OWG雑感)その4 新リンヴァーラなど
2016年1月3日 新カード紹介
皆さん、こんにちは。しもべです。
とりあえず前言通り、新カードの雑感でも続けていきます。
まずは新キーワード/メカニズム
・「怒涛」
:スペルをキャストしている事で代替コストで唱えられるスペル。
CMCが軽くなるのか効果が追加されるのか、その両方なのかは不明ですが、その両方であるのが望ましいですね。
基本的には重く効果が大きい物にはマナソースを当てたいです。軽めのものなら元々の軽いスペルを合わせていきたい。一度の行動に対するコスト(マナと最低2枚の手札)を考えると打消しや妨害に対するリスクが大きいので対処出来るようにしておくのも望ましい。特にハンデス系は露払いが出来るので理想的。
単にスペルを重ねたいだけなら0マナスペルが有ると望ましい。《ギタクシア派の調査》や《魔力変》です。
・(C)
:色々な所で言われていますが、これまでのマナシンボルの表記の(X)との区別が面倒になりますね。
表記がかなり手間になります。
しかし、既存の価値に変化を促すと言う試みは個人的には歓迎したいです。
使えるかどうか判らないキーワード能力よりもそれまでに散々従ってきたルールそのものに新たな部分が生まれますからね。φマナしかり信心然り。
領域を広げる墓地・追放領域利用は際限がないので好きではありませんが、これはその範疇外です。
これまで完全に色マナの下位交換だった無色マナに相応の意味が出てくるわけで、古いカード達にも新しい光が当たりますから、環境に変化を齎しやすい。特に私の戦場のLegacyでは《不毛の大地》をはじめ凶悪な無色ランドや《古えの墳墓》や《厳かなモノリス》等の無色ソースが多数存在するため悪用できそうです。本来はデメリットと天秤にかけるはずのものですが、Eternalでは最初から入っている無色ランドの価値向上なので殆んどリスクなしです。後は実用的な部類が出るかどうかですね。
《不毛の大地》はマナソースとしては望まれていない分、2マナランドに加えて《魂の洞窟》や《ミシュラの工廠》の価値は引きあがる気がします。中~低速になりがちな《燃え柳の木立ち》や《リシャーダの港》なども。
また、どこまで現実的かは別にして《堆石堤》や全景サイクルも価値がやや向上しましたね。フェッチランドの中でも(1)を自力で出せるマナ能力持ちですので、そのまま(C)に当てる事も出来ます。前者は基本地形なら何でもいいので《荒野》もサーチも可能。しかしマナが起動に掛る分面倒ですのでまぁ現実的に使われる事も無いでしょうね。
タップインが許せるなら《クローサの境界》や《無限地帯》もいいですね。
後は使える札が有るかどうかですね。
楽しみです。
・「支援」
:「支援X」は最大X体を対象に+1/+1カウンターを置く能力。
X部分は自分で変数に出来ないとはいえ、実質《生育》がただで付いてくるような物です。例えばX=2なら3マナ相当がキーワード化しているわけですから。因みに全体に置く事になると《ティタニアの加護》の4マナ相当です。
なので本体の効果にも依りますが概ね抱き合わせで見てもコストパフォーマンスは良いと言えますね。
が、そもそも場に生物がいなければ何の意味も無い能力。
もっと言えば場に複数の生物がいなければ価値が大きく減衰する事になります。正直2体程度でもやや不安定なのにX≦3以上とかかなり難しい範囲です。X=6の《林鹿騎兵隊》なんて無駄の権化とも言えそうなカード。
基本的には面展開をする為のデッキで使う事になりそうですが、何処まで行かせるか・・・。
・「盟友」
:構築におけるタップ能力のリスクの大きさは散々知られていますが、何故かコイツは自身ともう1枚の2体を要求します。
限定戦でも苦しいぞ・・・。
・《戮力協心》
:優秀な相棒は《ドラゴンの餌》や《軍属童の突発》等ですね。
餌→《戮力協心》等は限定戦でも結構な威力を発揮しそうです。構築編では《搭載歩行機械》《毅然さの化身》《鼓舞する呼び声》等が使えそうですね。
軽量展開するWeenieも有るのでそれらで一定の可能性が有りますが、コンバットトリックに使えないのではなぁ・・・。
まぁ素直に化身や餌と合わせるべきかと。
しかしこの手の効果を見るにつけ、ますます新ニッサの弱さが引き立ちますね・・・。
なんであれなんや・・・。
誰得?
・《岩屋の装備役》
:新しい装備品関連生物。
装備している生物に対するロードと、その生物が死亡時に1ドローの補填が付きます。
ロード能力は面白いですが、装備品自体が面展開と相性が良い物ではありません。装備品も数を並べる物でもありませんのでロードと言う側面はほぼ期待できません。最大で2体程度で普通は1体でしょう。
そもそも単体では機能しない事態でかなり微妙です。悪まで装備品が並んでいて且つ装備されていなければいけないのでかなりハードルが高いですよね。その上装備品が安定して装備できるとは思えないし、それが出来ているのなら大体勝っている・・・。
しかし最低限あっても損ではない。
特に装備するだけではサイズを修正できない《梅沢の十手》の初撃やそもそも修正できない《稲妻のすね当て》には価値が高めです。特に後者は「被覆」で保護できるためエンジンとして機能しやすい側面も有りますので尚相性が良い。
生物が付いてくる「生体武器」とも相性が良いですね。
《皮剥ぎの鞘》は1マナ2/2になりますし、《迫撃鞘》も1/2+砲撃と面白い。
で、本命のドローエンジンの方ですが、生物の死亡時にドローというと《頭蓋骨絞め》を思わせますが、こちらはドロー枚数は半分。悪まで補填ですね。
何と相性が良いかは微妙ですが、エンジンなら最低限生贄手段が欲しい所。「生体武器」は外さないといけない、同じく《融合する武具》も外れて誘発で死亡するのでこれではドロー出来ない筈?とすると単体で生贄が付いてくる《迫撃鞘》か亜種である《猛火の松明》程度ですかね実用的なのは・・・。
なので装備品の他にも生贄手段が無いと難しいでしょう。
ただでさえ装備品も揃えなければいけないのでより苦しい。エンジンとして見ても結構リスクばかり高いですね。
なのでこちらも非現実的。
それでも、これまでには無い能力なので幾らかの可能性は有りますね。
《純鋼の聖騎士》の様に専用のデッキ(大量の軽量装備品を用いる)が組まれる可能性が無いわけではありませんから。というか、そのデッキをもう少しBeatdown寄りにする構築なんかでは行けるかもしれませんし。
後は、「コー」で装備品関連なので「Equip」でも何かできるかも。
《コーの決闘者》なんかは特に修正の価値が有ります。《武装の達人》なら達人を装備品でボーナス修正をしつつ、達人の効果で装備役も含めコー全体を+2/+2と大幅強化できるので装備品の数が足りないという欠点も補えますね。
コンセプトに賭けるなら《浸透のレンズ》を装備し、ブロックされ死亡で3ドロー!!とする方法もありますがねw
ちなみStdでは正直、肝心の装備品そのものが死んでいるためほぼ終わっている扱いだと思います。
軽い装備品が無く、実用的なものはもっと少ない。それが場に無ければいけないのだから構築の使用も無い。
生物を使ったドローのエンジンを考えるのなら素直に《息詰まる忌まわしきもの》か《不気味な腸卜師》を使うべきだと思います。
・《ゲートウォッチ招致》
:ついに出たPWを直接サーチする札。
しかし3マナSocとかなり重たい。まぁアドエンジンのサーチなので軽くすると危険ではあるのですが・・・。
とりあえず3マナを使って(恐らくほぼ1ターン分のマナ)テンポを大幅に失った上で次ターンに出しても1度アドを取る程度では割に合いません。安定的にアドが採れるような状況に出来る事や、強力なPWがいる事が前提になるはず。
そう《太陽の勇者、エルズペス》の様な凶悪なやつ。
《精霊龍、ウギン》は素晴らしいですが、ウギンを出す様なデッキでこの札を入れる暇が有るなら妨害かマナ加速を優先しますよね。《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》も強力ですが、3マナのテンポロスをしてまで出すカードでもない。生物を出すしか仕事が出来ませんからね。
もしかすると6マナの新チャンドラを使ったヘビーコンに可能性を残しているのかもしれませんが・・・。《龍語りのサルカン》と合わせて、単体除去/盤面掃除を使い分ける事ができ、加えて打点にもなるのでこちらは可能性が有りそうです。
他の干渉札のサポートが必要になりますが《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》も中々ですね。
しかし環境最強と言われる《ヴリンの神童、ジェイス》に全く関われない(関わったとしても重たいですが)ので正直PWサーチとしても失格では?
と言う事で如何に優秀なバカKPを誇るPWが在るかと、高い盤面掃除札が有るか?に懸かってくるはず。
ハードルが高すぎるのでまぁ難しいですね。
《保護者、リンヴァーラ》
:RoEから還ってきたリンヴァーラ。
原本の方がModernやLegacyでお高くとまっています。
性能面ですが、宛ら《機を見た援軍》の如く不利な盤面を支える札です。
ライフが劣っていれば5点ゲイン、生物数で劣っていれば3/3飛行の天使を場に出せます。
全てを得る事が出来れば6マナ8/8(5/5+3/3)飛行5点ゲインとかなり優秀ですね。即勝てる能力ではないとはいえ、除去にも強く戦闘にも強い面展開で、打点も高め。
本体の除去耐性こそやや不足していますが最低限ありますのでControlのフィニッシャーに向いていますね。
しかしその真価を発揮できるのは悪まで負けている状況限定。
勝っている状況では《マハモティ・ジン》にも劣ります。
まず最初に挙げた《機を見た援軍》ですが、これは軽さが有ってこそWeenieやBeatdownに対して価値が有ったわけで、保護者ではどう考えても間に合わないので、結局他の札が必要になります。その意味では対Beatdownでは役不足です。他の札でサポートできれば~と言う補欠合格レベル。
またControl対決では除去耐性の欠如と、ボーナスの獲得の難しさからかなり非現実的な性能になります。
なので弱くは有りませんが、悪まで相手依存の札ですね・・・。
しかし相手依存と言うほど弱すぎる訳ではありません。
上記の援軍などと違い、最低でも6マナ5/5飛行。勝っている状況ならそれこそこれだけでも十分でしょうし、維持できれば普通に勝てる打点です。なのでやっぱり悪くはない程度の評価に落ち着くと思います。
環境にBeatdownが多いのならControlが対抗札の一種に混ぜる価値は有ります。
因みにMidrangeレベルで2体の生物でゲインと言うと《風番いのロック》が居ますが、あちらは「強襲」が前提な上に殴らないとゲインも出来ない。ゲイン量も不安定なので、どう考えてもControl向きではない。それでもジェイスを誘発条件に特攻させるシーンも見た事は有りますがww、やはりControl的な側面ではCipでの獲得が出来るリンヴァーラに理が有りますね。
そもそも今の環境Controlが使う劣勢に耐える札が余りありません。
嘗ての《スフィンクスの啓示》や《太陽の勇者、エルズペス》がおかしいだけですが、《龍王オジュタイ》は強い札ではありますが負けているときに出しても焼け石に水と言う事はよくあります。劣勢でこそ強いというのは《龍王シルムガル》程度で、こちらは逆転の一手になる分、竜王の除去で元の木阿弥になります。あと2マナ増やして《精霊龍、ウギン》を出せるならそれでもいい気もしますが、それはまた別の形になりそうです。なのでその意味で「耐える」というControlの本質があるフィニッシャーとして希少性がリンヴァーラには環境的にあると思います。
可能ならライフを詰めても行きたいので、その意味では《苦い真理》や《アブザンの魔除け》、《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》など積極的にライフを使っていくのも良いですね。どれもControlで使い出が有ります。
ただフェッチランドだけはあまり使うと6マナ域への到達が難しくなるリスクを考えて調整の必要が有るでしょうね。
LegacyのJunk型のNicFitに1枚採用しても良いレベルではあります。
WBGカラーで6マナ域と言うと《原初のタイタン》を除けば、《墓所のタイタン》や《太陽のタイタン》になりますが、前者は正直今一つ信頼性が薄い上に地を這う2/2よりも3/3飛行の方が価値が有ります。もちろん打点では比べるべくも有りませんが。後者とは使い道が異なる為何とも言えませんね。《スラーグ牙》や《包囲サイ》で十分ならWタイタン優先となりますしMiraclesを意識するなら尚更ですが、まぁこれも割と優秀なので一考の価値も有るかも。まぁデッキの基礎たる《緑の太陽の頂点/GSZ》から持ってくる事は出来ないですし、《激情の共感者》を経由するとCreボーナスが得にくくなるので、見た目ほどの適合性は無さそうです。
イラストはキレイですが何かごちゃごちゃしてて、まぁのイラストの方がシンプルで好きですね個人的には。
・《鑽火の輝き》
:2マナで攻撃生物限定の破壊除去。
W札が「破壊」とか未だに違和感が有りますね。
ただ実は《ギデオンの叱責》も有るので一長一短な使い分けになりそうです。どちらも対Beatへの性能の高さは言わずもがな。ブロック生物も潰せるので叱責の方がより攻撃的、こちらは《包囲サイ》から大型まで潰せるので対Midrange~Control向き。パンプスペルを使うBeatdownにも対応できるので受け幅は輝きの方が広い。しかしお見合いになると意味が薄いので相応のリスクも有りますね。
こんなところで
とりあえず前言通り、新カードの雑感でも続けていきます。
まずは新キーワード/メカニズム
・「怒涛」
:スペルをキャストしている事で代替コストで唱えられるスペル。
CMCが軽くなるのか効果が追加されるのか、その両方なのかは不明ですが、その両方であるのが望ましいですね。
基本的には重く効果が大きい物にはマナソースを当てたいです。軽めのものなら元々の軽いスペルを合わせていきたい。一度の行動に対するコスト(マナと最低2枚の手札)を考えると打消しや妨害に対するリスクが大きいので対処出来るようにしておくのも望ましい。特にハンデス系は露払いが出来るので理想的。
単にスペルを重ねたいだけなら0マナスペルが有ると望ましい。《ギタクシア派の調査》や《魔力変》です。
・(C)
:色々な所で言われていますが、これまでのマナシンボルの表記の(X)との区別が面倒になりますね。
表記がかなり手間になります。
しかし、既存の価値に変化を促すと言う試みは個人的には歓迎したいです。
使えるかどうか判らないキーワード能力よりもそれまでに散々従ってきたルールそのものに新たな部分が生まれますからね。φマナしかり信心然り。
領域を広げる墓地・追放領域利用は際限がないので好きではありませんが、これはその範疇外です。
これまで完全に色マナの下位交換だった無色マナに相応の意味が出てくるわけで、古いカード達にも新しい光が当たりますから、環境に変化を齎しやすい。特に私の戦場のLegacyでは《不毛の大地》をはじめ凶悪な無色ランドや《古えの墳墓》や《厳かなモノリス》等の無色ソースが多数存在するため悪用できそうです。本来はデメリットと天秤にかけるはずのものですが、Eternalでは最初から入っている無色ランドの価値向上なので殆んどリスクなしです。後は実用的な部類が出るかどうかですね。
《不毛の大地》はマナソースとしては望まれていない分、2マナランドに加えて《魂の洞窟》や《ミシュラの工廠》の価値は引きあがる気がします。中~低速になりがちな《燃え柳の木立ち》や《リシャーダの港》なども。
また、どこまで現実的かは別にして《堆石堤》や全景サイクルも価値がやや向上しましたね。フェッチランドの中でも(1)を自力で出せるマナ能力持ちですので、そのまま(C)に当てる事も出来ます。前者は基本地形なら何でもいいので《荒野》もサーチも可能。しかしマナが起動に掛る分面倒ですのでまぁ現実的に使われる事も無いでしょうね。
タップインが許せるなら《クローサの境界》や《無限地帯》もいいですね。
後は使える札が有るかどうかですね。
楽しみです。
・「支援」
:「支援X」は最大X体を対象に+1/+1カウンターを置く能力。
X部分は自分で変数に出来ないとはいえ、実質《生育》がただで付いてくるような物です。例えばX=2なら3マナ相当がキーワード化しているわけですから。因みに全体に置く事になると《ティタニアの加護》の4マナ相当です。
なので本体の効果にも依りますが概ね抱き合わせで見てもコストパフォーマンスは良いと言えますね。
が、そもそも場に生物がいなければ何の意味も無い能力。
もっと言えば場に複数の生物がいなければ価値が大きく減衰する事になります。正直2体程度でもやや不安定なのにX≦3以上とかかなり難しい範囲です。X=6の《林鹿騎兵隊》なんて無駄の権化とも言えそうなカード。
基本的には面展開をする為のデッキで使う事になりそうですが、何処まで行かせるか・・・。
・「盟友」
:構築におけるタップ能力のリスクの大きさは散々知られていますが、何故かコイツは自身ともう1枚の2体を要求します。
限定戦でも苦しいぞ・・・。
・《戮力協心》
:優秀な相棒は《ドラゴンの餌》や《軍属童の突発》等ですね。
餌→《戮力協心》等は限定戦でも結構な威力を発揮しそうです。構築編では《搭載歩行機械》《毅然さの化身》《鼓舞する呼び声》等が使えそうですね。
軽量展開するWeenieも有るのでそれらで一定の可能性が有りますが、コンバットトリックに使えないのではなぁ・・・。
まぁ素直に化身や餌と合わせるべきかと。
しかしこの手の効果を見るにつけ、ますます新ニッサの弱さが引き立ちますね・・・。
なんであれなんや・・・。
誰得?
・《岩屋の装備役》
:新しい装備品関連生物。
装備している生物に対するロードと、その生物が死亡時に1ドローの補填が付きます。
ロード能力は面白いですが、装備品自体が面展開と相性が良い物ではありません。装備品も数を並べる物でもありませんのでロードと言う側面はほぼ期待できません。最大で2体程度で普通は1体でしょう。
そもそも単体では機能しない事態でかなり微妙です。悪まで装備品が並んでいて且つ装備されていなければいけないのでかなりハードルが高いですよね。その上装備品が安定して装備できるとは思えないし、それが出来ているのなら大体勝っている・・・。
しかし最低限あっても損ではない。
特に装備するだけではサイズを修正できない《梅沢の十手》の初撃やそもそも修正できない《稲妻のすね当て》には価値が高めです。特に後者は「被覆」で保護できるためエンジンとして機能しやすい側面も有りますので尚相性が良い。
生物が付いてくる「生体武器」とも相性が良いですね。
《皮剥ぎの鞘》は1マナ2/2になりますし、《迫撃鞘》も1/2+砲撃と面白い。
で、本命のドローエンジンの方ですが、生物の死亡時にドローというと《頭蓋骨絞め》を思わせますが、こちらはドロー枚数は半分。悪まで補填ですね。
何と相性が良いかは微妙ですが、エンジンなら最低限生贄手段が欲しい所。「生体武器」は外さないといけない、同じく《融合する武具》も外れて誘発で死亡するのでこれではドロー出来ない筈?とすると単体で生贄が付いてくる《迫撃鞘》か亜種である《猛火の松明》程度ですかね実用的なのは・・・。
なので装備品の他にも生贄手段が無いと難しいでしょう。
ただでさえ装備品も揃えなければいけないのでより苦しい。エンジンとして見ても結構リスクばかり高いですね。
なのでこちらも非現実的。
それでも、これまでには無い能力なので幾らかの可能性は有りますね。
《純鋼の聖騎士》の様に専用のデッキ(大量の軽量装備品を用いる)が組まれる可能性が無いわけではありませんから。というか、そのデッキをもう少しBeatdown寄りにする構築なんかでは行けるかもしれませんし。
後は、「コー」で装備品関連なので「Equip」でも何かできるかも。
《コーの決闘者》なんかは特に修正の価値が有ります。《武装の達人》なら達人を装備品でボーナス修正をしつつ、達人の効果で装備役も含めコー全体を+2/+2と大幅強化できるので装備品の数が足りないという欠点も補えますね。
コンセプトに賭けるなら《浸透のレンズ》を装備し、ブロックされ死亡で3ドロー!!とする方法もありますがねw
ちなみStdでは正直、肝心の装備品そのものが死んでいるためほぼ終わっている扱いだと思います。
軽い装備品が無く、実用的なものはもっと少ない。それが場に無ければいけないのだから構築の使用も無い。
生物を使ったドローのエンジンを考えるのなら素直に《息詰まる忌まわしきもの》か《不気味な腸卜師》を使うべきだと思います。
・《ゲートウォッチ招致》
:ついに出たPWを直接サーチする札。
しかし3マナSocとかなり重たい。まぁアドエンジンのサーチなので軽くすると危険ではあるのですが・・・。
とりあえず3マナを使って(恐らくほぼ1ターン分のマナ)テンポを大幅に失った上で次ターンに出しても1度アドを取る程度では割に合いません。安定的にアドが採れるような状況に出来る事や、強力なPWがいる事が前提になるはず。
そう《太陽の勇者、エルズペス》の様な凶悪なやつ。
《精霊龍、ウギン》は素晴らしいですが、ウギンを出す様なデッキでこの札を入れる暇が有るなら妨害かマナ加速を優先しますよね。《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》も強力ですが、3マナのテンポロスをしてまで出すカードでもない。生物を出すしか仕事が出来ませんからね。
もしかすると6マナの新チャンドラを使ったヘビーコンに可能性を残しているのかもしれませんが・・・。《龍語りのサルカン》と合わせて、単体除去/盤面掃除を使い分ける事ができ、加えて打点にもなるのでこちらは可能性が有りそうです。
他の干渉札のサポートが必要になりますが《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》も中々ですね。
しかし環境最強と言われる《ヴリンの神童、ジェイス》に全く関われない(関わったとしても重たいですが)ので正直PWサーチとしても失格では?
と言う事で如何に優秀なバカKPを誇るPWが在るかと、高い盤面掃除札が有るか?に懸かってくるはず。
ハードルが高すぎるのでまぁ難しいですね。
《保護者、リンヴァーラ》
:RoEから還ってきたリンヴァーラ。
原本の方がModernやLegacyでお高くとまっています。
性能面ですが、宛ら《機を見た援軍》の如く不利な盤面を支える札です。
ライフが劣っていれば5点ゲイン、生物数で劣っていれば3/3飛行の天使を場に出せます。
全てを得る事が出来れば6マナ8/8(5/5+3/3)飛行5点ゲインとかなり優秀ですね。即勝てる能力ではないとはいえ、除去にも強く戦闘にも強い面展開で、打点も高め。
本体の除去耐性こそやや不足していますが最低限ありますのでControlのフィニッシャーに向いていますね。
しかしその真価を発揮できるのは悪まで負けている状況限定。
勝っている状況では《マハモティ・ジン》にも劣ります。
まず最初に挙げた《機を見た援軍》ですが、これは軽さが有ってこそWeenieやBeatdownに対して価値が有ったわけで、保護者ではどう考えても間に合わないので、結局他の札が必要になります。その意味では対Beatdownでは役不足です。他の札でサポートできれば~と言う補欠合格レベル。
またControl対決では除去耐性の欠如と、ボーナスの獲得の難しさからかなり非現実的な性能になります。
なので弱くは有りませんが、悪まで相手依存の札ですね・・・。
しかし相手依存と言うほど弱すぎる訳ではありません。
上記の援軍などと違い、最低でも6マナ5/5飛行。勝っている状況ならそれこそこれだけでも十分でしょうし、維持できれば普通に勝てる打点です。なのでやっぱり悪くはない程度の評価に落ち着くと思います。
環境にBeatdownが多いのならControlが対抗札の一種に混ぜる価値は有ります。
因みにMidrangeレベルで2体の生物でゲインと言うと《風番いのロック》が居ますが、あちらは「強襲」が前提な上に殴らないとゲインも出来ない。ゲイン量も不安定なので、どう考えてもControl向きではない。それでもジェイスを誘発条件に特攻させるシーンも見た事は有りますがww、やはりControl的な側面ではCipでの獲得が出来るリンヴァーラに理が有りますね。
そもそも今の環境Controlが使う劣勢に耐える札が余りありません。
嘗ての《スフィンクスの啓示》や《太陽の勇者、エルズペス》がおかしいだけですが、《龍王オジュタイ》は強い札ではありますが負けているときに出しても焼け石に水と言う事はよくあります。劣勢でこそ強いというのは《龍王シルムガル》程度で、こちらは逆転の一手になる分、竜王の除去で元の木阿弥になります。あと2マナ増やして《精霊龍、ウギン》を出せるならそれでもいい気もしますが、それはまた別の形になりそうです。なのでその意味で「耐える」というControlの本質があるフィニッシャーとして希少性がリンヴァーラには環境的にあると思います。
可能ならライフを詰めても行きたいので、その意味では《苦い真理》や《アブザンの魔除け》、《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》など積極的にライフを使っていくのも良いですね。どれもControlで使い出が有ります。
ただフェッチランドだけはあまり使うと6マナ域への到達が難しくなるリスクを考えて調整の必要が有るでしょうね。
LegacyのJunk型のNicFitに1枚採用しても良いレベルではあります。
WBGカラーで6マナ域と言うと《原初のタイタン》を除けば、《墓所のタイタン》や《太陽のタイタン》になりますが、前者は正直今一つ信頼性が薄い上に地を這う2/2よりも3/3飛行の方が価値が有ります。もちろん打点では比べるべくも有りませんが。後者とは使い道が異なる為何とも言えませんね。《スラーグ牙》や《包囲サイ》で十分ならWタイタン優先となりますしMiraclesを意識するなら尚更ですが、まぁこれも割と優秀なので一考の価値も有るかも。まぁデッキの基礎たる《緑の太陽の頂点/GSZ》から持ってくる事は出来ないですし、《激情の共感者》を経由するとCreボーナスが得にくくなるので、見た目ほどの適合性は無さそうです。
イラストはキレイですが何かごちゃごちゃしてて、まぁのイラストの方がシンプルで好きですね個人的には。
・《鑽火の輝き》
:2マナで攻撃生物限定の破壊除去。
W札が「破壊」とか未だに違和感が有りますね。
ただ実は《ギデオンの叱責》も有るので一長一短な使い分けになりそうです。どちらも対Beatへの性能の高さは言わずもがな。ブロック生物も潰せるので叱責の方がより攻撃的、こちらは《包囲サイ》から大型まで潰せるので対Midrange~Control向き。パンプスペルを使うBeatdownにも対応できるので受け幅は輝きの方が広い。しかしお見合いになると意味が薄いので相応のリスクも有りますね。
こんなところで
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