モダン)新しいドラゴンストームに感動した
モダン)新しいドラゴンストームに感動した
モダン)新しいドラゴンストームに感動した
 皆さん、こんばんは。しもべです。


 新コジレックが公開されましたね。
正直コジレックはよく判らんのですが、「無色マナ」に価値を持たせるのは面白いように思います。


 さてRogueスキーな私はメインをJunkに添えて心血を注ぎながらも、種々雑多なデッキを作ったりしているわけですが、そんなうちの一つが「ドラゴンストーム」だったりします。《ドラゴンの嵐》から多数のドラゴンを出して圧殺するという夢に溢れたデッキで、TSP期のStdで見てから好きなデッキになりました。
それをこそこそとEternal仕様に変えて遊んでいたりするのですが(全く強くないけどねww)、先日「晴れる屋」のサイトにて紹介されていたドラストのリストを見て衝撃を受けました。
■ モダン: ドラゴンストーム

Tomomizu Takuya「ドラゴンストーム」
休日モダン20時の部 (3-0)
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-土地(19)-
2 《島》
1 《森》
1 《山》
2 《繁殖池》
2 《蒸気孔》
1 《神聖なる泉》
1 《踏み鳴らされる地》
4 《霧深い雨林》
4 《沸騰する小湖》
1 《シヴの浅瀬》

-クリーチャー(7)-
1 《水蓮のコブラ》
1 《ゴブリンの電術師》
1 《龍王ドロモカ》
2 《龍王アタルカ》
1 《世界を溶かすもの、アタルカ》
1 《ジャンドの暴君、カーサス》

-呪文(34)-
4 《血清の幻視》
2 《ギタクシア派の調査》
4 《魔力変》
4 《差し戻し》
4 《捨て身の儀式》
2 《歯と爪》
4 《ドラゴンの嵐》
2 《血染めの月》
4 《睡蓮の花》
4 《五元のプリズム》


-サイドボード(15)-
3 《僧院の導師》
2 《四肢切断》
2 《神々の憤怒》
2 《血染めの月》
1 《嵐の神、ケラノス》
1 《摩耗+損耗》
1 《焼却》
1 《紅蓮地獄》
1 《ハーキルの召還術》
1 《大祖始の遺産》

http://www.hareruyamtg.com/article/category/detail/2202#modern

 Modern型のDragonstormですが、正直目から鱗でした。
まずボムである《ドラゴンの嵐》に追加として《歯と爪》が採用されています。Uを入れてない場合の、常々付きまとう手札にコンボパーツの生物が来てしまった場合の処理方法が、直接ハンドから出す方法を用意する事で解決されています。
色こそ異なりますが、「双呪」の場合は《ドラゴンの嵐》と同じ9マナなので重さも差して問題にならないでしょう。
結果的なコンボパーツの水増しと問題点の解決になっています。また色の問題も、どの道マナ加速をするのでそこで調整できれば問題ない。

 また新たな試みとして採用されているドラゴンの種類も大きく異なります。
これまでは基本的にCip持ちである《ボガーダンのヘルカイト》かその亜種である《ヴァルカスの災い魔》で4体を同時に場に出してCipで焼き切るのが共通の勝ち筋でしたが、このデッキではそれらは一切採用されていません。
 採用されているのは《龍王ドロモカ》《龍王アタルカ》《世界を溶かすもの、アタルカ》《ジャンドの暴君、カーサス》と、カーサス以外はほぼ見ない札ばかりです。カーサスはX<4のStormの場合を考えて1枚挿しされる場合があります。
しかしFRFアタルカとカーサスが揃っていれば其々に速攻と二段攻撃を付与できるので2体で26打点を用意できるわけです。
なんと龍の必要数を最小で半減できています。凄まじい・・・。

 そしてこの2体と言うのがミソで《ドラゴンの嵐》ではなく《歯と爪》でも成立するわけですね。また相手のライフが減っている状況ならばドロモカの効果でInsスペルの妨害が入らないため、ドロモカとカーサスの2体で安定して13打点を叩き込んで勝利を狙えます。フェッチランドとショックランドが多用されるModernならではの威力ですね。
当然ドラストで数を増やせるのなら更に決定力は上と言えそうですが、ドラストの場合でもドロモカ・カーサス・他1体の3体で20点前後になるためにやはりStormの必要値を減らす事に成功しているわけですね。

 注目すべき点は他にも。
《龍王アタルカ》だ。Cipの効果としてはボガヘルの劣化版でしかないのですが打撃力は遥かに上であり、要は盤面さえ除去出来れば後は殴り勝てるという事でしょうね。

 この「Cipで焼く」のではなく「攻撃で勝利する」は大きな変換点でありテーマとも言えます。
それを体現するのが《龍王アタルカ》であり、《龍王ドロモカ》です。ドラゴンの攻撃力を活かす事で、結果的に場に出すドラゴンの数を減らす事が出来ているというのは小さくない利点でしょう。


 元々のドラストでも、《刃の翼ロリックス》が出せるように構築してあったわけが、このデッキも同じように構築されており各ドラゴンを出せるように最低限の色マナを出す事が出来るように多色化しています。《魔力変》はデッキ圧縮だけでなく、この意味でも価値が有るわけですね。
カーサスだけは他と違い出せないが、どの道や役は単体では立ちづらいし、魔力変経由で最低限出せます。

 またその多色化のお陰でサイドプランに《僧院の導師》を採用する事が出来ているとも言えますね。
個々も追加で入るフィニッシュが《巣穴からの総出》である事を思えば新たな変換点です。


 正しくドラストの新境地を開いた構築と言える。
他のStormに比べフィニッシュ札の枚数4枚が圧倒的に多く、同時に必要になる4体のドラゴンがハンドに来てしまう可能性が高く、そうなるとComboも威力が落ちる。ハンドに来ると場に出す手段も薄い為に屑札化しやすい。
これらのドラストにおける致命的な欠点を改善していると言えますね。
そのデッキ構築方法の存在自体に価値が有りますね。

 私は《ミジックスの熟達》型ドラストばっかり考えていたのですが、青天の霹靂とはこの事か。




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