK以前に戻ることはなかった。
そう言えるような結果が最近は続いているようです。
もうすぐOpenも有りますし、12月には日本でも大型大会も有りますし、これからも楽しみが続きますね。
さて、こんかいはここまで、です。
今回もお付き合いいただきありがとうございました。
この文章がお役に立てば幸いです。
GP神戸は何と本選2700名越え。
幾ら年々参加者が多くなっているとはいえ通常のStdで3000人を狙える数字になるとはなぁ・・・。
本当にMtgの人口が増加しているようだとひしひし感じますよ。
ただどうせなら本戦以外のサイドイベントのゲームも別チャンネルで放送して欲しい物です。権利関係で無理かな。
コスプレ大会は見てて新鮮でした。
《三日月の神》のクオリティが群を抜いていましたねw
さて、そんな中でいつも通りSCG。
今週はKansas Cityで行われたそうです。
OpenはStdでGPと言い比較が出来ますね。どの道Abzan祭りですが赤Abuzan成る物が優勝してますね。後余りGPではいなかったアタルカレッドが勝ってますね。
閑話休題。
いつも通りSCG Legacy PIQを見て行こうと思います。
ペタル↓
http://www.starcitygames.com/events/211115_kansascity.html
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&t%5BC1%5D=3&start_date=11/22/2015&end_date=11/22/2015&start=1&finish=16&event_ID=45&city=Kansas+City&state=MO&country=US
優勝はAustin Lambkin氏のSneakShowです。
以下Top16(上から順に一位~)
SneakShow
Miracles
BUG Delver
ANT
Esper Blade
Jund
Miracles
ANT
-----------------
Bant Blade
ANT
Death&Tax
Grixis DelvertG
BUG 続唱
Maverick
Reanimator
Grixis Delver
です。
個人的にはやっとメタが一巡したような印象です。
PIQやGPを含めMiraclesやBUG 続唱などフェアデッキをめぐる争いが行われ、徐々に青成分が減ってきていました。そしてカウンター枚数にも影響しています。が、なんだかんだ非Comboのデッキが勝っている状況が続いていたわけです。
しかし今週はそのUの減少で明らかにComboに優位な状況が揃って結果に表れていますね。それも少しずつコンボが勝てる土壌が形成され、増減しながらも全体的には数を伸ばしてきた結果です。
後1~3回ぐらいの結果も重要になりますが、メタ構成及びデッキ構築にもまた揺れ戻しが始まると思われます。
またフェアデッキ同士のじゃれ合いが続いていましたが、その点についての今回の特徴としてBlade戦略が出てきた事も目に付きますね。続唱なりなんなりでアドを取る戦略が多かったこれまでとはまた異なっています。U・非U合わせて4名も存在します。
数では無く補強しながらのこの強さを押し出していますね。
そしてそれは同時にカウンターの減少をまた異なる意味で証明している事にもなるのですが。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=95277
2位、Grant Paris氏のMiraclesです。
最近では珍しい生物は《瞬唱の魔道士》3枚だけのシンプルなリストです。特徴である《思案》4枚土地21枚の構築も同じ。
特別な構築が有るわけではありませんが、流行から外す事で本来のMiraclesに立ち戻る事は出来ますね。良くも悪くも今のMiraclesは特殊ですから。
後はメインにRの要素が無いのは特徴。
最近のUの減少ぶり(デッキ総数でもデッキ内比率でも)は目立つ以上メインに《紅蓮破》《赤霊破》を取るほどの価値が有るかは疑わしいですからね。それでもサイドにきっちり3枚採られていますが。
代わりに入っているのが《対抗呪文》の2枚目。
より受け幅の広い選択になっていますね。追加のカウンターを何にするかは一長一短で《呪文貫き》にしたり《呪文嵌め》にしたり色々ありますが、ゲームが長引くのなら安定性は上回りますからね。
サイドには他に《狼狽の嵐》が2枚、《ヴェンディリオン三人衆》が2枚と妨害要素に溢れており、その意味でもメインは低速Controlで必要に応じてサイドからと言う形が守られています。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=95290
8位、Caleb Scherer氏のANTです。
何だかんだココ一年ぐらいは最も安定感のあるComboであるANT。SnTの様に浮き沈みもせず一定数います。
そしてCombo上でも対Uを意識する構築が続いていますね。
特にANTは以前に比べ土地14のスペルやや多めの構築が多い。
また《師範の占い独楽》メイン1枚も圧倒的に多い。
サイドの《ザンティッドの大群》《花の絨毯》の数は増していますし、何よりもここ最近目立つのが《巣穴からの総出》の枚数の増加ですね。実際今回も2名中2名が2枚以上使っています。
Caleb Scherer氏は継続的にANTで成績を出している方ですが、その氏の前回のリストのサイド総出3枚は変わっていません。その前のリストから一気に1枚→3枚と増えていますが、それが変わっていない以上、それなりの価値がとがらせる事に有るのでしょうね。
因みに4位のEric Hawkins氏は《炎の中の過去》を2枚採っています。これもまた珍しいですね。大型スペルとしてCaleb Scherer氏の様に《闇の嘆願》の2枚目を取る方はいますが・・・。
本体にそもそもFbも有りますし、何故に2枚目なんでしょうね?
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=95316
9位、Matt Krouti氏のBant Bladeす。
U系のデッキの中でも斜陽な印象の強いBant。
最近遊ばれている《聖遺の騎士》+《珊瑚兜への撤退》が入っているわけでもない、純粋なBantですね。
とは言ってもその内訳をみると圧倒的な肉率です。
実に22枚。そしてカウンターは《呪文貫き》の3枚のみがメインで、《Force of Will》はサイドに落されています。まぁUカウント15枚では使い様が有りませんからね。
宛ら《緑の太陽の頂点》→《渦まく知識》に、《スレイベンの守護者、サリア》→《呪文貫き》に換えたMaverickのようです。
しかしメインのFoWは確かにフェアデッキが多い環境なら差して役には立つわけではありません。そしてアドを取る手段はなくとも、生物数自体が多いのなら必然的に肉弾戦に強く消耗戦になりがちなフェアデッキ戦でも優位性が出てきます。
個人的にはスィーパーが有っても良い様な気もしないでもないですが。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=95319
15位、Andrew Cotter氏のReanimatorです。
SnT勢が落ちているときに優秀な成績を残しがちなリアニ。
何だかんだ成績を継続して残しているように思います。
デッキ構造はいたってシンプルな《実物提示教育》ハイブリッド型。しかしスペルに少し特徴が。
メインに《霊異種》が入っています。
時折見かける札ですが珍しいのは事実。6マナ圏の通常キャスト生物はアドと面展開が出来る《墓所のタイタン》である事が一般的ですが、Miraclesが多いのならほぼ役には立たないため《霊異種》の採用も納得がいきますね。
後は釣竿の10枚に《屈葬の儀式》が有ります。
恐らくは釣竿が欲しい場面で《納墓》から調達できる手段と言う事ではないかと思います。また、単純にFb持ちなのでマナがの簿た時には2度のキャストが狙えるので妨害に強いとも言えますね。
ここまで行くのなら是非《けちな贈り物》でも採用して欲しかったものですがw
全体的に中盤までのゲームを想定している様に見えます。
こんな所です。
Uが減り妨害が減ったからComboの登場と言うところまでは実に判りやすい構図です。が、だからと言って初速に特化しているのではなく妨害に強く中長期戦を視野に入れている構成になっているのが特徴ですかね。取り上げていませんでしたが一位Austin Lambkin氏のSneakShowもサイドに《精神を刻む者、ジェイス》と《業火のタイタン》が採られています。ロングマッチに有効な伝統のJtMsと対面制圧でギリギリ素のキャストも狙えるRタイタンに分けているわけですね。
やはり、環境は変化しているのは事実で、それもKTK以前に戻ることはなかった。
そう言えるような結果が最近は続いているようです。
もうすぐOpenも有りますし、12月には日本でも大型大会も有りますし、これからも楽しみが続きますね。
さて、こんかいはここまで、です。
今回もお付き合いいただきありがとうございました。
この文章がお役に立てば幸いです。
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